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中学生
07/01/18 16:08(更新日時)

一般庶民のホノカが、芸能界入りし、人気アイドルとして活躍するユウキとの日々を描いた物語です。最後まで終わるように頑張ります。

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No.308033 07/01/09 16:59(スレ作成日時)

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No.1 07/01/09 17:49
中学生0 

中1の夏休み、私は部活のない日も学校に行くことがあった。それは仲の良い友達と一緒に宿題をするためだった。時間通りに来た私は急ぎ足で昇降口へと向かっていった。
「おはよー」
カナデの声だった。カナデの家は音楽一家で、ピアノ、バイオリンなど様々な楽器を演奏することができた。
先生の許可を貰い教室に入った私達はすぐ宿題に取り掛かった。私は音楽以外でも成績優秀だったカナデに時々答えを教えて貰ったりしていた。逆に私はポスターを書いてあげたりしていた。
しばらく時間がたち、休憩していると、いきなりドアが開いた。
「あちぃ~」
「疲れた~」
ユウキとトモキだった。2人はサッカー部に所属しており、部活終わりだったらしい。

No.2 07/01/09 18:12
中学生0 

『お疲れ~。お茶で良ければ飲む?』
私は自分用にと、コンビニで買ってきたお茶を手渡した。時間がたっていたため、あまり冷たくはなかったが。「お~サンキュー!」2人はのどがかわいていたらしく、一気になくなってしまった。
4人は小学生の時から仲が良く、かれこれ7年ちょいの付き合いで、いつも一緒に遊んでたりしたが、不思議と恋愛にまではいかなかった。やっと4人が揃い、宿題をやろうとした瞬間、男子2人はベランダに逃げるようにして出ていった。追いかけようとしたその時、カナデが止めた。
「別にいいじゃん。あと1ヶ月もあるんだし。」
『そうだね!』
同じく女子2人もベランダに出た。すでに男子達はベランダで寝そべっており、私達も同じく寝そべった。
『ちょー気持ちいいね~』
私はこのまま時間が止まればなと思っていた。しかし、時間は止まらずに、気がついたら夕方になっていた。4人は寝てしまったのだ。一番に気付いた私は他の3人を起こし、急いで帰ろうとした。その時だった。ユウキが口を開いた。
「あのさぁ…いや、何でもない。早く帰ろう?」
『そうだね』

No.3 07/01/09 19:39
中学生0 

>> 2 その時は誰もユウキの考えていることなど何も知るはずがなかった。
4人とも宿題が終わった8月の終わり頃だった。ユウキからの突然の電話で4人がユウキ宅に集まった。両親と妹は旅行に行ったらしく、一人で寂しかった為、皆を呼んだらしい。子供達だけの外泊はいけないと夏休みのしおりにも書いてあったが、私達は約束を破ることにした。14時頃集まった4人は、二手に分かれて、私達は夕食の買い出しに出掛けた。
一人ずつかごを持ち、品物を入れていった。私のかごには中学生らしく、気付いたらお菓子でいっぱいだった。それを見て「可愛いね」と笑ってくれたカナデは中学1年生とも思えないほど立派に必要な食料品を入れていった。そんなカナデが凄く大人に見えた。
夕飯の材料と、大量のお菓子を買った2人はユウキの家に戻り、さっそく準備に取り掛かった。
マイペースにTVを見ていた男子2人も手伝うと言って、結局4人で作ることにした。

No.4 07/01/09 21:58
中学生0 

>> 3 危なっかしいユウキにつまみ食いをしてるトモキ。そして手慣れた手つきで作業するカナデ。
「やっぱ2人は料理上手いね」
ユウキの声を聞いた瞬間、私は親の手伝いをしといて良かったと初めて感じた。
しばらくして料理は完成し、4人でお笑い番組を見ながら食べていた。TVに夢中になっていた時だった。電気が消え、停電?って思った瞬間
《HappyBirthdayToYou~》
今日は私の誕生日だった。期待していなかった私はとても喜んだ。ケーキが来た瞬間私以外の3人はがっつくように食べていた。
『今日は私の誕生日なんですけど~』
気がついたら黄色いスポンジの部分したなかったが、そんなひとときが楽しかった。お風呂にも入り、一段落がついたころ、4人はユウキの部屋に集まり、将来について語った。
『カナデはやっぱり親のあとを継ぐの?』
「今はピアノ演奏者かバイオリン演奏者になるか迷ってるけど、音大に入学して、いつかは満足出来る道に進みたいな!ホノカは?」

