…。

No.69 13/08/20 16:12
アル『日 ( 40代 ♂ ycvN )
あ+あ-

≫68

スパン


非常用縄ばしごは揺れ巨大な鎌で切られた部分は1Fに落下していく。



「ひゅーッ!危ねぇ…」
大吾は間一髪体を傾けお腹の皮一枚でかわし非常用縄ばしごだけがスッパリ斬られ落ちていったのであった。

腕だけの力で3Fの床まで上りきると、ゆみが手を貸してくれ隙間へよじ登る事が出来た。

「有難う…ゆみちゃん。」
「どういたしまして。」
ゆみはニッコリ微笑んだ。
ギャリギャリ
エレベーター内の下部の方から音が近付いてくる。
「おっと。」
大吾はエレベーターから見回すと左右に広がる廊下
右廊下突き当たりに非常口と緑色の文字と矢印で書いてあり
そして牢屋が目の前に右・中・左と3つある。
「ゆみちゃんの両親は居るかな…」
エレベーター目の前の真ん中の牢屋を覗くと男女で20人いるが皆ぐったりして項垂れている。
「どう?お父さんとお母さんいる?」
大吾は非常用縄ばしごを引き揚げながら追跡ロボットの様子を隙間から伺うとゆみに聞いた。
「……。」
ゆみはジーッと目を凝らし一人一人見定めていっていた。
「ここには居ない。」
悲しげにゆみは呟いた。
「んじゃ左側の牢屋を先に見てきた方が良いな最後は右側の牢屋だと非常口が近いから。追跡ロボットが来たら何とか食い止めるからゆみちゃん見てきな。」
大吾はバールらしきものを振り回してみせた。
「うん。」
そう言うとゆみは左側の牢屋へ走っていった。

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