妄想のお話☆

No.77 14/02/25 18:01
swan2 ( mE25nb )
あ+あ-

ドンッ

大ちゃんの腕が大きな音をたてながら俺の顔の横に突かれた。

大ちゃんの腕を見つめてから、睨む。

だって、すごく腹が立ったんだ、、

俺は、ずーっと大ちゃんとの事を考えて悩んでいたのに、大ちゃんは…周りばかりきにしている。俺は大ちゃんの事を好きなのかもしれない、でも大ちゃんは、ギイでタクミが好きだ。でも、俺は大ちゃんがギイだから好きになったんだって思った。

でも、伝わらないもどかしい気持ちにつぶされそうになる。

睨む俺にも怯む訳もなく大ちゃんは、だんだん視線を縮めて、大ちゃんの瞳に写る俺が近くなり、気づいたら大ちゃんの唇で口を塞がれていた。心臓がうざい位に脈打つ。

何で?

大ちゃんが何を考えているのかわからない。
でも、自分がどうしたいのかもわからなかった。
こんなのはおかしいって思うし、大ちゃんだって、俺と同じなのかもしれない。

大ちゃんを腕で押し退けた。
「大ちゃん…」

その時ドアの外から足音が聞こえ、ドアの前で足音が止まる。

マズイ、そう思って大ちゃんと距離をとった。焦った、少しだけ大ちゃんが周りの事を気にする気持ちが分かった。
だって、男同士でこんな事、普通じゃない。

マネージャーは、ドンっていう音に心配したみたいだった。

マネージャーが出て行ったあと、二人でため息をつく。
「ごめん。」と大ちゃんはあやまった。
二人で撮影の為にも、今はこんな風にもめてる場合じゃないって…

その通りだ。ついカッとしてしまった俺も悪いと思った。

お互いにあやまって、とりあえず明日の撮影に備えようという事になった。

それからは、お互い朝まで二人での会話なくあまり眠れない長い夜を過ごした。
俺は、大ちゃんの事が好きなんだろうか?ギイの大ちゃんが好きなんだろうか?そんな事をぐるぐる考えながらあまり眠る事ができなかった。

大ちゃんも眠れないみたいで何度も寝返りをうつ音が聞こえた。



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