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葛藤

No.113 13/11/04 18:51
匿名0
あ+あ-

≫112




「ボーッとしてた。
終わったの?」





「そろそろ終わりにしようと思って。
逢えますか?」
私の心と裏腹に笑顔の絵文字付き。



迷ったけど、逢いに行った。
沙織にあんな話さえ聞かなければ…
待ちに待った嬉しいお誘いのはずだから。
ずっと逢いたくて指折り待ってた日のはずだから。



せっかく喧嘩なしで今日まで来れたんだから、私は知らない振りをして黙っていよう。
そんな事を考えながら待ち合わせの場所へと向かった。




そこには笑顔の織田さんがいた。
何故かこの笑顔を見ると嬉しい気持ちになる。
早速、中に入ると、そこは織田さんが1番ホッとする空間。
誰の目も気にせず2人っきりになれる場所。




あ!
と思い、聞いた。



「織田さん、ご飯は?」





「あ!飯ねぇ、木村さんにカレー作ってもらって食った!」




え…
また木村さん?



ねぇ…織田さん…。
私、木村さんが1番不安なんだ!って何度も言ってるよね?
昨日の飯と言い…
なんなんだ?




私は織田さんに手料理を作ってあげた事が2回しかない。と言っても、その内の1回はおにぎり。




喧嘩はしたくない。
でも、伝わらない想いが悔しくて切なくて仕方なかった。





涙が溢れ始めた。
私は、織田さんに見えないように立ち上がり、お風呂場に向かった。
シャワーで泣き声と泣き顔が分からないように。




忙しくて放置になるのは仕方ない。
だから私は待ってるんだ。
毎日、「今日は飲みに行ってないよね?」
「今日はみんな帰ったかな?」
そんな不安を我慢して、あなたを信じて待ってる。





放置されてる間に毎日、他の女性とそんな事をしているの?




何といった表現がふさわしいんだろう。
とにかく、ショックだった。




私が「浮気してない?」と聞くと
「そんな暇なし!」いつもあなたはそう答える。




ウソ…ばっかり…。



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