注目の話題
60代後半の男性はなにしてる?
不倫旦那に一言いってやりたい
警察はもう捜査してないんでしょうか?

‡迷宮手帳‡

レス209 HIT数 7489 あ+ あ-

いぬマン( 6FpT )
06/08/11 00:39(更新日時)

こんばんは。
◇アヌビス◇
とかいうアホ系ストーリー のスレ主です。
~('.')~
今回はソフトホラーを書き込む…
いえ、妄想したいと思います。

よろしければ、暇つぶしに覗いてやって下さい。



>アヌビスヲ ミテクダサッタ カタガタヘ
※今回はゆったりとスレをワイドに使って、長期的な手で書き込みたいと考えていますので、レスの更新スピードはアホスレより遅くなります。御了承を。

(*_*)…チョウキテキナ テ?

      (`ヘ´)
    …コレモアホケイカ?

       シッコクノアホ
      いぬマン

タグ

No.165469 06/06/24 00:25(スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.1 06/06/24 00:31
いぬマン ( 6FpT )

>はじめに~('.')~

このスレでは、本筋のストーリーの他に 時よりアホ系の書き込みが挟まれる場合があります。
◇迷宮手帳の
    書き込み

レスの書きだしが
「第○○ページ目」
となります。


◇アホ系の
    書き込み

レスの書き出しが
「 ¢§-.-§ρ
 テトラの落書き 」
となります。

また、本筋の話しも文字の配置的な表現( スペース等)や台詞周りの表現は前スレと同じように進めて行きたいと思います。



※テトラ
迷宮手帳の主人公です。

※このスレは霊能者等から除霊、浄霊の指導を受けて書かれているものではありません。

※これで何かの天下を取ろうというものではありませんので、中傷や駄目出しはお控え下さいますようよろしくお願いします。
また、スレ内容と無関係のレスも同様にお願いします。

ただ、それらに属さないものは、ありがたく頂戴いたします!

※これはフィクションです。

※多分ジャンルはファンタジーホラーです。

※自分はアホです。

※…ヘクシュッ!!


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.3 06/06/24 00:50
いぬマン ( 6FpT )

>> 2 こんばんは。

中学生2さん
早速有難うございます。

取りあえずは気合いだけは入れて頑張ります!(笑

有難うございました。      ~('.')~

      シッコクノアホ
      いぬマン

No.4 06/06/24 01:20
いぬマン ( 6FpT )

第1ページ目◆

火…
 魔なる者を浄化する

     聖なる炎舞…


       水…
傷付きし者の
   治癒を助ける
命の滴…


  光…
魔なる者を寄せ付けぬ

結ばれし界域…


     闇…
 魔なる者を封印する

漆黒の牢壁…


これらが代々
【ハイデンべルグ家】
に伝えられし
「魔人殺し」の力
である。

No.6 06/06/24 01:40
いぬマン ( 6FpT )

第2ページ目

【魔人宮殿】

それは深き森に存在する…

世に生きる者の心の天秤が、光より闇に傾く時 宮殿に住む魔人が目を覚ますといわれた…

その宮殿は活動の刻が訪れると進化を始め、生命の気配を立てぬまま、森の暗闇に光をともすとされ、迷いし者を誘い込むともいわれる説があるが、

そもそも誰が何を意図して建てたものかは知る者はいない…

No.8 06/06/24 01:45
いぬマン ( 6FpT )

>> 5 なンかスゲェ。。。。続き読みたい☆★ こんばんは。

中学生2さん
有難うございます。

毎日(多分)少しずつ更新していきますので、今後もよろしくお願いします。

有難うございました。

      シッコクノアホ
      いぬマン

No.10 06/06/24 20:08
いぬマン ( 6FpT )

>> 9 こんばんは。

高校生9さん
アヌビスに続いてどうも有難うございます。

たまに、つまりそうになってアホ系レスで体制をとり直すことが、あるかもしれませんが、まぁゆっくりやってみます。(笑

有難うございました。

      シッコクノアホ
      いぬマン

No.11 06/06/24 22:03
いぬマン ( 6FpT )

第3ページ目◆

戦乱の世…
人は自らの国のために争い、領土を奪いあっていたが、魔人宮殿に程近い
【ブレイメル】の町では、敵国の兵に劣らぬ別の恐怖にさらされていた。

…それは疫病である。

【魔人の呪い】
と呼ばれおそれられたその病は、正体不明の高熱にうなされ、感染した者は数日の内に命を奪われていった…



…その結果、今となってはその町に住人と呼べる者の存在はなく

偵察にきた軍の者の報告では、魔人宮殿がただ静かに‥
その消えることのない奇妙な灯りをともしていたという。



‥そして、それらの噂と同時に疫病は瞬く間に広がり、ついに軍が
【魔人狩り】を任務に騎士団を宮殿に送りこんだのだ…





ここから…

この話の幕が
開かれる…

No.12 06/06/24 22:47
いぬマン ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
*テトラの落書き

◇不思議な映画館

アホ男は暇だった。

街をブラブラただ呼吸のみを心がけてさまよっていると、始めてみる映画館を発見したのだ!!

アホ男
『おお!!
この人気映画を写しても満席になりそうにないショボくれ感がたまんね~ぜ!!』

彼はそうほざき、中へと入っていった。

アホ男
『最近映画何やってんだ?』

そう独り言をいいながら、アホ男は館内のポスターに目をやった。

◇一枚目

アホ男
『ん、この写真はマト@ックスシリーズ?』

何か違う…

「ダマリックス」

…宣伝文句はこうだ
「台詞無しのブッチギリの120分!!」

…それがダメだ。


2枚目

今度はCGで魚のアニメーションのやつだ。
アホ男
『ニモ?』


「ファイティング
       エロ」
…へんだ。


3枚目

「風邪と崖と
    エゾしか」

…アホ男は何もいわずその場を離れた…

…賢明だ。


       ◇完◇

No.14 06/06/25 00:32
いぬマン ( 6FpT )

第4ページ目◆

‐【ブレイメル】‐

廃墟と化したブレイメル…そこには魔人宮の探査を命じられた騎士団の姿があった。

団長
「一週間だ…
何故帰って来ぬ!!
いち小隊をまるごと送りこんだのだぞ!!」

…魔人宮への突入はすでに行われていた。
しかし、一週間前に内部に送られた者は誰ひとりとして帰って来ない…

騎士A
「団長…そもそも何故内部へ?さほど巨大な宮殿ではないので外部から取り壊した方が速いのでは…?」

団長
「ふん、そんなことが出来るならば
この様なボロ宮殿、とうに粉微塵にしとるわ!」

魔人宮殿を解体する計画は過去に何度もあったが、それらに直接関わった者は全て謎の死をとげていたのだ。

騎士B
「団長!!
テトラ様が
ご到着されました!!」

団長
「≪魔人殺し》の
ご到着か…。」

騎士A
「フフ…あの
ハイデンベルグの者のようにならぬといいですが‥」

団長
「クフフ…あの
レスティ伯爵か?
あの方も哀れな者だ。」


…二人の前に馬車が到着した‥

召し使いによりに扉を開けられ、赤毛の髪を揺らしながら《魔人殺し》が姿を現した。


団長
「よく
いらっしゃいました!!
お待ちしていましたよ! 」

テトラ
『……ああ。』

それは、まだあどけない少女の姿をしていた。

No.15 06/06/25 00:39
いぬマン ( 6FpT )

>> 13 アヌビスの高校生4です。やっぱりきましたね、アホ系☆笑 ひそかに楽しみにしてました(^-^)でも今回は本編も本格的ですね☆ 頑張って下さい!… こんばんは。

高校生13さん。
アヌビスに続き、有難うございます。

いきなり出だしで
「…あれ?」
となったので、しょうもないアホ系を書いてしまいました(笑

…結局今日は頑張って書き込んでしまいました(爆)

有難うございました。

      シッコクノアホ
      いぬマン

No.16 06/06/25 17:31
いぬマン ( 6FpT )

第5ページ目

※ウィヘルム卿の娘が
魔人殺しの4つの力を受け継いでいる。

この情報が皇帝の耳に届いたのは、※帝国騎士団の先発隊が魔人宮に突入した後だった。

現ハイデンベルグの家名を名乗る者達の中にはその力を引き継いだものはおらず、テトラは彼らの遠縁にあたる。



※ウィヘルム卿
=テトラの父


※帝国騎士団
魔人宮へ送られた騎士団体。
500人編制の
小隊
2000人編制の
中隊
総勢2万の皇帝直属の騎士団






注)↑この編制パターンは実際に存在する(した)軍隊の一般的なパターンとは異なります。

No.17 06/06/25 17:38
いぬマン ( 6FpT )

第6ページ目

テトラ
『……それで?
現状はどうなのだ?

ハイデンの家のものが、既に魔人宮に入ったと聞いているが。』

魔人宮へむかい軍用馬車に乗りかえたテトラは団長達に聞いた。

騎士
「はい。レスティ様という方です…
ハイデンベルグと貴女は遠い親類と聞きましたが?」

テトラ
『…遠すぎるな‥
そのレスティ様とも御会いした記憶もないわ』

ブレイメルはもはや廃墟の町と化していたが、それは人間だけではなく、動物・虫達の生命の音も途絶えている…

テトラ
『この森は
死んでいるな…』

完成された静寂の中を馬車の蹄の音だけが響き渡る…






…そして、とうとう魔人宮は彼女の目の前に姿を現した‥

No.19 06/06/25 19:38
いぬマン ( 6FpT )

>> 18 こんばんは。

匿名18さん
有難うございます。

いやっ!そんなっ!!

自分はホントにただのアホでありますからぁ!!(笑

‥しかし、後で読み返して自分自身楽しめるようなスレにしたいと思いますので、また暇なときでも、覗いてやって下さい!~('.')~

有難うございました。

      シッコクノアホ
      いぬマン

No.20 06/06/25 23:16
いぬマン ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
*テトラの落書き

◇伝説の男くまマン

くまマンは縫いぐるみだ。
持ち主のアフォ子ちゃんは少し変わっていて、『くまマン』というのも彼女が考えた名前である。

…すごい。

くまマンはいつもアフォ子ちゃんに可愛がられていたが、時々その扱いに恐怖を感じていた。

アフォ子ちゃんが嫌なことがあったときは地獄だ。

例えばテレビでクイズ番組をみているときだ。

アフォ子ちゃんの答えが当たってる時は良い…
喜ぶ顔をみれてくまマンも嬉しい。


…しかし、彼女の答えがはずれでもしたら‥
『そんなン漢字より
ひらがなの方が
いいにきまってんだるぉうがぁああ!!!

ンなもんを
ややこしい漢字で書くなんて逆にアホなことアフォ子出来ヌぇえんじゃボケぇえええ!!!』

とか

『そんないらない情報
限りある脳みそに詰めこんでるわけ
ぬぇえだるぉうが!!

そんなもん
知っといた方が
頭いいってんなら
アフォ子困っちゃうだろうかぁあああ!!!』

等とわめき散らして横に転がって見ていた
くまマンをボコボコに殴るのだ。

くまマンはそれが恐い…
でも、それがアフォ子ちゃんのストレス発散になるならといつも頑張ってたえている…

熱い男だぜ…

くまマン‥

       ◇完◇

No.21 06/06/26 21:33
いぬマン ( 6FpT )

第7ページ目

魔人宮殿は依然不気味に輝き、その周りでは包囲を任された傭兵達が立っていた。

テトラ
『……500の兵が幾日も迷うようには見えぬな。』

魔人宮は外からはどこか貧相にみえる。
柱には亀裂が目立ち、当初純白であったであろう壁は黄色(オウショク)によどみいろあせている。

その大きさは500名の人間が押し寄せればあふれかえる程度に思えた…


【………成程な‥】


テトラ
『団長殿…
兵が戻らぬというのに、一週もの間臆してただ観ていたというのか?』

団長
「ぅ…υ
それは…我々としては十二分な人数を送りこんだつもりでして‥」

テトラ
『賢明だ。』

団長
「は?υ」

テトラ
『この魔人宮殿とやらは数では落とせぬ。

…私は剣の腕はたしなみ程度だ‥
一名だけ、もっとも腕の立つ者の剣(ツルギ)を預けて欲しい。』

テトラはそう言いながら、魔人宮を包囲している傭兵の集団に目を向けた…

No.22 06/06/26 21:47
いぬマン ( 6FpT )

第8ページ目

そこに彼はいた…

テトラを凝視する青白い瞳は獣のように鋭く、黄金の長髪と闇色のマントが魔人宮に照らされ幻想的に漂っている‥

団長
「…あの者は
※ドスレデンヴァー。
戦場では「死神」や
「殺神(コロシガミ)」
等と呼ばれています。
我が騎士団が今回の任務にあたって、切札として雇った戦いの猛者です。」

テトラ
『私も聞いた
ことがある…
金と銀の二本の長剣がトレードマークの

…確か通称はスレイドとか申したな。」

スレイドと呼ばれる男はうっすらと微笑を浮かべて待っているようだ。

スレイド
「…どうした‥
‥俺が欲しいんじゃ
ないのか?」


テトラ
『…お前が望むので
 あればな。』

スレイド
「成程…」

そう言うと、彼は消えかかった松明を手に取り、それをテトラの方へ向けた…

テトラ
『証明しろと
いうことか?
………私の力を‥』

スレイドは再び静かな微笑を浮かべている。

…テトラはそれに応えるようにゆっくりと松明に手をかざした‥



※ドスレデンヴアー
=スレイドの本名

No.23 06/06/26 22:16
いぬマン ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
ζテトラの落書き

◇シリーズナンバー1

いぬマン
    VS
   アフォックス

いぬマンは歩いていた…

すると向こうから変な奴が歩いてくる…

いぬマン
『き…貴様は‥!!』

きつねマン
「な…お前は…!!」

…二人はすれ違いざまにとてつもない宿命ティックなものを感じたのだ!!

いぬマン
『アヌビスの時にはルオウとやらと宿命の対決をしたが、あんなもんじゃない…!!』

きつねマン
「俺もお前とは決着をつけなければいけないと感じる…」

いぬマン&きつねマン
『なんせ形が
 似ているからな!!! 』

二人は互いににらみあいジリジリと映画の影響を受けて円を描き歩き出した…

いぬマン
『俺の名はいぬマン!!
いざ、勝負!!!』

きつねマン
「ふん!!俺はアフォックスと呼ばれ恐れられているきつねマンだ!!!
  かえりうちに
  してやるぜ!!!」

…それって、いったいどう恐れられてんだ!?

まぁよくわからないけど、とにかく勝負がはじまった。


*いつかに続く→

No.24 06/06/26 22:35
いぬマン ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
§テトラの落書き

◇シリーズナンバー2
アホのQ&A

Q.
迷宮~のレスティとスレイドって、ただアホっぽく掲示板の「スレ」や「レス」を適当にヘンケイさせて考えたって本当ですか?

A.
いぬマン
『本当です!!♪』

…さすがアホだ。


*いつかに続く→

No.26 06/06/27 19:20
いぬマン ( 6FpT )

>> 25 こんばんは。

アイスクリームさん
レス有難うございます。

皆さん
勢いがありますね!

大体の書く内容が頭にあっても、うまく文章にならなかったりして難しいですよねυ(笑

自分は先がかなりボヤけてるので、このままだと何処かで立ち止まる可能性大です。(爆)

余り焦らず頑張ります。

アイスクリームさんも無理せず頑張って下さい!

有難うございました。

      シッコクノアホ
      いぬマン

No.27 06/06/27 22:10
いぬマン ( 6FpT )

第9ページ目

テトラ
『‥どうやら相手は
既に決まっていた
  ようだな。』

それに続き、
かざした手のひらで
一瞬閃光が弾けた。

   ‐「ぉお!?」



…その炎を見るのは
その場の誰もが初めてだった‥

彼女の手から放たれた紫光の輝きは松明に乗り移り、不自然な程に激しく燃え上がった。

スレイド
「紫の炎舞…
これが魔を浄化する
  聖なる炎‥ 」

テトラ
『…これで契約は
   成立か?』

スレイド
「ああ。」

彼は短く返事をすると、松明を乱暴に投げ置き、側に無造作に置かれていた袋をつかみあげる。

テトラ
『フ…
 抜かりがないな。』
テトラも召し使いを呼んで同じような袋を受け取った。

召し使い
「お嬢様…
食糧にございます。」

団長
「しょっ‥食糧?」

テトラ
『あれは入って直ぐに出れるものではない‥
  ‥言えば迷宮だ。』

団長
「…υ?
‥お‥お気をつけて…」

テトラ
『団長殿達も
疫病にやられぬ
  ようにな。』

テトラとスレイドはゆっくりと宮殿の中心にある門へと進んだ。

No.28 06/06/27 22:21
いぬマン ( 6FpT )

第10ページ目

‐【魔人宮殿内部】‐

テトラ
『静かだな…』

宮殿の中は音が無く、わずかに風の音が耳をかすめる…
その形(ナリ)は外から見るとはまるで別で、全てが新しく壁の美しい白がまぶしく見える。

スレイド
「…これは‥
   フフフ‥
 素晴らしい戦に
    なりそうだ‥」

テトラ
『……なに?』

スレイドの言葉に振り返るテトラは心に重い衝撃が走った。

…今くぐって来た門の外には騎士団の姿はなく

‥先程まで存在しなかった墓地があたりいちめん広がっていた…

テトラ
『…なんと‥』


スレイド
「小娘…恐ろしいか‥。

魔人殺しが魔人宮に
喰われるんじゃ
   ないのか?」

No.29 06/06/27 22:37
いぬマン ( 6FpT )

第11ページ目

テトラ
『黙れ……!

実践が初めてで

慣れていないだけだ…』


スレイド
「初陣か…

…ならば、見物だな。」

スレイドは前方を指差してそう言った。


魔人宮は入ってすぐに大きな階段がある…

…その階段をゆっくりと降りてくる人影がそこにあった…

テトラ
『随分早い歓迎だな。』

それは真っ赤なドレスを…
いや‥真っ白なドレスを着た女性のようだ…
フラフラと体を揺らして蛇行しながら降りてくる‥

スレイド
「あのご婦人は少々酒を飲みすぎたようだ。」

…悪戯な言葉を呟いて、スレイドは静かに銀の剣を引き抜いた。

















彼女は
         首が       無い

No.30 06/06/27 23:47
いぬマン ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
ζテトラの落書き

前スレは区切りとして後味がおかしげなことになる可能性がありますので、お口直しをどうぞ!~('.')~


◇アホQ&A


いぬマンは、ワールドカップで日本以外にサウジアラビアを応援してて、その理由が国旗の剣みたいのがカッチョよかったからって本当ですか?


いぬマン
『本当です!!!
サウジ大好きです!!』

…サウジの国旗のつるぎはきっと高貴なものに違いない‥
でもいぬマンは…

…さすがアホだ。




※サウジアラビア代表関係者の方々!
僕はホントに応援してます!!!(敬笑

No.31 06/06/27 23:54
いぬマン ( 6FpT )

>> 30 >訂正
前スレ→前レス

(爆)

No.32 06/06/28 22:27
いぬマン ( 6FpT )

第12ページ目

先手を打ったのはテトラだ。

振りかざした手から紫光(シコウ) が放たれた。

しかし死女はそれを巨大な弧を描き飛びかわす。

そしてだらりと力なく垂れ下がった腕を振り乱し、
階段の最上段から真っ逆さまにテトラめがけて降下して来た。

     テトラ
  ‐『うっうわっ!!』

スレイド
「フン……」

激突する直前にスレイドが素手でそれを殴り飛ばし、死女は壁にベシャリともたれ落ちる。

テトラ
『…』

スレイド
「…よく狙えど相手が
かわせばその攻撃は当たらない。

常に次を考えることだな。」

彼はそう言うと、死女がユラユラと立ち上がる隙に一気に身をつめ、
鮮やかな銀の曲線でそれを斬り散らした。



スレイド
「雑魚が…
  ‥貴様になど
  用はない‥」

きざまれ動かなくなった死女の前で彼はそう呟き、テトラを見てニヤリと笑った…


【…こいつは鬼人だ‥】


…彼女はスレイドのその奇怪な笑みから目を放せずにいた。

No.33 06/06/28 22:30
いぬマン ( 6FpT )

第13ページ目

魔人宮は正に迷宮だった。

階段を昇ると外の風が静かに流れ、
石畳の巨大なスペースが広がっていた。

…振り返るとそこにはもう階段はない。

テトラ達は先に何が待ち構えるかも知らずにただ先に進むしかなかった。

スレイド
「それにしても…
魔人殺しが魔人宮殿のことを何も知らぬとはな‥」

テトラ
『………すまぬな。
私は自分に力があることを知ってから、ハイデンベルグや魔人について必死に調べて学んだつもりであったが…

どの文献にもこの魔人宮殿については謎としか書かれていなかった。」


スレイド
「…ハイデンの者が魔人宮に入るのは、レスティが初めてと聞いた‥。」


テトラ
『そもそも魔人というのは妖怪や、※もののけ全般を指すのだ。
この魔人宮殿と必ず結び付くものではない。』



※もののけ
人に祟りをする霊

No.34 06/06/28 22:31
いぬマン ( 6FpT )

第14ページ目

…この魔人宮では、敵と呼ぶものは大きく二つにわかれている。

ひとつは、それぞれに意思と思考を持つ妖怪・もののけ
→魔人。

そしてもう一つは、魔人宮で倒れ、無念や孤独の中でさ迷い続ける閉じ込められし霊
→悪霊

である。

後者の者は死者の体に乗り移り、生きた者を仲間にするべく襲って来る。

スレイドに倒された死女もこれにあたるが、正確にいうと悪霊を倒したのではなく、乗り物(死者の体)を破壊した…ということになる。






※この話は
フィクションです。

No.35 06/06/29 01:04
いぬマン ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
∮テトラの落書き

いぬマン
   VS
   アフォックス

第一回戦†
☆自慢対決☆

何か知らないけどアホが互いを睨みあっている…

いぬマン
『アフォックス…
キレてんのか?』

きつねマン
「キレタァなイッすょ!!」

いぬマン
『そうか、俺は…
何か知んねェえけど
キレてんぞ
  コルぅぁああ!!! 』

…いぬマンはキレた。

きつねマン
「ふフフ…ふふ
   ぶはははは!!

この勝負…貰ったぜ。
では俺からいくぞ。」

いぬマン
『あっああ…υ』

きつねマン
「ふん…これはつい最近だがなぁ、俺が縄張りで暇だったからひたすら呼吸だけしていたんだ…」

いぬマン
【こいつ…
なかなかやるな…】

きつねマンはただならぬアホさ加減で自慢ばなしを始めた‥

*いつかに続く→

No.36 06/06/29 19:50
いぬマン ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
*テトラの落書き

いぬマン
   VS
   アフォックス

きつねマン
「するとむこうからタヌキの大群が来やがってよぉ!
よりにもよって、この俺様の縄張りでくつろぎ出しやがったんだよ!
流石に俺様も堪忍袋が大爆発ってゆーの?
言ってやったよ…」

いぬマン
『な…何て?』

きつねマン
「ふふふ…

《あのぅ‥ここ僕の縄張りでして…大変恐縮ですが、少しだけ移動して頂けませんか?》

  ‐ってなぁ!!!」

いぬマン
『なっ!
 …ば、バカな!!!』

きつねマン
「そしたらよぉ!!
タヌキの連中

《ああ、ゴメン。
知らなかったもんで。今場所移りますね。》

つってぞろぞろと逃げていったぜ!!
俺様にかかれば、こんなもんよ!!!」

…武勇伝?

いぬマン
『ふフフ…ふふ‥
   ぶはははは!!! 』

きつねマン
「な、何がおかしい!!」

いぬマン
『アフォックス…
そのような、口先でコントロールされただけのアホさ加減でこのいぬマンを打ち砕くことが出来るかな…』

きつねマン
「なっ!…くっ‥!!
きっ‥
 貴様あぁああ!!!」

‥何の勝負?


