~漆黒の~
漆黒の髪
ただ触れてみたいと
思ったんだ・・・・。
※BLが少々含まれます。不快に思われる方はスルーしてください。
※文章が下手で日本語が足りない所もありますがお許しください💦
※マターリいきましょ♪
レス大歓迎です♪
- 投稿制限
- スレ作成ユーザーのみ投稿可
身躰を喰い尽くし
血にまみれた心臓を掴み
この手で握り潰してしまおう。
奴のすべてを支配して・・
そうすれば、きっと
俺の心は癒される。
奴に出会ったのは、
たしか、俺が18の時だった。
それは突然訪れた。
漆黒の髪の・・・・。
奴は笑いながら言った
「永遠の世界に行こう」
ってね。
俺はまだ餓鬼で、
その世界に魅了され、
憧れさえ抱いた。
「キミをバンパイァにした漆黒の同士のコト、キミはマダ覚えているの?」
栗色の大きな瞳を丸くして、興味深げにリックスが尋ねる。
「いいや」
俺はどうでもいいとばかりに首を横に振る。
あぁ、本当にどうでもいいんだ。
奴のことなんか。
「そうだ、自分語りなんてつまらない。
それに、私はこの躰が気に入っている。
シノァ、君もそうだろう。」
ウォーゼンが、ワイングラスを片手に、ニヤリと俺を見る。
あぁ 俺はこの躰が気に入っている。
永遠を掴んだ。
夜の街で
私たちは特に人目をひいた。
俺は、誰もがため息を漏らすほどに美しかった。
肩にわずかに足りないぐらいのブロンドの髪は豊かに波立ち、
ブルーの瞳は、角度によっては紫や赤にも色を変える。
鼻はスラリと高い。
多くの貴族たちが好む、黒のテールコートを
袖や襟元にフリルのついた絹のブラウスの上に着用しマントを羽織る。
お気に入りの、白蝶貝のカフリンクスはマントの下でもキラリと輝いた。
ウォーゼンは黒髪に黒縁眼鏡。
髪は(時代に先駆けてと奴は言う)、ばっさり短めに切っている。
身長は高く、
絹のシャツの上にウエストコートを着て、襟にはタイをしっかり締める。
身長に合わせた、長めのマントを羽織り、
胸のポケットには当たり前の様に、お気に入りの銀の懐中時計を忍ばせていた。
人間と、混沌とした社会についてあつく語り合い、
永遠の時に流されず、今を生きていた。
リックスはバンパイァではなかった。
俺たちは太陽を嫌うが、アイツは満月を恐れ、月を嫌う。
リックスが以前、満月を見てしまった時は、
村が一つなくなり、俺たちまで血祭りにされるところだった。
リックスは争いを好まない。
緑の丸く大きな瞳に
くるんと長い睫毛。
茶色くフワフワした髪の毛
小さな鼻に
紅をつけたように赤くプックリした唇。
出会った時は、ボロボロの姿をしていたが、
襟や袖にたくさんのフリルを散らした真っ白なシャツに
茶色く細いスラックスを履かせると
(ドレスを着せるか迷った)
すべての男を一瞬で虜にしてしまうほど美しい
狼男に変身した。
ウォーゼンは城兵や召使いを持ち、それなりに大きな山城に棲んでいた。
俺たちは、いつからか、そこに一緒に棲むようになっていた。
今夜は満月。
リックスは
早々に、地下の我々の寝床(棺桶)に潜り込んでしまった。
ウォーゼンは
居間に「大切な客人」
を招き、
またもや、奴の好きな政治や経済についての話に花を咲かせている。
奴は城に人間を呼ぶ時、
俺に
「大切な客人だ」
と念を押す。
まるで俺が、どんな人間でも狩ってしまうような言いぐさだ!
