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‡迷宮手帳‡

レス209 HIT数 7495 あ+ あ-

いぬマン( 6FpT )
06/08/11 00:39(更新日時)

こんばんは。
◇アヌビス◇
とかいうアホ系ストーリー のスレ主です。
~('.')~
今回はソフトホラーを書き込む…
いえ、妄想したいと思います。

よろしければ、暇つぶしに覗いてやって下さい。



>アヌビスヲ ミテクダサッタ カタガタヘ
※今回はゆったりとスレをワイドに使って、長期的な手で書き込みたいと考えていますので、レスの更新スピードはアホスレより遅くなります。御了承を。

(*_*)…チョウキテキナ テ?

      (`ヘ´)
    …コレモアホケイカ?

       シッコクノアホ
      いぬマン

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No.165469 06/06/24 00:25(スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

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No.101 06/07/15 21:29
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第54ページ目

スレイド
「剣の…
   十字架‥」


その穴の隣には、墓標のように地面に刺された剣がある。

   【まさか…】

スレイドの頭に悪い予感が広がり‥
‥またそれは的中した。


???
「さすがねぇ
   スレイド‥。

あの頃とは段違いの動きだわ‥  。」


スレイド
「‥オシエナ‥?」


右手‥左手と這上がり、その声の主が墓穴から姿を現した‥

それは、年の頃はテトラと同じ頃の女の姿‥

そして、彼女の胸には心の臓を貫く辺りに突き刺された跡があった。


オシエナ
「…この傷‥
  覚えている
   でしょう?

‥痛かったなぁこれ。」


スレイド
「…………。」

No.102 06/07/15 22:08
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第55ページ目

8年前…
スレイドは同じ傭兵のオシエナと共に戦場の真っ只中にいた。

そこで深夜に奇襲を受けた二人は敵軍の兵に四方八方を囲まれ、生存が絶望的な状況にまで追い込まれたのである。

オシエナ
「あの時のスレイドは今のような余裕はなかった。

‥パニックを起こした貴方は抜いてしまったよね‥

…決してその刃を外界にさらしてはいけない妖刀を‥。
そしてそれで、私をも貫いた‥

…まるで鬼のような形相で‥。」








スレイド
「……何が狙いだ?」


オシエナ
「…え‥?」


スレイドは一瞬で標的との間合いをつめると、銀色の刃でその首をはね飛ばした。

…オシエナの首を‥


‐地に転がり落ちた首はすぐさまスレイドの方へ向きをかえる。


オシエナ
「…やっぱり気付いていたのね。

‥私がオシエナとは全く別の存在だということに‥

‥でもひどいなぁ。
唯一にして最も愛した人の首をはねるなんて。」


スレイド
「…やはり
  ‥魔人の類か‥。」

No.103 06/07/16 21:04
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第56ページ目

スレイドはオシエナの首に迷いなく刃を向けていた。


スレイド
「‥俺とあいつは物心つく時から共に戦っていた‥。
貴様は人間の心を読むことが出来るらしいが、表面を真似るだけでは俺の心理を崩すことは出来ぬ。」

‥スレイドは金の剣を軽くつかんで更に言葉を放つ。

スレイド
「本物のオシエナはこの中にいる‥。
《イタチ》と共にな。」


魔人
「んー。
…だからその妖刀を早く抜いて欲しいんだけどなぁ~。

ナマクラで私を斬っても無駄なのよ?

  …ほらぁ!★」


‥首は体へと跳ね戻ると、それはもとの通りに治まっていく。
そしてオシエナの姿が、みるみる内に別のものへと変化していった。



…それはヤギのような角を持つ赤と黒のマダラの竜の姿‥
翼は退化したように縮れ、スラリと長い二本の足で立っている。


トラジェディ
「私は魔人
  トラジェディ。
‥安心して月光滅刃を抜きなさい‥

私がイタチを始末して彼女の魂を救ってあげるから‥‥‥ンフッ!*

貴方の体を八裂きにすることが私の役割だから‥‥。」





スレイド
「…‥

‥また心を読んだな?

どうやらこれまでの雑魚とは違うようだが‥

‥その力、見極めさせてもらうぞ。」

No.104 06/07/16 22:04
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第57ページ目
  ※月光滅刃
 その刃にかかり
取り込まれた者は
 刀に封じられたカマイタチを退治する他
その魂を救う道はない‥




トラジェディ
「ンッフフ!★
貴方のみる目は間違ってなくってヨ!」


スレイドは銀の剣で斬りかかる。

‐しかし、その美しく乱れ踊る剣舞も、トラジェディの体にはまるでカスリもしない‥


スレイド
【何だ‥
 …このスピードは。】


トラジェディ
「アララ‥ やっぱり自分よりも素早い相手と戦うのは、慣れていないようねぇ。

それに私は貴方の考えを読めるんだし、貴方達が倒したデグのように弱点もないのよ?

もう勝負はついたよね*」


そう言いながら魔人はスレイドを長い足で蹴り飛ばし、彼はそのまま地を転がるように飛ばされていった‥。



…人知を越えた魔人の強烈な一撃を受けて、さしものスレイドもゆらりふらめきながら何とか立ち上がった。


スレイド
「‥トラジェディとかいったな‥

   ‥フフフ…

お前と会えたことに感謝せねばな。」


トラジェディ
「イヤンッ!
そんなこと言われると照れちゃうわ*(爆)」






スレイド
【テトラ‥


  ‥後は任せる。



   …‥








  ‐お前は
  オシエナに
 何処か似ていた‥】





スレイド
「‥……」






スレイドは金の剣を一息に引き抜いた。



※迷宮図書館より

No.105 06/07/16 22:27
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第58ページ目

トラジェディ
「………ん?」


‥スレイドが《イタチ》を抜いた瞬間に魔人の体の腹辺りが横一直線に裂けていた。


スレイド
「余りイタチを舐めないほうがいい‥
鎌鼬の力でつくり出す真空で、刃を触れずしてものを切ることが出来る‥。

…フフ‥
さすがに月は切れんが‥。」


‐彼はそう言うと、イタチの鞘を先程の墓穴に投げ捨てた。


スレイド
「‥さて、命を捧げた懺悔の時間だ…。」


‥スレイドの姿はその言葉を最後に急変した。

青白い瞳は真っ赤に染まり、黄金の髪を奇妙に逆立たせて‥
その形相も般若のように険しく変貌している。


トラジェディ
「あら~*
スレイドったらますます男前になったじゃないの!★★

あ‥もうスレイドじゃないか‥。

初めまして!!

カマイタチさん*♪」

No.106 06/07/17 23:12
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第59ページ目

辺りを覆う戦火の中、二体の魔物が向き合っている…。

トラジェディ
「ん~‥
 お腹中々治らない
 ‥。

お返しはキチッとさせてもらうからねぇ!★」


鎌鼬
「…シィイイイッ!!」


鎌鼬は言葉を無視して妖刀を振り回し、魔人に襲いかかる。

しかし見えぬ筈のその攻撃も、トラジェディは全て見透かしたように避けかわしていく‥。

トラジェディ
「ああ。無駄無駄*
さっきは意味解んなくてくらっちゃったけど、要は何処を切ろうとしているかを読めば、かわすのは簡単なのよ!★

…その点貴方の太刀筋は馬鹿みたいに私の体を狙い過ぎるから、スレイドの相手をするよりも楽ですワ*★(爆)」

鎌鼬
「………ッ!!」

鎌鼬はなかなか自分の刃が当たらないことに、苛立ち始めたようだ。


トラジェディ
「あらいやだ、何て顔してんの?
まっ、確かに余り長引かせるのは私としても恐いわねぇ‥。






  でも…」

No.107 06/07/18 00:38
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第60ページ目

トラジェディ
「…アトは、貴方をどうやっつけるかヨネ!

