🎭ある暗黒卿の気紛れな呟きⅡ🎵＋⚡✒🐱

中国ウイルス、または中国コロナだが、相変わらず世界で暴れているが、ここで敢えてこの問題の利点、長所を考える。

まずこの１ヶ月以上の間に地球の大気汚染が減り、空気が綺麗になって来た事。飛行機の行き来が減り、また特に中国で外出禁止など故に、中国や他国の工業地帯、大都市から出る汚れた大気が激減した。

次に欧州については、感染し重症になる人々を気の毒に思うが、他方、各国が国境を閉ざしたり入国管理を厳しくし出した為、中東やアフリカ難民が勝手に入って来られなくなった事。
難民側でも少し頭が働く者は、かなり感染がヤバい欧州に行くのを躊躇しているだろう？
本国では内戦やテロ、欧州に逃げれば中国コロナに殺られる。どうしようもないな🐷
つまりトルコの思惑が外れたわけだ。

ところでトルコと言えば、今回の問題で欧州諸国より常に手洗いの習慣が徹底している事が明らかに。イスラム教徒は１日５回の祈りの前や食事その他の前後、昔からかなり手をよく洗う。従って欧州内でも意外な事に旧オスマン･トルコ領だった地域は、その他より手洗いが習慣化している。逆にイタリア等はかなりいい加減だ⤵

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>> 451 加えて世界各国の政権にある側の政党、特に党首である首相や、大統領などは、中国コロナ騒ぎで得してるはず。自分が発病する場合を除いて。
・まず大規模な反政府デモが無くなった。てか感染が怖くて出来ない。
・政権側は非常事態宣言などで存分に権力を振える。
・アメリカ大統領戦などの場合、元々現職が有利だが、更に今は対立候補側が集会開いたり宣伝活動したりやり辛くなっている。
・日本なら森友や桜の会その他、疑惑と言われるモノに対して国民の関心が薄れた。皆、コロナの影に隠れて。
・ドイツもメルケルなどは第二次大戦以来の大危機だと叫んでいるが、各国に住む独外交官など殆ど以前と変わらない生活。余り危機感も見られない。つまりこれも勘繰れば首相が求心力と対難民対策の為に、パフォーマンスしている部分もあるのでは無いか？
・中国はじめ独裁権力が強い国々ではコロナ騒ぎに乗じて反政権分子を抹消するのが容易くなった。

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🎭何だかニュース見ても、延期になったオリンピックのメダル数を数える代わりに(笑)、やたら各国、また日本なら東京中心に毎日の中国ウイルス感染者数ばかり競い会うかの如くに成っている。

要は自分が感染者になっても苦しいから嫌だが(とは言え私は過去最低２回はワクチンもタミフル等も全く無しで数日の高熱下、インフルエンザと正面衝突し、打ち破った。だがまたあの経験をしたいか、と聞かれたら出来ればしたくない。)

重要なのは身体の弱った老人等に移さない為にも、成るべく感染しないよう気をつける事だろう!?

高齢者を老ガイとか呼び、自分らはまだ若いから感染しても大した事ない、とあちこち平気で遊び回るのが一番良くない。
こういう連中こそ年取って老ガイになるんだろうな、と思う。

他方、数日間、中世史に関する本や映画を見ていたら、想像以上にペストを中心とする疫病で人々は死んでいた。一応、歴史全般には詳しい私から見ても、である。
ある国は人口が半減し、人口の３分の１を失った国など沢山ある。街も事実上壊滅した例が、これまた多い！

つまりつい300年くらい前までは、これが人類の日常茶飯事だったという事。
いやコッホ等が病原菌を次々に発見するまで、19世紀末までは、人間は疫病に対して手も足も出ない状況だったのだ。

今の人類は、紛争地を除けば世界規模で｢平和ボケ｣してしまっている⤵

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🎵最近、数年ぶりにサンソン･フランソワ演奏の｢ショパン:ピアノ協奏曲１＆２｣を聞いた。
２番について私は常に彼の個性的かつ細部まで歌わせる名演を、最高だと評価して来たが、今回１番も合わせて久しぶりに聞くと、現代ピアニストらの演奏が虚しく感じる。
技巧やテンポの速さでは現代ピアニストが上だろう？
しかしフランソワの演奏は、遅めでも詩があり独特の芸術になっている。

単に技巧が凄い、それだけでは子供時代から毎日真面目に良い師について、かなりの時間ピアノを練習すれば、普通以上の運動神経の持ち主なら皆に到達可能な事だ。
それに技巧だけに抜きん出ても、それは技術屋であり曲芸師に過ぎない。
こんなのはグラディエーターやサーカス団員と同じで、喝采は浴びるが、いつどの時代でも社会的地位は低かったのだ。

他方、一流の芸術家となれば古代から成熟した社会では皆から尊敬され、地位も高かった。
↩

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>> 454 🎵だが今日のピアノ演奏で、フランソワみたいな演奏は不可能に近い。彼独特の知性、感性、皮肉などを除いても、技巧で文句を言われよう？
いや彼の技巧が劣っているのではなく、技巧のタイプやスタイルが今日のと異なるのだ。

今日、数少ない巨匠や個性ある者除いて、殆どのピアニストは単なる技術屋、アスリートに墜ちた。

これならやはり、バロックや古典派作品の装飾や繰り返しを作曲能力発揮して楽譜にない音を見事に加えて弾く者や、同じく作曲能力発揮し交響作品などを単なる丸写しでなく、上手く音を加えて自然なピアノ作品に編曲できるような者が芸術家であろう？

演奏と違い、優れたクラシック作曲能力持つ者は間違いなく｢芸術家｣なのだから！

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🎥なかなか良かった映画

｢提督の艦隊｣原題は"Michiel de Ruyter"(ミヒール･デ･ロイテル)のオランダ映画。
日本題名が安っぽい。まあ原題だとオランダ史知らない人にはこの偉人の名前が分からないだろうから、せめて｢大提督｣または｢偉大なる提督｣くらいにすれば良かったと思う。

