印象的な名言◆二冊目

ときどきふと「一人で生きていくというのは、どうせ負けるための過程にすぎないのではないか」と思うこともある。でも、それでもやはり僕らは「いやはや疲れるなあ」と思いながらも、孤軍奮闘していかなくてはならない。何故なら、個人が個人として生きていくこと、そしてその存在意義を世界に指し示すこと、それが小説を書くことの意味だと僕は思っているからだ。


うずまき猫のみつけかた

村上春樹

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自分がしてないので何も言えないところだけど、できれば、妊婦は世間に接する仕事をしないほうがいいと思う。すごく大変だった。歯を食いしばるほど。でも、赤ちゃんにとってお母さんが歯を食いしばっているのは、あまりよくない気がする。


今はとにかく苦しいけれど、毎日のことをきちんとして、善を信じて、這（は）うように歩み続けるしかないのだなあ。このすごい時期に産まれてきた私たちや、その子供たちは大変だけど、その後のいい時期を見ることができることを祈ろう。



赤ちゃんのいる日々

よしもとばなな

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失恋や離婚を経験すると、痛みもうんと理解できるようになるけど、男性に対して甘くなれないところも出てくるように思います。
妻子ある人とつき合っている人は､男性に対して優しく、主婦や離婚した女性に厳しい人も多い。主婦でいる人やいた人は､妻子ある人とつき合っている人を見ると、相手が自分の夫のそれであるかのように、やみくもに反対したくなる。
夫が浮気をしたとします。夫側は「浮気くらいなんですか。男なら当たり前です」と必ずのように言うし、妻側は「うちの娘が可哀そう」となる。


女の人生わくわくブック
　楽天主義のすすめ

西村玲子

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「"あなたの為に"っていうのは　一見美しいけれど　互いの重荷になる事も多いから」

「"無理"っていうか　単純に　相手の喜ぶ顔を見るのが幸せなんだよね」

"何をしたいか"

"誰といたいか"

"どう在りたいか"

"正直に"　　"素直に"

"幸せに"



Bread & Butter

芦原妃名子

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田原　『朝日新聞』の「男のひといき」欄に投稿されたのですね。「感謝離」という言葉を、よく思いつかれましたね。

河崎　ごく自然に出てきた言葉です。
ただ、「断捨離」というやましたひでこさんの言葉をもじっているので、どう思われるのかが心配でした。そうしたら、やましたさんが「私の断捨離という言葉をここまで理解した人は初めてだ」と言って、ホームまで来てくださった。

↓
　

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田原　僕はもともとモノに執着がないので、遺品整理は娘たちに任せました。でも、妻の遺骨の一部は今も手元に置いているんです。離れがたくて。河崎さんは、奥さまのもので、どうしても捨てられなかったものはありましたか？

河崎　女房が気に入っていた服は、捨てられませんでした。あとになって、女房の髪の毛が残っていたことに気がついて、涙が出ました。

田原　「感謝離」という河崎さんの言葉に背中を押された人も多いでしょうね。

河崎　７年前に夫を亡くした女性が、「男のひといき」を読んで、「やっと時間が動き始めました。これで遺品整理ができます」と言ってくれ、「ファン１号にならせてください」と。


　
[妻を見送って]

亡き妻を守ってくれた遺品に別れを告げる「感謝離」


田原総一朗

河崎啓一

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すなわち、不幸は、自分が知らない間に、知らない場所で、勝手に育っていって、ある日突然、目の前に現れるという、重要な事実に、である。幸福は、逆だ。幸福は、ベランダにある小さなかわいらしい花の苗だ。あるいは番（つが）いのカナリアのひなだ。目に見えて、少しずつ少しずつ成長する。



69 sixty nine

村上龍

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この世の終わりかと思うくらいに気分が悪くて、その状態が少しずつ変わっていく時、別にいいことが起こっているわけではないのに、なにかの偉大な力を感じる。突然食べ物がおいしく感じられたり、ふと気づいたら寝苦しいのがなくなっていたりするのはよく考えてみると不思議なことだ。苦しみはやってきたのと同じ道のりで淡々と去っていく。




