泥棒的な純愛

レス3 HIT数 1688 あ+ あ-


2008/06/10 21:04(更新日時)

「生ビールおかわりちょうだい」!!!
「昌弘、どうしたん?全然飲んでないじゃん」
「う…うん……」
「どうしたんだって?」


昌弘が重苦しい雰囲気の中言葉を発したのは時計の針が日付の変わる12時を指した時だった。


「頼む孝介、金貸してくれ」
孝介は左手に持った生ビールのジョッキを置くと
「なぁ昌弘、俺とお前付き合い長いよな」
「だから頼んでんだろ」
「だぁかぁらぁお前が1番知ってんだろ俺が貧乏してること」
「ハァ……」
昌弘は深いため息をつきながら
「やっぱりなぁ」
「で、いくら必要なん?」
「200万…いや150万でもいいや、何とかなるか?」
「何回も言わせんなよ、無理だって、それに何に使うんだよ、そんな大金」
「……うん…」
「なんだよ、言えよ」
昌弘は小声てつぶやくように言った。
「結婚資金」
「何だって!!!」
「だから結婚資金だって!!!」

No.1158132 (スレ作成日時)

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No.1

「プッお前が結婚?」
「彼女もいないのに?」


孝介は店内中の雑音を掻き消す程の声で笑った。

昌弘はジョッキに半分程残ったビールを一気に飲みほすと

「出来たんだよ……四日前に……」

「嘘つくなって彼女いない歴28年のお前に急に彼女が出来るはずないだろう?」

「本当だって!別に信じてくれなくてもいいよ」

No.3

「お前さぁ嘘つくならもっと上手につけよな」

「だぁかぁらぁ嘘じゃないって」

「あ~わかった!だったら何処でみつけたのか言ってみろよ」

「…それは……」

「ほらみろ、やっぱり嘘なんだろ」

「それにさぁ、仮にお前に彼女が出来たとして付き合って四日で結婚は早過ぎだろ、お前、俺の2番目の姉貴知ってんだろ
、あいつなんか愛してるぅ~なんか言ってさ一ヶ月で結婚して三ヶ月で離婚だぞ、四日なんかありえないって」

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