内容は世界の海に進出し貿易で裕福になった17世紀オランダが舞台。
オランダの躍進に嫉妬したイギリスとフランスが、軍事作戦を展開、オランダを侵略し分割しようと企むが、このロイテル(ドイツ語読みならロイターに近くなる、ともかく片仮名表記は難しくてオランダ語をそのまま無理に表記してもロイテルまたはライテルどちらも可能)提督が、斬新かつ大胆な作戦の数々で、イギリス、フランス艦隊を撃破し、海からの両国の侵攻を食い止める。

更にロイテル提督は海兵隊の産みの親らしく、海兵隊を乗せてイギリス本土に奇襲上陸、イギリス艦隊を焼き払う。イギリス側ではこのままロンドンまでオランダ軍が攻めこんでくるとパニックになったらしい。

とにかく何度もロイテルによってイギリス艦隊は敗北を続ける。
↩

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>> 456 🎥だがオランダ内部の政治紛争が勃発、首相は反対派の民衆に八つ裂きにされ、ロイテルも首相の代わりに新たにオランダ総督になったオラニエ公に睨まれ、最後は少ない船だけで地中海でのフランス艦隊との海戦に出陣を命じられ、戦死する、というもの。

仮にオランダ史を知らない人が見ても、何となく政治権力闘争は分かるだろうし、数々の海戦は凝りすぎて一瞬どちら側の船がやられたのか戸惑うが、専門的には細部まで上手く描かれている。

首相が民衆に八つ裂きにされるシーンは、グロ過ぎ残虐過ぎだが、中世から近代初期にかけてのヨーロッパでは珍しい事ではない。
これだけのエネルギーゆえに欧州が世界制覇を達成したと理解すればいいかも💦

とにかくＣＧ技術が進んだ現代、もうハリウッドほど予算無くても先進各国なら大スペクタクル映画制作は可能だし、却ってオランダ映画初めヨーロッパ映画の方がハリウッドのワンパターン化された映画より深みがあり、色々と面白くなってきた👍

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🎥↑↑しかし現王室の祖先であり、また実際に結果だけ見れば数々の業績を挙げたオラニエ公ウィレム３世を、暴君ぽく描くところが、流石に自由(過ぎる)国オランダだな、と思った。

なおこの映画見れば、常に私が言っている日本人や東アジア人がイケメンと感じるタイプの男はヨーロッパではホモ･タイプと見られ、ヨーロッパの立派なモテる男(漢)とはゴツくて男性ホルモン爆発、そして信念貫くタイプだと理解するだろう!?

主役のロイテル役は以前レスした同じくオランダ映画の｢ウォリアー｣Redbadレッドボッド役に似て、美男では全く無くイカツイ。だがどちらも信念に生きる。

他方、半悪役のオラニエ公ウィレム役は多分日本人から見たらイケメンでは無かろうか？
しかし彼は疑い深く、陰険なホモとして描かれている。

ただ実際のオラニエ公ウィレム３世はフランスのルイ14世の大軍(陸軍。海軍はロイテルがやっつけたから)相手に、低地であるオランダの地形生かして国土の一部を水浸しにし、フランス軍を阻止。またイギリスの名誉革命を影で操り、イギリス王に。英蘭両国の君主としてフランスのオランダ侵略を断念させた。
↩

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>> 458 🎥ただ名誉革命後も、反対派の残党が立てこもるアイルランド討伐で沢山のオランダ兵を投入し死なせた事、人間的にイギリスではともかくオランダでは人気がイマイチだった事、子孫を残さず結局イギリス王位をドイツのハノーファ選帝侯ゲオルク(現イギリス王室の先祖)に継がれてしまった事などから、ホモの半暴君ぽく描かれてしまったのだろう？

またこの映画は音声切り替えで全て日本語に出来るから、字幕が嫌いな人にもOK。

ただ原作をそのまま見ると、オランダ語がメインだが、イギリス艦隊には英語、フランス艦隊にはフランス語を喋らせ、字幕もない。

まあオランダ人はアメリカ人以上にイギリス英語が得意だし、フランス語も艦隊内の会話程度なら理解できる者が殆どだから、字幕が要らないのだ。

平均的オランダ人はドイツ語、英語が堪能で、少しだけインテリならフランス語も加わる。いずれもネイティブに近い能力！

皆、近隣諸国の言語とは言え、国際的にはかなり有利。それも一部のインテリだけでなく中等教育終えた者ほぼ皆が自国語含め４ヶ国、しかもオランダ語以外は皆メイン言語について堪能なところが素晴らしい！

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🎥帰ってきたムッソリーニ/原題SONO TORNATO(ソノ トルナート)イタリア語 を見た。
原題の意味は、｢私は戻って来た｣。
これは、かの有名なドイツ映画｢帰ってきたヒトラー/Er ist wieder da ｴｧ ｲｽﾄ ｳﾞｨｰﾀﾞｰ ﾀﾞｰ (ドイツ語原題の意味は、｢彼は再び此処にいる｣)のほとんどパクりの2017年映画。
パロディ映画とは言わない。既にヒトラーの映画自体がパロディ要素満載なのだから、おおよその粗筋をそのままパクり、舞台がドイツの代わりにイタリア、また幾つか細かい設定をイタリア風かつ全体をヒトラーより少し短く簡略化してある。

｢帰ってきたヒトラー｣を見た人ならこの｢帰ってきたムッソリーニ｣も楽しめよう。
逆に言うと、これを見る前に、まだなら｢帰ってきたヒトラー｣を見ないとピンと来ない部分が多いだろう!?
この映画はヒトラーを短くした変奏なのだから。
↩

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>> 460 🎥さて両者を比較して、印象を述べる事は、これはつまりドイツとイタリア、またヒトラーとムッソリーニの相違(それぞれが現代の両国でどう思われているか、を含めて)を述べる事に他ならないだろう？