同じ魔物同士だから、物理的な衝撃だけじゃ無理かな?
‥貴方からお腹にくらったように、私も魔力たっぷりの一撃をおみまいしてあげないと★


…‥


…となるとぉ‥。」


‥トラジェディは口をあんぐりと開き、目を鋭く尖らせる。

危険を感じたのか、それに反応してビクッと鎌鼬の動きが止まった。

…次の瞬間‥
トラジェディのドラゴンの口から※白く光る鋭い閃光が放たれ、鎌鼬のスレイドの体に襲いかかった。

    鎌鼬
    「!!」


‥鼬は辛うじて身をひるがえして、その槍のような閃光をかわしたが、
大きく風穴の空いた闇色のマントが、それが容易く避けたのでは無いことを表している。


トラジェディ
「あら、さすがねぇ。
貴方乗ってる体がいいもんねぇ。


‥でも★

次は外さないぞぉ*♪



   …‥?」


‥その時戦いの舞台に変化が起こった‥。

トラジェディと鎌鼬を結ぶ直線の中心に、何者かの人影が浮かんでいる‥。


トラジェディ
「あちゃ~‥

‐何で邪魔するのヨ!!」

‥その影の正体はパレドレだった‥。


パレドレ
「トラジェディよ‥
 ご苦労であった。

‥お前の役目はここまでで終りとする。




大人しく
さがるがよい‥。」



※トラジェディの光線
=テトラの紫の炎に近いものと考えられる。

(迷宮図書館より)

No.108 06/07/18 23:20
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第61ページ目

トラジェディ
「あれ?
お話が違うんでないかシラ??
‥確かさっきアンタ、剣ごとスレイドを始末しろって言ったじゃん!」


パレドレ
「‥黙れ。
お前の体は私に支配されていることを忘れるな…。」


彼はそう言って、トラジェディに掌を向ける。
…するとたちまち竜の体は黒く曇った霧状に変化し、パレドレの体へと引き込まれて行く。


トラジェディ
「…せっかく
極上の魂が食えると思ったのに!!」

‥その言葉を最後に、トラジェディは完全に吸い込まれていった‥。


パレドレ
「フフフ… 私はこの男が見たかったんだ。」

彼は鎌鼬に乗っ取られたスレイドの方を眺め、にやりにやりとほくそ笑んでいる。


   鎌鼬
   「………。」


パレドレ
「怯えなくともよい‥
それにしても予想通り素晴らしい体だ。

‥鎌鼬よ、スレイドは貴様にはもったいない。
今この時よりその体は私のものとする。」

‥そこまで語ると、今度はパレドレ自身が霧のようなもやに変化し、スレイドの体へと入り込んでいった…。


パレドレ
「鎌鼬と信頼をよせていた者の体が私のものとなった‥。

‥どうする?

赤毛の勇者よ‥。」


‥恐怖に怯えた鎌鼬は別段抵抗するでもなく、パレドレにその体の主導権を渡した。

No.109 06/07/18 23:43
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第62ページ目

 ‡テトラのメモ‡
>     魔人解説

◇◆△▽▲▽▲▽△▽▲

 2.トラジェディ

▲▽△▽▲▽▲▽△◆◇

【特徴】
体長は約1・6m
ノヤギのような巨大な角と、黒と赤のマダラ模様のドラゴン。
腕や翼、尻尾等は退化した様に縮れており、その行動の殆んどが脚で行われる。

また、知能が高く※人間の言葉を喋ることができる。

◇背景◇
悲劇と絶望に包まれた魂を餌として好む。
相手の心を読み、一番苦痛な過去を演じるなど、魔界の女優とも呼ばれている。
その口調や仕草は女性のようだが、正確には性別は不詳である。


トラジェディ【tragedy】
=やぎの歌(悲劇)
主人公が破滅していく運命を描いた劇。
ギリシャ。

◆参考◆
パレドレと魔人達の関係について。

→パレドレは、簡単に魔人宮殿の魔人達の長といえる。
トラジェディをはじめ、宮殿内の魔人達は普段は彼のエネルギーの一部として支配されているが、《役割》を与えられた者だけは、今回のように自由に自らの体を動かすことができるのだ。


※魔人の中でも、知能の高い者や人間に近い姿の者は、人間の言葉を理解し話すことができる。

(迷宮図書館より)

No.110 06/07/19 00:15
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第63ページ目

 ‡テトラのメモ‡
◇スレイドに憑いた鎌鼬について◇


鼬のような姿の異国の妖怪といわれているが、その実体は誰も掴めていない。

また、月光滅刃には複数の僧侶が不思議な術で封じたといわれるが、その術がテトラの闇の力と関係があるのかも不明である。

◆参考1◆
刀がどのように巡り巡ってスレイドの父親の手に渡ったかは謎だが、その持ち主達からはいつも怖れられ、
「絶対に抜くべからず」
と、人から人へと渡っていったのだった。


◆参考2◆
月光滅刃に封印された鎌鼬は刀を抜いた者を支配することが出来るが、その体から外へ抜け出すことは出来ない。

また退治の方法としては、これはトラジェディ達も同様なのだが、テトラの魔人殺しの力をはじめ魔的な能力での攻撃に限る。

(迷宮図書館より)

No.111 06/07/19 00:41
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第64ページ目

 ‡テトラのメモ‡

◇オシエナについて◇

スレイドの父
ストラスブーレの戦友
アデランの娘。

◇背景◇
戦争で父を失ったオシエナはストラス(略称)のもとで、スレイドの妹として育てられる。

その中で、傭兵の世界では女は夜の慰み者でしかないことに懸念した彼女は、次第にスレイドと同じ剣の道へと進んで行ったのだった。


※この話を迷宮内に盛り込むのは自分には難しいので、迷宮が終了した後に改めた形で記したいと考えています。

No.112 06/07/19 01:01
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>¢§^-^§ρ
ζテトラの報告

☆迷宮ニュース

先日アヌビススレが過去ログに吸い込まれていきました。

あのスレを応援して下さった皆さんに改めて感謝いたします。
有難うございました。

    ~('.')~

迷宮の方は引き続き継続されますが、今後は「いぬマンVSアフォックス」を挟んで(爆)テトラ側からの話にきり替わります。
キャラの背景設定が絡みあっているため、その場その場で全てを理解することが、難しいであろう話になってしまってますが、最後までお付き合いして頂けたら幸いでございます。

また、スレイドサイドのレスはなるべく一まとまりにしたかったので、その間に発生する予定だった落書きはブログ板の昭和だのナウいだのゴチャゴチャうるさいもう一つのすれに記しました。

…あのスレには近づかない方がいいでしょう(爆)


       ~('.')~

No.113 06/07/19 23:16
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
ζテトラの落書き

いぬマン
  VS
   アフォックス

◇アフォ討論ジャッジ
  ~前半~


いぬマン
『いい加減
 キレただろ?』

きつねマン
「キレタナイッスよ。
‥チッチキチ~‥」

…混ぜた。

ζζζζζζζζζζζ

いぬマン
『今の鐘の音で終わりらしいぜ。』

きつねマン
「アシュケエエ‥」

‥この討論会には特別審査員が用意されている。
それは‥

「ああ、神様‥」

 ‐※アフォネだった!!