ちなみにウォーゼンは人を狩らない。
奴に言わせれば、
価値ある人間の生き血を吸って殺すのは、ナンセンスらしい。
だから奴は、
家畜を飼い、客人に豚や鶏などを振る舞う。
(リックスも好んで食べるが・・・・💧)
そして、自分はその生き血をワイングラスに注ぎ、あたかもワイン好きのように振る舞うわけだ。
俺から言わせれば、奴の方こそナンセンスだ。
=人を狩る=
その瞬間の快楽は表しようがない。
俺は奴らの背後に近づき、耳元から首筋まで、そっとキスをする。
そして囁く。
甘く美しい詩を
残忍さを纏ながら。
奴らの体は熱を帯び、さらなる快楽を求め始める。
俺は優しく頭を撫で、首筋にそっと牙をたてる。
そして徒かも
女を犯す時のように、
激しく貫く。
奴らの血液が俺の喉を潤すと同時に、心臓の高鳴りが支配し、体中が熱くなる。
あぁ 最高の瞬間だ
俺は、快楽に溺れながら
獲物の躰を貪り尽くす。
思い出すだけでも体が猛る。
俺はかるく、唇を濡らす。
今宵は二人共 城を出る気配はないようだ
ウァンパアは特殊能力を持つ。
能力に猛る者は、相手の心さえ読みとることができるらしい。
オレはスルリと窓から外へ抜け街へと瞬時に移動する。
今夜はウォーゼンがいない。そしてリックスも。
前者は、狩りに対して積極的ではなく
(小うるさい)
後者は、そのフランス人形のような顔立ちから、紳士たちを集めてしまう(暑苦しい)
その二人がいない。
今日はなんと、素晴らしい日であろうか。
お気に入りの杖を持ち、足取りも軽く街を歩く。
今日は誰を狩ろう。
あぁ、そうだ。
ウォーゼンの好きな文化人はどうだろう。
俺は知的な女性は好みではないが、
それを狩ったことを知ったら、ウォーゼンはきっと悔しがるに違いない。
貴重な文化人を狩るなんて許せない!と。
我ながら素敵な考えだ。
俺はご婦人方の視線に軽く会釈をし足先を、図書館へと変える。
図書館の一番隅
歴史 文学 政治
嫌な文字ばかり並んでいる一角
『一体何が楽しくて・・』
薄暗い照明により銀色がかった髪を後ろで結び、
襟首をきっちりと留める。
タイは苦手だが、
ウォーゼンのように、メガネをかけると、
それなりに真面目そうに見える。
『さて、どいつにしようか・・・』
周りを見回し、ふと足を止める。
黒髪に丸眼鏡。
古臭いドレスに、細いからだ。
顔はまぁまあだが・・・・
「ウォーゼンが好きそうな女だな」
※シノァは
インタビューウィズバンパイァの
トムクルーズ
を意識しています✨
トムクルーズ✨
格好良すぎる✨
私は婦人に近づき軽く会釈をする。
婦人は、頬を赤らめて、誰に会釈をしたのかと周りを見回している。
「私も世の歴などに興味を持っております。」
羊皮紙の本を軽く捲りながら、俺はニコリと微笑む。
「今宵は素敵な夜です。私に少し付き合ってはいただけませんか?」
肌を露出したドレスを身につけた女たちが
一斉にこちらを向き、ヒソヒソと話をするのが聞こえる。
「私!わたしなんか・・」
婦人はますます顔を赤くし、震える手を口にあて、周りをキョロキョロ見ながら答える。
「お名前は?」
俺は婦人の手を執ろうと、
ドレスグローブを口で軽く加えて脱ぎ、そっと手をさしのべた。
適度な興奮により、
赤く燃えるような色に変わった俺の瞳は
暗闇でキラリと光る。
しかし、その瞬間
俺は後ろから強く腕を掴まれた。
「帰るぞ。ロレーヌ」
男の声に、婦人はさっと伸ばした手を胸元に戻す。
誰だ!俺様の腕を掴み、獲物を連れ去ろうとしている者は!
俺は怒りを隠し、冷静な顔つきで男を見る。
「漆黒のっ!・・・・」
ふいに声が漏れる。
そこに立っていたのは、人か?それともバンパイァか?
俺の体は急に震えだす
「お前は・・・・・・・・。」
ガタッ
ドシンッ!!!!!!