私が気付いた相違点を幾つか…

・やはり現代のイタリアはドイツより汚く埃っぽい。人々の雰囲気見ていて、これが新型コロナの死亡者率最悪に近いイタリアと、逆に先進国では死亡者に関して一番少ない優等生ドイツの違いを、誰でも２つの映画を見比べたら何となく分かるだろう。(因みにオーストリアは当然ドイツに似ている。人口がドイツの約十分の１だから感染者も死亡者もドイツの十分の１程度。わずかに死亡率がドイツより高いが日本よりもかなり低い)

・人々を見てもドイツでは代々のドイツ人と移民難民の見た目がハッキリ違うが、イタリアだと代々イタリア人と移民難民の見た目が大して変わらない。これは北アフリカやアラブ系と、イタリア(特に北部以外)の住民の血筋が近いからであり、だからイタリア人はよく中世がテーマの映画などで中東イスラム教徒の役も問題なくこなせるのだ。

・逆にイタリア社会の方が黒人がドイツほど浮いて見えない。ファッションセンスがそれなりに良い黒人ならイタリア人の中に自然に溶け込めそう。だからイタリア人が黒人差別するのを知ってる私は、何でアイツらそんなに黒人差別するんだろ？と思ってしまう。
↩

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>> 461 🎥・ヒトラーに比べムッソリーニは悪のイメージがイマイチで、実際ドイツにおけるヒトラー･タブーと比べイタリアではムッソリーニはそれほどタブーでは無い。ゆえにムッソリーニが現代に現れてもヒトラーよりかなりインパクトが薄い。映画は無理やり｢帰ってきたヒトラー｣真似た粗筋作ろうとしているが何だか無理してるような部分も多くなっている。

まだまだ感想あるが(極右政党の姿もドイツのと比べてショボい等々)。

ただこの映画ではイタリア語をハッキリ発音していてメロディー豊かな響きを十分堪能できた。ラテン語の荘重さには欠けるが。まあファシストのムッソリーニ扱う映画だから他のイタリア映画みたいにブツクサ、モソモソ発音では似合わないからだろう。
↩

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>> 462 🎥最後に日本語の題名がヒトラーでもムッソリーニでも原題とかけ離れているのは仕方ない。このムッソリーニに関してはヒトラーの日本名｢帰ってきた…｣に合わせたのだろう？

ヒトラーの原題 Er ist wieder da. 彼は再び此処に、では日本でインパクト足りないだろうし、ムッソリーニのも SONO TRONATO 私は戻って来た ではやはりダメか。

イタリア語の長所、即ち主語を言わなくても動詞変化で主語が分かる(sonoなら"私"か"彼ら")、しかもtornatoと続けば"彼ら"の可能性が排除され"私"しかも性別言わなくても男性だと分かる仕組み。
まあラテン語は更に精密で芸術的だが。
ドイツ語だと、Sono tronatoと言うのに、動詞変化があっても、Ich bin zuru"ckgekommen.ｲｯﾋ ﾋﾞﾝ ﾂﾘｭｯｸｹﾞｺﾒﾝとイタリア語より外国人には難しい文法要素込めても、ich私 が男か女か分からない仕組みだ💦
↩

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>> 463 🎥これ文法に性別が無い、簡略言語である英語しか知らない人だと何の話だか分からないだろうが、フランス語やイタリア語などラテン語が崩れて生まれたロマンス語は、いわゆるbe動詞の後の形容詞が主語と性数が一致する。ゲルマン系の北欧語すらそう。

同じゲルマン系で北欧語より文法が遥かに複雑なドイツ語は、この部分だけ英語と同じく形容詞の変化が無い。

名詞の前に形容詞が来る場合は、フランス語、イタリア語はおろか、ラテン語顔負けの複雑な変化をするのがドイツ語の特徴なのだが。名詞の性別(男女中＆複数)だけが問題でなく、名詞を飾る形容詞の前が無冠詞、定冠詞、不定冠詞か、また名詞が４つある格変化のどの格か等々で形容詞の語尾が変わるに、だ！

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🎥ロシア映画の｢提督の戦艦｣(英語の題名はThe Admiral…アドミラルとは提督の意味。私はロシア語を殆ど読めないがロシア語でもアドミラルは殆ど同じ。ヨーロッパの海軍では共通の呼び名だから)

この映画、先日私がお勧めだと書いたオランダ映画｢提督の艦隊｣と日本語タイトルが似ているが、原題はどちらも違う。あちらについては以前レスしたが、こちらのロシア映画も｢艦隊｣や｢海戦｣が出てくるのは冒頭のみで、後はロシア革命に抵抗して陸で戦う｢提督｣の姿を描く。
その意味では時代こそ違うがオランダ映画の｢提督の艦隊｣(原題:ミヒール･デ･ロイテル…17世紀後半が舞台)と、こちら｢提督の戦艦｣(アドミラル…20世紀前半が舞台)、どちらも政治に翻弄される軍人の姿を描いているが、オランダのと違い、こちらは提督が政治に積極参加、映画には出てこないがロシアの一部に軍事独裁政権を樹立したりと主役の政治色がかなり強い。

なおこれだけ見れば特に悪い映画でもないだろうが、オランダ映画の方と比較するならかなり落ちる。
↩

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>> 465 🎥まず予算の問題もあるだろうが、冒頭の唯一の見せ場とも言えるドイツ海軍との大砲の撃ち合いシーンで、ドイツ戦艦を遠くに姿だけ見せて、ロシア側の戦艦内しか映していない。
ドイツ戦艦内やドイツの水兵にドイツ語喋らせて、敵味方の互いの駆け引きや心理を描写していない。
(オランダ映画では敵のイギリス、フランス艦隊を映し各々、英語、フランス語を喋らせていた！)

また映画の大半を占めるロシア革命勃発後の抵抗でも、提督の不倫や味方の行軍ばかり描いていて、敵である革命側についてはメンシェビキのケレンスキーを一寸描いただけで、肝心のレーニンやトロツキーが全く出てこない💦

