🎭ある暗黒卿の気紛れな呟きⅡ🎵＋⚡✒🐱

>> 398 🎥最近見た映画(ＤＶＤ)を幾つか… まず、トルコ映画のなかなかレアなやつ。 ドラキュラ(正式には現ルーマニアのワラキア公ブラド)とオ… 🎥次いで、デンマークの刑事映画にハマってしまったから、北欧のホラーと銘打たれた映画を幾つか見た。

ただ北欧映画は、映画のプロには良いのかも知れないが、概して北欧の人間や土地そのものに似て、ゆったりしてアクションや変化が著しい筋が少なく(デンマーク映画はまだマシだがスウェーデンとかアイスランドのモノ)、スローテンポなので、北欧の言語を聞き分けてみたい人(どの言語がどの程度ドイツ語や英語に似ている単語があるのか等々…)や、北欧美人に関心ある人(しかしどの映画にも必ず美人が出るとは限らない！)、または北欧の雰囲気そのものが好きな人、以外には余り勧められないかも💦

ドイツではどうだか(特に北欧と接する北ドイツの場合)は良く知らないが、オーストリアでは北欧なんてかなり遠い世界で、余り映画もやらないし、皆よく知らない。オーストリア映画みたいに、変にひねくれたり、社会の歪んだ部分をわざとアップしたり、変態的(？)だったりするわけでもない。変化に乏しいのだ。
それにオーストリアの場合、自国にも、また同じ言語話すドイツにもなかなかいい監督が居るし、俳優はシュワルツェネッガーやヴァルツみたいな国際的名優が居る。更に南隣には映画大国(!?)イタリアが控えているから、そっちの映画の吹き替え版も加えたらわざわざ北欧映画まで見なくて済んでしまう。

とにかく日本でも一部のファン向けでは無かろうか、北欧映画は。

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🎥あと、先に挙げたトルコ映画に似て、いわゆるアメリカだのハリウッドの定番による視点では悪者にされている側からの視点で、歴史や戦争を描いた映画として、日本語タイトル｢アイアンクロス｣を見た。

これは｢鉄十字(勲章)｣の意味(英語)であり、原題が｢アイアンクロス｣と言えば、1970年代の話題作で日本語タイトル｢戦争のはらわた｣があった。

だからこの名作と区別する必要がある。

内容は、第二次大戦の<ドイツ軍側から見た戦争の現実>。
まあこれなら特に画期的でもなく、既に本家｢アイアンクロス/戦争のはらわた｣がそうだし、名作｢Das Boot/Ｕボート｣やドイツ映画の｢スターリングラード｣、またトム･クルーズの｢ワルキューレ｣など沢山あるだろう？

ただ今回の日本語タイトル｢アイアンクロス｣に何か画期的な点を求めるなら、主役がいわゆるナチス政権によって無理矢理戦わされた国防軍兵士ではなく、ナチス直属の武装ＳＳ兵士らの戦闘や内面の葛藤を描いた点だろうか？

あと戦場で捕虜を平気で銃殺したりの戦争犯罪は、ナチス側だけに限らず、アメリカ軍などもやっていた事実が描かれている事。

ただ不可解なのは、どうも監督や制作側がイタリア人で、俳優も主にイタリア系、しかも映画内のナレーションは英語なのに、映画のほとんどの部分つまり兵士らの会話や戦闘場面はわざわざドイツ人声優を使ってドイツ語に吹き替えている。
↩

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>> 402 🎥まあ私には自然に見れて却って助かったし、またドイツ兵士同士の会話なのに英語というアメリカ映画の定番の間抜けさが無かった点も評価できる。

それにイタリア系が制作したのも、流石にドイツでは未だにこういうＳＳ兵士が主役の映画はタブーになるだろうから仕方ないか!?

ただ英語のナレーション、これ特に最初と最後に集中していたのだが(劇中は全てドイツ語吹き替え)、このナレーションが｢本作品に政治的意図は無い｣と言っているのはまだ現代で要らぬ反感や疑惑を避ける為、やむを得ないにしても、やたらに愛とか自然とかの話をしているのが何だか<不自然>で、これでは<何とかの科学>のプロパガンダ映画に似ているかな、と違和感が少しあった。

映画の内容は別にナチス讚美では全く無く、単に武装ＳＳの一兵士が普通のドイツ兵としてソ連やアメリカ兵相手に戦いつつ、次第に戦争イデオロギー、大義名分に疑問を持ち始め、また国内でのユダヤ迫害などを見て、益々ナチスの大義名分に疑問を持つ。
そして次第に戦うモチベーションが弱まる中、唯一戦う意義を祖国や家族を敵から守る事に見出だしていく。
そんな彼が十人くらいの仲間と共に米軍に敗れ降伏したのに、米兵らは笑いながらその場で全員射殺し、彼も当然その中の一人として死ぬ、という物語。

武装ＳＳ兵士とて、特に悪人でない普通の愛国者に過ぎなかった、と映画は言いたかったのだろう。

また不自然だったナレーションの中で唯一、｢敗戦した側は全ての悪を擦り付けられ、勝った側は自らの悪行を隠す｣と言う部分だけは誠実に響いた。

ドイツ語と英語の区別が聞き取れない人、または外国語が分からない人も心配無用。全て日本語字幕付きに設定出来るので、常に英米やロシア映画でドイツ兵＝悪者、に辟易している人には是非オススメ👍

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🎥他にまだ幾つかあるが、それについては後で✋

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🎥今夜は最後に、不可解と言うか余り勧めたくない映画を一つ。

これも制作国や制作者のアイデンティティーが良く分からなかった(特に無理して知る気も起きなかった)から、日本語タイトルのみ書く。

ベルリン アイラブユー

原題がこれをそっくり英語にしたモノかどうか不明。

ただしドイツの首都ベルリンが舞台なのに、何故かドイツ語は殆ど出てこないで、役者の会話は英語ばかり。(あと少しトルコ語も!? つまり俳優の大半が英米系とトルコ人/移民)

ベルリンを舞台にした７つだかの愛や恋のエピソードなのだが、いくら東京に比べてグローバル化に汚染されてしまったベルリンと言えども、何で英語ばかりなのか？

中には希にドイツ人らしき人物も出るが片言だけドイツ語で後は全部英語。
ロシア人やトルコ人の移民まで流暢に英語喋ってるから、全く何と言うべきか🐷

一応７つの(だったと思う)出会い、愛や恋のエピソードは各々別々のモノだが、全体を貫く主役はイスラエルから来た女性で(演じた女優もユダヤ人)、ベルリン男が次第に彼女と恋に陥る。

つまり端的に誤解を恐れずに言うなら、イスラエル万歳、ユダヤ万歳、と映画界を裏で仕切るユダヤ人らの強烈なメッセージだったのかも？
しかも未だに憎きドイツの首都ベルリンを舞台に、ベルリンを陥落させたかのような？

でもってユダヤ人が、自分らが牛耳る映画界の一番の共通語である英語を使って、あたかもベルリンでドイツ語が喋られているのをわざと無視するような!?

いくらグローバル化してしまったベルリンが舞台でも、ドイツ映画なら普通、ドイツ語が使われる。そこにたまに移民のトルコ語、アラビア語、ロシア語などと、外国人観光客の英語などが混じって…

東西統一から30年近く経つベルリンの自由で開放的な雰囲気をかなり出してはいたが、何せドイツ語が無いに等しかったしドイツ映画では無いようだし、表面的なベルリンしか描けていなかった内容。

ドイツ映画だったら、そんなトルコ人が悠長に、しかも流暢な英語をアメリカ人(？)なんかと喋っている代わりに、もっと現実的で深刻な移民、難民問題を鋭くえぐるような映画になるはず。

だからこの映画はハズレです⤵
愛や恋関係の映画として見ても、平凡…

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🎥ハウス･ジャック･ビルトも触れておくべき映画だった。
これはデンマークの天才(または鬼才)監督ラース･フォン･トリアーの新作。
まあ彼はデンマーク人だけど、北欧映画監督と言うより、英語による国際映画監督。
つまり北欧舞台の北欧映画を作るのではなく、余り地域に拘らない、一般的な映画の監督。
有名人だから映画マニアには今更説明も要らないだろう？

ただ８年くらい前にカンヌ映画祭で｢メランコリア｣を上映した際に、インタビューでハイになって｢僕はナチだ！｣などと発言し、会場から追い出された。

この｢メランコリア｣自体は、ワーグナーのトリスタン前奏曲が全編通してスロー過ぎるテンポで流れ、映画自体もスローで、私には余り印象に残らなかった。
勿論、この映画とナチスの関係なんてサッパリ分からず…

で暫く干されていたのだろうか、やっと最近また監督作品が現れた。それがこの｢ハウス･ジャック･ビルト｣である。

内容はシリアルキラーの様々な変質的な殺人を追ったモノで、そこに異常心理や何かのトラウマが存在するのだろうが、しかし単に主役のバラエティーに富む殺人シーンの数々だけ見ていたら、ＳＡＷシリーズと大して変わらないかも知れない。
まあ、グロやショックが好きな人なら、それでも十分楽しめるだろう!?
↩

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>> 406 🎥しかしこの映画、実は沢山の殺人を犯して地獄へ堕ちていくジャックの回想物語の面があり、それを巡って地獄への道連れであるヴァジルとの言葉のやり取りに深みと言うか面白さがあるのだ(と思う)。

で道連れのヴァジルだが、英語でVergil、つまり古代ローマの大詩人Vergiliusウェルギリウスに他ならない。

地獄への道連れが<ウェルギリウス/ヴァジル>？？？

これでピンと来た人は偉い！
日本人ならかなりインテリ!!
欧州人なら平均以上！
アメリカ人なら…やはり相当インテリ。
中国人やインド人に分かる人いたら、これはもう奇人(笑)