きつねマン
「予想外だ‥。」

アフォネはゆっくりと二人の前まで歩いて来た。

いぬマン
『‥まさか…奴が出所していたなんて‥。』

その場全体がカタズを飲んだように静まりかえる……!

ひゅぅぅぅっとお約束の風が吹き、葉っぱが二人とアフォネの間を横ぎっていく。

‥そしてとうとう沈黙が破られた!!

アフォネ
「判定は…」

彼女がそう言った次の瞬間だ!!!

きつねマン
「なっ…くっ‥!
 バ、バカなッ!!
 貴様ぁあぁああ!!!」


*いつかに続く→


※神様に宛てた手紙を書く不思議な少女。
詳細はアヌビススレの
「アフォネの日記」
に書かれています。

No.114 06/07/20 00:29
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第65ページ目

 ◆◇◆△▽▲▽▲▽△
 ゜。゜。゜。゜ο◯

 ‡テトラside‡

  ◯ο゜。゜。゜。゜
△▽▲▽▲▽△◆◇◆

ビチッ…バシィッ!!


テトラはロープの切れた吊り橋から真っ逆さまに落ちていった。

突然の衝撃にスレイドの髪から手が離れていく…

スレイド
「……ッ!!」

スレイドは離れていくテトラの手を掴みとり、銀の剣を持つ右手に力を入れる。

テトラ
『‥スレイド!!』


スレイド
「まだ
 終りではない!!」

そう言って彼はテトラの手を握り締め、おもいっきり銀の刃を崖の側面に打ち付けた。


………………‥


‥そこからテトラの記憶は、闇に横切られたように消失している。

…ただ最後に聞いた銀の剣がへし折れる音だけが、頭の中で繰り返し響きわたった。

No.115 06/07/20 21:50
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第66ページ目

テトラ
『……………。』

‥気が付くと、テトラは魔人宮の灯りに照らされた石畳の上に座り込んでいた。

…隣を見るとレスティもまた、同じ様にポカンとした表情で尻をついている‥。

  テトラ
  『…』
辺りを見渡すと‥

まずは左右に長く広がったスペースに、柱が乱れ並んでいるのが見える。

そして、前方には怪しげな仮面を被った男の像が何かを象徴するかのように立っていて、その両わきに別々に続くと思われる門があいているようだ。

テトラ
【…道が分岐するのは初めてだ‥。】

‥その時、彼女は自分の足元に金髪の髪が落ちていることに気付いた。

テトラ
『スレイドの髪の毛‥


スレイドは何処に‥?』

‥その言葉を聞いて、レスティもようやく身を起こして、彼女の方へと歩み寄っていった。

No.116 06/07/20 22:15
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第67ページ目

レスティ
「ここは天国かな?
‥そして、スレイドは地獄の方へ真っ逆さま
‥て感じ?
彼は戦争で人を殺しすぎたからなぁ‥

 ‥なんてね。(笑」

彼がふざけた様にそう言葉を発した直後、張りのある高い衝撃音が短く響いた。


テトラがレスティの顔面をおもいっきりはたいたのだ。

テトラ
『…ふざけるな‥!!』

レスティ
「ゴゴメン!!
  ‥冗談だよ!!」

‥彼は真剣な眼差しで迫ってくる彼女に慌てて謝罪したが、冗談であることなど彼女にはわかっていた。

‥ただ、今までスレイドがいたお陰でその大半が薄れていたであろう感情…

‥恐怖が押し寄せ、とても冷静になどいられなかったのだ。

テトラ
『…ここで立ちどまっていても仕方がない‥

‥‐行くぞ!!』

‥テトラは崩れそうな心をごまかすように、レスティを引き連れてその足でめいいっぱい歩を進めた。

No.117 06/07/20 23:01
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第68ページ目

『この魔人宮とやらは数では落とせぬ。』


‥テトラはこの宮殿(神殿)に入る前に、騎士団長達に淡々と述べている自分を思い出し、またその自分を情けなく感じていた。

【じゃあ私はどうなんだ ‥。
スレイドがいなければ最初の階段か、そうでなくともシャンデリア に潰されて終わっていただろうに…。】

あの時は、自分になら出来るという自惚れがあったのだろうか‥

いや‥ただここまで強がって来ただけなのかもしれない。

‥では果して何を理由に自分はここへ来たのだろう。

皇帝の命があったからか、魔人殺しの力を使えるからか‥それとも正義の為か…?

すぐに頭に浮かんだものは、どれも確かにそうであるかのように感じる。
‥しかし、いったいどれが本当の理由なのかと考えると、全くもってはっきりとはしない。


…ふとテトラはスレイドの言葉を思い出した。


《俺とお前とでは
 ここに来た理由は別。
 俺は俺の目的で剣を
 振らせてもらう》



テトラ
【あの時私の力を受け入れなかったお前の理由はなんだったんだ‥?】

彼女の心の中は謎ばかりが渦を巻き、自分のことすらよくわからなくなっていく‥



レスティ
「ねぇ、テトラ。
   …まただよ。」

テトラ
『………』


レスティの言葉で現状に引き戻されたテトラは、その事態をようやく把握した。

No.118 06/07/20 23:19
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>> 117 >つけたしページ

◇68ページ目の※

確認し忘れて書けませんでしたが、《》は第33ページ目のセリフです。

しかも、多少言い回しが違うとこが魅力です。


   ξ⌒¢§+,+§о
      ナンノ
      ミリョクダ!!

No.119 06/07/21 21:57
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第69ページ目

散々歩き回って
3度目だ。

仮面の石像に向かって左右どちらから入っていっても、その先に待っているのはもとの場所。…つまりは石像の間に辿り着くのだ。

門の中はまた様々に道が分かれていたが、それも全く関係なく戻って来てしまう‥

テトラ
『…完全に
 遊ばれているな。』

レスティ
「少し休もうか。

そしたらあっちの柱の奥も調べてみよう。
‥道があるかもしれないしさ。」

レスティは左右に広がる柱の奥の暗闇を指さして言うと、テトラもそれに同意した。



‥それにしても、吊り橋から落下してここに来てからというもの、不思議な感覚を感じる…。

…何か空気が歪んでいるというか‥
心に何か重い物がのしかかっているというのか…。

おそらく今までの部屋にはない、何かの力が働いているのだろう。

No.120 06/07/21 22:18
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第70ページ目

レスティ
「それにしても、
何か変な像だよね。
   ‥これ。」

レスティは仮面の像を顎で示して言った。

‥その像は左手を腰にあてて、右手は人さし指をたてて天高く掲げてられている。
その装いはタキシードにマントを着け、そして印象的な蝶々のような派手な仮面をつけていた。

レスティ
「ハハ‥僕が知ってる冒険小説の通りなら、あれが急に動き出して来るんだよ。」

テトラ
「…大衆演劇の次は冒険小説か?
爵位を持つ者とは思えぬな‥。」

レスティの間の抜けたような冗談に、テトラは少しだけ微笑んだ。

レスティ
「良かった。
‥気が紛れたかい?
ずっと思い詰めていたみたいだから
心配だったんだよ。」

テトラ
『…………?』


レスティ
「‥僕はスレイドの様にはいかないし、頼りないと自分でも思っている。
‥でも、よかったらテトラの悩みを聞かせてくれないか?