映像は綺麗だったり、他にも人によっては見所があるのだろうが、私には大した事ない映画に見えた。まあオランダ映画の｢提督…｣の方を見てしまったから、余計そう感じるのだろう？

唯一、当時の帝政期及びその名残のロシア正教の風習(今と同じく頻繁に右手で十字を描く姿や、イコンを大事にしそれに頻繁に接吻する、その他西欧より全般的に信仰深い等)が見ていて参考になった。

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🎥チャーリー セズ/マンソンの女たち

不細工な男女ばかりが、美しくない裸を晒したり、とにかくダサい映画だったが、史実や背景はかなり重要で深刻。

チャーリー･マンソンとはオウムの麻原の先駆者みたいな男。1969年にアメリカで、地下鉄サリン事件のような大量殺傷事件ではないが、有名な女優含めた十人余りの男女の家を信者らに襲撃させ、彼らを残虐に虐殺させたカルト教祖😱

娼婦から生まれ父親も分からず、正確な出生年月は不明。ただ事件を起こした1969年当時、30代(？)だったらしい。30歳になるまでの約半分の月日を少年院や刑務所で過ごし、仮出所後、ロス郊外にヒッピー･コミュニティーを作り、百人余りの若者(特に無教養な家出女性ら)のカリスマ･リーダーになった。

しかしこの手のカルト指導者の常で、最初は自我を解き放てとか、自由とか、権威への反抗を説いていたが、自分が世間に認められない現実を突き付けられる(彼の場合、ロックスターに成りたかったようだが、呼び寄せたレコード会社に歌のレコード化を簡単に断られた。才能不足ゆえ)

すると次第に世界を憎み、自分のコミュニティーに閉じ込めり、信者らに対する洗脳を激化、遂に終末の日の準備の為と称して信者らを街に行かせ、無差別殺人を行わせた。
まさに後のオウム、麻原の元祖みたいな男。
↩

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>> 467 🎥ただカリフォルニア州には死刑制度が無かった為、彼と実行犯の女たちは終身刑に。

映画は終身刑になった女たちが居る女子刑務所に、ある女セラピストが呼ばれ脱洗脳を行う過程で、女たちのマンソン･コミュニティーとの出会い、生活、洗脳、そして犯罪の思い出を描いていく構成。
(ただ余り効果的に描かれていない、ダラダラしているだけな印象)

しかし私に不思議なのは、麻原と違い、マンソンは終身刑になり有名になってから彼の歌がレコード化され、興味本位だけでなく、アメリカの若者の中で一種の共感者らを生んだ事実。

まあ1960年代の一連の世界規模での左傾化、権威への反抗、学生運動など、私から見たら１代どころか２代も昔の人達の青春など理解できるハズもないが。

今でも60代以上の人に、当時｢活動家｣だった者が世界中にいて、中には今でも内心の火が消えていないらしいのを見ると、違和感だらけ。
マルクス主義だの、権威に対する反抗だのは各人の自由だが、マンソン事件とか、日本なら一連の赤軍事件だのを起こしてはいけない！

一部の専門家によると、オウムの犯罪者らも生まれる時代が違っていたらマンソン事件や連合赤軍事件に身を投じていた、と言われるが。
↩

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>> 468 🎥あと麻原とは別に、マンソンの唱えた内容が、約20年後にインドからアメリカに移住してきて、広大なコミュニティーを形成、最後は地元民やアメリカ当局との摩擦で逮捕、国外追放されたバクワン･シュリ･ラジネーシ/OSHOを連想させるモノがかなりあった。

私は十代後半から20代に(もうバクワンは死んでいたが)、彼の本を読み、時には少なからず共感した経験を持つ。只、私みたいなタイプは共感しても常に一歩退いた傍観者に徹し、仮に彼みたいのが生きていても決してコミュニティーには関わらなかっただろう？

これは私がキナ臭さを感じやすいからか、基本的に保守的、古典主義者だかか、宗教や哲学に中庸や平静を求め、また組織等にも芸術的、美的センスを求めるからだろう？

だからまだしも、やった事の善悪は別に、汚い格好のソビエト赤軍や60年代のマンソンやヒッピー･コミュニティー、ラジネーシ･コミュニティーより、ずっとナチス親衛隊に惹かれる。
つまり現代ならゴシック趣味に近いか!?

そしてそれにも慣れれば、底の浅い美学に愛想尽かし、更に19世紀末のデカダン、19世紀ロマン主義、そして行き着く先は古代ローマとビザンツ！
↩

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>> 469 🎥音楽も、軽音ならまあゴシックは別にして、マンソン等の背景にある薄汚くダサい60～70年代の歌を聞かされると、あのメンデルスゾーンの｢無言歌｣など真に無上に美しく、まさに薄汚さと正反対の健全なロマンティックな美的世界に感じてくる。
メンデルスゾーンを心から受け入れる私は、だから反ユダヤ主義者では無いな！

とにかく久しぶりにメンデルスゾーン｢無言歌｣の美を再発見した言う意味で、私にはこのマンソン関連の映画を反面教師として見た意義があったかも(笑)

• << 472 🎭ゴシックとは本来は｢ゴート風｣の意味。ゴートとは古代末期に活躍したゲルマン民族の一派。西ゴートと東ゴートに分かれていた。 ゴート文化、ゴート語を知るにはドイツ語で書かれた参考書を片手に、古代末期のギリシャ語の知識が要る。何故ならゴート語理解にドイツ語は欠かせず、またゴート族は東ローマ(ビザンツ)帝国と深く接触したから、ビザンツの言語(古代末期ギリシャ語)の影響を強く受けたから。 中世の建築様式の｢ゴシック｣はまた意味が異なる。ゴート族とは関係ない。 そして近現代のポップカルチャーでの｢ゴシック｣だが、単なる表面だけの発祥は18世紀の怪奇小説が｢ゴシック小説｣と呼ばれたのが由来だから、これまた本来のゴシックとは無関係。 ただゴシックを深く極めたいならドイツ語の知識が全くないでは話にならない。 古代ゴート族に行き着く為よりも、現代の｢ゴシック｣を真に極めるなら、精神の根底に近代ドイツ文化があるからだ。音楽ならモーツァルト｢レクイエム｣やベートーヴェン｢第９｣第１楽章、またシューマン作品や、リストのソナタ、そして晩年作品を理解しない者に、本当のゴシックは分からない！