*いつかに続く→

No.37 06/06/29 20:12
いぬマン ( 6FpT )

第15ページ目

二人は石畳の上をただ歩いた…

周りにはろうそくに火を宿した崩れかけの柱が立ち並び、空は暗黒が広がっている。

…しばらくでたらめに歩いていたが、前方に小さな扉が見えてきたようだ。

テトラ
『ん?
    あれは…』

ポツリと浮かぶ扉の近くに、倒れた人影がある。

テトラ
『行くぞ!
 先発隊の生存者
 かもしれぬ!!』

   スレイド
   「待て!!」

目標に進もうとした二人の頭上、暗黒の中から巨大なシャンデリア が落下してきた‥

No.38 06/06/29 20:33
いぬマン ( 6FpT )

第16ページ目

前ぶれなく押し寄せてきたシャンデリア は爆発に似た音をたてて地面と衝突する…

テトラ
『………!!』

スレイド
「………フフッ‥
   ギリギリだな。」
…二人は間一髪のところでそれを回避していた。

テトラ
『助けられて
ばかりですまぬ‥

お前がとめてくれなければ潰されていた…。』


スレイド
「気にするな…

貴様にはもう少し楽しませて貰う‥。」


テトラ
『ならば
‥礼を受けとれ。』

その言葉に続き
彼女が手に緑色の光を浮かばせると、それは霧状になってスレイドを包んだ。

…破片によるかすり傷が塞がっていく‥

テトラ
『水の力…
傷の再生を速める癒しの力だ。』

No.39 06/06/29 20:48
いぬマン ( 6FpT )

第17ページ目

スレイド
「…………
    ‥行くぞ。」

スレイドは一瞬微笑を浮かべて歩き出し、テトラもそれに続いた。


…扉のそばに倒れている者の姿が見えて来た。

華やかに装飾されたマントをまとった、若い男性のようだ。


テトラ
『……この紋章は‥』

彼の胸にはハイデンベルグのエンブレム(家紋)が刺しゅうされている。

スレイド
「レスティだ…。」


‥その時である。

二人の言葉に反応するかのように、白眼をむけていた男はテトラにギョロリと焦点を合わせ、むっくりと起き上がったのだ。

レスティ
「マミィ!!
 あいたかったよ!!」

    テトラ
   ‐『なにぃッ!?』


彼はテトラに抱きかぶさってきた‥

No.40 06/06/30 21:14
いぬマン ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
ζテトラの落書き

◇いぬマン
   VS
   アフォックス

…アホはまだ睨みあっている‥

いぬマン
『キレてんの?』
きつねマン
「キエたナイッスよ!!」


今度はいぬマンの番だ…

いぬマン
『そうだなぁ…
俺が出演した映画で特に傑作だったのは、タイタニックとかターミネーターシリーズとか‥かなぁ。』

きつねマン
「え…?
出演って…まじで?」

いぬマン
『ああ。
ん~、まぁテレビとかでよく放送される定番映画は全部でてるね。』

きつねマン
「うそぉ!!やっべ!
超すげぇえ!!」
いぬマン
『因みにタイタニックのときは、最後に船の尻が持ち上がったときに、落ちていく美人を片手でたくましく抱きとめて、もう一方の手で宙吊りになりながらも最後までその美人を守り抜き、自分もしっかり助かる役だ。』

きつねマン
「え…そんな役いない……
まっ!まさか!!
 き、貴様あァァ!!」
いぬマン
『ふ…
出たのは事実だ…


  妄想の中で
   なぁあ!!!』

きつねマン
「なっ!‥
  ばっ!!バカな!!! 」

いぬマン
『ふふふ…しかもその時の俺は身長190くらいだ。』

きつねマン
「なっ!なにぃ!!」

『顔も別人のようにイケメンだ…』
「そっそうか…
妄想だとコンプレックスは無視出来るというわけか…!!!」
『それに、落ちていく美人も実際に出ていない…!』
「やっやめろ…」
『そして俺はアテネ五輪でマラソン選手だった…』

  きつねマン
 「やめてくれ!!!」

いぬマン
『…どうした?』

きつねマン
「…俺の敗けだ‥」

…いぬマンの言うことも自慢なのか訳が分からなかったが、アフォックスがこうさんしたので、一回戦はいぬマンがとった。


※ここに書かれていることは全て妄想です。




いぬマン
『……ジャック‥
…………ジャッ‥ク‥







  ルゥおぉおズ!!! 』


*いつかに続く→

No.41 06/06/30 21:21
いぬマン ( 6FpT )

第18ページ目

テトラ
『はっ離せ!!
   無礼な…!!』

テトラは男を引き離し、剣を抜いて刃を示した。

レスティ
「いやっ!!
ちょっと待ってくれ!
僕は悪霊じゃない!
本物だ!!

…特に後ろの人ちょっと待ってυ」

レスティの背後にまわったスレイドの長剣が既に首筋すんでにとまっていた。

スレイド
「…フン‥」

テトラ
『貴方がレスティ様であることは解っています。
ただ、何故このようなことになっていたのか…』

レスティ
「ああ、ごめんね。
生きた人間に会えて嬉しくてつい…υ

ああ、
どなたか知らないけど敬語やら何やら固いの無しってことで!!」

テトラ
『そうか、それは良かった…
無礼者に敬意は払えぬ故‥』

レスティ
「…………速いねυ」

No.42 06/06/30 21:43
いぬマン ( 6FpT )

第19ページ目

三人は一通り名を交した。

レスティ
「成程…
テトラちゃんは
《魔人殺し》
   なんだね。

僕はその力はないけど皇帝の命令で断れなくてさ。

そこの扉のむこうから逃げて来たんだけど、君達の影が見えたから怖くてね…υ

死んだフリをしてたとこなんだ。」

テトラ
【…………↓】

スレイド
「‥他の連中は
   どうした…?」

レスティ
『さぁ…
ほとんど死んじゃったんじゃないかな…
生存者がいても無事ではないと思うよ。
この僕も、剣を失ってしまった…


へし折れちゃってυ」

レスティは扉を指差して更に付け加えた。

レスティ
「あの先にはとんでもない魔人が待っている…

僕の知ってる奴らはそこで殆んど殺された。」

No.43 06/06/30 22:06
いぬマン ( 6FpT )

第20ページ目
 ‐【礼拝堂】‐

扉の向こうはまた様がわりした。

そこは、祭壇らしき壇を中心に綺麗にイスが並べられている。

レスティ
「なんだここ…
さっきはこんなのなかったけど‥」

テトラ
『魔人宮殿は進化を続けるというが…』

そこは礼拝堂に見えるが、所々に立てられている彫刻には神や聖母の姿ではなく、角や牙等が生えた奇怪な悪魔が彫られていた。

テトラ
『あれを見よ。』

祭壇の背景には
ステンドグラスがある。
太陽と月を重りにした天秤を表現し、それは月の方へ傾いている。

テトラ
『心の光(聖)を太陽‥
そして闇(魔)は月か‥

もしかしたら魔人宮は、魔神を信仰した者達が建てた神殿なのかもしれぬ……。』

No.44 06/07/01 19:43
いぬマン ( 6FpT )

第21ページ目

レスティ
「※魔神?
…邪教の類かい?
でもこんなもの人間が建てたなんて、僕には信じられないな。

魔人達が
建てたんじゃないの?」

テトラ
『ウム………
‥しかしそう考えるにはひっかかる点があってな…。』



  スレイド
  「おい…。」

一瞬うまれた静寂にスレイドが割り込んだ。

スレイド
「ここは
行き止まりだ。」

彼の言葉の意味はすぐにあきらかとなった。
礼拝堂には次に進むと思われる扉も道も存在しない‥

‥あるのはただ‥

今入ってきた
   背後の扉…

ただそれだけである‥










 ギィイイ・・‥…



その時…

空間の隅にひっそりと備えられたパイプオルガン…

その鍵盤のふたが開かれた‥



ひとり
でに…





※魔神
=ましん

・魔の神
・人々に災いを
 与える神

No.45 06/07/01 20:00
いぬマン ( 6FpT )

第22ページ目

音無き空間に
パイプオルガンの音(ネ)
が響き渡る…

 ガチャ…!
  ‥ガチャガチャ!!

テトラ
『さがれ‥!!!』

唯一の扉から脅威が迫って来た。

  ギィ…
    バタン!

 ギィ… バタン!

繰り返し開閉される扉からはユラユラと死人達の姿が‥

その中には帝国騎士団の甲冑を着けている者もいた。

レスティ
「どυ…どうする?
数が多すぎる。
 僕は剣もないのに!!」

テトラ
『私のを使え!!』

テトラは※愛剣に炎を宿すと、それをレスティに渡した。

テトラ
『道がひとつ
 しかないのなら‥

 薙ぎ倒して
  行く他あるまい!!』


※→次ページへ

No.46 06/07/01 20:09
いぬマン ( 6FpT )

第23ページ目

 ‡テトラのメモ‡

1.◆火の力
 紫光の炎について◆

通常の炎と違い、死者の体ではなく悪霊そのものに対して攻撃することができる。
また、あらゆる物に炎を宿すことができるが、物を燃やすことは出来ない。

*特徴
自分、又は他者の武器に炎を宿すことで、魔に対する仲間全体の戦力強化ができる。


   ¢§+,+§о<

No.47 06/07/01 20:23
いぬマン ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
テトラの落書き

◇いぬ国昔話*上*

むかぁしむかし、あるところにアフォさくとかいう者が‥
  いやがったぁ~
     ~('.')~

ある日の晩飯の時。
アフォさくはオッカさんにほざいたぁ~。

クッチャクッチャ…

アフォさく
『石屋のアフォおが近々おみあいするそうじゃぁ。』

オッカさん
「お~お~、それは結構な話でねぇがぁ。
おめぇもそろそろ嫁をもろぅてけろやぁ~。」

クッチャクッチャ…

アフォさく
『そりゃあ無理な話しじゃあ、ワシャあもてんからのぉ。』

オッカさん
「そんなら多古賛(タコスケ)神社に頼んでみたらよかぁ。」

アフォさく
『あそこは、よう願いをかなえて下さると聞いたなぁ。』

…だそうだぁ~。

めでたし
    めでたし

¢§+,+§о<‥ツヅクヨ!

No.48 06/07/01 20:38
いぬマン ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
ζテトラの落書き

*中*
次の日ぃ、アフォさくは畑の帰り道に多古賛神社にたちよったぁ

アフォさく
『神様ぁ。
ワシャもう少し男前になりたいぃ。
お力添えをお願ぇしますだぁ。』

するとぉ…

アフォ乃条
「なんだ!!
そのお願いの仕方は!
つめが甘いぞぉ!!!」

近くにいたアホが
わめき散らして来たとさ…

めでたし
    めでたし

…ではなくぅ。

アフォさくはそのへんな奴に何故駄目なのか聞いたぁ。

すると…

アフォ乃条
「男前ににもいろいろあるだろうがぁ!!

世間で騒がれてる奴がいても
え~?って思うことがお前にもあるだろ?」

…だそうだぁ。

めでたし
    めでたし

★⌒¢§+,+§о<ツヅク

No.49 06/07/01 20:53
いぬマン ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
*テトラの落書き

*下*

アフォさく
『あんれまぁ~
確かに~。』

アフォ乃条
「いいか!!
これが正しいお願いの仕方だ!!」

へんなアホはそう言うと手を叩いて願い事を始めたそうなぁ…

アフォ乃条
※「神様!
お願いします!!
顔や髪型はベッカムみたいに!!
ヒゲをワイルドに※サウジの彼ぐらいにして、

手足だけ5cm身長伸ばして下さい!!!」

  アフォさく
  『おお!!』

納得したアフォさくは同じように
多古賛(タコスケ)の神に
お願いしたぁ


…その願いは叶わなかったとさ。

めでたし
    めでたし

       ◇完◇



※サウジの彼
=いぬマンが応援していたサッカーサウジアラビア代表のお気に入りの彼。
実力、ポジション、名前等は不明。
    ¢§T-T§

No.50 06/07/01 23:19
いぬマン ( 6FpT )

第24ページ目

レスティ
「ぉおっ!
テトラちゃん凄いよ
この炎!!
 これならいける!」

レスティは紫の炎がメラメラと宿った剣で死人(シビト)達に斬りかかる。

そして
斬られた死人は一撃で悪霊が浄化し、
その場に崩れ
 倒れていった。

テトラ
『なかなか
動けるではないか。
   レスティ』

レスティ
「彼には
 負けるけどね。」

レスティはスレイドを目で示した。

スレイドの剣筋は美しく、舞うように死者の体をきざんでいく。

テトラ
『フン…
どちらが化け物か分からぬな。』

そう言うと、テトラは扉周りの死人に紫光を飛ばして道を作った。

テトラ
『一気に抜けるぞ!!』

三人は群れをなして襲ってくる死人を振り払うようにもと来た扉にかけこんだ。

No.51 06/07/01 23:52
いぬマン ( 6FpT )

第25ページ目

レスティ
「あっあれ?
また違うとこに出たよ!!」

逃げ切った三人を待っていたのは全く新しい場所だった。

レスティ
「入って出た
だけなのに何でこうなるんだ…?」

そこには扉から一直線に細い道が続き、周りは石壁に包まれている。

テトラ
『解らぬ………
だが、ここには複数のエリアがあり、
扉や門をくぐる際に様々にとばされるらしいな。』


スレイド
「…」

二人の話をさえぎるように、スレイドはその場に腰をおろす。


スレイド
「……休憩だ。」


‥テトラはスレイドの言葉に自分が激しく息をきらしていることに気付いた。

No.52 06/07/02 16:20
いぬマン ( 6FpT )

第26ページ目

テトラとスレイドが魔人宮に入って、既に※数時間の時が過ぎたように感じられた。

魔人宮…それが何を意味しているものなのかは依然判明していないが、テトラの中で確信があるのはそれが人により建てられ、また人により祭られたものであるということだった。

それは、先の礼拝堂。…そして悪霊に取り憑かれた死人達の姿が物語っている。

死人の中には帝国騎士達の姿もあったが、その殆んどが一般服、ドレス等と戦闘員とはとても思えない身なりをしていたからである。
…つまりは以前ここで、探査や戦闘を目的としない日常的な何かを行っていた者達がいた。と推測出来た訳だ。

さらに、時間の流れも中と外はデタラメのようである。

騎士団が入る以前いつ立ち入ったか知れぬはずが、死人の腐敗はある一定の所で止まっているのだ。




※数時間
=この場合、5・6時間の意を採用しています。

No.53 06/07/02 18:17
いぬマン ( 6FpT )

第27ページ目

レスティ
「へぇ…
外では一週間も
過ぎていたんだね。
僕はせいぜい2・3日だと思ってたよ。」

テトラ
『この中では外の理屈は通用しないと考えた方がいいようだな。』
3人は休息を取ることとして、テトラは※結界をはることにした。

結界は4つの力の1つ「光」と呼ばれる力である。

それは結界を築く範囲を四角形として、その角四隅にテトラのつくり出す光のオーブ(玉)を配置する。
そうして結ばれたスペースには、魔の者が手出しはできない。


※範囲の広さは術者の能力により異なる。

No.54 06/07/02 19:32
いぬマン ( 6FpT )

第28ページ目

レスティ
「でもわからないと言えば、テトラちゃんの4つの力…
TETRA(4つ)?
 ああ!それでテトラなんだね!?
小さいとき、※テトラポットちゃんとか呼ばれなかった?」

テトラ
『お前も胴と頭が離れ離れになってもよければそう呼ぶがよい。
‥グウゼン ダガ

…《ちゃん》も同様にな。』

レスティ
「…ゴメン‥υ」

テトラ
『魔人殺しの力を使うのに必要なのは、
イメージすること…
そして願うことだ。
…逆に言えばそれだけで発動してしまう‥』

レスティ
「…なんか過去がありそうだね‥υ
詳しくは聞かないよυ
でも、現にこの力で僕は救われた。
素晴らしい力じゃないか!!」

レスティは時が過ぎてきえぎえになった剣の炎に目をやった。

テトラ
『ふふ…だがいっぺんに使い過ぎた。
スレイドが止めてくれなければ直ぐにバテていたかもな。』

テトラはそういってスレイドに微笑みかける。

スレイド
「お前は常に力み過ぎている…
相手が強力で得体が知れぬ時ほど冷静でなくてはなるまい。」


テトラ
『ああ…そうだな。』

※テトラポット
護岸用ブロック。海にあるやつ。
TETRA=4つ(ギリシャ)

No.55 06/07/02 19:40
いぬマン ( 6FpT )

>¢§+,+§о<
♪テトラの叫び

さんまさん
久々見るとめちゃ面白ぉおおおぅい!!!

~('.')~<…オモシロイ!

‥あ、でも
※マルコ・ポーロ物語見過ごした↓

  ♪⌒¢§+,+§о


※ちびま〇子ちゃん

No.57 06/07/02 20:19
いぬマン ( 6FpT )

>> 56 こんばんは。

自由人56さん
レス有難う
  ございます。

いや~、ここまでアホ系レス以外説明くさくてすみません!(爆)

ファンタジアは一つずつ説明が必要でメンド……いやっ!!
難しいです。(笑

でも取り合えずレスは繰りかえそうとおもいます。~('.')~

有難う
ございました。


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.58 06/07/03 00:14
いぬマン ( 6FpT )

第29ページ目

剣の炎が消え失せた…

レスティ
「消えた‥

凄く大切に手入れしてるみたいだし、この剣はテトラに返すよ。」

…しかし彼女は隣で寝息をたてている。

レスティ
「お疲れか…。」

スレイド
「それは
貴様が持っていろ……
それとも
死にたいのか?」

レスティ
「君に言われると
言い返せないな。
…  ‐そうだっ!
君二本剣あるなら一本貸してよ!」

レスティはスレイドが普段いぬくことのない金の刀剣を示す。

スレイド
「……断る。
この剣は俺以外には指一本触れさせぬ‥」

レスティ
「なんで…?」

スレイド
「戦火の下くち果てた我が唯一の友との誓いだからだ。」

レスティ
「そうなんだぁ…
よくは解らないけど‥
ごっ‥ごめん…υ」

スレイド
「…フフフ‥
ここには居る気がする…
この俺の命を消すことのできる強者がな…」

スレイドはにやりにやりと奇怪な笑みを浮かべた。
その鋭い眼光をギラギラ光らせながら‥


スレイド
「俺が金のつるぎを
 抜くのは
これが最後時と
   覚悟した時…


‥ただ
  その時だけだ…。」

No.60 06/07/03 19:46
いぬマン ( 6FpT )

>> 59 こんばんは。

高校生13さん
レス有難う
  ございます。

お久しぶりです。
そして、返事遅くてすみません。
     ~('.')~

なんか完全に文字だけ(しかもルビをふれない)、ということを把握せずに書き込みを始めたので、予想外の難しさを感じています。(笑

下地になる設定的な部分はこれぐらいにして、ここからは話をどんどん進めていく展開でいきたいと思います!(敬礼)

有難うございました。

      シッコクノアホ
      いぬマン

No.62 06/07/03 20:42
いぬマン ( 6FpT )

>> 61 こんばんは。

高校生9さん
レス有難う
  ございます。

お久しぶりです。
ちょっと安心しました
(笑
本みたいにさし絵とかがあれば一発で表現できるのになぁ。とか考えながらやってます。(笑

ここからも、そういったモノの対応として、比喩や造語。また普段使わない言い回しなど所々出てくるかもしれませんが、意味は分かる範囲で頑張ります!(爆)

有難うございました。

      シッコクノアホ
      いぬマン

  • << 66 またしばらくレスは控えようと思ったけど一言 挿し絵がないからこそっていう場合もありますよ。今回のお話も絵がないからこそ引かれるのかもしれません(・ω・) まぁ俺達は(勝手に複数)いぬマンさんに引かれたっていうのもありますし、のびのびやってくれると読む方も楽しいですo(^▽^)o それではまたただの読者に戻ります。さらばじゃっ(`∀´) P.S.いつかアフォックスと語ってみたいな笑

No.63 06/07/03 22:43
いぬマン ( 6FpT )

第30ページ目

それからまた少しの時が経過し…

石のブロックに包まれたその細い空間で、テトラは夢をみていた‥



‐【テトラの夢】‐

…そこは
真っ黒な世界。


      そして
   彼女の目の前には
    一人の男性が
   浮かんでいる‥

テトラ
『何者だ…?』

ウィヘルム卿
「テトラ…
   私だよ‥」

…それは
彼女の父親だった。

テトラ
『父上‥
…何故このような
ところに!?』

ウィヘルム卿
「お前が
心配だからさ…


さぁ、ここは危険だから一緒に帰ろう。

私はね、ここの出口を知っているんだよ。」


テトラ
『……』



     ウィヘルム卿
     「さぁ…」



テトラ
『……お断りします。

お言葉ですが、私にしかその危険を取り除くことは出来ません。

…《魔人殺し》の力を持つ者として、いかなる絶望にも屈するわけにはいかぬのです!』



ウィヘルム卿
「魔人殺し…






    …そうか‥





そういえば‥
お前がまだ小さい頃、

…ふふっ。






私はお前の炎に腕を焼かれてしまったっけ‥








 お陰でそれ以来
半身が動かなく
 なってしまった。」








…それは今から12年前の出来事だった…






彼女はいつの間にかあの幼き自分に帰っていた…

No.64 06/07/04 00:24
いぬマン ( 6FpT )

第31ページ目

テトラ
『…………え?

パパ…‥


‥どうしたの?

……………え?

   ‥テトラが?

  …なんで‥?

…イヤ‥

  ……なんで‥?』

ウィヘルム卿
「それはね…

テトラがお願いしたからだよ‥

私が憎い…
私を燃やしてしまいたいと…。」

テトラ
『違うっ!
テトラはそんなこと思って無いもん!!


…だけど‥
パパがピアノでぶったから‥』

ウィヘルム卿
「わかっているよ。
…あの時の稽古は厳しくしすぎたからね。

お前にそう思わせた私が悪いんだ。

‥でもあの炎で私の魂は大きく傷ついてしまった…

お前の緑水で治せないかい?」

テトラ
『やってみる!!』




ウィヘルム卿
「あ…待ちなさい。
どうやら奴が来たみたいだ。」

テトラ
『やつ…?』

ウィヘルム卿
「魔人だよ…ほら
見て御覧‥」

…彼が指し示す先には、真っ暗な視界の中にぽつりとこちらへ向かって来る光が見えた‥

ウィヘルム卿
「結界は間に合わない…

闇の力を使うんだ‥
…封印の力をね。」



テトラ
『やみ?…
‥わからない‥


‐テトラやみ
   出来ない!』



…向かって来る光はすぐそこまで来ていた。

No.65 06/07/04 00:39
いぬマン ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
ζテトラの落書き

◇いぬマン
   VS
   アフォックス

*二回戦*
アフォの討論対決
   [その一]

議題
【〇ザエさんのオープニングで、最後横一列で前進してくる時の歩き方について】

いぬマン
『キレてんの?』

きつねマン
「キレタァナイッスよ!!!」

いぬマン
『まず俺が疑問に思うのは、あの歩いている時の首の振り方だ。
 ♪   ♪
♪ デレデッ!デレデッ!
  デレデッ!デレデッ!
 ♪   ♪  ♪
っていう音楽と共に威圧的に行進して来る様は真に脅威だ!』

きつねマン
「あれは、ただ単に健康のためだと思いますが?」
『ほう、健康のため?
貴方それは確証があって言ってますか?
ちゃんとデュークさんに確認はとったのですか?』

「デュークさん…
 うぐっ‥それは…
大体この議題が不適切ですよ!
それよりも※マルコに出てくる、メガネかけてる「はなわくん」が好きな彼女の犬でしょう!!
何故あんなに賢いんですか?
あれでは完全に犬の形をした人間ですよ! 」

『ふ…フフふ‥
……ぶははははは!!! アフォックスさん、それなら〇ザエさんのタマもでしょう。』


*いつかに続く→


※ちびま〇子ちゃん

No.67 06/07/04 19:44
いぬマン ( 6FpT )

>> 66 今晩は!(バージョンアップ)

高校生9さん
有難うございます。

出てくるものが大体空想的なものばかりなので、視覚的な表現が必要なのかなぁ‥
→と思っていたので、かなり安心しました。有難うございます。

それぞれのイメージで読み進めて頂けるように、今後も努めて行こうと思います。
有難うございました。

    シッコクノアホ
    ~('.')~
    いぬマン

No.68 06/07/04 23:16
いぬマン ( 6FpT )

第32ページ目

テトラ
『駄目だ!

  ‐出来ない!!』


レスティ
「……………え?」


‥向かって来た光は魔人宮の灯火…
現実への夢の出口だった。

テトラ
『あ‥ああ。
  夢か…。』

スレイド
「…体力は
  大丈夫か‥?