力にはなれないかも知れないけど、相談にはのるよ。」


テトラ
『……………ああ。
 そうだな‥
…すまなかった。』

‥彼女はスレイドのことだけを考えて彼を無視していたことを恥じた。

No.121 06/07/21 23:05
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第71ページ目

像の周りに結界を張り、その中に二人は腰を降ろしていた‥。


レスティ
「ええ?
ここに来た理由だって?

‥そんなの皇帝に命令されたからってだけだろ?
誰も好きでこんなとこに魔人退治なんかに来ないよ。」

‥テトラの頭に渦を巻いていた問題を知り、レスティは不思議な顔で答えた。

テトラ
『あ‥いや…
そういうのではない。
確かに断れるものでもないのだが…

何というか、私はこの魔人宮殿の存在を知ってからここまで、何も考えずに来てしまったようだ。
…特別に嫌がりもせず、当たり前のように淡々と‥。

魔人殺しの力を使えるのは自分だけだからといい聞かせて来たが、それすら本当に自分が思っていることなのかわからない。

‥自分の意思ではなく、別の何かに体を操られているような‥」

テトラは、うまく言葉にならずにもどかしそうな表情を浮かべた。

レスティはそんな彼女の背中を軽く叩いて、言葉を続けた。

レスティ
「そんなの
どうだっていいさ…。

目的ははっきりしているんだ。
魔人を倒して、この宮殿から脱出することってね。

…今はそれだけでいいんだよ。
早いとこスレイドと合流して、三人一緒にここからでよう。」

レスティの言うことはもっともである。

自分の考えていることは、今回の任務を果たす上で別段重要なことではない。
‥その時点のテトラは彼の言葉を聞いて素直にそう思い直していた。

…その直後に奴と会うまでは‥。

No.122 06/07/22 00:24
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第72ページ目

テトラ
『…そうか‥
私としたことが、
   …いやっ
私らしいと言うべきか?
いらぬことを考えすぎていたようだ。
  …すまぬ! 』


‥異変が起きたのは、テトラがそう言った直後だった。

レスティ
「ハハ‥また
力を入れすぎてるよ。

‥でも大丈夫…。
僕がずっと守ってあげるからね‥。



‥僕の可愛いテトラ‥」


テトラ
『…………ん?
…どうした?

何か変だぞレスティ。』

…急に妙なことを言い出したレスティ。
テトラはまた冗談かとも思ったが、そのわりには眼差しが真剣である。

‥次の瞬間‥


???
「美しい!!!
愛するマドモアゼルの
悩みに優しく応える
   ムッシュ!!
…正に真実の愛だ!!!」

何処からか不自然に思える程巨大な声が響いた。

テトラ
『何者だ!!』

???
「マドモアゼル…
貴女は自分の存在に疑問を抱いているのかい?
‥その気持、無視してはいけない‥

‥何故ならそれは運命の証だから。」


次に聞こえたその声は耳元で囁かれているように近くから聞こえる。

テトラ
『まさか!!』

テトラが上を見上げると、あの仮面の石像が動き出し、しゃがんだ状態で話かけていたのだ。


ペルソナ
「はははは!!
我の名は愛の魔人仮面
セレナード=ペルソナ!!

我の魔法で、素敵な愛の世界を味あわせて差し上げよう!!

    ‐トゥッ!!」

鼓膜にビンビンと響く声でそう叫ぶと、魔人はそれまで踏んでいた台を蹴り、結界を跳び越え反対の壁の手前に着地した。

ペルソナ
「赤毛の
マドモアゼルよ‥

パレドレが言ったはずだ‥貴女は客人だと。

貴女は我らが神殿に足を踏み入れる運命を持って産まれたのだ!!!」

No.123 06/07/22 14:44
高校生9 

よっしゃー変態仮面キター。絶対あの石像怪しいと思ったんだよね。わざわざ石像と同じポーズしてみたけど、すっげぇ怪しかったもん(`∀´)
読み通りだな……えっ!?みんな気付いてたって?またまたぁ~負け惜しみ言っちゃってぇ~




話の腰を折るのは得意です(b^-゜)高校生でした

No.124 06/07/22 20:02
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>> 123 今晩は!~('.')~

高校生9さん
お久しぶり様です。
レス有難うございます。

あ、
バレてましたか?(爆)
いや~彼は本当に変態なんですよ。(笑

→そろそろ話も後半なので、これまでズラズラと書いてきたことをビシャッ と一つにまとめていきたいと考えています。

    ~('.')~
    ビシャッと!!!

そのため、1レスごとの難易度が上がるので、ペースが下がることがあるかもしれませんが、最後まで良くても悪くてもおもいっきり書き込んでいきたいと思います。
これからも、よろしくお願いします。

‐あ、
皆様からのレスは嬉しいので、いつどのタイミングでも有り難く受けとりたいと思います。


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.125 06/07/23 00:04
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
ζテトラの落書き

いぬマン
  VS
  アフォックス

◇アフォ討論ファイナル
(ジャッジ後半)

ζζζζζζζζζζζ

きつねマン
「な…くっ‥
 バ、バかなッ…!!
きっ
 貴様ぁあぁああ!!!」

…なんと!!!
アフォネはポケットから※スカウターを取り出して、二人の戦闘能力を計り出したのだ!!

  ピピピッ
    ピピピッ

アフォネ
「はい!!
   勝者
アフォックスさん!!」

いぬマン
『な、バ、バカなッ!!
このアフォックスより俺の方が低いのか!?』

きつねマン
「目を覚ませ!!
そういう問題じゃないだろ!?


………
数値はどれくらい?」

いぬマン
『予想外だ…。』

アフォネ
「きつねマンが8で
いぬマンが5です。」

いぬマン
『な、なにぃッ!!』

きつねマン
「大丈夫だ!!
ドラゴンボールに出てくる猟銃みたいのを持ったおっちゃんも確かそのくらいだ!!!」


…こうして、2回戦はきつねマンがとって現在1ー1

そして‥


いぬマン
『な…アフォネ‥
ま、まさか‥!

    ‐ぬぅぉあッ!!!
  ばッ…
ばかぬぅォァアッ!!!』



*いつかに続く→


※スカウター
=戦闘能力をはかる機械

No.126 06/07/23 00:40
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第73ページ目

テトラ
『運命‥』


ペルソナ
「左様!!
貴女が知るように、一つの世に4種の力を持つ者が重なって産まれた記録はない!!

