か。け。ひ。き。

嶋村菜月。３０才
身長１６５体重５０kgややがっちり。
胸 Ｅカップ
顔 柴崎コウ似のキツめ美人。町を歩けば人が振り返る程の美人でも、スタイルがビックリする程良い訳ではない。でも、次から次に男性が現われる。いや、引きつけられてしまう…。

世間で言えば小悪魔？タイプ？

いや、悪魔かもしれない…。

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>> 1 月曜日⭐章

アフターファイブ
章が会社から離れた所に車を停めて待っていた。助手席から見る彼の横顔は、本当に綺麗だった。自分はモテると顔に書いてある。
「お前、何食べる？」彼は私をお前と呼ぶ。本当はそんな呼び方好きじゃない。
「私は…」と言いかけるが既に場所は決まっている。今日はイタリアンらしい。少し前にテレビで紹介されていたお店。彼は数人の女性が居るらしい。車や彼の持ち物から知る事が出来る。でも気にならない。全く。いつか、この男はそんな余裕が無くなる事を菜月は予感していた。

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>> 2 水曜日🍀光一
夜足早に光一の元へ向かう菜月。貧乏な光一とは外食は出来ない。材料を買い、アパートへ向う。
「菜月。手伝うよ。菜月も大変だろう？」肉体労働の彼は人一倍疲れているのに、いつも一緒に料理作り、食べてくれる。いつも私の心配をして、いつも私を気遣ってくれる。笑顔が爽やかだ。癒される…。結婚したら、幸せかもしれない…。 「今日は泊まる？」 私の肩に手をかけて来る。肩が思わずビクッとなる。彼とは…最大の難点…Hが全くあわないと言う問題があるのだ。彼の仕方。努力がない、自分だけのセックス。何度か試してみたが、苦痛でしかない。「今日は…ごめん」ゆっくり席を立つ。妥協。の二文字が頭に浮かぶ。妥協とは何処にするべき所か。
Hなんて…いや、重要だ。彼は様子を見るしかない。

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>> 3 金曜日♦隆

「いらっしゃい」
品の良い日本料理店
カウンターにはきちんとした身なりの男女が数組並んで居た。

隆は、もうすぐ５０に手が届く年齢だ。
でも、とても、そんな風には見えない。身長も高く、スーツが似合う。席に着くと先ずはビールで乾杯をした。「菜月はいつも綺麗だ。」
満足そうに彼が言う。菜月は本当に彼が好きだった。スマートな仕草、言葉は菜月の心をあっという間に溶かしてしまう。
身も心も彼に任せておけば安心。
そんな思いには菜月にはある…が彼には奥様が居る。
彼がいくら菜月を褒めてくれても、彼の口から、離婚の2文字は出て来る事は永遠にないだろう。
他の男性にはさせない事も彼となら全て出来る気がしたし、セックスの相性も抜群だ。 優しい彼の指はまるで魔法。
彼の帰る時間が少しでも遅くなるように。 何度も何度も抱き合い交わる。
それでも残酷に朝は来る…。

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>> 4 日曜日♠匠
菜月の親友薫の紹介で匠とは逢った。
匠はいわゆる、エリートサラリーマンだ。彼が欲しいのは花嫁。今まさに出世株の彼にとって足りないのは花嫁のみ。菜月も年頃だ。結婚を考えてない訳でもない。きっと彼とならお似合いのカップルになれる。でも、ピンと来るものが何か足りない。結婚と恋愛が違う…。頭では分かって居るが彼が頭から離れない…。隆の存在。 好きな人とは結ばれないものなんだ。自分にいい聞かせた。

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