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66年前~変わらぬ街並

レス2 HIT数 2347 あ+ あ-

草莽崛起( qtmHh )
11/07/12 23:48(更新日時)

洗い物をしていた涼子がいった。

「お父さん、すみません。新を寝かしつけてもらえませんか?」

孫の新を寝かし付けるのは隆司の仕事だった。

涼子は30にさしかかったばかりだったが、自分の世話も焼いてくれ、単身赴任の息子昌之に代わり一家を切り盛りしてくれる。いつも感謝しきりだった。新の兄にあたる誠太郎は近所の幼なじみと携帯ゲームに余念がない。
今どきの子は、小さい機械の中の世界に一喜一憂する。

「死ね!死ね!」
「ヒロくん、横から攻撃して!」

どんな光景が広がってるのかはわからなかった。

今日は朝から暑い。我が家から程近い場所から吹いてくる磯の風も暖かった。

テレビでは戦後66年の慰霊祭を報じるニュースが報道されていた。

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No.1632361 11/07/12 23:19(スレ作成日時)

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No.1 11/07/12 23:31
草莽崛起 ( 20代 ♂ qtmHh )

隆司は特に趣味もなかったが町内会の催し物に出品した盆栽がことの他、老人会の中で好評で顔馴染みが増えた。

老人会と言っても皆自分より若い。彼らも隆司よりは若いという気持ちで接してくる。

隆司はそれが気恥ずかしかった。

定年前、隆司は中堅商社の部長をしていた。それなりに業績をあげ、会社の販路拡大に貢献した。会社員時代は色々と対立した元専務の佐々も今では良い話相手だった。

No.2 11/07/12 23:48
草莽崛起 ( 20代 ♂ qtmHh )

>> 1 (続き)


佐々はいつも水曜日には手土産を持って現れる。それは時には果物だったり、この辺り名産の干物だったりした。
現役時代の佐々はいつもカフスボタンをしていた。
キザだからではなく、聞き手の薬指と中指がなかったからだった。
この世代の人間では珍しい事ではない。今では見なくなったが、隆司が現役の頃にはターミナル駅の前には白い服を着た傷夷軍人が立っていたものだった。

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