ハネムーン

吉本ばなな

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他人を批判するばかりでは、前に進まない。

（石を投げているだけでは、遠くには行けない）


オバマ前米大統領


ルーク・タニクリフのティータイムEnglish

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モードの息子ステュアートは七歳のとき教理問答を覚えようとして、「なぜ、神はすべてのものを創造されたのでしょうか？」という問いにぶつかりました。その答えは「神の栄光のためです」でした。モードは、この答えは「神さまに対する誹謗のように思われる」と憤慨してステュアートにいったのでした。「その答えはお母さんには、適当だとは思えないわ。神さまはすべてのものを、それをつくるのがうれしいから、お好きだったからおつくりになったのよ　ーいい仕事をするのはー　美しいものに形を与えるのは、とても喜ばしいことなんですものね」



（モード＝モンゴメリ）


赤毛のアンの世界
　作者モンゴメリの生きた日々

Ｍ・ギレン

中村妙子　訳

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「結婚式もそうだけど　人の幸せを見るのって、、、
幸せな気分になれることのはずだよ

たとえ自分じゃなくても

誰かが誰かのことを思っているってことに　みんな　なぜか心を動かされる

それで　みんなも　それぞれ誰かのことを思って　それがめぐりめぐって　
いつか、、、　」

「うん、、、　そうだといいな」



マリーマリーマリー

勝田　文

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たとえば

だれかが散らかした森のゴミを拾ってきれいにしたり

枯れかけた老木の話しあいてになってあげたり

そういう優しい一面もあるんだってことを　どうしていっしょに伝えてくれないのーー？

かたよった情報は　それじたいがほんとうのことだったとしても真実とはいえない

冷静にききわけないと　情報の奴隷になっちゃうよ

誤解から友人をうしなったとしたら　とても悲しいことでしょう、、、？



空くんの手紙

小田　空

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おいで　おまえもおぼえておおき

愛はけっして売るものじゃない
まして買うものではないんだよ

おとなになったら　おまえも恋をするだろう
でも恋は　人の心からしぜんに流れでるものだ



あさきゆめみし

大和和紀

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ことばというのは
そうかんたんに　伝わらない
伝わる時には
ことばがなくても
伝わる


だから　心せよ




きれいな色とことば

おーなり由子

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私は重々反省し、「いったんお酒を飲むと自己抑制がきかなくなるから、これからはもう飲み会には参加しない」と宣言する。
あんなふうに記憶をなくすには条件があって、
１　大人数
２　よく知らない人がいる
３　（飲み放題とかで）どんどんお酒を注がれる
という時。緊張を解くために飲みすぎてしまうのだ。
○○さんも「もう出ない」ときっぱりといってた。○○さんは太っ腹になって３件目のバーの飲み代を出してたらしい。10人分ぐらい。
これからは少人数（４人以下）で、おいしいものをゆっくり食べながらワイン３杯ぐらい飲む、みたいなのだけ行こうねと話し合う。
（中略）
本当に私は思ったのだ。
１～２年に１回、記憶がなくなるような酔い方をする。
こんなことが今後も続いたら身体と精神に悪い気がする。この年齢になって、もうやっちゃだめだ。自分を知って、自制しなければ。
飲みすぎる恐れのある大人数の飲み会には参加しない。
もうしない。


心をまっさらに、さらし期

銀色夏生

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「あの時はちょうど　桟敷の姐さん達に付いて来てた亡八（ぼうはち）のあにさん達が　速やかに酔っ払いどもを小屋外（そと）につまみ出してくれたんで　舞台に殆（ほとん）ど支障はなく　助かったな」

「まあ　奴らが誰の差し金か　大体察しは付くが」

「緋世（あけよ）が世話になってるんでなきゃ　報復してやるんだが」

「初日に遊郭の妓（おんな）達を招（よ）んだのは　おまえのアイディアか？　巴（ともえ）」

「まあな　年末の礼も兼ねて　少しでも話題を作りたくて」

「そして　彼女達から　廓（くるわ）の客にも評判が広がる
人から人へ　噂は伝わり　評判は評判を呼び　中日を過ぎる頃には
世間は『都川夕宵（ゆうしょう）』の名しか口にしなくなるんだ」





色兼（いろか）ネル

河惣　益巳
（かそう　ますみ）


※「あにさん」の「あに」は旧字

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いや　恩讐両（ふた）つながら
報（むく）ゆるは小人（しょうじん）のこと

大人物たらんと欲するは　もっと高尚な考えを持つべき

尾崎行雄

（※明治時代の東京市長　
道路整備、電気事業計画、地方行政から官僚の権力を削減した人物

アメリカ　ワシントンに桜を寄贈
後に日米友好の象徴になった）



世田谷イチ古い洋館の家主になる

山下和美

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