‥ずいぶん楽しそうな
夢を見ていた
    ようだな‥」


テトラ
『………ああ。
  もう平気だ。』

鼻で笑っているスレイドにテトラは凜として平然と応えて見せる。

テトラ
【私の手に余る相手が現れたら…

闇… 封印の力か‥】

レスティ
「それじゃあ…
そろそろ先を
   急ごうか!!」


三人は横目で軽く合図すると、再び歩き出した。


細く続く先の小さな
《闇》に向かって…


テトラ
【大丈夫…

  出来るはずだ。

‥ただ経験が
    無いだけだ。】

No.69 06/07/05 00:47
いぬマン ( 6FpT )

第33ページ目

細道をどの位歩いた頃だろうか‥

その道のりに終わりを告げるものかは定かではないが、古くさい木の扉が静かに三人の到着を待っていた。


テトラ
『………この臭いは‥』

レスティ
「ああ。
僕はここに来てからもう嫌という程かいだよ…」

…それはあのユラユラと押し寄せてくる死人の群れと同じ臭いだ。

レスティ
「テトラ頼むよ。」

レスティはテトラに剣を差し出し、彼女はそれに炎を宿す。

テトラ
『スレイドも…
無事にここを後にするまでは三人で一人前だ。』


スレイド
「……………いや。

お前ら二人で
  一人前だ。」

テトラ
『…?』

スレイドは一人先に扉へと向かいながら静かに言葉を発した‥

スレイド
「俺とお前と
ここに来た理由は別…
‥俺は俺の目的で剣を振らせてもらう‥。」

テトラ
『お前…
何を言っているのだ?』

…その質問への答えは帰って来ない。

しかし、スレイドの言葉はいかなる反論も受け付けぬ強い力をまとっていた‥。

No.70 06/07/05 23:29
いぬマン ( 6FpT )

第34ページ目

  ガシャ‥

    ギィィィィ…




テトラ
『暗いな‥』

‥扉の先は灯りがないのか、細道からこぼれた光がぼんやりと入口周りを漂い、後は暗闇が霧のように広がっていた。

スレイド
「…いくぞ。」

三人は足下を確認しながら歩を進める‥

どうやら何処かに飛ばされた様子もなく、依然としてあの臭いが辺りに立ち込めている‥

レスティ
「あ~‥
この臭いがしない所に飛ばしてくれるんじゃないかと少し期待してたのに‥」







その時だ…


 レスティ
  「うわっ!!」

言葉を口にしたレスティに対して脅かすかのように急に灯がともった‥

テトラ
『…何かいる‥?』


少しずつ…

三人の歩みにあわせるかのように、進むにつれて灯りがともり
辺りの様子が明らかとなっていく‥






テトラ
『ここは…






  …処刑場か?』

No.71 06/07/05 23:58
いぬマン ( 6FpT )

第35ページ目

  ‐【処刑場】‐

…そこには左右にギロチン台がずらずらと並び、その周りには首のない死体がまるでボロ人形の塊のように、積み重なって捨てられている‥


レスティ
「ぁああ゛っ!!

   ‐ここは…!!」


テトラ
『…知っているのか?』

レスティ
「ああ…
ほら言っただろう?

みんな殺された場所だよ……

僕はここから逃げていたんだ‥!!」


テトラ
『では…
   魔人が……?』


スレイド
「それは…

あそこに居るのが
  そうか‥?」

    テトラ
    『!!』




 ズズズ‥  ズッ‥

・・ズズズズ・・…‥


スレイドが指し示す
奥に残る漆黒から音が聞こえてくる‥


何かを‥




  とてつもなく
   重いものを
 引きずるような…



レスティ
「……こうなったら
やるしかない‥!!」


…そして、とうとうその重いものの正体が明らかとなった。

それは血液がべたべたと染み込んだ
巨大な まさかり…


それを持つのは6本指の腕に人間の身体を遥かに超越した巨人…


テトラはその巨人の不気味に盛り上がった一つ目に圧倒されていた‥

No.72 06/07/06 00:25
いぬマン ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
ξテトラの落書き

いぬマン
   VS
   アフォックス

◇アフォの討論対決
   その2

いぬマン
『監督!!』

きつねマン
「ぅぃやぁ~ぅ
ァアシュケェエ‥
    ナカタぁ
  アェェ‥
イナモト‥

    ァアシュケェエ~‥
ヤナギサワ…」

ζζζζζζζζζζζ

いぬマン
『…では、サザエさんのタマについてから話を続けようじゃないか』

きつねマン
「ですから、あのタマは駄目ですよ!
だってタラちゃんかお母さん以外の人が近寄るとすぐ逃げるじゃないですか!!!
しかも
  プシュルシュルシュル~‥
みたいな効果音と一緒にですよ!!!」

『うぐっ…
そっそれは‥υ』

「それに効果音といえば

《超真利男兄弟物語》

…も気になりますね!!」

『え…?
ちょう‥まりお…
それってスーパーマリ〇のことでしか?』
>    ̄

「ははは!!
《しか?》って
   プッ‥ブフゥッ!!

…といいますか、あれは真利男と留唯治(ルイジ)でしょう!!」

いぬマン
『な、なんで二人とも日本人みたいな名前(?)なんですか!?』

きつねマン
「行くぜ!
 真利男!!

       ‐へっ!     遅れんなよ!
    留唯治!!!


…みたいなぁ!!!」


*いつかに続く→

No.73 06/07/06 23:53
いぬマン ( 6FpT )

第36ページ目

【……………!!】

巨人
「グゥススススス…‥」

奇声と共にまさかりがフラりと上昇し、巨人はトカゲのような尾をうねらせながら
振りおろす先に狙いを定めている‥

テトラ
【‥動けない‥】




「‥フフ‥
  デカイだけか‥」


スレイドの余裕にあふれた声にテトラはハッとした。
落ちてきた刃はそのまま獲物を逃して地面に突き刺さる‥

テトラ
『なんという
  怪力か!!』

振りおろされた衝撃で飛び散った破片が、三人を襲ってきた。
‥どうやらこれが巨人の攻撃の本質のようである。

スレイド
「…成程な‥
 だが標的が鈍い分
  狙いやすい‥」

スレイドは魔人が弾く破片の刃をかいくぐり、一振りでまさかりを持つ腕を斬り落とした。





…しかし‥

No.74 06/07/07 00:23
いぬマン ( 6FpT )

第37ページ目

ズンと音をたてて乱れ落ちた腕は、地面をズルズルと這い戻り、瞬く間にもとの腕へと治まっていく。

  スレイド
  「……」

スレイドの力はいつも圧倒的だ。
しかし何度斬りつけても巨人の体は直ぐに元の通りに戻り、まるで堪えた様子すらない。
さらに問題はそれだけに止まらず、テトラの炎‥またそれが宿ったレスティの剣も同様に通用しないのである。

テトラ
【やはり私が
何とかしなくては‥

  闇の力‥

     黒の牢獄】

その時、願い続ける彼女に巨人の尾が押し寄せて来た。

テトラ
『!!』

  レスティ
  「ぁ危ない!!」








…彼女は瞬間何が起きたか分からなかった‥

ただ、物凄い力で地面に身を叩きつけられ、そのお陰で魔人の脅威は空を切って通りすぎていった。

No.75 06/07/07 23:53
いぬマン ( 6FpT )

第38ページ目

テトラ
『ぅッ………!!』






スレイド
「悪いな‥
‥だがあれに当たるよりはマシだろ‥?」


彼女を助けたのはスレイドだった。
‥そしてそこにレスティも駆け付ける。

レスティ
「あれを見ろ!!」

テトラ
『!!…
   …いったい‥

 ‥何をしたのだ?』

彼が指した先で魔人が苦しみうずくまっていた。
‥見ると脇腹の辺りにスレイドが斬りつけたのであろう傷があり、そこから人魂のような小さな※オーブが漏れ出している。

そこは巨人の体の袋状に少し膨らんでいる部分で、人間の心臓が脈打つように ドクンドクン と小刻に震動していた場所である。

スレイド
「‥あの傷だけは再生に手間取っている‥

あの雑魚の弱点らしい。」


…そこで魔人が仕切り直すようにこちらに向きを変えた。



スレイド
「‥俺とレスティで
 道を開けるぞ。


後は何をするか‥

  わかってるな?」

テトラ
『………

   ‐ああ。』



※円形の(霊的な)光

No.76 06/07/08 00:41
いぬマン ( 6FpT )

第39ページ目

弱みをさらした巨人を浄化させるのは、然程難しくは無かった。

巨大なまさかりを持つ腕をスレイドが斬りつけ、尾をコントロールしている足にレスティが攻撃する。

そして、巨人が大きくバランスを崩したところでテトラの炎が止めを刺した。

脈を打つ脇腹に命中した紫光は炎舞と化し、その巨体は灰の様に散っていく…







レスティ
「よっしゃ!

…これで帰れる!!」


     テトラ
     『………』


レスティ
「……………あれ?

どうしたんだい?」


スレイド
「‥残念だったな。
  どうやらまだ
 終りではない。」

そう言ったスレイドの足元に、巨人の体から出てきた‥あるいは発生したと思われる球体の石が転がっている。

レスティ
「なんだこれ…?

少し赤く光ってるみたいだけど‥。」

テトラ
『とにかく、もって行く方が良さそうだな。

…この世界を作り出す大本を潰した訳では無さそうだ。

スレイドの言う通り‥
まだ先があるぞ。』





魔人宮の世界は何事も無かったとでも言うように、ただ一つの歪みもなくそこに存在している。

No.77 06/07/08 01:03
いぬマン ( 6FpT )

>¢§+,+§о
Υテトラのお遊び

いぬマン
『ふぅ~・‥戦闘とかってストーリーがあんまし進まないのに書くこといっぱいだぜ!』

ドッカノアフォ
「話が進まないのは、オメェさんが落書きばかりしてるからじゃないのかね。」


¢§+,+§о<‥ソウダ!


オメェ ダロウガ!‥>~('.')~


   \コノォ‥!!/
 ξ⌒¢§+,+§о


いぬマン
『なっ!何を投げ
 やがったぁああ!!! 』


       ◇完◇

No.78 06/07/08 23:27
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第40ページ目

◇テトラのメモ

>   ∮魔人解説∮

◇◆◇◆△▽▲▽▲▽▲

  1.プルス巨人

▲▽▲▽▲▽△◆◇◆◇

プルスとは、脈拍や脈。
=パルスのドイツ発音

全長約4メートル。
トカゲのような尻尾と大きな一つ目の巨人で、巨大なまさかりを持っている。

‡背景‡

魔界の死刑執行人とされており、まさかりは囚人の首を斬り落とす為のものとされている。
処刑された囚人の魂を腹にため、それをもとに巨大化した下級の鬼と言われる説もあるが、明確には知る者はいない。

(※迷宮図書館より)


◇テトラのコメント

力は強いが、動きは鈍い‥
また驚異の再生能力のせいでガードという動作がほとんどなかった。



※実在する図書館ではありません。

No.79 06/07/09 00:45
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第41ページ目

巨人が潜んでいた暗闇の奥には道が続いているようだ。

三人は柱で燃えている松明を取ると、それを明かりに先へと進んで行く。


テトラ
『…これは‥』


血肉と化した帝国騎士達が魔人宮の火に照らされ姿を現した‥

レスティ
「酷いな‥
僕もうまく逃げ果せなければ今頃は…。」

テトラはなるべく踏まぬよう気を付けて歩き続ける。



…すると‥



  レスティ
  「あれ?
  行き止まりだ‥」



行き着いた先には石のブロックでふたをされていたのだ。

テトラ
『…待て‥




     もし‥


この状態で、
  背後から
   襲われたら‥』

No.80 06/07/09 01:27
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第42ページ目

「‥石を

  貸してみろ。」





‥テトラが不安になる時はいつもスレイドの言葉が飛んでくる。

テトラ
「石…

あの巨人の
  石のことか?」

彼女が石を手渡すと、彼は松明の明かりを一点に向けた‥

そこは丁度石がはまりそうな穴があいている。

レスティ
「うわっ…

大衆演劇で見たことがある‥。」


スレイドが石をはめこむと、程無く地面が揺れはじめ、
石のふたが開かれていく…



‥三人の前に灯に照らされた長い階段が現れた。


レスティ
「さすがだなぁ‥

頼りになるねぇ
  君は…。」


スレイド
「‥俺としては
雑魚が来ようが構わんが‥。」

そういって、彼はテトラの方を眺め‥



スレイド
「大丈夫か‥?」




テトラ
『…………』





‥彼女はスレイドの存在に疑問を感じていた。

No.82 06/07/09 13:16
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>> 81 今日は!~('.')~

高校生13さん。
レス有難うございます。

最近ハンネにメリハリが感じられない!!
→と思っていたので、本当にただメリハリだけをつけてみました!!(笑

  ¢§+,+§о
   ハンネニ メリハリッテ
    ナンヤネン‥

‥話の方はこれからもっと盛り上がっていけるように、書き込んでいきたいと思っています。

有難うございました。


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.83 06/07/09 23:14
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第43ページ目

【何故だ…‥

彼奴はまるで死を望んでいるかのように強者を求め、

私との協調を拒んでおきながら
いざの時には先頭にたって指揮を務めて来た‥



‥いや…



  そればかりか
   まるで‥



常に守られている
ような‥   】




レスティ
「ぁわあ‥
  凄いなぁ‥」


‥階段を登ると、そこには中身のつまった本棚が立ち並び、まるで客をもてなすようにランプで照らされたテーブルが用意されていた。

スレイド
「…どうやら不穏な気配は今のところはないようだ…。」

レスティ
「じゃあ休憩しようか。

…ここで何か情報が手に入るかもしれないし、さっきの戦いで皆ちょっと怪我してるみたいだしさ。」


テトラ
『………ああ‥』


レスティ
「……どうかしたの?」


テトラ
『あ‥いや。
  わかった。
 ‥結界を結ぼう。』


テトラはちらりとスレイドの方を見る‥






‥彼はいつもの微笑を浮かべている。

No.84 06/07/09 23:48
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第44ページ目

  ‐【図書室】‐

三人は有力な情報を求めて室内を手分けして探し、それぞれに収穫を持ってテーブルに集合した。


テトラ
『…』

彼女が手にした本にはこう書かれていた‥

◇◆◇▲▽△

《既に失われし歴史‥
太陽と月は互いにぶつかりあい、太陽が月を飲み込むと
この大地には月の民は居なくなった‥

太陽は協調と発展を重んじる者…

月は征服と破滅を重んじる者である。》


テトラ
『太陽が人間‥

そして月を魔人‥?

だとすると、遥か昔にこの双方の間で戦争があったと読みとれるのだが。』


スレイド
「成程‥

人間は互いに協調‥
つまりは意思疎通を目的に文字や言葉をつくり出し、また各々の役割で支え合うことで、町や国家が活きている‥

しかし、今の太陽(人間)は同じ太陽の中で征服を意思として争い、また敗者に対しては意味のない殺戮を繰り返している。

まさに今や人間は月‥

《魔》そのものだ‥」

レスティ
「‥そっか。
じゃあ、心の天秤が光より闇に傾いたとき‥

それが正に今だってことだね。





…あの礼拝堂の
ステンドグラスのように‥ 」

No.85 06/07/10 23:22
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第45ページ目

テトラ
『光と闇…

それは紙一重なのかもしれない。
人間は発展を願う中で征服と殺戮という魔の心を生み出した。』

レスティ
「ん~‥僕には
難しい話だなぁ。


‥それより
   これを見てよ。
 《闇色の術書》

‥ていうんだけどね。
さっきテトラが言っていた人間と魔人の戦争っていうのと関係があるのかな‥

《古(イニシエ)の太陽の民は4種類の太陽術により月の破滅をくい止めた。》

‥これってテトラの
《魔人殺し》の力のことだよね?」


テトラ
『…‥

   ‥それで!?』

テトラは彼から乱暴に本を取り上げる…






テトラ
『………これは‥

  本当なのか?』


‥そこにはテトラの知識には無いことが書かれていた‥

No.86 06/07/10 23:56
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第46ページ目

 《闇色の術は
 他の3種の太陽術
  (紫・緑・黄金)
 ‥と異なり、
  複数の術者がいて
 初めて発動する。》


テトラ
『そうか…
そういうことだったのか‥

‥私が以前に調べた文献やどの資料にも※闇の力を使った者のことは記されていなかった。
…これがそのことを意味しているのか。』

※‥今までの魔人殺しの歴史上に一つの世に二人以上の術者が重なったことはない。



レスティ
「…

 ……イヤッ でもさぁ、
少なくともこれまではそんなの(封印)
無くても何とかなってたんだし‥

きっと大丈夫さ

‐あの巨人も
   倒せたしね!」

   テトラ
   『…』


スレイド
「…闇の力は
   忘れろ‥

‥真実がわかって
 よかったんじゃ
     ないのか?
…後は今ある力で
お前の目的と戦をすればいい‥。」



テトラはスレイドをジッと眺める‥


テトラ
『…お前を
 頼りにしても‥

 いいのか……?』


スレイド
「……… フフ‥

  したければ
 すればいい…‥。」

‥彼はそう言って自分の手にした本のあるページを開き、それをテトラの目の前までテーブル上を滑らせた…


《古の力を持つ者は、我が神殿の最大の客人としてもてなす》

No.87 06/07/11 00:37
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
ζテトラの落書き

◇いぬマン
   VS
   アフォックス

*アフォの既に討論とは言えないが、とにかく対決!!
    その3

いぬマン
『キレてんの?』

きつねマン
「ァアシュケェエ‥

 キぇタナぃスよ!!」

ζζζζζζζζζζζ


いぬマン
『アフォックスさん、あなたねぇ…
ちび〇る子ちゃんをマルコ・ポーロっていったり、マリオとルイージを真利男と留唯治って呼んだりなんなんですか!?』

きつねマン
「ほ~‥そうきますかぁ…
じゃあ、貴方はなんで『いぬマン』なんですか?
‥大体あなた犬飼って無いでしょう!!」

いぬマン
『う‥うぐっ…
そ、それは‥υ

‥わ、私は人が飼ってる犬を可愛がるのが好きなんですよ!!!』

きつねマン
「ほう…
それじゃあ‥

その‥えっと‥υ」

いぬマン
『何です?
  …公算ですか?』
>   ̄ ̄

きつねマン
「こ…公算って‥

…プッ‥ブフフゥッ!!!

 ‐字が違いますよ!!」

いぬマン
『な‥
  ぬぅあぁああ゛!!!
  しまったぁ!!!』


  カァアアン!!!



‥その時戦いの終りをつげるベルが鳴った‥



*いつかに続く→

No.88 06/07/12 01:16
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第47ページ目

テトラ
『………なんだ
 これは‥』


その時だ‥






  「…フフフ‥」



‥耳元で囁かれているように‥

 いや‥脳に直接響くようにとでもいうのか、静かにその不気味な笑い声が聞こえた。


レスティ
「あれ‥

 だっ…誰だ!!」


三人が気付く頃にはその声の主はテーブルの側に立っていた。
…それは胸まで達した長い白ひげを垂らし、分かり易い法衣をまとった老人である。


パレドレ
「私はパレドレ‥

‥古の力を持つ客人をお待ちしておりました。」


老人はそう述べると、静かにテトラを見つめた。
その瞳は不自然に白く‥一目で人間の者ではないと判断できる。


テトラ
『そのようなことが‥

私の結界内に入り込んで来たというのか…?」


パレドレ
「フフフ‥
時として例外というのは生まれる者ですよ。

赤毛の勇者よ‥

 …貴女のように。」

スレイド
「魔人宮‥ この神殿の僧侶か…。」


パレドレ
「私の役目はその小さな勇者を我が魔神の祭壇にお連れすること‥

  ‥どうぞ‥

この門をお通り下さい。」


パレドレがそこまで語ると、図書館だったその空間が霧に包まれるように闇一色の世界へと一瞬のうちに変わった。

…そして、僧侶の背後には彼のいう門だけが立っている。


テトラ
『‥魔神の祭壇…?

どういうことか‥

‥考えれば考える程
訳が解らぬ!!』


パレドレ
「考えても解らぬのなら、進んでみることです‥。」

そしてパレドレはスレイドの方に向きを変え…


パレドレ
「役目を抜きに個人的には、その方に興味があるのだがな。」


スレイド
「…そうか‥

  残念だが
 俺は貴様に等
  用は無い‥。」


パレドレ
「フ‥フフフ…
  ハハハハハ!!」


パレドレは不適に笑い飛ばしながら姿を消していった‥




背後の門を残して…

No.89 06/07/12 23:15
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第48ページ目

レスティ
「どうなんだろ‥?

 これって
 罠だったりして‥」


テトラ
『…………罠?』


レスティ
「いや、きっと
 そうだよ!!

この門じゃなくて暗闇の何処かに本当の道が隠れてるんじゃないかなぁ‥。」


スレイド
「‥本当の道か…

   …フフ‥。」


レスティ
「スレイド…‥?」


スレイド
「考えてみろ…

魔人宮はその気になれば俺達を半永久に閉じ込めることが出来る‥

ここまで揺さぶられながらも、特に迷いなく進んでこれたのは何故なのか‥。」


テトラ
『…確かにそうだ‥

これは…パレドレとやらが言ったように招待されているということなのか‥。』


テトラは門の先を見通してみる‥
そこは広い崖状の穴が空いていて、その上を古臭い吊り橋がかけられていた‥。


テトラ
『………行くしかないか‥。』




スレイド
「‥怖いのなら
 俺のマントに
  掴まって歩け‥」



‥スレイドが先頭に立ち、二人もそれの後に続いた。

No.90 06/07/12 23:52
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第49ページ目

またも飛ばされた様子はない‥

‥三人は何事もなく門をくぐり、吊り橋を渡り始めた。


レスティ
「テトラぁ、
 もう少ししっかり
 歩いてよ~。」


テトラ
『だまれ‥

 ワタシはコレだけは
ダメなんだぁ…!!』


レスティ
「高所恐怖かぁ‥。

‥でもさぁ、
テトラそれ掴む場所間違えてるんじゃ…。」


彼女が掴んでいたのはマントではなく、スレイドの長い髪の毛だった。


テトラ
『あ‥ス…すまない!!

‥しかしハナせぬυ』


スレイド
「 構わぬ‥
 好きな場所を
  掴め‥。」


レスティ
「お‥
  男らしぃ~υ」


‥そしてそのまま吊り橋の中程まで進んだ頃‥

  スレイド
   「…」

‥彼が突如足を止める。

テトラ
『何だ?
‥もう着いたのか?』

スレイド
「…………囲まれた。」


ゆらゆら‥
   …ユラユラと‥

前方と後方‥両側から死人の群が現れたのだ。

レスティ
「ちょっとぉ!!
 やっぱり
 罠じゃないか!!」


スレイド
『‥話は後だ。』


スレイドは銀の剣を抜いて押し寄せて来る亡者達に備えた…


 ブチ ビチィ‥!!


その時‥




吊り橋のロープが音をたててちぎれ
三人はまっ逆さまに崖の底へと落ちていった‥

No.91 06/07/13 00:10
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>¢§'-'§ρ
σテトラの報告

いつも有難う
  ございます。

ここから少しの間はテトラとレスティ。
そしてスレイドと
二つに別れる展開になり、書き込みとしても最初にスレイド側、次にテトラ側と分けて投稿させて頂きます。

※前後に書き分けますが、二つが話の中の時間として、平行に過ぎていく出来事と捉えて下さい。

※現在まだ内容の中で不明のままのものがありますが、今後一つ一つ解明されていくように努めていきたいと考えています。


※アホ系は引き続きアホなだけとなります。
        (爆)


グサッ †⌒¢§+,+§о
 ~('.')~
 ギャアアァ!!

No.94 06/07/13 13:25
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>> 92 こんばんわ☆ いぬマンさん!あなたは凄いですね!! こんなに話を書けるなんて………しかも、かなり面白いし… あたしにはマネ出来ましぇんf^… 今日は!!!~('.')~

アイスクリームさん
レス有難う
   ございます。

いやいや、自分も アイスクリームさんのような文章は絶対書けませんから!!
(爆)(爆)(爆発)←(?)
     ↑
     (?)