No.5 07/01/10 00:58
中学生0 

>> 4 『私は大学に行って短期留学してみたいんだよね。やっぱり2人はサッカー選手とか?』「俺は勿論サッカー選手!あっ、でも途中で挫折しそうだな(笑)専門学校に行って美容師目指そうかな。ユウキは?」
「えっ!?俺は…その…何でもいいや」
『単純だね(笑)』
その時は笑ってごまかせてた。何も事情を知らなかったから。

夏休みも終わり2学期が始まった。体育祭や合唱コンクールなどは中学最初の行事だった為、一番燃えたし、充実した2学期だった。体育祭ではトモキが応援団として張りきり、合唱コンクールではカナデが伴奏者をやりとげた。そして冬休みが来た。1月1日になり、私達4人は初詣に行った。それぞれ願い事を言う。
「2年生になってもクラスが4人とも一緒になりますように」
「えっと…あっ!頭がカナデよりも良くなりますように。」
『4人が仲良くいられますように』
…しかしユウキは沈黙のまま、願い事をしていた。聞こうと思ったが、プライバシーのことかな?と思ったので聞かないことにした。

No.6 07/01/17 22:56
中学生0 

>> 5 2年生になった私達は始業式に参加した後、クラス替えをした。トモキが1組、カナデとユウキが2組、そして私が3組と皆バラバラになってしまったのだった。最初は皆廊下に集まりたむろっていたが、2学期からカナデの留学と、トモキがサッカー部の部長になって忙しくなったのをきっかけに4人は集まらなくなった。しかし、ユウキは教室に遊びにきてくれたおかげで、暇な休み時間にはならなかった。

しかしクラス替えのない3年生になり、ユウキが部活を辞めたり、学校にも遅刻だったり欠席の日数も多くなった。毎日ユウキの教室を除く度に先生に
「今日はまだ来てないよ」
と言われ、寂しい日々を過ごしていた。
そして夏休みに入った私はユウキに呼ばれて集合場所のレストランへと行った。そこには既にユウキとトモキが座っていた。しばらくして、来ないと思ってたはずのカナデが姿を現した。
「ごめんね~遅れました~。」
約1年ぶりに会ったカナデはとても成長していた。外国では賞をとるほどまでになっていた。カナデの留学体験やトモキの部長の話で盛り上がったあと、進路の話になった。カナデは既に留学先の高校に決まっていた。トモキも京都の有名なサッカー名門校からオファーがきていて、療生活を予定していた。そしてユウキは東京の私立の高校に行くと言っていた。途中トモキが
「欠席ばっかして大丈夫なの?」
と冷やかしたが、主に面接と作文が良ければいいみたいと冷静に答えていた。どうやら皆バラバラに分かれるらしい。

3月になり、4人は志望校への入学も決まった。
そして卒業式。この日もユウキはいなかった。放課後、私とトモキは1年の時の教室に行き、前みたいにベランダに寝っころがった。
「皆離れても4人の絆は強く結ばれてるから」
トモキのさりげない一言に私は泣いてしまった。そしてトモキは立ち上がり、ベランダからグラウンドに向かって
「大好きだよぉ~」
と叫んだ。その瞬間、私はトモキの背中に抱きついた。大親友のカナデが留学すると言った時、そしてユウキの欠席が目立った時、トモキはとても心配してくれた。
『今日だけ…許して』
黙りながらうなずいた後、トモキはある約束を私にしてくれた。
「高校に行っても頑張るから…また4人で会おう!」

