捨て猫
仲間にね…
色々教えてもらった
生きてく為に
なんでもするよ
※主の世界観なので誹謗・中傷禁禁でお願いします🙇
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ご主人様、元気かな?
飼ってもらってた時の名前まだ名乗ってるんだよ
ミルキって名前
私が白くて甘えん坊だったからつけてくれたよね
捨てられたあの日から
私は自分でいきてるよ。
ありがとうって今ならいえるよ
ご主人様
名前つけてくれてありがとう
人間でいったら
二十歳前後らしい
女に産まれてよかった
いきてくすべはいっぱいあるよ
こないだも毛並みがたまらなぃってね
可愛がってもらったんだ
ミルキの鳴き声はたまらないってね
いきてく為には大変だね
そろそろ場所替えしないとね
他のメス猫の縄張りにたたしてもらってるから
エマってメス猫
最近痩せすぎてきてる
病気なのかな?エマも捨て猫だっけ?
私よりたちんぼ歴は長いはず
マニアな客しかもう寄ってこなくなった年寄り猫
私もいつかあーなるのかな?
エマがいなくなったらあの場所にたたせてもらおう
マニアックでも客は客だ
いつもの角にたってると
いろんなものが見えてくる
子供にプレゼントを渡す為に早足で帰るおじさん
必死に声をかけてる客引き兄さん
寄り添うように歩いてるカップル
みんな赤の他人
ミルキもいつか二本足でたって
あの人混みをあるけるかな
あっお客さんっぽい人がやってきた
今日は寒空の中過ごす事はなさそうだ
男『いくら?』
ミルキ『3万でどぅ?』
男『いいよ、どっかいい所しってる?』
ミルキ『うん.この街で一番安いホテルしってるよ』
男『じゃいこっか』
ミルキ『うん』
見た目普通のサラリーマンだなぁ
あんまりお金もってなさそぅ
上客になってくれたらいいな
ミルキ『ココだよ、休憩3千円だから』
男『安いね!名前はなんなの?』
ミルキ『ミルキだよ』
シャワーの音…
部屋に入るとやっぱり後悔する
部屋は暖かいけど心は…
その内慣れるかな?
あっシャワー浴び終わったみたい
男『ミルキちゃんも浴びてくる?』
ミルキ『うん…おじさん名前なんていうの?』
男『ヒロキだよ、歳はミルキちゃんより一回りいってるかな』
ミルキ『ヒロキさんだねシャワー浴びてくる』
ヒロキ『きれいな毛並みだね!早く触りたいよ』
ミルキ『…うん、待っててね』
帰りたい
暖かかったご主人様の腕の中に
布団の中に
コタツの中に
なに不自由なかったあの頃に
戻りたいよ
ご主人様
戻れたら今度はいい猫になるから
壁につめたてたり
勝手にでかけたり
我が儘いったりしないから
迎えにきてよ
ヒロキ『ミルキちゃんはシッポが弱いね(笑)』
さっきから執拗にシッポを攻める…
この瞬間はどの男もおんなじ
おんなじ顔をする…
ミルキ『ン…ニャ…ン』
ヒロキ『次は耳を触ってみようかな、少し垂れてきたよ、嬉しいのかな?』
ヒロキは粘着系の男だ
めんどくさいのにあたっちゃった
本当に感じた事なんてないよ
いつも演技
これで食べれるなら我慢する
ヒロキ『さて、頂いちゃおうかな』
我慢
…我慢だ
…『ミルキは最近ヤンチャになってきたね』
ミルキ『そっかなーご主人様はあんまり元気ないねぇ』
…『会社がね上手くいかなくなってきたんだよ、ココをのりきらないとキツイかも(苦笑)』
ミルキ『じゃミルキが祈ってあげるよ、ご主人様の会社が良くなるように』
…『ありがとね…ミルキ』
ミルキ『どういたしまして』
…『じゃ今日はマタタビあげるよ、プレゼントだ』
ミルキ『うわっありがとう!!ご主人様』
ヒロキ『ミルキちゃん!大丈夫?泣いてるけど』
ミルキ『んっ夢見てたみたい、大丈夫だよ』
ヒロキ『そか、そろそろ時間だよ、出ようか?』
ミルキ『そうだね』
…
疲れたよ.最近夢なんて見てなかったのにもぅ捨てられて一ヶ月しっかりしないと
今日はもぅたちんぼは無理だな
ショバ代だけ納めにいって
空き地に帰ろう
ボス猫リリーの元にいかないと…
ミルキ『リリー?いてる?お金渡しにきたよ』
リリー『んっミルキか?ごめん今たてこんでんだ…明日でいいか?』
ミルキ『…うん、じゃ明日くる』
リリー『そうしてくれ、じゃ』
あれなんだろ?
