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続・ブルームーンストーン

No.58 18/12/09 17:18
自由人
あ+あ-

「何って、ダンボールを片付けてますけど?」

少し淡々と答える私に、

「あっそ。何でもいいけど早く片付けて松木さんに何か仕事の指示出して。」

大ちゃんは冷たくそう言うとプイッとその場を去ってしまった。

なんだよ。
元々はそっちが嫌な言い方したからじゃない。

いつもそう…

自分は気に入らないと直ぐに顔や態度に出して、私が気を使わないと余計に機嫌悪くなるくせに、
私がちょっと嫌な態度を取るとこうなるんだよね。

はあ、何でいつもこんな良い時と悪い時の差が激しいんだろう。

「店長はすご~く分かりやすいのに、何でミューちゃんはよく店長をイラつかせるのかな?」

沖さんに笑われた事がある。

「店長の地雷なんてむき出しで転がっているのに、なんでそこをわざわざ踏んで歩くんですかね?」

と牧田君にでさえ呆れられた事がある。

分かりやすかろうがなんだろうが私は人の気持ちが読めないもん。

はあ…

おっと、いけない。

松木さん。

松木さんの事を思い出し気持ちを切り替える。

この切り替えの早さは昔からの私の取り柄?だ。

慌てて店内の化粧品コーナーに行き、カウンターの引き出しから顧客様名簿とDMハガキを取り出し休憩室に戻った。

「松木さん、DMハガキの宛名書きをしてくれる?
これなら座って出来るからここでゆっくりと書いてて。」

「はい。」

笑顔で受け取る松木さんの様子はもうすっかり元気そうだ。

「顔色戻ったね、良かった。」

ホッと安心する私の言葉に、

「はい、ここ何日も寝られない日が続いてて…」

松木さんが少し苦笑する。

「寝られないのは辛いね。」

「はい。あ、でもね、昨日はずっと朝方までカンちゃんと電話してましたから少し救われたかな。」

え?

「あの…おうちは…大丈夫なの?」

「はい。真夜中でみんな寝てたから、こっそり外に出て話してました。」

「えっ?!そんな夜中に外なんて危なくない?」

何と返して良いのか分からなく、色んな意味で「危ない」という言葉を使った私の気持ちを察したのか、

「大丈夫ですよ。外といってもうちの敷地内にある納屋の中ですから。」

「そう?なら良いけど…」

「私とカンちゃんの会話は他愛もない友達の会話ですよ?友達ですから。」

私の不安を更に読み取ったのか、
松木さんが友達という言葉を強調して屈託なく笑った。

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