言うか言わないかの内に
男は、腕を強く掴み、俺を突き飛ばした。
俺の体は強く本棚に叩きつけられる。
「きゃあぁあ!」
近くにいた女たちの叫び声と共に、
鎖に繋がれた重い羊皮紙の本が、
衝撃に耐えられずドサドサと頭上に崩れ落ちる。
「つっ・・・・・待てっ!!」
婦人は振り返り、俺に駆け寄ろうとするが、
男は婦人の肩を抱え、図書館の外へと強引に連れ出す。
女たちが俺を助けようと、駆け寄ってきた。
「どけ!女ども!邪魔だ!」
俺は腕や肩を掴む女たちを振り払い、奴の姿を追った・・・・・・・・・・。
「シノァ!シノァ!」
遠くから声が聞こえる。
唇に冷たいものが触れ、生暖かいものが喉に流れ込む。
ここは・・・・
ウォーゼン・・・・・
ウォーゼンは怒ったような顔つきで、ワイングラスに注がれた生き血を、口に含み俺の唇へ注ぎ込む。
「んっ・・・や・・やめろっ」
抵抗しようにも、体に力が入らない。
「ダメだヨ。きちんと飲まなきゃネ。」
リックスが暴れる俺の体を抑える。
小さく可愛い顔つきだが狼男の力は計り知れない。
「やめろ!!くっ・・・・・。はぁっ・・・・・・。」
俺の抵抗も虚しく
何度も何度も、ウォーゼンの唇から何かの生き血を流し込まれる
朦朧としていた意識が少しずつはっきりしてくる。
「ここは・・・・」
「バカ者っ!!!!!!!!!」
俺の声を遮るように、ウォーゼンが怒鳴った。
あぁ・・ここは城の地下室か。
ウォーゼンにリックス。
どうして俺はここに・・?
俺の疑問に答えるようにリックスが静かに話始める。
「キミは明け方、城の庭の茂みに倒れていたんだヨ」
「バンパイァが日の光を浴びるとどうなるか分かっているよね・・・・」
ウォーゼンは俺の寝床の横の壁にもたれ、じっとこちらを睨んでいる
「多少の光では俺は滅びたりしない」
俺が言い終わるや否や、ウォーゼンが血液の入ったワイングラスを床に叩きつける。
それは弾けて、赤い薔薇の花びらのように、床の上に散らばる。
「何度目だ!オレはっ!」
ガツンと拳を壁に当て、
悲しそうな表情を浮かべてウォーゼンが続ける。
「私は・・・・お前はずっと滅びを望んでいるようにしか見えない・・・・・」
「ボク、昨日キミが行った場所をね、匂いで探したんダ。
そしたらネ、マタ図書館だった。
ネェ。どうして君は、時々図書館にイクノ?」
リックスが不思議そうに顔を覗き込む。
あぁ・・俺は図書館に行って、好みでもない女を見つけ・・・それから・・・・
「ウッ・・ゲホッ・・・ガハッ」
急に吐き気が襲う。
それから・・俺は・・
ナニヲミタンダ・・・・・・・・・・・・
ウォーゼンは慌ててかけより、優しく背中をたたく。
そして、深くため息をつく。
「日も高くなってきた。
とにかく今日は眠ろう。おやすみ。シノァ。」
二人は軽く額にキスをし、静かに棺桶の蓋を閉める。
寝床はたちまち暗闇に包まれ、
俺は静かに眠りに落ちる
「シノァか。。」
どこからか、声が聞こえる。
「捕まえた。」
暗闇から、男の姿が現れる。
俺は躰を捩る。
しかし、
柱から延びた縄は手足にしっかりと結ばれ、躰の自由を奪う。
男は近づき、ニヤリと笑う。
「やめろっ!触れるなっ!」
必死の抵抗も虚しく、舌が首筋から唇へ、這うように蠢く。
はあっ。
熱い息が顔に触れ、無理やりこじ開けられた唇に奴の舌がヌルリと入り込む!
「やめっ!はっ…うっ。」
ぬちゃぬちゃと口中を舐めまわした舌は突然離れ、奴は奴自身をいきなり口へとぶち込む。
「歯を立てたら殺すよ。」
奴は頭を乱暴につかみ、
さらに激しく喉奥までそれを突き動かす。
「ん!むっ!んぁっ!」
苦しさで声が漏れる。
くちゃくちゃと部屋中に卑猥な音が響き、
突然、
奴は小刻みに震え
喉奥にドロリとしたものが流れ込む。
「ん、かはっ!げほっ」
男のそれは、口いっぱいに放出され、俺は吐き気を催す。
「これで終わりだと思うなよ。」
冷めた瞳に
体が凍りつく
。。。。。。。。。。。。。。。。。
急な渇きを感じ、目覚める。
棺桶の蓋を開けると、外はもう暗闇に包まれ、
少し欠けた月が、雲間に見え隠れしている。
手の震えを落ち着かせるように、目を瞑り唱える。
『いつもの夢だ。』
深呼吸をし、もう一度自分に言い聞かせる。
『ただの夢だ』
- << 33 続き 隣の棺桶を見ると、ウォーゼンはもういなかった。 リックスも。 『二人に会ってあれこれ詮索されるのは面倒だ。』 二階の窓からヒラリと外へ抜け、城壁の外にでた。 渇きは止まらなかった。 誰でもいい この欲望を満たしたい。 俺はギラギラした目をシルクハットで隠し獲物を探す。
小話
(リックスの独り言🐤)
僕が彼らにあったのは月の見えない、夜の町。
僕は自分では一番いいと思う服を着て
(シノァは見窄らしかったなんて言うケド😠)、
紳士たちの懐を狙っていた。
すると、
ふいに、彼らと目が合った。
『あのチビ、なかなかいいな(獲物として)。』
『あれは狼男だ。奴らの血液は私たちには強すぎる。』
ボソッと呟き、
金髪で赤い瞳の、キレイな青年と、黒眼鏡で黒髪のカッコイイ紳士は
立ち去ってしまった。
「僕の正体を知っているなんて何者なんだロ。」
クンクンクン
僕は気になって彼らの匂いを追った。
見上げると空まで届きそうな、高い搭!