オス猫いっぱいいるみたいだけど…
中心に誰かいるみたい
リリーも別人みたいだったし
それに変な声もする口をふさがれてるような…
あんまり見てると
よくないかな
今日はもぅ帰ろう
空き地
段ボールの中で休みをとる
食事はコンビニで買った鮭弁当
大好きなんだ
暖めてもらったから湯気が心地いい
器用にお箸も使えるようになったしね
鮭をほぐして一口たべてご飯も一口たべて
どんなにお腹がすいてても
ガツガツ食べないってしつけられたからかな
上品ぶってって仲間猫にいじめられる
先輩猫達とは
上手くやっていかないと
今日はいきつけの魚屋の裏
ゴミ箱あさりから始めよう
いつものルートその後は
ひまわり畑で日光浴
そしてたちんぼ
魚屋さんは最近水をかけにこなくなった
堂々と横を横切って
んっ?なんだあれ?
ボロゾウキンみたいな?
猫?しかもまだ幼い
捨てられたにしてはちょっと…
ミルキ『ちょっとあんた大丈夫?』
…『…………』
見た目10代前後かな
随分こっぴどくやられてるなぁ
魚でも盗んだか
ミルキ『たてる?捨て猫なの?どした?』
とりあえず空き地にもっていくか
首ねっこをくわえ空き地に向かう
ミルキ『ほら、ミルクだよ,飲みな』
…『…ありがとう』
ミルキ『おっ喋れるみたいだね、名前は?』
…『チロ…だよ』
ミルキ『チロ、何があったかは聞かないけどとりあえず休んで』
チロ『…ありがとう』
寝ちゃったか…
しかしよく見てみるとこの猫
きれいな娘だなぁ
グレイのペルシャ猫?どっかのお嬢様にも見えるけど…また…なんで?…
あっリリーの所いくの忘れてた
とりあえずお金納めてからだね
チロ寝てるし今のうちにいってこよう!
ミルキ『お留守番しててね』
…
ミルキ『リリー?ミルキだよ?お金もってきたよー』
リリー『んっあぁミルキか…昨日はすまなかったね』
そういってどっぷり太った三毛猫リリーは昨日とはうってかわって優しい表情ででてきた
暖かい紅茶
2つのティカップ
ミルク入り
ミルキ『ご馳走さま~リリーありがとう』
リリー『あぁいいよ!ミルキは毎回きちんと納めてくれるからね!たまにはもてなすよ』
そだ…リリーならあの娘の事チロの事何かしってるかも…顔ひろいし!!!
ミルキ『ねぇリリー?グレイのペルシャ猫でまだ幼い娘しってる?』
リリー『…えっ?ミルキ?その猫どぅかしたのかい?』
あれっ?一瞬顔つきがかわった?
どうしよう…
ミルキ『あっ…いや…仲間猫が今朝見たっていってたからさ…どこの猫かと思って』
リリー『そぅかい!昨日の用事はその猫だったんだよ…ちょっとおいたがすぎたもんでヤキいれたのさ、逃げらちまったけど…仲間にまた見たら報告してくれるようにいってくれるかい?』
ミルキ『あぁわかったいっとくよ、じゃまた』
リリー『頼んだよ、あいつは高く売れそうだしね、傷もんにしちまったけど…じゃまた』
ミルキ『うん』
よかった…言わなくて!でも…どうしようかくまってるのばれたらこっちもヤバいかも
とりあえず帰ろう
あぁまだ寝てる
チロ『んっ…んっもういや…』
!!!
