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No.462 10/05/15 08:14
Saku ( SWdxnb )
あ+あ-

≫461

そう言って、女性は店の奥へ消えると、
小さな紙袋と封筒を持って戻ってきた。

「どうぞ」

私は女性からその二つを受け取った。

「おばあちゃん・・・私の母ですけどね、毎日工事に付き合ってたのよ。
地面を掘り起こしている時に出てきたって。そりゃもう、大喜びで――」

紙袋を開けると、中に透明な袋に入ったストラップが出てきた。
ずっと、私の持っていたストラップ。
シルバーのチャーム部分は少し黒ずんでいたけど、
「A to K with』
の文字もはっきりと見えた。
私の顔は綻び、同時に涙が込上げてきた。

「おばあちゃん、2年前になくなったんだけど――」

「――」

「あなたがきっと来るからって、こうして用意したものを、
自分のベット脇にずっと置いていたの」

私の目から涙がこぼれ落ちた。
女性は私の背中を抱いて、優しく微笑んだ。

「本当に良かったぁ、
宝物、見つかって良かったわね」

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