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2013/09/26 21:57(更新日時)

ショート・ストーリー

ショート・ショート

13/08/21 11:59 追記
読後感想など書き込みしていただけると嬉しいです。短編なので、皆様のSSもお待ちしております。

と、体のいい事を書きましたが主は、ネタ切れ状態です…

13/09/13 20:32 追記
途中の章から長編になってしまいました。
あえて題名をつけるとしたら【PTA】です。フィクションですが、私が過去に経験した題材でもあります。ご興味のある方は、読んで下さい

No.1985796 (スレ作成日時)

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No.51

>> 50 今日は、朝からだるかった。
起きるのがつらい。でも、夫より子供たちより、早く起きなくちゃ…

デジタル時計のアラームが鳴る。4時30分。

重たい身体を引きずるようにしてベッドから起きる。

No.52

>> 51 私の給料で初めて買った、コーヒーメーカー。
タイマーをセットして置くといつでも自分好みのコーヒーが飲める。私の大好きな時。新聞配達の人が来るのが分かった。

No.53

>> 52 パパは朝は和食。子供たちは、トーストにハムエッグ。サラダにスープ。いつもの定番メニュー。

台所に立つ気力を振り絞る…

No.54

>> 53 5時からのニュースをみるためTVをつける。

高らかな明るい女性アナウンサーの声が響き渡る。

「おはようごさいます。」

No.55

>> 54 世の中には毎日のように事件や事故のニュースが入る。

「昨夜遅く…~県~市…の…‥」

うん?うちの近くだわ…

炊飯器がおいしいごはんが炊けましたとばかりに、けたたましくアラームが鳴った。

No.56

>> 55 「…近くの住民の話によると……

…………だったようであるとの話です」

何を、放送しているのかしら?

No.57

>> 56 「おーい、由紀恵ー、背広のあせじみ取れてないぞ。」

今日は、大事な会議があるんだ。しっかりしてくれよ。まったく…

No.58

>> 57 夫が起きてきた。朝から文句か…気が滅入る…

「違うスーツ、クリーニングから戻って来てるから、それを出します。」

こちらも、ついつい事務的な口調になってしまう…

夫は、舌打ちをしてクローゼットのある部屋に向かった。

No.59

>> 58 夫が、着替えを済ませテーブルにつく。まず新聞と熱い玉露を入れる。

朝の日課だ。

夫は、亭主関白という言葉が大好きである。

武士道とか仁、忠義とか…
侍と言う言葉も大好きだ。

No.60

>> 59 「おい。このテレビに映ってる建物。お前が働いてる会社じゃないか?」


えっ?

朝食を乗せたお盆を、落としそうになった。

No.61

>> 60 「ママー!なんで、起こしてくれないのよ!今日は、部活の朝練があって、早く行かなきゃいけないのに!大変!大変!遅刻するーっ!」

娘が、ドタドタと階段から下ってきた。

No.62

>> 61 「あっパパ~♪おはよ~♪
今日は、パパより先に行くね♪」

「理恵、頑張ってるんだから♪あとで、ねっ♪この間、言ったのほしいんだあ~♪いけねーー行ってきまーす!朝、いらなーい!」

大騒ぎをして玄関のドアを乱暴に開け閉めして、出ていった…

行ってらっしゃい…

No.63

>> 62 「あいつは、誰に似たんだ?まったく…」

「少しは、女性を意識してだな……」

「ん?…」

No.64

>> 63 「おい!今日は、仕事を休め。いいか。絶対だ。それで、退職届を出すんだ。いいな!俺が、お前の働いている社長に掛け合うから…」

この人は、一体何を話ているんだろうか…

No.65

>> 64 「テレビをみろ!」

怒鳴られた…

No.66

>> 65 「引き続き、このニュースの最新情報を放送いたします。では、一旦CMに…」

突拍子もない音楽とともにコマーシャルが流れた…

No.67

>> 66 「かあさん。洗顔フォームないぞおー」

今度は、息子の声が洗面所から聞こえてきた…

「スクラブ入ってないと、顔、洗った気がしねえよ」
「あっ!あいつまた、俺の使ってやがる!まったく…女なんだから、男用、使うなよ!」

…………

No.68

>> 67 夫は、さらに念を押した。
「いいか。お前はパートだ。分かるな。正社員は出社をしてくるように言われるだろうが、お前は関係ないんだぞ」

「じゃあ、行ってくる。いいか、家にいろよ」

「分かったな。」

なんだか、よく物事が飲み込めない…

No.69

>> 68 「かあさんの会社、すごいことになってるー!」

一声をきしたのは息子だ。
夫を玄関まで送り、リビングに戻った時に言われた。

No.70

>> 69 「ちじょうのもつれー???そんなんで、会社に火つけちゃうかな??」


えっ?

何?

No.71

>> 70 息子の言う事が耳に入ってこない…

ただ、テレビからは、聞き慣れた名前と会社名が、大きくテロップとして、映し出されていた。

No.72

>> 71 「根本さんって、かあさんの会社のトモダチだよね?」

「女って、こえぇ~」

「完全に、逆恨みじゃん。会社、関係ないじゃん」

息子の間抜けなような声で我にかえる…

根本さん…
やはり、あの若い上司と、そんな事になっていたのね…

会社のお金を着服して…

その人がやれって言ったのね…

もう、この世にはいないけど…

No.73

>> 72 私は、幸せ者…

なんの取り柄もない

家族に振り回されているけれど…

それも、幸せだからなのね…

No.74

>> 73 会社に、休暇願いの電話をかけるが、通じなかった。
もう、あの場所は遠い場所になってしまったのだ…

私の住む世界とは、違う場所に…

No.75



【小休止】



No.76

この春、大学をやっとの思いで卒業したが、未だに就職が決まらず、今日に至る。

No.77

>> 76 俺の人生、終わったかも

No.78

>> 77 さすがに、就活時はこんな惨敗したくなかったから、受験勉強より頑張ったんだけどなあ…

三流大学なんてこんなもんか…

だーれも知らない大学名…
面接官にも言われました。
大学の所在地どこ?って。
履歴書に書いてあるのに…
ばかじゃん!