ミルキ『大丈夫?チロ?』
チロ『あっ…おはようございます…あの大丈夫です』
ミルキ『よかったぁ~苦しそうだったから、ねぇチロ、あんた一体何しでかしたの』
少しの沈黙…
徐々にだが少しずつチロは訳を話てくれた
チロがまだ15歳である事
3日前に捨て猫になった事
リリーの縄張りに足を踏み入れてお金を盗った事
そして昨日行われた事
選んだ相手が悪かった
よりによってリリー一家
昨日みたオス猫はざっと5、6人って所
あの中心にいたのはチロだったのか
縛られていたらしい跡が生々しい
よくよくみれば
シッポも3分の1なくなってる
初めてが多数じゃきつかっただろうに…
しかし…あのリリーから逃げだせたんだ
チロの言う話じゃ若いオス猫ムクとかいう猫のおかげらしいが…
大丈夫なんだろうか
ムクもばれればただではすまないはずだが…
とにかくココにチロがいるのがばれたらヤバいなぁ
どうしよう…
んっ?今誰か視線感じたような
ヤバい…もう監視つけられたのか…
若いオス猫ムク『ここにいたんだ…よかった』
スラッとした体型
きれいな顔立ちの猫
切れ長な緑の目
毛並みは真っ黒だ
ムク『驚かしてすいません。姉さんの後つけさせてもらいやした。でも、よかった無事で』
ミルキ『えと、ムク君かな?チロを逃がしてくれた子だよね?とりあえずありがとう。でもなんでそんな危険な事?』
チロ『…』
ムク『いや、昨日兄さん達が一斉にかりだされて気になってリリーさんのお宅にお邪魔したら、そこの娘がボロボロになってるじゃないですか…何があったかまでは知らないんすけど、逃がしてやらないとって』
若さ故か…まだムクも10代みたいだし …
それにあの目…少なからずチロに好意を抱いてそうだ
現場を見てなくてよかった
ミルキ『でもあんた,自分がやった事分かってる?見つかったら痛い目あうよ?』
ムク『…分かってます。だから家出してきました。娘さん一緒にきてほしい』
真剣な眼差し
チロに訴えてる
チロ『…はい、お願いします』
チロ『私多分ココにいたら姉さんに迷惑かけちゃう…どこまで逃げれるかわかんないけど…今はこの人についていきます』
ムク『ありがとう』
ん~大丈夫なのかな?ムクはリリーの縄張り範囲知ってるみたいだし
範囲から上手く抜け出せば次の縄張りはカロウの縄張りだ。
カロウは優しいオス猫だし…
むざむざ若い二人をリリーに売る事はないだろう
ミルキ『わかった。絶対見つかっちゃ駄目だよ。後少ししかないけどこれもってきな』
昨日の売り上げ2万円
ムク『姉さんありがとう…このご恩忘れません。じゃもういきます。兄達がそろそろ動きだしますんで』
ミルキ『気をつけてね』
チロ&ムク『はい』
…
いっちゃったか、今はムクに任せるしかないなぁ
神様どうか二人が逃げきれますように
それほど早く二人が見つかるなんて
想像もしなかった
心配はしてたけど
そして私は呼び出された
リリー『ミルキ、昼間若い二人の猫達と会話してなかったかい?見たってやつがいるんだが…正直に答えな』
ミルキ『…』
リリー『だんまりかい、ちなみに二枚渡したのもミルキか?』
ミルキ『はい』
もう駄目だ…
長い沈黙、殺される?
