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モーニング・パーク

No.4 19/03/27 15:42
葉月 ( AmcTnb )
あ+あ-

もう片方の腕も同じようにマッサージしてやり、はだけていたネグリジェのボタンを止めなおして、里美は、深くため息をつく。
 以前から、花穂は、時々発作的に体の統制がとれなくなる事があった。
 手足が突発的にマヒしてしまい、各器官の機能もストップしてしまう。それが、右半身、左半身と分かれていればまだいいのだが、右手と左足、左手と右足、というように一定ではないので、医者も、さじを投げた状態だった。
 本人が、自宅療養を強く望んだので、両親が家を空けている間は、全面的に、里美が花穂の面倒をみていた。
「ごはん、食べる?」
 呼びかけてみたが、返事はない。
 血の気がなく透きとおった顔で、低い寝息をたてて眠り続ける花穂を見おろし、里美は、バックを手にとり、部屋を出た。
 Tシャツとジーンズに着替え、エプロンをつけ、キッチンにおりて、夕飯の支度に取りかかる。
 手際よくカボチャのポタージュを作り、二組ずつお皿をテーブルにセットしていると、携帯のメールの着信音が響いた。
 携帯を開いてみると、

 18日は、少し遅くなるけど、できるだけ間に合うように行きます。予約は任せたから、お店の中で待ってて下さい。
 
 と、俊介からメールが入っていた。
「里美ちゃん」
 不意に、後ろから声がして、ふり向くと、花穂がネグリジェのまま、リビングの入り口に立っていた。
「……どうしたの?」
「おなかへった」

 

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