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~夏のかおり~

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  • 匿名(匿名)
  • 17/07/19 23:24(最終更新日時)
  • タグ 友達

~夏のかおり~

夏のはじまり あの日を思い出す。

あなたがいなくなった、あの日。




17/07/10 02:04(スレ作成日時) [RSS]

  • No: 1匿名0(匿名)スレ主更新時刻17/07/10 02:17

    暑い夏の朝、私は3歳になる息子と寝ていた。
    前日に庭の草取りをしたせいか、身体中が痛い。

    まだ完全に目が覚めない私への留めかのように、携帯が鳴り響く。

    「ん?」

    知らない番号。

    普段、知らない番号の電話には出ない。けど、こんな朝だもの、何かあるのかと電話に出た。

    「もしもし」

    「朝早くに申し訳ありません。私はさやかの夫で藤堂です。いつも妻がお世話になっております。」

    「あっ、はい。こちらこそ、仲良くして頂いてありがとうございます。で、今日は何か?」

    「突然のお電話で失礼致します。実は妻が家を出ていきまして。」

    「えっ⁉」

    私は完全に目が覚めた。

  • No: 2匿名(匿名)スレ主更新時刻17/07/10 02:24

    「あの、いつ頃ですか?」

    「昨晩です。朝起きたら居なくなっていました。携帯に何度も掛けてるんですが繋がらないので。もしかしたら、そちらにお邪魔してるんではないかと。お恥ずかしいんですが、妻の知り合いはあなたぐらいしか分からなくて。」

    「こちらには来ていません。」

    「そうですか。」

    凄くガッカリした声の旦那さん。

    「私からもさやかに電話してみます。また何か分かったら連絡します。」

    「お願いします。」



    藤堂さやかは私の友達。
    独身時代、同じ職場で働いていた。私より2歳年上だけど、おっとりした性格のせいか、妹のように思えた。

  • No: 3匿名(匿名)スレ主更新時刻17/07/10 08:34

    看護学校を卒業した私は実家近くの中堅の総合病院に就職した。

    新卒の看護師はまず外来を担当する。

    点滴や注射を行う処置室はパートの先輩看護師達が担当しており、私は診察室で患者さんのカルテを先生に渡し、診察が終わったカルテを医療事務の方に回す。それを延々繰り返す。

    さやかは窓口担当していた。

    毎日顔を合わし、一言、二言話をするようになり、仲良くなっていった。

  • No: 4匿名(匿名)スレ主更新時刻17/07/15 02:20

    私とさやかは、昼休憩の時間を合わせ二人で食堂でランチするようになった。

    日替わりの社食を一緒に食べながら色んな話をした。

    さやかは隣の県出身で、大学進学でこちらに来たこと。
    実家は自営業の中流家庭。弟さんがいること。

    さやかは病院近くのマンションで一人暮らしをしていること。
    彼氏と遠距離恋愛していること。

  • No: 5匿名(匿名)スレ主更新時刻17/07/15 02:28

    他愛ない話が楽しくて、仕事が終わってさやかのマンションに寄る事が日課になっていった。

    そんな日々が半年程過ぎて、さやかは結婚することになった。
    彼氏の転勤に伴い、結婚という事になったみたいだ。

    その彼氏が今の旦那さん。


    寂しい気持ちもあったが、さやかとの友情はずっと続くと信じていた。


  • No: 6匿名(匿名)スレ主更新時刻17/07/15 02:33

    さやかが病院を辞めた。

    昼休憩が長く感じる。
    毎日が退屈に感じる。

    さやかは引っ越して行った。

    「またね」

    「元気でね」

    そう別れたけど、もう会える気がしなかった。

  • No: 7匿名(匿名)スレ主更新時刻17/07/15 02:37

    さやかとは年賀状のやり取りだけになった。結婚2年目に第一子が誕生。

    2年後に第二子。

    写真の中のさやかは変わらず元気そうだった。



    さやかが結婚して5年後、私も結婚し病院を辞めた。

  • No: 8匿名(匿名)スレ主更新時刻17/07/15 02:51

    私は地元を離れ、主人の実家近くに移り住んだ。

    仕事もパートだけど始めた。
    新しい土地にも慣れ、友達も出来た。

    結婚して1年。私は妊娠した。
    悪阻が酷く、パートを辞めた。
    毎日、家の中で寝たきりの状態が続き、私は精神的に参っていた。

    そんな時に、久しぶりにさやかからメールが来た。

    「久しぶり。元気かな?この度、主人の実家近くに家を建てる事になって引っ越します。で、ビックリなんだけど、近くみたいなんだよねー」

    私はすぐに返信した。

    「今悪阻で死亡中。旦那さんの実家どの返?」



    さやかから電話。

    「久しぶり。悪阻キツいんだねー?私も上の子の時、点滴に通ったよ。入院もしたしね。」

    「そうだったんだー。やっぱりみんな大変なんだね」


    1時間くらい電話で話して、私は気持ちが楽になった。

    さやかの旦那さんの実家は今私が住んでいる家から車で10分くらいだった。

  • No: 9匿名(匿名)スレ主更新時刻17/07/19 23:24

    私が妊娠8カ月頃に、さやか達は引っ越して来た。近所だけど、学区なんかは違う。

    安定期に入った私は新居にお邪魔した。5年ぶりのさやかは少しふっくらして優しい二人のママになっていた。

    お互い結婚して久しぶりに会ったせいもあり話が尽きない。
    ただ話す内容は独身時代と変わり、旦那の話や姑、舅の話なんかになった。

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