ギリシャ神話を今風にアレンジしてみた

けっこう前のお話し

まだ宇宙も何もなかったころ
カオスってのがいまして
そのカオスくんはいつもボッチでした

でもボッチはボッチなりに孤独をけっこう楽しんでいました
ある時は

カオス「そういえばわしカオスって名前なんやけど、これって誰がつけたん？この世界にはわししかおらへんし」
とか思い
またある時は

カオス「大体ここどこやねん。ミョーにふわふわするしなんか伸び縮みするし。
せや！これに名前つけたろ！
……うーん、でもええ名前思いつかんなー
もうわしと同じ名前でええか。後々流行るみたいやし」
とか考えてました

こうしてこの世界の名前はカオスになり、後に【混沌】【混在】って意味合いになり、現在では【収集がつかない】って意味に使われます

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そしてまたしばらくすると

カオス「あー！もう！
暇でしゃーないわ！誰か暇つぶしに作ったろ！多分できるやろわし神やし」

ということでできたのがウラノスくんとガイアちゃんです

ウラノス「う、うーん。あれ？ここどこ？」

カオス「よーおウラちゃん。おはよう。
なんかめっちゃ気分ええから君にこの世界の上の方やるわ」

ウラノス「上の方て」

ガイア「ねえねえ、あたしには？あたしにはなにくれるの？」

カオス「おっガイアちゃん。おはよ
じゃ君には下の方ね」

ガイア「なんで男が上で女が下なの？差別だわ！差別だわ！」

カオス「ええやないか 母なる大地やぞ」

ガイア「あっ……そういうことね。だったらまあ」


こうしてこの世に新しい世界が生まれ、天空の神ウラちゃんと大地の神ガイアちゃんが誕生しました

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カオス「ウラちゃんガイアちゃん。わし隠居するから。キミら作った時点でもうあんまし出番ないし。登場人物多いと訳分からんくなるしほなな」

ウラノス「えっ」
ガイア「えっ」

こうしてカオスくんはお家に帰ります

ウラノス「しゃーねーなオヤジは。これから2人でどうするよ。ウノでもやる？」

ガイア「じゃ負けた方が一つ言うこと聞くヤツね」

ウラノス「おーええな」

ーーーーーーーーーーーーーーーー


ウラノス「やった！勝った！」

ガイア「なにゆってんのよさ！あんたウノってゆってないじゃん！」

ウラノス「勝ちは勝ちや！一個言うこと聞けや。わしと付き合ってくれ」

ガイア「は？ウチら兄妹やし」

ウラノス「ええやんけほかに誰もおれへんねんから」

ガイア「うーん。ハゲデブやけど、ま、ええか」


こうして2人はめでたく結婚しましたとさ

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ガイア「うーん。産まれそう」

ウラノス「は？」

ガイア「赤ちゃんよ赤ちゃん」

ウラノス「わしらきのう結婚したばっかやし！計算合わへんやんけ」

ガイア「あっ産まれた。おっ、2人目もまた産まれた」


産まれた子どもたちを見てウラちゃんは言いました


ウラノス「わしこんなんいややー！目いっこしかついてへんし、こっちはなんか腕いっぱいあるし」



目が一つしかない方がキュクロプスのキューちゃん、腕がいっぱいある方がヘカトンケイルのヘカちゃんです
ウラちゃんは怖くなって

ウラノス「こいつらなんか怖いから里子に出すわ。どうせしばらく出番ないし」

ガイア「あんたー！ええ加減にしいや！こんなにかわいい赤ちゃんを！
あっまた産まれるっ」


そして産まれたのは見た目が普通の赤ちゃん、クロノスです
クロノスは時の神となり、この時から時間の概念が出来ました
ご存知の方もいるかもですがかの有名な「クロノトリガー」というゲームはこのクロノスから来ています

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ガイア「しくしく」

クロノス「なんやオカン。どした」

ガイア「あんたきのう産まれたばっかやのになんでそないデカなってんの」

クロノス「神さんやからや。で、なに泣いとんや」

ガイア「あんたのオトンのウラノスがあんたの兄ちゃん2人を里子に出す言うからそれを止めたらどっか知らん牢屋に閉じ込めてもうたんよしくしく」

クロノス「なんやて！そらあかんな。よしわしが懲らしめたる」

ガイア「おっ、やってくれんの？ほなこれやるわ」


そうしてガイアが渡したのはこの世で最も硬い金属で作られたアダマスの鎌という大鎌の武器でした
まあ早い話がダイヤモンドです
またゲームの話で恐縮ですがFFに登場するアダマン金属はここから来ています