‥それは我々魔人が復活する時代に合わせて、それらの者が産まれている証なのだ!!!」

テトラ
『…つまり人の心が光よりも闇に傾いた時に、私のような者が産まれるということか?』

ペルソナ
「チェックメイト!!
おみごとっ
 その通りなのだ!!!
はははは!!!」

‥魔人は大袈裟な身振り手振りで言葉を放ち、不適切な笑い声を飛ばしている。

テトラ
『…解らぬ‥。
ではなんでその運命を私等が背負わなくてはならぬのか…』

ペルソナ
「赤毛のマドモアゼルよ‥
それは仕方の無いこと‥

‐運命は受け入れねばならぬのだ!!!
     ‐さぁ!!
それでは貴女に運命を告げる、我が愛の舞台の幕開けといこうではないか!!!」

テトラ
『なんなんだ
 こいつは…υ。』

‥そう言って、テトラはレスティの方を見た‥

テトラ
『な…………。』

その瞬間テトラは鳥肌が立ち、背筋にゾクッとしたものが走る。

‥レスティはずっと
彼女の方を見つめていたのだ。
いつになく静かな瞳を向け、ジッと凝視して‥
そして、ゆっくりと優しく手を握って来た。

レスティ
「大丈夫…。
 僕と一緒に
  行きましょう。

きっとお護りします。
       ‐姫君」

No.127 06/07/23 01:27
高校生9 

いつレスしてもいいよ、という発言に甘えてもう一度
いや~レスティの役目はこれだったのか(ぇ
てかペルソナこと変態仮面(逆だ)が結構重要なこと言ってなかった!?
う~む早くビシャッと読みたいぜ(使い方違う)
それでは仕上げも頑張ってください(`∀´)







追伸:スカウターほすぃな~

  • << 129 今日は!~('.')~ 高校生9さん。 レス有難うございます。 スカウター… 昔ドラゴンボールで見て憧れたものです。(爆) →えぇ、変態仮面は仰る通り結構重要ですが、     ~('.')~      ケッコウ!!! ‥依然として変態には変わりありません。(笑 そしてレスティは‥  ‐実は£%☆℃*      なんです!!!     ¢§~.~§ρ      ワケ ワカラン!! それではビシャッ となるように頑張りまたいと思います。 有難うございました。       シッコクノアホ       いぬマン

No.128 06/07/23 08:19
高校生13 

私もお言葉に甘えて…
お久しぶりです。
私も早くビシャッと読みたいです(^-^)笑
続き楽しみにしています。頑張って下さい☆

  • << 130 今日は!~('.')~ 高校生13さん。 お久しぶり様です。 レス有難うございます。 随分長くなってしまいましたが、読んで下さって有難うございます。 毎日なるべくミスの無いように頑張りたいと思います。 ‥たまに、 投稿した直後に  『しまった!!!』 と、なります。(笑 それでは、今後もよろしくお願いします。 有難うございました。 ~('.')~ ビシャッと!!       シッコクノアホ       いぬマン

No.129 06/07/23 13:00
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>> 127 いつレスしてもいいよ、という発言に甘えてもう一度 いや~レスティの役目はこれだったのか(ぇ てかペルソナこと変態仮面(逆だ)が結構重要なこと… 今日は!~('.')~

高校生9さん。
レス有難うございます。

スカウター…
昔ドラゴンボールで見て憧れたものです。(爆)

→えぇ、変態仮面は仰る通り結構重要ですが、
    ~('.')~
     ケッコウ!!!
‥依然として変態には変わりありません。(笑

そしてレスティは‥
 ‐実は£%☆℃*
     なんです!!!

    ¢§~.~§ρ
     ワケ ワカラン!!

それではビシャッ となるように頑張りまたいと思います。

有難うございました。


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.130 06/07/23 13:14
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>> 128 私もお言葉に甘えて… お久しぶりです。 私も早くビシャッと読みたいです(^-^)笑 続き楽しみにしています。頑張って下さい☆ 今日は!~('.')~

高校生13さん。
お久しぶり様です。
レス有難うございます。

随分長くなってしまいましたが、読んで下さって有難うございます。

毎日なるべくミスの無いように頑張りたいと思います。

‥たまに、
投稿した直後に
 『しまった!!!』
と、なります。(笑

それでは、今後もよろしくお願いします。

有難うございました。
~('.')~
ビシャッと!!

      シッコクノアホ
      いぬマン

No.131 06/07/23 23:08
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第74ページ目

レスティの様子がやはりおかしい。
慌ててテトラは彼の手を振りほどく。

ペルソナ
「はははは!!
ムッシュはすっかり
我の魔法の世界に落ちたようだ!!!

      ‐さぁ!!
赤毛のマドモアゼルよ!
彼の愛に答えて差上げると良い!!!」

次に魔人が叫ぶと、
それを合図にして
《舞台の幕》が降りて来るように、辺りが上から下へと真っ黒な闇に包まれていく‥。

テトラ
『……何だ!?υ』

‥そして降りた暗闇の幕が再びのぼっていくと‥

不思議なことに、辺り一面が菜の花畑へと背景がすり変えられていた。

テトラ
『ここは…?
 …魔人は‥
あの仮面男はどこに消えたのだ!?』


…そこは空は青く、急ぎ足でかけぬける風が、菜の花をさわりさわりと揺らしている。
‥その空気は完全に外のものだった。


レスティ
「姫君…
ここまで来れば、
安心です。
奴はここまでは追って来ません。」


テトラ
『レスティ
いい加減に目を覚ませ!

何故私が姫 ‐…!?」

そこまで言ってテトラは目を丸くした。

No.132 06/07/23 23:41
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第75ページ目

なんということか。

テトラはおとぎ話のお姫様のような
ヒラリとしたドレスを着て、額の上の髪にはバランスを無視した大きく、きらびやかな櫛の髪飾りをつけていた。

テトラ
『ぬぁッ!…こ‥
これは魔人の仕業だ!!』

レスティ
「何を言うのです。
貴女は私の愛しき
テトラ姫‥
どうか、私の愛を受けとって下さい。」

彼はそう言ってテトラの方へと近づいて来る。

テトラ
『待て!!υ
  ‥早まるな!!

‐私は姫等ではない!!』

テトラは髪の飾りを菜の花の海の中に投げ捨てると、寄って来るレスティから逃げるようにして、逆方向に向きを変えて歩き始めた。

テトラ
『…………。』

レスティは彼女の後をピッタリと着いてくる……

そしてその歩調の音は少しずつ速くなり、とうとう走りの音へと変わっていった。

テトラ
『…いったい仮面男は何が狙いなんだ!!?』

彼女もまた、走って逃げる。

レスティ
「テトラ姫!!
そのようなドレスで走っては危険です!
転んでしまいますよ!!」

テトラ
『いやッ!!
お前の方が危険だ!!υ』

…その時、テトラの足に何かが引っ掛かった。

No.133 06/07/24 00:43
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第76ページ目

テトラ
『うあっ!!』

テトラは体制を崩すと、そのまま手を付き転倒していった。

テトラ
『…しまった!!』

すぐさま顔を上げた時レスティはすぐ後ろまで来ていた。
動きを止めたテトラを見て安心したように近づいて来る。

レスティ
「ほら
言ったでしょう。
走るとあぶな………」



    テトラ
    『?』

…レスティの動きが止まった‥。
いや、止まったのは彼だけではない。
今まで踊るように揺れ動いていた菜の花達も完全に静止し、それを揺らす風も流れをとめている。

テトラ
『助かったが‥
  今度は何だ?』

そこで、どこからか声が響いて来た。
‥その声は聞けば直ぐに誰のものかがわかる。
   ‐ペルソナだ。

ペルソナ
「美しい!!
思いを迷いなき情熱で捧げるナイト‥

‥そしてそれを恥じらい断る可憐な乙姫!!

