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No.83 19/04/16 01:45
メッテルニヒ=パレオロゴスAUT ( 40代 ♂ MLdWxe )
あ+あ-

昨日ドイツ人の知り合いから、旧約聖書のギリシャ語権威版Septuaginta(七十人訳)の特別大型印刷版を受け取った。
私が知る限り、もう普通の大きさの版は長年ドイツ聖書協会から出ているが、全体を大きくした版は、多分今回が最初の発行だろう?

とにかく普段、余りに細かい楽譜を読んでいるから、ギリシャ文字は大きい方が色々助かる(笑)


さて、新約聖書の原典がギリシャ語なのは普通に知られているが、実は新約聖書が書かれ編纂された時代(紀元1~4世紀)の頃、一般に旧約聖書と言えばヘブライ語版ではなく、この七十人訳ギリシャ語だったのだ。

他方ヘブライ語版(マソラ版)が確定したのは6世紀より後。

では何故、近年の各国語聖書は旧約がヘブライ語版から翻訳されるかと言うと、この前例をルターが作ったのが大きい。

当時(16世紀)はまだ歴史学、文献学が発達していなかったから、ルターは単にヘブライ語版が一番古いオリジナルと考えて翻訳した理由が大きかったろう?

それ以来、各国語への聖書翻訳は、ほとんどルターに始まるプロテスタント諸派が行ってきたから、旧約はヘブライ語版から訳され39書が定着。

カトリックは長年ラテン語のウルガタ版から他の言語への翻訳を許可しなかったし、19世紀後半に徐々に許可し出した時もヘブライ語やギリシャ語を参照しつつ、あくまでウルガタ版に沿った翻訳だったので一般に旧約が46書ある。

フランス語や英語のエルサレム版聖書や、日本語訳の講談社バルバロ訳など。

フランシスコ会訳の、多分日本語では一番優れているとされる聖書も、旧約部分はヘブライ語やギリシャ語から訳されているが、やはり旧約がカトリックの伝統通り46書だったはず。

元祖のラテン語ウルガタ版自体が5世紀にヒエロニムスによりギリシャ語と断片的だったヘブライ語から訳された時、旧約聖書についてまだ当時は正統派教会がどの書をカノン(正典)にすべきか完全に確定していなかったので、ウルガタ版もプロテスタント聖書の旧約39書よりかなり多くの書を含んでいる。

同様に正教会(東ローマ帝国の国教となった正統派)では、旧約についてはギリシャ語七十人訳をそのまま正典として受け入れたから39より多い。

後にブルガリアやロシアに布教の為、教会スラヴ語に訳したモノを私は詳しくないが、多分、七十訳を基準にしたハズ😉

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