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海堂尊『桜宮サーガ』を語る🌸🏥🚑

レス337 HIT数 7825 あ+ あ-

小説大好き
17/07/19 05:44(更新日時)

海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズを感想を綴る部屋🌸🏥🚑。
『チーム・バチスタの栄光』をスタートに架空都市桜宮市を中心に東京霞ヶ関、北は北海道雪見市、大阪浪速市、ドイツ・ブリュッセル、アメリカやフランスなどを舞台に繰り広げられる医療サスペンスシリーズ📖。


16/08/25 08:58 追記
ネタバレがけっこうしてると思いますのでこれから海堂尊作品を読もうとするひとは見るのを控えた方がよろしいと思います📖。

16/09/22 10:02 追記
どの作品もおすすめだけど今年読んだ中での1、2はこれ!

『輝天炎上』

『ブレイズメス1990』

気になる方は本屋で手にしてお読みください。

No.2348099 16/06/26 13:39(スレ作成日時)

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No.337 17/07/19 05:44
小説大好き 

105歳で現役医師の方がいらしたんですね。
医療の世界にもいろいろな方がいらっしゃるんですね。
医療は奥が深い。

No.336 17/07/18 13:22
小説大好き 

『アクアマリンの神殿』『モルフェウスの領域』はよかった作品。
『神殿』の方は学園小説の側面があるのは学生時代思い出した🏫📝。

No.335 17/07/05 05:06
小説大好き 

死ぬことがさも美しいように思っているとあるスレがあったけどそれはフィクションだけの話。
『桜宮サーガ』は多く死が書かれているシリーズ。なかにはフィクションゆえに美しい死の物語もある。
だけどなかには現実に即した物語もある。癌になって看護師たちのいかなる治療も受け付けられず疲れる看護師たち。
患者の美智さんは延命治療を拒み天馬くんに思いを託す。
現実に延命治療を受ける患者、延命治療を拒み寿命や病気を受け入れ亡くなる人たちもいる。
死をきれいに思う人は軽蔑に値する。ふつうに腹立つ。

No.334 17/07/02 16:08
小説大好き 

青森のがん検診見落としが四割の報道はいささか残念なニュース。
怠惰か慢心かわからないけどせっかくのシステムや制度そして医療機器などが生かされてなかったか。
『ナニワ・モンスター』の舎人町(とねり)みたいに感心してたんですけど。
がんは早期発見早期治療。それなのに四割見落としは残念。

No.333 17/06/25 12:01
小説大好き 

癌に興味ある人は『ナイチンゲールの沈黙』『モルフェウスの領域』『アクアマリンの神殿』をおすすめします。
小林麻央さんの一件などもありますが彼女だけでなく子どもでも癌になる事柄はあります。
癌治療する子どもたちや癌手術により人生が変わった子どもたちが物語のなかで語られています。
興味ある方は手に取ってみてください。

No.332 17/03/14 11:48
小説大好き 

『ランクA病院の愉悦』の「ガンコロリン」はコメディ色が強い。
癌を治すのは人類のひとつの夢なんでしょう。だけど腫瘍を切除しても他に転移することがある。
厄介なもの。
「ガンコロリン」はコメディでお笑いに終わっているけど現実は終わりがない。
漫画『機動警察パトレイバー』の廃棄物13号編で遊馬と野明の会話で癌を治すために癌を作る開発をしてる話もありましたからね。この会話場面自体はやや不毛ではあるが。
癌を治療するのは人類が為すべきことだろう。
『ナイチンゲールの沈黙』で子どもに癌が発症するというのは考えさせられた。

No.331 17/03/13 14:18
小説大好き 

久しぶりに海堂尊先生の本を購入。
『ランクA病院の愉悦』は『玉村警部補の災難』同様に短編集。

No.330 17/01/31 13:35
小説大好き 

『ランクA病院の愉悦』を買おうと思ったけど結局中古CDになってしまった、トホホ。
この作品も『玉村警部補の災難』同様に外伝的作品の短編集みたい。
ドラマ『チーム・バチスタ』歴代シリーズが再放送されないかな。
『ケルベロスの肖像』は頻繁に放送されるけど『バチスタ』から一から見たいもの。

No.329 17/01/13 08:01
小説大好き 

『カレイドスコープの箱庭』で花輪さんがおこなったラベル張り替えの行為は医療ミスを招くものでしょう。
作品内では白鳥さんがあらかじめ遺族に先手を打ったことで大事に至らなかったけどもしも遺族が訴え返したらそれこそ東城医大の信用に関わる。
組織に悪意を持つ人物がいることの危うさ。
『箱庭』では職場の人間関係の感情や根の深さも書かれている。実にこわい話。
それがもしなんの関係もない患者に向かえば医療ミスや悪意の矛先になる。

No.328 16/12/29 08:46
小説大好き 

『カレイドスコープの箱庭』で田口先生の肩書きにAiセンター長を残したのは高階病院長にしたらいずれはいつかは再びAiセンターを桜宮に作ってほしいからでしょうか。
Aiセンターの理念や思想は『肖像』のラストで綿毛になり世界へ飛んでいったのはおそらくひとつの事実。
『箱庭』での講演会も綿毛がひとつ飛んでいったプロセスのひとつ。
気の毒なのは彦根先生。若干、失意ある表現を早くに見せたのは浪速府での戦いに敗れたからか。
田口先生、速水先生というふたりの先輩を前にした時はいくぶん元気を取り戻し白鳥さん桐生先生そして島津先生を加えた同窓会(?)でたぶんに麻雀で元気を取り戻せたでしょう、と信じたい。
だけど未来を書いた『モルフェウスの領域』ではAiセンターについては特に触れられてなかったのは話題にすべき事柄ではなかったということ。
『箱庭』ではとりあえず理念や思想は綿毛になったから講演をしてアメリカの人たちに伝えてくださいということ。
だけど医療の世界は広いようでせまいのか。
でも大学病院では日々、大なり小なりの諸問題はある。それをリスクマネジメント委員会や長は解決しないとならない。
その辺はちゃんとした会社とおなじ。ちゃんとしていない会社は組織に問題があっても放っておかれ悪意ある人物が育って仕事に支障をもたらす。
『箱庭』を読むとそんな雰囲気は感じた📖。

No.327 16/12/28 05:31
小説大好き 

『肖像』のボーナストラックの高階病院長と速水先生との再会からも『箱庭』の本編にもつながってた。
『肖像』ボーナストラックで如月翔子に再会したことは速水先生の性格から『箱庭』では一切、触れられてなかった。
『極北ラプソディ』で花房さんにフラレたことも語ってないのは性格でしょう。
むしろ速水先生は彦根先生がたびたび極北市民病院に顔出しをしてるのに、雪見市救命救急センターをたずねないことを訊ねてた。
速水先生のスピードスターぶりに誰もが振り回されたくないのは同じ時を重ねた者同士だからか(苦笑)。
『ラプソディ』の主人公今中先生は半月ではあったけどこき使われることに充実した日々ではあった。これも物事や立場が変われば見方がちがうことのひとつ。
『桜宮サーガ』はいろいろな立場で読める醍醐味。

『スリジエセンター』や『スカラムーシュ・ムーン』はまだ文庫にいたってないみたいな📖。

No.326 16/12/27 05:39
小説大好き 

『カレイドスコープの箱庭』ざっと読んだけど面白い。
『伝説』同様に副読本にもなってて世界観や時系列がわかりやすい。
田口先生、白鳥さん、彦根先生、速水先生、桐生先生を加えた同窓会(?)の場面はまさにオールスターの様相。島津先生だけは名前だけの登場で少し気の毒。
『凱旋』から『箱庭』までおよそ三年経っているのも興味深い。

No.325 16/12/26 15:08
小説大好き 

『カレイドスコープの箱庭』を読んでる途中。
Aiセンター爆破事件からおよそ三ヶ月後の物語になるみたい。Aiセンター爆破事件を“ケルベロス・デザスター”と呼ぶセンス。
だけどさすがに病院内では田口先生にちょっかいを出すと火の粉が自分に降りかかるジンクスがあるというのも納得。
『肖像』でもだんだん白鳥さんと立場が似てきてる雰囲気。病院長の立場は高階病院長に『肖像』のラストでひっくり返したからそのまま。
だけどシリーズが進むごとに話がスムーズになっていってる雰囲気もある。『モルフェウスの領域』でも意見は少しに物事はスムーズに、というところに『箱庭』はよく似てる。書き手が同じだから当たり前か📝。
だけどむかしは医者の主観で患者の病気が決められたとあるけどいまは医者はいろいろな意見や症状を患者に伝える。
だけど医者の主観で医療ミスがないとは言えない現実もある。
カレイドスコープ=万華鏡のように物事は立場や気持ちが変わればちがうものに見えるのか。
『桜宮サーガ』シリーズを通して医療従事者、官僚、警察関係者、患者、マスコミなどいろいろな立場の人物が行き交ういろいろな立場で読めるのもある。

No.324 16/12/05 19:31
小説大好き 

『外科医 須磨久善』これもまた強烈な一冊。
『ブレイズメス1990』に匹敵する。
『外科医 須磨久善』はノンフィクションとして綴ってるからありのままの現実。もちろん筆者である海堂尊先生の受け取り方や感受性、気持ちや書き方などにもよる。
だけど実在の須磨久善先生は『ブレイズメス1990』の天城雪彦先生や『チーム・バチスタの栄光』の桐生恭一先生のモデルなのは伝わる📖。
だけど安住の地を手にしても須磨久善はつねに前や先を歩くという生き方。
須磨久善先生の半生は『ブレイズメス』の天城雪彦先生にとても重なる。
また架空の桜宮サーガ同様に現実の医者たちも現実の壁にいろいろぶつかりながら苦悩や葛藤してるのも伝わってくる。
そんな一冊かもしれない。まだ最後まで読めてませんが。

No.323 16/11/22 06:20
小説大好き 

『輝天炎上』のヒロイン冷泉深雪、彼女が活躍する姿をまた見たいもの。
天馬くん、別宮葉子との三角関係の行く末△。
若干、まじめな性格ゆえに融通が利かないところあるし正義感のかたまりみたいな一面もある。
『輝天炎上』に書かれてる範囲でもよきお嬢様なのがうかがい知れる。
だけど世の中の汚れた一面に触れたことがないから裏側を知った時は悩む側面を見せる📝。
天馬くんが『螺鈿迷宮』で医療の裏側をある程度知り彼は納得はしないながら一医学生であるからなにもできないのを理解している。
『輝天炎上』では同じ班である彼女を時に諭す役目を担う📝。
ある意味、『螺鈿迷宮』で社会に触れる天馬くんの以前の姿が冷泉深雪と表現できなくもない。
ただ男女のちがいのニュアンスが碧翠院事件の受け取り方をちがうものにしてるかもしれない📝。
直接的に立ち会ったのと間接的に聞くのもまたちがうだろうし。
けどこれらの物事の受け取り方がちがうのは『桜宮サーガ』においてもよくある。
当事者だからできることや感じること、もしくはマスコミの人間としての感想など。立場により異なる。
そのなかで海堂先生は正しいことは正しい、間違っていることはちがうと作品内で主張している📝。

No.322 16/11/19 09:41
小説大好き 

うがいの効果がないのは『ナニワ・モンスター』で語られた。
読んだ時にさりげなくショックだった。
それでも私は習慣になっているから外出した後はうがいはいまもしている。
海堂尊先生はいまも医療関係のお仕事をしながら作品を書いている作家ですから物語内に若干のフィクションはまじると思うけど現実の医療については嘘はないと思う📝。

No.321 16/11/11 10:52
小説大好き 

医療ドラマはまだまだブームでしょうか。
『輝天炎上』だったかな。医療ドラマがブームだから解剖に興味があるとかないとかみたいなくだりがあったような📝。
小説の『桜宮サーガ』シリーズがまだまだ謎が埋まらない。
シリーズを読んでると必ずしも主人公側が推理を解決してハッピーエンド、あるいは問題が解決してしあわせになったという終わり方は『バチスタ』の頃から変わらないのが伝わる。
『田口白鳥シリーズ』は後味が必ずしもよくなく事件は解決したけどなにかしら東城医大に残す終わり方。
『極北シリーズ』にしても『クレイマー』で一旦は病院は守られた。だけど『ラフソディ』でなんとか経営はいくけどなんやかんや市との折り合いがつかない。
『ジーン・ワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』にしてもヒロインたちは解決したとしても生まれてくる赤ん坊たちの先はわからない、不透明なまま。
曽根崎理恵は母親に説得され赤ん坊を医学に利用しない守ろうという姿勢に変わったところで『マドンナ・ヴェルデ』は終わる。
天馬くんたちから見た『螺鈿迷宮』『輝天炎上』にしても桜宮姉妹との因縁は本当に終わったのか、と

No.320 16/11/07 17:31
小説大好き 

黒崎教授は高階病院長や田口先生たちほど目立たない存在ではあるけど『ブラックペアン』からのバブル時代の院内競争や教室を持ったりそれなりに当時から権威や権力はあったと思われる。
それは『田口白鳥シリーズ』にも継承され教授という地位にいて高階病院長とは院内において必要悪という形で対をなしていると考えられる。
対立なき組織では高階病院長のワンマンになるおそれがあるからあえてわざとそうさせたうかがった見方ができる。
バブル時代に教授や教室が分化しなおかつ時代に追いつけ追いこせのなか権威が疲弊してる現状もあるけど残し次世代に伝えなくてはいけないことは多くある。
黒崎教授の実力は高階病院長や天城雪彦に及ぶところではなかったかもしれない。だけど手術や現場においては必要不可欠な医療を知っている人物かもしれない。
佐伯前病院長からは常識人な扱いかもしれないけど常識人だから後々、高階病院長や藤原看護師たちと共にバランスが取れているかもしれない。
『ブラックペアン』や『ブレイズメス』では登場人物としての扱いはよくないかもしれないけど描かれてないところでは深く考えているのではと考えられる。
『ブレイズメス』ではたしかに自分の教室の範疇に及ぶところを天城雪彦に言いたい放題されておもしろくはない。発言もさしてしてない。
だけどなにかは考えている節はあったと思われる📝。

No.319 16/11/07 11:19
小説大好き 

うがいはたいして効果がないと『ナニワ・モンスター』で語られているけど習慣からうがいする。
テレビでもインフルエンザや風邪予防にするようにと促しがある。
どちらが正しいかわからないけど。
うがいすれば喉がスッキリはする。

No.318 16/11/06 11:30
小説大好き 

『輝天炎上』のラストで本当に桜宮すみれ・小百合姉妹は亡くなったようには思えない。
怨念や情であれすみれや小百合は天馬くんに何らかの思いはある。
すみれにいたっては田口先生にわずかでも思いを残し彼がAiセンター長であったことに意外な思いを抱いている。
必ずしも東城医大=田口先生への思いは比例してない、と思う。そんな想いを残してる女性がすみれ共々亡くなるだろうか……。
『肖像』で美智さんから聞いた小百合の患者への治療を田口先生は遠くから見守っていた。
今後は小百合先生が田口先生を見守っているのが自然に思うが📝。
海堂尊先生がいつか田口先生のラブロマンスを書いてくれないか気になる。過去の桜宮姉妹との恋愛かあるいは遠くない未来の恋愛ロマンス📝。

No.317 16/11/01 12:39
小説大好き 

『螺鈿迷宮』新装版を買ってしまったorz。
あとがきの方が目当てになっているけど。
海堂先生の本は上下に分かれてることが多いから一冊にまとめられているのはいいこと📖。
『螺鈿迷宮』はドラマもおもしろいし原作はまたホラー。
“安楽死”や“自殺サークル”などいまの時代のキーワードを散りばめながら碧翠院の謎を落第生の天馬大吉、姫宮香織、白鳥圭介と共に解いてゆく📝。
雰囲気は『桜宮サーガ』のなかではバブル三部作品同様に昭和時代を色濃く残す。本書自体は『田口白鳥シリーズ』同様にバブル後の時代ではあるが📝。
怖いけどたまに読みたくなる一冊。
後日談である『輝天炎上』と読むとさらに謎や魅力が深くなる📖。

No.316 16/10/29 09:13
小説大好き 

『玉村警部補の災難』の「青空迷宮」かな。
ところどころに既存のミステリーについてメタフィクション的に人物に語らせてました。
Ai(オートプシー・イメージング)、DMA(デジタルムービー・アナリシス)が使われているのは一部の作品つまりは海堂尊作品だけと暗に示してた。
『相棒シリーズ』は単発な物語のなかに『桜宮サーガシリーズ』に近い話はある。
『桜宮サーガ』は多彩な方と思われる。もとが『バチスタ』からの医療ミステリー。
だけど読み方しだいではぜんぜんちがう読み物になるでしょう。『夢見る黄金地球儀』から他シリーズから読むとぜんぜんたがうらしいけど。
私は作家さんのことをさほどくわしくないまま自然とのめり込んだから違和感はさほどない。
『ブレイズメス1990』はあとがきに西尾維新さんが『ブレイズメス』を推しながら書かれてたので本編もだけどあとがきに驚いた。

No.315 16/10/24 15:45
小説大好き 

作品中の村雨府知事はほんと橋下徹さん📝。
作品中の浪速府独立、カジノ構想などは橋下徹府知事市長時代を彷彿させる📝。
だけど橋下徹さんには彦根先生みたいなブレーンや黒幕がいたかどうかはわからない。
歴史の影には英雄の背後に参謀や黒幕、ブレーンがいたとしてもふしぎはない。
『ナニワ・モンスター』を読むと一種のシミュレーションなのが伝わる。海堂先生の本はゲーム『シムシティー』に喩えられるけど『ナニワ・モンスター』は私的にはシミュレーション。
インフルエンザウィルス・キャメルを用いた浪速府などへの経済封鎖を用いた中央と地方の見えない戦争。
この戦いは彦根先生と村雨府知事の勝利に終わる。だけどそれはほんの序章にすぎない。
『スカラムーシュ・ムーン』で再び戦いが起こる。未読だけど(苦笑)。

No.314 16/10/20 11:55
小説大好き 

『桜宮サーガ』全般を読むと医療従事者が金勘定ができなく事務長を困らせるという。
高階病院長にしても医療のことはわかるけどお金のことになると少々、無頓着。速水先生ほどでないにせよ。
『極北クレイマー』の室町病院長にいたっては院内にあちこち軋轢を抱え平松事務長と仲がよろしくない。そんな意味では破綻はすでに今中先生が来るまえにしていたとも表現できる。
だけど『極北ラプソディ』になり世良先生が病院長になってからなにかがおかしくなったのか平松事務長は身体をこわす。
世良先生のやり方が悪いわけではないかもだけどかえって神経を使うことになったかもしれない。
病院経営の難しさが事務長という地位にある人物を通して見えなくもない。
金勘定と患者を治療や救うことが社会経済からはアンバランスなんだろう。

No.312 16/10/13 10:26
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』で患者がネットで調べたことを鵜呑みにするケースはあるみたいですね。
だけどネットで書かれていることは先鋭的なことが多く実際に現場では使えないこともあるという。
患者と医者のコミュニケーション不足もあると思う。だけど診てもらう側でもあるから。
不定愁訴外来が世の中が必要としていることまあると思う。

No.311 16/10/04 19:18
小説大好き 

“カジノのあぶく銭で医療を守り育てる”と『ナニワ・モンスター』の作品内にある📝。
この思想は『ブレイズメス1990』でも語られている。
カジノで繁栄させるというのは全盛期の橋下徹さんの考えではあったけどどこまでが海堂尊先生の思想かというのも気になる。
小説が書き物であるからどこかはフィクション、どこかは思想が散りばめられる📝。
『桜宮サーガ』はどこかが現実に追いつく物語📝。
だから『ナニワ・モンスター』で書かれていることもいまは架空でもいずれはどこかの未来に追いつく可能性を秘めている(と思われる)。

No.310 16/10/04 17:10
小説大好き 

政治家が己のスローガンを実現したいならその専門分野のプロかそれに近い思想や思考を持ったブレーンが必要不可欠。
『ナニワ・モンスター』を読むと彦根先生がそのポジションに近い。本当に優秀か実現可能かはまた別な話かもだけど📝。
彦根先生の場合はデフォルメが強調されているけど余計なところを省けば考え方はシンプルかつなもの。表現が彦根先生はシャープ。
だから作品内で人々は彼のスカラムーシュ(大ボラ)に振り回されていく。
だけど、本質自体はごく単純。
しかし、現実には医療や政治の世界には古き慣習や制度を捨てられない人々がいる📝。
そこを彦根先生は巧みに攻撃していき斑鳩室長は頑なに防御する📝。
『ナニワ・モンスター』のひとつの本質はそこにあると思われる🏥×🏢。

No.309 16/10/04 07:24
小説大好き 

もし村雨弘殼府知事と白鳥さんが出会ったらどうなるのか。
だけど『ナニワ・モンスター』では厚労省の霞ヶ関内の地位や評価も低いのも露。三流官庁と呼ばれるのは不祥事やスキャンダルに弱いというのもあるでしょう📝。
シリーズ全体が医療小説な点があるから必然的に厚労省が矢面に出る。
厚労省内で白鳥さんや姫宮さん、坂田さん八神くんらが活躍することで中身が伝わる📝。
なかには『極北クレイマー』のサーベイヤーみたいな天下り団体や組織も書かれている。
白鳥さんは天下りに興味はなくてもまだまだ今後、警察庁や斑鳩室長と対決がないとは言い切れない。
『弾丸』で露になった司法と医療の対立、『肖像』で桜宮Aiセンターは炎の中に消えた。
だけど、決着は浪速府なる新たな地に移す。
村雨弘殼府知事が本当に中央へ反旗を翻せれるかも鍵🔑。

No.308 16/10/03 15:00
小説大好き 

『螺鈿迷宮』『ブラックペアン1988』は別に新装版を持ってた方がいいかな。上下巻では読みにくい時がある📖📖。
『螺鈿迷宮』はなかばホラー、『ブラックペアン1988』は『田口白鳥シリーズ』につながる原点。
海堂尊作品は基本的に長い。『極北シリーズ』とて『クレイマー』と『ラプソディ』で実質は二部作品、本では『クレイマー』が上下で『ラプソディ』の中身が四部に分かれている壮大な物事。
そこに市民病院が破綻する経緯や再生があって赤字問題、ドクターヘリやドクタージェット構想など長いなかにいろいろなことが盛り込まれている📝。
海堂尊作品は一度では理解できない内容や容量がある。情報量が半端ない📝。

No.307 16/10/03 13:42
小説大好き 

『ナニワ・モンスター』を読むと斑鳩室長の存在感が強烈に残る。
不祥事案件がルーレットにならないだけ命拾いしたと誰もが思う。
『弾丸』でも霞ヶ関の闇の部分を握っている斑鳩室長。医療従事者である東城医大の面々や彦根先生だけでは太刀打ちできないのではとよぎってしまう。
白鳥さんでさえ寄らず近づかずというところのラインに思える。
『弾丸』では加納警視正から斑鳩室長への打診があったことで東城医大を命からがらしてる。
だけど白鳥さんも加納警視正もまだまだ若い官僚でしかない。『祝祭』の時にようやく自分たちで会議を主催できるだけの若輩者。
斑鳩室長は北や浪速府にいろいろ人脈や人間関係があるのが侮れない。
とうてい白鳥さんたちはまだまだ立ち向かえない存在と思う。
彦根先生の日本三分計画、医療庁建設これらが斑鳩室長への攻撃でしょうね。
だけど斑鳩→鎌形ルートから浪速府の死後画像センターの扱いがどうなるかが決戦📝。

No.306 16/09/29 11:30
小説大好き 

『ブレイズメス1990』を読むたびにいろいろ考えさせられる。
天城雪彦の考え方はたしかに日本では受け入れらない思想。
だけど、日本とフランスでは文化や風習もちがえば医療についての考え方もちがうだろう🇯🇫。
命を賭けにする(みたいな行為)のはたしかに人道的にも反するとは思う。だけど、そこに救える命を見いだすのが天城雪彦。
だけど、世良先生が天城先生をモンテカルロから引き離したことは読むたびに罪にも思える。
『弾丸』や『肖像』での高階病院長の後悔たるやとてつもなく深く誰もわからない悔やみがあると思える📝。
『ブレイズメス』は作品内でいろいろなことを問いかけをしている📝🏥。
本当に本質なる答えは『スリジエセンター』に書かれているんだと思う📝。

No.305 16/09/29 08:38
小説大好き 

『ブレイズメス1990』では地下食堂、『田口白鳥シリーズ』などではスカイレストラン満天。
この辺りも時代ごとに設定されている。
まだバブル時代などは医療従事者への職場環境が整わない粗さ、時代が平成になり権威より患者や医療従事者優先になったことで食への考え方や思考も変わる📝。
地下食堂よりはレストランの方が食が綺麗だし整っている。
地元の医療センターのレストランも患者でない人たちや来客が食べれるようになってた。

No.304 16/09/29 07:09
小説大好き 

カジノ構想などは橋下徹さんが府知事時代の構想をしてましたけど『桜宮サーガ』内にも天城雪彦や村雨弘殼などに見られる。
カジノで都市を潤えさせる発想。だけど日本ではむずかしいと作品内でも語られている。
医は仁術か、天城雪彦の思想が正しいのかどうか。そこはたぶん読者に考える余地を問いかけしてると思う📝。
けど垣谷先生は凡庸な医師な点は『バチスタ』でも取り上げられたけど『ブレイズメス』だとなおさら際立つ。それだけむしろ平凡な医師な人物ともいえる。
特に思想などないふつうに害悪ない人物。
反面、世良先生みたいに悩みながらも前に進もうとする人物とくらべられる。

No.303 16/09/28 12:33
小説大好き 

藤原看護師が東城医大の生き字引というのはバブル三部作を読めば納得できる。
彼女の視点で物語を追いかけたら気持ちがちがう。たいして出番はないですけど、うまく言えないけど女性の視点はバブル三部作に限らずだけど生きているのなんとなく伝わる📝。

No.302 16/09/28 05:27
小説大好き 

『ブラックペアン1988』『ブレイズメス1990』『伝説』『凱旋』を読んで『極北ラプソディ』を読むと(『ブレイズメス』と『伝説』に『スリジエセンター』あるけど未読)世良先生と花房さんの恋愛関係は長いもの。
『桜宮サーガ』シリーズはフィクションですから、みな何かしら挫折したらすぐに病院を去ってしまう。現実的に考えたらたんに辞表を出すだけでなく引き継ぎもあると思うけどそこはドラマだから📝。
海堂先生はドクターヘリなどの描写などにはきびしい指摘をしながらも去り際はドラマティックに書く。去り際の描写は同業者のお医者さまからクレームないのか疑問。
『極北ラプソディ』でも手紙一枚で花房さんは速水先生に別れを告げてるけどあらかじめ桃倉センター長に辞表を出した可能性はあると思う。