しかし姫が裾を踏み倒れ、ナイトが優しく抱き起こしたとき、二人の愛は激しく燃え上がるのだった!!!

‐はははは!!
   傑作だぞ!
赤毛の
マドモアゼルよ!!!」

その声が鳴りやむかどうかのところで、テトラの視界を何かが横切っていく。

テトラ
『………?』

それはレスティの肩の辺りに突き刺さり薔薇色に輝いた。
正体は魔的な力で作られたニードル(針)
その先は色の通りに薔薇の形をしている。

ペルソナ
「マドモアゼルよ!!
これより貴女を素敵な舞台にお連れしよう!!
その間ムッシュには少々休んでいてもらう!!!」

‥薔薇のニードルの効果はその直後に即座に表れた。
‥それを受けたレスティの体が、ガシガシとその傷口から順に石化していったのだ‥

テトラ
『レスティ…‥!!』


ペルソナ
「安心したまへ。
貴方が更に進むのであれば、彼ももとに戻る故…

はーはっはっは!!!」

‥魔人の高笑いと共に再び真っ黒な幕が下りてきた‥

レスティを隠して‥

No.134 06/07/24 20:14
☆アイスクリーム☆ ( Y5Of )

お久しぶりです☆
ちょっと来なかったら、話が進んでて、読むのに大変でしたf^_^;)笑☆
んで・前から聞きたかったのですが、
77レスの、テトラの叫び(?)で、最後の方の顔文字くんは、何を投げてるのですか?
アレ・すごく笑いが出ました(ノ∀`)

No.135 06/07/24 23:08
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>> 134 今晩は!~('.')~

アイスクリームさん。
お久しぶり様です。
レス有難うございます。

「ξ」ですね。(爆)

ん~‥5分位考えましたが、あれがなんであったのか自分にもわかりませんでした。(笑

‥しかし、テトラはかなり「投げ癖」があって、この間は櫛をなげました。

‥そして今夜もある物を投げるのです。(笑


‥本編に関しては、漫画やアニメ感覚で読んでもらう→を意識していて、台詞での繋ぎが多いので、字数がかさんで大変な状態です(爆)

‥が、結構後半までは来ているので負けずに頑張ろうと思います。

有難うございました。


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.136 06/07/24 23:44
☆アイスクリーム☆ ( Y5Of )

>> 135 今回の話は、最初からゲームの世界みたい☆と思ってて、楽しませてもらってます♪


んで・アレが何なのか『謎』なのですね。☆爆笑☆

イヤァ~・やっぱり、いぬマンさんは、良いですね♪

最後まで、お供させてもらいます(「◇^)Г~アハハ♪

  • << 138 今晩は!Ⅱ~('.')~ アイスクリームさん 有難うございます。 ゲーム!! ‥それもいいですね。       (笑) なるべくキャラのビジュアル的なことは、読んで下さる方のイメージにお任せしている今日のこの時ですが、(爆) 先程説明不足だった点を一つ‥ ¢§-.-§ρ ¢§+,+§о ¢§T-T§ ↑これらは、テトラの顔ということで使用しています。(笑) 本編では、赤毛ということで紹介していますが、左右の§は二つにわかれたテールの髪を表現しています。 ということで(?) 今後も頑張っていこうと思います!! アイスクリームさんも頑張ってください!!       シッコクノアホ       いぬマン

No.137 06/07/24 23:45
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第77ページ目

辺りが真っ暗になると、遠くから微かに音が聞こえてきた。
そしてそれは段々と近付いてくる。

‥どうやら、走る馬の蹄の音のようだ。

テトラ
『あれは‥仮面男。』

その時点で再び闇の幕が上り、小さな馬車に乗ったペルソナがやって来る。

テトラが
立っていたのは、
果てなく広がる草原の中を通る、細い一本道だった。

ペルソナ
「ボンジュ~ル
  マドモアゼル!!!
  ‐待たせたね!!」

テトラ
『貴様…
何を企んでいるんだ!!』

テトラは素早く魔人に掌を向ける。

ペルソナ
「無駄だよ。
我の魔法の世界にいる内は、貴女の力は使えないのだ!!」

    テトラ
    『……ッ!』

ペルソナ
「安心したまへ!!

ここで貴女をいたぶるつもりはない!!
‐そしてムッシュも貴女次第でもとに戻ると約束しよう!!!」

魔人は手綱を操り馬を止めると、後ろの豪華に飾られた日傘付きの席を、大袈裟な手振りで指さした。

ペルソナ
「さてお乗りなさい!!

貴女をお乗せするには地味な席やも知れぬが。」


【…今は言う通りするしか無さそうだ‥】


テトラ
『フン‥確かに私が乗るには向かぬようだな。』

彼女は日傘を外し道の外に投げると、魔人の後ろに乗り込んだ。

ペルソナ
「フフフフ‥!!
   では参る!!」



‥馬車がゆっくりと動き出す。

No.138 06/07/25 00:02
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>> 136 今回の話は、最初からゲームの世界みたい☆と思ってて、楽しませてもらってます♪ んで・アレが何なのか『謎』なのですね。☆爆笑☆ イヤァ~… 今晩は!Ⅱ~('.')~

アイスクリームさん
有難うございます。

ゲーム!!
‥それもいいですね。       (笑)

なるべくキャラのビジュアル的なことは、読んで下さる方のイメージにお任せしている今日のこの時ですが、(爆)
先程説明不足だった点を一つ‥

¢§-.-§ρ
¢§+,+§о
¢§T-T§

↑これらは、テトラの顔ということで使用しています。(笑)

本編では、赤毛ということで紹介していますが、左右の§は二つにわかれたテールの髪を表現しています。

ということで(?)
今後も頑張っていこうと思います!!

アイスクリームさんも頑張ってください!!