そう、アンケートで世界文学最高作品に選ばれたダンテの｢神曲｣だ！

あの大作は全体が｢地獄篇｣、｢錬獄篇｣、｢天国篇｣の３部に分かれているが、普通、一番面白いのは最初の｢地獄篇｣。様々な責苦のバリエーションで、仮に責苦追ってる歴史上の人物の大半を知らなくても仲々読み応えある。
まあイタリア史を知らなくても、カエサルだの、アレキサンダー大王、ムハンマド(マホメット)、ブルートゥス、イスカリオテのユダとかなら、知ってる人も多いのでは？

(対する錬獄や天国篇は、内容的に劇的で無いし、やたら中世カトリック神学の解説書みたいだし、そこに居る歴史上の人物をよく知らない人には全く面白くないだろう…)

で、この映画｢ハウス･ジャック･ビルト｣は、背景にダンテ神曲の地獄篇があるのに気付けば、面白さが倍増する仕組み。

もしも…神曲なんて知らない、読んだ事ない、と言う人が居たら、心配無用。シリアルキラーの次々に繰り出す斬新な殺人シーンと、そこで相手と行われる話術だけでも、多分、楽しめるでしょう？
(ただしグロいホラーが苦手な人は見ない方がいいと思う)

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🎥まだ幾つかあるが、今夜は大変だから、唯一ＤＶＤでなくて映画館で見た｢スターウォーズ･エピソード９｣(最終話…多分!?)について少し。

これはアクションとしての粗筋が肝要だから、ネタバレしたら無意味になるし、内容については書かない。
どうせ３ヶ月くらい待てばＤＶＤが出るでしょ？

まあ私は息子に誘われて、東京でなく隣接している県の映画館に一緒に見に行ったのだが、今までの全エピソード(１～８)と、枝葉のエピソード(ローグワンやハン･ソロ物語など)を一応全て見ているから、最終話も惰性で見に行ったような感じ。
いや私はスターウォーズ、好きなのだが、とてもオタクの域まで行っていない。むしろ一時、息子の方がオタク的だった💦

しかし今回は驚いた!!

我々２人以外、誰も観客が居なかった💦
今まで映画館に行って、こんなの初めて…

・その日の一番遅い時間帯だった(21時から)
・首都圏だが東京の映画館で無かった
・最近はしばらく待てばＤＶＤ化されるから、財布の状態見てわざわざ映画館に行かない人が増えた
・コロナ･ウィルスが怖い
・スターウォーズ自体の人気が日本で薄れた

等々、幾つか理由を考えて見たが、決定的なのは見つからず。

ま、スターウォーズの真髄はルーカス自身が監督やったエピソード１～６までであって、７以降は付けたし、または１～６の二番煎じ的なのはファンの間では常識なようだし、今回の９もそうした欠点を免れていないだろう？

ただスターウォーズが好きで、とにかく８まで全部見てしまった人は、当然見て然るべき映画かと。
でないと、<落とし前>が付かないでしょう？

(しかしあの内容だと、作ろうと思えばまたまた続編が出来ても不思議ではないな。何せ前ローマ法王のお爺ちゃんが不死身みたいで不気味だから…)

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🎵ある映画がキッカケで、自然の美しさ、素晴らしさ、今ある生を堪能する意義に強く目覚め、それが以前から大好きだったベートーヴェンの交響曲６番｢パストラーレ｣を再び強く私の中に呼び覚ました。

でいつもの曲に加えて、数日前からこのパストラーレをピアノ１台に編曲始めた。
今回はあの史上最高に見事な夕立を描いた第４楽章と最後の第５楽章のみリスト編曲を参考に、更に演奏効果が出るように一部変更し、対する最初の３楽章はリスト版を見つつ、しかし超絶技巧よりも美しい自然をさりげなく豊かに表現すべきと考え、リスト版では少し重すぎメガロマニアになる恐れがある部分を、より単純に変更している。

つまりリスト編曲版を更に難しく派手に変えたエロイカとは逆に、部分的に技巧を易しくし、のどかな雰囲気を出す方向と言えるだろう？

とにかく今はパストラーレを単に聞いて楽譜見ていた時と違い、実際に全曲弾き始めたから(第５楽章だけはかなり前から時々弾いていた)、以前に増して感動が凄まじく、それをここで簡単に書けない。

また落ち着いたら、いつか文章で表してみたい！

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>> 409 🎵今言える事は、実際に弾くとポリフォニーと音響が素晴らしい、また他のベートーヴェン交響曲は特に３、５、７、９番が画期的なモノを持っているにしても、ハイドン、モーツァルトの古典派交響曲の拡大の面を持ち、古典派の延長上というか古典派交響曲から類推できる範囲なのに対して、この６番パストラーレは何かもう古典派と断絶していて、むしろロマン派や国民楽派の要素を持ちつつ、それさえ飛び越えて印象派の域にまで入ってしまっている、全くユニークで画期的な作品。

それでいて、これら19世紀から20世紀の音楽全ての要素をまとめ上げ、最終的にはベートーヴェンの偉大なGeist/魂が全体を貫いている。

更に驚くべき事として、彼はこの第６交響曲を、ほぼあの第５交響曲と並行して作曲していた事。
作品番号が第５＝67、第６＝68、初演は同じ日、しかも初演時には作品番号が逆にされており、もしそのままだったらパストラーレが第５交響曲という事に成っていたのだ！

あの第５と同時期に正反対の性格持つ第６を作曲していたのだから、単に豊かな感情だけに押され、それに溺れない、真の超一流プロフェッショナルな作曲家の実力、バランス感覚をベートーヴェンは持っていたと今さらながら驚嘆させられる。

モーツァルトの交響曲40番と41番がやはり同時期の作曲でKVも隣同士なのも確かに凄いが、しかしまだあれはスタイル的には古典派の形式の枠内でやっているから、ベートーヴェンの第５第６同時期ほどの驚異ではないだろう!?

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🎵🎥おそらく上手く説明できないだろうが…💦

パストラーレ/田園を本格的に編曲し弾きたくなったキッカケの｢ある映画｣とは、日本の題名｢ダーティ･ガイズ｣だろう。

これフランス映画で、原題"L'AMOUR EST UNE FeTE/PARIS PIGALLE."ラムール エ ユンヌ フェット/パリ ピガール(愛は祭典だ/パリのピガール地帯)

この方が内容の本質を良く表している。ダーティ･ガイズつまり｢汚れた男達(英語)｣では、単に主役の２人の刑事が国家権力の<正義>(笑)から見て、とんでもない堕落と汚職にまみれていく姿を表しているに過ぎないから。

内容だが、まだ現代みたいにデモや移民問題その他で澱んで、ダメ国家一歩手前になってしまったフランスより遥かにフランスらしかった1982年に、実際に起きた事件を元にあれこれ脚色している。

パリのポルノ産業に打撃与えるべく、警察のお偉いさん方が２人の刑事に潜入捜査を命じる。フランスではポルノは違法ではないが、それを仕切る影のボス共が脱税など違法行為をしていて、それを現行犯逮捕し(でないと彼らの有能弁護士に勝てない💦)、起訴、ついでにパリのポルノ産業自体も撲滅したいという、お堅い1980年代の古き良き<お偉いさん方>の思惑だ。

さて潜入捜査を始め、わざとピガールの一角に身分を偽って小さなストリープ店を開いた２人の刑事(店の維持費、女性らに払う給料は皆、警察からの資金)。

あるいざこざが元で、２人はポルノ業界のボスと親しくなる。そしてボスは金をいくらでも払うから、本当に質が高いポルノ映画を作るよう２人に依頼する。

女優らは２人の店のストリッパーらを中心に使い、ポルノ映画で経験積んだ監督や男優を雇い、郊外の大きなシャトー(城)を借り数日かけて撮影。
完成間近になると、警察のお偉いさんが業界のボスが現金を渡す場面を抑え現行犯逮捕すると言い出す。
それはともかく、映画撮影の現場に居る監督から女優まで全員も逮捕する、と言うのを聞いて、２人の刑事の気持ちが揺らぐ。
↩

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>> 411 🎵🎥結局２人は警察の居丈高な上司を裏切り、ボスの鞄は空っぽ、また撮影現場の城に警官らが駆けつけた時はもぬけの殻。
警察も潜入捜査とは言え、資金まで出してストリープ店を開かせたり、囮捜査として相当悪質な手口なので表沙汰になるのを恐れ、逃げた２人やその仲間を追えず、うやむやにせざる得なかった、と言う粗筋だ。


だが実際に映画を見ないと分かりにくい事だが、とにかくコメディの要素以外にも全体的に明るく、いわゆるアメリカや日本のポルノ業界で連想されるような暗さ、汚さ、変態さが無いのだ。(まあ実際のフランス･ポルノ界は汚い面も勿論多いが…)

映画では社会的に下層であるストリッパー、ポルノ女優、監督らの、個々の人間としての姿、喜怒哀楽が描かれる。
またボスも単なる暗黒街のボスたる表の顔の下に、自然を純粋に愛する姿、何か哀愁漂う姿、また配下の女性らを気遣い面倒よく見る姿などを持ち、俳優の名演も加わってなかなか味わい深い。

撮影される映画の内容を知らないでシャトーを貸した城の主も、突然予定外に妻子と共に城にやって来て、一同ドキドキするが、何の事はない(笑)、主の方から撮影スタッフに打ち解けて、主の妻や子もスタッフらと一緒に屋外で食事会開き、明るく自然にエロチックな話題について話す始末。↩

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>> 412 🎵🎥そして私は背後で流れた音楽に驚いた。ポップ化しているがベートーヴェンのソナタ悲愴の第２楽章、また原作通りに演奏されるベートーヴェン｢皇帝｣第２楽章のピアノが出る前のオーケストラ部分、あとモーツァルトやバロックのリリックで美しい音楽の幾つか…

まあ映画自体が内容で考えられるようなＢ級では全くなく、一流の俳優、監督、シナリオ陣を揃え、しっかりカネかけた現代の作品だから、と言う理由もある。(舞台は1982年の設定だが)

つまりマトモな正統派の、少しコメディとエロが混ざった映画なのだ♪

とにかく私はこれ見て、まず自然の美しさ、またしばらく忘れていた人間の肉体を賛美する気持ちに何か強く動かされたのだ。

肉体は罪や悪ではなく、本質的には悪い物では無い！
全ては神の被造物だ。

これを下手に暗く汚く悪用するのがいけないのだ。

それをしている連中とは、犯罪組織、本質を忘れ偽善に走る宗教家や道徳家、それに警察初め国家や歪んで病んだ社会そのもの。

確かに真面目に神を讃え、神と対話する教会などの場で裸は要らない。

だが人間の肉体そのものを軽んじるべきでは無い。それは健康な自然の一部であり自然賛美なのだ！

同様に社会的弱者を切り捨てないで、彼らの人間性や良心にも目を向けるべきだろう!?