No.301 16/09/27 19:54
小説大好き 

バブル三部作の最後『スリジエセンター』を読めてないからなんとも中途半端だけど、Aiセンターにかつてのスリジエハートセンターへの思いを託したのは事実でしょう。
だけど、天城雪彦に関わった人物たちによって阻まれた。
スリジエハートセンター、Aiセンター次なる東城医大の夢が未来へのキーワード?🔑
未来科学センター(コールドスリープセンター)かあるいはまた別な存在か。

No.300 16/09/27 19:20
小説大好き 

『ブレイズメス1990』で天城雪彦がお金にこだわるのはそこに何か真意があるからではないでしょうか。
公開手術というサーカスみたいなショーにするのもたんにお金(資金)にこだわっているのも何か裏があってもふしぎない。
だけど高階先生ら当時の東城医大の主だったメンバーには嫌われていた📝。
スリジエハートセンターに何かがあるんでしょうね。

No.299 16/09/27 11:45
小説大好き 

佐伯清剛病院長、高階権太病院長、そして田口公平。
佐伯病院長と高階病院長は似たようなタイプかもしれないけど田口先生が病院長になるというのは実際どうなんだろう。
もちろん『極北シリーズ』の今中先生みたいに臨時的であれ市民病院の病院長になる例もある📖。
高階病院長は未来の東城医大をどう見てるのか気になる。
もちろん『チーム・バチスタの栄光』以前以降と人間関係は築かれている。厚労省の白鳥さんをはじめ白鳥さんの秘書の姫宮さん、彦根先生についている桧山シオン先生。
警察関係者では加納警視正、玉村警部補。
医学生では天馬大吉、冷泉深雪。
マスコミ関係は別宮葉子。
リスクマネジメント委員会、Aiセンター長を経て人間関係はかなり構築されている📝。
だけどこれに極北にいる速見先生、旧来の島津先生としても安易に未来のビジョンはいささかぼやけている。
バブル三部作での佐伯清剛病院長の願いは叶わなかったとみるべきでしょう。
では高階権太病院長の思惑は?
『ケルベロスの肖像』で東城医大を潰すまいとする信念はある。そしてその信念を継ぐのが田口先生と彦根先生のふたり。
けど高階病院長の意図は見えないまま。
過去の悔恨があるのは伝わるけど田口先生にそんな思いはしてほしくないからでしょうか。
不定愁訴外来で患者さんの不満をなくしていくことは一見、ちいさいことにみえて実は大きな貢献やささやかなしあわせを与えてるとも作品内でいわれ『桜宮サーガ』の他シリーズにも不定愁訴外来の噂は飛んでいる。
不定愁訴外来がひとつのきっかけや基点の可能性はある📝。

No.298 16/09/26 18:06
小説大好き 

青森県が独自に癌の調査をして精度を高めるなんて。まるで『桜宮サーガ』みたい。

No.297 16/09/25 06:15
小説大好き 

『ブレイズメス1990』の天城雪彦が語る戦争の話は『桜宮サーガ』すべての物語に通じる感じがする📝。
医療と司法の対立、碧翠院と東城医大の戦い、中央と地方の戦いなど。
天城雪彦はすべてに通じる人物なのだろうか📝。

No.296 16/09/24 11:52
小説大好き 

黒崎誠一郎、この人物は常に新しいことをする人物と向き合うのが役目に思える。
『凱旋』では速水先生に、バブル三部作では高階先生や天城雪彦に。
古い旧来の体質や黒崎誠一郎が病院長になれる器ではないかもしれないけど何かしら人物もしくは組織と対立することに意義があるように思える。気概がないと『ブレイズメス1990』で佐伯病院長は評しているけどちゃんと下の者である世良先生に配慮している。
気概がないのはある程度、自身の中でやり尽くしたか後進の者に任せる意志があるのかあるいはほんとに気概がないのか(苦笑い)。
けどちゃんと読めばいちがいに気概がないというのはむずかしい人物に思える。
『田口白鳥シリーズ』でも『凱旋』では速水先生の必要性を説き『弾丸』では高階病院長不在のなか代行をおこないテレビドラマにエキストラ出演する。
方向性がズレているのかわざとなのかはわからないけどちゃんと組織運営や病院のことを考えられる人物と思う📝。

No.295 16/09/24 10:18
小説大好き 

『ブレイズメス1990』を読んで意外に思うところのひとつに黒崎助教授がシンポジウムを部下に丸投げをしてるところ📝。
『伝説』では国内において出てたけど。
黒崎教授は講演会やシンポジウムが苦手なのでしょうか📝。
田口先生の見るところ黒崎教授は出たがりのような印象はあったけど。
権威をかざしているように見えながら実は自分の教室で充分と考える人物にも思える。気概がないというのは佐伯病院長の評価。
組織の上と下、あるいは時代ごとでその人物の評価もまるでちがうのは『桜宮サーガ』には多々ある📝。

No.293 16/09/22 20:06
小説大好き 

同じ名前、モノや風景を見聞してもそこに価値を見出だすかどうかいうこともシリーズ全体のなかで語られている。
ある者には他愛のない風景でもある者にはまた価値あるモノでもある。
ひとが同じモノを見ても同じ価値観を見出だすことはないことなのか。あるいはまったく別な深い意味があるのか、ということだろうか。
パズルのピースはまだまだバラバラなようだ📝。

No.292 16/09/22 19:56
小説大好き 

ルールが誰のためにあって破られるルールは誰のため何のためにあるのか、『桜宮サーガ』のシリーズは常にこれを読者や社会に問いかけをしている雰囲気がある📝。

No.291 16/09/22 12:13
小説大好き 

医者にとって手術に明け暮れる日々、問診や検診や不定愁訴を繰り返す日々。どちらがしあわせか一長一短でしょう。
若き日の世良先生や速水先生みたいに手術に毎日を重ねる医者もいれば、田口先生みたいにおおよそ患者の血や怪我とはさほど無縁なお医者さん。
のんびり一日を過ごしながら患者を診る町医者みたいな医者も現実には多くいると思う。
もちろん患者を診るために最新に近い医療機器を備えて使えるくらいの技量もまたいるでしょう。
田舎や離島などはなおさら。
『ブレイズメス1999』の冒頭は若き日の世良先生の思いが熱く伝わる雰囲気📝。

No.290 16/09/22 07:18
小説大好き 

『ブレイズメス1990』の駒井という人物は『イノセント・ゲリラの祝祭』の西郷教授に近い印象。
知識はあるけど空気が読めないトホホな人物。西郷教授もAiに反対かどうか中途半端な感じが否めないのと重なる。
海堂先生は東北と九州の人物はデフォルメ傾向がいい意味で目立つ。
北海道極北はいたってふつう。『極北シリーズ』全般。
『ナニワ・モンスター』の浪速の人物もまたデフォルメはされてるけど先鋭な印象📝。
東北と九州の人物はコミカル傾向かな。

No.289 16/09/22 06:35
小説大好き 

『桜宮サーガ』シリーズの本はいろいろな方たちがあとがきを書いてますけど『ブレイズメス1990』はあの西尾維新さんが書かれてる。
私は西尾維新さんの本は読んだことないけどあとがきに『ブレイズメス1990』がいちばん好きと書かれてましたし本屋で好きな本を探す楽しさが書かれてた📝。
ちなみあとがきも楽しく読めます📖。

No.288 16/09/22 05:38
小説大好き 

桐生先生もだけど村雨弘殻も市長秘書時代としてわずかながらに『ブレイズメス1990』に登場してた。
それだけ天城雪彦がおこなうスリジエ(さくら)の木を植える行為が『桜宮サーガ』の人物にとって重要なんでしょう、たぶん。

No.287 16/09/21 19:26
小説大好き 

『ブレイズメス1990』凄まじい一冊。
完全に天城雪彦の独壇場の作品といえるくらい。
だけど、高階先生と対立してしまう構図が後々のスリジエ(さくら)の木を摘み取ってしまうのだろうか📝。
後半にわずかだけど『チーム・バチスタの栄光』の桐生恭一が小児科心臓手術のことで出てきた📝。若き日の桐生先生。
一見、ファンサービス程度に見えることでも海堂尊先生は伏線を張っているように読めてします(苦笑い)。
しっかりとバブル三部作と称されるシリーズは『チーム・バチスタの栄光』から始まる『田口白鳥シリーズ』に繋がっている。
また生前の桜宮葵、また桜宮の銀獅子こと桜宮巌雄先生も登場してた。
因縁がひとつひとつ紡がれてゆく雰囲気がしてた📝。

No.286 16/09/21 18:20
小説大好き 

『ブレイズメス1990』、“必要ならルールを破る”と言っていた高階講師が今度は自分のつくった教室やルールに縛られてなにもできない。
佐伯清剛病院長、豪胆📝。『ブラックペアン1988』で病院長の座から去ったと思ったけどまだ健在でした。

No.285 16/09/21 15:28
小説大好き 

天城雪彦、この人物いままで『桜宮サーガ』のシリーズを読んだなかでいい意味で裏切ってくれる。名前の印象からしたら上品な人物を思わせるが実際は型破り。

No.284 16/09/21 15:08
小説大好き 

『ブレイズメス1990』をちらっと読んだらなんだか『ルパン三世』を読んでるような雰囲気。
はじめは世良先生が過去に出向した転院先の話しは従来通りの物語ぽいけど垣谷先生と世良先生はフランスの学会に向かう場面は『ルパン三世』な雰囲気。
異国情緒な場面は『イノセント・ゲリラの祝祭』にもドイツ・ブリュッセルの場面が少しあるけどそれとはまたちがう📝。
『夢見る黄金地球儀』が『ルパン三世』ぽいところが多々あるから『ブレイズメス1990』にあってもふしぎではない。

No.283 16/09/21 12:12
小説大好き 

東城医大の血脈が『極北ラプソディ』で遠く極北の地まで流れているとしたら帝華大、浪速大など各大学もあらゆる人脈を持っていると考えた方が筋がよい。
現実に置き換えたらたまたま会社の先輩がおなじ学校だったというお話しはある。後輩や取引先などもおなじといえる。
医療の世界は広いようで狭い、ひとりの人間を介したら実はすぐさま情報を手に入れたり共有もできるとか『イノセント・ゲリラの祝祭』の描写はおもしろかった。
ちょっとリンクすれば広いようで狭い医療の人間関係📝。

No.282 16/09/21 11:46
小説大好き 

『ブレイズメス1990』をようやく手にした。
天城雪彦の登場。天城雪彦を知る人物は誰もが語ることがない。
その謎の一端がおそらく『ブレイズメス』にあるでしょうか📖。

No.281 16/09/21 08:09
小説大好き 

原作小説の物語が複雑、テレビや映画にする端折らざる得ないところが『桜宮サーガ』は多い。
ドラマや映画だと白鳥さんの登場は早いけど原作小説だと後半からしか現れなかったり活躍してないようにみえあんがい活躍している📝。
原作の『凱旋』だと『沈黙』と同時進行の物語のために一見、活躍してないように思えるが一語一句や挙動を細かく読んでたら実はこうだったいう具合にある📖。
映画『ケルベロスの肖像』では姫宮さん天馬くん兵藤くんなどの人物がいない。
『ケルベロスの肖像』『輝天炎上』は原作では表裏一体。『田口白鳥シリーズ』のラストであり裏で活躍する天馬くん、『螺鈿迷宮』の真相がわかる解決編でもある。
映画『ケルベロスの肖像』で納得しないのは別宮葉子を犯人にしている点。原作ならすみれなのに。別宮葉子を犯人にするならオリジナル人物をつくって欲しかったところ📝。
そこ以外はほぼ納得な作品、映画『ケルベロスの肖像』。

No.280 16/09/17 11:43
小説大好き 

映画『ケルベロスの肖像』、原作にもある渡辺金之助さんのエピソードがちらっと入ってましたね📝。
原作小説を読んでると映画でもちゃんとフォローされてます📖。

No.279 16/09/16 16:18
小説大好き 

『桜宮サーガ』シリーズを読むといろいろ勉強になる。法医学者や警察関係者は己の領分を守りながら医療を自分たちにいいように利用したい、死者には個人情報保護法は適用されない、警察は管轄ごとに死体の扱いは異なるなど。
我々の知らない社会はいろいろ目に見えない制度や法律などで成り立っている。フィクションな面はもちろん一部あると思いますが。
ただ医療においてはドラマの影響で格好よく見える一面ありますが、『桜宮サーガ』シリーズの本を読むといくつか時々、冷たく残酷な現実をまざまざと見せられる。
医療には光もあれば闇もある。作家である海堂尊先生が時々、作品中に『ゴジラ』『ガメラ』『ウルトラマン』『ゲゲゲの鬼太郎』など他作品の名前を出される(笑)。
それらのフィクション作品と医療の現実を見せられるとゴジラやウルトラシリーズが持つ科学文明の光と闇にあながち似てなくもない。
夢物語だったフィクションで語られてことが現実に起きると、語られていたこと現実の現在が科学を通して逆行しているのではないかという提議。
高度に発達した科学や医療技術は人のためにあるはずだけど、現在はそこに既得権益や利益が絡んだり患者にすぐさま適用されるわけではなかったり、必ずなにか障害や闇がある📝。

No.278 16/09/15 09:18
小説大好き 

『エナメルの証言』で加納警視正が言っていたお遍路道中しながら事件を捜査、ちょっと見てみたかった感じもする📝。
事件の犯人を本来なら逮捕するとこだったけど、運よく犯人のひとりは逃げられたというサスペンスとしてはちょっと珍しいオチでもあった。
もしかしたら『桜宮サーガ』他作品とリンクする可能性も否めない。

No.277 16/09/14 06:19
小説大好き 

『桜宮サーガ』では四国は何か別な結界なんでしょうか。
北海道極北市や雪見市、物語の中心である桜宮市、政治や官僚の中枢である霞ヶ関、繁雑ながら活気ある浪速府、だけど四国は何故か物語のなかで舞台になっていない。
玉村警部補と加納警視正がお遍路行くか行かないかのやり取りがされて「エナメルの証言」のラスト数行だけのあつかい📝。これは何を意味してるのか。ただのオチか、別な伏線か📝。

No.276 16/09/14 02:32
小説大好き 

映画やテレビドラマによる改変はやむをえないけど小説の『ケルベロスの肖像』だと戦車に乗るまでもドラマややり取りあるのに(苦笑)📝。

No.275 16/09/13 19:00
シスオペ ( SYSOP )

いつもご利用ありがとうございます。
本スレッドは、板違いであったため、
「つぶやき板」に移動しました。よろしくお願いいたします。

No.274 16/09/13 09:35
小説大好き 

『モルフェウスの領域』を読むと全般的にふたりの大人の男女とコールド・スリープされた少年の三角関係に映る△。
もちろん医療問題への提議もあるけど、物語としていえば未来に目覚めるであろう眠り姫になった涼子さん、見守る西野さん、そして後見人になった佐々木アツシくん。
涼子さんは眠っていた頃のアツシ少年を愛し彼が覚醒してからも愛してたと思う。
だけど、西野さんもアツシ少年を見守る彼女を慈しみ愛してたと思われる。
涼子さんは真相を知らずにコールドスリープし西野さんはコールドスリープした彼女を見守る後見人にアツシ少年に依頼した。
輪廻の輪と同じようにトライアングルがコールドスリープをとおしてまわっているように映る物語。
涼子さんが目覚める時に西野さんとアツシ少年、正しくはその頃にはアツシ少年は少年ではないのだけど、その先がどうなっているのか……🕙。

No.273 16/09/13 06:56
小説大好き 

『桜宮サーガ』ではいくつか架空の県に名称が変えられている。
大阪は浪速府、青森県は津軽県のように。
あえて架空の名称にすることでフィクションの側面もあるかのように思われる📝。フィクションの中でのに日本、もしくは日本地図のシミュレーション📝。
ドクタージェット構想、日本三分計画の図式が目に見えてくる。一見、関係ない事象がひとつひとつ重なりあう📝。
けど少なくてもAiの思想は施設ひとつを破壊しても思想にかたちはない。
『肖像』で彦根先生は負けはしたかもしれないけど思想は言葉や文章、本や論文を通じて伝わるもの。そういう意味では綿毛のようなもの📝。
浪速においての戦いは私はまだ未読だからわからない。

No.272 16/09/13 03:24
小説大好き 

大学の存在は人材流出の流れ。
『極北ラプソディ』で大学を手放してしまった極北市、かたや『輝天炎上』『ナニワ・モンスター』で大学を決して手放さなかった浪速府。
現実に置き換えたら少子化などもあるけど、大学や医大は人材育成や地元活性化に起因する存在。
『桜宮サーガ』シリーズで医大などを通して地域地方が語られる📝。

No.271 16/09/12 20:46
小説大好き 

道州制より一歩も二歩も推し進めた日本三分計画。
なかなか現実には無理そうな点。現実には中央におんぶにだっこして地方自治のなかには中央あっての地方という考え方の自治も当然ある。
『桜宮サーガ』シリーズにおいてもAi関係では白鳥さんと彦根先生は手を結んでいるけど白鳥さん曰く、彦根先生は国家転覆を企む反乱分子でもある。
だけど医療庁が霞ヶ関に建つことはなさそう。厚労省など旧来の体質が現在にいたるも存在している。
となると、『桜宮サーガ』シリーズでは浪速府が医療庁が建つことができる新天地ということになる。
しかし、斑鳩室長と彦根先生の戦いは司法と医療の戦争でもある。またカマイタチ鎌形もまた彦根先生と因縁ある人物のひとり。
彦根先生は創造と破壊の両方の一面があるとも『ナニワ・モンスター』でいわれている📝。虚実一体となっている彦根先生の言葉ともかぶる。

No.270 16/09/12 15:08
小説大好き 

加納達也警視正の捜査は思考でするもの。
この辺、白鳥さんも加納警視正も互いに相性は良くないものの行動原理は相似し重なる。
『玉村警部補の災難』で斑鳩室長と加納警視正が会う場面を玉村警部補にその場にいて見ているわけだけ、無声狂犬(サイレントマッドドッグ)と電子狂犬(デジタルバウンドドッグ)というふたりが桜宮にいることが後に桜宮に何かをもたらすと示唆されている。
この“何か”ははじめはてっきり『ケルベロスの肖像』『輝天炎上』のAiセンター破壊と思ったけどどうやら別なことのように思われる。
少なくてもAiセンターの破壊に加納警視正は関係してないわけだし📝。
桜宮イコール東城医大と考えるのも早計に思われる📝。
すでに作品中で出てきた人物か施設、あるいはまったく作品中に出てきていない何かか📝。
『モルフェウスの領域』の未来科学センター(コールドスリープセンター)は何事もなく運営されていた限り、警察の存在は全然みえない。斑鳩室長の標的にさえされてなかった様子📝。
斑鳩室長が目標にしてるのはAiセンター(死後画像センター)、『田口白鳥シリーズ』『ナニワ・モンスター』から徹底してマークしている印象さえある。

No.269 16/09/10 21:01
小説大好き 

『玉村警部補の事件簿』でネットゲームの世界で玉村警部補はヘンロという名、バンバンは事件の容疑者だった馬場利一、そしてもうひとりユナちんなる人物がいるんだけど……。
読者の私として似たような語感を持つ人物がひとりだけいる。ユナちんはもしかして『極北クレイマー』の布崎夕奈、彼女でしょうか?
あの警察庁の加納警視正でさえネットゲームをやってたわけだから厚労省の天下り団体のなかにネトゲーしてる人物がいてもふしぎではない。
いつか真相が明らかになるのでしょうか📝。

No.268 16/09/10 15:53
小説大好き 

『桜宮サーガ』で四国が舞台になることはないものか📝。
『玉村警部補の災難』の「エナメルの証言」のラストでわずかに出てくるだけ📝。
玉村警部補と加納警視正にはお遍路参りしながら事件に遭いそうな雰囲気する(苦笑)。

No.267 16/09/10 11:16
小説大好き 

ミステリーでは完璧な殺人トリックほど綺麗すぎる流れをつくることで不自然のゆがみが出てくる。
海堂尊ミステリーもそこは変わらないと思う📝。
だけど、そこに医療の現実を照らし合わせることで医療のおもしろさが出てくるのも海堂作品のたのしさ🏥。
加納警視正の捜査が強引なところは白鳥さんに相似する。

No.266 16/09/09 15:50
小説大好き 

論文も書かずにセンター長になるひとは現実にはいないでしょうね。
『桜宮サーガ』というフィクションならでは📝。
けど論文を書かないことには『モルフェウスの領域』でコールドスリープ被験者の佐々木アツシくんのことは世に知らされないままなのは世間にとってはふこうなこと。
『モルフェウスの領域』では高階病院長は引退をしたいけど黒崎教授や田口先生は首を縦に振らない。おそらくまだ経営が不安定な状況が目に見え不安がある可能性は否めない。
コールドスリープについてはとりあえず論文を相手より先んじて提出することでイニシアチブを取ることができる旨もある。
ということは前向きに考えたら『モルフェウスの領域』で論文書かずの田口先生が論文を書くことは未来の病院長のはじまり?

No.264 16/09/09 09:31
小説大好き 

コールドスリープ中に病気の成長が止まるかゆっくり成長するかなどのデータは現実にはまだまだ少ないと思う。
病気を持つ被験者の成長度合いやコールドスリープといっても必ずしも同じ機械が使われるわけではないから個体差やちがいは何らかの形で生じると思う。
けどまだまだこの辺は現実が追いついていないからまだ先と思う。
先と思うことさえいまの時代は数年後に実現してたり法律が施行されてることもあるからいちがいには言えない。
だけど、データがないこてには現在はおろか未来に役にたたないと意味をなさない。
この辺は開発者や医療関係者もあたま悩ましているしいずれコールドスリープが実行されたら悩むところと思う📝。

No.263 16/09/09 07:38
小説大好き 

『モルフェウスの領域』で書かれているコールドスリープ被験者の目覚めた直後の記憶をいまのままにするか記憶を消して別人として生きるかという選択。
被験者にしたら浦島太郎状態で家庭や環境も当然、変わっていることは想像に難くない。
作品内のアツシ少年はご両親がスリープ中に離婚してしまい家庭をなくしている。
もし実際にコールドスリープ(冷凍睡眠)が実施させたらいろいろな問題があふれそう。

No.262 16/09/09 05:34
小説大好き 

『イノセント・ゲリラの祝祭』から『アリアドネの弾丸』まで作品内の時間は過ぎてるんだ。
このへん気をつけて読まないと海堂尊先生作品間の隙間を埋めそう(苦笑)。

No.261 16/09/09 05:09
小説大好き 

村雨弘殻府知事が彦根先生と鎌形さんどちらを選ぶのかが『ナニワ・モンスター』の続編で書かれているわけだ📝。
医療と司法が相容れない、だけど一介の医者である彦根先生と司法の闇を握る斑鳩室長。斑鳩室長より当然、組織に上はいるはずらしいけど各作品内では書かれてない。

No.260 16/09/08 15:54
小説大好き 

『モルフェウスの領域』のヒロインの日比野涼子、ある意味さびしい女性として書かれている。
それゆえにそれぞれ対極に位置する西野昌孝、そしてコールドスリープされ目覚める佐々木アツシとの対比で人物像が深くなる。
もとは佐々木アツシの目の治療のための物語であるだろうけど、日比野涼子と西野昌孝、佐々木アツシと三人で終わらないトライアングルの輪廻があるようにも思える📝。

No.259 16/09/08 15:30
小説大好き 

『ナニワ・モンスター』は市井の町医者、浪速に飛ばされた検察官、そして新進気鋭の若手政治家と異なるそれぞれの視点で描写されながらそれぞれの主人公からインフルエンザウィルスの怖さや使われ方をばっさり斬ってるとも言える。
インフルエンザウィルス『キャメル』をなぜ、霞ヶ関は弱体性ウィルスと肝心なことを国民に伝えないのかという単純にして最大の疑問。
最後にこの答えを出すのが村雨府知事、彼の報道記者会見で物語は収束してゆく📝。

No.258 16/09/08 14:24
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』以降から東城医大を再建するまで批判は当然ながらあっただろうしマスコミからも叩かれたと想像に難くない。
おそらく飯沼さんの遺族に誠心誠意は尽くしたと思う。『ブラックペアン1988』の経緯を遺族に伝える範囲で情報公開をしたと思う。
ペアンが取り出せずむしろペアンがあること患者の内蔵を守っていたと説明する以外ないと思うし。
桜宮小百合がおこなったことが裁判という場で裏目に出たかはわからない。
だけど、何らかの解決は得られたと思うべき📝。
『モルフェウスの領域』で東城医大が慢心することない病院経営を続けたら市民に伝わったと思う。

No.257 16/09/08 07:57
小説大好き 

高階病院長が部下に仕事を丸投げするのはある程度の信頼に部下がいるからでしょう。
速水先生にしてもたしかにオレンジ病棟は赤字だったとしても彼の医療技術は信頼に足ると値した。黒崎教授のように相容れない点はあったかもしれないが桜宮の医療には必要な存在と認めていた。
田口先生、速水先生の後を継いだ佐藤先生、放射線科の島津先生など各部署部門に信頼を置かないと組織のトップは成り立たない。
黒崎教授はナンバー2に位置し組織内のバランスを取るために時にむかしの遺恨も若干ありながら必要な存在として対立する。コメディリリーフな一面もあるけど(苦笑)。
組織のトップがいいのか中間管理職がいいのか部下としてこき使われるのがいいのか、そういう立場も各作品ごとで異なる考え方をしてしまう📝。
『肖像』で田口先生にAiセンター長を任すというのは上司としてはことの推移を見守らなければいけないのになまじおもてに出てしまった。
組織のトップが孤独というのもうなずけなくもない。

No.256 16/09/08 06:09
小説大好き 

『肖像』から『領域』までの間に東城医大がいかなる再生を遂げたのか。
過去の医療ミスとされた裁判とてすぐに解決したわけでもないし未来科学センターで利益を算出したとしてもイコールそのまま利益は出ないはず。
間々に何かしらのプロセスがあったと思うけどディテールが書かれてないからわからない。
とりあえず『領域』においても高階先生が病院長をつとめているのは明らか。だけど、速水先生が極北から戻っているかは不明。おそらくまだ戻ってきていない様子📝。

No.255 16/09/08 05:39
小説大好き 

村雨弘殼府知事はスカラムーシュ彦根か鎌形さんどちらを選ぶんでしょう。
『肖像』で彦根先生は桜宮Aiセンターをつぶされ敗北してる。村雨府知事は高階病院長とは違う、と彦根先生は言ってた彼とて政治家でもある。
どの立場に立ち考えるかでまるで違うことになる📝。

No.254 16/09/07 15:23
小説大好き 

『ナニワ・モンスター』のインフルエンザ、キャメル検出キットが配布された地域は中央に反発する首長がいる地域に限定的に配布されたトリック。ふつうに市民の目からはわかりにくい。
よほど政治に関心がない限りはわからないトリック。
インフルエンザウィルス、キャメルで地域にダメージを与え経済的孤立をさせる。そうすることで中央に頼らざるえない状況をつくる。
『ナニワ・モンスター』の実態は中央対地方地域の目に見えない戦争の構図📝。

No.253 16/09/07 14:20
小説大好き 

彦根先生が作品内であちこち移動してるらしいのが『ナニワ・モンスター』でわかる。
『アリアドネの弾丸』の別件がおそらく『ナニワ・モンスター』で村雨府知事と共に日本各地を移動してた。
左翼右翼でもない医翼。医療庁についても張ったりであれ大ボラであれ大きく見栄を張っておそらく仮に実現可能域なら通常通りにまとめるんでしょう。反発者が少ない程度には。
組織の上と下を説得しまとめようとする説得力。府知事も市長も町長など各首長がいる。
日本の各地方のGDPはその気になれば外国にも匹敵する。それはひとつの魅力でしょう。
47都道府県では地域としては多すぎる、道州制としてもやや多い。ならば関東、東日本連合、西日本連合と三つに分ける📝。
海堂尊作品はいずれ現実が追いつくこともあるから『ナニワ・モンスター』もいずれは何年後に追いつく可能性も否定はできない。
村雨弘殼府知事は全盛期の橋下府知事もしくは市長そのまんま(笑)。
もし橋下徹に彦根先生みたいな大ボラ吹きが接触してきたら彼はどうしたのか。

No.252 16/09/07 12:08
小説大好き 

『ナニワ・モンスター』をあらためて読むとあれ?この人物がいると驚かされる。
『極北ラプソディ』で亡くなった前市長から極北市を引き継いだ益村市長が『ナニワ・モンスター』の後半に出てる。
『極北ラプソディ』で世良先生と益村市長が何やら話をしてた描写はもしかしたら日本三分の計についてだったのかと想像させる📝。
つまりは世良先生と益村市長をつないだのは彦根先生?