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.139 06/07/25 01:01
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第78ページ目

草原の中を魔人の馬車は歩くようなスピードで進んで行く。

テトラ
『…………』

ペルソナ
「んー‥なんて喉かなひと時なんだ。

‥マドモアゼル‥?
何かご不満でも?」

…どうもおかしい。
菜の花畑にいる時は感じなかったが、自分が移動しているのではなく、背景が映像を見るようにスクロールしているのである。

ペルソナ
「‥そろそろ到着だ!」

ペルソナは馬車を止め、右手の方に体勢を向けると、何かに合図を出すかのように指をパチンと鳴らした。
‥そしてあの真っ黒な暗闇の幕がそれにこたえる。


テトラ
『‥何が始まるんだ?』

ペルソナ
「我の役目の一つ‥
それは貴女に運命を告げること。」

その言葉で、再び幕が上がりだした‥

‥テトラはその現れてくる光景に注目する。

テトラ
『これは…魔人宮‥』

そこに映しだされたのは、あの天秤のステンドグラス がある礼拝堂であった。

ペルソナ
「ここは、遥か昔‥
まだ外の世界で活動していた頃の我らが神殿の姿だ。」

テトラ
『‥何だって?』




‥礼拝堂では沢山の人間が祭壇に向かって祈りを捧げている。

そして、その壇の上にはあの処刑場にいた巨人が座っていた。

ペルソナ
「よく聞くがよい。
貴女が言うところの魔人宮殿とは、戦争で奴隷捕虜にした人間に魔人が建てさせた
魔神(ましん)の神殿なのだ。」

No.140 06/07/25 23:24
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第79ページ目

テトラ
『奴隷捕虜‥
やはり人間と魔人の間に戦争があった‥

では、その前は両者は共に生きていたということか?』

ペルソナ
「そこまでは
何者にもわからぬ。

マドモアゼル‥
貴女が今まで我等が神殿のことを何も知らなかったようにな!」

‥映像では何人かの人間が壇の前に集められ、巨人のまさかりでアリの首を落とすように頭部を切断されている‥。

テトラ
『………
なんということだ‥』

ペルソナ
「魔人は争いの上で捕獲した人間を、大きく二種類の奴隷にわけた。
一つは魔人達の部下として、その征服の僕とされる者達。

そしてもう一つはイケニエとして魔神に捧げられる者達‥。」

テトラ
『‥今のは
 後者の者達か…。』

ペルソナ
「フフフフ…!!
では、続いて前者の者達に移ろうか!」

魔人はまた指を鳴らして合図を送った。

テトラ
『魔人の下僕とされたもの達‥。』

‥再び幕が上下する。

‥するとそこには3人の人間が、小さな丸いテーブルに向き合うようにして席につき、何かを相談している姿が映し出された。

ペルソナ
「マドモアゼルよ。
ただの一度だけ貴女の様な力を持つ者が、三者同時に産まれた歴史がある。

‥それは貴女の運命と繋がり、そして闇の力の歴史でもあるのだ!!」

No.141 06/07/26 00:33
高校生9 

きたよきたよ。核心部分がきたよ!!うひゃー楽しみ(本日ちょっと嬉しいことがあったので、未だにテンションがおかしいです。いつも通りじゃんと思ったなら……まぁいつもおかしいからな俺(´∀`)てかカッコの中がなげぇ~)
時間かかってもいいです!!その時間も楽しみの内だから笑

  • << 143 今晩は!~('.')~ 高校生9さん。 いつも有難うございます。 いいことあったんですか!? それは何よりでございます!(笑 なんだこの言い回しはυ) 嬉しい事があった日はハイテンション でいいと思います(爆) ‥自分もいい事があったら落書きで一華咲かせてみせます!!!(爆) ↑何か違うυ 話の方は、長いぶんやっぱりまとめるのは一苦労ですが(笑 とにかく丁寧に、一つ一つやって行こうかと思います。 ページ数的にはまだ少々かかりそうですが、頑張りたいと思います! 有難うございました ~('.')~ ¢§^-^§ρ       シッコクノアホ       いぬマン

No.142 06/07/26 00:42
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第80ページ目

映像に映し出された三者はいずれも若い姿の二人の男性、そして一人の女性である。

テトラ
『この者達が私と同じ魔人殺しの力を‥

‥それで?』


ペルソナ
「彼等はただの人間ではなかった。
魔人と人間のハーフ…
つまりは混血なのだ。

‥そして彼等の任務は、イケニエの監視と魔神を讃える建造物の建築を指揮すること‥。」

テトラ
『混血‥』

‥テトラは嫌な予感を感じていた‥。
魔人殺しの力を持つものが魔人の血を引き継ぐ者だというのなら‥

ペルソナ
「おや?
さすがは赤毛のマドモアゼル。
お気付きになられたかな?

……自分にも魔人の血が流れていることに。」

    テトラ
   『………』

ペルソナ
「フフフフ‥
あの者達を紹介しよう…

まずは、後のハイデンベルグの祖先にあたる二人‥
フィローとソフィ。



‥そしてもう一人は
…。」


テトラ
『ふざけるな!!
  さっさと申せ!!』




ペルソナ
「‥若き日の
   パレドレ…

‥まだ人間として生きていた頃の彼だ‥。」

No.143 06/07/26 01:04
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>> 141 きたよきたよ。核心部分がきたよ!!うひゃー楽しみ(本日ちょっと嬉しいことがあったので、未だにテンションがおかしいです。いつも通りじゃんと思っ… 今晩は!~('.')~

高校生9さん。
いつも有難うございます。

いいことあったんですか!?
それは何よりでございます!(笑 なんだこの言い回しはυ)

嬉しい事があった日はハイテンション でいいと思います(爆)

‥自分もいい事があったら落書きで一華咲かせてみせます!!!(爆)
↑何か違うυ

話の方は、長いぶんやっぱりまとめるのは一苦労ですが(笑
とにかく丁寧に、一つ一つやって行こうかと思います。

ページ数的にはまだ少々かかりそうですが、頑張りたいと思います!

有難うございました
~('.')~ ¢§^-^§ρ


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.144 06/07/26 22:40
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第81ページ目

‥パレドレ…
そしてソフィーにフィローは、何かを決意したようにほぼ同時に立ち上がった。

テトラ
『わけが解らぬ‥
何故パレドレが‥』

ペルソナ
「…魔人達はより忠実な僕を手にいれるために、奴隷達に自らの子を産ませた。

‥しかしその子供達は忠誠どころか、自分達に不思議な力があることに気づくと、それを用いて、魔人達に対抗していったのだ!!」


‥画面の中では三人の勇者が、魔人達を相手に紫の炎で戦いを挑んでいる。


    テトラ
   『…あ‥』


‥三人うちの一人、フィローが魔人の攻撃を受けて倒れ、更に容赦のない衝撃が彼を襲おうとする‥

  ‐その時である。

ペルソナ
「‥マドモアゼル!
よく見ておくがいい!!」


漆黒のドス黒い霧が魔人の周りをもの凄い速さで円をかいて回り、それがたちまちその魔人の体を飲み込んでいく‥

‥そして後に何も残すことなく空気の中に消えていった。

テトラ
『闇の封印‥
これが闇の力…。』

ペルソナ
「彼等はこの神殿の魔人達を退治し、そこから人間の英雄としての輝かしい道を歩んでいく。
貴女のいう魔人殺しの力を人々は
  《太陽術》
‥と呼び、称えた。

‥しかしこの神殿の戦いで、一人命を落としてしまう事となる。」

テトラ
『………』

その一人とはあの魔人の攻撃を受けた男
フィローだった。
‥仲間の死に
パレドレとソフィーが悲しみに暮れている。

ペルソナ
「この時既にソフィーの中にフィローの子供が宿っていた。
そしてそこから何代も魔人の血が受け継がれて、今の貴女に繋がる‥。」

テトラ
『‥成程な…
    …あッあれ?』


‥悲しいからではない‥
ただ自然に、フィローの死に顔を前にテトラの頬を一本の涙が通っていった。

No.145 06/07/27 00:21
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第82ページ目