リリー『そうかい、わかった。今回だけは許してやるよ。日頃のあんたの態度に感謝しな、しかしこの縄張りからは出ていってもらうからね』
ミルキ『…はい、ありがとうございます』
助かった?とりあえず殺される事はないみたいだ
ミルキ『…リリー、あの二人はどうなったの?』
リリー『知りたいのか?そうだな自分がやっちまった事後悔させる為にも見せとくか』
聞くんじゃなかった
それからリリーにつれられて地下の部屋につれていかれた
そこは鉄格子があって十畳ほどの部屋
暗くジメジメしている
そこに二人はいた
…『ミルキお前は今まで私が飼ってきた中でも1番の猫だよ』
ミルキ『ご主人様、ありがとう、でもね今日は隣の猫とケンカしちゃった』
…『ミルキに怪我がなくてよかったよ。隣の子もミルキに似てヤンチャだからね、私からみれば子猫同士のケンカなんだが(笑)』
ミルキ『んもっ!ご主人様はすぐ子供扱いするっ!!ミルキももぅ大人だよ』
…『そうだね!ごめんよミルキ!ミルキがおっきくなった証にこの鈴をあげるよ!次ケンカでピンチになったら鳴らすんだよ!』
ミルキ『うわ~ありがとう!嬉しい!ご主人様コレ鳴らしたらどーなるの?』
…『ミルキのピンチだってわかったらすぐ駆けつけてあげるよ』
ミルキ『約束だよ!』
…『約束だ!(笑)』
…
ご主人様
鳴らしてるよ
どうして来てくれないの
目の前の光景は事実なの
助けてよ
リリー『そろそろチロは限界かね…あれじゃもう商売に使えないだろう』
その言葉で我にかえる
(使えない…使えない)
どう見ても無理だ
精神に支障がきてるのか
チロはさっきから回りのオス猫達に同じ言葉を連呼している
それを眺めれる位置にいるムク
こっちももう…
体がだるまのようだ
かろうじて意識だけある様にされている
目だけは常にチロをとらえれるように固定されてる
だるまのムク
常に要求している四つん這いのチロ
二人の愛は…
かなわなかった
その日の晩
私はカロウの縄張りに踏み込んだ
カロウにも挨拶をしにいき場所を与えてもらった
少し深緑色の目をしたカロウはまだ若い
30代前半という噂
カロウは目の前にでかい工場が見える空き地を提供してくれた
ご飯も用意してくれた
あまりに親切なカロウにとまどいを覚えたが…
カロウいわくあまりに私がひどぃ顔をしているらしくて
ほっとけなかったらしい
八重歯を出しながら笑うカロウは20代前半でもいけるんじゃないかっと
思わせるぐらぃ無邪気に笑った
きっと裏ではこんな顔は見せないのだろう
この猫世界にはトップ3の形式がある
縄張りによってだが
大体三匹がしきっている
カロウはこの地区のNo.1
なめられればすぐにNo.2に足元をすくわられてしまう
まぁ私には関係のない世界なんだけど
今日は疲れた
何も考えていたくない
早く意識を断ちたかった
カロウ『ミルキお前よく寝るなぁ(笑)』
ミルキ『んっ…カロウ…おはようございます』
うわっもう昼だ
カロウ『毛並みぐしゃぐしゃだぞ(笑)後別に敬語いらないからな!めんどくさい』
ミルキ『えっ…あっ…はい…じゃなくてうん!カロウどうしたの?』
カロウ『いやちょっと気になってな!今日からミルキもここの住人だしな!後仕事だが前と一緒でいいのか?』
ミルキ『うん…そのつもりだったんだけど』
カロウ『そぅか…実はこの辺りはたちんぼはやらしてないんだ!んでだなホステスとかそういう店に入ってもらう様にしてるんだが…どぅだ?お前は借金がある身でもねえし、まだ若い、店じゃ嫌か?』
ミルキ『嫌じゃないよ、紹介してもらえるなら店がいい』
カロウ『そうか!!じゃ今日から『胡蝶』って店で働いてくれ。人が足んなかったから助かるよ。後源氏名考えとけよ!場所は手下に迎えに越させるからよ』
ミルキ『カロウ…何から何までありがとう、私頑張るよ』
カロウ『おっ!じゃぁな』カロウはそういって去っていった
夕方
迎えがきた
優しい感じの初老の猫
ハントって名乗ったその猫と私はすぐに仲良くなった
ハントはカロウのお抱え運転手らしい
私はハントに何故カロウがここまでやってくれるのか疑問であった事を聞いた
ハントは少し黙ってにっこり笑いながら私が向こうで色々あった事で、カロウ様はあなたが心配なんですよとだけ言った
カロウは知っていたんだ
知っていて何も聞かずにいてくれたんだ
ハントにありがとうと伝えておいてといって私は目的地の『胡蝶』にたどり着いた
