注目の話題: ホームランボールは小さな子供に譲るべきなの？？; 彼氏に誕生日を偽られ？ました。; どうしても結婚したいです。

🎀恋愛短編小説集🎀

No.9　08/02/07 18:30
アイ ( 10代 ♀ fQiAh ) あ+あ-

>○後ろの席○　　　　

「ねぇねぇ」

彼は私の後ろの席で｡
私の事を呼びながら､肩をトントンといつものように叩いてくる｡
あなたと話してると楽しくって｡
話しかけてくれる事が嬉しくなって｡
私の気持ちは､あなたのことを好きになる寸前まできてる｡
でもね､彼は私以外の女の子にも､そうやって話しかけるの｡
そんなとこ見ると､顔にも性格にも自信がない私は､あなたにとってきっとちっぽけな存在なんだろうな｡なんて思って､切なくなる｡
あなたへの気持ちは嘘なんだって自分に言い聞かせる｡
そんなこと繰り返してばかりで｡
いつの間にか､あなたに自分の気持ち振り回されてる事に気付いて｡
なんか嫌になったりして｡

一度だけ､あなたがいつものように私の名前を呼びながら､肩をトントンと叩いてきた時､無視しちゃった時があった｡
でも我慢できずに後ろ振り向いた時､あなたの顔を見て私は思わず謝ってしまった｡

『ごめん…ね｡』

だって､寂しそうな顔して私を見てる｡

「なんだよォ～無視かよ…」って言って｡

私が謝ったら､いつものように楽しそうに話しかけてくる｡

私はやっぱりそんなあなたが…
そんなあなたが…好きで…

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