真夏の雪

レス1 HIT数 2609 あ+ あ-

らふら（ 8sTOnb ）
12/05/21 21:05(更新日時)

※初めての投稿です。お手柔らかにお願いします。どうぞよろしくお願いいたします！
いつか、きっと
私は捨てるでしょう

今は、子どもが繋いでいるだけの

固いようで、薄い繋がり

子どものために、私は捨てない

期限爆弾を背負わされてることも、知らずに

あなたは、いつものように
朝ごはんをパクついている。

パパーパパーと、抱きつく息子の無邪気な笑顔。
こんな優しい風景も、いつか、私の手で
無くなることになる

解除のできない、スイッチは
既に押してしまった

その時がきても、私を恨んでも、自分の事は大事にね…
子どもたちのためだけに、生きて…それがあなたの罪滅ぼしなのよ

こんな男と結婚した私がアホんだら

金もない、何にもナイナイ～な男だったから…
小遣いすらない、何の資格も、取り柄もない、学歴もナイナイ～何にもナイナイ

でも、子どもができたから、仕方がなく結婚した。お互いに若くはなかったし、ここが互いの納め時と思った。

何も何もないやつだとは、分かってたけど… 私は男を頼りにする生き方はしたくない。だか、国家資格取得したんだから。
別に何もないやつでも、普通に生きる力さえあればよかったのだ。
私の基準は、害が無ければOKなのだ。

当然、私の方が収入はよかった。収入はよかったが、ずっと内緒にしていた。あっちも、聞けば悲しい思いをするのは自分だと
分かってたんだろうか…

一度も私の給料には触れなかった。

私の中で、気がつかないうちに、管理していたのかもしれない

あいつは、それが疎ましかったのかもしれない

子どもが生まれて、それでも仕事を続けてた私は

あいつを優先順位の最下位へと、押し下げていったんだ
寂しいうさぎさんは、いつしか寂しいうさぎを見つけ

キズを舐めあってた。私は、その片鱗さえも気がつかないでいた…。

「おい、お前が糞嫁か!!旦那に言っておけ!!お前も同罪だ!!

金で償え!!

金で許してやるってんだから、有難いと思えよ」

と、電話が切れた。

新手の振り込め詐欺なのだろうかと思ったけど、念のため夫に電話をする

「凄い恐いお兄さんから、金出せ!!と電話があったよ。

志村って言ってたけど、とりあえず
振り込め詐欺じゃないかと思うよ」

夫は、無言のままだった。
あまりの静けさに、言葉を探しているうちに
鼻を啜る音が聞こえてくる。
なにこれ？

「ごめん…本当にごめん」

何度も何度も嗚咽で、途切れる会話
苛つく…
「ずっと内緒にしていた。
実は脅されてる…。

いま、1000万円払えと言われてる」

何で、こうなるの？お笑いですか？もしかして、ドッキリですか？
何なんだよ

何なんだよ…

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No.1795977　12/05/21 20:31(スレ作成日時)

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No.1 12/05/21 21:05
らふら ( 8sTOnb )

夕食、作らなきゃ。
子どもたちがお腹すいてる。
でも、何も手がつかない。

私は幼少期に受けた、ネグレクトのトラウマもあり、どんなに忙しくても
仕事を理由に、家事を手抜きすることはしなかった
熱を出そうが、苦しい時であろうが、手抜きすることは
あの、忌まわしい、幼少を思い出させるからだ。

私は絶対に、夕食のおかずは冷凍食品や買ってきた惣菜、弁当を出さない。
簡単でも、手作りに拘ってきた。勿論、出来立ての食事を出していた。

家事の殆どを、夫に手を出させない。くたくたでも、ヨレヨレでも、母親、妻、仕事をこなした。

私は必要以上に、キャパを超えたことをしてた。いつか、倒れると分かっていても…。それが無ければ、私は必要のない人間とさえ思っていた。

それがいつしか、夫の心に、じわじわと拡がる空洞の世界へと誘うことになった。