注目の話題
婚活する時の服装
これが、ありのままの俺
シングルマザーの恋愛

♂†放課後女装倶楽部†♀

No.1 18/03/11 15:29
作家0
あ+あ-

新年度を迎えたここ新星学園の女生徒愛河皐月。
さらりと伸びた髪、オーソドックスな赤のスカーフや深い青のセーラー服、目鼻立ちはそこらのティーンアイドルにも劣らない美しい少女。歳は今年で十八を迎えるがまだ先。クラスや校内でも一目置かれる彼女だが校内のほとんどは誰も彼女の知られない嗜好がある。
放課後の校舎裏にある古いプレハブ。扉は歴史あるも重ねてか少々ぎこちなく開きその上には古びた木の看板のなかにこうある。
『放課後女装倶楽部』
女装、つまり女の装いをモットーとしたクラブだが例外的にこの部の部長は女生徒がなる。
部室をたずねる者は顧問以外はほとんどいなので皐月はほぼ自分ひとりしか入らない女生徒専用の奥の更衣室に入り制服を脱いでいきキャミソール、ブラジャー、パンティと脱いでいく。
はあ、やっと戻れる。
ロッカーを開けるとそこには白いカッターシャツ、黒い学生ズボン、詰襟がありロッカーの中段に置いたまだ新品同様のシャツ、下着はどうしようかブリーフかトランクス。トランクスかな。
足に通しいかにもやぼったいトランクスに足を通し太腿の辺りはパンティとちがい締め付けはなく開放感があった。
「ん……たまらないな」
ふと声音が男子生徒のように少し低いアルトボイスになりながら自らを抱くようにする。
もし誰かが見ていたらトランクスを着けた変態美少女と思うにちがいない。ブラジャーを外された胸に同じく中段に置いた白い布を巻きつける。いまどきなかなか見ない光景だろう。
「ブラジャーみたいに可愛い柄があればいいけど」
しょせん胸を巻くさらしに時代性や需要を求めてもしかたなく十八歳と程よく発育した胸をちいさく見せるには工夫がいる。脇から肉を寄せゆっくり押しつけさらしの中に包めば胸板がある男子生徒並みだろうか。
「一年の時はさほどなかったのにな」
後はカッターシャツを身につけボタンをひとつひとつ止めていきズボンを履く。詰襟を着けたらいいのだがショートカットではない髪を器用に巻いていき頭の後ろでまとめる。
皐月はロッカーに付けられた鏡に自らを映す。宝塚歌劇のような男装に見劣りするが充分に満足だ。
更衣室を出るとまだ彼らは来てないらしい。新入生に目移りしてるのか。椅子に腰掛け普段なら閉じる足も男装だと気兼ねなしに開いたり机の上にのせれる。
本棚からある一冊の本を手にした。

最初
1レス目(3レス中)
このスレに返信する

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