ここが新しい職場
源氏名は決めていた
ミチル…チロのチとミルキのミル
私はミチルとして新たに職を得た
『胡蝶』は思っていたよりも広かった
そして何よりお客様がお金持ちと言われる人達ばかりだった
わたしは支配人のクロ(名前の通り見た目も真っ黒)に事務所に案内された
クロ『そこ座って!ミチルちゃんでいいんだよね!この仕事は初めて?』
ミチル『はい、初めてです。よろしくお願いします。』
クロ『そうか!まぁミチルちゃん可愛いし大丈夫だと思うけど何かあったら相談してね』
ミチル『はい』
クロ『じゃあっちの更衣室で着替えて終わったらモモさんに接客教わってね』
ミチル『わかりました!失礼します』
モモは『胡蝶』のNo.2ホステス
決して美人猫ではないが笑顔が素敵な気さくな姉猫だった
モモ姫と店では言われるモモは丁寧に教えてくれた
わたしはモモに好意を抱いた
逆にNo.1のアキは少し苦手だった
新人だから仕方ないのだが明らかに見下してきている
向こうから話かけてくる事はないし
少しハミにされている感があった
何故だろうっとおもったが忙しくて
それどころじゃなかった
初日は慌ただしく終わり
2日、3日と少しずつだか慣れてきた
お客様にも
指名してくれる人もでてきた
しんどかったけど
遣り甲斐を感じるぐらぃになったある日
支配人クロとモモが事務所に入っていく姿を見た
何か相談でもしてるのかなぁっと
その時はそう思っていた
その日はそれっきりモモの姿は見なかった
早退?かなぁって
思い始めた頃モモは帰ってきた
ミチル『モモお帰り~どこいってたの?早退したかと思ってた!』
モモ『ミチルただいま…ちょっと体調よくなくてね!病院いってたの!でも大丈夫みたい!心配かけてごめんね』
ミチル『ううん!元気ならいいんだ』
確かに少しモモは疲れている感じがする
ミチル『今度給料はいったらお寿司いこ~!新鮮な魚いっぱい食べようよ』
モモ『そうだね!もちミチルのおごりだからね(笑)』
ミチル『え~!』
そんな会話をしてモモは先に帰った
私も着替えて帰ろうと更衣室にむかった
更衣室から声が聞こえてきた
アキっぽい声だったので私はドアを開けるを躊躇してしまった
それになにやらヒソヒソ話てる感じ
少しドアを開けて覗いてみた
アキとクロがいた
二人は抱き合っていた
無用心だよなぁっと少し怒りを覚えたが
それより聞こえてきた会話の方が気になった
アキ『ねぇクロ…今日はあの日だったんでしょ!大和会社の社長参加できなかったって嘆いてたよ』
クロ『あぁ今日はモモがご指名だ…さっき帰ってきたって報告して帰っていったよ』
アキ『今回はモモかぁねぇ私の指名はまだなの?あれお金いいんだよねぇ~』
クロ『お前は本当変わってるな(笑)みんなアレがくると顔ひきつるぞ』
アキ『そうなの(笑)』
なんの会話してるんだろ…モモはどこにいってたの
あの会話から数日これといって変わった事はなかった
モモも普通だし
アキとクロがたまにイチャイチャしている現場を見る事以外これといって変わらない日が続いていた
そして私は『胡蝶』でNo.3になっていた
ほとんどモモのおかげなんだけど
モモが上客を紹介してくれるからここまでこれた
カロウの運転手ハントも我が事の様に喜んでくれた
カロウ様も驚いていますよっと伝言してくれた
私はカロウの役にたてたかなぁっと少し嬉しかった
その日いつも通り出勤をしたら
クロに事務所にと呼び出された
なんだろうっと
何かしたっけっと思いながら
事務所にはいった
クロ『ミチルちゃんそこ座って!何か飲む?』
ミチル『いえ、いらないです!クロさん私何かしでかしました?』
クロ『いや、違うんだ!…指名がはいったんだよ』
ミチル『指名?なんのです?』
クロ『ミチルちゃんは初めてだからね…とりあえず断る事はできない!店の為にも』
ミチル『はぁ…よくわかんないですけど仕事ですか?』
クロ『うん…とりあえずここまでいってくれるかな?』
ミチル『あっ!はい!わかりました』
クロ『…ごめんよ』
ミチル『何謝ってるんですか(笑)じゃいってきます』
なんだろ?クロさんおかしかった
まぁいけばわかるかな
仕事なら仕方ない
場所は高級なホテルの最上階だった
ミチル『失礼します』
そういってドアを開けた
目の前には仮面をつけた男性が3人いた
何、これ?