自分はあくまで
妄想専門(?)で、それ以外はダメです。(笑


しかぁし!!
これからも頑張りますので、
アイスクリームさん も、頑張ってください。

有難う
  ございました。


    シッコクノアホ
    ~('.')~
    いぬマン

No.95 06/07/13 13:39
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>> 93 最近寝る前に迷宮手帳を読むのが日課になってます(´∀`) テトラの闇の力、スレイドの真意、アフォックス対いぬマンは本当に決着したのか!?謎だ… 今日は!!!~('.')~

高校生9さん
レス有難う
   ございます。

 デュワ!!!
     イヤァア!!
トゥア!!
    ダァア!!!
    ↓
   〔通訳〕
喜んで頂けてとても嬉しく思います!!

これからも、なるべく毎晩更新出来るように頑張りたいと考えています!(敬礼)

‥それにしても、アフォックスといぬマンは、いったい何を勝負してるんですかねぇ。(爆発)


有難う
 ございました。


    シッコクノアホ
    ~('.')~
    いぬマン

No.96 06/07/14 00:17
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>¢§+,+§о
ζテトラのお遊び

◇アヌビス◇

いぬマン
『あ~…人って特に明確な理由も無しに気が乗ってかない時があるよね~。』


アヌビス
「どうしたんですか?
いぬマン…。」


いぬマン
『いや、なんつ~か
ボーッとするというか、何というかさぁ。』

アヌビス
「いぬマン、そういう時は静かにするのもよし…

しかし、イザというときに気分を高めるのに必要なのは、貴方自身の意志と取り敢えずの行動…。


‥さぁ!!
先に行きたいのなら行くのです!
  いぬマン!!!」


いぬマン
『アヌビス…

‥真面目なこと
いってんじゃねぇ!!! 』

…いぬマンはキレた。

いぬマン
『…しかし、確かにそうだ‥よし!!』

いぬマンは自分の心にカツを入れた!!!


『俺はいぬマン
  なんだぞぉオ!!!』


‥するとどうだろうか‥なぜかみるみるとちからがみなぎってくる!!

なぜかここがひらがなであるように‥

…いぬマン復活した。

いぬマン
『俺の今の心は
ストイックで、デンジャラスだぜ!!
  …エキサイティング!!!』


ドッカノアフォ
「…すげぇ!!
あいつ独り言で立ち直りやがった!!!」


¢§+,+§о
サスガ アホダ!!

      ◇完◇

No.97 06/07/14 00:40
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第50ページ目

 ◆◇◆△▽▲▽▲▽△
゜。゜。゜。゜ο◯

 ‡スレイドside‡

  ◯ο゜。゜。゜。゜
△▽▲▽▲▽△◆◇◆

  ピチョリ………。



スレイド
「………………。」



‥スレイドは滴り落ちる水滴に起こされると、辺りをぐるりと見渡した。


そこは
地下なのであろう。
洞窟のようなごつごつとした岩の壁に囲まれ、所々に装飾が施された棺桶や※悪魔主義的なデザインの像が立っている。


スレイド
【…地下墓地か?

‥どうやら落ちた際にここに飛ばされたらしいな‥。

‥あの二人とは別に。】


  スレイド
   「…」


…立ち上がった彼は一瞬表情をくもらせた。
外傷があったわけではないが、ただ一つ大きな痛手をおっていたのだ。


銀の剣が‥

中程からへし折れ、その先は無くなっている…。


スレイド
「 …フフ‥
 雑魚には丁度いい
  サイズだ。」


スレイドは半分に折れた剣を鞘におさめ、ゆっくりと歩き始めた…。


※悪魔主義
=悪魔チックなものに美を感じるような考え方。

No.98 06/07/14 22:20
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第51ページ目

…しばらく地形にそって歩を進めて行くと、少し開けた場所へと抜け出た。





【ここを登れと
  いうことか‥】


道と思われるものはそこで終っていて、周りを囲んでいる岩の上には魔人宮殿の通路が通っているようだ。

更によく周りを観察すると、地面の一部に人が丁度一人入り込める程度の穴が開いている。
‥しかしこれはかなり深いようだ。
まるで底が見えない。


スレイド
【さて…
 どちらを選ぶか】


…そう彼が選択に時間をかけていると‥


   ダァアァン!!!


‥何かが上から落下して来たようだ。


  スレイド
 『……………。』


それは
人の形をしていた。
次々に人形のように頭部から落下しては、ユラユラと起き上がってくる。


スレイド
「もしや‥

 ‥これで俺を
  囲んだつもり
  …なのか?」


スレイドが抜いたのはやはり折れた剣の方である。


スレイド
「お前らが
束になったところで
俺に※《イタチ》を抜かせることは出来ぬ。」


※イタチ=金の剣

No.99 06/07/14 22:53
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第52ページ目

 ‡テトラのメモ‡

◇スレイドの剣
《イタチ》について◇

正式名称
 『月光滅刃』
 (ゲッコウメツジン)

スレイドが父から形見として受け取った剣 (刀)。

元は異国の刀剣で、満月を恐ろしい悪魔と信じた武将が、月を斬り落とせる刀をと名工につくらせたものである。

‥失敗は死罪と脅された名工は、知り合いの僧侶達に相談したところ、※鎌鼬(カマイタチ) を生み出すイタチの妖怪を、不思議な術で刀に封じ収めたという。

しかし‥

そうして出来上がった刀を抜いた武将は、妖怪に体を支配され、
その場の者を全て斬り殺した末に姿をくらましたと伝えられる。

…また、斬られた者達の魂は刀に吸収され、その妖力を高めるともされている説もある。

(迷宮図書館より)



※鎌鼬=つむじ風により空気中に真空部分が発生し、それに触れた皮膚等が裂ける現象。
‥といわれている。

No.100 06/07/14 23:44
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第53ページ目

…死人が迫ってきた。

スレイド
「…………鈍い。」


スレイドは素早く死人を刻む曲線を描いていった。

‥彼の動きには引きが無く、相手の動きに対して常に先手をとっている。

そのため、死人達が次々に落ちてきては向かって来ようと、その全てを斬るのに然程の時間はかからなかった。





スレイド
「…登るか‥。」


‥静寂が戻ったところで彼は崖を登ることにし、そしてゆっくりとその荒い岩肌に手をかけた…。


   スレイド
   【…?】


‥その瞬間に目の前にそびえていた崖は姿を消し、いきなり辺りに空間が広がっていった。





…なんだ‥?

今までとはまるで別の景色がスレイドを包んでいる‥

‥火が見える‥

しかし、彼には確かにその火に見覚えがあった…。


スレイド
「戦場の炎だ‥

 ‥あの時の…。」


‥彼はそう言って辺りを観察する。
どうやら先程発見した穴はそのまま残っているようだ。

No.101 06/07/15 21:29
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第54ページ目

スレイド
「剣の…
   十字架‥」


その穴の隣には、墓標のように地面に刺された剣がある。

   【まさか…】

スレイドの頭に悪い予感が広がり‥
‥またそれは的中した。


???
「さすがねぇ
   スレイド‥。

あの頃とは段違いの動きだわ‥  。」


スレイド
「‥オシエナ‥?」


右手‥左手と這上がり、その声の主が墓穴から姿を現した‥

それは、年の頃はテトラと同じ頃の女の姿‥

そして、彼女の胸には心の臓を貫く辺りに突き刺された跡があった。


オシエナ
「…この傷‥
  覚えている
   でしょう?

‥痛かったなぁこれ。」


スレイド
「…………。」

No.102 06/07/15 22:08
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第55ページ目

8年前…
スレイドは同じ傭兵のオシエナと共に戦場の真っ只中にいた。

そこで深夜に奇襲を受けた二人は敵軍の兵に四方八方を囲まれ、生存が絶望的な状況にまで追い込まれたのである。

オシエナ
「あの時のスレイドは今のような余裕はなかった。

‥パニックを起こした貴方は抜いてしまったよね‥

…決してその刃を外界にさらしてはいけない妖刀を‥。
そしてそれで、私をも貫いた‥

…まるで鬼のような形相で‥。」








スレイド
「……何が狙いだ?」


オシエナ
「…え‥?」


スレイドは一瞬で標的との間合いをつめると、銀色の刃でその首をはね飛ばした。

…オシエナの首を‥


‐地に転がり落ちた首はすぐさまスレイドの方へ向きをかえる。


オシエナ
「…やっぱり気付いていたのね。

‥私がオシエナとは全く別の存在だということに‥

‥でもひどいなぁ。
唯一にして最も愛した人の首をはねるなんて。」


スレイド
「…やはり
  ‥魔人の類か‥。」

No.103 06/07/16 21:04
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第56ページ目

スレイドはオシエナの首に迷いなく刃を向けていた。


スレイド
「‥俺とあいつは物心つく時から共に戦っていた‥。
貴様は人間の心を読むことが出来るらしいが、表面を真似るだけでは俺の心理を崩すことは出来ぬ。」

‥スレイドは金の剣を軽くつかんで更に言葉を放つ。

スレイド
「本物のオシエナはこの中にいる‥。
《イタチ》と共にな。」


魔人
「んー。
…だからその妖刀を早く抜いて欲しいんだけどなぁ~。

ナマクラで私を斬っても無駄なのよ?

  …ほらぁ!★」


‥首は体へと跳ね戻ると、それはもとの通りに治まっていく。
そしてオシエナの姿が、みるみる内に別のものへと変化していった。



…それはヤギのような角を持つ赤と黒のマダラの竜の姿‥
翼は退化したように縮れ、スラリと長い二本の足で立っている。


トラジェディ
「私は魔人
  トラジェディ。
‥安心して月光滅刃を抜きなさい‥

私がイタチを始末して彼女の魂を救ってあげるから‥‥‥ンフッ!*

貴方の体を八裂きにすることが私の役割だから‥‥。」





スレイド
「…‥

‥また心を読んだな?

どうやらこれまでの雑魚とは違うようだが‥

‥その力、見極めさせてもらうぞ。」

No.104 06/07/16 22:04
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第57ページ目
  ※月光滅刃
 その刃にかかり
取り込まれた者は
 刀に封じられたカマイタチを退治する他
その魂を救う道はない‥




トラジェディ
「ンッフフ!★
貴方のみる目は間違ってなくってヨ!」


スレイドは銀の剣で斬りかかる。

‐しかし、その美しく乱れ踊る剣舞も、トラジェディの体にはまるでカスリもしない‥


スレイド
【何だ‥
 …このスピードは。】


トラジェディ
「アララ‥ やっぱり自分よりも素早い相手と戦うのは、慣れていないようねぇ。

それに私は貴方の考えを読めるんだし、貴方達が倒したデグのように弱点もないのよ?

もう勝負はついたよね*」


そう言いながら魔人はスレイドを長い足で蹴り飛ばし、彼はそのまま地を転がるように飛ばされていった‥。



…人知を越えた魔人の強烈な一撃を受けて、さしものスレイドもゆらりふらめきながら何とか立ち上がった。


スレイド
「‥トラジェディとかいったな‥

   ‥フフフ…

お前と会えたことに感謝せねばな。」


トラジェディ
「イヤンッ!
そんなこと言われると照れちゃうわ*(爆)」






スレイド
【テトラ‥


  ‥後は任せる。



   …‥








  ‐お前は
  オシエナに
 何処か似ていた‥】





スレイド
「‥……」






スレイドは金の剣を一息に引き抜いた。



※迷宮図書館より

No.105 06/07/16 22:27
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第58ページ目

トラジェディ
「………ん?」


‥スレイドが《イタチ》を抜いた瞬間に魔人の体の腹辺りが横一直線に裂けていた。


スレイド
「余りイタチを舐めないほうがいい‥
鎌鼬の力でつくり出す真空で、刃を触れずしてものを切ることが出来る‥。

…フフ‥
さすがに月は切れんが‥。」


‐彼はそう言うと、イタチの鞘を先程の墓穴に投げ捨てた。


スレイド
「‥さて、命を捧げた懺悔の時間だ…。」


‥スレイドの姿はその言葉を最後に急変した。

青白い瞳は真っ赤に染まり、黄金の髪を奇妙に逆立たせて‥
その形相も般若のように険しく変貌している。


トラジェディ
「あら~*
スレイドったらますます男前になったじゃないの!★★

あ‥もうスレイドじゃないか‥。

初めまして!!

カマイタチさん*♪」

No.106 06/07/17 23:12
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第59ページ目

辺りを覆う戦火の中、二体の魔物が向き合っている…。

トラジェディ
「ん~‥
 お腹中々治らない
 ‥。

お返しはキチッとさせてもらうからねぇ!★」


鎌鼬
「…シィイイイッ!!」


鎌鼬は言葉を無視して妖刀を振り回し、魔人に襲いかかる。

しかし見えぬ筈のその攻撃も、トラジェディは全て見透かしたように避けかわしていく‥。

トラジェディ
「ああ。無駄無駄*
さっきは意味解んなくてくらっちゃったけど、要は何処を切ろうとしているかを読めば、かわすのは簡単なのよ!★

…その点貴方の太刀筋は馬鹿みたいに私の体を狙い過ぎるから、スレイドの相手をするよりも楽ですワ*★(爆)」

鎌鼬
「………ッ!!」

鎌鼬はなかなか自分の刃が当たらないことに、苛立ち始めたようだ。


トラジェディ
「あらいやだ、何て顔してんの?
まっ、確かに余り長引かせるのは私としても恐いわねぇ‥。






  でも…」

No.107 06/07/18 00:38
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第60ページ目

トラジェディ
「…アトは、貴方をどうやっつけるかヨネ!

同じ魔物同士だから、物理的な衝撃だけじゃ無理かな?
‥貴方からお腹にくらったように、私も魔力たっぷりの一撃をおみまいしてあげないと★


…‥


…となるとぉ‥。」


‥トラジェディは口をあんぐりと開き、目を鋭く尖らせる。

危険を感じたのか、それに反応してビクッと鎌鼬の動きが止まった。

…次の瞬間‥
トラジェディのドラゴンの口から※白く光る鋭い閃光が放たれ、鎌鼬のスレイドの体に襲いかかった。

    鎌鼬
    「!!」


‥鼬は辛うじて身をひるがえして、その槍のような閃光をかわしたが、
大きく風穴の空いた闇色のマントが、それが容易く避けたのでは無いことを表している。


トラジェディ
「あら、さすがねぇ。
貴方乗ってる体がいいもんねぇ。


‥でも★

次は外さないぞぉ*♪



   …‥?」


‥その時戦いの舞台に変化が起こった‥。

トラジェディと鎌鼬を結ぶ直線の中心に、何者かの人影が浮かんでいる‥。


トラジェディ
「あちゃ~‥

‐何で邪魔するのヨ!!」

‥その影の正体はパレドレだった‥。


パレドレ
「トラジェディよ‥
 ご苦労であった。

‥お前の役目はここまでで終りとする。




大人しく
さがるがよい‥。」



※トラジェディの光線
=テトラの紫の炎に近いものと考えられる。

(迷宮図書館より)

No.108 06/07/18 23:20
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第61ページ目

トラジェディ
「あれ?
お話が違うんでないかシラ??
‥確かさっきアンタ、剣ごとスレイドを始末しろって言ったじゃん!」


パレドレ
「‥黙れ。
お前の体は私に支配されていることを忘れるな…。」


彼はそう言って、トラジェディに掌を向ける。
…するとたちまち竜の体は黒く曇った霧状に変化し、パレドレの体へと引き込まれて行く。


トラジェディ
「…せっかく
極上の魂が食えると思ったのに!!」

‥その言葉を最後に、トラジェディは完全に吸い込まれていった‥。


パレドレ
「フフフ… 私はこの男が見たかったんだ。」

彼は鎌鼬に乗っ取られたスレイドの方を眺め、にやりにやりとほくそ笑んでいる。


   鎌鼬
   「………。」


パレドレ
「怯えなくともよい‥
それにしても予想通り素晴らしい体だ。

‥鎌鼬よ、スレイドは貴様にはもったいない。
今この時よりその体は私のものとする。」

‥そこまで語ると、今度はパレドレ自身が霧のようなもやに変化し、スレイドの体へと入り込んでいった…。


パレドレ
「鎌鼬と信頼をよせていた者の体が私のものとなった‥。

‥どうする?

赤毛の勇者よ‥。」


‥恐怖に怯えた鎌鼬は別段抵抗するでもなく、パレドレにその体の主導権を渡した。

No.109 06/07/18 23:43
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第62ページ目

 ‡テトラのメモ‡
>     魔人解説

◇◆△▽▲▽▲▽△▽▲

 2.トラジェディ

▲▽△▽▲▽▲▽△◆◇

【特徴】
体長は約1・6m
ノヤギのような巨大な角と、黒と赤のマダラ模様のドラゴン。
腕や翼、尻尾等は退化した様に縮れており、その行動の殆んどが脚で行われる。

また、知能が高く※人間の言葉を喋ることができる。

◇背景◇
悲劇と絶望に包まれた魂を餌として好む。
相手の心を読み、一番苦痛な過去を演じるなど、魔界の女優とも呼ばれている。
その口調や仕草は女性のようだが、正確には性別は不詳である。


トラジェディ【tragedy】
=やぎの歌(悲劇)
主人公が破滅していく運命を描いた劇。
ギリシャ。

◆参考◆
パレドレと魔人達の関係について。

→パレドレは、簡単に魔人宮殿の魔人達の長といえる。
トラジェディをはじめ、宮殿内の魔人達は普段は彼のエネルギーの一部として支配されているが、《役割》を与えられた者だけは、今回のように自由に自らの体を動かすことができるのだ。


※魔人の中でも、知能の高い者や人間に近い姿の者は、人間の言葉を理解し話すことができる。

(迷宮図書館より)

No.110 06/07/19 00:15
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第63ページ目

 ‡テトラのメモ‡
◇スレイドに憑いた鎌鼬について◇


鼬のような姿の異国の妖怪といわれているが、その実体は誰も掴めていない。

また、月光滅刃には複数の僧侶が不思議な術で封じたといわれるが、その術がテトラの闇の力と関係があるのかも不明である。

◆参考1◆
刀がどのように巡り巡ってスレイドの父親の手に渡ったかは謎だが、その持ち主達からはいつも怖れられ、
「絶対に抜くべからず」
と、人から人へと渡っていったのだった。


◆参考2◆
月光滅刃に封印された鎌鼬は刀を抜いた者を支配することが出来るが、その体から外へ抜け出すことは出来ない。

また退治の方法としては、これはトラジェディ達も同様なのだが、テトラの魔人殺しの力をはじめ魔的な能力での攻撃に限る。

(迷宮図書館より)

No.111 06/07/19 00:41
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第64ページ目

 ‡テトラのメモ‡

◇オシエナについて◇

スレイドの父
ストラスブーレの戦友
アデランの娘。

◇背景◇
戦争で父を失ったオシエナはストラス(略称)のもとで、スレイドの妹として育てられる。

その中で、傭兵の世界では女は夜の慰み者でしかないことに懸念した彼女は、次第にスレイドと同じ剣の道へと進んで行ったのだった。


※この話を迷宮内に盛り込むのは自分には難しいので、迷宮が終了した後に改めた形で記したいと考えています。

No.112 06/07/19 01:01
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>¢§^-^§ρ
ζテトラの報告

☆迷宮ニュース

先日アヌビススレが過去ログに吸い込まれていきました。

あのスレを応援して下さった皆さんに改めて感謝いたします。
有難うございました。

    ~('.')~

迷宮の方は引き続き継続されますが、今後は「いぬマンVSアフォックス」を挟んで(爆)テトラ側からの話にきり替わります。
キャラの背景設定が絡みあっているため、その場その場で全てを理解することが、難しいであろう話になってしまってますが、最後までお付き合いして頂けたら幸いでございます。

また、スレイドサイドのレスはなるべく一まとまりにしたかったので、その間に発生する予定だった落書きはブログ板の昭和だのナウいだのゴチャゴチャうるさいもう一つのすれに記しました。

…あのスレには近づかない方がいいでしょう(爆)


       ~('.')~

No.113 06/07/19 23:16
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
ζテトラの落書き

いぬマン
  VS
   アフォックス

◇アフォ討論ジャッジ
  ~前半~


いぬマン
『いい加減
 キレただろ?』

きつねマン
「キレタナイッスよ。
‥チッチキチ~‥」

…混ぜた。

ζζζζζζζζζζζ

いぬマン
『今の鐘の音で終わりらしいぜ。』

きつねマン
「アシュケエエ‥」

‥この討論会には特別審査員が用意されている。
それは‥

「ああ、神様‥」

 ‐※アフォネだった!!

きつねマン
「予想外だ‥。」

アフォネはゆっくりと二人の前まで歩いて来た。

いぬマン
『‥まさか…奴が出所していたなんて‥。』

その場全体がカタズを飲んだように静まりかえる……!

ひゅぅぅぅっとお約束の風が吹き、葉っぱが二人とアフォネの間を横ぎっていく。

‥そしてとうとう沈黙が破られた!!

アフォネ
「判定は…」

彼女がそう言った次の瞬間だ!!!

きつねマン
「なっ…くっ‥!
 バ、バカなッ!!
 貴様ぁあぁああ!!!」


*いつかに続く→


※神様に宛てた手紙を書く不思議な少女。
詳細はアヌビススレの
「アフォネの日記」
に書かれています。

No.114 06/07/20 00:29
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第65ページ目

 ◆◇◆△▽▲▽▲▽△
 ゜。゜。゜。゜ο◯

 ‡テトラside‡

  ◯ο゜。゜。゜。゜
△▽▲▽▲▽△◆◇◆

ビチッ…バシィッ!!


テトラはロープの切れた吊り橋から真っ逆さまに落ちていった。

突然の衝撃にスレイドの髪から手が離れていく…

スレイド
「……ッ!!」

スレイドは離れていくテトラの手を掴みとり、銀の剣を持つ右手に力を入れる。

テトラ
『‥スレイド!!』


スレイド
「まだ
 終りではない!!」

そう言って彼はテトラの手を握り締め、おもいっきり銀の刃を崖の側面に打ち付けた。


………………‥


‥そこからテトラの記憶は、闇に横切られたように消失している。

…ただ最後に聞いた銀の剣がへし折れる音だけが、頭の中で繰り返し響きわたった。

No.115 06/07/20 21:50
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第66ページ目

テトラ
『……………。』

‥気が付くと、テトラは魔人宮の灯りに照らされた石畳の上に座り込んでいた。

…隣を見るとレスティもまた、同じ様にポカンとした表情で尻をついている‥。

  テトラ
  『…』
辺りを見渡すと‥

まずは左右に長く広がったスペースに、柱が乱れ並んでいるのが見える。

そして、前方には怪しげな仮面を被った男の像が何かを象徴するかのように立っていて、その両わきに別々に続くと思われる門があいているようだ。

テトラ
【…道が分岐するのは初めてだ‥。】

‥その時、彼女は自分の足元に金髪の髪が落ちていることに気付いた。

テトラ
『スレイドの髪の毛‥


スレイドは何処に‥?』

‥その言葉を聞いて、レスティもようやく身を起こして、彼女の方へと歩み寄っていった。

No.116 06/07/20 22:15
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第67ページ目

レスティ
「ここは天国かな?
‥そして、スレイドは地獄の方へ真っ逆さま
‥て感じ?
彼は戦争で人を殺しすぎたからなぁ‥

 ‥なんてね。(笑」

彼がふざけた様にそう言葉を発した直後、張りのある高い衝撃音が短く響いた。


テトラがレスティの顔面をおもいっきりはたいたのだ。

テトラ
『…ふざけるな‥!!』

レスティ
「ゴゴメン!!
  ‥冗談だよ!!」

‥彼は真剣な眼差しで迫ってくる彼女に慌てて謝罪したが、冗談であることなど彼女にはわかっていた。

‥ただ、今までスレイドがいたお陰でその大半が薄れていたであろう感情…

‥恐怖が押し寄せ、とても冷静になどいられなかったのだ。

テトラ
『…ここで立ちどまっていても仕方がない‥

‥‐行くぞ!!』

‥テトラは崩れそうな心をごまかすように、レスティを引き連れてその足でめいいっぱい歩を進めた。

No.117 06/07/20 23:01
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第68ページ目

『この魔人宮とやらは数では落とせぬ。』


‥テトラはこの宮殿(神殿)に入る前に、騎士団長達に淡々と述べている自分を思い出し、またその自分を情けなく感じていた。

【じゃあ私はどうなんだ ‥。
スレイドがいなければ最初の階段か、そうでなくともシャンデリア に潰されて終わっていただろうに…。】

あの時は、自分になら出来るという自惚れがあったのだろうか‥

いや‥ただここまで強がって来ただけなのかもしれない。

‥では果して何を理由に自分はここへ来たのだろう。

皇帝の命があったからか、魔人殺しの力を使えるからか‥それとも正義の為か…?

