ブレイブ☆プリンセス

レス1 HIT数 1566 あ+ あ-

無印( p8v6h )
08/08/24 02:24(更新日時)

大切なモノを守りたい気持ちに男も女もない。

だって今の御時世、姫だからと言って黙って帰りを待つのは流行らないでしょ?

鞄いっぱいに荷物と初めての外への思いを詰め込んで。

あたしは魔王を倒しに行く準備を始めた。

☆☆☆☆☆

無知で無謀な姫と策士で従順な付き人の呑気な旅の物語。

Οファンタジーになりきれない中途半端なお話です。更新も遅いんで微妙ですが軽い気持ちで読んで貰えれば幸いです
∥・ω・`)……ちなみに書き直して2回目とかイエナイ

No.1158470 08/08/21 01:19(スレ作成日時)

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No.1 08/08/24 02:24
無印 ( p8v6h )

中身の沢山詰まったトランクは元の形を失い、金具から軋むような悲鳴を上げている。
押し込んでしまえばどうにかなるんじゃないかと考えていた私が甘かったのか。
僅かに丸みの帯びたトランクへ腰を下ろして重り変わりにするが、音は止む事はない。

「姫様、少々お時間いいですか?」

扉を軽く打つ音に次いで聞こえた声を聞きビクッと体を大きく揺らしてしまった。

「すこ…しっ、待ちなさい。今手が離せないの」

声の持ち主、名はビオラで私の世話係だ。
容姿も美しく、礼儀正しい。頭脳明晰、冷静沈着、まさにスーパー世話係とも言える。
ただ本性が鬼のようにひねくれていて外面がいい分、質が悪い。

きっとこの鞄を見たら城を抜け出そうとしている事がばれて親に報告がいくだろう。
嫌な汗を両手に浮かべてベッドの下へ鞄を移そうとするが、膨張しているせいか上手く入らない。
「鞄をしまうのでしたら中身を整理なさった方が宜しいかと」

「そんな事する時間がないのよ。あの人が来て……え?」

鞄を隠す事に夢中になりすぎて気付かなかった。
両手を鞄に押し当てた体勢のまま、背後からの冷ややかな空気をようやく察するも振り向けずに視線を真下へ落とす。

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