ミチル『あの、ここにくるように言われたんですけど?』
男性A『あれっ君初めて?そっかそっかまぁこっちにきて』
男性B『僕が指名したんだ!まぁ早くいえば大金だして今日1日君を買ったようなもんだよ』
男性C『そういう事!んで俺達は参加させてもらってる仲間』
大金?
買う?
仲間?
頭が真っ白になる
足が動かない
仮面をかぶっているからわからないけど多分接客した事ある人だ
どうしたらいいんだろう
そんな思いとは反対に
男達は慣れた手つきで私を椅子に座らせた
B『さてと、じゃまずは味見だな、AさんCさんそっちもっといてよ』
怖くて体が動かない
AとCは背後にまわり私の手足をもった
私は椅子の手掛けの部分に足を乗せられ手は後ろにまわされた形になった
体を動かされ少し我にかえった私は叫んだ
ミチル『誰か~助けて』
A『ミチルちゃんここは最上階だよ(笑)誰も来ない(笑)叫ぶだけ無駄(笑)』
C『うるさいメス猫だな!殴っていいか?』
B『駄目だよCさん商品なんだから大事に扱わないと』
C『チッ』
B『でもミチルちゃんの叫び声もいいね!もっと猫らしい声だしてよ』
ミチル『やめて、お願い』
B『駄目だよ!君は買われたんだから言う通りしてくれれば早く済むからね』
助けてご主人様
モモ
ハント
カロウ
涙が頬を伝っていくのがわかった
B『店でみかけるミチルちゃんと違ってまたいい表情するね(笑)君を指名してよかったよ』
といいながら抵抗できない私を執拗になめてくるB
A『可愛いね、今度店で指名してみようかな』
といい私の胸をまさぐるA
C『おい、これ使っていいか?こいつ全然鳴かないからよ』
といいなにか液体をもってきたC
A&B『いいよ』
鼻をつままれ息ができなくなった私はその液体を飲まされた
急激に体が熱くなるのがわかった
ちょっとふれられるだけで体がビクビクする
体は反応するが
心は恐怖でいっぱいだった
ミチル『ン…アッ…ニャ…』
嫌なのに反応してしまう
ミチル『アッ…イヤ』
色々な手で弄ばれ私は意識が遠くなりかけた
しかし意識をなくしかけるとCがシッポを引っ張り完璧に意識なくさない様にしてくる
機械の様に私の上で動くB
それを両端から眺めるAとC
次はA…その次はC
その間に両端の二人は休憩をする
ベッド
お風呂場
窓際
机の上
もう体が限界だった
休みたい
あれから何時間たったんだろう
最後にCが果てて
すべての行為は終了した
まだたちんぼの時ならここまで屈辱感はなかったのかな…
『胡蝶』でNo.3になって変なプライドがうまれていた
お客様はチヤホヤしてくれていい気になっていたのかもしんない
そんな事を考えていると薬をかがされていた
行為の時と違ってすぐに意識がなくなった
あれっ?なんで?
終わりじゃないの
帰りたい…
意識をとり戻した時には
知らない部屋にいた
ここはどこ?
喉がカラカラだった
ホテルと違って
安物のベッド
体を起こしてみた
部屋自体は広い
けど窓がない
ドアは1つ
ちょっと離れた所にトイレ、洗面台、シャワーがある
なにここ?
意味がわからない
今何時?