No.251 16/09/07 09:06
小説大好き 

海堂尊先生自身におそからく解剖医を悪く言うつもりはなくただ実態をもとに小説のなかで書き起こしていると思う📝。
作品内で警鐘を鳴らし伝えることで医療低下の現状をなんとかしようとしている。
彦根先生も結果的かどうかはわからないけど死者の声に耳を傾けろ、という桜宮巌雄先生とおなじことを伝えている📝。
解剖とAiは共存できるだろうし『輝天炎上』で解剖医はAiを説明できないけど解剖はできる、放射線科医は解剖はできないけどAiはできる。そこは持ちつ持たれつであり役割分担にも思える。
これはどんな世界や分野にも言えるだろうけどそこに利益や利権を求める者たちがいる。それが弊害を生んでる。
現実社会のありきたりな表現だけど“ひずみ”(みたいなもの)。

No.250 16/09/07 06:50
小説大好き 

海堂尊先生の作品は現実に直接間接的に影響を与えている点はある。
死体画像にCT導入への働きかけは『伝説』にも記されているように現実には行われておらず、逆に一般人の我々はそれが行われていると思い込みする。
『伝説』によると死体へのCTの働きかけは海堂尊先生が知り合いからの助言や本人自らが行動したことで国へ働きもある。
ドクターヘリの導入なども作品内で問題提議されてるから結果的に現実に影響があってドクターヘリは配備されている。
海堂尊先生が各作品で書いてることはだんだんと現実の方が追い越そうとしてる部分もある📝。
政治的なことになるとさすがに日本三分計画(現実には日本道州制)などはさすがに追いついてないと思うけど、報道に出る出てない面があると思うから一概には言えないと思われる📝。
『桜宮サーガ』は何気ない一言や一文でさえ登場人物、あるいは地域地方の未来さえ左右してることがある。
だから現実においても伝わらない知らないところで物語や時代は動いていると言えなくもない。
無関係な事象はないのかもしれない📝。

No.249 16/09/07 05:52
小説大好き 

『ナニワ・モンスター』の鎌形さんみたいな人物はどの程度いるものだろうか。
『桜宮サーガ』の人物はだいたい一見、腹黒そうや闇に堕ちてそうな人物はあんがい根っこは純粋な人物がいる。
鎌形さんもそのうちのひとり。故郷を日本と呼ぶ人物。
何より検察という立場にありながら自らのお膝元である霞が関にガサ入れする芯の通った捜査。
厚労省にガサ入れされびびってしまう八神課長。彼は悪いことしてないけど自分の所属してる組織にガサ入れあったらふつうにびびる。
霞が関の闇の部分を見てしまう八神課長。八神課長はだんだん転落していくみたいで気の毒。
斑鳩室長が警察庁の闇の部分だからありとあらゆるところに手を伸ばしまた本人の采配しだいで力を行使される。
東城医大が『弾丸』で助かったのは加納警視正からの配慮あってのこと。
それにしても『桜宮サーガ』において桜宮に因縁が集束していくのだろうか?
登場人物のすべてではないにせよ、遠く北海道極北にまで東城医大の血脈はありまた今中先生も東城医大を耳にする。
浪速府においても徳衛先生は不定愁訴外来を耳にする。

No.248 16/09/07 04:19
小説大好き 

インフルエンザウィルスで経済的孤立化する浪速府。
『ナニワ・モンスター』は中央対地方のシミュレーションの前哨戦ともみえる。
村雨弘殼府知事はまさに大阪府知事、市長をつとめた橋下徹さんを彷彿させる一面はある。
インフルエンザ『キャメル』が何らかの形で浪速府に持ち込まれその結果、経済的封鎖をされ孤立。村雨弘殼府知事の地方の独立を阻む。
一方で監察医について踏み込み監察医の在り方について語る彦根先生。
機能しているようで実は機能していない監察医。
舎人町を村雨弘殼に案内する彦根先生。
『ナニワ・モンスター』は町の診療医、検察、そして府知事と視点が異なる物語がありながら浪速府を舞台にしているのはかわりない📝。

No.247 16/09/06 20:28
小説大好き 

村雨府知事は厚労省の白鳥さんに興味があるんでしょうか?
白鳥さんも彦根先生も充分に非常識と思うけど(苦笑)。
『桜宮サーガ』はほんの何気ない一文や一言でも伏線になり得るから注意しとかないと忘れる📝。

No.246 16/09/06 19:35
小説大好き 

『ナニワ・モンスター』の第二部カマイタチは別の作品の印象さえ受ける。
浪速の検察が東京霞ヶ関にケンカを売る構図。だけど、ここでも異質なそんざいかんを放つ斑鳩室長。警察庁にもいることから各省庁のあらゆる情報を握っている黒幕。
厚労省の一官僚である白鳥さんでは倒せない相手でしょうか。むしろ、一病理医である彦根くんの方が身が軽く戦うには打ってつけだろうか。
第二部カマイタチだけ読んでると霞ヶ関と検察モノの小説📝。

No.245 16/09/06 14:55
小説大好き 

『ナニワ・モンスター』だとウィルスや感染症は作品内の徳衛先生の持論だと、空港での水際検査は何も役に立たないという。空港で検査しても他から人はいくらでもやってくるから。
ただ作品内でのインフルエンザウィルス「キャメル」は海外に渡航歴がない人物から発症し世間に発覚する。
この「キャメル」に感染した人物、子どもだけどいつどこで感染したかは作品内では不明なまま。子どもの行動範囲から推測されるに家や学校、あるいは塾などの習い事場、もしくはほんのたまに遠出した際の行き先くらい。だけど、子どもの行動範囲を考えたら限られるはず。
どこかで潜在的に感染した者から感染したと考えられる。
謎のままだけど。
ちなみに『ナニワ・モンスター』内でうがいがインフルエンザウィルスなどに役に立たないことは名言されている。
私は習慣として外出した際にしてる。

No.244 16/09/06 13:02
小説大好き 

東城医大と桜宮一族の因縁の輪廻(?)もあれば、佐伯清剛病院長と渡海先生の因縁もある。
佐伯病院長と渡先生の因縁は『ブラックペアン1988』でとりあえず終わってるけど、渡海先生は日本を離れている。
『桜宮サーガ』は現実の人生と同じくらいに紆余曲折があり長い物語📝📖🏥。
東城医大以外にも帝華大、極北大、浪速大など各大学の意識やライバル関係、医学教室の在り方など背景が人物や物語を左右している。場合によっては現在を含む未来への医療さえも📝。

No.243 16/09/06 09:48
小説大好き 

『ブラックペアン1988』の因縁が長い時を経て『ケルベロスの肖像』『輝天炎上』に至る。
患者の身体、あるいは人生を救うためにペアンを残したことが災いする。
『桜宮サーガ』のシリーズを読むと医療ミスやたらいまわしという表現は安易にできなくなると思う。
本当の医療ミスもあれば『バチスタの栄光』のように意図した殺人もある。たらいまわしにしても救命救急に対応できない病院もある。
医療が不測の事態に陥り病状不明な患者をむやみに受け入れることはできない。速水先生みたいな人物であれば助けられるかもしれないけど凡庸な医師には不可能。
『伝説』での速水先生が去ったオレンジ病棟、『極北ラプソディ』で一度は破綻した市民病院の世良先生と今中先生の現状。
『極北ラプソディ』では救命救急は雪見市救命救急センターに託すことでバランスを取っているともいえる。だけど、おそらく世間から見ればそれはたらいまわしかもしれない危うさ。

No.242 16/09/06 06:43
小説大好き 

来週『ケルベロスの肖像』が放送される。
できたら『チーム・バチスタの栄光』から再放送してほしいもの。

No.241 16/09/06 06:03
小説大好き 

『ナニワ・モンスター』をあらためて読むと未知のウィルスによる経済封鎖もしくは侵略という雰囲気。
浪速府を経済的に孤立させるためにマスコミを誘導して市民の不安を煽っている。
報道や空港での検疫が全体を通してみるとちぐはぐな印象を与えている📝。

No.240 16/09/05 15:10
小説大好き 

『ブラックペアン1988』で佐伯清剛病院長は若き日の高階先生を試そうとする。
必ずしも新しい医療技術は否定してない。だけど、失敗は許されない失敗は認めるという医療の難しい観点も書かれている。
渡海先生が存在感が凄い。だけど、佐伯清剛病院長の真意に気づいていないのがこの人物のふこうなところ📝。
佐伯清剛病院長を一方で憎しみに近い感情を持ちながら一方ではちゃんと認めているところもある複雑さ。
ふと思うけど、『ブラックペアン1988』で佐伯清剛病院長はともかく渡海先生が去ってしまう。
そしてその後に、速水先生が“天才”もしくは“ジェネラル・ルージュ”として名を馳せる。
天才は同じ病院にふたりは要らないというあらわれではないかと思う。
『伝説』でまだ研修医の速水先生を“天才”と感じながら世良先生は東城医大を去った渡海先生にも思いがある📝。

No.239 16/09/05 09:31
小説大好き 

海堂尊先生が書く登場人物はデフォルメ部分が強調される面が目立つけど意外に真摯な一面もある。ある一面が強調されるとある一面が弱く薄く見えるのは人間にありがちなこと。
強引な手腕や上司の命令などはたしかに部下からはいやなもの📝。
だけど、そんな組織の上に立つひともある種の孤独を抱えている。
『弾丸』や『肖像』での高階病院長は取り返しのつかない過去をいまだに胸に秘めている。よかれと思って罪滅ぼしのつもりでAiセンターを建てても桜宮小百合から怨恨を持たれる。
『極北ラプソディ』の世良先生も医療請負人という立場があり病院をなんとか黒字にしたものの先が見えない市民病院。
組織の大小に関わらず、トップに立つ者の悩みや孤独、葛藤。自分の行いが地域の未来を左右する📝。
ある意味、白鳥さんや田口先生、加納警視正、玉村警部補みたいにひとに使われたまにひとを使うくらいの中間管理職くらいがあんがいふつうにしあわせに思えなくもない。
白鳥さんや加納警視正とて霞ヶ関、それぞれ厚労省や警察庁からしたらまだまだ下っ端に近い中間的な職にあると思う。
室長や警視正といっても手腕が振るえる範囲はあんがいちいさいかもしれない🏢。

No.238 16/09/05 06:17
小説大好き 

医療でも新しいことを進めよう世間に知らせようとすると必ずためされる。
『ブラックペアン1988』の時代を考えると医療が変わる兆しでもあったように思われる。
だけど、若い高階先生が気概に溢れてはいるけど焦りもわずかに見られる。世良先生たちさらに若い先生たちは翻弄される。
だけど、時代の流れもある。しかし、時代の流れにいることを登場人物たちはわからないもどかしさ📝。

No.237 16/09/05 05:52
小説大好き 

『ブラックペアン1988』は作中に『サラダ記念日』や『となりのトトロ』が出てくる。
だけど、後々の物語を考えたら世良先生と花房さんが結ばれるまで時間がかかっている。
『ブラックペアン』以降に東城医大内にいろいろ確執や反発があったのは後の物語でうかがえはするけど詳細がわからないのがもどかしい📝。

No.236 16/09/04 08:38
小説大好き 

癌告知でも『ブラックペアン1988』時代の田口先生、速水先生、島津先生の医学生時代がすでにそれぞれの個性や考え方が出てる。
田口先生の不定愁訴外来は患者への安易な慰めではなく治療の一環もあると思うしケアや不平不満の吐き出しと私は考える。
だけど、田口先生が不定愁訴外来をつくるひとつの原点になってる渡海先生のお言葉。厳しすぎる点はあるが📝。
渡海先生は『モルフェウスの領域』のヒロイン涼子にも影を与えている。
しかし、日本にはいないらしい。日本の医療を彼は見捨てたか見放したのか……。

No.235 16/09/04 03:55
小説大好き 

『ブラックペアン1988』を読むと昭和時代の医療の難しさが書かれている。いつの時代も難しいと思うけど。
若き日の世良先生を主人公に据え若い高階先生、渡海征四郎の確執。そして佐伯清剛病院長。
まさに東城医大の原点が物語に書かれている。
若き日の世良先生が意外なくらい真面目さを秘めている。だけど、高階先生と渡海先生の間で悩み翻弄される。
等身大の医者になろうとする姿がある📝。

No.234 16/09/02 14:22
小説大好き 

世良先生が『ブラックペアン1988』からの二作後から『極北ラプソディ』までの空白期間は私は読めてないからなぞ。
神威島で人生が救われたか通過点なのかはそれはおそらく読む側しだいもあると思う。
『極北シリーズ』自体は他のシリーズとちがい難題が解決してないまま物語は終わる。世良先生と花房さんがくっつく形がハッピーエンドなんだろうけど(苦笑)。
極北市民病院が市民のために救われたかはわからないまま物語が終わってしまう。
『極北ラプソディ』にはいくつか見せ場がある。その辺はドラマティック📝。

No.233 16/09/02 10:20
小説大好き 

日本三分の計は各作品を読むと、着実に水面下で進んでるように思える。
現実の日本道州制は遅々として進むどころか話題にさえ上がらなくなったけど。
『桜宮サーガ』で日本三分の計が私が読んだ中で最初に目にしたのは『極北ラプソディ』次に『輝天炎上』そして『ナニワ・モンスター』。
もし他に読者がいたらまた私とはちがう順序でしょう📝。
『ナニワ・モンスター』はざっと目を通したけど、医療というよりは政治色が濃い雰囲気。医療が無関係ではないけど。
『極北ラプソディ』は世良先生の背景を書きながらそこに彦根くんがわずかにかんでいる。
『輝天炎上』では白鳥さんの前で彦根くんは堂々と日本三分の計があるのをはっきり明示している。『弾丸』での彦根くんの謎の行動が明らかになるのが『ナニワ・モンスター』。
たまたまだろうけど私が読んだ順番は、トリックが明らかになって理にかなう。
けど日本三分の計は果たしてどうなったのか。気になるところ📖。

No.232 16/09/02 06:55
小説大好き 

『極北クレイマー』で木村署長は西園寺さやかと斑鳩室長らに利用されたかわいそうな人物。
中央に返り咲きたい気持ちは理解しないでもないけど、三枝先生を逮捕した影響や批判受けて極北の署長のまま。
三枝先生の逮捕が市民のためではないという影響や結果だった📝。
また利用された広崎消防士もこの人物もまた被害者。『極北ラプソディ』で消防士を続けながら極北市民病院が変わってしまったことから本音から吐き捨てる。
この人物が三枝先生を逮捕させるきっかけを与えたにしても法的には罪にならない。彼は母子がなぜ死んだのか知りたい気持ちを西園寺さやかに利用されただけ。
広崎消防士については一個人やひとりの人間としては間違えてはいない。
だけど間違いなのは正体のわからない西園寺さやかに利用されたこと📝。

No.231 16/09/02 04:21
小説大好き 

『極北ラプソディ』で世良先生が今中先生を大学に戻そうとしたり救命救急センターに派遣したのは、たぶん彼の将来を守り経歴に傷をつけない世良先生ができる精一杯の配慮と思われる。
もしも、極北市民病院が世良先生によってつぶれたら今中先生がかつての後藤先生同様に行き場のない先生になってしまう。
だけど、今中先生は速水先生に問うまでもなく答えはすでに胸に秘めている📝。

No.230 16/09/01 14:21
小説大好き 

『桜宮サーガ』シリーズを読むとどの立場で読み考えるか?というのも海堂尊の書く物語にメッセージとしてあるでしょう📝。
“医療ミス”“たらい回し”などの言葉や表現も医者の側からしたら患者を助けるためのやむをえない状況もある。『凱旋』から『伝説』でのオレンジ病棟が『凱旋』時より速水先生の不在もあり対応できなくなりマスコミ取材側からたらい回しでは?と問いかけられる。
『極北ラプソディ』でも極北市民病院の医者は世良先生と今中先生のふたりだけでは救急対応できなく救命救急センターに対応を頼むしかない。
どの立場で読み考えるかでまったく考え方は変わるというのもある📝。

No.229 16/09/01 08:51
小説大好き 

『桜宮サーガ』シリーズを読むと、社会のいびつな構造が見えてくる。
目に見えない物事が浮き彫りにされていくというか📝。
もちろん医療従事者に限らずマスコミの人たちも日々、伝えていると思う。
だけど、職種や職業、環境などによって物事の受け取り方は異なる📝。
『極北クレイマー』から『極北ラプソディ』に至るまで概要としてであるが、『極北ラプソディ』の冒頭に書かれている。
極北市民が世良先生に裏切られたことを。だけど、中には『極北ラプソディ』で亡くなった田所さんみたいに医療費不払いの人々もいる現実。
極北の医療を壊したのは市役所であり市民そのものという冷たい現実も向こう側にある📝。
市民を先々代、そして先代の室町院長が甘やかしたツケと言えなくもない。
世良先生が行ってるのは彼らの真逆。だけど、世良先生は伝える。
“医療はボランティアではない”、と。
財政破綻した市や地域は他人事ではない現実。それは医療も無関係でいられないひとつの現実。

No.228 16/09/01 06:30
小説大好き 

『極北ラプソディ』の世良先生はその気になれば極北市民病院を見捨てるつもりはあったでしょう📝。
だけど、今中先生の将来を考えたら大学に戻って勉強するか救命救急センターに派遣することでかろうじて彼の将来を守ろうとした節はあると思われる。
しかし、ひとりでマスコミの矢面に立つ現状。おそらく極北に来る前もそうやって何かと戦ってきたんでしょう📝。
世良先生が医者でもあるけど、地域医療請負人になった背景は何なのか。

No.227 16/08/31 13:46
小説大好き 

『極北クレイマー』の室町院長と続編『極北ラプソディ』の医療請負人である世良雅志院長。
室町院長は赤字のまま病院経営、それでも彼なりに経営を立て直そうとサーベイヤーを呼んで審査をしてもらえことのひとつの案📝。
対して世良院長は徹底して削るとこは人員を含め可能な限り削る。できることはするできないことはしないと徹底している。なおかつ診療代を払わない患者のカルテは破り捨て今後は一切、診ないという対応。
極端な話としては室町院長は緩いところもあり、世良院長は徹底してきびしくする。
『極北シリーズ』ではまともらしい答えが出てくるのは『極北ラプソディ』のほんとラスト📝。
主人公である今中先生の目を通して一般市民である読者に問い語りかける。
室町院長が市長や市民病院の医者や看護師との板挟みにもなってるいうのもじっくり読めば伝わる。コミカルに表現されてはいるけど。
世良院長はメディアやネットを使って地方と中央に訴えるやり方。ある意味、いまの時代にかなった方法。
だけど『極北シリーズ』を読むと今中先生の立場になって自然と考えさせられる。海堂尊先生の表現力が幅広く深い📝。

No.226 16/08/31 11:47
小説大好き 

『極北クレイマー』後の鶴岡師長は職場を失って魂が抜けたようになった頃に『輝天炎上』での桜宮すみれが尋ねて娘のように接してたんでしょうか。
『輝天炎上』の鶴岡師長がすみれから見たら無口な人というのは『極北クレイマー』とはまるで別人のように描写されている📝。
『輝天炎上』のすみれと鶴岡師長の場面が短いために想像する以外ないけど、いずれ何らかの形で鶴岡師長とすみれの接点が書かれるんでしょうか。期待もしたい。

No.224 16/08/31 08:50
小説大好き 

『田口白鳥』シリーズの田口先生は物語のはじめの段階では、出世競争に加わることなく論文ひとつ書くこともない平々凡々な不定愁訴外来の医者。だけど、バチスタの調査を任じられてからはリスクマネジメント委員会、Aiセンター長と任されながらも相も変わらず。
高階病院長を少しばかり憎々しげに思っても、結果的には大学病院を支えることになる。
田口先生自身がある程度、東城医大に愛着があるから守れたといえる。
この辺は『極北クレイマー』の今中先生はややちがう書かれ方をされてる。
もとからよその市民病院に飛ばされた身の上なことや室町院長に面倒ごとを任されぱなっしだったこと。また病院改革は姫宮や市長の声がなかったら進まなかったこと。
彼自身の真面目な性格や医療についての考え方がまわりに理解されない。なにより上司である室町院長が理解してくれないのも結果的には齟齬をきたす。
だけど『極北クレイマー』のラストで今中先生は物語のはじめ頃は大学病院に戻ることを願っていたのに、最後は市民病院に残る形になる。
投げ出すことはかんたんだけど、根づくことのむずかしさを知りながら市民病院を一医者として守ろうと決める。
非常勤から一時的とはいえ病院長になる点はある意味、サクセスストーリー。
続編『極北ラプソディ』ではさすがに非常勤ではないらしいものの、世良院長のもとにただひとりいる男性医者になってしまう。

No.223 16/08/31 07:58
小説大好き 

『極北クレイマー』を読むと今中先生の扱いをぞんざいにしてたから、室町院長は信頼を得れなかった。
『極北クレイマー』に限っていえば市長、病院長、今中先生ら医者や看護師などの関係に齟齬をきたしている。
あちこちでほころびが物語が開始される以前に表面化してる📝。
実社会やどこにでもいる会社など通じることを海堂尊は時にコミカルに書きながらもリアリティあることとして伝えている📝。

No.222 16/08/31 05:43
小説大好き 

立派な医者もいればうまい具合に立ち回る医者もいる。
医療は患者を救うのがおそらく最良の答え。
だけど○○委員会や○○機構などなんのために存在してるかわからない存在もある。
医療そのものは答えのない迷路や迷宮みたいなものかもしれない。

No.221 16/08/31 05:09
小説大好き 

『輝天炎上』をあらためて読むと、この時点でのすべての因縁が収束してた物語と伝わる。
『ジーン・ワルツ』の三枝茉莉亜、理恵先生、『極北クレイマー』の鶴岡師長、桜宮姉妹によって因縁や関係あるひとたちが引き寄せられているよう。
直接、物語に関係してなくてもまたどこかでつながるとも思わせる📝。

No.220 16/08/30 19:10
小説大好き 

『玉村警部補の災難』でネットゲームの話題が出てくるけど、玉村警部補のネットゲームのハンネが“ヘンロ”。
よほどお遍路を意識しているとしか思えないけど桜宮から四国にいまだ行くことはないという。
『桜宮サーガ』世界の四国は現実とかわりないのかあるいは極北や浪速みたいに架空の地名に変えられ現実と違うのか気になる。

No.218 16/08/29 12:39
小説大好き 

『ナイチンゲールの沈黙』は早くに浜田小夜と牧村瑞人が自首をしてれば大事にはならなかったと物語の顛末にある📝。
浜田小夜という看護師の持つ闇に気づく者は少なかった。
彼女と牧村瑞人が事件を複雑にしたがために、白鳥さん田口先生加納警視正玉村警部補が捜査に奔走することになる。

No.217 16/08/29 06:54
小説大好き 

『極北クレイマー』のサーベイヤーが登場し市民病院を審査するところがあったけどあらためて読むと天下り機関そのものだなと実感。
審査にお金がかかり審査後の改善後もお金がかかり医療現場にどう役に立つのかいささかわからないことばかり。
前半に登場した姫宮香織は直接間接的ながら現場に反映させ主人公の今中先生の助けになった。
あらためて読むとうまい具合に比較されて読者に考えるように伝わっている📖。
だけど、一方では西園寺さやかによって三枝先生逮捕の手が忍び寄る。
広崎消防士、この人物が真実を知ることは“パンドラの箱”なのかどうかというのが遺族にとって疑問に感じる。
『肖像』の飯沼さんも“パンドラの箱”を開けられた人物のひとり。
医療ミスという現実や実感、言葉の難しさがあると思う📝。

No.216 16/08/28 17:27
小説大好き 

『極北クレイマー』を読むとほんと地方地域の等身大な感じ。
どこにでもある市民病院で地域地方の財政が苦しいなか病院をやっていく。
田口・白鳥シリーズみたいに殺人やサスペンスは起きないけど代わりに三枝先生が逮捕されてゆく。
何度読んでも三枝先生が逮捕されるがいかないしやりきれない。
けど舞台となる極北市民病院にもいろいろな人物がいる。
タヌキな室町院長、平松事務長、師長同士は互いに反目してるし不良な研修医後藤先生。
かといって皆がみな悪人では決して悪人ではない。どこにでもいる普通の人たちの物語📖。
後藤先生に隠された過去がラストの感動に涙を誘う。

No.215 16/08/28 10:58
小説大好き 

『桜宮サーガ』シリーズに麻雀が出てくるのは『ジェネラル・ルージュの凱旋』『螺鈿迷宮』が顕著。
あと副読本の『伝説』で海堂尊先生の半生のなかでかな。
私は麻雀をしないからわからない。だけど、作品で世界観や人物の魅力を際立たせてると思う。

No.214 16/08/28 07:27
小説大好き 

『極北クレイマー』『極北ラプソディ』を読んで学ぶことはまずひとつ。
市町村などの首長さんを選ぶ時は本当に地元のために貢献や奉仕してくれるひとに投票すること。
病院などもだけど災害対策なども首長さんの意見や対応しだいで遅れることあると思う。
病院や公園のトイレなどの改善などもその一歩📝。
『極北』シリーズは勉強になります📖。

No.213 16/08/27 16:14
小説大好き 

『極北クレイマー』をはじめて読んだ時は鶴岡師長が桜宮小百合と接点があるとはまったくわからなかった📝。
ふつうに極北市民病院て師長をしてる人物に見えた。だけど、本編とはちがう物語でまた別な一面が書かれてることは『桜宮サーガ』に多くある。
人の一面が多様といえるの著してる📝。

