…夫婦のこたえ…

レス5 HIT数 4242 あ+ あ-


2010/07/04 07:11(更新日時)

私…31歳。
夫…33歳。
愛する息子…3歳。

結婚4年目。

夫は子煩悩で、育児や家事も協力的。
お調子者だけど、仕事は真面目で有能、優しくて明るくて、上司にも部下にも誰にでも慕われるタイプ。

私は優しく明るく、ほのぼのしていて、曲がったことや争い事が嫌い。
いつも綺麗でいられるよう心がけている、周りでも評判の母親である。

ハタから見れば、仲良し家族。
ハタから見たら、仲良し夫婦。

だけど…

誰が想像するだろう。
この家庭内で、今なお渦巻いている、地獄のような4年間を…。


ぐちゃぐちゃにからまった夫婦の糸は、
いつかほどける時が来るのだろうか…

氷よりも冷たく固まった私の心は、
いつか溶ける日が来るのだろうか…


※つたない文章ではありますが、実話を元にして、小説という形でこちらに全てを記していきたいと思います。
読みづらい点などあるかと思いますが、ご了承いただければ幸いです。

No.1362121 (スレ作成日時)

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No.1

🌟第1章…出逢い🌟


2004年11月。

私、椿。
26歳。
その頃私は、転職をした。

これまで、大好きなインテリア雑貨に囲まれたショップで働いていたが、
販売だけでなく、更なるステップアップを目指し、デザインの勉強に興味を持っていた。

夢は膨らむ一方、
1年のつきあいになる、4つ年下で22歳の彼氏、駿の子どもじみた極度の束縛に、嫌気がさしていた頃だった。

私は、これまでの経験を活かし、上京してもっとインテリアのデザインを勉強していきたい!!
そんな気持ちで、これまで勤めていた店を辞めた。

No.2

店を辞めたはいいが、
生活のためには働かなければ生きていけない。

私は、いつでも本命のインテリア関係の職に就けるように、
短期のアルバイトで生活費を稼ぐことにした。

そのアルバイト先で出逢った男…、
それが、今の夫である、裕史である。

裕史はバイト先の責任者だった。
責任者といっても若く、歳は私の2つ上だった。

第一印象は特に何とも思わなかったが、
フレンドリーで親しみやすく、ジョークを交えながら仕事を教えてくれる様はとても頼もしく、
まだ学生で子供じみた駿の束縛や愛情を重く感じていた中、
裕史の存在は、徐々に、仕事ができてスーツの似合う、頼れる大人の男の魅力で、私の心の隙間に入り込んできてはいた。

ただ、
駿の彼女であること、
駿を裏切りたくはないこと、
その想いで、
裕史を特別視しないよう無意識のうちに、気をつけていた。

恋ではない…。

一時の憧れ…。

No.3

他にもバイト仲間がいたが、裕史は私を、よく同じ休憩に誘ってくれ、
可愛がってくれていた。

裕史にも、同棲している彼女がいたし、
そんな彼女の話を聞いても特に何とも思わなかったし、
私も駿との悩みを聞いてもらう…。

バイトの休憩時間などを通して、私たちは急速に仲良くなっていった。

お互いに休憩時間を通していろいろな会話をすることが、楽しみになっていた。

仲の良い、頼れる上司とバイトの関係が心地よく、
それと同時に私は、バイトとしての仕事を一生懸命こなし、それを裕史に認めてもらうのが喜びとなり、
仕事にどんどん楽しさを覚えていった。

No.4

ただ、私は本命のインテリア関係の仕事に就くために、
そもそもこの短期アルバイトを選んだ。

だからこの仕事にも、ましてや裕史には、決してのめり込んではいけない!!

そんな強い思いを心に持って、きもちの一線を越えないように保っていた。

そんな中、
新しいバイトを始めた私に対する駿の束縛は更に激しくなり、
新しいバイト先に知らない男がいるのが気にくわず、日に日にイライラしていくのが手に取るように分かった。

「俺以外の男の前では、客であっても笑顔を見せるな」

「胸元の空いた服は着るな」

「繁華街を歩くな」

「ナンパされるな」

No.5

私のバイトの日は、毎朝毎晩、駅まで送り迎え。
時間もきっちり把握され、バイト先の女の子達と、ちょっとごはんを食べて帰る、お茶して帰る、なんて許されなかった。

休みの日に、駿と、駿の友達とその彼女と4人で遊んだ帰り、駿の友達に笑顔で「バイバイ」と手を振っただけのことに、ものすごい怒られた。

駿は私に対する暴力は一度もなかったが、
イライラすると、自分の拳で思いっきり電柱やコンクリートの塀を殴って血だらけになったり、
タバコを自分の腕に押し付けるなどして、
そのイライラを発散させていた。

そして、
「椿と離れたくない。椿と結婚したい。本当に愛してる。」

「こんなに好きになった女はいないし、これからもいない。」

「本当に愛してる相手とは結婚できないってホントかな。だから椿とは結婚できない気がして怖い。」
…そんなことをよく言っていた。

私はそんな駿を見ているのはとても悲しく辛かった。
私の、駿に対する想いやがんばりは、無駄なのか…。

そんな日々が続いていた。

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