時計がないから何時なのか何日なのかすらわからなかった
とにかくドアだ
ドアに近づきノブを回しかけたその時
ドアが開いた
目の前には
多分…あの時いた
Cがたっていた
C?は何もいわずただとおせんぼの様にたたずんでいる
ミルキ『あの…ここ何処ですか?』
無表情のC
質問には答えず体を押された私はバランスを崩し尻餅をついた
ミルキ『痛っ…ちょっと何するんですか?』
なんだかわかんないけど段々腹がたってきた
仕事が終われば帰してもらえるはずなのに…
実際モモだってその日に店に帰ってきたじゃない
あまりの理不尽さに男を睨んだ
C『お前は今日から俺のペットになったんだ』
そんなの…
ミルキ『そんなの店側が許す訳ないじゃない』
男は何が面白いのか唇を歪ましながら
C『…あぁ店な、なら心配ない。アキが全部上手くやってくれてるからな』
…アキ
どうしてアキの名前が
C『お前、カロウに気に入らなれてるだろ、アキはなカロウに惚れ込んでるからな』
あぁ…だから最初からアキは私に冷たかったのか
ミルキ『あなたは私をどうする気なの?』
C『飼うんだよ、言っただろペットだって、俺は頭の弱い猫は嫌いだ。あんまり怒らせるな。後あなたじゃない、ご主人様だ。生きていたいならそう呼べ』
ここでこの男に飼われる?
嫌だ…絶対に
ミルキ『…嫌だ』
C『何っ』
男の目が光った
その刹那
右手を掴まれ体ごと壁に叩きつけられた
ミルキ『グフッ…』
男はパッと見痩せ型で、どこにそんな力があるんだろぅっと思った
私は床にうつ伏せに倒れた
C『いいか、二度と逆らうな。お前はここから出れないんだからな。』
そういいながら私の頭を足で踏んできた
私は痛さと屈辱感とで涙を流してた
口からは鉄錆びの味がしていた
ミルキ『嫌だ…絶対あんたのペットになんかなるものか』
高らかに笑う男
C『お前は意外と面白いな…まぁたっぷり時間をかけて調教してやるよ』
私は絶対にこいつのいいなりにならない事を決めた
男が部屋からでていった
私は痛む体を引きずりながらベッドに横たわった
少し休もう
お腹もすいたし喉もカラカラだけど
起きてから考えよぅ
私はそのまま眠りについた
…
男は部屋からでてマジックミラーとなっている方からミルキを観察していた
男の名前はトシ
年齢は31
見た目は痩せ型で開けているのか開けていないのかわからない目が特徴的だ
トシは部屋のちょうど前にある階段を登り
寝室となる自部屋からアキに連絡をいれた
アキ『トシ、店の方はバッチリだよ!嫌気がさして失踪って事にしといたからぁ!』
トシ『そうか、ありがとよ。アキも遊びにこいよ(笑)』
アキ『仕事終わったらそっちいくよ!ミチルの様子も見たいし(笑)』
トシ『あぁ…あれは調教しがいがあるな』
アキ『怖い男だね(笑)じゃね』
トシ『あぁじゃぁな』
さてと飯の支度でもするか
手早くパスタをゆでタラコをほぐし
バターを溶かしたボールにいれて
かきまぜた
ひとしきり食べ終わると残りは小皿にいれてラップをしとく
タバコに火をつけ考える
もちろん考える事はミルキの事だ
大概のメス猫は最初に一撃いれときゃ許しをこう
助けて…出して…なんでもするから…
ミルキは違う
久々に上等な猫だ
さて腹も満たされたし様子でも見に行くか
…
ミルキは死んだように寝ていた
トシ『おい、起きろ』
ミルキ『ンッ…』
トシ『起きろっていってるだろ』
髪を引っ張る
ミルキ『痛っやめてよ…触んな』
その口調に一瞬頭に血が登るがまだ…我慢だ
トシ『おい、四つん這いになれ』
ミルキ『嫌だって言ってだろ…誰があんたの言うことなんて聞くかバカ』
トシ『そうか…そうだな…お前にはまだ俺のはもったいなすぎるな…』
ミルキ『はぁ…?』
トシはポケットから手錠をだし
ミルキの両手、両足をベッドの端に繋げた
ミルキは大の字にされた形になっていた
ミルキ『なにすんだよ…変態』
トシ『喉が渇いただろ…まってろ』
そう言ってトシは部屋からでていった
