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No.54 16/12/29 13:17
匿名
あ+あ-

性的「暴行」事件を起こした『日本会議の研究』の著者・菅野完氏をめぐる「運動体」の対応
2016年12月27日5:13PM

 本誌7月15日号で報じた「ベストセラー『日本会議の研究』で注目の作家 菅野完氏が性的『暴行』で訴えられていた」という記事について、記事中に登場する「運動体」の対応に関する記述は「誤解を与えるものである」との訴えが「首都圏反原発連合」(反原連)からあった。このため、関係各者に話を聞き、あらためて詳細を明らかにした。(本誌取材班)
※なお、被害者の体調を配慮し、被害者への直接取材は8月以降していません。

同記事では、『日本会議の研究』で注目を浴びる菅野完氏(ツイッターアカウント「あっとnoiehoie」)が、2012年初夏に性的「暴行」事件を起こしたとして訴えられていたことを報じた。菅野氏は事件を「事実」と認め、「反省」の意を示す謝罪文も書いている。
一方、15年12月に被害者は「事件後の菅野氏の対応や、ツイッターなどでの発言を見ると、反省していると思えない」として損害賠償を求める民事訴訟を起こし、現在も係争中だ。16年6月末に警察に出した被害届も受理された。

「運動体」から訴えがあったのは、以下の記述についてである。
〈女性(編注、被害者)は同氏(編注、菅野氏)所属の運動体に、ほかに被害が出ないよう周知を頼んだ。だが、「運動を潰すわけにいかない」「運動と関係ない」などと言われ、訴えを聞き入れてもらえなかったという〉

「同氏所属の運動体」とは反原連のことだ。反原連のコアメンバーであるミサオ・レッドウルフ氏は、
「事件の周知については、さまざまな状況を懸念して断った。だが、ほかの面において、反原連ができうる対応はした。その部分が記事には書かれていない」と話す。
また、「この当時、反原連は12のグループと個人有志で構成されていた。『運動を潰すわけにいかない』『運動と関係ない』という発言は、反原連に所属していたあるグループの一部のメンバーが被害者を心配し、個人的なメールのやりとりをするうちに出たもの。個人としてどう対応したらよいのか、苦慮する中でのものだったようだ」と強調した。

続きます

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