すぐに頭に浮かんだものは、どれも確かにそうであるかのように感じる。
‥しかし、いったいどれが本当の理由なのかと考えると、全くもってはっきりとはしない。


…ふとテトラはスレイドの言葉を思い出した。


《俺とお前とでは
 ここに来た理由は別。
 俺は俺の目的で剣を
 振らせてもらう》



テトラ
【あの時私の力を受け入れなかったお前の理由はなんだったんだ‥?】

彼女の心の中は謎ばかりが渦を巻き、自分のことすらよくわからなくなっていく‥



レスティ
「ねぇ、テトラ。
   …まただよ。」

テトラ
『………』


レスティの言葉で現状に引き戻されたテトラは、その事態をようやく把握した。

No.118 06/07/20 23:19
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>> 117 >つけたしページ

◇68ページ目の※

確認し忘れて書けませんでしたが、《》は第33ページ目のセリフです。

しかも、多少言い回しが違うとこが魅力です。


   ξ⌒¢§+,+§о
      ナンノ
      ミリョクダ!!

No.119 06/07/21 21:57
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第69ページ目

散々歩き回って
3度目だ。

仮面の石像に向かって左右どちらから入っていっても、その先に待っているのはもとの場所。…つまりは石像の間に辿り着くのだ。

門の中はまた様々に道が分かれていたが、それも全く関係なく戻って来てしまう‥

テトラ
『…完全に
 遊ばれているな。』

レスティ
「少し休もうか。

そしたらあっちの柱の奥も調べてみよう。
‥道があるかもしれないしさ。」

レスティは左右に広がる柱の奥の暗闇を指さして言うと、テトラもそれに同意した。



‥それにしても、吊り橋から落下してここに来てからというもの、不思議な感覚を感じる…。

…何か空気が歪んでいるというか‥
心に何か重い物がのしかかっているというのか…。

おそらく今までの部屋にはない、何かの力が働いているのだろう。

No.120 06/07/21 22:18
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第70ページ目

レスティ
「それにしても、
何か変な像だよね。
   ‥これ。」

レスティは仮面の像を顎で示して言った。

‥その像は左手を腰にあてて、右手は人さし指をたてて天高く掲げてられている。
その装いはタキシードにマントを着け、そして印象的な蝶々のような派手な仮面をつけていた。

レスティ
「ハハ‥僕が知ってる冒険小説の通りなら、あれが急に動き出して来るんだよ。」

テトラ
「…大衆演劇の次は冒険小説か?
爵位を持つ者とは思えぬな‥。」

レスティの間の抜けたような冗談に、テトラは少しだけ微笑んだ。

レスティ
「良かった。
‥気が紛れたかい?
ずっと思い詰めていたみたいだから
心配だったんだよ。」

テトラ
『…………?』


レスティ
「‥僕はスレイドの様にはいかないし、頼りないと自分でも思っている。
‥でも、よかったらテトラの悩みを聞かせてくれないか?

力にはなれないかも知れないけど、相談にはのるよ。」


テトラ
『……………ああ。
 そうだな‥
…すまなかった。』

‥彼女はスレイドのことだけを考えて彼を無視していたことを恥じた。

No.121 06/07/21 23:05
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第71ページ目

像の周りに結界を張り、その中に二人は腰を降ろしていた‥。


レスティ
「ええ?
ここに来た理由だって?

‥そんなの皇帝に命令されたからってだけだろ?
誰も好きでこんなとこに魔人退治なんかに来ないよ。」

‥テトラの頭に渦を巻いていた問題を知り、レスティは不思議な顔で答えた。

テトラ
『あ‥いや…
そういうのではない。
確かに断れるものでもないのだが…

何というか、私はこの魔人宮殿の存在を知ってからここまで、何も考えずに来てしまったようだ。
…特別に嫌がりもせず、当たり前のように淡々と‥。

魔人殺しの力を使えるのは自分だけだからといい聞かせて来たが、それすら本当に自分が思っていることなのかわからない。

‥自分の意思ではなく、別の何かに体を操られているような‥」

テトラは、うまく言葉にならずにもどかしそうな表情を浮かべた。

レスティはそんな彼女の背中を軽く叩いて、言葉を続けた。

レスティ
「そんなの
どうだっていいさ…。

目的ははっきりしているんだ。
魔人を倒して、この宮殿から脱出することってね。

…今はそれだけでいいんだよ。
早いとこスレイドと合流して、三人一緒にここからでよう。」

レスティの言うことはもっともである。

自分の考えていることは、今回の任務を果たす上で別段重要なことではない。
‥その時点のテトラは彼の言葉を聞いて素直にそう思い直していた。

…その直後に奴と会うまでは‥。

No.122 06/07/22 00:24
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第72ページ目

テトラ
『…そうか‥
私としたことが、
   …いやっ
私らしいと言うべきか?
いらぬことを考えすぎていたようだ。
  …すまぬ! 』


‥異変が起きたのは、テトラがそう言った直後だった。

レスティ
「ハハ‥また
力を入れすぎてるよ。

‥でも大丈夫…。
僕がずっと守ってあげるからね‥。



‥僕の可愛いテトラ‥」


テトラ
『…………ん?
…どうした?

何か変だぞレスティ。』

…急に妙なことを言い出したレスティ。
テトラはまた冗談かとも思ったが、そのわりには眼差しが真剣である。

‥次の瞬間‥


???
「美しい!!!
愛するマドモアゼルの
悩みに優しく応える
   ムッシュ!!
…正に真実の愛だ!!!」

何処からか不自然に思える程巨大な声が響いた。

テトラ
『何者だ!!』

???
「マドモアゼル…
貴女は自分の存在に疑問を抱いているのかい?
‥その気持、無視してはいけない‥

‥何故ならそれは運命の証だから。」


次に聞こえたその声は耳元で囁かれているように近くから聞こえる。

テトラ
『まさか!!』

テトラが上を見上げると、あの仮面の石像が動き出し、しゃがんだ状態で話かけていたのだ。


ペルソナ
「はははは!!
我の名は愛の魔人仮面
セレナード=ペルソナ!!

我の魔法で、素敵な愛の世界を味あわせて差し上げよう!!

    ‐トゥッ!!」

鼓膜にビンビンと響く声でそう叫ぶと、魔人はそれまで踏んでいた台を蹴り、結界を跳び越え反対の壁の手前に着地した。

ペルソナ
「赤毛の
マドモアゼルよ‥

パレドレが言ったはずだ‥貴女は客人だと。

貴女は我らが神殿に足を踏み入れる運命を持って産まれたのだ!!!」

No.124 06/07/22 20:02
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>> 123 今晩は!~('.')~

高校生9さん
お久しぶり様です。
レス有難うございます。

あ、
バレてましたか?(爆)
いや~彼は本当に変態なんですよ。(笑

→そろそろ話も後半なので、これまでズラズラと書いてきたことをビシャッ と一つにまとめていきたいと考えています。

    ~('.')~
    ビシャッと!!!

そのため、1レスごとの難易度が上がるので、ペースが下がることがあるかもしれませんが、最後まで良くても悪くてもおもいっきり書き込んでいきたいと思います。
これからも、よろしくお願いします。

‐あ、
皆様からのレスは嬉しいので、いつどのタイミングでも有り難く受けとりたいと思います。


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.125 06/07/23 00:04
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
ζテトラの落書き

いぬマン
  VS
  アフォックス

◇アフォ討論ファイナル
(ジャッジ後半)

ζζζζζζζζζζζ

きつねマン
「な…くっ‥
 バ、バかなッ…!!
きっ
 貴様ぁあぁああ!!!」

…なんと!!!
アフォネはポケットから※スカウターを取り出して、二人の戦闘能力を計り出したのだ!!

  ピピピッ
    ピピピッ

アフォネ
「はい!!
   勝者
アフォックスさん!!」

いぬマン
『な、バ、バカなッ!!
このアフォックスより俺の方が低いのか!?』

きつねマン
「目を覚ませ!!
そういう問題じゃないだろ!?


………
数値はどれくらい?」

いぬマン
『予想外だ…。』

アフォネ
「きつねマンが8で
いぬマンが5です。」

いぬマン
『な、なにぃッ!!』

きつねマン
「大丈夫だ!!
ドラゴンボールに出てくる猟銃みたいのを持ったおっちゃんも確かそのくらいだ!!!」


…こうして、2回戦はきつねマンがとって現在1ー1

そして‥


いぬマン
『な…アフォネ‥
ま、まさか‥!

    ‐ぬぅぉあッ!!!
  ばッ…
ばかぬぅォァアッ!!!』



*いつかに続く→


※スカウター
=戦闘能力をはかる機械

No.126 06/07/23 00:40
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第73ページ目

テトラ
『運命‥』


ペルソナ
「左様!!
貴女が知るように、一つの世に4種の力を持つ者が重なって産まれた記録はない!!

‥それは我々魔人が復活する時代に合わせて、それらの者が産まれている証なのだ!!!」

テトラ
『…つまり人の心が光よりも闇に傾いた時に、私のような者が産まれるということか?』

ペルソナ
「チェックメイト!!
おみごとっ
 その通りなのだ!!!
はははは!!!」

‥魔人は大袈裟な身振り手振りで言葉を放ち、不適切な笑い声を飛ばしている。

テトラ
『…解らぬ‥。
ではなんでその運命を私等が背負わなくてはならぬのか…』

ペルソナ
「赤毛のマドモアゼルよ‥
それは仕方の無いこと‥

‐運命は受け入れねばならぬのだ!!!
     ‐さぁ!!
それでは貴女に運命を告げる、我が愛の舞台の幕開けといこうではないか!!!」

テトラ
『なんなんだ
 こいつは…υ。』

‥そう言って、テトラはレスティの方を見た‥

テトラ
『な…………。』

その瞬間テトラは鳥肌が立ち、背筋にゾクッとしたものが走る。

‥レスティはずっと
彼女の方を見つめていたのだ。
いつになく静かな瞳を向け、ジッと凝視して‥
そして、ゆっくりと優しく手を握って来た。

レスティ
「大丈夫…。
 僕と一緒に
  行きましょう。

きっとお護りします。
       ‐姫君」

No.129 06/07/23 13:00
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>> 127 いつレスしてもいいよ、という発言に甘えてもう一度 いや~レスティの役目はこれだったのか(ぇ てかペルソナこと変態仮面(逆だ)が結構重要なこと… 今日は!~('.')~

高校生9さん。
レス有難うございます。

スカウター…
昔ドラゴンボールで見て憧れたものです。(爆)

→えぇ、変態仮面は仰る通り結構重要ですが、
    ~('.')~
     ケッコウ!!!
‥依然として変態には変わりありません。(笑

そしてレスティは‥
 ‐実は£%☆℃*
     なんです!!!

    ¢§~.~§ρ
     ワケ ワカラン!!

それではビシャッ となるように頑張りまたいと思います。

有難うございました。


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.130 06/07/23 13:14
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>> 128 私もお言葉に甘えて… お久しぶりです。 私も早くビシャッと読みたいです(^-^)笑 続き楽しみにしています。頑張って下さい☆ 今日は!~('.')~

高校生13さん。
お久しぶり様です。
レス有難うございます。

随分長くなってしまいましたが、読んで下さって有難うございます。

毎日なるべくミスの無いように頑張りたいと思います。

‥たまに、
投稿した直後に
 『しまった!!!』
と、なります。(笑

それでは、今後もよろしくお願いします。

有難うございました。
~('.')~
ビシャッと!!

      シッコクノアホ
      いぬマン

No.131 06/07/23 23:08
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第74ページ目

レスティの様子がやはりおかしい。
慌ててテトラは彼の手を振りほどく。

ペルソナ
「はははは!!
ムッシュはすっかり
我の魔法の世界に落ちたようだ!!!

      ‐さぁ!!
赤毛のマドモアゼルよ!
彼の愛に答えて差上げると良い!!!」

次に魔人が叫ぶと、
それを合図にして
《舞台の幕》が降りて来るように、辺りが上から下へと真っ黒な闇に包まれていく‥。

テトラ
『……何だ!?υ』

‥そして降りた暗闇の幕が再びのぼっていくと‥

不思議なことに、辺り一面が菜の花畑へと背景がすり変えられていた。

テトラ
『ここは…?
 …魔人は‥
あの仮面男はどこに消えたのだ!?』


…そこは空は青く、急ぎ足でかけぬける風が、菜の花をさわりさわりと揺らしている。
‥その空気は完全に外のものだった。


レスティ
「姫君…
ここまで来れば、
安心です。
奴はここまでは追って来ません。」


テトラ
『レスティ
いい加減に目を覚ませ!

何故私が姫 ‐…!?」

そこまで言ってテトラは目を丸くした。

No.132 06/07/23 23:41
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第75ページ目

なんということか。

テトラはおとぎ話のお姫様のような
ヒラリとしたドレスを着て、額の上の髪にはバランスを無視した大きく、きらびやかな櫛の髪飾りをつけていた。

テトラ
『ぬぁッ!…こ‥
これは魔人の仕業だ!!』

レスティ
「何を言うのです。
貴女は私の愛しき
テトラ姫‥
どうか、私の愛を受けとって下さい。」

彼はそう言ってテトラの方へと近づいて来る。

テトラ
『待て!!υ
  ‥早まるな!!

‐私は姫等ではない!!』

テトラは髪の飾りを菜の花の海の中に投げ捨てると、寄って来るレスティから逃げるようにして、逆方向に向きを変えて歩き始めた。

テトラ
『…………。』

レスティは彼女の後をピッタリと着いてくる……

そしてその歩調の音は少しずつ速くなり、とうとう走りの音へと変わっていった。

テトラ
『…いったい仮面男は何が狙いなんだ!!?』

彼女もまた、走って逃げる。

レスティ
「テトラ姫!!
そのようなドレスで走っては危険です!
転んでしまいますよ!!」

テトラ
『いやッ!!
お前の方が危険だ!!υ』

…その時、テトラの足に何かが引っ掛かった。

No.133 06/07/24 00:43
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第76ページ目

テトラ
『うあっ!!』

テトラは体制を崩すと、そのまま手を付き転倒していった。

テトラ
『…しまった!!』

すぐさま顔を上げた時レスティはすぐ後ろまで来ていた。
動きを止めたテトラを見て安心したように近づいて来る。

レスティ
「ほら
言ったでしょう。
走るとあぶな………」



    テトラ
    『?』

…レスティの動きが止まった‥。
いや、止まったのは彼だけではない。
今まで踊るように揺れ動いていた菜の花達も完全に静止し、それを揺らす風も流れをとめている。

テトラ
『助かったが‥
  今度は何だ?』

そこで、どこからか声が響いて来た。
‥その声は聞けば直ぐに誰のものかがわかる。
   ‐ペルソナだ。

ペルソナ
「美しい!!
思いを迷いなき情熱で捧げるナイト‥

‥そしてそれを恥じらい断る可憐な乙姫!!

しかし姫が裾を踏み倒れ、ナイトが優しく抱き起こしたとき、二人の愛は激しく燃え上がるのだった!!!

‐はははは!!
   傑作だぞ!
赤毛の
マドモアゼルよ!!!」

その声が鳴りやむかどうかのところで、テトラの視界を何かが横切っていく。

テトラ
『………?』

それはレスティの肩の辺りに突き刺さり薔薇色に輝いた。
正体は魔的な力で作られたニードル(針)
その先は色の通りに薔薇の形をしている。

ペルソナ
「マドモアゼルよ!!
これより貴女を素敵な舞台にお連れしよう!!
その間ムッシュには少々休んでいてもらう!!!」

‥薔薇のニードルの効果はその直後に即座に表れた。
‥それを受けたレスティの体が、ガシガシとその傷口から順に石化していったのだ‥

テトラ
『レスティ…‥!!』


ペルソナ
「安心したまへ。
貴方が更に進むのであれば、彼ももとに戻る故…

はーはっはっは!!!」

‥魔人の高笑いと共に再び真っ黒な幕が下りてきた‥

レスティを隠して‥

No.135 06/07/24 23:08
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>> 134 今晩は!~('.')~

アイスクリームさん。
お久しぶり様です。
レス有難うございます。

「ξ」ですね。(爆)

ん~‥5分位考えましたが、あれがなんであったのか自分にもわかりませんでした。(笑

‥しかし、テトラはかなり「投げ癖」があって、この間は櫛をなげました。

‥そして今夜もある物を投げるのです。(笑


‥本編に関しては、漫画やアニメ感覚で読んでもらう→を意識していて、台詞での繋ぎが多いので、字数がかさんで大変な状態です(爆)

‥が、結構後半までは来ているので負けずに頑張ろうと思います。

有難うございました。


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.137 06/07/24 23:45
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第77ページ目

辺りが真っ暗になると、遠くから微かに音が聞こえてきた。
そしてそれは段々と近付いてくる。

‥どうやら、走る馬の蹄の音のようだ。

テトラ
『あれは‥仮面男。』

その時点で再び闇の幕が上り、小さな馬車に乗ったペルソナがやって来る。

テトラが
立っていたのは、
果てなく広がる草原の中を通る、細い一本道だった。

ペルソナ
「ボンジュ~ル
  マドモアゼル!!!
  ‐待たせたね!!」

テトラ
『貴様…
何を企んでいるんだ!!』

テトラは素早く魔人に掌を向ける。

ペルソナ
「無駄だよ。
我の魔法の世界にいる内は、貴女の力は使えないのだ!!」

    テトラ
    『……ッ!』

ペルソナ
「安心したまへ!!

ここで貴女をいたぶるつもりはない!!
‐そしてムッシュも貴女次第でもとに戻ると約束しよう!!!」

魔人は手綱を操り馬を止めると、後ろの豪華に飾られた日傘付きの席を、大袈裟な手振りで指さした。

ペルソナ
「さてお乗りなさい!!

貴女をお乗せするには地味な席やも知れぬが。」


【…今は言う通りするしか無さそうだ‥】


テトラ
『フン‥確かに私が乗るには向かぬようだな。』

彼女は日傘を外し道の外に投げると、魔人の後ろに乗り込んだ。

ペルソナ
「フフフフ‥!!
   では参る!!」



‥馬車がゆっくりと動き出す。

No.138 06/07/25 00:02
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>> 136 今回の話は、最初からゲームの世界みたい☆と思ってて、楽しませてもらってます♪ んで・アレが何なのか『謎』なのですね。☆爆笑☆ イヤァ~… 今晩は!Ⅱ~('.')~

アイスクリームさん
有難うございます。

ゲーム!!
‥それもいいですね。       (笑)

なるべくキャラのビジュアル的なことは、読んで下さる方のイメージにお任せしている今日のこの時ですが、(爆)
先程説明不足だった点を一つ‥

¢§-.-§ρ
¢§+,+§о
¢§T-T§

↑これらは、テトラの顔ということで使用しています。(笑)

本編では、赤毛ということで紹介していますが、左右の§は二つにわかれたテールの髪を表現しています。

ということで(?)
今後も頑張っていこうと思います!!

アイスクリームさんも頑張ってください!!


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.139 06/07/25 01:01
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第78ページ目

草原の中を魔人の馬車は歩くようなスピードで進んで行く。

テトラ
『…………』

ペルソナ
「んー‥なんて喉かなひと時なんだ。

‥マドモアゼル‥?
何かご不満でも?」

…どうもおかしい。
菜の花畑にいる時は感じなかったが、自分が移動しているのではなく、背景が映像を見るようにスクロールしているのである。

ペルソナ
「‥そろそろ到着だ!」

ペルソナは馬車を止め、右手の方に体勢を向けると、何かに合図を出すかのように指をパチンと鳴らした。
‥そしてあの真っ黒な暗闇の幕がそれにこたえる。


テトラ
『‥何が始まるんだ?』

ペルソナ
「我の役目の一つ‥
それは貴女に運命を告げること。」

その言葉で、再び幕が上がりだした‥

‥テトラはその現れてくる光景に注目する。

テトラ
『これは…魔人宮‥』

そこに映しだされたのは、あの天秤のステンドグラス がある礼拝堂であった。

ペルソナ
「ここは、遥か昔‥
まだ外の世界で活動していた頃の我らが神殿の姿だ。」

テトラ
『‥何だって?』




‥礼拝堂では沢山の人間が祭壇に向かって祈りを捧げている。

そして、その壇の上にはあの処刑場にいた巨人が座っていた。

ペルソナ
「よく聞くがよい。
貴女が言うところの魔人宮殿とは、戦争で奴隷捕虜にした人間に魔人が建てさせた
魔神(ましん)の神殿なのだ。」

No.140 06/07/25 23:24
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第79ページ目

テトラ
『奴隷捕虜‥
やはり人間と魔人の間に戦争があった‥

では、その前は両者は共に生きていたということか?』

ペルソナ
「そこまでは
何者にもわからぬ。

マドモアゼル‥
貴女が今まで我等が神殿のことを何も知らなかったようにな!」

‥映像では何人かの人間が壇の前に集められ、巨人のまさかりでアリの首を落とすように頭部を切断されている‥。

テトラ
『………
なんということだ‥』

ペルソナ
「魔人は争いの上で捕獲した人間を、大きく二種類の奴隷にわけた。
一つは魔人達の部下として、その征服の僕とされる者達。

そしてもう一つはイケニエとして魔神に捧げられる者達‥。」

テトラ
『‥今のは
 後者の者達か…。』

ペルソナ
「フフフフ…!!
では、続いて前者の者達に移ろうか!」

魔人はまた指を鳴らして合図を送った。

テトラ
『魔人の下僕とされたもの達‥。』

‥再び幕が上下する。

‥するとそこには3人の人間が、小さな丸いテーブルに向き合うようにして席につき、何かを相談している姿が映し出された。

ペルソナ
「マドモアゼルよ。
ただの一度だけ貴女の様な力を持つ者が、三者同時に産まれた歴史がある。

‥それは貴女の運命と繋がり、そして闇の力の歴史でもあるのだ!!」

No.142 06/07/26 00:42
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第80ページ目

映像に映し出された三者はいずれも若い姿の二人の男性、そして一人の女性である。

テトラ
『この者達が私と同じ魔人殺しの力を‥

‥それで?』


ペルソナ
「彼等はただの人間ではなかった。
魔人と人間のハーフ…
つまりは混血なのだ。

‥そして彼等の任務は、イケニエの監視と魔神を讃える建造物の建築を指揮すること‥。」

テトラ
『混血‥』

‥テトラは嫌な予感を感じていた‥。
魔人殺しの力を持つものが魔人の血を引き継ぐ者だというのなら‥

ペルソナ
「おや?
さすがは赤毛のマドモアゼル。
お気付きになられたかな?

……自分にも魔人の血が流れていることに。」

    テトラ
   『………』

ペルソナ
「フフフフ‥
あの者達を紹介しよう…

まずは、後のハイデンベルグの祖先にあたる二人‥
フィローとソフィ。



‥そしてもう一人は
…。」


テトラ
『ふざけるな!!
  さっさと申せ!!』




ペルソナ
「‥若き日の
   パレドレ…

‥まだ人間として生きていた頃の彼だ‥。」

No.143 06/07/26 01:04
‥いぬマン!! ( 6FpT )

>> 141 きたよきたよ。核心部分がきたよ!!うひゃー楽しみ(本日ちょっと嬉しいことがあったので、未だにテンションがおかしいです。いつも通りじゃんと思っ… 今晩は!~('.')~

高校生9さん。
いつも有難うございます。

いいことあったんですか!?
それは何よりでございます!(笑 なんだこの言い回しはυ)

嬉しい事があった日はハイテンション でいいと思います(爆)

‥自分もいい事があったら落書きで一華咲かせてみせます!!!(爆)
↑何か違うυ

話の方は、長いぶんやっぱりまとめるのは一苦労ですが(笑
とにかく丁寧に、一つ一つやって行こうかと思います。

ページ数的にはまだ少々かかりそうですが、頑張りたいと思います!