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>> 470 🎵なおメンデルスゾーンだが、彼の音楽、作風には全くユダヤ的要素は無い！

単に彼の出自、親がユダヤ人だったから、後にナチス等からユダヤ系音楽として禁止されたに過ぎない。

彼の父親は大銀行家で、ユダヤ教からキリスト教ルター派に改宗したから、もうメンデルスゾーンはユダヤ人では無い(ユダヤ人とはユダヤ教徒を指す)。
彼はプロテスタントのドイツ人で、ドイツ･ロマン派を代表する作曲家の一人だ。

なお彼の親友シューマンと互いに一見作風が似ている面があるが、シューマンが美の中に深淵の不安を宿すのに対し、メンデルスゾーンのはヒマワリや他の美しい花みたいに、純粋に春の美そのもの。

それゆえシューマンやリスト、またドイツ･ロマン派では無いがショパンなど同時代の作曲家が持つ病的側面や哲学性に薄い。
１世代前のベートーヴェンみたいな壮大な哲学や、シューベルトの不気味さ、哀しみにも欠ける。

だから逆に、純粋に音楽として美しさを味わうのにはメンデルスゾーンは極めて良い。深く考え込まずに、強烈なインパクト受けずに音楽そのものの美を味わえる。

私は以前、ピアニストが感情表現、音楽性を深め上手くロマン派的にメロディーを歌わせる為に、メンデルスゾーン｢無言歌集｣は、ショパン｢ノクターン集｣と並ぶ重要な座右の作品集だと考えた。

ショパン｢ノクターン集｣が夜なら、メンデルスゾーン｢無言歌集｣は昼だ♪

• << 475 🎵久しぶりでLieder ohne Worte/無言歌集を弾いてみた。約50曲のうち、かなり前にやったのは10曲余り。 だが他のやってない40曲も、演奏を聞いた曲が多く、従って半分くらいはメロディーを知っている。 だから初見でかなりスラスラ弾ける。結局、弾いた事ない曲を10曲ほど、加えて以前弾いたモノを５曲くらいやってみた。 先ずは完成より｢如何に美しさ味わいつつ弾くか｣だから、メロディーや基本和声は殆ど変えないが、場合によっては即興で音を足したり、和声もシューマンやショパン、リスト、チャイコフスキー等の要素を参考に勝手によりロマン派的に変えたり。 基本的にメンデルスゾーンの和声は良いのだが、中には中期や後期ロマン派から見ると明確過ぎて｢毒｣が少ない(笑) だから程々に変えてインパクトを増やす部分もあった。 ただこれやり過ぎると、メンデルスゾーンらしい純粋さを失うから、まあ要注意だ。 本当に純粋に美しい、瑞々しい曲が多い♪

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>> 470 🎥音楽も、軽音ならまあゴシックは別にして、マンソン等の背景にある薄汚くダサい60～70年代の歌を聞かされると、あのメンデルスゾーンの｢無言歌… 🎭ゴシックとは本来は｢ゴート風｣の意味。ゴートとは古代末期に活躍したゲルマン民族の一派。西ゴートと東ゴートに分かれていた。
ゴート文化、ゴート語を知るにはドイツ語で書かれた参考書を片手に、古代末期のギリシャ語の知識が要る。何故ならゴート語理解にドイツ語は欠かせず、またゴート族は東ローマ(ビザンツ)帝国と深く接触したから、ビザンツの言語(古代末期ギリシャ語)の影響を強く受けたから。

中世の建築様式の｢ゴシック｣はまた意味が異なる。ゴート族とは関係ない。

そして近現代のポップカルチャーでの｢ゴシック｣だが、単なる表面だけの発祥は18世紀の怪奇小説が｢ゴシック小説｣と呼ばれたのが由来だから、これまた本来のゴシックとは無関係。

ただゴシックを深く極めたいならドイツ語の知識が全くないでは話にならない。
古代ゴート族に行き着く為よりも、現代の｢ゴシック｣を真に極めるなら、精神の根底に近代ドイツ文化があるからだ。音楽ならモーツァルト｢レクイエム｣やベートーヴェン｢第９｣第１楽章、またシューマン作品や、リストのソナタ、そして晩年作品を理解しない者に、本当のゴシックは分からない！

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🎥次いでだから、徹底的な駄作｢ブレイブ･ソルジャーズ｣に触れる。低予算すぎるアメリカ映画か？

第二次大戦末期にベルギーでドイツ軍相手に苦戦する米兵を描くが、登場人物が少なすぎるし、演技も中学校の学芸会と変わらないレベル。或いはサバゲー好きを集めただけの下手な演技と言えばよいのか？
そして勿論、アメリカのみが正義！
原爆落とした国が日本の悪を正したいとか、ドイツは悪魔だとか言える立場か全く。

かなり前にレスしたナチス武装親衛隊側の目線で戦争を描いたイタリア映画｢アイアンクロス｣原題LEIBSTANDARTEライプシュタンダルテ(武装ＳＳ第一師団の名前)、こちらは日本題名が単に鉄十字の英訳というダサい問題があるが、内容的には国の影の部分を知り苦悶しつつ祖国の愛する家族の為に戦い死んでゆく兵士の哀愁を、少人数ながら良い演技で描き、また一応きちんと揃えた本格的戦車や武器など、遥かに内容が豊かな映画だった。

対する｢ブレイブ･ソルジャーズ｣、これ程の駄作映画を私は未だに見た事がない⤵

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>> 473 🎥このレスで、優れた方の映画と言ったLEIBSTANDARTE(日本版名:アイアンクロス)については、レス402と403で内容に触れてある。
参考までに✋