• << 415 🎥この映画とは全く別のテーマだが、最近見た中で印象に残ったモノに、オランダ映画の｢REDBAD｣(日本版タイトル｢ウォリアー｣)がある。 原題のREDBADとは、中世フリジア人(今のオランダやドイツの北海沿岸に住むゲルマン系少数民族)の英雄の名前であり、これをレッドボットと発音するのが一番多いが、レッドポット、レッドブード、レッドバッド等、幾通りか呼び方がある。 要するに時は西ヨーロッパでフランク王国が拡張していく時代に、キリスト教(カトリック)を国教とし、それを武力を伴って周辺の異教民族に強制しつつ、周辺地域を自国に併合しようとするフランク王国の勢力に、勇敢に部族の長として挑み、一度は勝って自由を守った男の物語である。 余り予算をかけないオランダ映画にしては、かなり大規模な映画で、また３時間近くと長い。 またこの手の中世のウォリアーを扱った映画では、ハリウッドの薄っぺらく見え見えの勧善懲悪とも、トルコ、ロシア、ウクライナ等の自民族万歳モノとも異なる。 単に善悪を安易に決めつけず、個々の複雑な感情や思想を淡々と渋く描きつつ、全体をリアルな歴史物語にしている。 こういう点では中世を扱ったドイツ映画とも共通しており、淡々と善悪を決めつけずに巨大な流れを追うので、却って哀しさが漂うのだ。 ↩

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🎵うーむ💦
まだ未完とは言え、ベートーヴェンのパストラーレ(田園交響曲)の方が、シューマンの交響曲４番より何だかスッキリして、弾きやすい感じ。
いや技巧どうこうの問題ではなく、単に雰囲気に乗って自然に次々に弾けるような…

シューマン４番は知的に凝った点ではベートーヴェンより上かも知れないが、それが却って編曲しピアノ１台で効果高く弾く点で、頭が疲れる💦

シューマンの凝り方に、良い意味で知的過ぎて不自然な部分があるからかも。

交響曲４番はロマン派屈指の名作に変わりないが、妙にテーマに凝って上手く出来ているのに、矛盾する話だが凝り方に気まぐれさも存在する。

以前、アファナシエフなるロシアの知的で哲学者で少し変人のピアニスト(元々はバッハが得意だった)が言っていたが、現代のコンピュータではあらゆる作曲家の作曲パターンみたいなモノが分析できて、大体新たに聞かせる作品でも先を読める、とか!?

勿論これはコンピュータが大作曲家みたいに作曲できる意味では無いが、とにかく各々の作曲家について形式とか和声のパターンが複雑だが存在し、それをある程度予測できるという意味だ。

しかし唯一、シューマンの場合だけは予測不可能らしい。とにかくそんな話を聞いた事がある。

つまり私が他の編曲者のモノを参考に独自のピアノ版を作る場合に、ベートーヴェンなら試行錯誤の末に大体、私なりの決定版が出来上がるのだが、シューマンについては毎回、ああだこうだ変更してなかなか決定版が出来ない。
一つには原作の音響についてベートーヴェンやモーツァルトの作品はそのままで音域がピアノにも通用するが、シューマンの場合、交響曲をピアノに合った音響にするのに、音域に色々迷うのだ。

まあシューマンは極めてユニークな作曲家で、私は大好きなのだが、そもそも評価が高い彼のピアノ作品からして、高音域でも低音域でもショパンやリストみたいに音域の高さを考慮した装飾やメロディー、和声を使わず、どの音域でも同じような使い方するから余り好きでない、と言う人もいるくらいだから…

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>> 413 🎵🎥そして私は背後で流れた音楽に驚いた。ポップ化しているがベートーヴェンのソナタ悲愴の第２楽章、また原作通りに演奏されるベートーヴェン｢皇帝… 🎥この映画とは全く別のテーマだが、最近見た中で印象に残ったモノに、オランダ映画の｢REDBAD｣(日本版タイトル｢ウォリアー｣)がある。

原題のREDBADとは、中世フリジア人(今のオランダやドイツの北海沿岸に住むゲルマン系少数民族)の英雄の名前であり、これをレッドボットと発音するのが一番多いが、レッドポット、レッドブード、レッドバッド等、幾通りか呼び方がある。

要するに時は西ヨーロッパでフランク王国が拡張していく時代に、キリスト教(カトリック)を国教とし、それを武力を伴って周辺の異教民族に強制しつつ、周辺地域を自国に併合しようとするフランク王国の勢力に、勇敢に部族の長として挑み、一度は勝って自由を守った男の物語である。

余り予算をかけないオランダ映画にしては、かなり大規模な映画で、また３時間近くと長い。
またこの手の中世のウォリアーを扱った映画では、ハリウッドの薄っぺらく見え見えの勧善懲悪とも、トルコ、ロシア、ウクライナ等の自民族万歳モノとも異なる。
単に善悪を安易に決めつけず、個々の複雑な感情や思想を淡々と渋く描きつつ、全体をリアルな歴史物語にしている。

こういう点では中世を扱ったドイツ映画とも共通しており、淡々と善悪を決めつけずに巨大な流れを追うので、却って哀しさが漂うのだ。
↩

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>> 415 🎥このREDBADも、フランク人らがフリジア地方にキリスト教を押し付けつつ征服していく姿を描いているが、しかし他方のフリジア人らの宗教は太古からの異教で、神々に人間を生け贄として捧げたり、他にも様々な迷信に拘りあれこれタブーだらけなのを見ると、キリスト教化するのが仕方ない歴史の流れにも見えるし、とにかく一概にキリスト教を押し付けるフランク側が悪く、先祖代々の異教を守りたいフリジア側が正しく、また可哀想とも言えない感じだ。

ただ驚いた点として、レッドボットがフランクに家族ごと捕まり、一度は妻や子の為にキリスト教の洗礼を決意するが、神父に｢俺が洗礼受けて行い正しくして、死後に天国に行ったとしても、そこで既に死んだ親や先祖らに会えるのか？｣と問いただし、神父が｢異教徒として死んだ者の為に祈る事は出来るが彼らは天国には行かれない｣と答えると、｢ならば俺は洗礼を受けない！ 彼らと会えない天国よりは、地獄で親しい人々と会える方がずっとマシだ｣と言って断固洗礼を拒否し、戦いを決意する場面。

これ数十年前に遠藤周作がしつこく問題にし、かつて織田時代から江戸時代初期にかけて宣教師から洗礼受ける日本人らが一番苦しんだ問題点と同じではないか？

つまりオランダも現代には相当、脱キリスト教化して、こういう立場を理解するような風潮になって来たのだろうか？

キリスト教と原始的な異教(民族宗教、多神教)の対決、キリスト教(この場合、中世カトリック)に侵略的、戦闘的な側面があったのは否定できないが、かと言って原始宗教の人身御供やバカげたタブーの数々が良いとは思えないし、また原始宗教の方が部族間で暴力による問題解決つまり戦闘がキリスト教化する後より多かったのも事実だ！
↩

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>> 416 🎥また、この作品が私に面白かった点として、登場する主な民族としてフリジア人、フランク人、デーン人が居るわけだが、これは皆ゲルマン諸民族であり、今のオランダ人に特に近いのが映画で一応主役のREDBAD側のフリジア人かと言うとそうでもなく、フランク人もかなりオランダ人の先祖に近いのだ。

デーン人は勿論デンマーク人の祖先だから、少し遠い。

ただ映画ではフリジア人の会話だけオランダ語で、他のフランク人、デーン人らは皆、英語を喋らせている(笑)

まあオランダ人らはイギリス人に次いで英語が達者(アメリカ人より正統派の英語が喋れると言われている)だから、俳優らには全くオランダ語と英語の使い分けが苦には成らなかったと思うが…

しかし本来なら、もしフリジア人だけにオランダ語を喋らせるなら、フランク人には英語よりドイツ語(オランダ人にとっては問題ない)を喋らせた方が、史実には近かった。

だがドイツ語だとオランダの立場として、何だか未だに80年前のナチスの侵略を暗示しているみたいで誤解与え嫌だろうし、フリジア人から見たフランク人らはグローバル化推進の強引な勢力であり、むしろアメリカ等を暗示した方が適切かも知れないから、英語喋らせて正解だったのかも!?

またデーン人にデンマーク語を喋らせるとなると、流石にオランダの俳優では無理だしデンマーク人俳優を起用せねばならない。(デンマーク語はオランダ人やドイツ語母語者には読むだけなら習得が楽だが、発音が滅茶苦茶難しい💦)
それに観客も英語なら分かるが、デンマーク語だとやはり超絶的に難しい発音ゆえに、字幕付けないと殆ど理解不能。

さてしかしオランダ人の映画のもう一つの見所。男優らは戦士だらけの中世ゆえに、いかつい面面を集めて来たが、女優に関しては何人も素顔が美形なのが居て、改めてオランダ映画の楽しさを再発見😉

フランス映画や英米映画みたいに、無理やり美形を探し出し、念入りにメイクまでしなくても、素のままで整っている。

ドイツ映画なんて、テーマがリアリズムに徹している理由もあるが、美人なんてまず出ないからな～😖

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🎭上のREDBADみたいな、異教を守りたくて激しくキリスト教の大国と民族の存亡かけて戦うケースは、北ヨーロッパや東ヨーロッパに多かった。

思うに理由はやはり、かつてローマ帝国の領域に入って居なかった事が大きいだろう!?

