怪獣の父 幽霊の母

No.19 11/12/31 21:41
ちえ ( U7CDnb )
あ+あ-

≫18



父は、母をいたく気に入ったらしく、結婚するまでは、母いわく「お姫様のように」優しく接していたそうです。

母は、最初気乗りしなかったようですが、当時の結婚適齢期の年齢(クリスマスケーキにたとえられていた時代です)で、しかも断る理由も特にないし、とためらっているうちに、そのまま父に押し切られてしまい、見合いから3ヶ月ほどで結婚したそうです。

母はそのことをいまだに後悔しているようですが。



そして、結婚一年後に、私が生まれました。

母が妊娠中、父は「この子は跡継ぎの男に違いない!」と(特に検査をしたとかではなく、お腹の張り方や母の顔つきを見て)確信していたようです。
男の子の名前を考え、五月人形の準備までしていたと聞いています。

…なぜそんな迷信をあっさりと信じてしまうのか、ほんとうに謎です。


そのため、私が生まれたと聞いての第一声は
「女なんか産みやがって…」
だったと、聞いています。

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