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クロノス「オカンは今日の夜オトンをうまいこと誘いや。わしがこの鎌でいてもうたるさかい」

ガイア「あんた頼むで」


そして夜は更けーーーーーーーー



ガイア「うふーん。あんたー。今日、ええやろ？」

ウラノス「しゃーないなー」
ガッ ズルッ ボロン

クロノス「今や！ヒャッハー！」


ズバババーン


クロノス「あかん手がすべった。実に不思議だ」

ウラノス「うぎゃあーわしの股間がー股間がー！お前なに晒しとんじゃゴルァぁぁぁ( º дº)<ｺﾞﾙｧｧｧｧ」

クロノス「ちゃいますやん。すべっただけですやん。そない怒らんでもよろしいですやん」


クロちゃんは事もあろうにお父さんのﾁｿﾁｿを切り落としてしまいました


ウラノス「あーもうええ。なんかもうどうでもよくなってきた。やる気失くした。もう知らんわ。寝るっ
でも最後の力を振り絞ってお前に呪いかけとくわ」

こうしてウラちゃんはﾁｿﾁｿを実の息子に叩っ切られ、真っ白な灰になってオヤジのカオス同様、この物語から引退したのでした

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この時クロノスが切り落としたﾁｿﾁｿは海に落ち、そのﾁｿﾁｿから泡が出てそこから女神が誕生しました
もう神さんだからなんでもありなのです
これが美の女神アフロディーテ(ローマ神話のビーナス)です
有名なボッティチェリの描いたビーナスの誕生ですね

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クロノス「あーなんかムラムラするわー。
オカン、誰かええ子おらん？」

ガイア「おるで。かわええ女神が」

クロノス「えっだれだれ？ってかどこの子？」

ガイア「あー言い忘れとったけどウチ12人子供産んでん。やからあんたの兄妹や。ほれこの子」

クロノス「おっええやんけ。なんて名前なん自分」

レア「レアと申します。どうぞよろしくお願い致します」

クロノス「はー なんか落ち着くわーほな結婚な」

レア「 (｀✧∀✧´)ｷﾗｰﾝ!」


こうしてまたもや同族から夫婦が誕生しました

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レア「子ども欲しわー」

クロノス「えっ」

レア「せやから子ども欲しい言うとんねん」

クロノス「なんかキミ結婚前と口調変わったよね」

レア「なにか？」

クロノス「いえなんでもないっす。子どもッスねいいっすよ ( ﾟдﾟ)ﾊｯ!」


ここでクロノスはオトンが最後にかけた呪いのことを思い出しました
オトンは確かにこう言いました

ウラノス『お前も将来自分の子どもにやられる呪いかけとくからな！
ハーッ٩( ᐛ )و』


クロノス「まずいこれはまずい。子どもなんか作ったらやられてまうっ
どうしよう」

レア「あーなんか産まれるわー」

クロノス「なんもしてませんやん！！！産むなよっ！」

レア「そないな事言うてももう産まれる」

クロノス「あかん！やられてまうて！なんかないかなんかないかどないしたらええねんこれ！」

レア「産まれたっ」

クロノス「うおおおおお」

パクっ


レア「………あんた、なにしたん今」

クロノス「いやーちょっと腹減っちゃってー」

レア「なに食うとんねん！！」



クロノスは呪いが怖くて子どもを食べてしまったのです
ちなみにこの時食べたのは後に冥界の神となるハーデスさんです

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>> 10 拙い文章を読んで頂いて大変嬉しく思います
星座や神話が大好きでこのお話を今の世に照らし合わせてみたら面白いだろうなあと思いつらつらと書き綴っております
共感のお言葉ですのでレスはそのままで結構ですよ😃

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レア「次食うたら承知せえへんからなっ
あー産まれるー」
ﾎﾟﾝｯ＼(・ω・＼)

