あかちゃんがいたら…

２００７年７月７日
結婚式を挙げた💍

２５歳

同級生のさとしくんは
まだ結婚は早いんじゃん？

と言っていた

こどもほしいよと
付き合って１年待たない
スピ－ド婚だった

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部屋選び

駅徒歩圏内が条件の私

さとしくんの条件は
新築または築浅
２ＬＤＫ以上
リビング１０畳以上
駐車場敷地内etc

男ってみんなこうなの？

駅徒歩１２分
築１年２ＬＤＫ
家賃８万に決定

予算オ－バ－。

家具選び

たいして貯金もない二人

広告チェックして
ヤ○ダに買いに行く

さとしくんが選ぶのは
機能と見た目重視で
予算オ－バ－の品ばかり…

特価の品は
チラッと見て通り過ぎる…

おしゃれな部屋で
生活費のやりくりをする日々が続いた…

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新生活

始まってびっくり

居間で仕事着と靴下脱ぎ散らす
食器は下げない
食べ散らかす
いくらでもあげれる…

全てやってあげちゃった
しかも喜んで

好きな人の世話ができることに
幸せ感じちゃったりして

今思えば大失敗😣
旦那はしつけが必要です

規則正しく生理がきて
期待できる月もなく
１年が過ぎた。

妹のゆかが結婚した。
高校生のときからの彼
家族ぐるみで仲良くて
結婚してるようなもんだった

私の式で盛り上がったらしい。

『ぐずぐずの啓太がやっと決心してくれたよ』

涙目で報告するゆか
私も泣いた

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ゆかと啓太のなれそめは
ドラマみたい

ゆかには内緒でここだけの話😌

出会いはゆかが中３の春

部活中にス－ツ着た男性を発見

『かっこよくて思わず
　目で追っちゃった！』

走って帰ってきたらしく
息を切らして話すゆか

『どんな顔なの？
　誰タイプ？
　誰かのお兄ちゃんかな』

『そおいや顔みてないや』

『意味わかんない』

『でも絶対かっこいいよ！
　あの後ろ姿と歩き方。
　絶対かっこいい。』

『はいはい。
　良かったね。このまま
　会うことなくがっかり
　しないですむよ。』

『もう学校こないかな。
　まっ、いいか。
　まぁちゃんと遊ぶ準備
　しよっと。』

ゆかはサッカ－部のまさやと付き合っていた。

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バイト休憩中
家から着信有り
かけてみるとお母さんがでた。

『ゆかがかけたのよ。どうしてもゆうこに伝えたいことがあるって。』

『じゃあゆかに代わって』

『映画に行ってるのよ。彼氏まことくんだっけ？約束してあったんだって。』

『まさやくんでしょ。休憩終わりだから切るよ。』

『ゆかはまぁちゃんて呼ぶからお母さんわからなくなっちゃうわ。ころころ変えるし。でもまさやくんは長いわよね？１年位経つかしら？』

『お母さん、休憩終わるって聞こえなかった？長い付き合いの彼氏の名前くらい覚えたら？まことくんは小学生のときだよ。一緒に帰ってただけみたいだったけど。じゃもう切るよ。』

『そうそう！大事なこと忘れてた。怒られるとこだったわ。映画観たらすぐ帰るから、ゆうもまっすぐ帰ってくるようにって。』

『最初に言ってれば３０秒で済んだね…。えみとお茶してくけどなるべく早く帰るって言っておいて。』

まだ何か話したそうな母が、声を出す前に切った。

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母はわたしたち姉妹が２人で仲良くすることをよく思っていない。

母さんのけ者にして😢

が口癖。

買い物一緒に行くし料理も手伝う。
食事中あれだけしゃべってるのにほんと何が不満なんだろう？

お父さんと会話ないのかな？そういえば、お父さんの声ってあまり聞いた覚えがないかも…

バイト終わって
お店の端の席でお茶。

新人くんが入力ミスしたピザを飲み物サ－ビスで買い取った。
女３人で夕飯抜きダイエットの話で盛り上がる。クラスのＡ子がこの春休みで激ヤセって噂。

『ピザとコ－ラでダイエットすか？』

おまえが間違えたんだろがぁ！と心で叫んで、

『夜控えるからご心配なく。』

と大人の答え。

高校２年生って、いくらでも話題が出てくるし、どんな話題でも楽しくなっちゃう。

新学期始まれば、ほとんど毎日顔合わすのに、今しか話せない！って勢いで話題が尽きない。

ふと気が付くと２時間が経っていた。

携帯を見るとやっぱり！
家から着信がずらっと…

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『やばい！ゆかが話しあるんだった。ごめん帰るね。ケ－キ持ち帰るかぁ。』

