🌻リレー小説・14の魂🌻
ご覧いただき、ありがとうございます☺この物語は、あらかじめ決められた、14人の登場人物たち(1レス目に掲載)によって、繰り広げられます。役名以外は何も決まっておりません。
メンバーの皆さん、読んでくださる方ともに、人物たちのキャラクターができあがる様子を楽しんでいただけると幸いです🐤💕
※ただいまメンバー募集は〆切っております。
※相談やご意見などは、「リレー小説③メン募・相談🐤💨」までお願いします✨
それでは、はじまりはじまり……
「おい、産巣日?!」
「塔子!くそっ繋がらない…!」
産巣日は悔しそうに表情を歪め、少し乱暴に携帯電話を恭介に渡した。
「一体どうしたって言うの?」
脇にいたエリが困惑した表情で聞く。
「塔子達が、今神社にいるんだ。」
「…それがどうした?」
「戯け!鵺は私達に神社へ来いと言ったんだぞ!」
初めの一言に、恭介はあからさまにむっとした表情を作る。
「たわけって…。この長崎の神社とあっちの神社は別だぜ?なんも関係ないだろうが!」
「それが戯けだと言っているのだ。…いいか。神社は『通じている』んだ。」
「……それって、どういう意味?」
産巣日は足を踏み出し、先程よりも速く歩きながら口を開いた。
「神社というのはな。通常邪気を遠ざける結界、『神気』に包まれている場所だ。塔子はそのことを知っていたが故そこに向かったのだろうが……
同時に、『神気』同士は『霊道』というもので繋がりあっている。我々のような神や、精霊が行き来出来るようにするために。
…これが何を意味するか、分かるか?恭介。」
>> 201
恭介が言葉に詰まる。
「いや……さっぱり」
恭介は一瞬、また産巣日に怒鳴られるかと思ったが、産巣日は淡々と説明を続けた。
「もし鵺が神社に行ったのだとしたら、塔子達はすでに鵺の手中に落ちたということだ」
状況がうまく飲み込めなかったが、産巣日の言った言葉を理解することは出来た。
塔子達が鵺の手中に落ちた。それが何を意味するのか。
「……ちょっと待てよ産巣日、塔子達が鵺に捕まったって言うのかよッ!?
だって、鵺は妖怪だろう!?神社には入れないだろう――」
「――忘れたのか?
奴は龍の体を乗っ取ったのだぞ。
奴の存在は既に、神の域だ」
産巣日の言葉は恭介とエリの心に、重くのしかかった。
「……ひょっとしてコレって、最悪の事態ってやつ?」
エリの言葉に、産巣日も恭介も返す言葉が見つからなかった。
仲間が人質に取られているうえに、想玉も向こうにある。
鵺の力が、すでに神に匹敵するのであれば、おそらく頼みの綱である矢島ですら歯が立たないだろう。
と言うより、塔子達が捕まっている時点で、既に矢島もやられていると考えたほうが良いだろう。
そうしているうちに、それは3人の前に見えてきた。
「…産巣日。」
恭介の呼びかけに、産巣日はゆっくりと頷く。エリも少しだけ恭介に寄り添いながら、真っ直ぐに2人の視線の先にあるものを見た。
即ち、神社を象徴するもの。
…鳥居に。
少し遠くからであったが、その存在感は3人に十分伝わってきた。
火の色より真っ赤な鳥居。それはずっしりと、この小さな商店街を見下ろすように、大きく聳え立っていたのだ。
時を同じくして、塔子たち一行も、件の神社の前に車を停めていた。
「ここよ!みんな車から降りて、早く鳥居の中へ入って!…産巣日には伝えたから、きっと助けに来てくれる…」
塔子は車のキーをぎゅっと握りしめ、自分に言い聞かせるように呟いた。
夏美と七仁も、ぶつけた腕や腰を擦りながら降りてくる。
続いて、助手席にいたガブリエル。
「……真理さん?どうしたんですか?」
「女の子の…様子がおかしいのよ…」
「?!」
全員で車の中を覗きこむ。
「うぅ……」
美姫はうずくまったまま、泣き声とも呻き声ともつかない声を発した。
カタカタと震えながら、目を見開いている美姫。真理は心配そうにその背中をさする。
「大丈夫?どこか具合でも悪いの…?」
「…る、」
「え?」
「……る。くる…。」
細く呟きが聞こえ、塔子は困惑した表情で車の出入り口に戻った。
「一体どうしたっていうの?」
「分からないわ。何かに怯えてるみたい…」
「…待って。それは何?」
塔子は美姫が握りしめている瓶を指差す。真理はそれを見ると、はっと息を呑んだ。
瓶の中身…つい先程まで淡く美しい色を湛えていた想玉が、どんどん黒ずんでいくのだ。いくつかの想玉は既に、光を持たない完全な漆黒に染まっている。
「ガルルルルル……」
ガブリエルが唸り始める頃には、全ての想玉が光を失い、そこから滲み出てくる黒い霧のような何かが瓶の中を満たし始めていた。
「やだ……何これ!」
「真理さん!一回車から降りて!」
塔子は声を張り上げる。程なくして、瓶は黒い霧で一杯になり、やがてそれはゆっくりと車内に漏れ始めた。
