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重い女

No.312 12/04/07 15:49
きら ( ♀ sdWbi )
あ+あ-



……………………



「もうすぐ涼子の誕生日だね」


「あぁ…また一つ歳をとってしまう~」


「女性は年齢じゃないよ

色んな事に一生懸命生きてきて歳を重ねてきた女性は、その年齢だからこその美しさや魅力があると俺は思うけどな」


「今こんなスッピンな私でも?」


「そこはノーコメントで」


「あっちゃんひどーい!」


「あはは!冗談だよ
何か欲しいのある?」


「いいよ~気にしないで
何にもいらないよ」


「何かあげたい俺の気持ちだからさ

でも俺…女性が喜ぶのって何かわかんないから言ってもらうと助かる(汗」


「んーそう言われるとなんだろう…


あ!」


「なに?!」


「一緒にいられる時間が少ないから、離れててもあっちゃんを感じられるようなのがいいな」


「む、難しい(汗

具体的には??」


「うーん…

例えば指輪?とか」


「あ~指輪かぁ

いいね!」


「あ、でもファッションリングとか、そんなでいいから」


「ファッション??

実は俺…」


「ん?」


「指輪とかアクセサリーは女性に贈った事がないんだ(汗」


「え??

だって…別れた奥さんとか…」


「いや、なんて言うか一人で買いに行った事がないってのが正解

一緒に行って好きなのを選んでもらうって感じかな」


「な~るほど」


「だから涼子も一緒に行って好きなの選んでよ」



ちょっと困ってる彼の顔を見て、ちょっぴり意地悪したくなった私(笑)



「別に指輪が欲しい訳じゃないんだよ」


「ええ?だって今欲しいって…」


「あっちゃんが選んでくれた指輪が欲しいの!」


「あ、うん…そっか

いや、しかし俺一人で行くのはすごく抵抗があるし、涼子一緒に行こうよ(汗」



いつも大人のあっちゃんが子供みたくなってるのが可愛くてますます意地悪したくなった悪魔な私(苦笑)



「だったら、い~らない」


「ええ?!だって見た方が涼子も気にいったの選べるしいいんじゃないかな(汗」


「あっちゃんが選んでくれるから価値があるんだもん」


「あはは…だ、だよね

うん…頑張る(汗(汗」



堪えられなくて笑った私。



「あっちゃんごめんね

そんな無理しなくていいよ

指輪はいいから何か美味しいの食べに連れてって」


「それじゃ何も残らないじゃん」


「あっちゃんがいてくれたら私それで十分だから…」


「涼子…


おいで」



私を抱き寄せて
優しいキスをした。



そんな時を思い出し
切ない気持ちになった。



このすぐあと、夫の自殺未遂行為があり私は奈落の底に落とされたような気持ちになったのを同時に思い出していた。

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