No.212 16/08/27 14:52
小説大好き 

『輝天炎上』の小百合、すみれの章を読むとふしぎな感じ。
彼女たちはたしかに生きている。しかし、公や社会的には亡くなったことになっている。
生きたまま亡霊や透明人間になった側の感じがなんとも表現しにくい。
小百合は復讐のためというのはまさに亡霊みたいな存在、すみれも東城医大への復讐はしたいけどもそれより小百合と彼女の行動を止めたい数少ない良心がある。
双子でここまで表裏一体で生き方がちがう物語は凄まじい📝。DNAの二重螺旋のように絡み合う姉妹。

No.211 16/08/27 05:25
小説大好き 

時おり、結界という言葉がシリーズのなかに出てくるけど海堂尊先生は風水を信じてるんでしょうか。

No.210 16/08/26 08:43
小説大好き 

一昨年でしたけ?TBSの年末のオムニバスドラマ『このミステリーがすごい!』に海堂尊作品ありました。
昨年は海堂尊作品はなかったけど今年はラインナップに入るのかな?
『玉村警部補の災難』は向いてると思う📖。
「青空迷宮」は単発ドラマに向いてる雰囲気ある。

No.209 16/08/26 04:54
小説大好き 

『玉村警部補の災難』に収録されている「四兆七千億分の一の憂鬱」の171頁の五行目が“田麦”の誤字になってる。
昨日かな。とあるブログでもこの誤字は指摘されてたけど編集担当は気づかないままだったんでしょうか📝。

No.208 16/08/25 19:29
小説大好き 

白鳥さんも加納警視正もなぜ忙しい合間にゲームをクリアできるんだ?
フィクションだから、という理由は置いといても白鳥さんは『ナイチンゲールの沈黙』で、加納警視正は『エナメルの証言』の物語前とはいえふたりとも官僚であり公務員なのに。
白鳥さんに限っていえば『ナイチンゲールの沈黙』や『アリアドネの弾丸』で空腹の描写がある。
つまり普通に業務や役割を果たしている痕跡はある。
だけど『弾丸』で東城医大が危機なのにDMAのなかにあるゲームをクリアできるのか?
ゲームの内容中身にもよるだろうけど、一日24時間は変わらないはず。
そしてネットゲームを三日でクリアした加納警視正。
謎すぎる、としか表現できない(苦笑)。

No.207 16/08/25 08:03
小説大好き 

『青空迷宮』の冒頭とラストはさりげなくメタフィクションぽい。
加納警視正、玉村警部補が読んでる本をネタバレしてるし。
私もけっこうこのスレで各作品のネタバレしてますから📝。どの程度のひとが見てるか知りませんけど。
Aiが海堂作品以外で使われてるんでしょうか?
刑事ドラマ、たとえば『相棒』などでも画像解析の例が使われるのは少ないと思うんだが。
たいがい二時間ドラマのトリックは古典的だし観光地とのタイアップなどあるから懐古的になるのはやむを得ないと思う。
CTはともかくAiやデジタル・ムービーアナリシスは一般人で浸透してるのは海堂作品の読者くらいと思われる📝📖。

No.206 16/08/24 17:25
小説大好き 

ふと思ったけど加納警視正が劇中で使用してるDMA(デジタル・ムービーアナリシス)は怪奇番組の超常現象の解明に実際、使えないんでしょうか?
犯行現場の犯人の身長や性別などを特定する機械だから超常現象がもし本物なら幽霊の正体?を突き止められるのではないかな?
幽霊からデータが取れるかわかりませんけど(苦笑)。

No.204 16/08/24 08:12
小説大好き 

玉村警部補はなかなか遍路送りになりませんね。
加納警視正と縁ができてから出世はあきらめたびたび事件に遭遇、苦労が絶えない。
田口先生と似たような境遇の持ち主がいるだけ安らぐんでしょう。
『東京都二十三区内外殺人事件』(祝祭)の方では藤原看護師とお茶しようとしてた場面はちょっと救いかも📝(笑)。

No.203 16/08/24 06:21
小説大好き 

棚橋鑑識官は『相棒』の六角精児さん的役割でしょう。
『ナイチンゲールの沈黙』『輝天炎上』『玉村警部補の災難』などに登場してるけど悪意や敵意がないふつうな人物。
『輝天炎上』でも別宮葉子の取材に答え、適度にやりこめられる。
数少ないふつうの人物の印象。
鑑識という役柄上、活躍はさせにくいのかな?

No.202 16/08/24 04:57
小説大好き 

『玉村警部補の災難』に収録されている「青空迷宮」、タイトルだけ見たら一見さわやか。
だけど中身は殺人事件。
加納警視正と玉村警部補のやり取りはいつものようだけど、加納警視正に食いつく小松ディレクターがいい。
このひとは相変わらず目鼻が利く。取材人としても女性ながらプロ意識を感じさせる。
テレビ業界は主要な大きいテレビ局はもちろんだけど、地方局も生き馬の目を抜く業界なんでしょうね。
桜宮のテレビ局は中央と地方の中途半端な位置づけ?桜宮市は田舎でもあるのは各作品でもわかるけど。

No.201 16/08/23 18:45
小説大好き 

ようやく『玉村警部補の災難』読めた。
間々に今回の主役となる玉村警部補と従来の田口先生が各々の事件の顛末を語ってくれるオムニバス形式。
「東京都二十三区内外殺人事件」は『イノセント・ゲリラの祝祭』の文庫に収録されてたからさほど新鮮味はない。
むしろ他の三編、それぞれテレビ業界の殺人事件、医療被験者のアリバイ崩し、そして本人を別人へと生まれ変わらせる生業と事件が多彩。
短編ながらそれぞれ短く主要な『田口白鳥シリーズ』のミッシングリンクになってる。
桜宮科学捜査研究所、『輝天炎上』で天馬くんたちがレポート取材として出てきたけど桜宮市警直轄みたいな。
加納警視正と斑鳩室長、このふたりがやはりというか桜宮の未来を握る官僚なのはたぶん間違いない雰囲気を漂わす。
それに加納警視正は何かと玉村警部補とお遍路に行きたがる口癖も変わらない(笑)。
ちょっと意外なのは玉村警部補がネットゲームにハマッてた一面。比較的、『桜宮サーガ』の内ではマジメな人物と思ったのに意外だった📝。
なんだかんだ田口先生と役柄や役割上、似ている一面は多くある。
『玉村警部補の災難』はふつうにと表現すれば語弊あるけど、刑事ドラマとしてふつうに読める一冊📖。

No.200 16/08/23 05:09
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』『輝天炎上』後の東城医大の再建は困難を極めたかもしれない。
多くの事件が起きた大学病院ということもありおそらく批判が集中したことは想像に難くない。
だけど、桜宮市民からの要望があった可能性もあるしAiとすみれによって暴かれたかつてのブラックペアンの一件についても高階病院長が飯沼さんに誠心誠意謝罪した可能性もないとは言えない。
あるいは高階病院長同様に飯沼さんの父親を手術したかつての同僚、後輩がかつての手術の経緯を説明したかもしれない📝。世良先生などが。
ひょっとしたらいずれ医療裁判と病院再建という形で物語が書かれる可能性もないわけではない📝。
海堂先生は間々をうまく埋めていける作家さんと思う。

No.199 16/08/22 19:51
小説大好き 

『輝天炎上』では公には死んだことになっている桜宮小百合・すみれ。
死亡届はおそらく出されてるから自らの戸籍は当然、使えない。
小百合には斑鳩室長、南雲父娘、すみれには城崎さんがいるけどどちらも公には自分の名前は使えない。
小百合は極北では西園寺さやかを名乗り、すみれは鶴岡師長さんの娘さんの名前をいただくことになる。
『肖像』『輝天炎上』直後の東城医大が健在なことにふたりはどう思っただろうか?
未だ復讐から離れられずに機会をうかがい姉妹は互いに確執しひと知れず争っているのか📝。
印象としてはふたりがあのラストで因縁の輪廻から断ち切れた風に個人的にはやはり思えない。

No.198 16/08/21 13:41
小説大好き 

『桜宮サーガ』ではとりあえずの悪役は司法や警察とされる。だけど、ある作品では悪役の一面もあるまた別な作品では別な視点を踏まえて記されている。
斑鳩室長、南雲忠義たちとて真の悪とは表現しにくい一面があるかもしれない。作品中においてそれなりにひどいこともしてないとは言えないけど。
ひとつ言えるのは権力側、権力を持ってる人間や組織についていると力を振るいたくなる一面やその力で物事が歪んで見えなくなる。
もしかしたら深読みかもしれないけど、彼らは意図してそんな風に書かれている可能性もある📝📖。

No.197 16/08/21 06:17
小説大好き 

『輝天炎上』で天馬くんは別に陽の目を見るために死因究明をテーマにしたわけではない📝。
だけど、社会の壁にぶつかりながらも巌雄先生からの言葉はしっかり胸に秘めている。
清川司郎教授という同門の先輩から痛い洗礼を受けながらも教授や医学社会がむずかしいことを知る。
対照的にヒロインたる冷泉深雪がまっすぐに書かれてるんですよね。まっすぐなことがいけないのではなく彼女は天馬くんの内に邂逅として存在する桜島姉妹や別宮葉子とはあらゆる意味で対照的に書かれている📝。
まっすぐかつ正のかたまりのようである。それは読んでる読者からも眩しい存在かもしれない。
だけどまっすぐなゆえに悩み葛藤する。
彼女のまっすぐさが『輝天炎上』以降、海堂尊先生はどうもっていくのか。気になるところ。
ちなみに『輝天炎上』のラストは実は冷泉深雪視点ではなく別宮葉子だったりする(苦笑)📖。

No.196 16/08/21 05:39
小説大好き 

Aiや研究発表なども使う人しだいでは、善意にも悪意にもなる。
自然の闇より人間が作り出した闇の一端でもありすべてでもあるといえる。
『輝天炎上』で天馬くんと冷泉深雪は東城医大の医学生として死因究明をテーマにした研究発表を重ねながらいろいろな壁にぶつかる。
理不尽なこと含め、それが社会の壁であることを感じ悩み考えてゆく📝。

No.195 16/08/20 20:43
小説大好き 

『ナイチンゲールの沈黙』の小児科医療の現状と『輝天炎上』の学生への配慮を欠いた大学の現状はともすれば似るところはある。
どちらも次代を担う世代への配慮と言える📝。
小児科医療も学生の勉学への配慮もマンパワーもお金も必要とする。
だけど、上の世代が判断を間違えたらツケが次の世代にまわりまたツケがその次の世代にまわる繰り返し。
『桜宮サーガ』には希望と絶望、両方が厳然と存在する📝。

No.194 16/08/20 16:37
小説大好き 

『輝天炎上』ではAiの使い方が裏目に出たところもある。
桧山シオン先生の画像解析能力が皮肉にも東城医大側に向いてしまった。
桜宮小百合はそれを利用したに過ぎない。
だけど、過去の医療ミス(とされる手術)を暴くのか未来においての犯罪や死因を防ぐためにAiを使うのかどちらが大切か。どちらも大事か。
『肖像』と『輝天炎上』は表裏一体なようにそれまでAiが正しく使われてたのに桜宮小百合は悪用した。
高階病院長の過去に行った手術を“医療ミス”として暴いた。
Aiそのものも使う人の意思によって善悪どちらにも転がるのが『輝天炎上』のひとつの真実📝。

No.193 16/08/20 08:35
小説大好き 

『輝天炎上』を読んだ印象では桜宮小百合・すみれは死んだようには思えない。
小百合は復讐するために、すみれは復讐はしたいけど一方は東城医大や田口先生を守ることで苦悩を抱えている。
心情的か結果的かは微妙だけど、すみれは城崎や彦根先生、そして天馬くんを使うことで一度は東城医大を守っている。
最終的には小百合に出し抜かれた形にはなったにせよ📝。
だけど、ラストを読む限りにはふたりが亡くなったとは思えない。
天馬くんは少なくともすみれに信頼を置いている。

余談ではあるにせよ、東城医大が『モルフェウスの領域』で存在してる以上、小百合・すみれはどこかで見ている可能性はあると思える📝。
いずれ復讐の機会をうかがっているのか。あるいは『ケルベロスの肖像』や『輝天炎上』とは異なる物語の結末に向けてか……?

No.192 16/08/20 07:56
小説大好き 

『螺鈿迷宮』『輝天炎上』を読む限りにはすみれは田口先生個人に憎しみはそうない雰囲気に思える。
もちろん過去においての“グズでヘタレ”という印象は本人のなかでは拭えないかもしれないけど。それでも東城医大を憎むことと田口先生への気持ちは別に思える。

No.191 16/08/19 11:09
小説大好き 

『輝天炎上』の二部の桜宮小百合、三部の桜宮すみれ。
この章を読むと死人が実際に蘇ってるみたいで直に怖い📖。
ホラー小説ではないけど、公でふたりは死んだことになってる。当然、死亡届も出されてるはず。
トリックの上にさらにトリックを重ねてた『螺鈿迷宮』。
だけど思うのは巌雄先生は東城医大に復讐を心から望んだでしょうか?ということ。
『螺鈿迷宮』で素直に敗北を白鳥さんに認めていて多くのデータを残し託した📝。
ここの意味は本来、『ケルベロスの肖像』でAiセンターの形で結実してる。古いデータも桧山シオンの解析で充分に見れる素材になってる。
Aiセンターが崩壊した時にそれらのデータも火の中に消えたか?あるいは東城医大にかろうじて残ったか疑問。
データを共有してたら残ってた可能性もまたある。使える使えないかはまた東城医大の判断にもよるが。

No.190 16/08/19 10:35
小説大好き 

『ジーン・ワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』の三枝茉莉亜の姪であることが『輝天炎上』で桜宮小百合(姉妹)に明かされる📝。
産婦人科であるマリア・クリニックと死を司る碧翠院桜宮病院もまた対だったのか思わせる。
もちろんマリア・クリニックは未来はわからない病院。いちおう『祝祭』でなぜか白鳥さんはマリア・クリニックの存在は知ってたけど📝。
桜宮一族と三枝ファミリー(あえて一族では呼び名はしにくいので)の間に過去に何かあったんでしょうか?📝
三枝久広先生を『極北クレイマー』で罪に陥れた桜宮小百合、しかし三枝茉莉亜先生は年の功か経験かわからないけど彼女が行ったことを看破している。
いったい桜宮一族と三枝ファミリー、親族関係と思われるけどここまで隔たりがあるのはなぜか。
片や産婦人科を営み、代理出産をして神の領域にさえ踏み込む曽根崎理恵先生。だけど出産そのものは死とは真逆。
“生・老・病・死”のはじめ、“生”はファーストステップ📝。

No.188 16/08/19 04:40
小説大好き 

別宮葉子を“じゃじゃ馬”とするなら、冷泉深雪はいちおう“ふつうの女性(女の子)”でしょうか。
聡明かつ教授方に気に入られる優等生の一面はある。だけどそれが表面だけでしかなかったら?
東城医大に愛着ある一面。少なくとも天馬くんと同じ班に属したことで少ない時間で彼への影響はあったように思う。
これが天馬くんを嫌う人物なら影響は受けないと思う。若い感受性や好奇心もあるだろうから。

No.187 16/08/18 18:19
小説大好き 

『輝天炎上』で解剖医が少ないことや試験、論文などあって経歴を重ねないといけないことなでも負担のひとつなんでしょう。
『イノセント・ゲリラの祝祭』で西郷綱吉は競争率が低いから教授になれた背景があったけど📝。負担が大きいのはなり手が少ない現状。
また解剖は遺体を傷つける損壊するデメリットや遺族感情、気持ちもある。これらは海堂作品他で触れられてもいる。
だけど解剖医と警察の関係もまた市民感情からしたら納得できない一面もあると思う。犯罪の隠蔽やもしくは見逃す危険性📝。
『桜宮サーガ』内ではAiは可能な限りガラス張り。各作品でAiの優位性は証明されている。
だけど、優位性を見せれば見せるほど斑鳩室長たち警察側は執拗に妨害もする。

No.186 16/08/18 14:57
小説大好き 

『輝天炎上』を読むと天馬大吉や冷泉深雪と共に医学生になれた気分や雰囲気を味わえる。
この辺は本の醍醐味。テレビドラマや映画とはちがう本ならではのよさ📖。

No.185 16/08/18 08:09
小説大好き 

伊藤淳史さん、ドラマの『バチスタシリーズ』を長くやってたから表情が変わりましたね。
凛々しくなって精悍なってる。『桜宮サーガシリーズ』を読むと田口公平は伊藤淳史さんが自然ハマる(笑)。
けどドラマで登場しなかった姫宮香織や斑鳩芳正、兵藤勉などもし実現してたらどなたが演じてたでしょう📝。

No.184 16/08/17 22:23
小説大好き 

『肖像』で桜宮小百合が過去の医療ミスとされた一件を暴露したことで東城医大は非難された。
そして病院経営から撤退する意思や姿勢はあった。
だけど、白鳥さんの悪運の強さや田口先生の機転があって難は逃れたと見るべきでしょう📝。
もちろん田口先生が病院長代行になり白鳥さんや黒崎教授たちの支援があっても市民から果たして同意を得られたかが疑問。
白鳥さんが支援したと思われる未来科学センター(コールドスリープセンター)で利益は生み出されたとは思うけど。
『モルフェウスの領域』はヒロインである涼子視点で語られ未来科学センターについては当然、触れられる。だけど、東城医大については中盤からしか触れられてない。
『肖像』から『領域』までの詳しい顛末は具体的に不明なまま。
具体的にどんな形で東城医大が再建できたかわからない。書かれてるんでしょうか?📝

No.183 16/08/17 19:38
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』の側だけでも桜宮すみれが生きている(かもしれない)示唆は断片的かつ曖昧ながら後半になれば明確にされていることに気づく📝。
ただし劇中の田口先生たちは真相は知らないままではある📝。
だけど、もし桜宮すみれの立場からすればかつての恋人(?)であった田口先生を助けたい助けようとするぎりぎりの姿勢とも取れなくもない。
『肖像』において田口先生は崩壊しようとするAiセンターのなか彼女の存在(らしい)には曖昧ながら本能的に気づいている節がある。

No.182 16/08/17 13:12
小説大好き 

教授になるにはなり手が少ない分野がいちばん。だけど、解剖医が育たない環境もあるのではないか?
作品中に登場した解剖医は桜宮巌雄、南雲忠義、西郷綱吉、笹井先生など。けっして少なくはないと思うくらいに作品内に登場し彼らは意見を述べている📝。
医学生である天馬くんたちから見ても解剖医が仕事してるのかしてないのかわからない不透明さもまたある。
解剖医を海堂尊先生は不透明に書いてるとは思わないけど、社会から見て不透明という感じがありそうに見える📝。
警察と解剖医が結託したら犯罪の隠蔽は可能なのは『桜宮サーガ』内で示唆されている📝。

No.181 16/08/17 12:09
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』で西園寺さやか=桜宮小百合はAiを使うことで東城医大、高階病院長の過去の医療ミス(とされたブラックペアンを体内にやむをえず置いた)を暴いたけど、見方を変えたら過去の医療ミスさえも暴けると解釈もできるけどそれだけむしろAiが画像解析ができることになる結果をもたらしてないでしょうか?
当然、犯罪捜査に生かされるのであればAiの優位性が高まったと見ることもできる📝。

No.180 16/08/17 10:07
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』での渡辺金之助さんの役割は通常業務とラストのAiでの真実の暴露との対比もあったでしょう。
『ブラックペアン1988』を未読な読者のためにあえて田口先生の通常業務の形を借りて医者の語る真実とAiが暴く事実の表裏になってると思う。
田口先生が渡辺金之助さんにしたのは嘘も方便なだけなこと📝。

No.179 16/08/17 08:27
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』で白鳥さんがバックヤードに回り、本来の白鳥さんの役割を『輝天炎上』で天馬くんが演じてる。
ただ『田口白鳥シリーズ』として読むと『肖像』はそれまでの白鳥さんが解決役としての役割を放棄したようにも見える。
『輝天炎上』でも天馬くんは率先して謎は解いてない。なぜなら謎は初めから解けてたから📝。←ネタバレですが今後、読まれる方はお気をつけください。

No.178 16/08/17 07:25
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』で結果的には斑鳩室長や南雲忠義の発言はAiを後押しした発言に聞こえなくもない。
斑鳩室長はケルベロスという隠語を説明した折りにAiの有用性を半ば認めてるようなもの。
南雲忠義はAiのエさえも言葉に出してないのがむしろ裏目に出た。この人の場合は理解無理解の差やちがいがあると思う📝。
一見、無理解な人でも実は理解してるというあらわれでもあると思われる。逆説的かもしれないけど無理解な人たちが実は意外に勉強してる可能性は否めない。

No.177 16/08/17 05:34
小説大好き 

『桜宮サーガ』でも会議が順調に進むように書かれることは全般的に少ないように思われる📝。
『田口白鳥シリーズ』『極北シリーズ』においても。
普通の一般的な会議でも意見は出ないか言いたくても言えない黙殺されるかというのが一般的な範疇と思われる。
『桜宮サーガ』においては会議が順調に進むことは結局、事件の前兆のように書かれてる雰囲気ある。つまり物事が順調に進めば何者かが密かに暗躍している。
『極北クレイマー』でも姫宮が極北市民病院に一時、参入しリスクマネジメント委員会で警鐘を鳴らした。だけど彼女が去った後に皮肉にも三枝医師は逮捕された。
会議が順調だったり丸くおさまる時ほどその後に何かが起こる📝。

No.176 16/08/17 04:46
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』をあらためて読むAiセンター長としての田口先生の苦労あるけどその裏側でひとり桜宮姉妹について悩む姿もわずかながら触れられている。
過去に桜宮姉妹と何があったかは私は具体的には知れてない。おそらく未読な本に書かれるかもしれないけど📖。

No.175 16/08/16 14:26
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』は田口白鳥シリーズのおおざっぱな最後の舞台、『輝天炎上』はその舞台の裏側を書いた物語といえる。
渡辺金之助さんはふつうに考えたら一患者でしかないでしょう。砂井戸さんは白鳥さんにとってのお邪魔キャラ(笑)。
だけど『桜宮サーガ』は手にした本では脇役であっても別な本ではその人物が主役になりうることは多々ある📝。
金之助さんは田口先生の通常業務のなかでの中ボスみたいな存在だったのではないかな?
あくまで一患者と思いますけど(苦笑)。
砂井戸さんも何らかの形で霞ヶ関官僚たちの物語で関わりは避けられないと思う存在📝🏢。

No.174 16/08/16 08:30
小説大好き 

建設業者から半額でやりたいというならふつうそちらにいく。
マリッツイアさんこのひと何者?桜宮小百合、そして天城雪彦と何らかの関係や因縁ありそうだけど謎すぎる。
ただおそらくマリッツイアさんに陣内教授が頼まなければAiセンター自体は無事だった可能性は否めない。Aiセンターが碧翠院に酷似した建物にならなかっただろう。

『モルフェウスの領域』の未来科学センターはおそらく桜宮小百合もマリッツイアさんも関わってないふつうの建築業者でしょう。
物語は彼らに触れらてなかったし📝。

けっして医療従事者が建築業者に無頓着というわけでもないが『肖像』では桜宮小百合の罠にはめられるべくしてはめられたとすべきでしょう📝。

No.173 16/08/16 07:55
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』でAiセンターが碧翠院に酷似した建物になったのは遠い過去からの因縁と身近にあった桜宮一族の因縁と輪廻の輪から紡ぎ出でたもの📝。
『肖像』がもう少し踏み込んだ物語であったらまた展開は変わったと思う📝。

No.172 16/08/16 06:49
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』でケルベロスという隠喩をさりげなく城崎さんが教えたのは田口先生に“すみれが生きてます”と隠喩だったとも深読みできる📝。
だけど鈍い田口先生は気づかない。

No.171 16/08/16 06:19
小説大好き 

『螺鈿迷宮』から『ケルベロスの肖像』『輝天炎上』の作品中の経過は二年。
その間、高原美智さんは癌が全身転移しながらも生きていた。
医療従事者たちの治療行為が無駄とは思わないけど、彼女自身の生命力がなせたと言える📝。
おそらく二年生きれたのは田口先生、天馬くんふたりに何かを伝え託すことが彼女の最後の人生の役目だったのではと思う📝。
すみれとのミッシング・リンクとして伝えるために。

No.170 16/08/16 04:56
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』を読んでから『輝天炎上』を読むと作品中ノーベル賞候補である藤堂文昭教授がエンターティメントな役割を背負ったダミーにしか見えない(笑)。
『アリアドネの弾丸』の冒頭ではメールのやりとりしかせず『肖像』では外国にいるのが長いわりに日本語を上手く使い田口先生を翻弄しながらなんだかんだでコントロールされてゆく。

No.169 16/08/15 20:59
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』をあらためて読むと『ナニワ・モンスター』で鎌形さんがしたガサ入れらしいことに触れられてた📝。
坂田局長や白鳥さん、姫宮香織がヤバいことに手を出してはないと思うけど『桜宮サーガ』内の霞ヶ関の各省庁は神経を尖らせている空気でしょうか📝🏢。
あとから読むとまたちがう認識ができる。

No.168 16/08/15 13:24
小説大好き 

『輝天炎上』を恋愛モノとして読んだら天馬くんが主人公、別宮葉子がヒロインなわけだけど冷泉深雪が新規のヒロインになるわけだ。
だけど、彼女は桜宮一族とは天馬くんや別宮葉子とちがい桜宮一族に一切の因縁はないように思われる📝。
恋愛小説なら当然、別宮葉子のライバルとなるわけだが『桜宮サーガ』としての位置づけはどうなるのか。
少なくとも冷泉深雪が東城医大に愛着や帰属意識があって彼女なり真面目に医学に勤しんでるのは伝わる人物。
深読みかもしれないけど遠くない未来に天馬くんが桜宮小百合・すみれ姉妹にたぶらかされ(?)東城医大に仇をなす存在になった時に冷泉深雪が相対する存在になるのか……?📝
あるいは何らかの事態が生じて上記とは逆の立場になる因果関係が将来にないとはいえない。

No.167 16/08/14 21:02
小説大好き 

『螺鈿迷宮』のクライマックスの桜宮巌雄の言葉が正しければ白鳥さんは光に位置する。
ならば闇に位置するのは桜宮小百合、もしくは斑鳩室長が対極。
『弾丸』において斑鳩室長は宇佐見警視を犠牲にしながら白鳥さんを糾弾してる。
白鳥さんを潰そうとするのであれば斑鳩室長が最大の敵と思われる📝。

No.166 16/08/14 18:24
小説大好き 

桜宮すみれは『輝天炎上』で田口先生を愛しきダーリンと表現してるのはまだ心に留めてるからだろうか📝。
田口先生と桜宮すみれとの間になにがあったんだろう。

No.165 16/08/14 13:44
小説大好き 

冷泉深雪の人物は『輝天炎上』だけでも充分にお嬢様。
だけど『桜宮サーガ』の人物だけあって芯はしっかり娘。
しかし天馬くんを将来の恋の相手にしたら天馬くんはスケコマシなおかつ別宮葉子という恋敵がいることになる。
『輝天炎上』を恋愛モノとして読んだらちょっと複雑。
天馬くんの物語はまだまだありそうだから先はわからない。