ローマ帝国に属していた地域では、キリスト教との関係が３世紀終わりまでは帝国側のキリスト教に対する迫害という形で現れ、逆に４世紀初めキリスト教公認以後は次第にキリスト教が優勢になり、４世紀末のテオドシウス帝は遂にキリスト教国教宣言、異教禁止令を出す。
だから基本、４世紀末までにローマ帝国内ではまだ全員がキリスト教徒に成ったわけではないにしても、皆、キリスト教に激しく抵抗する事が無くなっていたと見ていい。むしろ異教が非合法になったし、実際に当時のローマ帝国民から見て因習に捕らわれる気持ちさえ捨てれば、キリスト教の方が色々好都合だった。北ヨーロッパみたいに、異教を守る事が民族の存亡に関わる事がなかったのも大きい。もう皆、帝国内の住民は(蛮族傭兵を除いて)、ローマ市民権持ち、理論上ローマ人に成っていたのだから。
↩

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>> 418 🎭だから例えばオーストリア等は、一応オランダや北ドイツと同じゲルマン系とは言え、キリスト教に対する激しい抵抗は無く、REDBADみたいな英雄の伝説も知られていない。

オーストリアは今の国土の殆どがローマ帝国に含まれていたからだ。

紀元前にはケルト系住民(つまりフランスやスコットランドの原住民に近い)が広く住み、ハルシュタット遺跡文化を築き、またノリクム王国を立てていた。

このノリクムと隣のパンノニア(ウィーン近辺はパンノニアに含まれた)は、紀元前１世紀、平和的にローマと同盟関係を築き、次の１世紀にはローマ帝国に入る。
理由としては、先進のローマ文明が魅力的だった事もあるが、ドナウ川を境に北側には乱暴なゲルマン系諸部族が住み、それらから身を守るにはローマ軍団の助けが必要だったから。

こうしてオーストリアのドナウ川流域には、幾つもローマ軍の要塞、駐屯地が築かれ、ウィーンはその中でも最大級のモノだった。

原住民のケルト系も、富裕層やローマ軍に入った者はローマ市民権を得たし、そうでない者も３世紀初めのカラカラ帝の勅令により全員がローマ人になった。

だが５世紀に入るとゲルマン民族が次々に侵入して来て、ウィーン初めローマ側のドナウ川の守備要塞は次第に意義を失う。

ただオーストリアの地を一時的に占領した西ゴート族初めゲルマン系の蛮族は、既にキリスト教化しており(ローマ帝国の正統派から見たら異端のアリウス派ではあったが)、宗教に関する問題はむしろフン族やアヴァール、マジャール(ハンガリー人の先祖)など中央アジアから来た強大な遊牧騎馬民族だった。彼らとて、オーストリアの住民を殺戮する事は少なかったが、何よりも全く馴染みがない、遊牧民の異教だったから、キリスト教に馴染んでいたオーストリア地方の住民には脅威だったろう？
↩

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>> 419 🎭だが実は、この頃(５世紀後半の西ローマ帝国滅亡から、８世紀のフランク王国がアヴァールを破りオーストリアの地にオストマルク-これが現在のゲルマン系オーストリアの原型-を築くまでの３世紀間については、余りに様々な民族がこの地を通過し、それらの大半が文字を持たなかったから、歴史的な記録に乏しい。だから現在でも発掘や推理で解明するしか分かる方法がないのだ。

ただ言える事は本来、ケルト系にローマ人が加わった住民らは、アジア系遊牧民族には馴染めず、結局フランク王国の東方拡大によるバイエルン族(これも本来はケルト系だったのがゲルマン語つまりドイツ語の方言を喋るように成った可能性が今でも議論されて決着がついていない)のオストマルク/オーストリア進出により、最終的にオーストリアの住民はゲルマン語/ドイツ語を喋り、ゲルマン系民族になる。
(ヨーロッパの場合、民族とは喋る言語で決まる場合が殆ど。先祖の血筋や所属民族は余り重要でない)

こうなると、オーストリアはまだ少し先の９世紀に、新たにアジアから来たマジャール(ハンガリー人の先祖)に一時占領される事もあったが、住民までマジャール化する事はなく、逆に10世紀に神聖ローマ帝国(ドイツ)のオットーがマジャールを破り彼らを今のハンガリーまで追いやると、オーストリアの住民らはドイツ人として、それからは微妙にローマ教皇庁と競いながら、東欧スラヴの地をキリスト教化して支配領域に組み込もうとするようになる。

以前書いたギリシャ人キュリロスがスラヴ人用にキリル文字を発明し、チェコに布教に行った背景にはローマ教皇が東欧のキリスト教化を神聖ローマ帝国(ドイツ人ら)に先を越されない為でもあった。だからキュリロスは布教地でドイツ人らの妨害にあっている。
(この場合のドイツ人とはオーストリア人よりも、中部ドイツのザクセン人などを指す)

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コロナウィルスの怖い所は、未だ正体が完全に掴めず、対抗薬が無い事。健康体の人間に対する威力なら、インフルエンザの方が危険かも知れないが、とにかく正体が掴めないモノはそれだけで不気味なのだ。

中国なんかに寄りかかり過ぎていた世界の経済体制の弱点があらわにされた感じもある。やはり感染の大半に中国人が絡んでいるからね！

他方、中東でほぼ唯一の感染拡大国イラン。これもしかしたら、既に今年始めから感染が始まっていて、だからトランプがイランの高官が乗った列車を空爆し高官を殺害した時、あのイランが大規模な報復を思い留まり、対アメリカ大規模テロをやらなかったのも、感染でそれどころでは無かったからかも知れない!?
勿論、イランだから中国同様、感染初期段階については完全隠蔽。

アメリカのインフルエンザでかなりの死者と言うのも、あの国の保険制度や医療費を考えると、コロナなのに医者に行かず死んでインフルエンザ扱いされてるのがかなり混じっている感じ。
トランプも選挙戦で勝ちたいから、出来るだけ隠蔽したいだろうし…

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🎭肉体/フィシスとは携帯の端末機、テレビ受信機みたいなモノか？
特に端末機のボディ、また目に見える内部機器そのもの。

で精神/プシュケーが端末機のアンテナ、或いは電波の受信環境、受信状態。またはアプリ等。

そして霊/プネウマとは電波そのもの。

勿論、乱暴な喩えだが、こう考えると分かり易い。
肉体(端末機)に死が訪れても(壊れて使えなくなっても)、霊(局から発信される電波)は無くなるわけではない。

同様に、精神を端末の電波受信状態などに例えるなら、精神薄弱や精神異常はアンテナや受信環境の不具合なのだから、霊/電波そのものには全く問題ないのだ。

ここの部分を、霊魂と肉体に分けて考える二元論だと誤る。精神と霊を同じと考えてしまっているから、精神の不具合を以て霊の不具合だと考えてしまうのだ。

やはり霊/プネウマ、精神/プシュケー、肉体/フィシスの三元論は、霊魂と肉体を分ける二元論より論理的であろう！

なお電波だけあっても受信機が無かったり、受信環境が悪ければ携帯やテレビにはならない。
同様に、受信機器だけあっても電波が無かったり、受信環境が悪ければダメ。
受信環境がどんなに良くても、それは電波と端末機を結ぶためであるから、電波、端末機が必要不可欠。

このように、人間とは霊、精神、肉体が全部揃って成立するモノであり、どれかが欠けたら人間とは言えない。

霊を電波、肉体を端末機に例えるなら、肉体が滅びても霊は無くならないわけだが、それでも(更に霊が不滅だとしても)肉体が無いならそれは人間では無いのだ！

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何で今になって急にコロナウィルスについて、皆さんヒステリックに騒ぎ出したのかな？
ほぼ１ヶ月前から考えておくべきだった、と思うが…

まあ感染して重くなり死ぬのは、私も嫌だよ。
しかし現代人は、アフリカみたいな途上国の住民を除くと、皆、病気に関しても平和ボケしている面が強いと思う。戦争だけでなく。
百年以上前なら、インフルエンザだけじゃなくて、結核、チフス、更に前ならペスト、コレラ等々が定期的に流行し、しかも対抗薬が無かったから皆、病死がもっと身近と言うか、まあ日常茶飯事と言っては変だがある程度慣れていて、知人や周囲の人の疫病による死を頻繁に見ていた。

これ戦争もそうだけれど、ほぼ十年～三十年おきに戦争が起きていて、近代国家なら子供と老人以外は兵士として徴集されたり、また誰でも自分や身近な人の戦死や戦争による重傷化についてある程度、覚悟が出来ていたのだ。現代人よりずっと。

まあ日本の百年以上前の疫病流行について、私は詳しく知らないが、ヨーロッパなら大体上に書いた感じ。
戦争だって日本は江戸時代250年が平和だったが、ヨーロッパでは同時期、慢性的に戦争していた。

勿論、昔の人も死を恐れたし、親しい者の死を悲しんだ。だが否応なく、死が現代人の場合よりリアルだったから、ある程度の諦め、覚悟を持っていたのだ。

音楽だって、大作曲家らの生きた時代の背景には、こういう疫病や戦争と常に隣り合わせだった、と言う事を理解し感じていた方が、ずっと良く作品や作曲家の人生の理解が可能だと思う👍