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>> 471 🎵なおメンデルスゾーンだが、彼の音楽、作風には全くユダヤ的要素は無い！ 単に彼の出自、親がユダヤ人だったから、後にナチス等からユダヤ系… 🎵久しぶりでLieder ohne Worte/無言歌集を弾いてみた。約50曲のうち、かなり前にやったのは10曲余り。
だが他のやってない40曲も、演奏を聞いた曲が多く、従って半分くらいはメロディーを知っている。

だから初見でかなりスラスラ弾ける。結局、弾いた事ない曲を10曲ほど、加えて以前弾いたモノを５曲くらいやってみた。

先ずは完成より｢如何に美しさ味わいつつ弾くか｣だから、メロディーや基本和声は殆ど変えないが、場合によっては即興で音を足したり、和声もシューマンやショパン、リスト、チャイコフスキー等の要素を参考に勝手によりロマン派的に変えたり。

基本的にメンデルスゾーンの和声は良いのだが、中には中期や後期ロマン派から見ると明確過ぎて｢毒｣が少ない(笑)

だから程々に変えてインパクトを増やす部分もあった。
ただこれやり過ぎると、メンデルスゾーンらしい純粋さを失うから、まあ要注意だ。

本当に純粋に美しい、瑞々しい曲が多い♪

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＋HRISTOS ANESTI. ARITOS ANESTI.ﾌﾘｽﾄｰｽ ｱﾈｽﾃｨ ｱﾘﾄｽ ｱﾈｽﾃｨ(ギリシャ語)

Christus resurrexit! Resurrexit vere.ｸﾘｽﾄｩｽ ﾚｽﾚｰｸｼｯﾄ ﾚｽﾚｸｼｯﾄ ｳｪｰﾚ(ラテン語)

Christus ist auferstanden! Er ist wahrhaftig auferstanden.ｸﾘｽﾄｩｽ ｲｽﾄ ｱｵﾌｴｧｼｭﾀﾝﾃﾞﾝ ｴｧ ｲｽﾄ ｳﾞｧｰﾊﾌﾃｨｯﾋ ｱｴﾌｴｧｼｭﾀﾝﾃﾞﾝ(ドイツ語)

Christ est ressuscite'! Il est vraiment ressuscite'.ｸﾘｽﾄ ｴ ﾚｽｭｼﾃ ｲﾚ ｳﾞﾚﾏﾝ ﾚｼｭｼﾃ(フランス語)

Cristo e risorto! e veramente risorto.ｸﾘｽﾄ ｴ ﾘｿｰﾙﾄ ｴ ｳﾞｪﾗﾒﾝﾃ ﾘｿｰﾙﾄ(イタリア語)

ハリストス復活、実に復活！(日本語/正教会訳)→日常語だと、キリストは復活した、本当に復活した。

昨日は東方教会(ギリシャ正教その他)のパスカ(パスハ)/復活祭。
今週一週間は上に書いた言葉を互いに挨拶として唱える(希羅独仏伊日の場合を挙げた。仏伊は羅から発生した言語だとよく分かるはず。)

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>> 476 なお年によって、東方教会と西方教会(ローマ･カトリック及び主なプロテスタント諸派)の復活祭が一週間から数週間ズレる理由は、東方教会は紀元前１世紀にカエサルが定めたユリウス暦を使い、西方教会は近代初期にユリウス暦を改定したグレゴリオ暦(ローマ法王グレゴリウス13世の命による)を使用するからだ。
年によっては東西で同日の場合もある。
なおいずれの場合も、日曜日である事は共通。それぞれの暦で３月21日(春分)以降の満月のすぐ次の日曜日が基本的に復活祭となる。

また西方教会ではクリスマスを復活祭と同程度に祝うが、東方教会では復活祭の比重が圧倒的！

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🎭慰めにはならないかも知れないが、自粛疲れとか、いつ収束するか分からなくて耐えられない気持ちの人は、今から百年少し前の第一次世界大戦時のフランス、特にパリとパリより北東部の人々の苦境を理解すれば、ずっと今の方が楽だと理解できるはず。

第二次じゃなくて第一次世界大戦！
日本はほとんど参加せず被害も僅かだったから、日本人には余り馴染みないだろう。
だがフランス、イギリス等の西欧諸国では、第二次世界大戦より過酷で辛かった戦争として記憶されている。

第二次はドイツ(いわゆるナチスの第三帝国)が圧倒的に素早く強力だったから、フランスは早々と白旗挙げ、ドイツに４年以上占領されていただけ。普通のフランス人ならドイツ軍に逆らわなければ特に害を加えられず占領下で普通の生活できた。
↩

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>> 478 🎭だが第一次世界大戦では独仏どちらが悪いとかでなく、単に双方で戦争始めてみたら、ドイツの方が力が上で、フランス側はパリを陥落させまいと必死でパリから100kmくらいの東北でドイツ軍を食い止めていた。
これにはイギリス軍もフランスの味方し、何とか英仏側は強力なドイツ軍をフランス国内の前線で食い止めていたが、しかしこれは４年以上続き、兵士として戦ったフランス人の２人に１人は戦死した。つまり戦死者150～200万人。
(対するドイツ側も被害は莫大、こちらは３人に１人の割合で戦死。)

この第一次世界大戦は、夏に始まった時にはどちらの陣営もクリスマスまでには終わると考えていた。つまり半年くらい。
だが実際には４年に渡る日々地獄の激戦になり、予想を遥かに越える死者、負傷者を出してしまったのだ。

この大戦争の４年間のフランスの状況を考えたら、今の問題も遥かに軽く見えるのでは無かろうか？
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>> 479 🎭なお、日本の太平洋戦争つまり第二次世界大戦については、国民が真に地獄を味わったのは敗戦前からの２年足らずだったろう。

またドイツは第一次、第二次どちらでも絶大な地獄を味わったが、一応どちらの大戦でも先手を打ち先制攻撃し、前半にはあちこちで勝利した。しかし最後に巻き返されて敗戦している状況だから、今回の問題の適切な比較にはならないと考えた。