クロノス「むしゃむしゃ」

レア「あかん言うとるやんけえー！食うな言うとるねんっ！」

クロノス「だってえ…」

レア「あっ、3人いっぺんに産まれそうっ今度は絶対食われへんようにっ……と」
ﾎﾟﾝｯﾎﾟﾝｯﾎﾟﾝｯ"(ﾉ*>∀<)ﾉ

クロノス「ﾋｮｲﾊﾟｸﾋｮｲﾊﾟｸﾋｮｲﾊﾟｸ」

レア「食われたーっ！」


クロノスは呪いを恐れるあまりに実の我が子を次々と飲み込んでしまいます
ここまで産まれたのは5人
あまり登場人物が多くなると本スレの意に反しますので主要人物だけ書きますと、先述したハーデス、ポセイドン、ヘラ他2人です
余談ですが、ご存知の通りこの女神レアは現代で使用する【レア物】【珍しい】【希少価値】の語源です

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レア『……これはアカン
具合からしてお腹にいるのはあと1人……
この子だけは何とかして守らんと』

クロノス「さー次は誰かなー男かなー女かなー」

レア『せや！赤ちゃんに見せかけた石産んだろ！女神やし何とかなるやろ』

ｺﾞﾄｯ

クロノス「パクっガリガリっもしゃもしゃ
あーもう食えんわーなんか眠なったでーほな寝るわ」ｽﾀｽﾀ(((((*´･ω･)

レア「ばーかばーか
本物はこっちやばーか」

こうしてやっとの思いで6人目を死守した女神レアさん
この子があの誰でも知っている全知全能の神となるゼウスくんなのです

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ゼウス「わしやでー」┥'-')

レア「今産まれたのにもうヒゲ生えてるw
つーかなんでそんなじじいなん」

ゼウス「行きがかり上しゃーないんや」

レア「ちょっと聞いてよ
あんたのオトンどうなってんのよ」

ゼウス「え？わしに言われても」

レア「全神の王かなんか知らんけどもうあいつ許さへんわーいびきもうるさいしピーマンも食われへんし」

ゼウス「そ、そうなん？」

レア「あんた……ヒマそうね」

ゼウス「そりゃ産まれたばっかやし」

レア「オトン起こさんようにこれ飲ませてきて」

ゼウス「なにこれ」

レア「どｋu……じゃなかった愛のしずく」

ゼウス「わかったやでー飲ませてくるでー」


女神レアは毒という名の愛のしずくをクロノスに飲ませるようです

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ゼウス「起こさへんようにっと
よーしええぞよー寝とるわ」

クロノス「う、うーん」

ゼウス「やべ」

クロノス「はっΣ(￣□￣; 誰やお前」

ゼウス「通りすがりのものです」

クロノス「神舐めんな。お前ゼウスやろがい」

ゼウス「バレちゃあしょうがねえ
いや、めっちゃかわいい子がね、これあんたに飲んでくださいって」

クロノス「えっかわいい子が？ホンマかゴクゴク
ｳｯ」

ゼウス「これホンマに神の王なの？」

クロノス「どっ……ﾄﾞｸﾓﾘﾔｶﾞｯﾀﾅ……
うげげげーゲロゲロ🤮」

ゼウス「毒だったの？でもまあ神やし死なんやろ」

クロノス「ゲロゲロ」

ゼウス「なんか出てきたぞ」


ハーデス「やあはじめまして」
ポセイドン「やあはじめまして」
ヘラ「やあはじめまして」
他2人「やあはじめまして」

こうしてレアとゼウスは見事神々の奪還に成功したのです

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クロノス「お前ら許さへんからな
このクロちゃんをゲロさすとは」

ゼウス「かんにんやで。毒とか知らんかってん。オカンが愛のしずくって」

クロノス「決闘や。お前ら息子たち第3世代とわしら第2世代の神で決闘や！
今果たし状書くから待っときや！」

ゼウス「ええけど。でもわしら勝ったら神権交代やぞ」

クロノス「それは困る(¯―¯٥)」

ゼウス「ほな頼んだでー」

クロノス「あっちょっと」


こうしてクロノス率いる第2世代の神々とゼウス率いる第3世代の神々との神権交代をかけた争いが始まるのです

続きはまた次回

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>> 15 そんな感じのブログ見たことある。 昔話の現代アレンジは戸籍でもネットでも結構出回ってますよね
それだけ昔話には引きつける何かがあるんでしょうね

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