No.164 16/08/14 05:50
小説大好き 

『田口白鳥シリーズ』は医療サスペンスになるけど天馬くん視点の『螺鈿迷宮』や『輝天炎上』は恋愛モノぽく読めなくもない。
天馬くんがモテるから(苦笑)。桜宮すみれ、別宮葉子、冷泉深雪とモテモテ。
『輝天炎上』はちょっとちがった読み方できる一冊📖。

No.163 16/08/13 14:56
小説大好き 

ふと思うけど天馬くん別宮葉子さん冷泉深雪たちの世代は昭和の終わり頃か平成か。
天馬くんが『螺鈿迷宮』の冒頭、でんでんむしこと碧翠院のむかし語りの雰囲気からしたらおそらく昭和世代と思われるぽい📝。
おそらく昭和後半世代だろうと思われる。
天馬くんは落第生、別宮葉子さんは記者、冷泉深雪は優等生三者三様だから、それでも天馬くんは冷泉深雪と浪速にふたりだけで勉強しにいきながらもほんの少し手を出した程度といちおうオオカミにならないで紳士的対応を果たした。
天馬くんはそれこそ田口先生より女性に恵まれてるのになまじ『螺鈿迷宮』での桜宮すみれ・小百合姉妹に関わったことで他人とは異なる人生を歩んでると思う。
田口先生は大人だからたびたび作品内で邂逅しある程度、割りきってると思う。
だけど、天馬くんにとっては碧翠院のことはあまりに衝撃的でありほんの少し前のことであって現在進行形である。現在進行形なのはつねに胸や心に在るということ。

No.162 16/08/13 08:03
小説大好き 

伊藤淳史さんを見てるとドラマ『バチスタシリーズ』の田口先生にしか見えない。
フジテレビ系で再放送してくれないものか。
ドラマで改変があるのはやむを得ない。原作小説の方は情報量が半端ない。

No.161 16/08/13 07:21
小説大好き 

『螺鈿迷宮』から『輝天炎上』までの登場人物で印象に残るのは高原美智さん。
『螺鈿迷宮』で数少ない亡くなることのなかった唯一の患者。
『ケルベロスの肖像』では田口先生たち医者側から、『輝天炎上』では医学生としての天馬大吉から語られ末期癌であり癌が全身に転移してたのに長く生きてた。
田口先生にとっても桜宮すみれの影響や影が彼女を通して見ることができた数少ない人物と思われる。また天馬くんにとっても自らと同じ碧翠院の生き残りであり亡きご両親と同じくらいの親代わりの存在でもあった。
おそらく高原美智さんの治療に薬などはそんなに使われてなかったでしょう。必要程度の治療はあっただろう。
だけど、看護師の献身的な看護より自らが生きるぞという芯や内に秘めたものの方が病気に打ち勝つ姿勢があらわれてたと思われる。看護師にとっては日々、疲労だろうけど。
こういう患者さんも実際の医療現場に多くいるでしょう📝。

No.160 16/08/12 18:11
小説大好き 

日本では安楽死は認められてないけど海外の一部の国では認められてる。
だけど『螺鈿迷宮』の碧翠院ではそれが為されてた。
『螺鈿迷宮』は『田口白鳥シリーズ』とは異なり物語が一線を画してる。雰囲気としては戦前戦中戦後、いずれにもあてはまるくらいおかしくない物語📝。
『輝天炎上』では天馬くんの言葉を借りて冷泉深雪に伝えられる。聞いてる側にしたら正しい聞き方や受け答えもできるしまた間違った聞き方受け答え方もまたできる。
それもまた正しい間違い問わずそれもひとつの聞き方。
天馬くんにとっての正しいヒロインは別宮葉子さんと思うけど冷泉深雪のポジションはまた鏡写しではないだろうか?
『輝天炎上』で恋愛関係に至らないにせよ友だちや同級生以上の関係ではあると思う。だけど恋人未満。

No.159 16/08/12 14:47
小説大好き 

『輝天炎上』『ナニワ・モンスター』、どちらも内容にボリュームある本📖📖。
『輝天炎上』は天馬大吉くん視点の『ケルベロスの肖像』の裏側もしくは真相の物語。
『ナニワ・モンスター』は浪速を舞台に町の診療所、検察、府知事と視点が変わってゆく物語。
けど、どちらも浪速が出てきて国見淳子や彦根くんなど出てきますね。
視点を変わることでその人物の印象も若干、変わってゆく。

No.158 16/08/11 12:24
小説大好き 

個人的に『桜宮サーガ』の内で好きな女性は桧山シオン。
この女性も登場するたびに印象を抱かせる。
ほぼ同行してる彦根先生と同じように虚実なところが似てなくもない。
学校のクラスに喩えるとさほど身長は高くなく声や存在感など一見、ちいさい風な感じだけどいざという時はさりげなく意見を挟んでいいことを言う子な感じ。
勉強や体育などで順位は高くはないけどしっかり目に映るところにいる雰囲気📝。
シオン先生は他の女性人物みたいに日常の生活感はあまりない。そこがまた魅力。

No.157 16/08/11 08:46
小説大好き 

田口先生の愚痴外来みたいなのはひとの話を聞くのを楽しめて根気ないとできない仕事かも。
『ナニワ・モンスター』の徳衛名誉院長もまた年期が入ったおじいちゃんだからある意味、人物は大きいと思われる📝。

No.156 16/08/11 06:54
小説大好き 

『輝天炎上』で天馬くんは田口先生を傀儡のように見ながらも所々の接触で大人としての存在感や秘めてるであろう力を実感してるよう。
医学生から見た講師が一見、たいしたことないように見えながら実は本人が自覚してない秘めたる何かはあるもの📝。
田口先生、天馬くんともに桜宮一族に何かしらの因縁の糸がある。
田口先生側の過去は私はまだ読めてないから断片を拾うしかないけど📖。

No.155 16/08/09 12:35
小説大好き 

田口先生にほんと女っ気ないのだろうか。
『栄光』ではグロリアス・セブンのひとり大友さんに好意はあったが藤原看護師にじゃまをされ『凱旋』では如月翔子から本気やからかいともつかない言葉を向けられ決して魅力がないわけではないと思う。
高階病院長からの抜擢と同じで本人がある程度、自身について無自覚と思う。『領域』で如月翔子は“変わらないな”と思ったのは好意的な意味。恋愛感情はおそらくないでしょうけど密かに同僚として頼れる男性として見てる。
天馬くんは自分が別宮葉子と冷泉深雪とうら若き乙女ふたりに囲まれて若いし学生だからなおさら女っ気がないなと思うだけと思う📝。
世代によっての感覚を海堂尊先生は上手に書きわけてる📝。

No.154 16/08/09 09:10
小説大好き 

天馬くんは東城医大に愛着はないとは言うけれど、彼なりに愛着や帰属意識はあると思う。
『螺鈿迷宮』の時は自らをモラトリアムと称し落第学生ではある。だけど『輝天炎上』では心をそれなりに入れ替え桜宮巌雄、白鳥圭輔というふたりの異なる人物からの影響が見てとれる節がある📝。
田口先生を甘く見ながらもやり込められたのを自覚し彼を卑怯と思いながらもAi会議に参加する。
これが以前の彼ならAi会議になんの興味さえ持たなかったと思う。
『輝天炎上』を読むと『田口白鳥シリーズ』の白鳥さんの役割を『輝天炎上』で彼が担ってたようにも思える。
もっとも『肖像』側の主要人物たちは田口先生を含め真相をほとんど知らないままだけど。
いろいろな読み方ができるのが『桜宮サーガ』の魅力に思える📖🌸。

No.153 16/08/09 07:53
小説大好き 

城崎さんが4Sエージェンシーを辞めた時が桜宮すみれが田口先生と再会する時の示唆だろうか。

No.152 16/08/09 06:32
小説大好き 

田口先生みたいに過去の女性に思いを寄せながら浮いた話がひとつもないのと天馬くんみたいに別宮葉子さんと冷泉深雪さんのふたりの女性に挟まれるのどっちがしあわせななのか(苦笑)。
『肖像』の田口先生が桜宮小百合すみれ姉妹に思いを寄せるのと『輝天炎上』の天馬くんの三角関係(?)は対照的に書かれてる感じする📝。
田口先生は『領域』でも如月翔子からは“このひとは変わらないな”と変わらない印象を抱かせるのはある意味、スゴいことと思う。
『肖像』で次期病院長として高階病院長から推薦され受けながら彼をやり込める器なのに。数年経っても変わらない印象を抱かせる。
ある意味、田口先生が大物ではないかと思う。
天馬くんはまだまだ未来ある若者だからいい医者になれる素質はおそらくある。だけどそこに桜宮姉妹がどう関わるかで光にも闇にもなるかもしれない📝。

No.151 16/08/09 06:22
小説大好き 

『螺鈿迷宮』の桜宮巌雄先生が葵のかたきである立花善次にも解剖やAiをしたのは“死は誰にも平等にある”という意思のあらわれでしょう。
憎いかたきも亡くなってしまえば死者であることにかわりない。
医師としての礼を尽くすというひとつの姿勢。Ai画像がなかったらおそらく白鳥さんや天馬くんたちにわからないまま証拠は消えていた。
碧翠院の存在はたしかに東城医大には邪魔でしかなかったかもしれないけど白鳥さんが一部とはいえ共感した点を含め一概に悪と決めつけにくい点もある📝。
光と闇は同居できない、そのあらわれが碧翠院であり桜宮巌雄そのものかもしれない。

No.150 16/08/07 18:19
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』で田口先生は事の真相をほとんど知らないまま物語は幕を閉じる。
いつか桜宮小百合と再会できるんでしょうか📝。

No.149 16/08/07 12:19
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』『輝天炎上』で崩壊したAiセンターはいつか再建されるのか。あるいは碧翠院跡地は桜宮市の地に呪われた地としてのままなのか……。
土地の所有はおそらく国か市になってると考えられるけど。東城医大とも考えられるが。

No.148 16/08/07 08:03
小説大好き 

Aiと解剖が共存できるのが作品内のひとつの解答。だけど医療と司法は仲たがいし相容れない。
司法は権力あることでAiをひざまずけ与したい。
加納警視正は東城医大にシンパシーありAiに近いDMA(デジタル・ムービー・アナリシス)を捜査に使うことである程度の共感は得てるはず📝。
だけど警察庁の動き次第もある。

No.147 16/08/07 06:03
小説大好き 

『螺鈿迷宮』もまたひととひとの因縁がめぐりめぐって天馬大吉のもとにめぐる物語。
無関係なはずの物事がまわりまわってやってくる。些細なことや耳にした事件が実は自分のもとに関わるとは。
だけど大小関係なく人間は罪を背負ってることだろうか。
巌雄先生みたいな人物も医療に関わらず現実にも少なく思える。
『桜宮サーガ』は魅力ある年配の人物もまたいる『極北ラプソディ』の桃倉センター長、神威島の久世先生。『極北ラプソディ』は隠された物語ある📝。
気骨ある人物ほど信念があると思うけど光も闇も背負えるか否か📝。

No.146 16/08/06 13:52
小説大好き 

海堂尊先生がどこまで本気かは別にしても医療庁というのもひとつの思想📝。
スカラムーシュ(大ボラ吹き)・彦根くんは虚実どちらも使う巧みな話術。どちらも本当どちらも嘘とも取れる。
必ずしも田口先生は彼が後輩であっても思想はたぶん一致してないところはある。
田口先生は身内への評価はあまく優しくもある。
だけど村雨府知事は思想のズレや違いを理解してるのかベクトルはおなじでも到達するところは違うのを自覚してる。
医療従事者と政治家の感覚の違いもあると思う📝。
『肖像』のラストで彦根くんと斑鳩室長の会話で“勝ち負けはない”というけどAiセンターという税金でつくった箱モノを桜宮小百合の私怨で潰したんだから斑鳩室長には責任を取ってもらいたい。だけど『肖像』は物語の真相は闇に葬られてるから物語内の市民は知らないまま。
斑鳩室長は闇の中のひとにしか思えない。

No.145 16/08/05 15:50
小説大好き 

『ナニワ・モンスター』の村雨府知事はまさに全盛期の橋下徹さんを彷彿。この村雨府知事もまた過去が書かれてる人物らしいけどまだ未読。
わずかでも過去に触れらてるのが『桜宮サーガ』のひとつの特徴📝。
ほんの一行やひとつ何かしら人物が思うだけでその人物が主役や脇役になり話に華を添える📝。

No.144 16/08/05 14:40
小説大好き 

『桜宮サーガ』をあとがきや『伝説』で『シムシティー』に喩えられてたけどシリーズを読むたびにそう思う📝。
はじめは『チーム・バチスタの栄光』で桜宮市を舞台にする東城医大から少しずつ話が広がり『イノセント・ゲリラの祝祭』で霞ヶ関になりここで医療におけるAiの役割が説かれてゆく🏢。
『螺鈿迷宮』で東城医大と対になる(?)碧翠院が舞台となり落ちこぼれ留年生である天馬大吉を主役として桜宮市の地域医療の光と闇が書かれる📝。
時が近い時期として『極北クレイマー』による地域地方医療も問われる。第三セクターや税金の無駄遣いによって地域地方病院がつぶれるかもしれない危機感を『田口白鳥シリーズ』の田口先生に似た今中先生を主人公に据えて語られる。
『極北シリーズ』においても東城医大の血脈を受け継ぐ速水先生が舞台にいることや後に世良先生が出てくることで桜宮市と東城医大と無関係でないことを匂わす。
『ジーン・ワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』では東城医大とは別な意味で対をなす帝華大の清川先生が数少ないが活躍する。清川先生は『極北クレイマー』でもわずかながら活躍する場面があり彼なりに医療や産婦人科医を守ろうと奮闘する。
『ジーン・ワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』は女性の出産や代理出産、流産など女性の生き方がテーマに思える。代理出産の在り方がテーマですけど📝。
物語を過去に移すと青春小説まんまな『ひかりの剣』、そして皮肉にも『ケルベロスの肖像』『輝天炎上』につながる『ブラックペアン1998』。
また未来に目を向ければゴールドスリープ(冷凍睡眠)にいかなる法律が適用され被験者や被験者のまわりの人物たちが何を託せれるのか問われる。
『夢見る黄金地球儀』もまた『桜宮サーガ』の未来に位置する作品だけど医療よりは『ルパン三世』ぽいミステリー📝。
こちらにもわずかながら近未来の(といっても差ほど未来ではない)桜宮市が書かれてる。
過去、現在、未来だけでなく日本地図のまま描いてる雰囲気ある。
桜宮市をはじめとしていくつか架空の地名や地方都市を舞台にして📝。

No.143 16/08/05 09:57
小説大好き 

私自身が『桜宮サーガ』シリーズを読んで感情移入するのは地方地域医療🏥。
『極北』シリーズは海堂尊先生が実際に北海道の地方病院や事件をもとに取材し書かれた作品らしいけど身近に思えた📝。
地域病院がつぶれるかもしれないこわさ。いざという時に救急救命医療さえできない地方財政の悪化。また首長や消防署署長の意思によってドクターヘリが配備されないもどかしさ。
私の地元の医療センターにあるのは見かけましたけど。
物事自体は単純でも地方自治や首長たちの意思で医者や市民の思うようにならないむずかしさ📝。
なにげないことだけど地方選挙なども市政などに影響してるの実感もする。

No.142 16/08/05 08:43
小説大好き 

『螺鈿迷宮』を初めに読んだ時は白鳥さん側の立場だったけど読むたびにむしろ碧翠院側に立ちたくなる気持ちも芽生える。
桜宮の闇や死を一手に引き受けてたことを考えたら桜宮の地にいる人々はその恩恵にあった。
だけど一方では法で禁止されてた安楽死の闇もある📝。
安楽死は厚労省である白鳥さんや姫宮香織には見過ごせない事実。患者にとって死がしあわせであっても見過ごしてはいけない“何か”がある。
『螺鈿迷宮』はそういうところを追求してる。病気に身を委ねたり負けるのではなく生きることに意味を見出だす“何か”📝。
天馬大吉くんを通して見る“生・老・病・死”の“死”。
内容が『ブラックペアン1988』より中身が昭和時代の名残が『螺鈿迷宮』にはそこかしこに残ってる。先にも書いたけど戦前戦中戦後という碧翠院を通して時代が見える。
ある種の怨念みたいに📝。

No.141 16/08/05 06:19
小説大好き 

『螺鈿迷宮』での碧翠院側の立場に考えたら東城医大と戦おうと気持ちもまた理解できる。
自分たちが経営難になったからサテライト病院を潰してその役割も担おうというのはおこがましい。
高階病院長はそんな意味では大きく考えや判断を誤ったといえる。だけど『肖像』や『輝天炎上』で桜宮巌雄先生に敬意を持ってたのは本心からと思う。
結果的には碧翠院を潰したことはまわりまわって桜宮小百合の手で過去の医療ミスが明らかになり復讐はいちおう成される。
『桜宮サーガ』の桜宮市自体は架空の地方都市だけど現実に置き換えたら自分たちの住んでる土地にも大学病院や医療センター、診療所などある。そこにはむかしからの人々の歴史の積み重ねや営みある。
医療も地方自治のひとつでもあるのは『極北シリーズ』『ナニワ・モンスター』でも書かれてる。
知らないところで恩恵もあるのも事実📝。

No.140 16/08/05 05:52
小説大好き 

『螺鈿迷宮』での白鳥さんの診療は医療の常識からいえばむちゃくちゃ。だけど患者が納得することも大切。白鳥さんなりの愚痴外来とも表現できなくもない←作品中ではそう表現されてませんが。
医療が市民に開かれたモノになるのも同時にむずかしいと思う。
官僚がそっちのけなのはやむをえないけど医療従事者がそうだとは限らない。
ある程度、医者と患者が世間話や愚痴ひとつ話すのも大切なことのように思える。
『田口白鳥シリーズ』で田口先生が主人公だけどさえなく出世に目も向けないけど不定愁訴外来(愚痴外来)という位置付けがあんがい大切なのかもしれない🏥。
『螺鈿迷宮』での白鳥さん、『極北クレイマー』の姫宮さんは田口先生が意図しないところで彼を見習っているのかも。『ナニワ・モンスター』の菊間父子も(笑)📝。

No.139 16/08/05 05:00
小説大好き 

『ケルベロスの肖像』では速水先生を北海道の極北から東城医大に呼び戻すのは時期尚早と判断され『モルフェウスの領域』でも速水先生が戻っていないような感じだった。
いちおう『肖像』に収録されたボーナストラックでは一旦、戻ってきてたみたいだけどそれは一種の里帰りみたいな程度。
本格的に東城医大に戻ってきたわけではない。
速水先生が東城医大に本格的に復帰したのはいつなのか📝。

No.138 16/08/04 19:23
小説大好き 

TKOの木下さん、ドラマ『バチスタ』だと西島秀俊さん演じた速水先生の部下の佐藤伸一先生でそれなりに格好いいのに『Rの法則』ではお笑いに徹する。
海堂尊先生に佐藤伸一先生が活躍する物語を短編で構わないので『伝説』から『領域』までのミッシングリンクを埋めてほしいところ。

No.137 16/08/04 09:42
小説大好き 

『桜宮サーガ』はたんに人物の行き来以外にも官僚や政治が大きく伝わりフィクションでもまわりまわって現実に伝わっていると思う。
一見、無関係な事柄や人物がとある物語ではたんにすれ違うだけの些細なことでも別な物語ではそれが主題の一部や欠片になっている。
白鳥さんが官僚のなかの異端児やモンスター、部下である姫宮さんと共に数少ない市民の味方として書かれている(と思う)。
Aiセンターを警察主導ではなく医療主導で動かすことで市民の手に委ねようとするも『肖像』で手酷くやられる。
代替案として未来科学センター(コールドスリープセンター(冷凍睡眠))。
Aiセンターの動きが浪速にあることを『ナニワ・モンスター』で掴んでいるけど浪速の地は手が届かないから聞きかじるだけ(みたい)。
『極北シリーズ』でのことをまんま自分の地元に置き換えたらふつうにこわいこと。病院がなくなるかもしれないんだから。病院や診療所の連携もさりげなく書かれてる。
『ナニワ・モンスター』もまた同様。
だけど『ナニワ・モンスター』を冒頭読んでこわいのは未知のウィルスがふつうに市井の人々に感染する恐怖。インフルエンザウィルスなどにも触れらながら📝。

No.136 16/08/04 05:50
小説大好き 

『螺鈿迷宮』はドラマ版は表現がおさえられてたけど、原作はさらに内容が深い。
碧翠院と桜宮一族が持つ闇。戦前戦中戦後と桜宮の地を支えてきた桜宮巌雄。
作品中では白鳥さんに敗れながらも天馬大吉に医者としてのなんたるかを教え伝え消えてゆく。
『桜宮サーガ』では巌雄先生ほど信念ある人物は少ない(と思う)。
けど生き残ったすみれ・小百合姉妹それぞれの思惑📝。
『肖像』『輝天炎上』で一度は幕を下ろし東城医大を破壊することはできなかった。
いつか桜宮すみれ・小百合が再び動くことがあるのか。それはいつの日か……。

No.135 16/08/03 11:46
小説大好き 

もしかしたら斑鳩室長にしたら宇佐見警視も邪魔者のひとりだった可能性ある。
『弾丸』で東城医大を潰せればよしまた宇佐見警視が自殺するならそれもよしだったのでは?
斑鳩室長のやることは底が見えない📝。少なくとも警察庁の闇をこの人物が握ってるのは事実。
『ナニワ・モンスター』のルーレットもそのひとつ。斑鳩室長は物語のなかで何がしたいんでしょう。
医療が司法にいいようにされるのを守るのは理解する。だけどやり方が乱暴。
『弾丸』『肖像』では常軌を逸してる📝。

No.134 16/08/03 11:12
小説大好き 

『弾丸』でもしも高階病院長が犯人なら田口先生たちが来るまでの一分以上の時間あれば逃げるのがふつう。
だけど宇佐見警視に出くわすまで逃げなかった。よくよく考えたら不自然なこと(苦笑)。
一分以上あったら病院の中か外に逃げれるのに。
当然、銃声というフェイク。人間が見たもの聞いたものに騙されやすい心理は突いてるけど如何せん宇佐見警視は詰めがあまい📝。
あらためて『弾丸』を再読したら高階病院長を犯人に仕立てようというのは感情的なだけで理詰めがされてない。
一分以上あったら常識ある犯人ならとりあえず逃げる(苦笑)。
逃げてからあとのことを考える。刑事ドラマだとだいたいそう。

No.133 16/08/03 10:50
小説大好き 

一厚労省若き官僚である白鳥さんでも警察庁内部の非合法特命組織には手を出せないんでしょう。
加納警視正の動向もあるでしょうし。
だけど斑鳩室長より上がいるんでしょうか。いないわけではないだろうけど。
斑鳩室長側がどうしても悪役に見えてしまうのは否めない。白鳥さんに彦根くん田口先生をマークはしてる彼ら。
東城医大が『肖像』から『領域』までの間にも艱難辛苦はあったと思うけど。
白鳥さんは南雲杏子の存在を『弾丸』で思い出している。
碧翠院の生き残りは桜宮すみれ・小百合姉妹、そして南雲杏子だけ。
南雲忠義から捜査できそうだけど彼は警察寄りかつ斑鳩室長に近い存在。そこがまた斑鳩室長とは別にまた不気味📝。

No.132 16/08/03 09:09
小説大好き 

『アリアドネの弾丸』あらためて再読したら斑鳩室長側たちやり方が乱暴。
彼らがいう“下策”では東城医大をつぶすのは不可能。たしかにマスコミや外、および読者からしたらセンセーショナルではある📝。
だけど詰めがあまい。高階病院長が銃を扱えるにしてもプロではない。せいぜい趣味の一環程度。
素人がかんたんに相手を撃ち殺せるかというのかという初歩的な疑問もある。
それにコロンブスエッグは金属を吸着させる特質がある。
拳銃に限らずあらゆる金属を吸い付ける。
本当に高階病院長が気を失ってたか?という疑問も存在する。
仮に読者が犯行する立場になって考えたらむしろあちこちに穴がありすぎる。ただそれを合理的に説明する手段を持たないとならない。
むしろ“上策”で長く東城医大をつぶす算段をした方が合理的だったのではと思う。

No.131 16/08/03 07:02
小説大好き 

常識的に考えたらAiの方が遺体を傷つけるおそれはないわけだから遺族などの感情を煽ることもない。
『凱旋』において犯罪を未然に見過ごすこともない。
画像処理などの手間はあるけどそれは画像解析のわずかばかりの時間。
『弾丸』『肖像』は司法が、というより斑鳩室長が暴走してる感じに見えてしまう。
高階病院長の収賄容疑がそもそもむちゃくちゃ。確固たる証拠がないのに東城医大を追い詰めようとするのは無理ある。やってることは『極北クレイマー』の三枝先生逮捕と同じくらいひどい。
殺人をしてない被疑者を状況証拠だけで罪に陥れようとするのはいささか幼稚。

No.130 16/08/02 12:34
小説大好き 

『アリアドネの弾丸』で城崎さん率いる4Sエージェンシー登場。
城崎さんがよもや桜宮一族だったとはいうのが『輝天炎上』でびっくりした。
このひとはすみれ・小百合姉妹に挟まれてるけど今後どうするのか気になる📝。
『夢見る黄金地球儀』では平穏に4Sエージェンシーをやってる限りほどほどに東城医大、小百合・すみれ姉妹に関心がないのでは思える。
城崎さんの動向しだいもあるんでしょう📝。
城崎さんは桜宮一族を出奔した人物ではあるけど医学はかじった程度でも医学を見直すくらいの度量は内に秘めてる。
どう動くかわからない人物📝。

No.129 16/08/02 10:45
小説大好き 

『桜宮サーガ』で倒すべき黒幕は斑鳩室長でしょうか。
この人を間接的ながら止めることができるのは加納警視正くらい。
だけど東城医大を潰すことへの気持ちは桜宮小百合に匹敵するくらいは秘めてそう📝。
『ケルベロスの肖像』でとりあえずは終わってる。代理戦争として浪速決戦がある。
彦根くんは村雨府知事は高階病院長とはちがうとはあったけど。
『アリアドネの弾丸』をあらためて再読したら警察官僚は一方でAiを貶めながら一方では隷属させたい歪んだ思い。
医療従事者ほどに医療を透明な気持ちでは見れないあらわれ。
加納警視正や玉村警部補は東城医大にある程度の好感は得てる。だけど組織としては少数なことにかわりない。
官僚といっても若いし会議を設置するには白鳥さんたちでさえようやく場を開ける程度。
会議がなければ根づく芽でさえ土に埋められない。官僚の骨抜き会議を白鳥さんは打破するのもひとつの手。
八神課長にいいようにされては厚労省を内部から潰せない。
斑鳩室長をどうにかできるとしたら加納警視正と白鳥さん、『アリアドネの弾丸』で警察官僚の闇が斑鳩室長なのは明らかになったけど厚労省官僚である白鳥さんはうかつには手は出せない。
白鳥さんの立場からしたら碧翠院の生き残り桜宮すみれ・小百合姉妹から南雲忠義、そして斑鳩室長にたどり着かないと戦えないだろうか📝。
三枝先生が『極北クレイマー』で逮捕され大事になったわけだし。
彦根くんにとっても斑鳩室長は敵対視する存在対象。