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>> 423 更に、まあ仕方ないとは思うが少し残念てか情けないのが、例えばイスラム教なら多分イランでの感染拡大を受けて、しばらくメッカ巡礼行事自体が中止になるとか？

キリスト教もイタリアで感染が酷いミラノが州都のロンバルディア州などの教会では、皆では無いかも知れないがカトリックのミサが中止になった。

結局、人間いざとなれば(少しでも生命の危険に関する問題が発生すると)、神じゃなくて科学(医学知識)を優先して行動する⤵

まあ、こう書く私だって、２月に入ってからは教会に行っていないけど。
閉ざされた場所に、沢山の人が一定期間集まるから、感染しやすい、と言うだけが理由では無い。
例えばヨーロッパの主なカトリック教会や正教会なら、日本の教会(建物)の十倍以上広い空間に、これまた信者が減ってきた近年だから、ずっと日本の教会より人口密度が低いのだ。

むしろ問題は、カトリックやルター派プロテスタント等だと、ユーカリスト(終わりの方で皆が司祭からパンを配られ、またカトリックは余りやらないが同じ杯からワインを回し飲みする。
正教会なんか更に司祭が、大きな杯に浸した沢山のパン切れを、同じ匙で信者一人一人の口に突っ込む。

このパンとワインは、正統派ではキリストの肉と血の意味があるから、神聖なモノなのだ！

だが単に物質としてだけ見る現代医学の立場なら、感染症に対して不衛生極まりないという事に成ってしまう…

(イスラム教のメッカ巡礼なんか、同じ泉の水を群がって飲んだり、同じテントに沢山の人が寝泊まりしたり、またあの大集団で神殿の周りを七回、時間かけて回るわけだから、もっとずっと感染の確率が高くなるだろう!?)
↩

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>> 424 ただ次の話を聞いた事がある。
まだローマ帝国から定期的な迫害を受けていた４世紀初頭までのキリスト教は、帝国の各地の街々に疫病が流行った場合、特に中流階級より下の人々が酷く感染して死ぬ確率が高かったわけだが、そういう人々に寄り添い、最後まで面倒見たのがキリスト教徒らであった、と。勿論、キリスト教徒も感染し死ぬ場合があるが彼らはそれを殉教と捉えて、とにかく病人の面倒を心身両方から見たのだ！

これは単に衛生面で良かった(疫病の人を単に放置してないで当時の方法でも出来るだけ助けたから治った人の率も増えたろう)だけでなく、病人やその知人らはキリスト教徒に深く感謝し感動し、そして彼らをこうした行為に駆り立てる教えそのものに関心を持つように成った。

これが三百年の迫害にも関わらず、キリスト教がローマ帝国で滅びず、逆に信者が増え続けた最大の原因ではないか、との説。

ライバル宗教らは、綺麗事だけ言ってもここまで死を顧みず自己犠牲による愛の実践をやらなかった。だから当然、キリスト教に敗れ去る運命だった。

ああ、現代の信者らは堕落している。私なんか特に💦

私がもしも古代の信者みたいな強い信仰による勇気を持てたら、どんなに素晴らしいか、と内心ふと思いつつ…

エロい事ばかりに関わっている場合か、全く💢

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私は証拠が無い事をムヤミに信じないが、しかし映画みたいなフィクションでコロナ問題を空想するのも面白い😉

いわゆるフィクションの陰謀論を話す前に、言葉の意味が分かる者は奇妙で笑いたくなるのだが、コロナとはラテン語で王冠、冠、またウィルスとは毒の意味である。
つまり王冠毒？？？
いや単語の意味はそうなるのだが、ラテン語は文法が英語等と違い厳格で精密だから、コロナとウィルスを結ぶ場合、王冠の毒なのか、毒の王冠なのかで、ウィルス コローネか、コローナ ウィーリか、ハッキリ主格と属格の関係を語尾変化で示す。
ところでウィルス(実際にはウイルス、ウィールスの発音に近くなるが)を、せめてウィルスと呼んでいる日本人は、ヴァイラスとか発音してる英語圏の人間より遥かにオリジナルのラテン語的に正しい！

さて脱線したが、フィクションの陰謀説とやらを✋

中国だけでなく、イランに発生し、どちらも死亡率が他国より高い、となると、これは何だ？

今、中国とイランの両方を一番邪魔に思っているのはトランプの国では無いか？

だからアメリカの策略、陰謀がコロナの原因と考えるのは証拠が無いなら、バカげているとしか言えないだろう？

ただ、得する者が誰か、を考えるのも一種の謎解きの大事な鍵なのも事実。

ただ一般の事件の場合でも、これは手掛かりの一つに過ぎず、証拠が無い事には検察も起訴できない。つまり黒と決めたらいけないのだ💦

中国だけならともかく、イランでかなり流行し、特にイランの場合は死者の比率が高いのが特長。

まあ日本や韓国にある程度、感染者が出たのは、これだけ中国に近くてしかも早期に中国人の入国を禁止しなかったのだから、これはトバッチリだろう？

イタリアの北部のミラノ中心のロンバルディア州の場合は、やはり中国人絡みだろう!?
旅行者よりも、あのイタリアの産業地域は中国の富裕層に店や工場を買い取られ、従業員にも中国人が結構多いのだ。だから中国絡みで仕方ないと言えようか!?

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↑のラテン語だが、やはりどんなウィールスかを説明していると考えるのが普通だから、
virus coronae/ウィールス コローネ(コローナェ)が正しいだろう？
なお語順はcoronae virus でも構わない。
これは逆の場合、つまり毒の王冠と言う時にも、
corona viri/コローナ ウィーリ でも、viri corona でも、語順が自由なのは変わらない。

ところでラテン語とは全く別の意味で難しい言語を見つけた！
まあ以前から難しさは一応知っていたが…

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それはデンマーク語。
文法は…、易しい。よく英語に似ていると日本の関係者は皆に教えているようだが、そうではなく、むしろドイツ語の文法を簡略化したような言語。

(英語は元々ゲルマン系だったのにロマンス系のフランス語の影響をかなり受け、単語の半数以上がフランス語、ラテン語由来)

デンマーク語はあくまで単語の大半もドイツ語同様、ゲルマン系。文法もゲルマン語の精神を残しつつ簡略化したのだ。
だから、ほぼデンマーク語と互いに方言関係のスウェーデン語やノルウェー語の母語者を除くと、ドイツ語母語者が一番、学習について楽なハズ。(ドイツ語の方言みたいなオランダ語が母語の人もほぼ同様だろう？)

ところが、だ！
文法は楽、また単語もドイツ語に近いから見ていて分かり易い。
なのに難しいとは何故に？

これは発音。綴りと発音の違いが酷く、読まない字だらけ。
更に母音の微妙な多さ。日本語はアイウエオの５種類だろう？
ドイツ語はＡＥＩＯＵの５つにＡＯＵに各々ウムラウトがある。更にＹ(ユーに近い)が加わり、Ｅも最低２種類あるから、まあ10種類くらい。
英語は16種類と言われる。
だがデンマーク語の母音は何と30種類以上！
しかも綴りの特に子音を幾つも発音しないから、単語自体がかなり短くなる。
つまり短い単語を30～36種類ある母音を的確に聞き、また喋らないと互いに意志の疎通が出来ない。
更に憎らしい事に、こんなに種類が多い母音を余りハッキリ発音しない。その他、喉の奥を詰まらせる、閉鎖させて発音するような場合も多い。
ジョークで、風邪で喉がやられた上に葉巻を一度に３本加えながら、うがいするような感じで正しいデンマーク語の発音が出来ると言われるくらい。
↩

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>> 428 しかもデンマーク語より発音が易しい英語は、標準語だけでもイギリス式、アメリカ式、オージー式などあり絶対に正しいとされる標準語が曖昧。また会話でどちらもネイティブでない場合がかなり多い。(日本人とマレーシア人、ドイツ人とアラブ人が英語で会話するみたいに)

しかしデンマーク語は普通、話者の少なくとも片方がデンマーク人である場合以外、会話の可能性がまず有り得ないから、デンマーク人で無い方は超絶的な難しい発音を聞き話す能力が相当ないとダメ。
大概の言語は、外国人なら何となく訛りがあって、その言語モドキでも何とか通じるものだが、デンマーク語モドキに関しては喋ると完全に誤解されてしまう💦

とにかく文法や文の構成が複雑なラテン語、更に古代ギリシャ語とは真逆に、文法は楽なのだが発音が超絶的に難しいデンマーク語も、また別の意味で難しい言語であろう？
更にヨーロッパ人には読み書きが難しい日本語、中国語などの言語も、またまた違う意味で難しいと言えよう!?

