注目の話題: 料理が壊滅的な姉; 不倫相手を忘れらず、家庭に向き合えません; ディズニーランドは何歳から一人だけで行ったの？

神童の虚像と実像

レス4　 HIT数 1771 あ+ あ-

猫（ ♀ J8Ounb ）
10/12/22 10:35(最終更新日時)

この物語は基本的にはノンフィクションですが、誠に勝手ながら私本人の実名･所在･出身校等が特定される表現は控えさせて頂きます。従って実在の人物･団体･作品等は一部伏せ字や漢字違いにさせて頂いています。加えて少々都合良く美化し過ぎ⁉かと思う箇所もあります。ご了承下さい。 ――――――――――― ｶﾀｶﾀｶﾀ…ｶﾀｶﾀｶﾀ… PCのキーボードを叩く音が機械的なまでに規則正しく響く。粒の揃った心地良い音。私の指はよく動く。耳も良い。それだけは誰もが驚嘆した。本当にそれだけなんだけど。『あんな子供が、見事なもんだねぇ』記憶の中のあの声は忘れられない。私が生まれて初めて褒められ認められた瞬間だった。それ以前の私はしゃべりが汚いとか、走り方が下手くそだとかそれはそれはよくもまぁという程貶されていたのに。ｶﾀｶﾀｶﾀ…そんなことを思い出しても私の思考も指も乱れる事はない。PCと一体化しているかのように私の指は単音を奏で続けて私の脳は目当ての情報を追う。