No.128 16/08/02 07:20
小説大好き 

『アリアドネの弾丸』で北山錠一郎が言う“バックヤード”は死体役ということのように思えてならない。つまりは死を現場ですることで現場となる場所や組織にダメージを与える📝。
斑鳩室長の組織は読むたびに恐ろしい印象でしかない。
完全に暴力や犯罪を行使することで彼らが敵とする組織や団体にダメージを与え陥れる。
白鳥さんでさえ口を閉ざすほどだから官僚社会の闇。
桜宮の地には希望もあるけど絶望に近い闇もある。そこに集約され収束していくかのように。

No.127 16/08/02 05:48
小説大好き 

『アリアドネの弾丸』から白鳥さんの持ち物がたまごっちからICレコーダーになる📝。
白鳥さんの奥さんと娘はどんな人物なのか。
奥さんは白鳥さんと一緒になるくらいだからあんがい肝が座ってそう。だいたいサスペンスものの彼女や奥さんは実は主人公よりキレることもある(笑)。
娘さんの方もしたたかな感じしそう。

No.126 16/08/02 05:40
小説大好き 

斑鳩室長は桜宮の東城医大を潰したいと共に他の案件と共に連動させてる可能性もある。
他人にとっては何気ないことでも実は斑鳩室長にとっては見過ごせないことかもしれない。
斑鳩室長の実動部隊は感情的になりやすい面はあるかもしれないけど公に犯罪を行う組織は脅威的。

No.125 16/08/02 05:12
小説大好き 

『桜宮サーガ』はひとつの本で書かれているさりげない場面が別の物語と傘なり別の物語を語ることになる。
伏線や別の物語のことを語っていたり世界観が繋がっている。

No.124 16/08/01 16:11
小説大好き 

『ナニワ・モンスター』の村雨府知事はまんま橋下徹さん。全盛期の📝。
『桜宮サーガ』の世界ではまだまだ医療と司法の対立ある。
『イノセント・ゲリラの祝祭』『アリアドネの弾丸』『ケルベロスの肖像』は浪速決戦における序章や前哨戦だったんでしょうか。
『スカラムーシュ・ムーン』は未読だからわからないけど🌛📝。

No.123 16/08/01 09:20
小説大好き 

『桜宮サーガ』で怖い人物なのは桜宮巌雄先生も怖かった。
だけど『螺鈿迷宮』を読むと巌雄先生は意図したところあるしあえて闇を背負うというの医療を守るためという確固した意思があった。
南雲忠義、死体を解剖しながら死体の身元を割り出す鋭さや才能は見事と思うけど。北の土蜘蛛の異名や斑鳩室長のもとにいること考えたら怖い人物。桜宮一族と親交あったにせよ怖い人物はかわりない。
『アリアドネの弾丸』の北山錠一郎や宇佐見警視は悪意が目に見えるぶんわかりやすい。
全体を把握したところ斑鳩室長が怖い人物📝。
『チーム・バチスタの栄光』の氷室先生も怖いけど。この人は道を間違えただけという可能性もある。
斑鳩室長は悪意や敵意は見えるけどやり方が目に見えないもしくは目に見えにくい。
『アリアドネの弾丸』のラストでのこの人に憤りする白鳥さんには共感する。おもてに出てきてるのにおもてに出てこないやり方。

No.122 16/08/01 07:43
小説大好き 

『アリアドネの弾丸』で警察庁に公に犯罪を行う組織というのが『ナニワ・モンスター』に出てくるロシアンルーレットを行う組織ということでしょうか📝。
どちらにせよ斑鳩室長がこのひと闇だろう📝。
斑鳩室長は彦根くんを嫌いマークしてるようでもあるし。
ロシアンルーレットや宇佐見警視もほんの手段のひとつでしかない可能性もある📝。

No.121 16/08/01 06:14
小説大好き 

海堂尊作品はあとがき解説が事細かに記されてる📝。
『ナニワ・モンスター』もまさにそれ。
二部の検察を舞台にしたところは一見すると別作品の様相📝。けど怖いのは斑鳩室長。
『桜宮サーガ』の最もな悪の存在に見えてしまう。もちろん斑鳩室長この人なりの正義はあると思うけど📝。
なんだか八神くんが気の毒。『イノセント・ゲリラの祝祭』では白鳥さんにハシゴ外しをされ『ナニワ・モンスター』では見てはいけない霞ヶ関の一面を見てどんどん格好悪くなる。
白鳥さんは『ナニワ・モンスター』ではほんの顔出し扱い。桜宮市と浪速のAiについての動き程度だから📝。
彦根くんと鎌形はまた相容れない同士でしょう。たぶん。

No.120 16/08/01 06:01
小説大好き 

『ナニワ・モンスター』の村雨府知事はまさに全盛期の橋下徹さんだ。
道州制の話があるところはまさにそっくり。
橋下徹さんには彦根くんみたいな存在が現実にいなかったと思える。
『ナニワ・モンスター』はちいさな町の診療所、関西の検察、そして府知事と話が広がってゆく面白さ。そこへインフルエンザウィルス“キャメル”による浪速の経済的孤立や打撃。
医療とウィルスによる戦略シミュレーションの一面もある📝。

No.119 16/07/31 14:04
小説大好き 

そこまで言って委員会NPで医療の話題してる。
医療が税金あってのこともあるからむずかしい。
『桜宮サーガ』のAiセンターが箱モノ事業のひとつであるにはかわりない。『桜宮サーガ』ではAiセンター、ドクターヘリ、救命救急などありとあらゆることが問われてる。
ひとつ言えるのは医療が縮小化してるのももうひとつの現実。
そのなかで“誰のなんのための医療”かが問われる。

No.118 16/07/31 12:15
小説大好き 

『桜宮サーガ』は東城医大、かつての碧翠院そしてAiセンターなどそこに希望や悪意など善悪無双様々な人々の感情や気持ちが集約されまた収束してゆく繰り返しでしょうか。

No.117 16/07/31 05:56
小説大好き 

『極北ラプソディ』の神威島と『ナニワ・モンスター』の舎人(とねり)町はおそらく似たような状況と思われる。
廃れてゆく離島や町ではあるだろうけど、医療設備は最低限の充実はさせてる。
手術などはおそらくできないけどAiやCTの導入で早期発見につながる。
『極北ラプソディ』で彦根くんの名前はほんのわずかだけど彼の影響がドクタージェット構想、日本三分化計画につながってるのはたしか。
彦根くんおそるべし📝。

No.116 16/07/30 21:40
小説大好き 

海堂尊先生の作品を読むと自身の体験や取材が生かされてるんだと思う。
たぶん医者としてできたことできなかったことあるいは医者としての理想や欠点など盛り込みながら。
作品内の田口先生の愚痴外来は経済的収益は現実には見込めない医療でしょう。
だけど、世の中にはそういうことも必要ですよと訴えてるメッセージもあると思う📝。
速水先生みたいに救命救急医療にヒロイックだけど経済的観念がなかったり彦根くんみたいに病理医なのに診断はネット越しに他人まかせだったりフィクションとしてデフォルメされてる。
個人的な主観ではあるけど『極北』シリーズがもっとも等身大にみえる医療に感じた。地域地方医療の在り方や第三セクターによる赤字など。
『極北クレイマー』では赤字による無駄遣いで市民病院が潰れかかるもラストで医療債権人の世良先生の登場によりラストだけ読めば『極北クレイマー』は光明が射すように思える。
だけど続編『極北ラプソディ』ではみごとに裏切られる。主人公の今中先生も読者も📝。
再び今中先生は迷いながら隣の雪見市救命救急センターに派遣(タダ働き)されながら答えはすでに出てることに気づく。
地域地方医療が何によって支えられ何が足りないのか見直せる作品。
そういう意味では身近な作品。

No.115 16/07/30 09:12
小説大好き 

本来は医療があたたかくあつく看護するのが本来の方針ではあるんだろうけど、現実はそれがむずかしい世の中になってる。
田口先生の愚痴外来みたいなのは現実にどこまであるかといったらむずかしいでしょう🏥。
本当に病気である患者もいれば病気と思い込むことで病気やなにかとたたかう患者たちもいる。なにかしらちょっと不満のはけ口がほしい世の中。
『桜宮サーガ』の田口白鳥シリーズの愚痴外来もそのひとつ📝。
愚痴をいうことで不満を口に出すことで病気に負けないようになる。
『桜宮サーガ』の世界では田口世界の愚痴外来は北海道極北、浪速とウワサは少しずつ広がってるよう。『バチスタの栄光』でもとある人物が愚痴外来をしてみようかとつぶやいてた📝。
現実においては救急医療が一方では縮小されたりドクターヘリ配備などいろいろ山積。

No.114 16/07/29 15:44
小説大好き 

高階病院長と村雨府知事は『ブレイズメス』の方でなんだか面識があるみたい。
バブル三部作は『ブラックペアン』しか読んでないからまだ空白📖。
『桜宮サーガ』は時と場所をまたいでは出会いや別れがあるシリーズ。
昭和の終わり頃や平成が始まった頃はほんの二十数年前だけど最近のようでもありむかしのように思える📝。
医療が昭和の頃みたいにやさしくはない時代でもあるのもまた現実🏥。

No.113 16/07/29 11:12
小説大好き 

『アリアドネの弾丸』を再読すると東城医大の笹井教授が北山錠一郎を推薦したことになってる。
あらためて考えると笹井教授は斑鳩室長に圧力をかけられたかもしくは斑鳩室長とつながりがあったかのどちらか。
けど笹井教授にしたら居場所であり東城医大を潰す策略とはおそらく知らされていない可能性も否定できない。
Aiの導入が法医学者の権威をなくすおそれがあるのは理屈としては納得はする。
だけど『アリアドネの弾丸』『ケルベロスの肖像』このニ作品で斑鳩室長のやり方が乱暴なのは伝わる。しかもマスコミまで裏から操っている周到さ。

No.112 16/07/29 09:01
小説大好き 

救命救急医療が赤字になるのは採算が合わないのもひとつの事実。
速水先生みたいに“将軍(ジェネラル)さま”みたいな人物は少ないと思うけど。
速水先生はヒロイックに書かれてる。いわゆるオレさまキャラに近い。
なんせ『凱旋』においては三船事務長からは唯我独尊、部下である佐藤先生からは経済感覚がない。『極北ラプソディ』では桃倉センター長から備品の無駄遣いはするなと咎められる。
現実におそらくこんな人物いたらたぶん救命救急は潰れるでしょう。
現実的に考えたらぎりぎりの境界線で救命救急医療に携わってると現場は思う。
『伝説』においては速水先生が北海道にいってしまったオレンジ病棟を預かる佐藤先生や如月翔子らは佐藤先生の意思を受けてテレビ取材を受ける。
だけど冒頭は救命救急の彼らがヒマをしながらテレビのフライトドクターを見てる場面から始まりさっそくフィクションと現実が違うことを揶揄する。
この辺、些細なことだけど海堂尊先生が現実から辛辣に突きつけてる。
医療現場がドラマほど格好よくありませんと前提してる📝。
そのわりには速水先生の活躍は『凱旋』『伝説』『極北ラプソディ』ではドラマティックに書いてある📝。
『伝説』での佐藤先生如月翔子たちの活躍もきびしい言葉を向けながらこれもまた現実ですと示唆してる。
どちらもある意味、正しいと思う。フィクションの面で許されること現実では許されないきびしいこと両方がフィクションと現実の狭間に存在してる危うさ。
『桜宮サーガ』はフィクションではあるけどどこか現実を投影してる。

No.111 16/07/29 06:27
小説大好き 

『桜宮サーガ』のシリーズを読むとどこまで医療ミスと呼べばいいのかわからなく。
もちろん『チーム・バチスタの栄光』の氷室医師みたいに意図した殺人はいけないが。
『ブラックペアン1988』のラストのように患者の身体や人生をまっとうするためにやむを得ずペアンが身体に残る事例もある。
このペアンが長い時と皮肉にもAiセンター創設という場を経てAiによって画像解析された形で『ケルベロスの肖像』で露になる。
医者がやむを得ず、という場合や事例があるのもおそらく事実もしくは事実に近い例もないとは言えない。
そういった医者の良心もあるのではないかとも思う。
だけど、当事者になった場合に多くは医療ミスと批判し涙する側にもなる可能性もまたある。
『伝説』の残照----2007の髑髏革ジャン男みたいにいくら愛する人を助けたいからといってこれから緊急手術におもむく医者や看護師に安易に医療ミスするなと言うのもどうかと思う。
『凱旋』『伝説』『極北ラプソディ』では救命救急の医療のむずかしさが問われてる📝。
助けられる命はあっても不幸なめぐりあわせはある。

No.110 16/07/28 16:26
小説大好き 

『桜宮サーガ』のシリーズは医療関係者だけを必ずしも正しいとは絶対的には書いてない📝。
白鳥さんや三船事務長の官僚、あるいは弁護士、またマスコミ関係などそれぞれの面から医療に焦点をあてて語っている。
たとえばマスコミにしても事件などのディテールはたしかに伝えてない一面もまたあり医療ドラマなどでは誇張して演出される📺。
だけど見方を変えればマスコミもまた伝えることを旨として仕事してある。
そしてやむを得ない場合においては相手方の意思を汲みオンエアしないでくださいの取材された側の意思を尊重することもある。

No.109 16/07/28 09:30
小説大好き 

ちいさな会話や依頼されたことから話し合いや画策があり少しずつ会議の場に議題に出されそして公の場や会議に広がる。
『桜宮サーガ』を読むと社会の縮図でありフィクション(いくつかは事実に基づく話題ふくめ)ではあるけど、社会がけっして無関係ではないのが伝わる。

今日もどこかでちいさな会話が仕事か依頼か他で話されいつかは大きな話題や記事、ニュースになって伝わる📝。

No.108 16/07/28 08:57
小説大好き 

『桜宮サーガ』を読むとたまに医療用語に難儀する(--;)。
医療がそれだけむずかしい世界なんだろう。

No.107 16/07/28 06:54
小説大好き 

『祝祭』の序章の“賢人と街人”、賢人が彦根くんを指しているかどうかはわからないけど彦根くんが日本だけで世界にも活躍してる病理医なのも事実。
西郷先生なども活躍してるけどいかんせん描写が少ない。
彦根くんはあちこちでスカラムーシュ(大ボラ吹き)してるのはたぶんに事実でしょう。
『ナニワモンスター』の鎌形さんが覚えていたことも含めかつての医師ストライキは事情を知る人物には彦根くんは警戒すべき人物。
彦根くんはあえてまわりから恨まれようと憎まれようと我が道をいき目的を達成しようとしてる。おそらくその道は引き返せない茨の道。
『祝祭』でゴルゴダの丘という表現あったと思うけど物語の進行しだいでは白鳥さんより先に十字架を背負うのではと思う。
彦根くんに関わる人たちは感謝と恨みが半分ずつなのでは。すべてではないでしょうけど📝。
『肖像』の桜宮市のAiセンター崩壊は『スカラムーシュ・ムーン』の前哨戦に過ぎなかったとも取れる。
けどあの不気味な斑鳩室長に勝てるか疑問。
斑鳩室長は『アリアドネの弾丸』で宇佐見警視と北山錠一郎を捨て石にする怖さ。斑鳩室長は底が見えない📝。

No.106 16/07/28 06:07
小説大好き 

海堂尊先生の本は作品ひとつでも楽しめるとはあるが、実際には伏線が張られてそれに興味を持つようになってる📝。
ひとつひとつのパズルのピースが一見、ばらばらなように見えながら綺麗に散りばめられている。
一冊(文庫では上下)のシリーズに興味を持てば次を読みたくなる。どの表現がどのシリーズを伝えていて何を言いたいかわかるようになりたいと思わせる📖→📖。
海堂尊先生自身はシリーズひとつでも楽しめるとあるが、あとがきで書かれてる人たちはいくつかの他のシリーズのタイトルを出してる。
読者が自然と興味を持つ構成になってる📖。

No.105 16/07/28 05:48
小説大好き 

『アリアドネの弾丸』での彦根くんの別件の用事というのは村雨府知事との視察旅行だったよう📝。
『桜宮サーガ』シリーズはあちこちに伏線が張られてるからパズルのピースがひとつふたつ埋まってもまた知らずに増えている。
彦根くんは医療を主体にしたある種の独立を思想にしてる風。
白鳥さんと彦根くんともにある程度の組織の破壊、物理的ではなく内部から一旦、壊してからそこに新しい思想やひとを根づかせる方法は似てる。
だけどやり方の程度やどの程度までの破壊や組み立てかなどのちがいで食い違いはあるかも。
医療と司法の相性が悪いのは『桜宮サーガ』のなかで何度か問われてる。

No.104 16/07/27 09:42
小説大好き 

『ナニワモンスター』の冒頭に『モルフェウスの領域』同様にノルガ共和国がわずかに出てくる。
渡海先生がおそらく活躍なさってるはずだけど、未知のウィルスと戦ったんだろうか📝。

No.103 16/07/27 08:55
小説大好き 

『ナニワモンスター』で検察側が書かれてるのもリアリティ。だけど主要な人物は大阪弁。
この辺の人物のディフオルメもまた海堂作品のひとつの特徴。あだ名も含めて📝。
だけど、検察のガサ入れ調査もあったと思うけどフィクションとはいえ迫力あった。鎌形なる人物、普段はサングラスをつけながら意外にも目はきれいというのは読んでてやや裏切られた感じ。
おそらくサングラスは社会で生きていくための装い、本心をまわりに悟られないため。
けど厚労省をガサ入れというのもまた驚いた。八神くんはまたやられたような対応。
白鳥さんと対になる八神くん『ナニワモンスター』『モルフェウスの領域』でどんどん転落していくように思える。
白鳥さんは出世を望んでないだろうから室長として企画を立ち上げ実のある(?)箱モノ事業をしていくだろうけど。
そうなると、素直に彦根くんとの関係が逆に足を引っ張る可能性がないとはいえない。すべてにおいて彦根くんと共鳴してるか否かで変わることもある。
Aiセンター設立が『肖像』で斑鳩室長、桜宮小百合によって破壊はされた。だけど浪速にAiセンターが設立される動き。
この浪速決戦もまた白鳥さんの運命を左右することになる可能性もある📝。
彦根くん対斑鳩室長の決戦は無縁ではない。
『桜宮サーガ』は一見、無関係な事柄のように見えてまわりまわって人物たちに大小関係なくわずかでも関わってくることある。現実と同じように📝。
わずかなニュースや記事ひとつでも人物たちはそれを気にする感覚がふつうにある。

No.102 16/07/27 05:10
小説大好き 

『ナニワモンスター』の第三部ドラゴンの表紙の日本地図がなぜ関東、東日本、西日本とそれぞれが三分割された地図なのか奇妙に思ったけど『極北ラプソディ』のドクタージェット構想と結びつき合点がいく。
彦根くんはあちらこちらに人脈があるのも納得。
だけどいくつかは現実とシンクロした部分はある、フィクションである小説な点もある📝。
医療庁、ドクタージェット構想、日本三分割など現実としては不可能に近そう📝。フィクションとしてはおもしろい📖。
現実的に考えたら彦根くんみたいな存在はできるできないに関わらず官僚がもっとも嫌いそうな存在はおそらく間違いない。作品中においては白鳥さんのみは共鳴してる節はあるけど📝。

No.101 16/07/27 04:37
小説大好き 

ナニワモンスターを読むと本編の七、八割が関西弁。
舞台が大阪をもとにした浪速府だからと思うけど海堂尊先生は大阪弁を使う表現がうまい。
『田口白鳥シリーズ』の坂田局長の大阪弁にもあらわれていたけどナニワモンスターは町の診療所からさらに官僚、府知事と少しずつ舞台が広がってゆく。物語三部がそれぞれ主人公がちがう。

No.100 16/07/26 20:25
小説大好き 

『ナニワモンスター』をざっと読んだけど医療vs司法というのがメインテーマになってる📝。
だけどラストを読んだら『肖像』での彦根くんと斑鳩室長の戦いは彦根くんが負けるような示唆をしてるかのような村雨府知事のつぶやき。
村雨府知事にしたら彦根くんと鎌形というふたりの人物を手にしてることで医療と司法の板挟みになってる。
続編でどう書かれてるのか📝。

No.99 16/07/26 17:26
小説大好き 

田口先生の愚痴外来は浪速にもウワサが飛んでるようだ。
バチスタ・スキャンダルから幾多の事件が伝わってそのオマケでしょうか(笑)。
『極北クレイマー』で姫宮香織が極北市民病院の患者たちにも伝えてましたし👂。
東城医大自体はおそらくバチスタ・スキャンダルなどの事件がなかった普通の医大だったと思うしAiのことでなんの障害もなかったらいい意味で有名になってたと思う。

No.98 16/07/26 16:42
小説大好き 

『ナニワモンスター』のあとがきも読んだら村雨府知事のモデルが橋下徹らしいことを示唆してるような表現ある📝。
ちなみに先ほどはあとがきは読んでませんのであしからず(笑)。

No.97 16/07/26 16:17
小説大好き 

『ナニワモンスター』のエピローグだけ先にちょっとだけ読んだ←どういう読み方してんだ。
『極北ラプソディ』の日本三分計画が話題に出てきてた📝。それと村雨府知事のモデルは大阪政治活動時代の橋下徹でしょうか📝。

No.96 16/07/26 16:05
小説大好き 

ドラマ『相棒』に海堂尊先生の『東京都ニ十三区内外殺人事件』に似た物語を偶然見れた。
監察医が少ないこと、死体をCTしない警察の不手際など『桜宮サーガ』のシリーズで問われてることが『相棒』の右京さんと亀山くんの捜査のなか問題点と語られる。
しかも容疑者はそれを知り利用してたという。
『桜宮サーガ』を読むとおもしろいけど病院や医療の報道ニュースを見かけると身近に感じてしまう習慣ついた🏥。

No.95 16/07/26 09:08
小説大好き 

田口先生と彦根くん、互いに出世してることは同じ道理。
田口先生はバチスタ・スキャンダルの際に本来なら高階病院長が辞めるべきとこを水際で防ぎ責任を曳地先生にまかせ、自らは電子カルテ委員会とリスクマネジメント委員会に籍を置く。
彦根くんもまた医師会にストライキするという脅しをかけながら最終的には医師会から彦根くんに寄ってきた。
田口先生の場合は出世が本意ではなくあくまで結果的に得た。
彦根くんの場合は手段としてストライキを使い目的を果たしたというちがい📝。
彦根くんはしたたか📝。
だけど『肖像』ではシオンに裏切られたという顛末。

No.94 16/07/25 17:04
小説大好き 

『イノセント・ゲリラの祝祭』に『アリアドネの弾丸』『極北クレイマー』への伏線ある。
同時にバチスタ事件の被害者遺族小倉委員が『バチスタ』から被害者遺族として出てる。
物語のなかでは風化させまいとする気持ちのあらわれが小倉委員会の姿を借りて存在してる。
『肖像』においても忘れ去られた(と思われた)医療ミスが過去からよみがえるからおそろしいもの🕙📝。

No.93 16/07/25 13:39
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』で氷室先生が逮捕され裁判の経過は『祝祭』『極北クレイマー』の中でマスコミを通じて語られているけど直接、裁判の模様は描写されてない📝。
これは『沈黙』においての浜田小夜も逮捕され『モルフェウス』で連絡できないとしか伝わっていないのと同じ。
海堂尊先生がどの程度、作品内の出来事を風化させたくないかはわからないけどできる限り書かれてない事柄でも本編や台詞、劇中に入れてほしいところ📝。

No.92 16/07/25 11:13
小説大好き 

白鳥さんがどういう経緯で彦根くんと知り合ったのか。
白鳥さんも彦根くんもある意味、似たところはあるけど白鳥さんは現実的、彦根くんはある種の虚無的な思想(と言っていいかも疑問)。
白鳥さんは厚労省という組織に入りながら内からひとつずつ壊していく。
彦根くんは口先からひとや組織を動かし壊していく。もしくはおどしていく。
彦根くんが危険分子な点は組織や体制を守りたい側からは何を次にやられるかわからないこわさがある。
白鳥さんと対等に口をきくふてぶしさもしくは軽さの内に隠された本音でしょうか📝。
似たところはあると思う。

No.91 16/07/25 08:53
小説大好き 

『桜宮サーガ』で物語を牽引するために白鳥さんみたいな人物を設定してるんだろうけど『イノセント・ゲリラの祝祭』と『極北クレイマー』にあるメタボへの皮肉。
白鳥さんは田口先生同様に出世は望んでないにせよ彼は厚労省に属すること厚労省を内部から崩してゆく。
Aiやコールドスリープ(冷凍睡眠)にしても国の税金あって成り立ちそれに救われる国民がいるのもひとつの事実。
白鳥さんのAiについての動きは『沈黙』『凱旋』で小さな枠組みとして東城医大に出され『祝祭』で花開く。
けど『肖像』で桜宮Aiセンターはつぶされる。
しかしAiの理念や理想はすでに桜宮市や日本を越えて世界に飛んでいる。
Aiセンターという箱モノはつぶされたに過ぎない。

桜宮すみれ・小百合姉妹また斑鳩室長と南雲監察医が今後、どう動くのか。
すみれも小百合も公には亡くなってる人物だからおいそれとおもてに出てこれないはず。
だけど田口先生たち東城医大にしたら不安要素ではある📝。
『螺鈿迷宮』で巌雄先生が白鳥さんのやることが光を当てれば必ず誰かが妨害すると言い残した。
それは斑鳩室長か南雲監察医かすみれ・小百合姉妹か。
あるいはまったく別な人物だろうか。

『モルフェウスの領域』の未来科学センター(コールド・スリープ)は涼子が眠りにつくことで法的に守られた。
だけど人物が生きている限りは物語は続く。

No.90 16/07/25 05:58
小説大好き 

『イノセント・ゲリラの祝祭』がおもしろいのは社会派な雰囲気。
相変わらず白鳥さんに関わると田口さんはろくな目に遭わない(精神的な苦労含め)📝。
タクシー券の使い込みがバレて使えないという当時の時事ネタをさりげなくいれてる📝。

No.89 16/07/24 19:41
小説大好き 

あらためて読み直すといろいろな形で医療について警鐘を鳴らしてる。
『凱旋』においての論理もまたひとつのあらわれ📝。
医療において過去、軽んじられてきたことが時代が平成になりモノの価値観や見方が変わってきたことで医療従事者たちは危機や窮地に陥ることになる。
患者を守るのもまた医者や看護師でもある。
『凱旋』において速水先生は論理を軽視してたといえる。だけどそれが必ずしも本心でもないと思いたい。
『極北ラプソディ』でも速水先生の考え方はドクターヘリを運営してる会社にしたら彼のやり方は会社の規則違反という壁にぶち当たる。
会社の大小に関係なくそこにもまた社会の論理がある。
どこかで何か得たら何かは手元から離さなくてはならない。
『凱旋』『極北ラプソディ』の速水先生の物語はどこかそんな一面ある📖。