「はわァ~~~~~!」
たどり着いたのは、ため息がでるほど
おっきなお城✨✨
「お金持ちカ✨」
ペロリと唇を舐め、
スルリと城門をくぐり抜ける♪
小さくたって、狼男🎶
こんなお城に忍び込むなんてカンタン🎶カンタン🎶
城壁を飛び越え🎶
庭の美味しそうな鶏をたくさん食べて🎶
満腹で鼻歌を歌いながら城に忍び込み🎶
「フンフフンフーン♪」
城の中をクルクル散歩しながら、彼らを探してたら、
迂闊にも?兵士にバッタリ出会しちゃっタ💦💦
でももう少し!彼らの匂いはすぐそこ!
階段を降りて、地下の固い扉を開けて・・・・・
ギイィイ
イソゲ!イソゲ!
もう少し💦💦💦💦💦💦
でも
その匂いの先にあったのは棺桶だった。
ゆっくり
蓋を開けたら、金色の髪が見える。
『冷たい。。。。。』
何故だか僕の瞳からはポタポタと涙が零れる。
『また、独りぼっちかァ・・・・・・・。』
その時!
ガチャガチャガチャン!!
地下の扉を開ける音!
ヤバい!兵士が探しにきた!
僕はとっさにその棺桶の中に隠れる。
目を閉じ、息を殺して、兵士の足音をたどる。
以前、城に潜り込み捕まって地下牢に入れられたことがある。
思い出しただけでも震えがくる。
どうか神様みつかりませんように
コツン・・・・・コツン・・・・・
そんな思いとは裏腹に、足音はだんだん近づいてくる。
ドックン!ドックン!
心臓が爆弾しそうなほど高鳴る。
コツン!。
兵士は棺桶の前でピタリと止まり
蓋に手をあてた。
あぁ・・・・カミサマ!
覚悟を決めたその時!
>> 30
!!!!!
突然体が宙に浮かぶ!
棺桶の中から瞬時に空へ!
ヒユゥウウ
風が唸る。
なんだかお伽話の中にいるみたい。
僕は空を飛んでいる
棺桶で眠っていた、美しい青年と共に。
「狼男が何の用だ。」
雲間から顔を出した月の光が反射して、
金色の髪は輝きを増し、
赤い瞳は炎のように燃える。
彼はカミサマ!?
「あ。アノ💦僕ハ」
言いかけたとき、
カミサマの後ろの月がちらっと見えた。
「月・・・・・」
ざわざわっと風が吹き、
雲で隠れていた月がザッと全て姿を現す。。。
今日は・・・・・・満月・・・・・
!!!?????
!!!!!!力が漲る!!!!!!!
!!!!!!目が迸る!!!!!!!!
!!!!!!!制御不能!!!!!!
あぁ!ナンテコトダ!!!!
僕は二人と一緒にいたかっただけなノニッツ!