ただ二度の世界大戦で先制攻撃したのは地理的、軍事的な必然であり、必ずしもドイツ側が悪いという意味ではない！

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💡十代後半から二十代にかけて、私も人並みにインドの聖者と呼ばれた人々の本を読み、その教えに憧れた。

だが近年、その中の大半がインド特有のペテン師だと知った。具体的には大物ならばサイババ、バグワン･シュリ･ラジネーシ(OSHO)、その他数人。他方、ラマナ･マハリシは少なくとも本人は素朴で善良で真理を知った人でペテン師では無かったようだ。

さて上でペテン師の容疑が濃いインド人らについてだが、彼らの教え、説教そのものは含蓄に富み、我々をハッとさせるモノが結構満載なのだ。

これはどうしてか？

インドの深遠な哲学(ヒンズーのヴェーダーンタや仏教など)は、ある程度頭が良い人々(と言うか神秘哲学向きの頭脳持った人)ならば、ある程度の期間、真剣に勉強すれば理解できるモノだ。ただしこれはまだ頭で理屈だけ理解したに留まる。
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>> 481 💡インド聖者や賢者らの説く悟りとは、簡単に言えば｢生死の問題をありのままに見つめ達観する｣、｢自分も宇宙、自然の一部だと理解する｣であり、これを悟ったからと言って超能力が身に付く、霊が見える等、日本のイカガワしい新興宗教が売りにしているモノが手に入るワケでは無い！

逆に言えば、そんな超能力や霊視能力を手に入れても、肝心の自己の生死の問題を解き心穏やかで完全に自由な状態が得られないなら何の意味があろうか、って事！


この点では全くインド聖者や仏教なら元祖のインド仏教や禅者の立場、主張が正しい。


でここからが問題なのだが、単に頭でそういう悟りの哲学を理解しているだけなのか、または悟りを体感し日々の自分の根底に｢悟り｣が根付いているか、の相違である。
これ実は雲泥の差なのだ！
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>> 482 💡勿論、後者でなければ全く意味が無いわけだが、しかし突然、後者の境地に至るのは至難だからまず前者の頭での理解が必要になる人が、大半であろう!?

で先に挙げた何人かの近代インドのペテン師聖者も、前者の立場には十分到達していると言える。だから彼らの言葉には深い真理が見えるのだ。

これは彼らみたいに勿体ぶった聖者らしい格好しなくても、大学のインド哲学の教授や研究者なら皆、知っていて言える事柄だ。

ではそういう人々の中の誰が後者の立場、つまり真の覚者なのかを知るにはどうしたらいいのか？

誰も真に他人の内心を知る事は出来ない。だから100％確実な方法は無い。とは言え、彼らの人生、日常の生活、行動を本当に知るならば、ある程度、ホンモノの覚者か、あるいは頭で理解しただけのニセモノか、判別できるのではあるまいか？

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🎵メンデルスゾーンの２つのピアノ協奏曲は、ハッキリ言って名曲では無い。作曲技法は常に優れた天才メンデルスゾーンだが、かのヴァイオリン協奏曲Op.64と比較したら、全く格が違い過ぎる。

他方、交響曲の特に３番スコットランドと４番イタリアは名作だ。

無言歌集の少なくとも半分くらいもそう。

ヴァイオリン協奏曲(有名な方)は、ブラームスの方が優れていると言う人もいて、確かにブラームスのはヴァイオリン協奏曲の一大頂点だが、ただメンデルスゾーンのにはヴァイオリンの霊がそのまま降臨した絶対的なカリスマがある。

こういう例をピアノ協奏曲で探すと、やはりラフマニノフの２番だろう!?
理屈抜きに美しく、無駄な部分がない。こういうのは天才でも滅多に作れない。天啓の賜物でないと。

他方、ブラームスのヴァイオリン協奏曲は曲自体はメンデルスゾーンより上かも知れないが、自然体と言うより色々な作為が見える。

ただあの渋さとコクは奇跡的なモノで、ピアノ協奏曲で敢えて似た感じを探すならベートーヴェン４番だろうか？
５番｢皇帝｣は渋いコクと言うより、黄金やダイヤみたいな作品。わざと渋くコネクリ回さず、堂々と正面突破の名作。
こんな協奏曲はピアノにもヴァイオリンにも無いから、皇帝に似たタイプとなると、同じベートーヴェンの交響曲、特に３番｢エロイカ｣や５番であろう!?

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🎵映画｢善き人のためのソナタ｣(ドイツ語原題はDAS LEBEN DER ANDEREN/ﾀﾞｽ ﾚｰﾍﾞﾝ ﾃﾞｱ ｱﾝﾃﾞﾚﾝ 他の人々の人生 であるが)の中の１シーンで、主役の一人が言った台詞に、｢かつてレーニンがベートーヴェンの熱情ソナタを聞いていて、止めてくれ、これは善人が聞く曲だ、こんなの聞いていたら冷酷な革命なんて出来なくなっちまう！ と言った｣というのがあるが…

まあ熱情ソナタは確かに純粋で力強く堂々としている。だが激情も感じられ、善人でなくても信念を強く持つ者には感銘を与えるはずだ。

その証拠に、かのビスマルクは自宅にピアニストを呼んで熱情ソナタを弾いて貰って彼には珍しく目頭を熱くして、｢やはり私はこういうベートーヴェン音楽が一番シックリくる｣と感動して言った、との逸話があるからだ。

つまりビスマルクは大宰相だから当然エグい策略も巡らしたり、戦争はじめ非人道的な事もやったが<信念揺るがぬ強靭な人>で、他方レーニンは何らかの<後ろめたさを常に感じでいた男>だったのかも知れない。
↩

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>> 485 🎵ところで、今更ながら思うに、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲に心から感動できる人は、善なる要素を持った人だと私は断言したい！

これはチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲にもかなり当てはまると思うが、ただこちらはスラヴ的な粘着性要素がどうしても合わない人や、感傷的なモノが好きになれない人なら善人であっても拒絶反応起こす事は考え得る。