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🎥ロシアの文豪ニコライ･ゴーゴリを主役にし、彼の若い頃のウクライナが舞台の怪奇、民俗作品から部分を集めたロシア映画｢ゴーゴリ｣３部作を見た。

｢ナイトウォッチ＆デイウォッチ｣と並んで、ロシア映画としては面白く、内容も豊かだと思う。ロシアもかなり質の高い、世界的なエンターテイメント映画が作れるようになったのだな！

エンターテイメントより純粋に芸術的な映画なら、かつてのタルコフスキー等が優れていたろうが。

さて｢ゴーゴリ｣３部作を見て、私が彼の小説から取ったモティーフだと見抜けたのは、｢鼻｣、｢外套｣、｢ヴィイ｣、｢タラス･ブーリバ｣くらいなものか？

大作｢視察官(検察官)｣の要素も抜き出されていたかも知れない。また｢狂人日記｣は読んだはずだが、ほとんど覚えていない。
どうせみんな十代後半に読んだモノばかりだ。かなり忘れている。

｢ヴィイ｣を収めた短編集｢ディカーニカ近郊の話｣を読めば、そこに沢山、映画のモティーフが見つかるだろうが、今はワザワザ探して読む気がしない。

筋は見ての楽しみとして、ここに書かない。まあエンターテイメントだから、一部安っぽかったり、またロシア独特の理解に苦しむ部分もあったが、19世紀半ばのウクライナの迷信深い暗い田舎がよく描かれていた。

また私の主観だが、ロシア映画にしては、余り安っぽくない、なかなかの美人女優も２人くらい出てきた。呪われて180年くらい生きている姉妹として。(最終巻/第３部を見ないとこれは分からない)

あとロシアの戦争映画みたいにイデオロギー丸出しでは無かったが、嫌味にならない程度に上手く現代ロシア独特の、プーチン政権が怒らないような世界観をそれとなく見せていた。
↩

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>> 430 🎥それは
・現代の西欧映画に比べて、神の存在を信じる重要性、キリスト教社会を濃く描く。
・帝政ロシア時代、ウクライナはロシア領だったわけだが、現代ウクライナを露骨に刺激しない程度に、ロシアの保護、法律、秩序が迷信とカオス、悪魔や魔女に溢れたウクライナの統治に必要な感じを描いた点。
・ロシア内部の秘密結社(構成員の苗字は殆どがドイツ系/またはユダヤ系？)と最後にロシアを代表する文豪プーシキン、レールモントフが敵対している事が明らかになりゴーゴリもそちら側につく。→これは秘密結社とは現代のアメリカやＥＵなど反ロシア勢力を暗示し、それにロシアの真の魂が立ち向かう姿(結末は分からないけれど)を描いたと私は見た。

とにかく深読みしなくても、質の高いエンターテイメントとして一見の価値はあるだろう。日本名だと確か｢魔界探偵ゴーゴリ｣で、３部作(ＤＶＤ３枚)にそれぞれ副題がついている。
３枚見て完結するとは、流石に大河小説好きの気長なロシア人気質だが、珍しくこの作品は飽きさせない！

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🎥他方、日本名｢ギルティ｣/原題(デンマーク語)"Den skyldige"は、現代の質の高い、個性的な名作だ！

まず説明の前に、私の悪い癖で少し語学解説💦
"Den skyldige"は読み方、発音はともかく、ドイツ語にした場合の"Der Schuldige"から簡単に類推でき、如何にデンマーク語がドイツ語に近い言葉か、分かろうと言うモノだ。

実際に音声を吹き替えないで字幕にしてデンマーク語を聞きながら見たが、以前見た｢特捜部Ｑ｣の時より、注意深く聞くと少しだけデンマーク語の聞き取りが出来るようになった。

｢ゴーゴリ｣だって、かなりポーランド語の聞き取り、会話が出来る私には、ロシア語が少し聞き取れるのだが、ただ正教徒の癖にロシア語だけには目下全く関心を持てないのだ。

やはりオーストリアの伝統(笑)であるスラヴに対する偏見から完全に解放されていないのだろう？

半ばゲルマン化したチェコ人を別にすれば、やはりスラヴ地域に囲まれているオーストリア特に東部のウィーンと言えども、ドイツ語圏であり、基本ゲルマン世界なのだ。
まあウィーンはゲルマン世界の中では、ローマ帝国、中世の神聖ローマ帝国との関係でラテン語世界の伝統も強いけれど。(あと無意識に東欧のハンガリーや西スラヴの神秘的世界も背景にある)

とにかく少なくとも言語はゲルマン系だから、スラヴ語のロシア語よりも、ドイツ語に近いオランダ語やデンマーク語、或いはスウェーデン語などに親近感を感じる。(ポーランド語はショパン研究で住んだから、否応なく覚えた。どちらかと言うと聞く話すで、読み書き文法は専門家から見たらあやふや💦)
↩

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>> 432 🎥さて｢ギルティ/Den skyldige｣だが、これはもう見るべき、としか言えない。

登場人物は主に警察の110番(デンマークでは112番)のオペレーター(実は訳あり元刑事)の一人だけ。

そこにかかって来た電話で、ある殺人事件を察知した彼が、色々な場所に電話し、相手の声と物音だけで起きている物語を、見る側も想像しながら話が進む。

そして最後に明らかになる２つの別個の衝撃の事実。

渋い。流石に合理的で乾いた北欧のゲルマン世界。ロシア映画みたいなセンチメンタリズムも、ハリウッドみたいな安っぽいアクションも無いが、あたかもシェークスピア劇が進行しているような雰囲気。

主役の微妙な表情を抑えた演技がまたいい！

如何にも男らしい。まあ韓国や中国の<イケメン>タイプ(笑)とは真逆な、<イカツイ>または<ゴツイ>タイプの男だが、私にはこれがいい。
ゲイっぽくなくて😉

とにかく予想よりかなり良い映画だった。これはお薦めだ！

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🎥後味が悪かった映画。日本題名｢インモラル･ゲーム 淫らな遊戯｣。これベルギー映画で原題はWij。先日紹介したロシア映画に出てくる怪物ヴィイとは全く無関係で、ドイツ語ならWirヴィア、英語でWeに当たるオランダ語。
ベルギーは知る人ぞ知るように、北半分がオランダ語、南半分がフランス語、東の１州がドイツ語と、公用語が３つある。

だからこれはオランダ語圏のフラマン/フランダース地域の話。

まあ、まだ二十歳未満の高校生の男女４人ずつ計８人が、退屈な田舎町で若さもてあまし、空のトレーラーハウスを見つけセックスに耽る毎日。
それも退屈になり、次第にエスカレートして素人ポルノ映画撮影、売春、隠し撮りして恐喝など、犯罪的な方向に走り出す。

だが中の一人の少女がセックス･ゲーム中に死んで、リーダー格の悪童はそれを市長候補だかの政治家の仕業にする事に成功する。

この政治家も確かに善良な人間では無さそうだが(大体、政治家に善人なんているか！ 狂っていたがまだ私利私欲より民族だの国家だのの繁栄の為に全てを捧げ、突っ走り過ぎたヒトラーが、結果はともかく、動機だけは一番純粋な政治家だったのかも🌀 彼の場合は偏執狂的だったのが問題で、それを見抜けず選挙で勝たせた当時のドイツ国民が悪いのだ！)


またまた脱線しかかったが、とにかく善人では無いが殺人や児童虐待などはやっていない例の市長候補が、全て一人の若者(リーダー格の例の奴)の法廷での図々しい偽証で、有罪になり、若者グループは全く悪事の数々がバレずに無罪、そして悪童グループも解散。

この結末は酷い！
もし続編が作られて、例の政治家が出所後に、または彼の妻か身内が、十年後の30歳近くなったかつての悪童グループ全員に、それぞれSAWシリーズみたいな復讐を実行すると言うなら、まだしも辻褄が合うが、オランダ語語圏での映画の好評価だ(!!)を見てしまうと、そんな続編はまず期待できそうもない⤵
↩

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>> 434 🎥評価を見ると、次世代を担うオランダ語圏の名女優や名男優候補らが、実に大胆にエロいシーンや暴れるシーンに挑戦し、成功した、だとか

若者らの青春の爆発を美しく描いた映画、だとか、全く理解に苦しむのだ💦


しかも同じオランダ語圏でもオランダに比べてベルギーのフラマン/フランダースの次世代を担うとされる女優に、美人やセクシーなのは居なかったし、男優もドイツやデンマークのに比べて、やたら胸板薄くヒョロヒョロ痩せてナヨナヨした連中ばかり。

やはり私みたいな、ヨーロッパでも保守世界を代表するウィーン出のオジサンには、良くも悪くも現代の最先端を突っ走ているオランダ語圏のしかも若者らの行動は全く別世界で、まだしも宇宙人やシャチとの方が相互理解できそうだ、全く！

他人に平気で殺人罪を着せて、しかも厳粛に嘘を言わないと誓った法廷で真顔で嘘の数々、しかもそれらを咎めるような終わり方をしない映画。

やはり無神論が蔓延っている社会だと、ここまで堕ちて平気なのか？
法廷での誓いに聖書や神の名に於いて、のフレーズこそ出なくなったが、誓いにおける自己の尊厳とか有るだろうが💢

これでは、まだ真逆にやたら名誉とか忠誠を重んじすぎたナチス親衛隊員の方がまだマシだ！
(親衛隊員全員が戦争や人道に反する罪を犯したわけではなく、膨大な人口の親衛隊ではごく一部の収容所に関わった者達、またゲシュタポ職員らが弱者虐めを行った。大半の親衛隊員は名誉を重んじ、特に武装親衛隊は必死に国家の為に団結して戦い、相当数が戦死した)


なお、このベルギー映画だが、日本版だとやたらに大したシーンでも無いのに、モザイクでなくて完全に白い円で隠す。
だからせめても若者らの青春の爆発を素直に味わいたいなら、ベルギーのオリジナル版か、WEと銘打った英語字幕版を何とか入手して見るべき。さもないと全く良いところが無い最低の映画で終わる⤵

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>> 435 🎭だが唯一、この映画の評価すべき点、と言ってはオカシイから、特長と言っておきたい点として、安楽死の問題もそうだけど、オランダやベルギーは良くも悪くも世界のタブーに果敢に挑戦し、新たな世界のパイオニアに成ろうと言う斬新な努力が見えるところ。

アメリカ映画のどんなにエロかったりグロかったりが斬新でも、最後は単にサイコパスの犯行に繋げて終わる定番の安っぽいタイプとは明らかに違う。まあSAWみたいな映画は、私にはグロさより知的な面白さ、意外な筋の展開という点でなかなか優れていると思うが、こんなのは例外だ。

またドイツやオーストリア、更にデンマーク等の映画みたいに、斬新であってももっと内面の葛藤を描く心理ドラマだったり、悪党が主役でも何か憎めないコメディ化しているようなタイプとも違う。

とにかく理解てか共感が難しくとも斬新な挑戦である事は分かる。
↩

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>> 436 🎭ところでこの掲示板でもよく話題になる安楽死だが、これには厳密には積極的安楽死と消極的安楽死がある。