No.79

>> 78 実家暮らしなんて

いやだ!

ガキの頃、いやもっと前の親のガキの頃まで知ってるなんて、親戚かよ!

田舎なんてこんなもんかなあ~

真っ昼間、ブラブラしてたら、たちまち町中の噂になっちゃうんだから…

くそ!
帰ってくるんじゃなかった…

No.80

>> 79 それにしても暑い。

こんなに暑かったっけ?

No.81

>> 80 実家が農家なんだから、継ぐのが当たり前みたいに言ってた親父も、今の時代は大学までは行ってくれってさ。

俺の頭ん中、というか勉強の成績みてたんかな?

あああ~
都会に行きたい~

なんもねえよ

ここ…

No.82

なんか愚痴っぽいな俺。

No.83

>> 82 遠距離恋愛になっちゃうけど、忘れないからね。

ずっと心は一緒だよ…

んだってえ~~
1ヶ月もしないうちに、メアドもなんもかんも代えやがって、音信不通じやん

くそー

なんか、泣けてきた…

No.84

>> 83 まあ唯一、クルマの免許は取ったから、あぜ道なんか怖くないぜ!

一回、田んぼに突っ込んだけど。親父の軽トラ…

あーむしゃくしゃするわ

No.85

>> 84 村おこしだかなんだか知らないけど、都会から来る人たちが増えたのは確かだ。

役場のおっちゃんがパソコン出来なくて、ここのホームページ作ったけどね。

役場だって、人数足りてるってさ。

パソコンも出来ないのに?
あ…いらねえか…

手書きで十分なんだとさ。
コピー機?あるけど使わないって。早く仕事が終わっちゃうからだって。

………
なんだよ?それ?

No.86

>> 85 今晩、会合があるらしい。親父とお袋が言ってなあ~

俺、関係ないけど

No.87

>> 86 同級生のてっちゃんや康べいたちは、高校出たらすぐ親の仕事継いで、青年会とかに入ってるみたいだけど…

なんか違うんだよなあ…

俺が帰ってきて歓迎会開いてくれたけど…

皆、どこかよそよそしくてさあ~

何やってんの?俺。

No.88

>> 87 夜は真っ暗

街灯なんて、ついてたらいいほうー

1年前に隣の村と合併してようやく町という名称になった村。

それが俺の生まれ故郷でもあり黒歴史の始まりでもあーる…

No.89

地元の高校って言っても、家から4時間。その半分はチャリンコ!

バス停まで、1時間。んで、駅まで40分…バスなんて時間通りに来たためしなし。だから駅までチャリンコ。1時間半。まっ、もっとも近道したし。

ディーゼル車。電車なんて洒落たもんじゃあないよ。それに乗ってまた、1時間。ようやく着いたと思ったら、またバス。どんだけ遠いんだよ!
よく通学してたよな~

No.90

>> 89 高校の近くには、カラオケ店やゲーセンなんかあったけど、そんなとこで遊んでたら家に帰れなくなっちゃうわ

どどど田舎~

No.91

>> 90 大学生の時は下宿。3食つき~
あっでも女人禁制、バイトダメー

俺は意識してなかったけど、訛りがひどくて俺の話す事が分からなかったらしい~

ここ日本だよな?

で、俺、日本人だよな?

受験の申し込みんとき、役場で戸籍謄本みたから間違いない!俺、日本人あるよ(笑)

No.92

>> 91 デジタル放送になってからは、テレビ見放題!

ついでにチューナー取り付けたから、24時間、映画見放題!

って、どっかの隠居したじいさんかよ…

今、テレビがお友達です

No.93

>> 92 あーくさくさする

あっ家の周りは、山あいだから

これがホントとの、くさくさ

草々
手紙かよ!文章、終わったわ。ついでに俺も、おしまい。

No.94



どーすんの!俺…


No.95



【小休止】


No.96

美咲は、まだくずっていた。今年の9月のお誕生日に2歳になる。

この子は、どこか病気なのかしら?
無性にイライラする。今朝も大好きだと言ったホットケーキを朝食に作ったが食べない。水ばかり飲んで…
トイレトレも中々うまく出来ない。美奈ちゃんなんてもう、とっくにオムツを卒業してるのに…
美奈ちゃんママにも嫌味のように言われてしまった。
何?この子は?本当に私の子供?

No.97

>> 96 朝から泣き出し、まだ泣いてる…

もう勘弁して!

赤ちゃんの時からそうだった。泣き出したら、いつまでも、いつまでも泣いてる。

こっちが泣きたいわよ!

No.98

>> 97 全然、食べてくれない朝食を乱暴に片付けはじめた。

すると
「ママーっ!なんでお片付けしちゃうのー!」
「みちゃき、まだたべてないよー!うわーん!」

今度は、ぎゃん泣きに変わった。

頭のどこかの線が切れる音がした…

No.99

>> 98 気がつくと、くち一杯に詰め込まれたホットケーキの残骸。

そして、美咲の顔が膨れあがっていた…

No.100

>> 99 エアコンの効いたリビングは、かすかに蝉の声が聴こえる。

ジージーっ…

他の音は、TVの消音のボタンを押したように静かだった。

  • << 101 なーんだ。最初からこうすれば静かになったんだ。 よかったあ
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