…。

No.76 13/08/25 20:03
アル『日 ( 40代 ♂ ycvN )
あ+あ-

≫75

………
……
…。

「ハッ…ここは…」
大吾は目を覚ますと天井にある眩い蛍光灯に目をしかめた。
ズキン
「ぐっ!」
背中と左手首がおもいっきり疼く。

「良かった…もう目を覚まさないかと思った…」
大吾は医療用ベッドに寝ておりその直ぐ横の椅子に座っていたゆみが泣きながら近付いてきた。
どうやら夕方5時で追跡ロボットの動きが止まりこの場所へ運ばれたようだ。

ブーン
パチパチパチ
「おめでとう御座います。」
ツンツン立った髪型に流行りの白いスーツでコーディネートした男が天井から放出されるホログラム映像で映し出される。
「生き延びた四人の皆様には一人あたり5億円の賞金が贈呈されます。」

大吾は20畳ほどある部屋を見回すと黒いツバのある帽子を被りぼろぼろの黒いジャージ姿の男性と茶髪で髪がショートボブであちこち血まみれの白いシャツにジーンズ姿の女性を確認した。

カガガッ

シュイーン

床の一部が横にずれると20億の札束が積み上げられた透明のケースがせりあがってきた。

ガシュン

「参加者の皆さんご苦労様でした。スリル満点の逃走劇テレビ視聴者の皆様楽しんでいただけましたでしょうか?また来月の全国放送を楽しみに。ではシーユーネクスト。」
ブーン
投影されていた男の姿は消えた。

「何が流行りのテレビ番組だ!金が稼げるからって聞いて参加したのにただの殺戮ショーじゃないか。」
大吾は無くした左手首を見て激怒した。
「お兄ちゃん生きてて良かった。」
ゆみはベッドに上がるとギュッと抱きついた。
「ああっ…」
大吾もゆみを抱きしめると両親を亡くした代わりに一緒に住むことを決意した。
……

それから1ヶ月後また別の誰かが参加する死の逃走劇が始まる…

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