消極的とは、患者が重態または昏睡状態の時、医師が延命措置をしない事。いわゆる<尊厳死>か!?
これは事前に本人か、本人が急に倒れ意識不明の場合には家族の承諾が要る。

この消極的安楽死について、先進国の大半が認めている。

他方、積極的安楽死は<自殺援助(!?)>の概念に近く、治る見込みなく苦しんでいる人や、どうしても死にたい理由が客観的に納得できる場合に、医師が本人の承諾得て、飲み干せば死ねる薬が混ざったコップを置き、最終的に本人の意志でそれを飲むか止めるか決めさせる。
これはオランダ、ベルギー、スイス、ルクセンブルクで合法。なお日本人にも認めているのはスイスのみで、しかもチューリヒに本部がある組織だからドイツ語か英語で自ら医師に納得できる説明が必要。

で、この中でベルギーは、遂に未成年者の積極的安楽死を合法化した。ただ本人と保護者の承諾が必要で、また精神的な病気による苦痛に関しては認められない。未成年者は精神的に不安定に成りやすいから。

私としては、消極的安楽死には賛成できても、積極的安楽死には今のところ反対だ。これは神を畏れず、冒涜する行為だ！
勿論、各人が神を信じる、信じないの自由を持つ。無神論者が居ても構わない。
ただもし悪魔主義者や過激派(宗教、無神論問わず)が居たら、彼らに対し断固反対すべきだろう？
積極的安楽死を行う者はまさにそういう連中と大差ない！

-終わりにコップの毒薬入りの水を飲み干す点についても、真に安楽に死ねると言えるかどうか？
これは単に飲み干せば死ねる、と言う目安の液体であり、人によって個人差があるから断末魔の苦しみを伴いつつ安楽死(笑)してしまうケースだってある。また稀に死ねずに、大変な副作用伴いつつ、また次のコップの手続きを時間かけてやらねばならない場合もあろう!?

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🎥映画の最後は、ドイツ人俳優ミヒャエル･ファスベンダー主演の｢センチュリオン｣で締めくくりたい✋

センチュリオンはCenturionを英語読みしカタカナで何とか表した日本語タイトル。だがなまじセンチュリオンとかカタカナ見ると、｢マトリックス｣のセンチネルとかを連想してしまうだろうが、原作通りアルファベットなら、何の事はない、古代ローマ軍のCENTURIOケントゥーリオ/百人隊長にｎを付けて近代語にしただけ。
ラテン語ではCENTURIOが主格の場合、最後にｎなど付かないが、格変化でcenturionis(属格),centurioni(与格),centurionem(対格),centurione(奪格)とｎを加えた上で変化し、更に複数形の主格がcenturionesとなる。(複数形の格変化は省略)

またCENTURIOはれっきとしたラテン語で百を意味するCENTUMケントゥムから出た言葉で、この百CENTUMは語尾だけ変えてイタリア語のチェント、フランス語/サン、等になり、また補助通貨セントやセンチメートルcm(どちらも百分の一の意味)に現代語で使われている。

ただ皇帝ネロNEROもそうだが、格変化にｎが必要な他、ギリシャ語にするとNERONネロンに成ってしまう。
だからCENTURIOケントゥーリオもやはり似たような背景から近代語の一部でｎを語尾に付けて書くように成ったのもあろう!?

でこのローマ軍のCENTURIOはルター聖書でドイツ語Hauptmannハウプトマンと訳され、これは現代では陸軍大尉(英語ならcaptainキャプテン)を意味する。

大尉は大体、部下が百人いるから、現代の軍制の元祖が古代ローマ軍であるのが分かる。
(同様に千人隊長は大佐に相当する)
↩

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>> 438 🎥で物語は、このローマ軍の百人隊長CENTURIOの腕利きの１人が、今のブリテン島のスコットランドに駐屯していて原住民ピクト人に基地ごと襲われる所から始まる。
当時(紀元117年)、ローマ帝国はイングランドをとっくに支配下に収め、北のスコットランドを征服中だったのだ。
だがピクト人(スコットランド原住民)の執拗なゲリラ戦に泥沼戦を強いられ、遂に帝国はイングランドに駐屯している第９軍団(ローマの一軍団は少なくとも数千人、多ければ数万人単位に及ぶ)をスコットランド討伐に向かわせる。
基地を襲われ１人だけ生き残りピクト族の捕虜になった百人隊長(ファスベンダーが演じる)が、脱走しまさにピクト人らに殺されそうになった時、到着した第９軍団によって救われる。

その後、第９軍団はスコットランドに深く踏み込むが、案内役のピクト女(オルガ･キュリンコ)に裏切られ、ピクト族の大軍に奇襲され全滅。助かった百人隊長(ファスベンダー)以下、数人はピクト族の追跡から必死に逃げる。
だが１人また１人と途中で襲われ、最後に百人隊長がピクト女戦士(キュリンコ)を倒し、既にスコットランド征服を諦めイングランド国境に撤退していたローマ軍の元に無事帰る。

しかしローマのイングランド総督アグリコラ(実在した人物。歴史家タキトゥスの叔父)は、第９軍団がピクト族により全滅されられた事実を隠蔽したくて、密かに百人隊長を口封じに暗殺させようと図る。

危機一髪、怪我しつつも暗殺に来た数人の兵士を倒した百人隊長は、再びスコットランドに戻り、ピクト族からの逃亡途中に助けて貰った魔女と呼ばれた若い女性(ピクト女だが魔女とされ村を追放され森の小屋に住んでいる)の元に再び戻り、２人は愛で結ばれる。だが未来は不安定、という所で終わる。

これはなかなか大作のイギリス映画で、配役もファスベンダー(Ｘメンの新ジェネレーション･シリーズでマグニートーを演じる)や、オルガ･キュリンコなど知名度が世界に知られた俳優ら。

撮影や衣装もしっかり凝っている。ロシアやウクライナのいわゆるウォリアー映画とは格が違う。(オランダ映画のウォリアー/REDBADはかなり大掛かりで、内容的にはこのセンチュリオンを越えると思うが…)
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>> 439 🎥ただ問題点は、総督アグリコラを実物より悪人に描き過ぎただろう事、また最新の研究によればローマ第９軍団はピクト族によって全滅したのでは無い事が判明したのに、それを取り上げず昔からの噂を映画の土台に据えた事などだろう？

ブリテン島で突如消えた第９軍団の謎は、かなり前から有名だったが、最近の研究では、
・皇帝トラヤヌスがダキア(現ルーマニア)征服の為に第９軍団をイングランドからルーマニアに移動するよるよう命令した。だが長くイングランドに住み、現地のケルト人と親しくなり、愛人や家庭まで作っていた第９軍団の兵士らは遥か離れたルーマニアに行ったらもう戻って来れないと悟り、軍を逃亡する兵士が後を断たず結局、軍団自体が消滅してしまった説。

・トラヤヌスの次のハドリアヌス帝の時代、ユダヤ人らがエルサレム中心に大反乱起こし、第９軍団はその鎮圧の加勢に向かわされ、イングランドから消えた説。

以上が近年の有力な説だ。

だがこの映画はフィクションであっても、スコットランド愛国者(イギリスからの独立派)にとっては、堪らなく嬉しい宝みたいな作品なのでは無かろうか(笑)

あとローマ軍の兵士らの出自が百人隊長からして父親がグラディエーター(つまり奴隷)から解放された者だったり、他にギリシャ系、インドに近い地域出身、アフリカ出身の黒人、親さえ不明な者など実に様々で、それが皆、仲間意識持ち対等である姿。これは私が常に書いている｢ローマ帝国に人種差別の概念は殆ど無かった｣をよく実写化していて感心した👍

だからドイツ人俳優ファスベンダーが、仮に劇中でも父親がゲルマニア出身の屈強な奴隷でグラディエーターだったとしても、全く違和感ないだろう！

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ドイツのライプツィヒで、サッカー観戦中の日本人団体客が係員によって退出させられた事件。

まあドイツの旧東ドイツだった地域、特にザクセンなんて、旧西ドイツ人やオーストリア人には未だにネタでしかないような地域だから、この事件について私は特に驚かない。

または大スタジアムみたいな場所では、警備の命令系統などで手違いやミスが生じやすいし、係員が地元の旧東の出身なら余計、無知や人権無視による行動も起こり得る。

後にこの事件がクラブチームの上役に届くと、謝罪があり、また例の団体客を試合観戦に無料で招待するとなった。

それでも試合観戦から追放された団体客らは傷ついただろう？

しかしこのニュースを聞いて、一部の日本人がドイツをすぐナチ呼ばわりしているのは、不公平だ。

これはドイツ人にも、ナチスにも(笑)侮辱だろう！


フランスではアジア人が罵倒され、イタリアではまだ北部で拡散する前にはローマ等で音大の立ち入りをアジア人に禁止したりあったのに、連中は謝罪していない。

更にアメリカではアジア女性が黒人に殴られ、イギリスでもシンガポール人が若者数人に暴行された。

こんなのは皆、氷山の一角であろう？
皆、今回のウィールス問題を理由に拡散の根元地である中国を連想して、地元では少数派のアジア人にヘイトをぶつけているのだ。
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>> 441 日本人は割合大人しいから、中国人のせいでウィールス問題抱えるようになったのに、中国人に対するヘイト行動を起こした話を、私はまだ聞いていない。

しかし私は、仕方なくデパート等行って中国語のアナウンスが流れたりすると舌打ちし、街中でも中国人か朝鮮人(とにかく日本語話していないアジア人。私には未だに殆ど中国語と朝鮮語の区別が分からない。却って息子の方が聞き分け、いつまで経っても分からない私に呆れている)を見ると、睨み付けて感染させられないようになるべく避けて遠くに行く。

