美也子、その愛

No.38 17/03/26 17:06
なおぱ ( ♀ GXoXnb )
あ+あ-

化粧台に座り、


肌の手入れをしていた美也子は振り



返った。


『ええっ?!それ本当?!


誰なの?』



マンションは棟ごとに自治会がある。



美也子が住むのはB棟だが、



比較的あっさりした付き合いで助かっていた。




『え~と、名前なんてったかな?

忘れたけどなぁ。

子供が中学生と小学生だってさ。

置いて出て行ったらしいよ』



『え、え~~~。


じゃあ30代か40代かよねぇ。』



化粧水をぴたぴたつけながら、


美也子は考えた。



(その人も、まだまだ〔女〕でありたかったのかなぁ。


子供置いてまで出てくなんて………)



熱烈に恋したのだろう。



自分も人のことは言えないけど、



家庭を捨てて出ていくなんて出来ない。



でも、願望だけなら分かる気がした。



『美也子………………


今日どう?』


『へ?』


見ると、夫がベッドで手を振って呼んでいる。


『えっ………………


ええ?!何をするの?』



『ははは、そんな事言わせないでよ~。


まぁ別の日でいいかな!!


さ、寝よう寝よう』


夫はそそくさと布団を被った。




美也子はしばし呆然とした。



(えっ…………Hの誘い?

何ねんぶりなの??


何で急に?)



パニックだ。



美也子は肌を整えると、


トイレに向かった。



戻ってきたら、


夫は寝息を立てていた。



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