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勝手に再配達の日時を変えられたとき
本当にしょうもないと分かっているんですけど
🔥理沙の夫婦生活奮闘記😤パート2️⃣😸ニャ~ン

なつかしい未来

No.33 10/09/05 16:50
Ruka ( 20代 ♀ h2g9h )
あ+あ-

≫32

近藤は誰が活けたかわからない、コップに一輪の清楚な白いクレマチスの花を見ていた。すでに戦場と化しているこの部屋にそぐわないような静かさが感じられた。それは、入口近くの乱雑にファイルが収められた整理棚前の、小さな丸テーブルの上にあった。アシスタントとして有能な入庁2年目の桜井が活けたに違いないと思い、彼女に声をかけた。

「桜井、胃薬はあるか?」
「総務へ行けば薬箱はあると思います。貰ってきましょうか?」
今時、ツインテールにしている娘は珍しかったが、どこか幼さが残る顔立ちに似合っていた。
「そうしてくれ。どうも調子が悪い。それと”サンク”に一室を確保してくれ」

サンクとはサンクチュアリの略で、気象庁ビルのすぐ前にある庁内の職員が良く利用するビジネスホテルだった。シャワーを浴びたいと思った。
桜井が出て行くと入れ替わるように、神谷課長が姿を現した。
神谷は部屋を見渡してから近藤に声をかけた。

「ご苦労様!」

涼やかな、よく通る声だった。


神谷は、近藤が今まで知るなかで予報業務の最も優秀な予報官だった。数値予報の総合的判断、見事に的中する預言者のような分析に誰もが納得した。

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