有難うございました
~('.')~ ¢§^-^§ρ


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.144 06/07/26 22:40
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第81ページ目

‥パレドレ…
そしてソフィーにフィローは、何かを決意したようにほぼ同時に立ち上がった。

テトラ
『わけが解らぬ‥
何故パレドレが‥』

ペルソナ
「…魔人達はより忠実な僕を手にいれるために、奴隷達に自らの子を産ませた。

‥しかしその子供達は忠誠どころか、自分達に不思議な力があることに気づくと、それを用いて、魔人達に対抗していったのだ!!」


‥画面の中では三人の勇者が、魔人達を相手に紫の炎で戦いを挑んでいる。


    テトラ
   『…あ‥』


‥三人うちの一人、フィローが魔人の攻撃を受けて倒れ、更に容赦のない衝撃が彼を襲おうとする‥

  ‐その時である。

ペルソナ
「‥マドモアゼル!
よく見ておくがいい!!」


漆黒のドス黒い霧が魔人の周りをもの凄い速さで円をかいて回り、それがたちまちその魔人の体を飲み込んでいく‥

‥そして後に何も残すことなく空気の中に消えていった。

テトラ
『闇の封印‥
これが闇の力…。』

ペルソナ
「彼等はこの神殿の魔人達を退治し、そこから人間の英雄としての輝かしい道を歩んでいく。
貴女のいう魔人殺しの力を人々は
  《太陽術》
‥と呼び、称えた。

‥しかしこの神殿の戦いで、一人命を落としてしまう事となる。」

テトラ
『………』

その一人とはあの魔人の攻撃を受けた男
フィローだった。
‥仲間の死に
パレドレとソフィーが悲しみに暮れている。

ペルソナ
「この時既にソフィーの中にフィローの子供が宿っていた。
そしてそこから何代も魔人の血が受け継がれて、今の貴女に繋がる‥。」

テトラ
『‥成程な…
    …あッあれ?』


‥悲しいからではない‥
ただ自然に、フィローの死に顔を前にテトラの頬を一本の涙が通っていった。

No.145 06/07/27 00:21
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第82ページ目

ペルソナ
「フフフフ!!
 マドモアゼル!
‥それこそ運命の涙。
そしてフィローとソフィーの愛の証だ!!!」


また魔人の甲高い叫びが始まった‥

‥しかしその時のテトラには、魔人の言うわざとらしい《運命》という言葉が、何となく理解できた様な気がした。

テトラ
『‥しかし、何故人間として戦い抜いたパレドレが今のあの状況に…
  いや‥
それ以前にパレドレがここに今存在すること事態が不思議なことだ。」

ペルソナ
「‥フフフフ!!
彼のことは彼に直接聞いた方がいい。

しかし、ソフィーの方は悲劇が待っていた!」

テトラ
『…何?』

ペルソナ
「魔人に勝利した人間は、その残党がいるのではないかと恐れ、怪しい者達を魔人と決めつけ駆除していた。
‥その中にソフィーの存在も含まれたのだ。

  ‐魔女として!!」

テトラ
『何故だ?
彼女は人間の英雄の筈だろう!?』

ペルソナ
「先に述べた通り、彼女は最初奴隷達を監視・指導する者だった。
‥そこで当然に恨みも買い、魔界を滅ぼす力を持つ魔女と呼ばれ公開処刑されたのだ。」

テトラ
『そんな化け物が人間に捕まり処刑か‥
 おかしな話だな‥。』

‥その時の人間がとった行動は魔人のような道楽じみた征服とはまるで別のものであっただろう。

…しかし、その中で命を奪われる者にとっては同じことだ。

‥テトラはそう感じた。

ペルソナ
「さて、そろそろ我が用意した最後の舞台にご案内しようか!!

‐準備はよいか!?」


テトラ
『私は最初から
準備が出来ている。
 さっさと進め。』



そうは言ったものの彼女は不安を感じていた。

‥次に何が現れるかもそうだが、それ以上に目の前にいる仮面の魔人が何を意図しているのか‥
それがわからない。


…そんな中、ゆっくりとあの闇の幕が降りてきた。

No.146 06/07/27 00:42
‥いぬマン!! ( 6FpT )

第83ページ目

 ‡テトラのメモ‡

1.
>奴隷に子を産ませた魔人について‥

序盤にも説明したように、魔人と言っても幅広い。
この行動をおこした魔人は、生命をもつ怪物の類であり霊的なもののけ以外の者である。

また、人間と戦をしていたのは、この種の魔人が中心と考えられる。


2.
>ソフィーの子供について

彼女はフィローの子を産むと、魔人との戦いから避けるために安全な場所に預けた。

彼女が捕えられたのは戦いが終り、子供を迎えにいく途中だった。


(迷宮図書館より)

No.148 06/07/27 21:17
ア‥いぬマンッ!! ( 6FpT )

>> 147 今晩は!~('.')~

夜宵さん。
レスどうも
有難うございます。

落書きの方もみて下さっているようで、とても嬉しく思います!
実はそろそろ落書きをイッチョ書きまくろうかと考えていたところです!!(爆)

    ~('.')~

‥本筋の話に関しては、もう少ししたら最終段階に移行します。
長いですが、最後まで終わって通して読んだ時に、まとまりが感じられるようなものを目指そうかと考えています。

今後もよろしくお願いします。

有難うございました。


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.149 06/07/27 23:35
<-◆ζいぬマンζ◆-> ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
ζテトラの落書き

いぬマン
  VS
   アフォックス

‥第二回戦はアフォネの不当な判定であっけなく決着がついた‥。

しかし、それだけではアフォネの※【ア発作】は治まるわけもなかったのだ!!

アフォネ
「それでは三回戦の勝敗は神様にお聞きしてみましょう。」

いぬマン
『な…なんだと!!?
貴様‥なッ 何をするつもりだ!!』

きつねマン
「アシュケェェ‥」

アフォネは道端にいる石ころマンを2つ並べて指先で交互に指しながらブツブツと何かを唱えている…。

いぬマン
『なっなにぃ!!!
《どちらにしようかな》‥ッてヤツか!?』

きつねマン
「予想外だ‥。」

アフォネ
「て・ん・の・か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り…
‥はい、
勝者アフォックスさん。」

いぬマン
『ばっ馬鹿な!!
認めん‥
 私は断じて
認めんぞぉおオッ!!!』


きつねマン
「ふふ‥
  ぶははははッ!!
仕方がないなぁ!!
 いぬマン!!

神様が言ってるんだからなぁ!!!」


いぬマン
『だまらっしゃい
   ボケェエエッ!!!
その石ころマンに細工してるに決まってるぜ!!!』

…いぬマンはキレた。

きつねマン
「な、何だと!?
何故そうなるんだ!!?

‥だいたい何でもマンつければ良いってもんじゃない!!」


キレたいぬマンがアフォネに迫って行く!!
‥しかし…

アフォネ
「神様の言うことを聞けない人は嫌いです‥!!」

…アフォネもキレた。

襲いかかって来たいぬマンをアフォネのカウンターパンチが炸裂した!!!

 ↓
いぬマン
『てめぇなんざこの俺様がぶちのめしてやらぁあぁああ!!!』
   バキッ!!!
『ぁあ痛い~!!
ごめんなさぁい許してくださぁあい!!』

…ぶちのめされた。


*いつかに続く→


※ア発作
=アホのエネルギーが爆発することである!!!

No.150 06/07/28 01:02
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第84ページ目

下りてきた幕は馬車の通って来た一本道も飲み込み、辺りは漆黒に包まれた。

ペルソナ
「さぁマドモアゼルよ、馬車を降りるのだ。
貴女が降りた時点でこの闇が次の舞台へと運んでくれる‥。」

魔人が先に馬を降りてそう言うと、テトラはそれに従った。

テトラ
『…また妙な音がするのだが‥。』

彼女が地に足をついた瞬間に、馬車は背景の黒に溶けるように消え、その次にはまた新しく馬の蹄の音が聞こえて来たのである。

…遠くから‥
しかし、今度は一騎ではなく複数の、それもかなりの数が向かって来る。

    テトラ
   『……!!?』

‥すると、近くまで迫って来た行列の音はすぐ様彼女をとり囲み、誰かがこういい放った。

騎士
「お前が
魔女のソフィーか!!
  ‐探したぞ!!

おとなしく我等と共に来て貰おうか!?」



‥わけが解らない‥


テトラ
『何を申している!?

‥私は
ソフィー等ではない!!
見れば分かるだろう!』


無論テトラとソフィーの容姿は大分異なる。
しかし‥

騎士
「魔女めが‥
口ごたえするつもりか!!変相しても騙されはせぬぞ!!」


テトラ
『………チッ‥!』

テトラは問い質そうと魔人を探したが、奴の姿は何処にもいない。
結局はここはペルソナの魔法の世界…
手の内の中で踊らされるしかないのだ。


テトラ
『…仕方がない。
ではさっさと参るぞ!!』

‥彼女がそう観念すると、それを待っていたかのように幕が一斉に開いていく…

No.151 06/07/28 02:08
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第85ページ目

‥幕の中から見えてきた世界は、テトラの心に突き刺さるような鋭い恐怖を与えた。

まず彼女は目の前にあるギロチン台に瞳の動きを凍らされた。

そして何人もの兵士が集まる中、確りと根付いた木に体を縛りつけられている自らの状況‥

心の中で一瞬の間にして絶望感がわきあがってくる。

テトラ
『仮面男め‥
私をいたぶるつもりはないとかほざいていた癖に‥。』

騎士
「それではそろそろ刑を執り行うか。

   ‐皆の者ッ!!
魔女の最期を確りと見届けるがいい!!」

テトラ
【…やはりここしか
  ないか‥】

‥首斬り台に行くために巻き付かれた縄がほどかれ、一瞬少しだけ自由が蘇る。

その瞬間に騎士を振り払い、彼女は全速力で駆け出して行った。

テトラ
『姫になったり魔女になったり踏んだり蹴ったりだな!!』

城の門をくぐり抜け、目の前に広がっていた森の中へと身を隠していくテトラ。

…しかし追っ手の騎馬が彼女の動きをとめるべく後方から矢を飛ばしてきた。

テトラ
【マズイ‥完全に動きを捕えられている。】

そう思った瞬間だった‥


‥一本の矢が彼女の背中に突き刺さったのだ。

テトラ
『ぅあッ!!?』

‥突然の激痛の中、その場に倒れ込む。



【この程度
私の緑水の力で‥】

       テトラ
       『!!!』




…そうだ‥

ここでは力を使うことが出来ないのだ‥


テトラ
『‥痛ッ‥!
  …いたい‥!!』



‥地面に転がった彼女の心に「死」という言葉が浮かんできた。

No.152 06/07/28 23:10
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第86ページ目

【私はこんなところで終るのか‥】

森の中で一人倒れた彼女に、もはや立つ力など残されてはいない。
‥矢の傷はかなり重症らしく、ひたすら地面に這いつくばり痛みに苦しんでいた。


「苦しいでしょう?」


‥誰かが来たようだ。

前方から歩いて来る足音にテトラは視線を上げた。

ソフィー
「私も苦しかった。」

テトラ
『お前は…
   ‥ソフィー‥』

ソフィー
「もっとも
私は力を使って抵抗したわ。

…でもダメだった。

魔人よりも群れをなした人間の方が遥かに強かったから。」


テトラ
『………。』

ソフィーの表情は先程見たものとは、まるで別人のようだ。

眉間にシワを寄せ、目がつり上がっている。‥そして、その全身から邪悪なオーラの様なものが漂って見えた。


ソフィー
「戦をしていた頃は、人間は一つになって戦っていた。

‥でも、魔人という相手がいなくなると、人間はたちまち同じ人間の中で争うようになったの。

‥私達が狙われたのも初めは真剣に魔人の生き残りを恐れてのことだったのかも知れない。

しかし、いつしかそれは単なる殺戮にかわり、告発等で恨みをはらす口実になっていったわ。」


テトラ
『…何が言いたい‥』

ソフィー
「‥ンフフ‥
その姿勢じゃ聞きづらいだろうから、もう少し近くで聞かせてあげましょうか。」

ソフィーはそう言うと、ゆっくりと瞳を閉じる‥
…と、その次の瞬間‥

彼女の首だけがぐるッと回り、その首は地面に転がり落ちていく…

そしてころころと転がって来た首は、こちらを向いて目の前で止まった‥。

    テトラ
   『………!!』



ソフィー
「ここからなら、楽に聞けるでしょう?」

頭部を失って真後ろに胴体が倒れる。

‥その音に続いて
ソフィーの眼がゆっくりと静かに‥
  しかし
大きく見開かれた。

No.153 06/07/29 00:53
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第87ページ目

ソフィー
「怖がらないで…
だってもうすぐ貴方も私と同じになるんだから…!」


テトラ
『………チッ‥』

ソフィー
「テトラ‥人間の心はちょっとした拍子に太陽にも月にもかわる。…それに比べて魔人はひたすら今も征服の時を待っているわ。

‥魔人の方が自分に忠実だと思わない?」

テトラ
『………グッ‥!』

…テトラはもう何も言えない程弱っていた‥

ソフィー
「魔人が心の闇に反応するのは、今こそ征服の時と判断するから。
‥それは人間の一番強い部分、《協調》が極端に弱まる時なの…。

私達が魔人に勝てたのも、3人いたからよ?
でも今の貴方は独り…
外では殺し合いの世の中。」


…彼女がそこまで語ったところで、ガヤガヤとテトラを追ってきた騎士達がやって来たようだ。


ソフィー
「来た‥。
多分貴方はトドメに心臓を突き刺され、殺された後に首を飛ばされるでしょう。

‥私はあの人間共が恐いから消えるわ。」

ソフィーはそう言うとフェードして消えていく…

‥そして、最後にこう付け加えた。


ソフィー
「これから貴方に重大な問いが待っている。

…よく考えて答えを選ぶことね。」


テトラ
【問いだと?
  ‥何の話だ?

‥フフ‥
トドメにひと突きか‥

‥どうやらその前に終わりそうだ…】



‥とうとう彼女の意識が失われていく‥

そしてその薄れていく中で最後に聞いたのは、追手の中の一人が

《魔女を
 しとめたのは俺だ》

と喜び、仲間に自慢して笑っている声だった。

テトラ
【これが
 人間なのか…‥】

テトラは孤独と絶望だけを感じて静かに闇の底へと沈んでいった。

No.154 06/07/29 01:01
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

>¢§+,+§о
ζテトラのお詫び

効果のためとはいえ、表現が下品で邪道的なものになっていることをお詫び致します。

~('.')~ ¢§+,+§о
   スミマセン。


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.155 06/07/29 15:54
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第88ページ目

…どうしたことか‥

闇の底に沈んだはずなのに…

うっすらと朧気ではあるが、テトラの意識は残っていた。


テトラ
『そうか‥
私はこれから、あの死人(シビト)達のように、
魔人宮をさまよい悪霊になるのか…』


視界はただ黒いだけで、自分の体がまだ生きているのか、それとも死んでいるのかも分からない‥。

【私に矢を放った男が憎い…‥
あの笑いを絶望の奇声にかえてやりたい…】

‥彼女は思った。

人間と魔人‥
その二つに善悪等はないと。

‥人間の側からすれば、正義は人間。
しかし魔人からすればそれは逆なのである。

‥征服の果てにいったい何があるのか‥

これはテトラがずっと考えていたことだが‥
‥だとしたら、人間が社会という協調の下に発展して行く先は、いったい何があるのだろうか‥

‥結局は同じに争いと破滅‥
いや‥自滅に繋っているではないか。


【もうどうでもいい‥
そもそも私等いなくても、魔人が様々にいるように、魔人と戦うにふさわしい者が他にいるはずだ。】


    テトラ
    『……』


‥その時、全てにいい加減になっている彼女の視界に小さな光が見えた。

テトラ
『あれは、まさか!!』

彼女はその光を知っていた。
あれは、夢の中で見た光と同じ魔人宮殿の灯火‥

テトラ
『あれは
 現実への出口!!

…そうか!
これは仮面男の作り話なのだ!!

私はまだ生きている!!』


‥テトラは必死に光の方へ意識を集中させた。

【そうか、
簡単なことだった。】

彼女は
自分の中にある一番簡単であり、それでいて偽りのない
《自分が
 魔人と戦う理由》
に気が付いた。

No.156 06/07/30 20:16
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

>¢§+,+§о
テトラのおわび

今日は私用ががあり、
>     ̄ ̄

続きを書けそうに有りません。

読んで下さっている方々には申し訳ありませんので、次回からの予告を書かせて頂きます。





   ◇予告◇

死の舞台から抜け出したテトラ‥!

彼女の前に再びあの変な奴(仮面)がアホっぽい面で現れる!!!
‐そして、それに対して何かしら頑張るテトラ!!!

‐今まで魔人のいう《運命》に乗せられてきた少女が、自分自身で戦う理由を見つけたことで、どう変わっていくのか!!

…いや、それ以前に彼女が見つけた戦う理由とは何なのか!!!
(爆)

     ↓

ペルソナ
「我の血を飲めば貴女は魔人になれる‥。」

テトラ
『…フン‥
お陰で魔人殺しやら正義やら、考えなくてよくなったぞ‥。』



いぬマン
『な…何ぃッ!!
  ばっバカな!!
  ‥ぬぉあぁあッ!!!』
>   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

       ◇完◇

※重要な所には線を引いておきました。

No.158 06/07/31 20:02
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

>> 157 今晩は!~('.')~

高校生9さん。
有難うございます。
応えが遅くてすみません。

今夜からは再びアフォエネルギ~を爆発させて頑張ろうかと考えている
今日のこの頃8時く
らいであるます。
>    ̄


迷宮が長いこともあり、自分の妄想界では次々に新しい話(特にアフォ系)が溢れかえっているので、早く掲示板上で爆発出来るように、

丁寧かつスピーディーに‥
ダイナミックかつエレガントに…
そして、「タダノ アフォ」
>     ̄ ̄ ̄ ̄
の称号を胸に精進したいと思います(笑


いぬマン
※『はい、線ひいたとこはテストにでまぁす。』


…という感じに(?)
やっていこうと思います!!*(・£・)*

有難うございました!


ドッカノアフォ
『い…
いったいどんな問題なんだ‥?』

    (*ω*;)
    サンバルカン!!!
     ↑
   スレを間違えた
    アフォ


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.159 06/07/31 23:02
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第89ページ目

…気付くとあの吊り橋から落下した後のエリアに戻っている。

テトラは結界から少し離れている場所に倒れていた。

テトラ
『………レスティ。』

彼女は背中に矢が刺さっていないことを確認すると、体を慎重に起こしす。
‥隣に居る石像のように固く石化したレスティは、菜の花畑の時のままの姿だ。
どうやら魔人の世界はこのエリアの中で創りあげられているらしい。

テトラ
『成程
  仮面男め…
あの時私達を歩かせたのは、結界から出す為だな‥』


ペルソナ
「ハハハハ!!
  その通り!!
因に貴女に足をひっかけて転ばせたのも我だ!!」

何もないテトラの目の前の空間に、魔人が姿を出した。


ペルソナ
『我の用意した舞台はいかがだったかな?

ドレス姿も
  素敵でしたよ。
‥マドモアゼル。」


テトラ
『…御託はいい。
それよりもお前の狙いは何だ。』


ペルソナ
「…ソフィーが
 言ったであろう。
重大な問いがあると‥。

‥赤毛の
 マドモアゼルよ。
もし、貴女が人間ではなく、魔人として生きる道があるとするならばどうするかな?」


    テトラ
   『……なに?』


ペルソナ
「ただ一つ
魔人の血を引き継ぐ者を、純粋な魔として産まれかわらせる術がある。

‥それは
魔人の血を飲むこと。
つまりは我の血を飲むことで、貴女は魔人となれるのだ!!」


テトラ
『………』

魔人はレスティを指さすと、テトラに問いかけてきた。


ペルソナ
「…選ぶが良い。
魔人として我等の仲間になるのか、それとも今まで通り人間としてムッシュ達と共に戦うか‥。」

No.160 06/08/01 00:59
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第90ページ目

  ‥カラァアン!!

魔人の問いかけに続き、すぐ隣で何かが上から落下してきた。
‥どうやらそれは魔人宮の力で、何処かから飛ばされてきたらしい。


テトラ
『あれは!!』

…それはスレイドの金の剣、月光滅刃の鞘だった。


ペルソナ
「‥どうやら、時間は少ないようだ。

-ムッシュ スレイドの方にパレドレ達が向かったらしい!!」


テトラ
『…その勧誘が私を客人と呼ぶ真意か?』

テトラはそう言って鞘を拾い上げた。


テトラ
『仮面男よ‥。
お前のお陰で人間に狩られる者の恐怖を味わえた。

‥お陰で魔人殺しの力がどうとか、正義の心がどうとか、
グタグタと考えなくてよくなったぞ。』


ペルソナ
「…すると、答えは?」


テトラ
『ノーだ。
‥私がまだ生きていることに気付いた時、真っ先に感じたのは皆とまた逢えるという喜び‥
そして、死の中にある孤独の恐ろしさ。

‥私は人間として皆と戦う。

それは私の生きてきた世界が人間と共にあるからだ。
人と魔人に善悪が無いのならば、私は大切な自分の世界を守る為に戦う…

‥私が生きて前に進むために。』


ペルソナ
「成程‥しかし‥」

魔人は目に見えぬ速さでテトラの手からスレイドの鞘を奪いとった。

ペルソナ
「今我が本気なら貴女は死んでいた!
魔人の力を手にすれば、他者の力等いらなくなるのだぞ!!

‥貴女の太陽術は中々のものだ。
きっと優れた能力を手にすることが出来るであろう!」

テトラ
『…確かに人間は弱いかも知れない。
だが弱いから手を繋ぎ、寄り添って生きている。

…悪いが考えを変える気はない。
お前を倒してスレイドを助けにいく!!』


テトラは掌の上に紫光の炎をめらめらと浮かばせて、名一杯にペルソナを睨みつける。


ペルソナ
「…そうか。
ならばその貴女の判断に対して、我も応えなければなるまい。」


‥そう言って魔人はその仮面に手をかけた。

No.161 06/08/01 22:26
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第91ページ目

テトラ
『ぬ‥?
 お前は……‥ 』

仮面を取ったペルソナの顔を見て、テトラは驚愕した。
…その顔は馬車に乗りながら見た、フィローのものだったのだ。

フィロー
「人間を選んで安心したよ。
‥もし答えが逆だったのなら、このまま貴女を殺していただろう。」


テトラ
『…仮面男の
正体はフィロー‥?