まあ私はどちらも大好きだけど。では私は善人か？ いや善の要素を含むがまだまだ原石状態だから磨かねば光らないのが現状だ、と思いたい💦

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>> 486 🎵クラシックに殆ど接した経験ない人、または善人でない人(笑)も、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲だけは聞いて損はないと思う。

一度立派なヴァリオリニストの演奏で聞いてもピンと来なかった人は、５回くらいまでは投げ出さず聞くべし。

もしそれでもダメなら、その人は近代西欧的な感性が全く欠けてる人だ。むしろこれは悲観するより、新時代を切り開くとんでもない個性的才能の持ち主だろうから、自身もって何らか素質を磨くべき、絶対に！

この作品、形式論とか転調の上手さとか何も知らなくても、単に聞くだけで、いい曲だ、と感じるはず。

その上でもうちょっと哀愁とか求めるなら、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聞くべき。これも数回聞けば何も難しい理屈が分からなくても、名曲だと感じると思う。

とにかくメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲が好きになったら、彼のピアノ作品｢無言歌集｣50曲くらいの小品集でＣＤ２枚分くらい、を聞くなど。必ず幾つか、いいなあ、と感じる曲が出てくるハズだから。
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>> 487 🎵こういう方向からクラシックに斬り込む方が、ベートーヴェンの大作などから入るより楽だし、初心者にも上手くいくのかも知れない。

なお私としては、もう現代ならメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲も、無言歌集も、少しシューマンやチャイコフスキーくらいのメロディーの揺れを以て演奏した方がいいと思っている。

これはメンデルスゾーン自身の考えには多分反するだろうが(彼はかなり古典派に近いロマン派だったから)、とにかく良質で一流のポップス歌手が歌わせるような、良識のギリギリまで揺らす歌い方。
しかし演奏者は常に覚めた目で自分の演奏を見つめる部分を失わずに。決して感傷や激情に流されてしまわない事！

別の言い方すればラフマニノフなどを見習い、ポピュラーにギリギリ近づく部分があっても常に芸術(クラシック)の境界を越えないような…

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🎵しかしながら、私自身はやはり弾くならベートーヴェンやリストの方がいい。この本能だけは変わらず。

だから数日前からリスト編曲のベートーヴェン｢田園｣をジンガー編と混ぜずにそのまま練習している。

その後、メンデルスゾーン｢無言歌｣も15曲くらい弾いていたが(これは表現上、大切だと思い…)、昨夜からさっきの２時くらいまでは｢田園｣のあと、やはり｢エロイカ/英雄｣を練習しちまって、流石に少し疲れたから、｢無言歌｣はカットした。

闘争的、男性的な｢エロイカ｣に比べ｢パストラーレ/田園｣はベートーヴェンの中では一見のどかで、美しさに満ち、自然の感動に溢れているが、しかしメンデルスゾーンは更に柔らかい。

これやはり、いくらユダヤらしさを排除したメンデルスゾーンにも、残されたユダヤ性(典型的なドイツ人には無いもので、オーストリア人の柔らかさともまた質が全然違うモノ)がそうさせるのだろう？

勿論メンデルスゾーンの柔らかさは素晴らしい。だがやはり私の本性はベートーヴェンやリストに向くようだ。

だからバランス取る意味でもやはり｢無言歌｣も毎日、気楽な気持ちで弾かねばな♪

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🎵久しぶりにエロイカを全曲弾いたら、ヒロイズムと言うか、私の中の闘争心に火が付いて、目がさえて眠れなくなったわ‼

パストラーレ/田園も、40分越える大作で、まあオーケストラなら技巧的に易しいのかも知れないが、リスト版のピアノソロならリストの超絶技巧エチュードを練習してる感じだが、エロイカ/英雄は更に長く(45分くらいか？)、リスト版どおりなら田園レベルかも知れないが、私が滅茶苦茶難しく派手に手を加えたから、やはり田園より難しい。

とにかくこの２曲はベートーヴェン交響曲でも第９に次ぐ長さで、しかも作曲者自身が題名をつけた唯２つの交響曲である。

英雄→シンフォニア エロイカ
田園→シンフォニア パストラーレ

どちらもイタリア語。

これは今の闘争心に火がついた心、メンデルスゾーンを弾いても静まるか分からないぞ💦

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>> 490 パストラーレ/田園を、オーケストラの音をほぼ全て一台のピアノで弾くのは、確かに普通のピアノソロの難易度高い曲より、総合的に難しい。

しかしこの40分強の交響曲をリスト版プラスαで弾くと、何だか仏教やインド哲学の覚りの境地を、短時間だが実感できるようなのだ！

特に第４楽章の嵐から最後の第５楽章の嵐の後の豊かな恵みへの感謝の部分を弾いていると、第５楽章で段々と自然や神の慈愛の素晴らしさを強く感じて来て、終わりに近づく頃には弾きながら感動と幸福で、宇宙との一体化みたいのを感じるのだ！

これはフロイトが言ったニルヴァーナ願望(生の本能-エロース-が極限まで満たされた瞬間、人は死-タナトス-を望む。この死とは、それにより自我を宇宙や自然に解放、合一させて、宇宙と一体化する境地なのだ云々)であろう。

とにかくいくら哲学や宗教を頭で沢山学んで、知性で理解していても、こういう感情というか体感できるのは並の事ではなく、それをさせてくれる田園交響曲は、素晴らしい！

まあ聞いていて実際に弾かないとダメなのだろうけど。

クライマックスの後の一番最後のテーマを静かに弾く部分は、僅かな哀しみさえ感じさせる。不幸とかでなく、感動の中の哀しみだ。

多分ベートーヴェン自身は自然に様々な苦難と思索、体験通して覚りを開いていたのでは無かろうか？

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余はまだ生きてるか？(笑)

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しっかしアメリカ大統領選、投票から完全に結果分かるまで時間掛かり過ぎ💦

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