No.88 16/07/24 13:09
小説大好き 

『凱旋』の頃は三船事務長はほとんど見かけなかった田口先生をさほど気にはせず、『肖像』の頃には田口先生をそれとなく気にするようになってた感じ。
三船事務長なりに何かしら考えの違いや成長があったと思われる。
もっとも『肖像』の頃には東城医大がすでに背水に追い込まれるくらい経営難な事態。
現場と事務屋の解離もまたどこにでもあること📝。だけど三船事務長は『肖像』の段階で食い逃げ三船になってないみたいなのは彼なりに踏ん張ってたと思われる。

No.87 16/07/24 10:00
小説大好き 

現実に速水先生みたいに“神”に選ばれた医師はそうはいないし『伝説』『凱旋』『極北ラプソディ』みたいな活躍はそうはないと思うけどないわけではない。
速水先生みたいに辞表を常に用意してる医師もまたそういないでしょう。
だけど死因が不明な事例もある。それを見逃さないことも必要。
だからAiが必要になる。

No.86 16/07/24 05:57
小説大好き 

『凱旋』でちょっと退屈なのは田口先生が沼田先生率いるエシックスに対するため書類作りをしなくてはならずなおかつエシックスコミュニティ、速水先生への査問会議、Ai導入への意見会議など大人の事情による会議が多いこと。
動きは前半は少ない📝。
後半なってから徐々に本題のひとつである速水先生の収賄疑惑で動きある。白鳥さんとその命で動いてる姫宮香織によって📝。
『凱旋』内でいつ姫宮香織がその情報を手に入れたか謎でもある📝。
救命救急で24時間ひとがいる病棟で目的の情報を手に入れるのは只者ではない。

No.85 16/07/23 12:20
小説大好き 

速水先生が命を救う天才なのは『伝説』『凱旋』だけでなく『極北ラプソディ』でも書かれてる📝。
命が危うい桃倉センター長を救うためにヘリパイロットにローターの回転を止めてヘリコプターを自由降下させろという。
『極北ラプソディ』の屈指のアクション描写。
そのおかげでヘリパイロットと管制を担当する人物は大人の対応を会社にしなくてはならない。
速水先生と雪見市のドクターヘリを守るため。
速水先生に関わると何かは捨てないとならないみたいな運命。

No.84 16/07/23 08:44
小説大好き 

病院内の院内事情は小説やドラマほどではないにせよいろいろな事情はあるでしょうか。
つい病院の建物を見ると『桜宮サーガ』シリーズがよぎる。
それだけ私が身近に感じてると思う。
病院にお世話にならない人はいないわけだし。

No.83 16/07/23 05:58
小説大好き 

エシックスコミュニティのその後の顛末は書かれてないにしてもおそらく速水先生がコテンパンにしたから勢いは潜めたでしょう。
とんだ置き土産を残して速水先生は北海道にいったもの。
沼田先生派の神田技師が田口先生に一礼するくらいの礼儀が後にあることからうかつに田口先生とその旧友、あるいは不定愁訴外来(藤原看護師によるナースネット)を注視してる。もしくは警戒して手を出せないのではと思う。
沼田先生は速水先生収賄については告発文書一枚だけで彼を陥れようとしたのが詰めが甘すぎた。
医者としては優秀とは思うけど小児にとってはよくない医者かもしれない。

No.82 16/07/22 19:35
小説大好き 

どんなに病院の対応が誠心誠意真心あっても医療ミスや事故はある。
『沈黙』の由紀さんもしくは『凱旋』の助けられなかった救急患者のように。
現実は非情。
『桜宮サーガ』を読むと“生・老・病・死”をふしぎと身近に感じる📝。
『伝説』や『凱旋』の救命救急の活躍は現場がいつも必死であるのを伝えてる📝。

No.81 16/07/22 14:39
小説大好き 

『伝説』の短編三編もあんがい読める。
すべて速水先生が主人公格に見えてしまうくらい存在感ある。
だけど速水先生が北海道に行った後を任された佐藤先生や如月翔子らの苦労は必死。
『モルフェウスの領域』では救命救急は縮小されたかで一抹の寂しさは否めない。
だけどそこにも佐藤先生の胸の内に速水先生は存在している📝。

No.80 16/07/22 13:54
小説大好き 

ある程度、花房さんにしたら『凱旋』の段階で速水先生と別れるつもりであったんでしょう。
だけど『極北ラプソディ』で何らかの形で再会し一時であるにせよ同棲や同居してた。だけど速水先生が救命救急一筋なひとであったために今度こそ別れようと決心した。
極北市民病院にはマスコミに叩かれ孤軍奮闘するかつて愛したであろう世良先生がいる。
速水先生か世良先生か迷ったとは思う。
だけどどこかで選ばないと後悔するから世良先生のドクターヘリ研修に参加した。
『桜宮サーガ』は読み方がいろいろできるシリーズになってる📖。

No.79 16/07/22 11:24
小説大好き 

『凱旋』で速水先生がチュッパチャプスの費用を反省してたとしたら雪見市救命救急センターのどこか一室にチュッパチャプスの箱買いした箱があるはず(笑)。
『極北ラプソディ』でも相変わらずチュッパチャプスを舐める描写があるからおそらくは費用として明記されてる可能性もまたある📝。
おそらく高階病院長と桃倉センター長の間で速水先生のわがままを通すくらいの約束はあったと思うからチュッパチャプス代くらいは見逃してると思われる。
速水先生の個人的ストレスを緩和するためにチュッパチャプスがいるんでしょう(笑)。

No.78 16/07/22 09:35
小説大好き 

医療が昭和と平成では癌告知も救急対応もまた異なる📝。
『凱旋』での高階病院長不在ななか起こる緊急自体、『伝説』の物語もまたドラマティックだけどそれを想起させる展開。
『伝説』『凱旋』の速水先生の活躍は将軍でありヒロイックだけど失われる命の描写はいたたまれない。
だけど『凱旋』では功労者である速水先生を罷免せざる得ない状況になる。それをどうにか助けようとする田口先生。
『沈黙』『凱旋』は同じ時間の中の物語だけどまったく印象を異にする📖📖。
その都度、海堂尊先生の伝えたいテーマは考えることにつながる📝。

No.77 16/07/22 07:11
小説大好き 

東城医大においてのエシックスコミュニティは半ば無用の組織。
もちろん倫理的判断は組織に必要。だけどエシックスコミュニティは処罰権を持たないという。
もし沼田先生が処罰権を行使する立場にいたら『凱旋』で速水先生は懲戒免職は確実だった。
追求することはできても処罰権がなかったからなにもできなかったに過ぎない。
『栄光』『沈黙』『凱旋』を経て田口先生の名前が徐々に広がっていってる📝。
兵藤くんはともかくとして田口先生を認めていってたのは『栄光』の桐生先生、まったく真逆かつ速水先生とは少し意味が異なるヒーロー性質を持った人物だけど人を見る目はある。
『凱旋』の沼田先生も田口先生(背後にいる藤原看護師あって)がやり手であるのは物語の早い段階では認めてはいる。不本意ではあるだろうけど。
だけどエシックスコミュニティが東城医大の足を引っ張るのはいかがなものか(--;)。
頭脳を少し違った道に使ってしまったゆえの悲喜劇な人物。

No.76 16/07/22 04:54
小説大好き 

日本が医療において遅れがあるのもまた事実。
現場の声を官僚が反映しない。それでもここ何年かは医療の形態が変わってきてるのも事実。
少しずつは変わってきてると思う。
『凱旋』での沼田先生たちエシックスコミュニティは悪役としてはいささか小物。アメリカ・ハーバードを標準にしてると謳いながら東城医大の現場においてはなにもしてないに等しい。
速水先生みたいにルールを逸脱するのは問題あるけど現場においては臨機応変もまた必要。
医療はお金がかかるし採算が取れないのもまた事実。だけど患者を生かすためには必要。

No.75 16/07/21 14:46
小説大好き 

『輝天炎上』のボーナストラックに収録されてる高階病院長と速水先生のやりとりがそれぞれおもしろい📝。
『凱旋』後の本音と建前のやりとりということでしょうか。
それぞれどちらも相手に似たところあり苦手なところあり。相似形かもしくは同族嫌悪か←そこまでではないにせよ。
けど最後にいいところを持っていくのは『凱旋』のヒロイン。直接は出てこないままエンドだけど。

No.74 16/07/21 13:59
小説大好き 

『桜宮サーガ』は物語の本筋は別にしても人物の顛末が別の作品で語られることもある📖。
花房さんを視点にした場合『ブラックペアン1988』で世良先生とデートあり、時をまたいで『ジェネラル・ルージュの凱旋』での速水先生との一幕、再び時と場所をまたいでの『極北ラプソディ』。
『極北ラプソディ』においても速水・花房コンビは救命救急において健在ながらもまさかの世良先生とのハッピーエンド❤。
昭和バブル期から平成21世紀へと長い道のりの恋愛❤。
人物をおっかけながら物語が読めるのもひとつのたのしさ📖。

No.73 16/07/21 13:28
小説大好き 

『凱旋』で花房師長が内部告発文書を出したきっかけは速水先生と男女関係にならなかったもしくはうまくいかなかったのがきっかけでしょうか?
仮に外部の病院に異動するにしても辞職しなくてはならない。
また世良先生を探すにしてもきっかけがない←これはある程度、病院や看護師同士のつながりあれば不可能ではないと思う。世良先生のマスコミ出たがり敵にまわすことから居場所は特定もできる。
だけど『凱旋』を花房師長側の物語として見たら速水先生とのつながりを自ら切るためなら納得もいく。
けど物語の序盤だけではその影さえ見えないから厄介📝。

No.72 16/07/21 07:16
小説大好き 

沼田先生たちのエシックスコミュニティが東城医大の弊害のひとつなのもまた事実。
評判の悪さにおいてはおそらくこの上ない。
だけど必ずしも黒崎教授が沼田先生やエシックスコミュニティを推してるわけではないのは『伝説』や後々の物語の顛末を知ればわかること📝。
だけど組織内対立としては必要な一面もある🏥。
比較かどうかべつにしても三船事務長の厚労省役人としての杓子定規もある。
だけどエシックスコミュニティが半ば異常なのもある。ことごとく提案を下げていく。
エシックスコミュニティに明確に反発の意思を示してるのは田口先生の旧友でもある放射線技科の島津先生またはがんがんトンネルの魔人📝。
島津先生の部下である神田技師は沼田先生のグループのひとり。
『伝説』では反発の意思を示すものの『伝説』以降は会釈する程度の礼儀を田口先生にわきまえる。

No.71 16/07/21 06:57
小説大好き 

『伝説』が発売された当時よりは現実においてのドクターヘリの配備は進んでる。
なおかつ訓練などのニュースを目にする機会もある。
だけど現実に日本全土をカバーしてるかといえばそれは互いの地方地域でカバーしてるのが実情。
なかなかすべてをカバーするには至ってない。
ドクターヘリが離発着する場も現実には限られる←『極北ラプソディ』に詳しく描写ある📝📖⛄。

No.70 16/07/21 06:18
小説大好き 

『ジェネラル・ルージュの凱旋』で白鳥さんが三船事務長を“食い逃げ三船”と言ったのはある程度は事実でしょ。
だけど『ケルベロスの肖像』の時点や前後で逃げよう思えばたぶんにとんずらできたでしょう。
だけど彼はそうしなかった。Aiセンターをきっかけに東城医大の予算(の一部)が白鳥さんが握ってるから言い訳できない余地はあったしある程度の理解は示したとも考えられる。大人の事情として📝。
東城医大が経営難なことは『沈黙』の小児科、『凱旋』の救命救急の二本柱ですでに沈没寸前。
結果的には時代の流れや東城医大の経営の難しさからある程度切り離される。
昭和時代のバブル期のように巨大肥大化した組織のようにはならない。
『極北クレイマー』から『極北ラプソディ』の極北市民病院同様にある程度、組織として縮小化しなくてはならない。
必要性ある医療や業務は最低限残しながらやりくりしていく。
けど『チーム・バチスタの栄光』でその兆候はすでにあったと思われる。
病院長室より患者やお客さんあるいは医学生のための展望レストラン🍴が病院長室より“上”にある現実📝🍴。

No.69 16/07/21 05:26
小説大好き 

『桜宮サーガ』においても役人には様々なタイプがいる。フィクションではあるしデフォルメもあるけど(苦笑)。
白鳥さんみたいに型破りな人物はおそらく現実にはいないし現実にいたらそれこそ霞ヶ関官僚(候補)になるのはむずかしい。
加納警視正みたいにキャリアでありながら『踊る大捜査線』のノンキャリアみたいに足まわりが軽いキャリアも現実に理解はあるだろうけど。
白鳥さんの唯一の部下である姫宮香織は有能ではあるが一見、どんくさい印象。それは第一印象なだけ。中身は有能かつ優秀。けど杓子定規。
東城医大の財布を預かる三船事務長にしても役人として体裁もあるから杓子定規な一面はある。
だけど三船事務長は現場を速水先生に見せられたことで少し考え方を軌道修正してる模様。
だけど東城医大が作品内で幾多の事件に遭うなかで経営難なことを事務屋や病院長に近しい者として一応の理解は示す。
加納警視正は東城医大にある一定のシンパシーを持ち三船事務長にしても東城医大を潰さないように配慮はする。
官僚や役人なりの距離の取り方は見えてしまうのは大人や官僚の事情からやむ無しというのもある。

エリート街道を歩く八神課長はなんだかんだで白鳥さんから“ハシゴ外し”される。
エリート故の悲喜劇。

『イノセント・ゲリラの祝祭』において役人が良くも悪くも杓子定規や“仏つくって魂入れず”の箱モノ事業の本質が書かれてる📝🏢。
白鳥さんだけが作品内で型破り。税金を使ってることに変わりないけど。

No.68 16/07/20 19:36
小説大好き 

『桜宮サーガ』の登場人物のフルネームはなかなか出てこないorz。
そもそもフルネームで呼ばれるのは初登場時くらいか後でちょっとさりげなく出る程度。
登場人物の多いこと📝。
いくつかの物語は重なったりリンクしたりするけどリンクする頃には忘れかけてる(笑)。
『ケルベロスの肖像』や『輝天炎上』は集大成的だからともかく📝。
よほどファンやマニアでないとフルネームで名前は出てこない。

No.67 16/07/20 10:12
小説大好き 

『ジェネラル・ルージュの凱旋』でエシックスコミュニティが大学病院でのAIの有用性を示すきっかけもしくは白鳥さんは利用してる(笑)。
『バチスタ』『ナイチンゲール』『ジェネラル』という三編でもまだまだAIが浸透してなかった実情📝。

No.66 16/07/20 05:34
小説大好き 

『ジェネラル・ルージュの凱旋』はすでに物語内の時代は平成なのに昭和時代の悪癖をわずかに残してる。
メディカル・アソシエイツから収賄を受けたと疑惑ある速水先生。
しかし誰が告発したのかと意外な真相📝。
『伝説』での一幕を語る黒崎教授は『凱旋』においてはここは唯一といっていいくらい格好見せ場。
少なくとも組織内対立はありながらも高階病院長を追い出したり高階病院長グループを排除という動きはないというのが黒崎教授の意思と思われる。
組織内対立が必要不可欠もしくは必要悪として存在してるとも考えられる🏥。

No.65 16/07/20 00:35
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『凱旋』においての速水先生の経済感覚がないというのは大学病院を支えるという意味では破綻してるのもまた事実。
だけど黒崎教授が速水先生を相容れない存在であり互いに交わることがなくても速水先生が桜宮の医療において必要な存在と心中認めてるのもまた事実📝。
速水先生はわがままではあるし自らが処分されることに当初は体裁を取り繕わない。
気にいらないのは相手が自分と同じ土俵に入らないで処分しようとする姿勢。
結果的に速水先生は田口先生と高階病院長により飛ばされる形で処分されるが、彼は遠い北海道の地で念願のドクターヘリを手にする📝。

No.64 16/07/19 18:27
小説大好き 

三船事務長なりに東城医大もしくは高階病院長に好感はあるでしょう。
事務屋で厚労省からの役人としても自分が派遣や出向してる病院がつぶれたとあっては立場ない。
速水先生とは経済感覚の有無ではじめは水と油。
互いに相容れない。
そんななかでの速水先生の収賄問題。三船事務長は白鳥さんと違って役人としてはまあまっとう。
『ジェネラル・ルージュの凱旋』当時はAIが浸透してないことが伝わる。
速水先生みたいにつねに辞表を胸に秘めてるなんてことはできない📝。

No.63 16/07/19 17:28
小説大好き 

『桜宮サーガ』の本を読み出してから病院や医療関係のニュースに目を向けるようになった。
以前はほとんど見聞しなかったけどフィクションとはいえ現実に通じてることと思う📖。

No.62 16/07/19 17:22
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『ジェネラル・ルージュの凱旋』、物語の本筋とは別に姫宮香織の存在が目を惹く。
『沈黙』『凱旋』ともに『螺鈿迷宮』へとつながる道筋📝。

No.61 16/07/19 15:00
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『ナイチンゲールの沈黙』『ジェネラル・ルージュの凱旋』『ケルベロスの肖像』『輝天炎上』の物語の構成は面白い。
それぞれ物語の時間軸は同じながらまさに表裏一体。
時間経過はほぼ同じで行き交う人物もだいたい同じなのに内容は異なる📝。
『ジェネラル・ルージュの凱旋』の硬派な内容もまたおもしろい。
海堂尊先生の本は文庫では<上下>にわかれてるから<上>の段階では問題提議が主になるけどこれがないと後々、<下>で完結しない📖。
<上>は動きは少ないけどじっくり物語が入ってくるφ(..)。

No.60 16/07/19 14:05
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『ナイチンゲールの沈黙』は医療サスペンスでもあるけど浜田小夜、牧村瑞人、杉山由紀の関係や描写がロマンチック。
杉山由紀の存在が一際輝く✨。
彼女は未来はなかったけど彼女が牧村瑞人に託したモノはたしかにあったと思う🎁。

対して『ジェネラル・ルージュの凱旋』は硬派。こちらも速水先生と如月翔子のロマンあるけど。
内容が速水先生の収賄容疑📝。
これに田口先生は『ナイチンゲールの沈黙』とはちがう形で挑まないとならない。
病院経営が赤字なのが『ナイチンゲールの沈黙』『ジェネラル・ルージュの凱旋』で浮き彫りになる🏥。

No.59 16/07/19 11:04
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『ジェネラル・ルージュの凱旋』だけを読むと速水先生と花房さんがくっつくように見えながら『ブラックペアン1988』では花房さんは世良先生とデートしてる。そして時と場所をまたいで『極北ラプソディ』で世良先生と花房さんは再会しハッピーエンドとなる❤。
『桜宮サーガ』は誰もが主役でありヒロインであるという良い例のひとつ。現実にも通じると思うけどなかなかフィクションみたいにはなりにくい。
だけど『桜宮サーガ』においては恋愛はたぶんどこかにそして誰にでもあるんだと思う❤💔📝。
だから田口先生や今中先生にもあると思う。
今中先生はドラマ版『極北ラプソディ』ではあったらしいけど未見。

No.58 16/07/19 10:40
小説大好き 

『桜宮サーガ』は物語がいろいろなところでつながってる。
直接間接的にその人物を相手が知っていよう知らなかろうとつながりを持たせてる。
速水先生のチュッパチャプスもひとつのアイテム。『極北ラプソディ』で今中先生は速水先生を目の当たりにしてキョトンとするし『モルフェウスの領域』でも佐藤先生の話をうかがった涼子はどう話題につっこみしたらいいか瞬間なやむ。
チュッパチャプスはあくまで速水先生が甘いモノ好きかストレス解消みたいなモノのアイテムのひとつ。小道具📝。
だけどその人物をあらわす最適なアイテム。

No.57 16/07/19 09:24
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『チーム・バチスタの栄光』によるバチスタ・スキャンダルで田口先生の評判が広がってるのわかる(苦笑)。
もちろん田口先生が権力を持ってるわけでも振りかざしてるわけでもないけど如月翔子ら現場の看護師たちには尾ひれがついてる評判。
『ナイチンゲールの沈黙』と『ジェネラル・ルージュの凱旋』は同じ時間内の同じ人物たちが行き交うなかの異なるふたつの物語📖📖。

No.56 16/07/19 07:04
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碧翠院桜宮病院をつぶすという行為はある一面においては正しい。
しかし結果的に光も闇も取り込めば耐えきれず自ら重荷となる。
東城医大が出した結論は桜宮すみれ小百合姉妹から憎しみを買ったが故にたびたび小百合と斑鳩室長から手を出されることになる。
『ケルベロスの肖像』で東城医大が高階病院長が過去の医療ミスが露になったのはやむを得ない。
だけど『ナイチンゲールの沈黙』の浜田小夜のように桜宮家の“闇”に取り込まれた者もいる。
ふつうに自首をしとけば『ナイチンゲールの沈黙』=ナイチンゲール・クライシスは大事には至ってない事件。
『ナイチンゲールの沈黙』は『螺鈿迷宮』への序章でもある📝。

No.55 16/07/19 05:26
小説大好き 

田口先生は何らかの形で桜宮すみれとは結ばれなかった。
だけど田口先生が男らしくないかといえばそうではないと思う。『ナイチンゲールの沈黙』で牧村瑞人を押さえて男として時に我慢することを諭す姿勢もまた男📝。
たしかに一見、冴えないし優柔不断な一面あるけどそれはおもてなだけでちゃんと時に内に秘めてる意思はまわりに見せてる。
白鳥さんみたいにいけいけではないし速水先生みたい救急医療の“神”に選ばれたわけでもないけど。
少なくても『ケルベロスの肖像』で桜宮小百合が卑下すべき男性ではない。

No.54 16/07/18 16:01
小説大好き 

実際に白鳥さんが調査して実際に潰れたの碧翠院桜宮病院くらい。
『極北クレイマー』の舞台である極北市民病院は本来は白鳥さん自ら出向こうとしてたのを唯一の部下でる姫宮香織がなんとか堪えさせてた。
姫宮香織がなんとかいったところで程度はあの程度で済んだといえる。
だけど白鳥さん自らが出向いてたら後の事態がどうなっただろう。
西園寺小百合(桜宮すみれ)に後だしじゃんけんをされて極北市民病院と三枝久広先生はダメージを受け逮捕された。
ただ後々に斑鳩室長のやり方は批判を受けたんだと思う。

No.53 16/07/18 08:49
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海堂尊先生は意図して内山聖美先生みたいにちょっと小児科を甘く見てる先生や看護師などもいるということでしょう📝。
必ずしても聖人君子のように人物たちは書かれてないのも特徴。
田口先生のように愚痴外来を大学病院の片隅でしながら病院長や白鳥さんのムリを聞く。
あらためて読むと白鳥さんから田口先生へのルートはできてる。ある意味、高階病院長もしくは田口先生みずからがクッションになるかのように。
白鳥さんは『ナイチンゲールの沈黙』および『ジェネラル・ルージュの凱旋』と同時間内で動く物語のなか東城医大を動き回る。
基本は事件捜査だけど速水先生や島津先生と接触を持つことになる。
白鳥さんはたしかに他人に不愉快を与える人物ではある。ペンペン草も生えないくらい『バチスタ』にあったけど本当にそうだろうか思う。
たしかに生えないくらいのダメージを人物や組織は衝撃はあった。だけど瞬間ないし直後にある程度なのでは?と思う。
東城医大は鳴海先生という人物をバチスタ・スキャンダルで失った。
代わりにAIセンター推進という動きが後々、物語に浮上してくる📝。
田口先生は霞ヶ関の会議に出ることになる。
“身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあり”を体現してる印象もある。

No.52 16/07/18 04:48
小説大好き 

『ナイチンゲールの沈黙』で語られる共感覚。
だけど水落冴子さんの歌声は人間の負の感覚や恐怖、マイナス感情などを起因させる。
対して浜田小夜の歌声は他人におなじ映像を見させることができる。
“共感覚”がどの程度、科学的に研究されてるかはわからないけど。
海堂尊先生は『チーム・バチスタの栄光』か初期作品からいろいろなアプローチを試みながらなおかつ医療現場の問題提示もしてる。
『ナイチンゲールの沈黙』は不幸が重なったことと言うことはかんたんだけど不幸を防ぐことも医療現場において大切。

No.51 16/07/17 09:44
小説大好き 

『田口白鳥シリーズ』および『螺鈿迷宮』を通したら白鳥さんのやり方は正攻法ではない。
常に前向きかつ強引、とはいえ一見的に論理が破綻させながら実は合理が叶ってる。
やり方としてはほめられたものではないが。だけど事件解決や難題を解決するためにはやむを得ない。
けどバチスタ・スキャンダルからナイチンゲール・クライシスにいたるまで田口先生と藤原看護師との距離はあらためて読むと人間関係が近づいてる。
白鳥さんによって胸や心が傷つく人物いれば救われる人物もまたいる❤💔。

No.50 16/07/17 06:19
小説大好き 

加納警視正と玉村刑事の登場で背景に警察の存在が見えてくる『ナイチンゲールの沈黙』。
同時に『ウルトラマン』のパロディ特撮作品である『ハイパーマン・バッカス』それを愛するアツシ少年。
今作品のみの登場と思われる薄幸のヒロイン由紀。
小児科医療に関わる問題が殺人事件を絡めながら浮き彫りになっていく📝。
法医学とAiとの関係性。官僚と医療の相性の悪さなど後々のシリーズで明確になっていくことが提示されていく📝。
『ナイチンゲールの沈黙』自体は牧村瑞人の父親を誰が殺したかがメインテーマ。
AiにならぶDMA(デジタル・ムービー・アナリシス)の登場。この機器は『アリアドネの弾丸』でも活躍するメカニック。

No.49 16/07/16 15:03
小説大好き 

気をつけて読めば主人公である田口先生のエピソードを聞く人物によって異なることに気づく。
同性異性のちがいだけでもかなり印象が異なる👂。

No.47 16/07/16 08:58
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『ナイチンゲールの沈黙』から少しずつ他作品へ派生する伏線がでてくる📝。
(桜宮)巌雄先生の名前が出てきたことで『螺鈿迷宮』、加納警視正自身の登場で霞ヶ関と官僚に繋がる線これは斑鳩室長につながってゆく📝。
さりげなく鑑識の棚橋という人物がでてくるけど私の内では印象が薄かった(苦笑い)。
『輝天炎上』ででてくるまでほぼ忘れてた。
『桜宮サーガ』全般にいえるけど脇役と思われる人物が別作品では主役になることがある📖。

