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知的障害者について

No.9 17/01/11 01:50
社会人3
あ+あ-

≫7

ところが就業体験に来た2人の女性は、とても熱心に働いてくれました。製品が入った箱にシールを貼るという簡単な作業でしたが、本当に真剣に取り組んでくれたのです。それを見たほかの従業員が、「こんなに一生懸命やってくれるんですから、雇ってあげたらどうですか。私たちも面倒を見ますから」と私に言ったのです。それで「2人くらいなら何とかなるかな」と、翌年その女性たちを採用しました。それがわが社の障害者雇用のスタートです。

究極の幸せは「当たり前」の中にある


人間にとっての幸せが「仕事」の中にある
ただこの時点でも、私が知的障害者を雇ったのは決して前向きな理由からではなく、単なるなりゆきのようなものでした。その認識が大きく変わったのは、それから3年ほど経った時のこと。知人の法要に出席した際にその寺の住職と話をする機会があり、私はふと思いついてこんな質問をしてみたのです。

「うちの工場では知的障害者が一生懸命に仕事に取り組んでいます。施設に入って面倒を見てもらえば、今よりずっと楽に暮らせるのに、なぜ彼女たちは毎日工場へ働きに来るのでしょうか」

すると住職はこう答えました。

「人間の究極の幸せは4つあります。1つ目は、人に愛されること。2つ目は、人に褒められること。3つ目は、人の役に立つこと。4つ目は、人に必要とされること。だから障害者の方たちは、施設で大事に保護されるより、企業で働きたいと考えるのです」

その瞬間、私は自分の考えが根本的に間違っていたことに気づきました。人は仕事をして褒められ、人の役に立ち、必要とされるから幸せを感じることができる。仲間に必要とされれば、周囲と愛し愛される関係も築くことができる。だから、彼女たちはあんなに必死になって働こうとするのだと。

私は日ごろから従業員たちに、「今日もよく頑張ったね、ありがとう」と声を掛けていましたが、私にとっては、単なるあいさつにすぎませんでした。でも、知的障害者の人たちは、心からうれしそうな顔をするのです。健常者がごく当たり前だと思っていたことの中に、人間の究極の幸せが存在する。そのことに私自身が気づかされました。

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