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No.411 12/07/19 16:46
流れ雲 ( ♂ JKaQl )
あ+あ-

≫410

(続き)

「…いや‥今、用事をしに向かってる途中なんで…」

「……そうですかぁ……あのう‥その御用は何時頃終えられますか?」

「いやぁ、行ってみないと判らないですねぇ…」

本当は2時間もかからない用事だったのですが、あまりにも食い下がってくるのが不気味だったので嘘をつきました。

「……そうですか……非常に残念です。」

〈エッ!ナニが…?〉と心の中で質問しました。

「……ちょっとお待ち下さい…」

そう言って、彼女はバッグからメモ帳とペンを取り出し、何やらサラサラと書き始めました。

〈なんやこの女は…? 何が残念やねん? 話があるなら今できるやろ!?回りの人に聞かれたくないのなら、立ってないで隣に座って小声で話したらええやんか!?〉と思いながら、真剣な表情でメモ帳にペンを走らせている彼女の顔をもう一度下から覗き見しました。

〈あっ!女優の遠山景織子や!! 遠山景織子にそっくりや!!〉と、どこかで見覚えのある顔は女優の遠山景織子さんだと解りました。
勿論、遠山さん本人では無く、顔立ちや長い黒髪、少し病弱そうな雰囲気と透明感がある感じが遠山さんと酷似していて、きっと彼女は遠山さん本人と間違われたことが何度もある!と言い切れる程、そっくりな女性だと解りました。

〈こんな綺麗な人がなんの用があって俺に声掛けたんやろう?〉と考えているうちにメモ帳から紙が切り離される音が聞こえたので慌てて視線を変えました。

「すみません。お時間が無いようですのでコレに書きとめました。あとで読んで下さい。そして必ずお電話して下さい。お願い致します」

そう言ってメモ用紙を俺に手渡した後、直ぐに立ち去り少し離れた斜め前にあるドアの前まで行き、俺に背を向けながらカーディガンを着て立っていました。

俺は直ぐに読みたい衝動を抑えながらメモ用紙を握っていました。

駅に着き、彼女はホームに降りました。
でも彼女は歩き出さずにその場に立ち止まり振り向き、俺の方に体を真正面に向け両手を前で合わせて腰から90度上体を折り深々とお辞儀をしたのです。

ホームには電車の乗降客が沢山居る中、行き交う人々の視線を全く気にすることなく、俺が乗ってる電車が動き去るまで一度も頭を上げることなくずっとその姿勢を保ったままでいました。

たぶん回りを行き交う乗客は彼女を見て「なんかの撮影?」「どこから撮って(📹カメラで)るの?」と勘違いすほど、(続く)

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