『ゆかちんどぉした？また告られたかぁ？まさやのこと振らないでって伝えてね～。』

『まさや以上にゆかのこと好きになってくれる人はいないらしいよ。今日はそのまさやとのデ－トを早く切り上げて帰ってるんだって。まずいよね。着歴全部家なんですけど…。』

ゆかが好きなショ－トケ－キ２個買って帰る。

『ダイエットは明日からにしたんすか。』

『うるさいなぁ。妹にあげるの。私はたべません。』

『２個ありますけど？妹１人すよね。』

カチン。

『ゆうこさんにダイエットは必要ないっすよ。一緒に食べたほうがおいしくないすか。』

『ありがと。そうする。』

にこっていうより、
にやっとした笑顔が返ってくる。
弱いんだよね。この顔に。
１個下のこの子に惹かれてる。

なんてゆっくりしてる暇はない。自転車飛ばして家に帰る。

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２人でケ－キを食べている。
ゆかは何だかボ－としている。

どうやって機嫌をなおしてもらおうか考えた文言はどれも出番がない。

玄関で仁王立ちかなと思ってたのに、ゆかは自分の部屋にいた。

『入るよ。』

『おかえり。あれケ－キ買ってきてくれたの？一緒に食べよ。』

そう言うとフォ－クとお皿を持ってきた。

『お湯沸いたら紅茶入れてってお願いしてきた。どうせお母さんの分はないんでしょつてすねてたよ。買ってきたら、太るでしょ！って怒るのにね。やった。ショ－トケ－キだ。安いモンブランかと思ってた。』

てきぱきとお皿に取り分ける。
呆気にとられて言葉がでない。

何か変。ゆかじゃないみたい。

『いただきま－す。やっぱおいしいね。食べないの？』

『あ、食べるよ。用意してくれてありがと。』

微妙な沈黙。
お母さんが下で叫んでる。

『お湯沸いたのかな？取りに行ってくるよ。』

状況が飲み込めない。台所に行くと紅茶が用意してあった。

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『ありがと。ねぇお母さん、ゆか変じゃない？』

『大変だったのよ。ゆうなんで帰ってこないの！お母さんちゃんと伝えてくれたの？また忘れたんでしょ！携帯も出ないしふざけてるって。イライラしすぎて疲れたのよ。お母さんは伝えたって言っておいてよ。』

それくらいで疲れる子じゃない。時間に比例して怒りを貯めるはず。

『そういえば、ゆう出ないからえみ姉にかけてみるって部屋に行ってからおとなしくなったわよ。』

えみがうまいこと言ってくれた？
そんなタイプじゃない。
どっちかって言うと、話を複雑にして楽しむ方。

『お茶ありがとね。今度はお母さんの分も買ってくるね。』

部屋に戻ってからも、いつもと違う雰囲気にどう切り出しいいかわからない。

微妙な時間が流れる。

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『ゆかどうしたの？』

『ん－、ゆうに話したくてしょうがないことがあった。時間が経ったら、おさまっちゃった。信じる？』

『信じない。』

『そうだよね。ゆかっぽくないもんね。ちょっとね、考えたくなったの。だから明日話すね。びっくりするよ。』

『…今の発言にびっくりだよ。明日は早く家に帰るね。怒ってないならチ－ズケ－キにすれば良かった。奮発しちゃった。』

ゆかは感情をうまく表現できない。話しながら整理して初めて、自分の気持ちに納得できるみたい。
話し相手はたいてい私。
１人で考えてみるってこれが始めてだった。

なんとなく淋しかった。


翌日バイトが終わった。
入れ違いでえみが来た。

『ゆうこ、どしたの～うち待ってた？着替えてくるよん。昨日電話したかったけど、ゆかちんと修羅場ってると思ってやめたぁ。』

更衣室に入ってからも大声でしゃべる。
私も更衣室へ入る。

『着替えるの待てないほどのことがあったの！ゆかちん。』

『違うよ。えみの声キッチンまで筒抜け。恥ずかしいったらない。』

『おっと失礼。なんの話だったの？昨日電話くると思ったのにぃ。』

簡単に昨日の話をした。

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