No.46 16/07/16 06:41
小説大好き 

田口先生の評価は舞台である東城医大のなかでは高いと思われる。
もちろん本人としては出世欲は微塵もないだろうけど。「チーム・バチスタの栄光」のラストでほんの少しささやかに思う程度。
だけど病院内では人物評とは別に高階病院長から使い勝手もよく重宝されてるとまわりが思うくらいの評価はある。イコールそれが能力評価かはまた微妙だけど。
組織に属しながら不定愁訴外来はほぼ窓際に近い組織から外れたところ。
それでも病院内からは不定愁訴外来は必要不可欠でもあるとされる📝。
東城医大には個性的な人物が揃ってる大学病院。
海堂尊先生が書く人物は誰もが魅力的。性別や老若男女に関係なく📝。
たぶんにデフォルメされながらもとになった人物がいてもふしぎでないと思う。

No.45 16/07/16 04:57
小説大好き 

作品中で沼田先生の心療内科の実態は書かれてないから不明瞭。
沼田先生が優秀な先生であるのはたぶんに間違いない。
だけど『桜宮サーガ』では誰しもが必ず“先生”としておさまっていない一面もありどこか欠点もあり院内評価や情報が生きている。
田口先生が愚痴外来を利用してる患者さんの気持ちを和らげながら彼らが愚痴外来を卒業していく評判の院内評価もあるということ📝。
田口先生とて典型的な大人であるという点もある。自らがまわりから高い評価を得てるのはなかなか受け入れない。

No.44 16/07/15 21:54
小説大好き 

『ナイチンゲールの沈黙』と『輝天炎上』から察するに浜田小夜が桜宮家に一時的に引き取られた時期に城崎さんはすでに家を出奔してたかあるいは医学を勉強すると嘘ついて出てた。
城崎さんが実は桜宮家の家族というのが『輝天炎上』で明らかになる。だけど浜田小夜と面識はなかった。
だけど桜宮の血か運命みたいな何かがふたりを引き寄せたのかも知れない📝。

No.43 16/07/15 07:18
小説大好き 

『ナイチンゲールの沈黙』の頃はまだバチスタ・スキャンダルから回復した余裕が高階病院長に見える。
だけど『ケルベロスの肖像』に至る頃にはそんな余裕さえなく大学病院経営が切羽詰まった危機的状況にさえなる。
『ナイチンゲールの沈黙』のヒロイン浜田小夜が桜宮家に関わる者として彼女に闇があった見抜けさもなかったのもある。
桜宮家の闇はもしかしたら至るところに及んでるのではと思わなくもない。考えすぎやオーバーだろうけど。
ただ『桜宮サーガ』が一種の『シムシティ』としたら現実にも目に映らないだけで光と闇が交錯してなおかつ目に見えない日常と非日常あって目に見えない作為や不可抗力によって日々、過ごしてるのではと重なる📝。
大学病院や医療センター、町の診療所なども人々や時間の積み重ねで成り立ってる。
『桜宮サーガ』は架空ではあるけどそばに在る現実と変わらない📖。

No.42 16/07/15 03:59
小説大好き 

シリーズを通して読むと田口先生の不定愁訴外来(愚痴外来)の患者数が一定してないのも伝わる。
時系列の変化と共に浮き沈みがある。
これは東城医大の各科の先生たちが不定愁訴外来に自分たちの患者があちらに行ってしまうのを懸念し患者の接し方が変わったから。
各科の先生たちが患者の言い分をクレーマーとして扱わなくなったと思われる📝。
不定愁訴外来を毎日にしたら田口先生の労働力はとてつもないモノになると思う。
基本的に週三日のなか高階病院長を通した白鳥さんからのオファー、Aiに関わる会議、リスクマネジメント委員会を兼ねているわけだからとてもではないけど不定愁訴外来を毎日というのはまず不可能。
会議に不慣れな田口先生でも会議に出席し発言しなくてはならない。
不定愁訴外来みたいな科が病院において必要と海堂尊先生が警鐘ないしメッセージは流してるとも思う📝。
だけど現代社会において相手の愚痴や不満、批判など聞いて過ごす仕事は治療も兼ねているとはいえむずかしいと思う。
それだけ現代社会が人間の内面、特に心に負担がかかってると思う❤。
田口先生は愚痴が言いたい時は島津先生のもとに寄ってはAi絡みで相談してるわけだし。

No.41 16/07/15 03:28
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』のラストで田口先生は高階病院長に一生、頭が上がらないと思いながら『ケルベロスの肖像』ではそれまで白鳥さんから伝授されたアクティヴ・フェーズを駆使して逆に高階病院長をやり込める(笑)。
『ケルベロスの肖像』でAiセンター長でもある田口先生の“部下”に自らなってしまった高階病院長の敗因でもある📝。
一時的や緊急事態的措置があるにせよ上司が自ら部下の部下になってしまった高階病院長の人柄でもあると思うけど『チーム・バチスタの栄光』から『アリアドネの弾丸』までに田口先生と白鳥さんが名コンビになり田口先生は技量を身につけた結果でもある。
『チーム・バチスタの栄光』から望まないにせよ出世するきっかけを高階病院長は与えてたしなおかつ実行してしまった。
まあ大人社会の条件として必要不可欠な仕事を部下にさせてなにもなかったでは体裁が悪いのもある。大人の事情を汲んでる。

No.40 16/07/15 03:13
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』で犯人であった氷室先生の心境は狡猾かつ冷酷冷静であり残忍。
だけど彼の気持ちは彼でしかわからないのかも知れない謎を秘めてる。
バチスタ裁判は『イノセント・ゲリラの祝祭』『極北クレイマー』の劇中でもマスコミを通して報道という形で触れられている。
だけどそれは経過報告でしかなく誰も氷室の本当の姿を追ったものではない。

No.39 16/07/14 19:53
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『チーム・バチスタの栄光』の時は患者の話を聞いてるだけとはいいながらも『ケルベロスの肖像』の時みたいにクレーマー患者には時には思いきった方法をする時も愚痴外来には稀にある。
『ケルベロスの肖像』での患者対応はあくまで最終手段でしょう。嘘も方便、愚痴外来は患者さんの愚痴や不満を聞くことが清涼剤でありストレス、不満解消。
患者さんが不満を感じなくなれば彼らは愚痴外来を卒業。
田口先生のお仕事がひとすじ縄でいかないのも伝わる。

No.38 16/07/14 18:13
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『チーム・バチスタの栄光』で白鳥さん以外にAiの存在を理解してるのは鳴海先生だけ。
もし登場人物の誰もが知らないなら説明は白鳥さんだけになったでしょう。
鳴海先生はいちおうの理解はあることは示しながらはたしてという疑問も持つ。
解剖医としての立場や判断で気持ちをはっきりさせたくなかった可能性もある📝。
『桜宮サーガ』全般を通しても解剖医はAiには反発ないし否定的。あるいはは不明瞭な言葉や立場で濁す。会議では立場は与えられてるだけのおざなりという印象。
鳴海先生ももしかしたらそんな気持ちだったかもしれない。

No.37 16/07/14 17:05
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『チーム・バチスタの栄光』においてのバチスタ・スキャンダルは東城医大だけでなく『極北シリーズ』の三枝医師にまでおよんでるのを考えたら『桜宮サーガ』の世界では風化してないのではと思う。
あるいは海堂尊先生が風化させるな風化させてはいけないと訴えてる📝。

No.36 16/07/14 16:50
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『チーム・バチスタの栄光』では本当の主役である Ai(オートプシー・イメージング)が出てくるのはクライマックス。
読み方を変えるとAiの前では白鳥さんも脇役もしくはサブポジションでしかないのかも。
『ナイチンゲールの沈黙』からはAiを含めた画像診断の機器や技術がどんどん出てくる。といっても加納警視正愛用でグリフ製作の機器くらいだけど。
『チーム・バチスタの栄光』ではAiはラストのここぞという時に使われてる📝。
キャラとしての主役はたしかに田口先生と白鳥さんだけど、アイテムとしての主役はAi。

No.35 16/07/14 15:50
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白鳥さんはシリーズを通して事件や難題をいろいろなな方面から崩していく。
『螺鈿迷宮』でも顕著📝。
一見、無駄に思えることでもアプローチし白黒はっきりさせてゆく。

No.34 16/07/14 14:32
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白鳥さんはとかくシリーズ通して誰に対してもアクティヴかつ攻撃的。だけど『チーム・バチスタの栄光』のなかでそんな中、不敵な態度を取るのが氷室先生。
あらためて読むと田口先生でなくとゾッとする雰囲気ある。白鳥さんはへこまされるけど懲りない。
前へ突っ込むことで犯人がぼろを出すように仕向けてる感じ。やり方は正攻法ではないけどバチスタ手術の症例ビデオにすべてに目を通す胆力あるのは見事。

No.33 16/07/14 11:44
小説大好き 

黒崎教授は『チーム・バチスタの栄光』や『ジェネラル・ルージュの凱旋』だと組織のこわいNo.2という印象を抱くけどだんだんシリーズが進むうちにコミカルになっていく(笑)。
もちろん過去の確執や組織内の対立はあるけど病院を経営や守るためなら自分を我慢することできる立派な人物に思える。
あえてNo.2に座ることで病院長である高階病院長を睨みまた守ることでもある。
時にコミカルなことができるのも黒崎教授の魅力でしょうね。たぶん📝。
それこそ全力を発揮したら高階病院長たちを排除することができるでしょうけどおそらく自分に大学病院を支えることはできないのを理解してる。
だからNo.2に座してる。また高階病院長みたいな発想はないかもしれない。
よく言えば現実的に対応できる人物📝。

No.32 16/07/14 11:33
小説大好き 

あらためて『チーム・バチスタの栄光』を読むと途中にオカルトの言葉出てくる。
だけど『田口白鳥シリーズ』で“オカルト”が出てきたのは『チーム・バチスタの栄光』と『ケルベロスの肖像』くらいと思う。
物語的には『螺鈿迷宮』は一種のホラーでもあるけど。

No.31 16/07/14 10:07
小説大好き 

白鳥さんに代表されるように実像と虚像がちがうというのも人物描写のひとつ。
田口先生だって冴えない中年医師ではあるけど本人とまわりの評価は解離してる。
田口先生をいちばん評価してるのは高階病院長と白鳥さんでしょう。
だけど院内で彼を知る者はいかに出世しても本質は変わらないという印象📝。

No.30 16/07/14 06:29
小説大好き 

『田口白鳥シリーズ』は白鳥さんが登場すると物語が加速度的にスピーディーになる。
基本的に白鳥さんが攻めの姿勢を貫くからでしょう。同時に他の人物は田口先生や高階病院長ふくめてみなたじたじ。
おおよそ公務員らしくない組織から弾かれた人物。田口先生と真逆だからこそ自由に動かせる性格。
常識的に読めば白鳥さんが物語でおこなうことは非常識極まることだけど📝。

No.29 16/07/14 06:05
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』をあらためて読むと兵藤くんのキャラはおもしろい。
情報に疎い田口先生にとっての“耳”。もちろん若干、情報の歪曲もあるけどそれは笑いの範囲。
だけど『ケルベロスの肖像』を読む限り高階病院長が直接的に彼の前で情報をリークしてるのではと邪推してしまう。
兵藤くんの情報の伝達が早い。なおかつすぐに田口先生に伝えてしまう迅速拙速さ。
かつては田口先生と争った仲にも関わらずなんだかんだ田口先生が身を引いたことがきっかけで逆にに仲良くなるという田口先生と兵藤くん。
しかも白鳥さんからは兵藤くんは田口先生の部下扱い。
兵藤くんはメインに活躍する物語は私が読んだ範囲ではないけど使い勝手はいい人物でしょう📝。
田口先生にとっての情報網であり耳。

No.28 16/07/13 17:40
小説大好き 

その都度、東城医大が危機に陥り弱体化してゆくというのも大学病院のひとつの実態なんでしょう🏥。
大学病院の経営難というの地方が抱える問題のひとつ。『極北シリーズ』と東城医大は事件の様相はちがうけど抱える問題はまた同じ。
白鳥さんと坂田局長、そして厚労省というバックボーンがあるから東城医大は幾多の事件を乗り越えてなんとかやっていけてたと思える。
シリーズ全体(すべての作品はまだまだ読めてないけど)を見ると東城医大と帝華大というライバル関係にありながらも社会に出たら医療ということについては手を組む同志ということでしょうか。
バチスタ・スキャンダルや三枝医師逮捕の件などはシリーズ全体がある程度、把握できるようになるとわずかな波紋が気づかないところで大きな事になってる。

No.27 16/07/13 17:14
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』で鳴海先生が解剖医というのも『桜宮サーガ』全体のひとつのきっかけにもなってることに気づかされる。
Aiと解剖の協力と対立というのも全体のひとつのテーマにもなってると思う。
鳴海先生がバチスタ・スキャンダルで桐生先生と共に東城医大から去るというのもひとつの問題提議にもなってる。
Ai推進派の白鳥さん側から都合はよかったと解釈もまたできる。
だけど解剖医の数が少なくなったことで東城医大が弱体化するのもまた現実。
解剖とAiが共存ができるまでの道程が長いことは各作品で示されてる📝。
バチスタ・スキャンダルに始まる東城医大を巻き込む数々の難題や事件、これらが後々多くの人物たちを巻き込む。

No.26 16/07/13 13:43
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』圧倒的ではないが黒崎教授は愛すべき組織のNo.2として存在感を放つ(笑)。
高階病院長が出ない時は事実上、黒崎教授が外部やマスコミなどに向けて対応する。『アリアドネの弾丸』ではNo.2の存在感を持ちながら病院が渦中の事態にあるならテレビドラマに出るコメディリリーフぶりを披露する。
黒崎教授は東城医大においては必要不可欠な組織対立を促す存在でも院内に対立を持ち込ませることでバランスを保つ担い手。
時に悪役もたぶんにこの人は承知してると思う。敵の敵は味方という意味もあると思われる。
高階病院長がワンマン経営にならない精神的ブレーキになってる可能性もある。
ライバルとして敵視や疎んじながらも東城医大のためには私情を圧し殺し我慢する潔い態度が取れるのもNo.2だからと考える。

No.25 16/07/13 07:40
小説大好き 

ルールを破ってもよいというのはたぶん『ブラックペアン1988』でペアンを患者の体内に残したことを示唆し『ケルベロスの肖像』でいずれ明らかになることさえ示唆してた可能性を含みとしてありそうに思える。
再読してなおさらそう思ったことだけど📝。
過去の医療ミスの悔恨をすでに高階病院長は胸に秘めてたんでしょう。
たぶん……。

No.24 16/07/13 07:10
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』で田口先生の記憶にある邂逅。
口頭試問の会話でいちおうの合格を得た若き田口先生。
ここで今回の再読で気になったのは高階病院長の言う『未来の責務』。
深読みしたら田口先生を未来の東城医大の病院長にすることと取れる。同時にこれ以前に高階病院長は田口先生が病院長になれる器と見抜いていた可能性があるということ。
これは『桜宮サーガ』の中で深い人間関係にふたりがあると示唆してるとも取れる📝。

No.23 16/07/13 06:07
小説大好き 

『桜宮サーガ』全般に言えることだけど(『夢見る黄金地球儀』は除く)医療に携わる者がそれが誰であれ命に関わることを訴えてると思う。
『チーム・バチスタの栄光』は心臓手術、そこで起こる不可解なミステリー📝。
『ジェネラル・ルージュの凱旋(『伝説』の三短編含む)』では救急医療が赤字を出しながらも命を救う行為であるということ。物語が美徳だけではないことも付け加えて。現実に通じること。
『イノセント・ゲリラの祝祭』においても解剖医の実態が語られAi(オートプシー・イメージング)への期待と不信の目。
『桜宮サーガ』全般にあるのは医療が誰のためにあるのかというテーマ。

No.22 16/07/13 05:42
小説大好き 

『チーム・バチスタの栄光』を再読すると田口先生の事情聴取によりバチスタメンバーのそれぞれの人柄や研究テーマ、手術中の動向など浮き彫りになる。
後にわかることだけど白鳥さんの事情聴取にくらべたら物腰がやわらかい。いちおう要点がまとめられてるのは田口先生は白鳥さんにほめられたはずだけど📝。
事情聴取の段階ではまだまだ不明瞭なか異彩を放つのが氷室。
彼だけは様子がちがうことが明確に語られてる。
桐生先生と鳴海先生の関係も早い段階であきらかになる📝。
田口先生は警察や探偵ではないから詰めの甘さはあるのは否めないけど必ずしも彼がしてきた事情聴取による調査がむだではない片鱗を覗かせる。

No.21 16/07/12 20:14
小説大好き 

あらためて『チーム・バチスタの栄光』を読むと田口先生は成りゆきから高階病院長からチーム・バチスタの調査を依頼されたとしか思ってない(苦笑)。
これが後々に東城医大に起こる難題や事件解決に取り組み白鳥さんとの長い付き合いになるとは……。
『ケルベロスの肖像』で高階病院長から次期病院長に推薦されることになるとは。
だけど『モルフェウスの領域』ではまだまだ高階病院長が病院長として続投してることから彼が引退するのはまだ先でしょうね、たぶん。

No.20 16/07/12 16:36
小説大好き 

再び『チーム・バチスタの栄光』から再読開始。
『ケルベロスの肖像』とくらべてよむと田口先生の成長と心境の変化が笑える。

No.19 16/07/01 15:27
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『螺鈿迷宮』の新装版も買いたかったけど同じ内容の本が増えてしまう📖📖📖。
もう少し時期が来てからでも構わないけど(--;)。

No.18 16/07/01 13:27
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田口先生が高階病院長の後継者になる東城医大だけど佐伯前病院長、高階病院長時代とちがうことになるんでしょうか🏥。
佐伯前病院長も高階病院長も剛腕なところはあると思うけど田口先生はまるでタイプがちがう。
もちろん大人しての駆け引きや場の空気を読む良識や賢明さは能力としては目を見張るくらいある。秀逸してる点もある📝。
『モルフェウスの領域』で東城医大がある程度、経営の立て直しは図られたんでしょう。
だけど高階権太は病院長として健在🏥。
おそらくまだまだ鍛えてる期間なんでしょう。高階権太が病院長であることに世間の批判はあったと思われるが暫定的立場かもしれない📝。

No.17 16/06/30 10:35
小説大好き 

天馬くんが東城医大ではなく碧翠院に共感しすみれ先生に近い目線があるのはすみれ先生と親しくなった経緯もあると思う。
だけど『輝天炎上』を読む限りでは東城医大をいちおうは守ってくれたと思いたい。
『輝天炎上』と『ケルベロスの肖像』では天馬くんについての顛末は異なった描写はされてたけど東城医大には通ってたということでいいはずだよね。
『輝天炎上』では別宮葉子さんの視点で失踪してたみたいで終わったからもしかしたら短く深い物語が医大に復帰するまであったと想像もできるけど📝。

No.16 16/06/30 09:11
小説大好き 

海堂尊先生の『螺鈿迷宮』や『輝天炎上』を読むと医学生はサボると留年するし課題も多い。
わからないことも多いけど医学生が大変なのも伝わる🏥。
田口先生たちも麻雀にハマッてたから必ずしも模範的な先輩ではないという一面もある🀄。
天馬大吉、冷泉深雪が今後は東城医大に関わるのか……📝。

No.15 16/06/29 16:44
小説大好き 

海堂尊作品は基本は医療サスペンスの趣あるけど必ずしもそれだけではない。
『夢見る黄金地球儀』みたいな『ルパン三世』を彷彿させる従来型ミステリー📝。『夢見る』は個人的にはちょっと赤川次郎作品に近い雰囲気もあるかな。
最近、読んだ『モルフェウスの領域』はコールド・スリープ(冷凍睡眠)という多分にSF的テーマを盛り込みなおかつコールド・スリープをした者を法律や医療がどうなるかという難しいテーマを含んだ作品。
『モルフェウス』は大人の恋愛も書かれた作品📝❤。

No.14 16/06/29 15:28
小説大好き 

そろそろ学生たちは学期末試験を迎えて終えれば夏休み、夏期休暇とも🌞。
学生のなかで海堂尊作品を読書感想文にする学生はいるんでしょうか?
『チーム・バチスタの栄光』以来、各作品へと派生を広げてゆく海堂ワールド📖。

No.13 16/06/29 15:01
小説大好き 

『螺鈿迷宮』『輝天炎上』では医学生である天馬大吉くんが主役。
ただ過去の時代においても田口先生もやや不真面目であったことから重なるところはある。
田口先生も天馬くんも麻雀好き🀄(笑)。

だけど医学生は課題を考えるのも取材し研究しレポートをまとめるのもある📝。
一見、ラクな学生生活に見えながら物語として読むとそこかしこに苦労は見える📝🏥。

No.12 16/06/29 05:29
小説大好き 

さりげなく『田口白鳥シリーズ』で黒崎教授。この人は東城医大では高階病院長に次ぐNo.2だけど時に敵対し時には病院を守るために協力もやむ無しという人物。
おそらく東城医大にとっては高階病院長派とは対する形での組織運営するうえでの“必要悪”でもある🏥。
だけど一方では『ジェネラル・ルージュの凱旋』でかつて速水先生が医療の“神”に選ばれたことを疎ましく思いながらも認めざる得ない現実を受け入れる器量。
また『アリアドネの弾丸』で東城医大が存続の危機に晒されそうになるなか劇中ドラマ出演をしてるコミカルな一面を見せている📝。
それは田口先生でさえあきれるほど(苦笑)。
組織内の“憎めない悪役”なところがたぶん魅力なんだと思う。

No.11 16/06/28 15:16
小説大好き 

『桜宮サーガ』シリーズを読むと医療が身近に感じるのある🏥。
そういう意味ではいろいろ“ためになる本”。
医者も患者もいろいろあって病気も癌から精神的なものから多くある(--;)。
個人的に好きな一作に『イノセント・ゲリラの祝祭』があるけど官僚主導の会議の表裏がよくわかり伝わる🏢。
官僚会議の実態みたいなのがフィクションとして物語化され実に面白かった📝。

No.10 16/06/28 14:29
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『ケルベロスの肖像』『輝天炎上』に至るまでも各作品間に前史(作品)がある。
そう思うとあんがい読めてない作品もある📖。

No.9 16/06/28 10:31
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海堂尊先生の本にはたまに『ゴジラ』『ガメラ』『ウルトラマン』などに思いを馳せながら、医療とSFの交わりを感じさせる時ある。
むかしのSF映画や『ウルトラマン』などが光り輝いてた時代、だけど医療の現実が如何に空想科学に近づきつつあっても医療従事者たちは悩み苦労している。

ちなみに『極北クレイマー』の主人公の今中先生の着メロは『ゲゲゲの鬼太郎』とこれまた渋いセンスしてる📱。

No.8 16/06/28 04:52
小説大好き 

『輝天炎上』で少しだけど大阪が舞台になるけど官僚の坂田局長も関西の人間らしいけど海堂尊先生はさりげなく関西を意識してる。
たぶん意図したところもあるだろうけど📝。

No.7 16/06/27 15:04
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『桜宮サーガ』シリーズを読んでからニュースで厚労省の名前を耳にすると無意識に意識はしてるかも👂。

No.6 16/06/27 12:16
小説大好き 

けっこうシリーズを二年以上読んだ感じだけど、読むたびに謎が深くおもしろく興味出てくる📖。
いろいろシリーズが派生して人物像が深く見える。
田口先生と今中先生の恋愛も書いてほしい📝❤💔。今中先生は『極北シリーズ』で失恋続き(>_<)。田口先生は過去におそらく桜宮すみれらしい女性とあったらしいけど📝。
気になるところ。

No.5 16/06/27 09:57
小説大好き 

『ナイチンゲールの沈黙』を読むと小児でも癌が発生するこわさ。
そのことに病棟の看護師たちは胸を痛める。
作品内では牧村瑞人、佐々木アツシ少年が描かれる📝🏥。
瑞人少年は後に『アリアドネの弾丸』『夢見る黄金地球儀』で活躍し、佐々木アツシ少年は『モルフェウスの領域』でコールドスリープ(冷凍睡眠)した(された)人物として再登場し各々活躍してゆく📝。

No.4 16/06/27 08:46
小説大好き 

『桜宮サーガ』シリーズ、全体をある程度把握できるようになると宇宙世紀『ガンダムシリーズ』みたいに過去現在未来と時間や場所、各登場人物など様々にいる📝。
シリーズの基礎となる『田口白鳥シリーズ』の舞台となる桜宮市と東城医大、先に触れた『極北シリーズ』の極北市民病院および雪見市救命救急医療センター(あと神威島)、『ジーン・ワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』のマリアクリニック。
これに『螺鈿迷宮』で舞台となる碧翠院。
ドイツ・ブリュッセル🇩も『イノセント・ゲリラの祝祭』でわずかに出てくる。
あと白鳥圭輔・姫宮香織ら若き官僚候補らが舞台となる東京の霞ヶ関🏢。
登場人物は田口先生たちを筆頭とする医療従事者、白鳥圭輔たち官僚、無数にいる老若男女の患者たち。
医療関係に携わる人たち。そこはまた様々な職種の人たち。
どこかで彼らは関わり知らないところで起きた物語がまた別な物語を生む📝。
世界観はもとより人間関係が広い。
そこもまた魅力あり奥が深い📝。

No.3 16/06/26 19:15
小説大好き 

『ジーン・ワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』は描写がかなり女性的。
他のシリーズとちがって女性が主役、舞台は産婦人科、テーマは代理出産、男性の登場人物はかなり少ないというのもある📝。
だけど女性の妊娠、出産(流産)というのは読んで思ったの女性にしかできないことだけど命が生む死ぬことの重さは読んだ後に肩にのし掛かるくらいの重さあった。
そのせいか再読する機会は他の海堂先生の本に比べてかなり少ない。

No.2 16/06/26 14:29
小説大好き 

個人的に共感したのは『極北クレイマー』『極北ラプソディ』のニ作品。
地方地域医療の在り方が切実なほどに伝わる作品📖📖。
今中先生のキャラが『田口白鳥シリーズ』の田口先生に似てるところもありながら彼なりにあえて市民病院に踏みとどまる姿。さえないけど格好よく伝わる。
『極北クレイマー』では室町病院長をはじめ色々な人物に振り回されまた後藤先生や並木梢、三枝広明といった人物に囲まれ少しずつ成長してゆく。
『極北ラプソディ』では『極北クレイマー』の後日談が書かれ破綻した市民病院のなか新たに病院長になった世良先生と共に奔走する(される?)。
『極北ラプソディ』のラストにはそれまでのシリーズとちがって明確な答えはないけど逆にそれが市民病院だからこその庶民や市井の人々に通じるモノがある。
『田口白鳥シリーズ』がハデな事件なのに対し『極北シリーズ』は市井感覚。
『極北ラプソディ』で書かれるドクターヘリの活躍などもあるけどそこはドラマ。
そこもまた読みごたえある。

No.1 16/06/26 13:41
小説大好き0 

『ケルベロスの肖像』『輝天炎上』で一度、物語はクライマックスを迎えた感じしますね。
『輝天炎上』で『ケルベロスの肖像』のトリックが暴かれてるのは実に面白かった。

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