ペルソナ
「フフフフ!!
 マドモアゼル!
‥それこそ運命の涙。
そしてフィローとソフィーの愛の証だ!!!」


また魔人の甲高い叫びが始まった‥

‥しかしその時のテトラには、魔人の言うわざとらしい《運命》という言葉が、何となく理解できた様な気がした。

テトラ
『‥しかし、何故人間として戦い抜いたパレドレが今のあの状況に…
  いや‥
それ以前にパレドレがここに今存在すること事態が不思議なことだ。」

ペルソナ
「‥フフフフ!!
彼のことは彼に直接聞いた方がいい。

しかし、ソフィーの方は悲劇が待っていた!」

テトラ
『…何?』

ペルソナ
「魔人に勝利した人間は、その残党がいるのではないかと恐れ、怪しい者達を魔人と決めつけ駆除していた。
‥その中にソフィーの存在も含まれたのだ。

  ‐魔女として!!」

テトラ
『何故だ?
彼女は人間の英雄の筈だろう!?』

ペルソナ
「先に述べた通り、彼女は最初奴隷達を監視・指導する者だった。
‥そこで当然に恨みも買い、魔界を滅ぼす力を持つ魔女と呼ばれ公開処刑されたのだ。」

テトラ
『そんな化け物が人間に捕まり処刑か‥
 おかしな話だな‥。』

‥その時の人間がとった行動は魔人のような道楽じみた征服とはまるで別のものであっただろう。

…しかし、その中で命を奪われる者にとっては同じことだ。

‥テトラはそう感じた。

ペルソナ
「さて、そろそろ我が用意した最後の舞台にご案内しようか!!

‐準備はよいか!?」


テトラ
『私は最初から
準備が出来ている。
 さっさと進め。』



そうは言ったものの彼女は不安を感じていた。

‥次に何が現れるかもそうだが、それ以上に目の前にいる仮面の魔人が何を意図しているのか‥
それがわからない。


…そんな中、ゆっくりとあの闇の幕が降りてきた。

No.146 06/07/27 00:42
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第83ページ目

 ‡テトラのメモ‡

1.
>奴隷に子を産ませた魔人について‥

序盤にも説明したように、魔人と言っても幅広い。
この行動をおこした魔人は、生命をもつ怪物の類であり霊的なもののけ以外の者である。

また、人間と戦をしていたのは、この種の魔人が中心と考えられる。


2.
>ソフィーの子供について

彼女はフィローの子を産むと、魔人との戦いから避けるために安全な場所に預けた。

彼女が捕えられたのは戦いが終り、子供を迎えにいく途中だった。


(迷宮図書館より)

No.147 06/07/27 18:39
夜宵 ( JgMf )

はじめまして☆↑↑毎回、凄く楽しく読ませてもらってます゚。:+(≧艸≦*)+:。゚
テトラの落書き最高ですヾ(´∀`)
これからも楽しませてください↑↑゚。:+ by 夜宵

No.148 06/07/27 21:17
ア‥いぬマンッ!! ( 6FpT )

>> 147 今晩は!~('.')~

夜宵さん。
レスどうも
有難うございます。

落書きの方もみて下さっているようで、とても嬉しく思います!
実はそろそろ落書きをイッチョ書きまくろうかと考えていたところです!!(爆)

    ~('.')~

‥本筋の話に関しては、もう少ししたら最終段階に移行します。
長いですが、最後まで終わって通して読んだ時に、まとまりが感じられるようなものを目指そうかと考えています。

今後もよろしくお願いします。

有難うございました。


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.149 06/07/27 23:35
<-◆ζいぬマンζ◆-> ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
ζテトラの落書き

いぬマン
  VS
   アフォックス

‥第二回戦はアフォネの不当な判定であっけなく決着がついた‥。

しかし、それだけではアフォネの※【ア発作】は治まるわけもなかったのだ!!

アフォネ
「それでは三回戦の勝敗は神様にお聞きしてみましょう。」

いぬマン
『な…なんだと!!?
貴様‥なッ 何をするつもりだ!!』

きつねマン
「アシュケェェ‥」

アフォネは道端にいる石ころマンを2つ並べて指先で交互に指しながらブツブツと何かを唱えている…。

いぬマン
『なっなにぃ!!!
《どちらにしようかな》‥ッてヤツか!?』

きつねマン
「予想外だ‥。」

アフォネ
「て・ん・の・か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り…
‥はい、
勝者アフォックスさん。」

いぬマン
『ばっ馬鹿な!!
認めん‥
 私は断じて
認めんぞぉおオッ!!!』


きつねマン
「ふふ‥
  ぶははははッ!!
仕方がないなぁ!!
 いぬマン!!

神様が言ってるんだからなぁ!!!」


いぬマン
『だまらっしゃい
   ボケェエエッ!!!
その石ころマンに細工してるに決まってるぜ!!!』

…いぬマンはキレた。

きつねマン
「な、何だと!?
何故そうなるんだ!!?

‥だいたい何でもマンつければ良いってもんじゃない!!」


キレたいぬマンがアフォネに迫って行く!!
‥しかし…

アフォネ
「神様の言うことを聞けない人は嫌いです‥!!」

…アフォネもキレた。

襲いかかって来たいぬマンをアフォネのカウンターパンチが炸裂した!!!

 ↓
いぬマン
『てめぇなんざこの俺様がぶちのめしてやらぁあぁああ!!!』
   バキッ!!!
『ぁあ痛い~!!
ごめんなさぁい許してくださぁあい!!』

…ぶちのめされた。


*いつかに続く→


※ア発作
=アホのエネルギーが爆発することである!!!

No.150 06/07/28 01:02
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第84ページ目

下りてきた幕は馬車の通って来た一本道も飲み込み、辺りは漆黒に包まれた。

ペルソナ
「さぁマドモアゼルよ、馬車を降りるのだ。
貴女が降りた時点でこの闇が次の舞台へと運んでくれる‥。」

魔人が先に馬を降りてそう言うと、テトラはそれに従った。

テトラ
『…また妙な音がするのだが‥。』

彼女が地に足をついた瞬間に、馬車は背景の黒に溶けるように消え、その次にはまた新しく馬の蹄の音が聞こえて来たのである。

…遠くから‥
しかし、今度は一騎ではなく複数の、それもかなりの数が向かって来る。

    テトラ
   『……!!?』

‥すると、近くまで迫って来た行列の音はすぐ様彼女をとり囲み、誰かがこういい放った。

騎士
「お前が
魔女のソフィーか!!
  ‐探したぞ!!

おとなしく我等と共に来て貰おうか!?」



‥わけが解らない‥


テトラ
『何を申している!?

‥私は
ソフィー等ではない!!
見れば分かるだろう!』


無論テトラとソフィーの容姿は大分異なる。
しかし‥

騎士
「魔女めが‥
口ごたえするつもりか!!変相しても騙されはせぬぞ!!」


テトラ
『………チッ‥!』

テトラは問い質そうと魔人を探したが、奴の姿は何処にもいない。
結局はここはペルソナの魔法の世界…
手の内の中で踊らされるしかないのだ。


テトラ
『…仕方がない。
ではさっさと参るぞ!!』

‥彼女がそう観念すると、それを待っていたかのように幕が一斉に開いていく…

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