・・・・・・・・・・・
気がつくと、見覚えのある棺桶の中。
そっと蓋を開けると、二人のカミサマが立っていた。
「アノ・・・・ナカマニシテクダサイ」
「お前は美味かった。
非常食として、仲間にしてやろう。
どうだ?ウォーゼン✨」
「・・・・・・・・・
満月の夜、城を壊さなければいてもいいだろう。」
こうして僕はバンパイァの非常食となった。
あれ以来
まだ一度も非常食として活躍してないけどネ。
>> 28
「これで終わりだと思うなよ。」
冷めた瞳に
体が凍りつく
。。。。。。。。。。。。。。。。。
急な渇きを…
続き
隣の棺桶を見ると、ウォーゼンはもういなかった。
リックスも。
『二人に会ってあれこれ詮索されるのは面倒だ。』
二階の窓からヒラリと外へ抜け、城壁の外にでた。
渇きは止まらなかった。
誰でもいい
この欲望を満たしたい。
俺はギラギラした目をシルクハットで隠し獲物を探す。
「つっかまーえタ♪」
聞き覚えのある声。
あぁ・・・
俺は頭を抱える。
「ウォーゼンに見張っとけって言われたノ」
リックスは、上目遣いで
プクッとした唇から、少し舌を覗かせた後、
ニコリと作った笑顔を見せる。
そこらへんの男ならこれでイチコロだろう。
「どーこいーくノ?」
「どこでもいいだろう」
ベタベタと、くっついてくるリックスを
邪魔だと言わんばかりに払いのけるが、
奴もなかなか怯まない。
「わーかっタ!昨日シノァが明け方まで追いかけてた漆黒の人のトコロに行くんでショ。」
- << 44 続き 「・・・・・・・」 何も答えないでいると 、リックスは突然曇った表情を見せ、遠くを眺めて呟く 「ウォーゼンにはいわなかたケド、昨日シノァは、 漆黒のヒトの城の、 城壁の隅の木の下に倒れていたんダヨ・・・・・・」 険しい表情で睨んでいるのはおそらくその城のある方向 俺は静かにその方向に目を凝らす。 海に面した、古い山城 が見える。 城の周りには幾つもの城壁。 城門には、たくさんの 兵士。 「あの城は嫌いダ! ボク・・以前潜り込んで・・・ ひどい目にあったンダ・・・ あの、和平交渉を好む ウォーゼンですら何故だか嫌ってる! 絶対行かない方がイイ!」 リックスは俺の服を掴み、必死に訴える。
「・・・・・・・」
シノァ
「こんばんは。ご婦人」
「そんなに驚かないでください。大丈夫ですよ。
ご婦人の肌があまりにも綺麗だったもので、つい首筋に触れてしまいました。
申し訳ありません。」
「美しい。
唇は紅く、肌は白く透き通るようだ。
指先は細く・・・・綺麗。」
「あいさつをさせてください・・・
(手に軽いキスをする)
手を重ねるのは嫌いですか?
良かった・・・・・・・・・・
緊張しなくてもいい。
その綺麗な瞳を見せて下さい・・・・。
そのまま、目を閉じて。。。。。。
そう・・・・・
体を私に預けて
大丈夫。いい子だね。
甘いキスを・・・・・
・・・・逃げないで・・・
さぁ…。」
ウォーゼン
「シ💢 ノ💢 アァア💢」
「大切な客人だと言っただろうぅう💢」
シノァ
「チッ」
ウォーゼン
「シノァ💢あちらに今捕れたての真っ赤なワインを用意してあるので💢
食事用に部屋で静かに飲んでいてくれるよな💢」
シノァ
「ご婦人申し訳ない。
今日は街で、約束があるのでした。
この続きはまた・・・
お待ちしていますね
では。」
ウォーゼン
「待て!シノァ!
今は外出禁止だ!」
「リックス!リックス!
シノァを見張っていてくれ」
リックス
「ハァイ😄🎶
でもシノァってば、僕の言うことなんか全く聞かないヨ😄」
ウォーゼン
「・・・・・・・💧」
「申し訳ありません💧ご婦人💧
最後の案内はリックスに任せてもよろしいでしょうか💧
あぁ。ありがとうございます。
またぜひいらしてください。
一緒にワインを飲みながら、政治の話に花をさかせましょう。」
(ぺこりとお辞儀をして行ってしまう。)
>> 34
「つっかまーえタ♪」
聞き覚えのある声。
あぁ・・・
俺は頭を抱える。
「ウォーゼンに見張っとけって言われ…
続き
「・・・・・・・」
何も答えないでいると
、リックスは突然曇った表情を見せ、遠くを眺めて呟く
「ウォーゼンにはいわなかたケド、昨日シノァは、
漆黒のヒトの城の、
城壁の隅の木の下に倒れていたんダヨ・・・・・・」
険しい表情で睨んでいるのはおそらくその城のある方向
俺は静かにその方向に目を凝らす。
海に面した、古い山城
が見える。
城の周りには幾つもの城壁。
城門には、たくさんの
兵士。
「あの城は嫌いダ!
ボク・・以前潜り込んで・・・
ひどい目にあったンダ・・・
あの、和平交渉を好む
ウォーゼンですら何故だか嫌ってる!