そう言って中学の3年間は終わった。

No.7 07/01/18 15:15
中学生0 

>> 6 高校生になった私は友達もでき、充実した日々を送っていた。今日も学校へ行くと昇降口で友達が待っていてくれた。そして教室へ行く途中、1人の女の子が聞いてきた。
「ねぇねぇ、レインボーって知ってる?」
するともう1人の女の子も
「あー知ってる!」
と言っていた。
最初は何もわからなかった私だったが、人気急上昇中のアイドルグループで、まだデビューはしてないが、日に日にTVや雑誌には出てるというのを聞いた。
「えーホノカ知らないのぉ~。私ユウキめっちゃカッコイイと思うんだけど!」
「私も3人の中ではユウキが一番だな!ホノカも今度本屋さん行って見てみれば?」
『うん』
《そういえばユウキ何してるのかな。高校は合格して東京の私立通うって言ってたけど…》なんて考え事をしながらその日は退屈な授業中を過ごした。
放課後、友達と別れた私は1人で本屋さんへと向かった。《確か人気アイドルって言ってたな…》いろいろ探していくと、いかにも遊んでそうな女子校生2人組がアイドル誌を読みながら喋っていた。
「やっぱユウキ一番じゃない?」
「だよね~」
確か友達もユウキが好きだって言ってたな…と思いながら、私も2人組が読んでる雑誌と同じ雑誌を手にとった。そして雑誌をパラパラっとめくった私の目に飛び込んだものは、レインボーとして活躍するユウキの姿だった。私はその雑誌を買い、すぐにユウキのケータイへと電話をかけた。しかし…
「この電話番号は使われておりません」
と言われてしまった。
次の日もレインボーの事で友達は大騒ぎだった。
「私さぁ、ユウキくんと結婚したい!」
「あんた妄想しすぎ!現実に戻りなよ。ねぇホノカ!」
『う、うん(笑)』
私その人と友達なんてことは簡単には言えなかった。
それから、私はユウキと同じ事務所のグループの人達の出るTV番組や、雑誌など、お金と時間を使っていった。先輩達の歌うバックでのユウキも見たりしてきた。

そして1年もたつと人気も上がり、レインボーだけでTVにでたりした。私は嬉しかったと同時に、中学校までは近くにいた存在が全く遠い存在になって、皆のユウキになってしまいそうで怖かった。トモキからも連絡がこなくなり、この悲しみを1人で背負っていくのは辛かった。
短い高校生活も終わり、地元の大学に通い始めた時だった。突然トモキからの電話がきた。学食に来てとのことだった。だって京都にいるはずじゃ…と思いつつも学食へと向かった。

No.8 07/01/18 16:08
中学生0 

学食に行った私はトモキと再会した。
『なんでいるの?』
「ホノカに会いたくなっちゃってさぁ。もしかしたらって思ってここの大学受験して入学したわけ。俺のカン凄くね?まぁ学部は違うけど…。あっ、でさぁ、話があるんだけど…ここじゃあなんだからちょっと出かけない?」
『うん、いいよ』
そして向かった先は私達が通ってた中学校だった。鍵は閉まっていたが、無理矢理フェンスを通り越し、グラウンドには行けた。
『話って何?』
「ユウキのことだけど…話しても大丈夫?」
『何が?ユウキがどうかしたの?別にただの友達だもん。あっ!もしかしてケータイ番号変えられて、私に教えて欲しいとか!』
私はいつの間にか涙で顔がグシャグシャになっていた。今まで誰にも言えなかった辛さを顔でトモキに表現してしまったのだ。私の気持ちに気付いたトモキは私を抱きしめてくれた。
「今までホノカのそばにいてあげることができなくてごめんね。俺にやつあたっていいから。本当ユウキって何考えてんのかわかんないな」
その言葉を聞いて私は今まで言えなかったことを言った。
『ずっと一緒にいて。もう行かないで。』
するとトモキはうなずき、
「カナデのいる外国に行こう。」
と言ってくれた。私もうなずいた。これで辛い日々から逃れると決意し、1週間後、ユウキから逃げるようにして、カナデのいる外国へと旅立った。

何年かぶりにカナデと再会した2人は慣れるまでのしばらくの間、カナデのマンションへ住ませてもらうことにした。カナデは既にプロのバイオリン演奏者になっており、世界的に有名だった。それから2人はカナデと同じマンションを借りた。カナデが住む所よりはよっぽど安かったが、2人で同棲するにはちょうどいい大きさだった。それから2年後、トモキは仕事以外の日はずっと一緒にいてくれた。しかし、ユウキを忘れることはできなかった。トモキに優しくされる度に思い出すユウキの姿。それがものすごく悲しく、ついに言ってしまった。
『日本に帰りたい。もう一度ユウキに会って話がしたい。』
トモキはそっとうなずき、
「行ってきな」
とだけ言ってくれた。これがトモキに最後に優しくされた一言だった。

私は東京のアパートを借り、バイト生活を始めた。そして私はバイト帰りにCD&DVDショップへと足を運んだ。そこにはレインボーのCD&DVDが多数あった。とっくにデビューしており、知らない人はいないというくらい知名度が高かった。

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