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正解なき罪にまみれて…

No.12 18/04/02 12:08
名無し0 ( ♂ )
あ+あ-


間違った意見でも多数派ならば正当化される。

僕はそういう感覚が一番大嫌いだった。



以下、続き

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思春期でただでさえ女子が理解できないと思っていた僕にとっては

多数派に一言モノを申すぐらいのことは怖くもなんともなくなっていた。

いじめというのは自分でうまくコミュニケーションが取れないために

周囲を巻き込んだ力を利用して自分を正当化し周囲に自分の存在を認めさせようとする

言わば自己顕示欲の間違った表現方法だと僕は思う。

おそらくいじめる側もいじめられる側もまったく違う次元で自分の存在を保持しようと

しているには違いないのだろうけど。

僕は自分を正当化するために人を傷つけることに対して異常に敏感だったのかもしれない。

小さなころに兄から受けていたいじめや学校でのいじめも根本的には同じだ。

人の弱さを力でたたくことで自分の存在を相手に認めさせようとするのは

まさに「人の嫌なことはするな」という教えに反するのだ。


僕は集団で一人を攻撃する女子のグループに共感を求められたが反論した。

そしていじめっ子と同じ目を向けられた。

僕はこの目が大嫌いだった。

それからというもの吹奏楽部の中でも次期部長候補になびいている女子からは

白い目で見られるようになった。

また、反論できないけど内心は賛成もしていなかった女子は気まずそうに

僕とかかわるのを避けた。

帰り際に校門で数人の女子に呼び止められた。

次期部長候補とその取り巻きの攻撃対象になってしまった女子と数人の友達だった。

「さっきは本当にありがとう」と頭を下げられた・。

正当性がないのに屈服するのは昔に戻るようで嫌だっただけで

誰かの味方とかそういうのではなく単に腹が立ったから反論した。

それなのにとても純粋に感謝されて困ってしまった。


「あーいうの本当に昔から大嫌いなだけだから気にしないで」

そう伝えたが彼女は深々と頭をさげてきた。

「本当に気にしないでいいから」

そう伝えるとようやく頭をあげた。

夕焼けであまり見えなかったが

彼女の頬はかすかに赤く

目は少し潤んでいたと思う。

彼女のまっすぐさがとても印象的だった。



つづく・・・

12レス目(36レス中)
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