‥それともこれもまやかしか?』


フィロー
「いや、正真正銘の
 フィローだよ。

‥さぁ、約束だ。」


そこでフィローがペルソナだった時のように、指をパチンと鳴らす。
‥すると、レスティに刺さっていた薔薇が消え、彼の体がメキメキと音をたてて元に戻っていった‥。

レスティ
「ん?
…………あれ?」

レスティは何が何なのかわからないといった表情を浮かべる。

テトラ
『…どういうことだ?
お前は
敵ではないのか?』


フィロー
「貴女が知ってる通りに僕は遥か昔にここで死んだ‥人間としてはね。

…だが実は、その前に魔人の血を飲んでいたんだよ。

‥瀕死の我を助けるために、ソフィーが倒した魔人の血を飲ましてくれてね‥」


テトラ
『…そんなことが‥』

フィロー
「…テトラ。
貴女に
頼みがあるんだ。

‥どうか、ソフィーの呪いを止めて欲しい。」


テトラ
『…何だって?』



   レスティ
   「……?」




フィロー
「この魔人宮殿の呪いをつくり出しているのは彼女なんだ。」

No.162 06/08/02 00:27
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第92ページ目

テトラ
『魔人宮の呪い‥
つまりは、ブレイメルの町に疫病をもたらしたのはソフィーの仕業だということか?』


フィロー
「そうだ。
‥我は魔人と化した後、ずっとここでひっそりと生きていた。

あの壮絶な戦いがあった神殿も、人間が勝利すると直に礼拝堂、正門以外は壊され、ここは貴族達が戯れる社交場に変わっていったのだ。

集いし者達は魔人からの勝利を象徴する歴史的遺産として魔人宮を讃え、しばしばパーティー等も開いたりしていたよ。」

テトラ
『…勝利を称えてか‥私としては平和を讃えて欲しいものだな。』

フィロー
「フフ‥
まぁだが、その者達の幸せそうな顔が平和を物語っていたからね。

‥だが、ある日怒り狂った邪悪な魂がここにやって来た。

…それがソフィーだったのだ。」


テトラ
『そうか…
さてはもののけか?』

フィロー
「ああ。
その通りだよ。

彼女は人間に対する怒りと子に会えない悲しみに満ちていた。
…そして、我にこう言ったのだ。

《人間共を‥あの私を狩りの獲物のようにへらへらと殺した悪魔達を呪い殺してやる》

‥とね。
そしてその邪念が魔人宮に封じられた魔人達の封を解き、その場にいた人間は直ぐに殺されていったのだ。」


‥テトラはそのフィローの言葉で、つい先程の自分を思い出した。

フィロー
「‥だから我は彼女達を魔人になって得た力で、再び殿内に閉じ込めたのだ。

…貴女も知ってる筈だが、出口のない常に内部の何処かに飛ばされる世界を作ってね。」

No.164 06/08/02 01:27
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第93ページ目

テトラ
『少し見えて来た。
つまり、そのソフィーの呪いを止めることが出来れば我々としても任務を果たすことが出来るということか。』


レスティ
「ちょっといいかなυ

…僕は何がどうなってるのか全くわからないんだけど‥

君は魔人なのに、人間の味方なのかい?」


レスティは不思議な顔で、フィローを見た。

フィロー
「正直彼女の姿をみて我も人間に怒りを覚えた。

……だが、やはりそれは本当の気持ちではなかった。

テトラと同じさ。
我の世界も人間の中にある。

僕は今のソフィーよりも人間だった頃の彼女の方が好きだからね。」

テトラ
『…そうか‥。

…しかし、彼女の呪いを止める方法は?』


フィロー
「‥この先に
魔神の祭壇がある。
そこで彼女が待っているはずだ。

‥後はどうすればいいかはわからぬ‥。
だが、人間への怒りは人間である貴女にならとけるかも知れない!!」

テトラ
『‥わかった。
今はそこに向かおう。
…進んでいれば、きっとスレイドとも会える。』

フィロー
「‥ああ。
きっと彼とも会えると約束しよう。」


…そう言ってフィローは消えていく‥

そして振り返るとあのペルソナの像を挟んで二つになっていた門が一つになっていた。

テトラ
『魔人にも
いろいろいるんだな。』

レスティ
「ねぇ、何があったのかさっぱしだから取りあえず説明してよ。」


テトラ
『‥いいだろう。


…まずは
お前にまた逢えて
よかった。』

No.165 06/08/02 01:45
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

>> 163 やべーよ、なんか普通に泣けそうだよ。今んとこ泣けるような話はなかったのに      (*ω*)      ナキムシヤロウ あっ貴… 今晩は!(*ω*;)

高校生9さん
いつも
レス有難うございます。

ここから、補足資料(テトラのメモ)と魔人解説を挟んで、更にアフォックスと決着をつけたら、最終部分に移りたいと思います。

感動的なっていうジャンルではないですが(爆)
最後までいった時に、迷宮はこういう話なんだとはっきり見えるように、努めていきたいと思います。

いやぁシジミですねぇ    ↑
    ?


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.166 06/08/02 02:00
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

>¢§+,+§о
‐テトラのお遊び

   ⌒¢§+,+§о
  ↓   ハハハ!!!
  ↓
  ↓
  ↓
  ↓
グサッ†
 ~('.')~
  ハハハハハ!!!

       ◆完◆

No.167 06/08/02 22:21
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第94ページ目

 ‡テトラのメモ‡

>     魔人解説

◇◆◇◆△▼△▼▲▽△

  3.ペルソナ

◇◆◇◆△▼△▼▲▽△

【背景】
相手を石像にかえる能力を持つ。
不思議な魔法で男女を引き合わせては、その光景を石像にかえて楽しんでいる。
‥と言われてきたが、実はその正体は遥か昔に魔人と戦った
初代《魔人殺し》
の一人、フィローである。

また、その力の本当のところは、自分の創り上げた魔法空間に相手を閉じ込める能力であり、この魔人宮殿の《飛ばされる世界》を築いたのも彼だ。


◇参考1◇

彼の魔法の世界がもたらす効果は多彩である。

例えばレスティと菜の花畑を歩いた時は、現実の結界をはったスペースに繋がっており、テトラ達が歩いた為に結界から外に出されてしまった。

しかし、その後の幕では現実の位置は変わらずに、テトラは魔法の世界をさ迷ったと考えられる。
背景がスクロールして見えたのはその為である。

また、今回の魔法世界のように魔人殺しの力が使えないのに対して、同じく彼が創り上げた魔人宮殿内では問題なく使える。

これらのことから、その能力はかなり調整の効く万能な力であることが考えられる。


【参考2】
どうして魔人と化したフィローが人間の心を持ち続けているのか…
それは確なところは言えないが、ただ一ついえることは、彼は魔人になる事を望んで血をのんだ訳ではないということだ。

(迷宮図書館より)


◇テトラのコメント◇

あの者がフィローと言うことはわかったが、あの仮面男の時のふるまいといい、私に着せたヒラヒラのドレスといいどうもそのセンス‥

いや‥それとも趣味なのか?

No.168 06/08/02 22:37
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第95ページ目

 ‡テトラのメモ‡

◇馬車で見た
 闇の力について◇

◇テトラのコメント◇

あれは封印の力と呼ばれているが、実際に何か封印の印が残るようなものではないようだ。

ただそこには確かに封じられた魔人が残り、邪念やら心の闇に関わるものに反応してその封がとかれてしまうことが解った。

…しかし術者が私独りだけとなると、いくら考えたところで使えるものではない‥。

いや、使えたところで、この闇に溢れた時代にその効果はあるのであろうか。

No.169 06/08/03 00:33
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
ζテトラの落書き

いぬマン
  VS
   アフォックス

◇最終回

いぬマン
『てめぇ何ざ
この俺様が
ぶちのめしてやらぁあぁああ!!!』
    ‐バキッ!!
『あぁあ痛いぃ~!!
ごめんなさい許して
下さ~い!!!』

…いぬマンはアフォネ
にぶっ飛ばさろた。
>      ̄

アフォネ
「いぬマンさん‥
もう神様の言うことに異議を申したりしませんね?」

いぬマン
『はい!!
もうしません!!
    アフォネ様』

…いぬマンはアホだ。

きつねマン
「でもよ。
何かこの対決も何かアフォらしくなって来たぜ。…そうだろ?
   いぬマン‥。」

いぬマン
『…………そうか‥
そういえば、俺達はいったい何で勝負をしていたんだ‥?』


きつねマン
「な?
思い出せないだろ?

ここで会ったのも何かの縁ということでよ。こっからは仲良くやろうや。」


いぬマン
『アフォックス‥
お前って男は…』

いぬマンはアフォックスのことをアホだと思っていたことを恥じた。

きつねマン
「まぁ、
そういう訳で行くぞ! ついてこい弟子!!」

いぬマン
『な、なんだ!
その弟子っていうのは!!!』

きつねマン
「何を
ふざけたことを!!
俺が勝ったから師匠!!
負けた貴様は弟子に決まってるだろうがぁ!!」

いぬマン
『なッなにぃ!!
    くッ…!
き、貴様ぁあぁあ!!!』

二人はまたアホなので勝負モードに入ってしまった。

…さすがアホである。

アフォネ
「やめなさい!!!」

そこで二人の間を横切るように飛んできたアフォネの言葉にその場が静まり帰った。

アフォネ
「またケンカするなら神様の天罰がくだりますよ。」

彼女はそう言って腕をボキボキと鳴らし始める。
そして、そんな彼女をみた二人の変なアホ達は震えあがった!!
-何故神の天罰が彼女の拳になるのか意味不明だが、それでも二人は痙攣するように激しく震えあがったのだ!!!

アフォネ
『さぁ、わかったら二人で仲良く手を繋いで帰りましょうね。』

いぬマン
「わかりました!!
すいませんでした!!」
きつねマン
「アハハ‥
 キレタナイッスよ!」

‥いぬマンは主人公の印『』をアフォネに奪われたが、気にせずアフォックスと手を繋いで帰って行ったとさ。
めでたし
  めでたし

    ◇完◇

No.170 06/08/03 22:22
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第96ページ目

…テトラ達が門をくぐり抜けた後、一人の男が
フィローのもとにやって来た。




「フィロー‥
居るのであろう?
   姿を見せよ。」


‥それはスレイドの姿のパレドレだった。

そしてその言葉を聞いて、フィローもその姿を現す。

パレドレ
「赤毛の勇者は魔人を選ばなかったのか?」


フィロー
「ふふ‥
 彼女は人間だ。
…仕方ないさ。

もっともこんなことを言ったところで、人間の心を失ったお前には解らないだろうがな。」


パレドレ
「ふふふ‥人間の私は疾うに死んだ。
今は魔人パレドレだ。

…お前の願いなど私には関係ない。
無理矢理に赤毛の勇者を痛めつけて、私の血を飲ませるまでだ。」


フィロー
「…それでまたお前の力にするのか?
彼女をも支配して‥。」


パレドレ
「そうだ。
そうすれば、貴様を殺すことが出来る。」


フィロー
「‥よっぽど出たいらしいな‥ここから。

だが、他者の力を借りてしか戦えないお前にはいつまでたっても我にはかなわないさ。」

No.171 06/08/03 23:20
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第97ページ目

パレドレ
「フフフ‥
まぁ、それならそれで構いはしない。
魔神の祭壇にある天秤が月側に完全に傾いたとき、お前のこの魔人宮の世界は崩れ、我々は外界にい出ることが出来る…

 ‥そうであろう?」

フィロー
「トラジェディの力か
お前に隠し事は出来ぬな。

‥この我の世界はソフィーを閉じ込めると同時に、人間の心を裁くために創ったものだ。
本当にあの天秤が月に傾く程邪悪な心が溢れる時代が来たならば、その時は闇の力の封が解かれるように、我の創った牢壁も消え去る。」


パレドレ
「‥すでにソフィーの呪いは外界に漏れだしている。
   ‥フフフ…
そして、私にはこのスレイドの体がある。
‥うまくいけばすぐにここから出られるやも知れん。」


フィロー
「…何を企んでいるかは知れないが、我はテトラを信じるよ。

彼女は破滅を食い止める人間の希望だ。

‥そしてそれはそこにいるスレイドも
そして、レスティも同じにな。」


パレドレ
「ハハハ
‥お前の好きに考えるといい。

‥だが忘れるな。
お前もまたこの私に支配されているということを…。」


‥そう言ってパレドレは掌をフィローの方に向ける。

フィロー
「……魔人の心は余りにバラバラだな‥。」

‥フィローはその言葉を残すと、パレドレの中に霧状になって吸い込まれて行った。


パレドレ
「何をくだらぬことを…

何者にも屈することのない力があれば他者など我が奴隷に過ぎぬわ。

‥フフフ… 私はどのような強力な魔人をも支配する能力がある。

‥私こそ世界を支配するにふさわしい…。」

‥パレドレはそうつぶやき、その場から歩を進めていく…


行く先は魔神の祭壇‥
テトラのもとへ

No.172 06/08/04 00:36
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第98ページ目

>     魔人解説
◇◆◇◆▲▽▲▽△▼△

  4.パレドレ

◇◆◇◆△▼△▼△▽▲

【背景】
かつてはフィロー達と肩を並べて戦った《魔人殺し》の一人。
魔人を自分の体にとり入れて、その能力を我がものにすることが出来るが、その本体事態は特別に強い力をもっているわけではない。

【参考】
彼がどのような経緯で今の状態になったかは、我が図書館をもってしても不明であり、それは本人に聞くほかは無さそうだ。

しかし、彼には他の二人の混血の者と異なる点がある。
それは他の二人は父方が魔人であるのに対して、彼の場合は母が魔人という、当時でも珍しいパターンであることだ。
また、この時代のハーフは実は他にも多くいたのだが、能力を宿して産まれたのは彼等三名だけなのである。
このようなところの複雑な絡み合いが、何かの影響を与えたのかもしれない。


◇テトラのコメント◇
成程…
詳しいことは奴に聞かねばわからぬか。

しかし、私としてはあの奴が着ていた法衣が気になる。
魔神を祭る神官にでもなったのか‥

-もしやコスプ…

No.173 06/08/04 01:04
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第99ページ目

>     魔人解説
◇◆◇◆△▼△▼▲▽△

  5.ソフィー

◇◆◇◆△▼△▼▲▽△

【背景】
フィローとパレドレの戦友だったが、魔人狩りにあい、戦争中に預けた子供に逢わずして無念の死をとげた。

その力は魔人としてもかなり高く、呪いの邪気を散らしてそれに触れた者を病におかす能力をもっている。

また、彼女の場合は他の解説に出てきた魔人と違い生命体ではなく、霊体であるため
《もののけ》の類となる。


【参考】
彼女は自ら命が刈り取られるまで子の存在を口にすることはなかった。
このお陰でその子に魔人狩りの手が及ぶことなく、現在のテトラやレスティがあるのだ。


◇テトラのコメント◇

本物のソフィーと繋がりがあるかは知らないが、フィローの魔法世界であったときは、怒りの中に悲しみを感じた。
子のこともそうであろうが、彼女は人間のことを本当は愛しているのではないかと思えてならない。

‥あと背が高かった。あれは私の理想だ。

No.175 06/08/04 20:20
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

>> 174 今晩は!~('.')~

高校生9さん
いつもレスティ有難うございます。(アフォ)

ぶっちゃけた話、次のスレイド(スレ)の話も全て頭の中で完成してしまうくらい長期戦になっていますが、話の最期がようやく見えてきたので、このまま突っ切ろうと思います!!

テトラはやはり
※《アフォジェンヌ》
の性質を持っているかも知れませんね(爆)

本人に自覚が無いだけで、時よりその秘められたアフォを解放しています。

…例えば落書きとか
((爆)¢§+,+§о(爆))

‥ということで、これからも頑張りますのでよろしくお願いします!

    ~(〇ι◯)~
     ドウイウコトダ?




     漆黒のアフォ       威濡卍
       ↑
     (ナンジャコリャ)


※アフォジェンヌ
=アフォのオーラをまとったお嬢。

No.176 06/08/04 22:47
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第100ページ目

門の先は魔神に導かれているように、細く分かりやすい一つの道が続いていた。

道の側面には、竜のようなものや鬼のようなものと、悪魔を思わせる絵が彫られている。

テトラ達はそれらを横目でチラリチラリと横目で見ながら急ぎ足に歩を進めていく……。

レスティ
「それにしても、スレイドは大丈夫かな。

もしかして、一人だけ崖の底に落ちてたりして。」


テトラ
『フィローが無事を約束すると言っていただろう。
…今はその言葉を信じる他あるまい。』


【…それにあの金の剣の鞘‥生存して、死を覚悟する程の戦いを彼奴はしている。】

…スレイドのことを考えた時に、ふとフィローに取られた鞘をそのままに来てしまった事を思い出した。


テトラ
『…………まぁよい。
スレイドなら大丈夫だ。
直ぐに再会できる。』


…直ぐに再会できる。
この彼女の自分への励ましともとれる言葉は、これより間もなく実現化される‥。


レスティ
「テトラ‥あれ…。」

    テトラ
   『ああ…‥。』


‥そして、二人の前には今までくぐったどのものよりも、鮮やかに装飾された大きな門が姿を現した。

…その中に魔神の祭壇が存在する‥。


二人は揃ってそう確信していた。

No.178 06/08/05 00:29
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第101ページ目

その門の扉は見た目と反して、軽かった。

テトラがその扉を引くと、まるで小箱のふたを開けるように安易にそれは開かれていく。

テトラ
『ふふ…
飽くまで我々をご招待と言うわけか‥。』


…中は暗い‥

-いや‥
彼女が一歩中に足を踏みいれるのに反応し、内部に散らばる柱が薄くボヤけた輝きを放った。


レスティ
「…誰も居ないのか?」


その部屋は動くものの気配はなく、礼拝堂に似た広いスペースに魔神宮の灯を宿して、ただ沈黙のみで二人を迎えている。


  テトラ
  『‥あれを見よ。』


‥彼女が指で指し示した方には目標としていた壇があった。
そして、その上には礼拝堂で見たステンドグラス そっくりの天秤が置かれていた。


テトラ
『…あれが
 魔神の祭壇か‥

‥しかしこう何も起きぬとなると、逆に気味が悪いな。』


レスティ
「テトラ‥
少し変な気がしないか?
あの天秤‥やっぱり太陽より月の方に傾いてるけど、その傾きが緩いと言うか‥。」


‥確かにそうだ。
ステンドグラス の天秤は完全に月側に傾いていた。

しかし、目の前のそれはまだ太陽の重みがその釣り合いに残っている。


テトラ
『…もしや、
あれは実際に今のこの現状に対応しているのではないのか?

つまりはあの傾きが、この時代を生きる人間の心を表している。』

No.179 06/08/05 00:47
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

>> 177 こんばんわ♪100ページ達成**(癶ο癶)**おめでとうございます+'.・*'.☆・.'+.'**'+ これからも、楽しみにしています☆ そ… 今晩は!~('.')~

アイスクリームさん
レス有難うございます。

長く、時に何を書けばいいか解らなくなりながらも、ようやく終盤まで来たといった感じです。(笑

話が終わりの方で、アフォ系のレスと言うのは今後あるかわかりませんが、そのアフォの魂と《タダノアホ》のホコリにかけて、最期まで頑張ります!!

   ¢§+,+§о
    ホコリ…?

アイスクリームさんも今後とも頑張ってください。

有難うございました。




     漆黒のアフォ
      尉駑卍
       ↑
   (サッキト チャウガナ‥)

No.181 06/08/05 18:55
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

>> 180 今日は!~('.')~

高校生13さん
レス有難うございます。

迷宮は後何日かというところだと思いますが、それが終わったらば自分自身楽しみにしている新しいスレを立てる予定です。

今度はアフォ系を軸に、5つの話を織り込んでいくというまたしてもゴチャ混ぜスレになります。(爆)

…とはいえ、まずはこの迷宮に集中してまずまずの終わりを迎えられるように、頑張ります。

有難うございました。



  シッコクノ アフォ
    胃駑卍
     ↑
    (ハハハハ!!)

No.182 06/08/06 01:16
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

>¢§+,+§о
ζテトラのお詫び

えぇ…今回、
《いつの間にか寝る》
という究極のバックレ方をしてしまいましたので、おわびいたします。

本日(日曜日)、大量更新を予定中です。

~('.')~ ¢§+,+§о


       シッコクノアホ
       いぬマン

No.183 06/08/06 19:05
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第102ページ目

祭壇の間はかなり天井が高く、見上げるとそこにはこちらを睨みつけた巨大な悪魔の顔の絵が描かれている。

またそれが、魔神宮の灯にうっすら照らされ不気味に浮き出して見えた。


レスティ
「いったいここは僕達に何をして欲しいんだ?」


…依然として魔神宮は沈黙していた。

しかし、それから間もなく二人はほぼ同時にあるものに気付いた。

レスティ
「テトラ!頼む!!」

レスティは大事に持ち歩いていたテトラの剣の刀身を、彼女の前に差し出し
テトラはそれに炎を宿す。

…二人が見たもの。
それは天井の隅に浮いているソフィーの姿だった。
テトラ達は慌てて来るであろう脅威に備えるが‥

    ‥しかし‥

  テトラ
  『…………ッ!?』

…ソフィーはいっこうに動きを見せない。

よく見ると、その見下ろす視線は二人に定まっておらず、心が抜けたような無表情の顔をしていたのだ。
  そして‥


「あれは
 幽体の脱け殻‥
中身はフィローの魔法世界をさ迷っている。
‥お前も会ったんじゃないのか?
    ‥テトラ。」

テトラ
『………何者‥ッ』

急きょ聞こえた声にテトラは反射するようにすばやく振り向いたが、その相手の姿を見て彼女の顔は直ぐに笑顔に変わっていった。

テトラ
『スレイド!!』


‥それはスレイドの姿をした魔人‥


‥しかし、まだ彼女はそのことを知らない。

No.184 06/08/06 20:12
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第103ページ目

スレイド
「随分久しい気分だな…大丈夫だったか?」

テトラ
『ああ、
私の方は大丈夫だ。
‥お前の方は‥
パレドレ‥
    -そうだッ!!
パレドレは
 どうしたんだ!!?」


スレイド
「パレドレ‥
  奴は倒した。」

彼がそう短く答えて祭壇の天秤の方へと進んで行くと、奥にいたレスティも彼の方に歩み寄って行った。


レスティ
「やったじゃないか。
じゃあ本当に後はソフィーの呪いをどうするかだ。」


スレイド
「………」


テトラ
『‥しかし
あれはまるで動かん。

それにソフィーの心がフィローの手の中にあるならば、なぜ此処である必要があるのか。』


スレイド
「フィロー…
奴は此処を裁きの間として用意した。

ソフィーの怒りもまた、此処の天秤により量られる。」


テトラ
『………何?』

【…おかしい‥
何故スレイドは会ってもいないフィローのことを知っているんだ?】


…その時、彼女はスレイドの剣に気付いた。

‥スレイドの金の剣はあの鞘に確りとおさまっていたのだ‥。


パレドレ
「…フフフ‥
 気付いたか‥

スレイド奴めが鞘を投げたお陰で、鎌鼬が暴れて大変だったぞ。」


テトラ
『危ない!!
  レスティ
そいつから離れろ!!』


パレドレがスレイドの体で金の剣を掴むと、勢いよく隣のレスティに向けて抜き放った。

No.185 06/08/06 21:12
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第104ページ目

レスティ
「……ウわッ!!」

レスティはとっさにテトラの剣でガードした…
 ‥しかし、鎌鼬の刃は剣をスッパリと二つに割り、それを持つ腕にまで達した。


レスティ
「イッタッ!!
‥何だこの切味は…!!」


テトラ
『大丈夫か!?』

レスティ
「ああ。
腕の方はかすり傷だ。
君の炎が守ってくれたみたいだ。」


パレドレ
「フフフ‥
 運のいい奴だ。

だが、早いか遅いかの問題だ。
…直ぐに逝くべき世界に葬り去ってくれる。」


テトラ
『お前は‥
 パレドレだな…

‥何故だ!!
お前は魔神の血を受け継ぎながらも、かつては人間として戦っていたではないか!!』


パレドレ
「そうだ…
あの頃は私は人間だと思っていた。

無惨に殺されていき、それでも希望を失わず戦っていた皆の為に私も戦おうと。」


テトラ
『……いったい何が
あったというのか。』

パレドレ
「魔神狩りだ‥
私は戦いが終わると、
※ミトラ教の僧侶として教会につかえていた。

‥そこに奴らが来たのだ。

…赤毛の勇者よ。
貴女も知っているだろう。

…あの人の背中に矢を打ち込んで、ヘラリヘラリと笑っている首刈り族よ。」



※ミトラ教
太陽神ミトラを崇拝した宗教。
キリスト教が広まる前に、古代ペルシャ、ローマで栄えたらしい。

No.186 06/08/06 22:44
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第105ページ目

パレドレは鎌鼬の宿った金の剣を振り回し、襲いかかって来た。

テトラ
『レスティ、ともかく間合いをとるんだ!』

二人は何処までが刃のリーチか判らぬパレドレの攻撃を、柱を盾に何とか防いでいく。


テトラ
『パレドレよ!
よく考えるのだ!

