漆黒のエナ

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若宮鈴音( 10代 ♀ 7vpRnb )
12/12/20 13:52(更新日時)

三日月の夜――…

月には灼熱の炎を纏う(マトウ)闇夜の人影。

その名も"漆黒のエナ"またの名を"蘰伊慧那"(カツライエナ)

逸書の伝説の“漆黒のシャーマン”はここに見参する――…

No.1890805 12/12/18 13:20(スレ作成日時)

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No.1 12/12/18 20:10
若宮鈴音 ( 10代 ♀ 7vpRnb )

『慧那様!!』

慧那(エナ)の付き人、"琥珀"(コハク)が直ちに慧那の元へ行く。
『何、琥珀』
綺麗な赤が混じった漆黒の長髪にルビーがかかった綺麗な瞳。
人々は彼女を“漆黒のエナ”と呼ぶ。
『今宵は三日月、エレメントの奴等が参りにやって来ます』
エレメントとは、慧那の父親がボスとなる影の団のこと。
また、影の団は慧那の父親が配属する集団。

No.2 12/12/20 13:36
若宮鈴音 ( 10代 ♀ 7vpRnb )

『直ちに準備しなければ我々月の団が敗北してしまいます』
琥珀の言葉、“月の団”は慧那が配属する集団。
つまり親子が配属する月の団、慧那と影の団、ボス(慧那の父親)は敵ということだ。
『またか…琥珀、陽炎(カゲロウ)を連れてこい』
慧那は琥珀に真っ直ぐな瞳で指示をした。
『はっ!!』



『しかし…陽炎様は一体どちらに…』
琥珀は城外で陽炎を捜していた。
"陽炎"とは、慧那のパートナーのこと。
琥珀から見る目では、最高のパートナーだという。

No.3 12/12/20 13:52
若宮鈴音 ( 10代 ♀ 7vpRnb )

『陽炎様…』
琥珀が小さな声で陽炎の名を呟いた時。
『俺を呼んだか…?琥珀』
三日月の灯りに灯された人影はまさに陽炎だった。
『陽炎様!!』
空中浮遊が出来る陽炎は琥珀の元へとゆっくり降りた。
『よぉ、久しぶりだな』
『えぇ。三年ぶりですかね』
琥珀と陽炎が最後に会ったのが三年前。
久しぶりの再会だった。

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