日本人の場合でも、明らかにマスクしていないで風邪ひいているような人ならば避ける。

だからイギリス、アメリカ、フランス、イタリア等の事件は悪質だと思うが、それらより旧東ドイツの事件をクローズアップしてナチだの言っているのは、不公平だと思う。

人種差別は戦勝国の方が酷いのだよ。反省が全くなく今日まで来たから。(戦勝国と裏切り者イタリアと言うべきか？)

また日本人側も欧米で少しでも差別的行為を受けると大騒ぎするが、例えばインドみたいに日本人に発行したVISAを勝手に無効にしたり、アラブの湾岸国家やイスラエルみたいに日本人を入国禁止にしているような国々については、何故余り問題にしないのだろうか？

中国なんか自分が元凶のクセに、今になったら日本人やイタリア人が入国した場合、２週間隔離するとか滅茶苦茶言ってる。
しかも日本からマスクやその他医療具の大量な援助を受けながら。
全く最低な国だな💢

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🎵最近、息子が前からＣＤ沢山集めたフンメルの作品を聞く時がある。

フンメルはモーツァルトの弟子でピアニスト兼作曲家。
大体ベートーヴェンと時代が重なるが、当時はベートーヴェン以上に評価が高かったらしい。

彼はウィーン中心に活躍したオーストリア作曲家だが、生まれが現スロヴァキアなので一流作曲家が少ないスロヴァキアでは国民的大作曲家扱い。本人はスロヴァキア語も喋れなかったろうが。

作品だが主にピアノソナタ数曲とピアノ協奏曲(数曲)を聞いた。交響曲は書かなかったようだ。

作曲法は優れ、モーツァルト路線をそのまま強く残しつつ慎重に新しい要素を加えていて、保守的で耳障りが良い。

ベートーヴェンみたいな斬新な冒険、濃い密度や神聖さが無いから、襟を正して接する必要なく、良く言えば疲れない(笑)

一代後のメンデルスゾーンもそうだが、割合保守的で耳障り良い作曲家が、生前は一番評価されやすい。

その代わり死後にはグンと評価が落ちる。生前ピカ１だったメンデルスゾーンは同時代のシューマン、ショパン、リストの下、ベルリオーズと良くて同格くらい。
フンメルに至っては専門家以外には殆ど無名。

ただフンメルみたいな音楽をたまに聞くのは楽しい。また次世代の作曲家、特に若いショパンにかなりの影響を与えたのがよく分かる。だからこういうマイナー(!?)作曲家をあれこれ聞くのも大きな意義があるのだ。

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🎵ただやはりフンメルの作品には師のモーツァルトの輝きが欠ける。ピアノ協奏曲もそうだが、モーツァルトの40番(ト短調)交響曲のような天才的な時代を飛び越えた和声などが無い。

またショパンの協奏曲にかなり影響与えたのは分かるし、オーケストレーションについてはショパンより上手い。しかしやはりショパンの方が全体的に輝いている。

これは天才と言うか、もう生まれつきの素質。具体的には生まれつきと環境によるメロディーと和声の良さ、だ。
いくら作曲技法のマイスターでも、不公平ながらメロディー、次いで和声の天才ほど輝けないのだ。

シューマンやリストもやはりメロディーの魅力が豊かにあって、その上で対位法や斬新な形式の名人さが生きて来るのだ。

その意味でサリエーリやフンメルは作曲技法のマイスターだったが、生まれつきのメロディーの才能でモーツァルトやショパンらに及ばなかったのだ。

勿論、単にメロディーだけの天才では、一時ブレイク出来ても、次第に底の薄さがバレてきて軽んじられる。
オペラや軽音で一時有名になった作曲家にはこういうのが多い。

やはりメロディーの天才がまず第一にあり、次いで和声や対位法、形式学の実力を磨いて初めて超一流の作曲家に成れるのだ！

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🎵19世紀にはピアノ界だけ見ても、今日一般に有名な｢大作曲家｣らと同時代に、その十倍くらい、まあまあ優れた作曲家が居た。

その中の一人でピアノ演奏の腕もリストと互角だったタールベルクを少しアップする。

彼は生前、当時の流行オペラの主題を基に、それをド派手な演奏技巧で飾ったピアノ作品で売れていた。

だが今日聞いてみると、そういう類いの作品より、彼自身のオリジナル作品に魅力を感じる。

まだ二十歳前のピアノ協奏曲は、ショパンのモノに近い。ぜひネット検索して音源なりＣＤなり入手し聞いてみるといい。

また晩年のピアノ独奏曲。
・劇的なロマンス
・葬送曲

まだ幾つもあるが、私は特に上の２曲に彼独自の世界を感じる。

最近、一部にファンがいるアルカンは、私には乾き過ぎ、またロマンチックでなくて好きに成れない。
その点、タールベルクの作品はなかなか耳障りがいい。またリストと張り合った技巧の持ち主だけあって、彼のピアノ作品は技巧的にも難しい。
ただリストから現代に至る技巧-指だけでなく手首から腕、肩、更に上半身全体を使い、かなり手首や腕を自由に暴れさせて弾く-のでなく、タールベルクの弾き方は滑らかで手の甲をほとんど揺らさず、流暢な指さばきが主体だった。
ただ勿論、現代の我々は先人らが築いてきた技巧を総動員させ、彼の作品を弾いて構わない。

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🎵さて本物中の本物ベートーヴェンに戻って、彼の第６交響曲｢パストラーレ/田園｣のピアノ編曲、最初は第４と第５楽章のみリスト版を参考に、１～３楽章はリスト版より易しいオットー･ジンガー版を少し難しくして弾いていた。
エロイカ/英雄などと違い、のどかでリリックな面を出すにはリスト版では１～３楽章が重すぎる、と考えたのが理由。

しかしジンガー版を勝手に難しくしていたら、次第にリスト版に近づいてきたから、もう思い切って全曲リスト版を元に少し手を加える事に決めた。

で次いでに第５交響曲も💦

これはいくらリストの編曲が絶妙でもやはりピアノで弾くよりオーケストラの方が遥かに合っている。
ピアノは一旦叩くと、弦楽器みたいに音を延ばせないから。
しかし何とか工夫し、とにかくこれも完成したい。
凡そ音楽に携わる者、弾けるならベートーヴェンの第５交響曲を生涯に一度は弾かないと！

ただリスト版と言えども、第５も第６も、第３｢エロイカ｣ほど超絶技巧的ではない。まあエロイカは私が相当手を加え、滅茶苦茶に難しくしてしまったのもあるが…
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>> 446 🎵第５はリスト版通りなら大体、日本で言う｢ツェルニー50番｣がしっかり弾ける人なら一応何とかなるかも!?

第６も技巧だけならやはりそれに近いかも知れないが、あれはパストラーレであり難しかったり速く動く伴奏部を、聞く者に難しく感じさせない事を考えると、上か？
白鳥やアヒルが水面下で激しく脚を動かしていても、全く静かに浮かんで見えるような。
ただしリストのオリジナル作品｢孤独への神の祝福｣ほどでは無いと感じる。


また第４楽章の嵐/夕立の部分も、同じリストのオリジナル曲の夕立(巡礼の年第１年の第５曲)と比べて難しくない。
だからこの楽章だけは色々手を加え、リストの｢オラージュ/夕立｣並みにしても良かろう♪

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イタリア人てのは全く節操が無いな！
中国からマスクなど大量に送られたら、アジア人ヘイトや差別が一転、中国に感謝し親中になってしまった💦

まあ人種差別は良くないが、しかし中国の場合は加害者だろ？
それがいかにもイタリアを助けてるから感謝しろって態度。感謝しろでなくて、謝罪するのが本当だろうが💢

イタリア側も苦しいのは分かるが、やはり只々中国に感謝ではなく謝罪求める毅然とした態度が必要。

やはりイタリア人は中世以来、19世紀半ばの統一まで、常に他国に支配、蹂躙されて来たから、<イタリア人>としての誇りに欠ける。
だから平気で裏切りの常連なのだ。

と言う事は、今は中国に感謝しているが何時また裏切って中国人をバカにし出すか分からない、とも言えるな(笑)

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中国の政府高官がしきりにアメリカ陰謀説を主張しているが、公的立場にある人間が確固なる証拠なしに、こういう発言は幼稚極まる。国際的に失笑され益々中国の評価が下がるだけ。

これは以前に911同時多発テロをイランの首相だかがアメリカの自作自演だと主張した時も同様。証拠なしに公的人間が言う事ではない！

その点、アサンジやスノーデンは裏付けする証拠を持って発言したから、アメリカ側も必死で拘束しようと図ったのだ。

さてでは公的立場に無い私(笑)が思うに、今回の新型コロナ拡散は、もし陰謀が存在するなら、むしろ中国の陰謀だろう？

まあ中国工作員がアメリカの科学実験室から盗み、間違えて武漢に漏れてしまったのかも知れない。ズサンな彼らなら有りそうだ！

だがいずれにしても中国が陰謀の中核であろう!?

理由は現状を見れば明らか。西側自由主義陣営はかなり経済打撃を受けているが、中国経済はそれほどでもない。
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>> 449 また中国はかつて毛沢東が言ったように、百万死のうが何ら痛くも痒くもない国。人口が圧倒的だし、人権もない国だから。

他方、仮にアメリカで百万死者が出たら-疫病か戦争かを問わず-、国民は大パニックに陥る。国家の機能が損なわれる。


また仮にアメリカの陰謀ならば、武漢にバラ蒔いたにしても中国側の初期対応が悪くて遅く無ければ、大した拡散もなく終わっていたはず。中国の対応まで計算してまでバラ蒔くなら、いずれ自国にも拡散すると読めないアメリカでは無い。
よって私は今回に関してトランプの｢中国コロナ｣発言に賛同する！

勿論、私は反米であり、同時に反中であるから、米中双方がやり合って、共倒れになるのを理想と考えているが。ただ今回については圧倒的に中国が悪い！

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