戻ってきた時には
片手に天然水のペットボトル
もう片手には…
ミルキ『やだ…なにすんだよ』
トシ『こうするんだよ』
ミルキ『痛っ…ンッ…アッ…』
体に入ってきた異物は定期的な動きを繰り返す
トシ『さぁ口も開けやすくなったし水飲めよ』
無理やりペットボトルを口にいれる
喉が潤っていく喜びとは逆に
下半身は異物の侵入に悲鳴をあげていた
トシ『滑稽な姿だな(笑)早めに受け入れないと痛いぞ』
ミルキ『あんたのよりかはなんぼかましだよ』
トシ『そうか…じゃそのまま遊んでな』
ミルキ『この…外道』
アキ『トシいる?どこいったんだよ、ったく』
…
トシ『あぁアキか…そういや来るっていってたな』
アキ『もぅ、来るっていってたじゃん、ねえミチルは?』
トシ『あぁあいつなら玩具で遊んでるよ』
トシはけだるそうにタバコに火をつける
アキ『はぁ?玩具?意味わかんない、ねぇ見てきていぃ?』
トシ『あぁ下にいるからいってこいよ』
アキ『うん』
下におりていくアキを眺め
トシは俺は一体なんの為にこんな事をしているんだろうと
考えていた
あぁいつもの時間だ
行かないとな
トシは駐車場に向かった
?『あっおじさん今日も来てくれたの』
そういって無邪気に笑う一人の女の子
トシ『あぁ今日は何してたんだ?』
?『今日?今日はね…』
そういって今日あった事を一生懸命伝えようとする様子にトシは自然に笑顔がこぼれていた
?『…んでね、今帰ってきた所だよ』
トシ『そうか、雪ん子は元気だな』
雪『雪ん子じゃないってば、雪だっていってんじゃん、いつになったら雪っていってくれるの?』
トシ『雪ん子が大人になったらな』
雪『早くなりたいな』
トシ『雪ん子はそのままでいいんだよ…』
雪『なんで?そんな悲しい表情するの?変なの?じゃ雪このままでいいよ』
トシは雪の頭をなでてあげた
雪はまだ10歳
親はいない
ホームレスのみんなと一緒に寝起きを共にしている
ホームレス仲間からは孫のように可愛がられていた
アイドルみたいな存在だ
実際見た目もフランス人形のように可愛いかった
引き取りたいという大人や
スカウトにくる業界人もいたが
雪はここが気にいっていた
ホームレスのママ
妙子と一緒にいたかった
妙子は雪から見ればおばあちゃんだったけど
優しくて雪はお母さんってこんな感じかなって思っていた
最近はトシっておじちゃんも来てくれる
トシは雪の話を一通り聞くと帰っていく
でも雪はそれが居心地良かった
自分に何も求めないそんな関係が好きだった
ガチャ…
あいつが戻ってきた
アキ『ミチル~元気だった?ありゃすごい格好だね(笑)』
アキ?アキなの…
ミルキ『何しにきたんだよ』
アキ『ひど~い、様子見にきてやったんじゃん。しかしお楽しみ中だったんだぁ、ねぇ気持ちいぃ?』
こいつ…嫌なやつだ
ミルキ『気持ちいい訳ないだろ』
アキ『な~んだ、つまんない、じゃぁ…これは?』
アキは玩具を出し入れし始めた
ミルキ『痛い…や、めろよ』
アキ『ありゃ、全然濡れてないもんね、可哀想に(笑)』
言ってる割には速度を早める
痛くて気が狂いそうだ
アキ『ん~痛がってるだけじゃつまんないよ~可愛い顔見せてよ~』
言ってる事が無茶苦茶だ
アキ『あっちょっと待っててね』
アキは自分のバッグから白い錠剤を取り出した
アキ『あったあったこれ!普通は口から飲むんだけどね!ミチルは特別ね!』
アキはそういって私の中に薬をいれた
途端激しく体が痙攣する
体が熱い、意識が飛びそう
こないだのより何十倍も強烈だ
アキ『どぅ?すごいっしょ?』
すごい…味わった事のない快感に頭が痺れる
ミルキ『ア…ウニャ…ン…もっとしてぇ…』
アキ『可愛い~ミチル~いいよぅ!こうかな?』
アキは右手を動かしながら
左手は私のシッポを掴む
電撃が体を突き抜けた
私は意識を失った
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