絶対行かない方がイイ!」
リックスは俺の服を掴み、必死に訴える。
『奴はあそこにいるのか・・・・・・』
強い風が吹き、深く被っていたはずのシルクハットは城の方向へ飛んでいく。
「シノァ!よく考えて!
もし君が、あの城で捕まってしまったら?!
それを知ったウォーゼンは間違いなく君を連れ戻しに行くヨ!
そしたら城同士の争いになりかねない」
「・・・・・・・・・・」
必死に言い寄る、リックスから顔を背け、城を見続ける。
決断は下されていた
「オネガイ・・・イカナイデ・・・」
真っ直ぐ俺を見る、緑の潤んだ瞳に、一瞬怯んでしまう。
「でも・・・。」
「行かなければならない・・・・・。」
また、強い風が吹いた!
一気に城の方向へ飛べる!
迷いはなかった。
「・・・・・・ごめん。」
小さく呟き、瞳に軽くキスをすると、
固い地面を強く蹴る!
ザッ!
風は一瞬にして俺の体を城へと導く。
「シノァのバカァァァ!!!!!!」
リックスの叫び声も遠くなっていく。
城までは、北に200フィートほどあったであろうか
そこには、異様な空気が漂っていた。
『獣の臭いがする』
ただならぬ雰囲気に、緊張が走る。
俺を城へ導いた風はピタリと止まり、
海からの風が、侵入する者を拒むかのように、冷たく吹いてくる。
『リックスやウォーゼンが嫌うだけのことはあるな。』
体に纏わりつくマントを脱ぎ捨て、目を凝らす。
リックスは
『俺はこの城にいた』
と言っていた。
あの男を追いかけたのは覚えがある・・・・
その後は・・・・・・
ヒュン
不意に、顔の横を矢がかすめる。
ヒュンヒュンヒュン
それは、風を切って何本もこちらへ向かってくる
この城に奴がいることに間違いはない
矢は更に勢いを増し、城への侵入を阻む、
「攻めるのみか・・・・」
!!ド゙オォオ!!ガォン!!!
突然
爆音が響き、城の一部が損壊した!
「奴だ!」
捕らえた!
俺の目は確かに奴の姿を!
馬鹿め!大砲の操作でも誤ったか!
奴は一瞬こちらを振り向き、すっと城内の一室へ向かう。
もう逃しはしない!
絶対に!
俺(バンパイァ)の能力を
甘くみるな!
城内の隅の部屋。
俺は瞬時に移動し、
奴が扉を閉めると同時にスルリと潜り込む・・・
バタン。
「さぁ…。
復讐劇の始まりだ。
図書館ではどうもご親切に・・」
カーテンの裏に隠れ、ギラギラと奴を狙う。
心臓の音がする。
あぁ。
お前は人間だったのか。
青白い顔をした、漆黒の男は、素知らぬ顔で椅子に座る。
「なんのことだ。」
「わが輩にはさっぱり覚えがない。」
怒りで躰が燃えるように熱くなる。
俺は、奴を火の灯らぬ暖炉の横まで追い詰める
「覚えいなくとも構わない・・・・・・、
しかし、お前には俺以上の屈辱を与えてやる・・・・・。」
奴の耳元で
挑発にも似た言葉を吐き壁に手を当てる
漆黒の。。。。。
肩まである、軽くうねりのあるその髪。
切れ長で黒い瞳。
そして、
八重歯の覗く、薄い唇・・・・・。
『似ている』
「やめておけ」
低く冷めた口調で
拒否する唇を軽く舐める。
「・・・・・・・・」
動じない素振りに苛立ち、さらに唇を重ね、舌を入れる。
「んっつ!?」
「何を飲ませた!?」
突然、ドロリとしたものが唇に入り喉を通過する。
奴は笑みを浮かべ
熱い吐息と共に、俺の舌を捉え、絡め始める。
「やめろっ!ん!くっ!」
血管が激しく脈打ち、
俺の躰は、生きていた時と同じように熱を帯びる。
「躰が熱かろう。狼男の血液はバンパイァには強すぎる」
「なっ!?」
奴は俺の躰を掴み、壁側に追い込む。
くちゅっ・・・くちゃっ
卑猥な音をたてながら
唇は更に何度も深く重なり、意識が朦朧とする。
「んっ・・・・っ・・・ぁ・・」
リックスに出会ったとき、ウォーゼンが言っていた。
『狼男の血液は我が身を生前へ蘇らせる』
と。
首筋から肩へ、流れるように舌が下りてくる、
躰が熱い。オカシクナリソウダ。
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