>> 205
真理は、塔子に言われるがまま、少女を抱きかかえて車を降りた。少女の手から、コトリと瓶が落ち、蓋が開いたまま参道の石畳を転がった。
「あ……あ……!」
「触ってはダメ!!」
美姫は震える小さな手を伸ばしたが、塔子が制する。
瓶の口から漏れだした黒い霧は、ゆっくりと鳥居を抜け、数十メートルほど先の境内へと吸い寄せられて行く。
月明かりによってわずかに照らされていた鳥居の向こう側は、徐々に霧に遮られ、木の葉の揺れる音がバサバサと不気味に聞こえるのみであった。
一同は唾をのみ、その場に立ち尽くすことしかできなかった。
「産巣日……これでいいのよね?きっと、助けに来てくれるわよね…?」塔子の呟きに、車を飛ばしていた時の勢いと自信はまるでない。
その時だった。
「リュウ…兄…」
>> 206
「ここにいるよ、美姫」
背後の暗闇から、突然低い男の声が響き渡ってきた。
月明かりが男の顔を照らし出す。
そこには口元に僅かな笑みを浮かべた、龍平の姿があった。
「………」
一同の視線が凍りついた。
無言が、一瞬にして境内を包み込んだ。
神社ならば必ず安心だと、塔子は言った。
だがいざ龍平―鵺―の姿を目の前にすると、その威圧感に、得も言えない無力感を感じずにはいられなかった。
「矢島は……」
やっと口を開いたのは、塔子だった。
「矢島は、どうしたの?」
すると龍平は笑みを殺して、無機質に返事をした。
「あの蛇のことかい?」
「矢島はどうしたのッ!?」
塔子が、もの過ぎ形相で鵺を睨んだ。
「どうなったと思う?」
鵺がまるで挑発するように、いやらしく笑いかけた。
(………まさかっ!)
鵺の言葉よって一瞬最悪の光景が頭に浮かぶ。しかし塔子は激しく首を横に振って、その想像を掻き消した。
今は彼の生存を願うしかなかった。どのような結果にせよ、鵺は今、ここにいるのだから。
「…鵺。ここに来ても無駄よ?この聖域の結界は、あなたには破れない。神々の力が宿る社の結界は…!」
すると、鵺は軽く溜め息をついた。
「随分と間抜けだな、君も。それでも産巣日と一緒に行動していたということが驚きだ。」
そしてぱちんと指を鳴らす。それとほぼ同時だった。
パキイィィン…!
と、何かが割れたような音が空に響いた。
「何だ…?!」
一同は辺りを見回し、口々に音源を探す。だが塔子だけは、その場にガクリと膝をついた。
「そんな…結界が!?」
一同には、音しか聞こえていないようだったが…彼女にだけは見えていたのだ。無数の光の欠片が神社全体から空に散り、消えていく様が。
「神の力を手に入れた僕に、出来ないことなんて無いさ。」
鵺は低い声でそう言うと、今度は右腕を前に突き出し、その開いている手をぎゅっと握る。
すると『それ』は起こった。
>> 208
「ううっ……!!」
塔子は咄嗟に自分の首を掴んだ。鵺が拳を握ると、見えない何かに首を絞められているような感覚に襲われる。
「お姉ちゃんたち!!どないしたん?!」
「ゲホッ…!」
塔子だけではない。全員が同じ幻覚に襲われ、もがいていた。
「リュウ兄、やめて!お姉ちゃんたち、苦しがってるやないの!」
「すぐにやめてあげるよ。美姫さえ僕のもとに戻ってくればね…。おいで、美姫。今日は美姫の好きなことをして遊ぼうか…」
「うぅ…リュウ兄…」
鵺はわざと、龍平の口調を真似て(といっても姿だけはまだ龍平のままであったが)優しく声をかけた。
「…ギャン!」
美姫をかばうように飛びかかったガブリエルも、一瞬にして跳ね返され、横向きに倒れ込んでしまった。
(産巣日…もうダメ…助けて!!)
- << 215 「鵺よ、神の力を手に入れてその程度か」 鵺の力が弱くなっていく。 結界が破られた先から姿を見せた者がいた。 「ムスビ!」 「ムスビとは縁を結ぶ者、我は何処にでもいる」 鵺が威嚇して力をムスビに向けたが空しく消されてしまう。
再開を希望します。
m(_ _)m
閉鎖を防ぐレス。
そろそろ上げ⤴
ピヨさん
晴れ時々雨です。
ご無沙汰しています。
(って…覚えてくださっているものか…汗)
リレー、楽しみにしていますので、気長に再開を待っていますね。
そろそろ上げ⤴
ヽ(゜▽、゜)ノ
まだかな~
へっへっへ。
閉鎖反対!!
>> 209
「ううっ……!!」
塔子は咄嗟に自分の首を掴んだ。鵺が拳を握ると、見えない何かに首を絞められているような感覚に襲われる。
「お姉ちゃんたち…
「鵺よ、神の力を手に入れてその程度か」
鵺の力が弱くなっていく。
結界が破られた先から姿を見せた者がいた。
「ムスビ!」
「ムスビとは縁を結ぶ者、我は何処にでもいる」
鵺が威嚇して力をムスビに向けたが空しく消されてしまう。
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