お前が今やっていることもその《首刈り族》と変わらないんだぞ!!』


パレドレ
「同じ?
当たり前ではないか!!
だから
どうしたと言うのか!!」

パレドレはそう言うと勢いよく掌をレスティに向けた。


レスティ
「ありゃッ!!?
   …動けない!!」

…その時、レスティの足から首のつけねまで下から上へとガシガシと音を立てて石化していったのである。


テトラ
『…何?
ペルソナ‥いやッ
 フィローの力だと!?』


パレドレ
「フフフ‥
さぁ赤毛の勇者も隠れずに出て来るがいい。
…さもなくば
このレスティの首を直ぐにはね飛ばすぞ。」

テトラ
『…チッ‥!』

‥テトラはどうする手もなく、パレドレの前へと出ていった。


パレドレ
「赤毛の勇者よ。

※私は他の二人の勇者とは違っていた。

人間としての死を迎えたあと、直ぐにその体は魔人化し、今のこの私へと進化して蘇ったのだ。」


テトラ
『…なんだと?
魔人の血を飲まずして完全な魔人として蘇ったということか?』


パレドレ
「そうだ‥
そして、その時私は思った。

…これが本当の私だと。

‥赤毛の勇者よ。
私はソフィーのように人間に首を落とされてはいないが、随分逃げ回って苦しんだ。

‥そして封じた魔人達を復活させようと、この神殿に戻ってみたら、今度はフィローの魔術に閉じ込められた。

…だが、散々な我が歴史から解き放たれ、もうすぐ自由になれる…フフフ‥。」


テトラ
『…それが今のお前の背景か‥。』


パレドレ
「…安心せよ。
  殺しはしない。

ただ貴女に大人しく我が血を飲んで頂く為に、少々痛めつけさせて頂くがね。」


テトラ
『………ッ!?』


‥パレドレは金の剣
月光滅刃を手にテトラに向かってくる。

【どうすれば
   いいんだ!!】




…彼女にはどうすることも出来なかった。
そして、迫ってくるパレドレに押され、渾身の力をこめて紫光を飛ばしていた。



スレイドの体に向かって。



※パレドレの他の二人との違いは、パレドレの魔人解説をご覧下さい。

No.187 06/08/07 00:20
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

106ページ目

パレドレ
「ぬぅぁッ…!!」

パレドレはとっさに身をひるがえし、紫光の玉を避けかわす。
そしてその光は彼の後方にあった天秤にぶつかり、紫の炎が勢いよく舞い上がった。


   ギギギギ…

‥それに反応してか、天秤は鈍い音をだしながら、更に月の方へと傾いた。


レスティ
「…どういうことだ!?」


パレドレ
「フフフ‥ ここは裁きの間と言ったであろう。
あれは貴女の思うものとは別…
ソフィーの心と結びついている。

‥赤毛の勇者よ。
貴女の心の闇を感じ取ったのではないのか?」


レスティ
「…そんな‥
   テトラが!?」

 テトラ
 『……』

‥テトラは何も言い返す事が出来ない。
‥とっさに放ってしまった一撃といえばそうなのだが、

《仕方がない。
スレイドには悪いが、それで私達が助かるならば犠牲になってもらう他はない。》

…確かにそうスレイドの事を見捨てていたことをテトラは自覚していた。


パレドレ
「…貴女の考えは別段間違いではない。
…ただ、それが我々魔人の心…つまりは闇の心に近かっただけだ。」


テトラ
『…………そうか。
  パレドレよ。
ならばお前の好きにするがいい。

…魔人にでも何でもなってやる。』


レスティ
「何を言ってるんだ!!
魔人になってそいつに支配されて‥
それでいいのか!!?」



‥テトラその時、こう考えていた。



【結局は私の力ではどうにもならない。

…ならばいっそのこと魔人にでもなれば、もしかしたらパレドレをどうにかする力を、手にすることが出来るかも知れない‥】

No.188 06/08/07 00:33
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

>¢§+,+§о
テトラのつけたし

106ページ目の最初に「第」をつけ忘れました。
しかし、特に内容に変更はないので、ご容赦下さい(笑


ドッカノアホ
「シスオペさんにお願いしてみたら?

「第」をどぉ~してもつけたいんですが!!
つって!!(爆)」

いぬマン
『んなこと言えるか!!
…きッ貴様アホか!!!』

ドッカノアホ
「ハハハ!!
だからアホだって言ってんじゃん!!!」



    \タシカニ…!!/
   ζ⌒¢§+,+§о

No.189 06/08/07 21:57
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第107ページ目

パレドレ
「フフフ‥潔し!!

‥しかし、その前にその太陽術を放つ右腕を斬り落とさせて頂く…

貴族のお嬢さんは気変わりが激しいからなぁ!!
ヒャぁアッ
 ハッハッハァッ!!」

奇妙な笑い声を荒げながら、パレドレはテトラに斬りかかって行く。






    テトラ
    『…!!』






パレドレ
「………!!?」







レスティ
「……?
   ‥テトラ!?」


…テトラはパレドレの一太刀をかわさなかった‥。

しかし、真空の刃は彼女の腕を大きく外し、代わりに隣の柱に命中していた。

‥そして、その後にそれは起こった。


パレドレ
「お前は魔人になるためにここに来たんじゃないだろ…?」


テトラ
『…………?』


スレイド
「テトラよ…
見えない未来に結果を求めるな。


お前に必要なことは、全て此処にあるはずだ。」


テトラ
『………スレイド‥?』


スレイド
「降りかかる
火の粉は振り払う
 …それが戦。

お前は今は自分の守るべきものを守る為に、全力をつくせばいい。
  …わかったな?

俺の体など構うな‥」


…それはパレドレの支配下から絞りだした、スレイドの言葉であった。

No.190 06/08/07 23:15
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第108ページ目

パレドレ
「黙れ!!
この奴隷風情が!!!」

…しかし、直ぐ様その体はパレドレのものへと戻ってしまった。


テトラ
【私は魔人などにはなりたくない…

死にたくもない‥

‥だがさっき放った一撃でわかった…

私は誰かが死ぬのを見るのも嫌なんだ‥。】

パレドレ
「フン…スレイド‥
中々の男だ。
私がここまで奴隷に自由を許したことはない。

…しかし、奴が何を言おうと同じこと‥

私にはトラジェディの力がある。
赤毛の勇者がどうしようがその攻撃は私にカスリもせぬわ!!」


レスティ
「へっ本当かねぇ。」


パレドレ
「…何だと?」


…パレドレは怒りの表情で、レスティの方に刃を向けた。


テトラ
『止めろ!!』


テトラもパレドレの方へと右手を構えた。


レスティ
「ジィさん。
あんた人の力を使って図に乗ってるみたいだけど、全然使いこなせてないよ?
…だいたい、もしその体を操ってるのが本物のスレイドなら、僕らはとっくに終ってるね。」


パレドレ
「……………!!

…成程‥
そういう狙いか‥。」

…そのレスティの発言が何を意図したものなのか‥。
それはトラジェディの能力無くとも、テトラにはよく見てとれた。

…パレドレの注意を自らに向けようと‥


パレドレ
「…まぁいいだろう。
‥そんなに早く死にたいのなら、望み通り葬ってやろう。」


テトラ
『‥撃つしか
   ないのか…。』




【…皆がこんなにも私を支えてくれるというのに‥私は何一つ応えられない‥】





…彼女はスレイドの言葉を思いおこした。


【…私は帰りたい‥
私の周りにある世界を失いたくない‥。

‥しかし
  レスティ…
 そして
  スレイド‥。

‥お前らも私の世界の中にいるのだ!!】


…彼女は悩んだ。


‥しかし、彼女が答えを見つけるのを、パレドレは待ってはくれる筈もない。


パレドレ
「さて、それではこれから処刑を行う。

…フフフ‥
どうだ?人間風だろ?」


レスティ
「…………ッ!」


パレドレ
「ハハハ!!
  さらば!!
ハイデンベルグの者よ!!」
魔人はレスティに向かい、大きく剣をふりかぶった…

テトラ
『頼む!!!
神でも誰でもいい!!

…私に彼等を守る力をくれ!!!』


…その時、祭壇の間に、眩い光が広がった。

No.191 06/08/08 22:23
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第109ページ目

テトラ
『…これは!!』

…部屋中に広がった光は直ぐ様変化を起こす。
   ‥それは闇だ。

パレドレ
「…‥何?
 そんな…
 馬鹿なことが‥」

光の中から出現した闇はパレドレの周りを円を描き回り始め、たちまち彼を飲み込んでいく。

その光景はテトラには見覚えがある。

太陽術‥《魔人殺し》の4つ目の力‥
  闇の力だった。

パレドレ
「や…やめろ!!
   来るなぁあ!!」

闇の渦は完全にスレイドの体を飲み込む。
そして、それをテトラとレスティはただ呆然と見ていた。


テトラ
【まさか…
術者は私だけなのに‥】


しかしそれは現に起こっている‥

レスティの石化は直ぐに解かれていき、闇が消えて行くと、そこにはスレイドが倒れていた。


レスティ
「やったのか?
…テトラ凄いよ!!」


テトラ
『しかしスレイドが!!』


レスティ
「大丈夫だよ。
彼なら生きてる。
…………ほら。」

レスティはスレイドの腹に、呼吸の波があることをテトラに伝えた。

No.192 06/08/08 23:10
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第110ページ目

スレイド
「…フフ‥テトラ。
だから言っただろ?

諦めずに
もがき抜く先にのみ、奇跡というものが起こるんだ。」


テトラ
『…何を言っておる。
《俺の体に構うな》とかぬかしていたくせに。』


スレイド
「フフ‥フフフッ
 ハァッハッハッハ!!」


    テトラ
    『ふふ‥』

…それは正真正銘の
スレイドだった。
闇は体に憑いていたパレドレを消し、共に鎌鼬や魔人達を飲み込んでくれたようだ。


スレイド
「見ろ…」

スレイドは身を起こすと、金の剣をテトラ達に見せた。

テトラ
『…オーブ?
  ‥人魂か‥?』

その剣からは無数の光の玉が、天井に向かって飛びたって行く。


スレイド
【…これでオシエナの魂も解放されたはずだ‥】


レスティ
「うわっ!!
何か凄いことになってるよ?」


‥天井に散らばった光達はソフィーのもとへと集まり、彼女を飾るように周りを漂いだしたのだ。


テトラ
『ソフィー…』


スレイド
「…彼女もまた解放される‥自らの怒りから。」


テトラ
『あ‥天秤が‥』


テトラはスレイドの言葉を聞いて天秤に目をやると、いつの間にか、月よりも太陽に傾いている。


レスティ
「‥ッてことは…?」


ソフィーは三人を見つめて、にっこりと微笑んでいるように見えた。



…そして、それから程なく光達と共に天井の更に奥へと消えて行ったのだった。

No.193 06/08/08 23:51
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第111ページ目

ソフィーが消えた瞬間に魔人宮の灯もいっせいに消えたのか、辺りが暗くなった。

レスティ
「おいおい、まだ続きがあるなんて言うなよ…υυ」

テトラ
「…ん?」

…誰かが松明をともしたようだ。
しかしその炎は通常のものではなく、テトラの力と同じ紫色をしている。


「…貴女達には
  礼を言うよ。
     有難う。

…これでソフィーの呪いを沈めることが出来た。」


…それはフィローの姿だった。


スレイド
「…どういうことだ?

お前は俺と共に、
パレドレに支配されていた筈‥

闇に飲まれなかったのか?」


テトラ
『…闇の力は闇の心に包まれた者のみを封じるものだ。

‥フィローは魔人になっても人間の心を持ち続けていた‥
それを証明しているということか。

…そして、それは呪いを放っていたソフィーも同じにな。』


フィロー
「…そうだね。
彼女は人間を心から愛していた。

‥あの呪いの強さはその裏返しなんだよ。

‥だが、彼女の心も救われた。

こういう結果になったのも、貴女達が
《人間の心は
  今でも確かに
    太陽である》
…そのことを証明してくれたお陰なんだよ。」


テトラ
『…ようやくわかった。

‥私達が魔人宮殿と呼んでいたここは、お前がソフィーの呪いを抑えてやろうと創り出したものだったのだな。

…そして、私のような運命の客人を待っていた。』

No.194 06/08/09 00:52
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

112ページ目

フィロー
「ソフィーは我の‥

‥僕の一番
 大切な人だからね。」


テトラ
『…そうか‥。

‥だが、一つ聞きたい。

私一人に何故闇の力を使うことが出来たのか。
…もしやお前が?」


フィロー
「いや…我はパレドレに支配されていただけ‥
何もしてはいない。

もう一人の術者は‥

     ‥彼だ。」


   レスティ
   「…え?」


‥フィローの指を指したのはレスティだった。

レスティ
「ちょっと…
   ‥マジで!?」


スレイド
「…何の
 不思議もないさ。

‥お前もハイデンベルグの血を…テトラと同じに《魔人殺し》の血を継いでいたということだ。」


フィロー
「…そうだね。
死の危険が迫った時にその力が目覚めたのだろう。

…だが大変なのは、魔人が居るのはここだけじゃないってことだ。

テトラなら解ってると思うが、我等が封じた…あるいはかつての戦いで生き残った魔人達が、人間の闇に導かれ復活しているかも知れない。」


テトラ
『‥ああ、そうだな。』


フィロー
「テトラ

人間は単体では決して強い生物ではない。

‥人と人が結びつくことで歴史を刻んできた…そういう生き物だということを忘れるな。」


テトラ
『…ああ。
 解っている。』


…そう言ってフィローはゆっくりと消えて行く。


…その途端にガヤガヤと、遠くから近付いてくる人の話声が聞こえてきた。


テトラ
『ん…この声は‥
帝国騎士団の団長?』

レスティ
「よっしゃあ!!
これ元の世界だよ!
   クゥウウ~ッ!!  -帰って来た!!」


…どうやらそのようだ。

今三人が立っていたのは現在に残っていた、古びた礼拝堂の中だった。

スレイド
「…テトラ‥」

騎士団が迎える外へ向かう途中、スレイドがテトラに話しかけて来た。


テトラ
『‥どうした?』


スレイド
「さっき言ったな。
…フィローが闇に飲まれなかったのは、心が太陽のままだったからだと‥。」


    テトラ
    『……?』


スレイド
「…あれは俺にも言えることなのか?」


テトラ
『…………

 ‥何を言っている?

  …当たり前だ。』


テトラはそう言って
スレイドに微笑みかけた。

No.195 06/08/09 01:11
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

>¢§T-T§
ζテトラのお詫び

レス188と同じ内容です。(爆)


ドッカノアホ
『な、キッ貴様!!!
これネタにしてんじゃね~だろ~な!!』


いぬマン
「ふざけんな!!
  脇役の分際で!!! 」


ドッカノアホ
『…プ‥ププッ!
  ブハハハハ!!!

良く見ろコノ
 《スケチャびん》がァ!!

お詫び文の主人公は
 この俺様だぁ!!!』


いぬマン
「な、なにぃッ!!
  バッ! バカなァ!!!
《『』》…がぁあ!!」




¢§+,+§о
「それより
  スケチャびん‥
     ‥とは?」

No.197 06/08/09 20:25
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

>> 196 今晩は!~('.')~

高校生13さん
いつも
有難うございます。

今日は、このままスケチャびんでエンディングまで行って(笑

それからあと付けになりましたが、目次っぽいものや、迷宮についてのアフォレスとかを書くところまで、行きたいと考えています!

¢§+,+§о
 オワルカ…?

最後まで、集中して書き込みしたいと思います!!(爆)

レス
有難うございました。


      シッコクノアホ
      いぬマン

No.198 06/08/09 22:08
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

第113ページ目

ウィヘルム卿
「おぉ!テトラ!!
…無事であったか!!
良かった‥
  ‥良かった!!」


外には騎士団に混じりウィヘルム卿の姿もあった。
普段は厳格で言葉数の少ない彼も、娘の無事な姿に声をあげて喜んでいる。


テトラ
『父上!!
 会いとう
 ございました!!

わざわざこの様な所まで‥
‥お体に触りますよ。』


ウィヘルム卿
「何を申すか。
私の体など当に慣れておるわ。
‥私はお前になら首を落とされても痛くはないぞ!!!
 -ハッハッハッハ!!」


テトラはそんなにはしゃぐ父を見たのは初めてだ。
しかしそんな父の優しさが染みて、少しだけ涙がこみ上げて来た。


団長
「いやいや…テトラ様
またお会いできて、光栄でございます。

貴女が魔人宮に入られてからまた一週間が過ぎて、我々としてもどうすれば良いかと頭を痛めていたところですよ。

…しかし、ご無事でなによりです。」


テトラ
『一週間…』

…そうか、テトラは2、3日と感じた内部での時間は、外では一週間もの時間の経過となっているのだ。

だが、久々の人間の暖かさは時間を超えて三人には懐かしく思えた。


テトラ
『………スレイド。』

…テトラとレスティが同じ人間との再会に浸る中、スレイドは魔人宮殿のガレキの上に独り腰を下ろしていた。

テトラ
『…お前はこれから
 どうするのだ?』

スレイド
「…まだ
 決めかねている。

どうやら今回の件で、帝国側は俺に騎士の称号をくれるらしい。

…このまま帝国騎士になるか‥
  ‥それとも…。」

テトラ
『よいではないか。
…今団長に聞いたが、帝国軍は戦に勝利したらしい。

…これで、しばらくは戦争は治まるだろう。』


スレイド
「そうだな。
‥だが、俺は人を斬る事でしか生きられない人間だ。

…今まで剣のみで生きてきた俺には、平和な世を生きる術がわからない。」


テトラ
『…一つ
最後に聞いて良いか?』


スレイド
「………?」


テトラ
『お前は巨人と戦う前に私の力を受け入れなかった。
‥それは何故だ?』


スレイド
「…俺はかつて戦友を‥

‥妹を刺し殺した男だ。

お前らは生きるためにこの魔人宮に来た。

…だが俺は違う。

俺はひたすら死に場所を探していた。

オシエナの魂を解放するために。

‥そして腐れた自分自身を葬る為に‥」

No.199 06/08/09 23:09
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

最終ページ

スレイド
「…だが、
今になると思うのだ。

‥やはり死ぬというのは怖いものだ。

‥生きてて良かったと‥

お前達にまた会えて良かったと思っている。」


テトラ
『…そうか‥。

私もな‥かつて父に炎を浴びせてな。
絶対に人の形をしたものに炎を放ちたくないと思っていた。

…だが、ここに入った途端にそんな美学は崩れ去ってしまった。

お前に始め階段で言われた通り‥
‥私もまた怖かったのだ。

…しかし、怖いのなら互いに手を繋げば良いのだ。

どんなに強く見えても独りでは生きてはいけない。

…お前の仲間がここに居るということを忘れないでくれ。」


スレイド
「………ああ。
 ‥わかったよ。」


レスティ
「おぉい、テトラ!

‥こんなとこに
   いたのか!!」


テトラ
『レスティ‥
 ‥どうしたのだ?』


レスティ
「おめでとう!!
これで君もハイデンベルグの正式な一員だ!!」

   テトラ
   『…?』


レスティ
「いまねぇ、ウィヘルム卿に言われたんだ。

《娘を宜しく
 お願いします。》

………ってね。」


テトラ
『ん‥?と言うと!!』


レスティ
「僕達
 結婚するんだよ!!

まぁ名門貴族同士お似合いだからね!!(笑」


テトラ
『血痕…
  なッ!!結婚だと!?
  ふざけるな!!!』


レスティ
「実際には
 もう少し先さ。
今は婚約者として宜しく頼むよ。」


テトラ
『クッ…
  -待ってろ!!
今父上に話をつけてくるから!!』




…この後彼女達に何が起こるかはわからない。

…だが、たとえ何が立ちはだかっていたとしても、
テトラはテトラとして‥

レスティはレスティとして‥

そして
スレイドはスレイドとして…

各々の敷いた線路の上を進んでいくであろう。


車窓から互いに見つめ合いながら‥








レスティ
「ウホンッ!!
…では僕からも正式にプロポーズを‥

テトラ‥僕と結婚を前提とした誓いを交して頂けませんか?」

    テトラ
   『黙れッ!!』





   ◇◆完◆◇

No.200 06/08/09 23:55
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

目次っぽいやつ1

◆迷宮手帳(ページ)



魔人宮殿の呪い
1~3ページ



ドスレデンヴァーとの契約
4~9ページ



飛ばされる魔界空間
10~26ページ



未知なる闇の力
27~32ページ



魔人プルス巨人
33~40ページ



別々に
招待された勇者達
41~49ページ



魔人トラジェディ
50~64ページ



魔人ペルソナ
65~95ページ



魔人パレドレ
96~109ページ



大切な君
110~112ページ


十一
見つめ合う人々
113~



※通常目次は最初にあるものなので、飽くまで目次っぽいということでお願いします(爆)

No.201 06/08/10 00:09
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

目次っぽいやつ2

◆テトラの落書き
(レスNO.)


不思議な映画館
レス12



伝説の男くまマン
レス20



いぬマン
VSアフォックス
レス23・35・36・40・65・72・87・113・125・149・169



アホのQ&A
レス24・30



いぬマン昔話
レス47・48・49




     \ワーイ!!/
♪♪ξ⌒¢§+,+§о♪
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

No.202 06/08/10 00:52
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

>¢§-.-§ρ
ζテトラの
アフォな後書き

◇ネーミングについて

さて、迷宮で用いられた様々なものの名前はかなりアフォ的に、又は安易に決められています。

→自分的に何か気にいっているので、それらを紹介させて頂きます。


     ↓
スレイドとレスティ

→スレッドとレスより


フィローとソフィー

→フィロソフィー
 (愛について)


パレドレ

→パードレ
(神父・司祭)


…その他、小学校の時に使った古い地図からドイツの地名を素にしたものも多数あります。

     ↓
ハイデンベルグ
→ハイデルベルク


ドスレデンヴァー
→ドレスデン


ウィヘルム卿
→ウィルヘルムスハーフェン


ブレイメル
→ブレーメルハーフェン


オシエナ
→オスナ+イエナ


等々(爆)


何故ドイツかというと、イメージがヨーロッパなのと、ワールドカップの影響をもろに受けた為です。


そして、なぜ小学校の時の地図帳等と昔のデータを用いたかというと、それは

《カッチョイイから》

…です!!(笑


因みにその地図帳は
※本棚遺跡から発掘してきました。(爆)

…まだあるとは‥



※本棚遺跡
=いぬマンの学生以前の書物が眠る伝説の古代遺跡である!!!

→詳しくは過去ログのアヌビスをご覧下さい。
多分最初の方にあります。

No.204 06/08/10 01:28
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

お礼
~('.')~ ¢§^-^§ρ

随分長かったですが、読んで下さった方々
本当に
有難うございます。

お陰様で
シッコクノアホ としての自分の目的と目標は達成出来ました。

次のスレッドは

  ユメト キボウノ アホ

…でいきます。(爆)

 アフォオ
   と
  アフォエット

というアフォカップルが、アフォニーランドという遊園地でデートするものです。

そんでもって、その遊園地のエリアごとに、
いぬマンシアターと称して5つの短い話を織り込んでいきます。


また、その中の
【ホラーエリア】
で、迷宮で出てきた
スレイドとオシエナの話も書き込もうと考えています。


※いぬマンの話は小説とは正確には異なります。


※いぬマンの話は携帯からご覧頂くことの方に、適しているのではないかと思われます。


…今後とも、よろしければ我がスレを覗いたりお願いします!!


       シッコクノアホ        いぬマン

No.205 06/08/10 01:40
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

>> 203 血痕………… イヤイヤ・結婚したのね☆(ノ∀`)☆ イヤァ~~~とうとう終わりましたね**(癶ο癶)**お疲れさまでした☆ めっちゃくち… 今晩は!~('.')~

アイスクリームさん
レス
有難うございます。


いや~
最近迷宮スレに手一杯でしたので、
これからアイスクリームさんのスレにもチョクチョク顔を出したいと考えています!!

新スレについてまだ仮ですが、お礼レスに書いてみましたので、よろしければご覧下さい。


…多分実際に書くときは変わってるとおもいますが‥
(キャラの名前とか(笑))


それでは、今後も頑張って行きましょう!

読んで下さり、有難うございました。



       シッコクノアホ
       いぬマン

No.207 06/08/10 21:30
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

>> 206 今晩は!~('.')~

高校生9さん
レス有難うございます。

また、読んで頂き有難うございます。

海はいいですね。
海といえば、テトラの産まれ故郷なんですよ!
    ↑
  テトラポット

自分は海に入ると鮫に襲われる激しい妄想に襲われるんですが、そのスリルがまたたまらないですね!!

¢§+,+§о
 イヌ…オマエハナ!

次のスレはもしかしたらスレ名がかなり長くなるかもしれません。((笑)


    シッコクノアホ
    いぬマン




※トラジェディは
アフォネのスカウターではかると、全キャラ中一番上の方の数値になるんじゃないでしょうか(爆)

※次スレでは
アフォーリッドが復活予定です。

No.209 06/08/11 00:39
…いぬマンッ!! ( 6FpT )

>> 208 今晩は!~('.')~

高校生13さん
レス有難うございます。

ちょうどたった今新スレをたてたところなので、そちらの方も宜しくお願いします!

迷宮とはまた流れが違う感じになると思いますが、とにかくは楽しめるスレになるように、努めて行きたいと考えています。

迷宮を読んで下さり有難うございました!!
~('.')~ ¢§^-^§ρ


      シッコクノアホ
      いぬマン

投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

お知らせ

5/28 サーバメンテナンス(終了)

テーマ別雑談掲示板のスレ一覧

テーマ別雑談掲示板。ひとつのテーマをみんなでたっぷり語りましょう❗

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