スペースシャトル
結婚して夫と子供達と過ごす毎日
周りから見たら たぶん
どこにでもいる普通の女性
そんな女性の生い立ちから現在までを書いてみたいと思います
初めての挑戦なので、小説とは言えないと思いますが頑張って書いていきます
事実をもとにしていますが名前は仮名に、地名、地域は一部変えています
内容上、不快に思われる方はスルーお願いします
知識不足から間違いもあるかと思います
よろしくお願いします
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この日、私はよっちゃんと一緒にいないし話もしなかった
いつもは仲が良いし、私が別室にいれば、必ずよっちゃんが呼びに来た
この日はそれもない
伯母が私を呼びに来た
端の席に座ると伯母が
「麻里ちゃん、そんなとこいないで、よしの隣に座りなさい」
伯母もおかしいと思ったんだろう
綾ちゃんの旦那をどかして私を座らせた
私は無言で食べていた
右手が震えてきた
実咲のことがあってから、嫌な事があると今でもまだ震える
早く帰りたい………
「もうこんな時間か」
よっちゃんが突然言った
時計を見ると夜の八時を過ぎている
また朝から1日だ
私は
「帰りたい」
一言だけ言った
それからの毎日も、またいつもの繰り返し
そんな時、長男が幼稚園の時、仲の良かったお母さんからメールがきた
仲のいいグループの一人が家庭の事情で、実家に帰ることになったのだ
週末にお別れ会をすることになったそうで、急だけど大丈夫かというメールだった
お別れかい=飲み会だ
このメンバーはよっちゃんが仕事から帰ってから、私がいつも飲み会に参加するのを知っている
いつものように少し遅れると返信した
毎日夜中に帰ってくるよっちゃんとは会話が無い
私はよっちゃんに飲み会のことをメールした
返事はもちろん無い
もともと私がメールしても電話をしてくる人だった
よっちゃんからメールは一度も来たことが無い
その日珍しく早く帰ったよっちゃんが
「飲み会行ってこいよ、子供達は俺が見てるから」
私は週末だし実咲と会わずに帰るのか疑ったが、夜に子供だけにするのは心配だ
よっちゃんもその日は早く帰るだろうと思っていた
飲み会の日
集合時間を一時間過ぎた
普通に帰ってくれば、この時間に帰ってくるだろう
伯母の家が事務所になっているから、わざと
「まだいる?」と電話しようかとも思った
いないのがわかっているのに…
電話すれば、よっちゃんが何をしてるか、みんなも知ることになる
でも、出来なかった
よっちゃんをかばってしまった
いつか目が覚めて元に戻る日がくる
私はそう考えていた
電話をすれば実咲とは終わっただろう
伯母はそういうことは絶対に許さないから
だけど、無理に終わらせても続くと思っていた
だからよっちゃんの意志で実咲と終わりにしてくれると願っていた
よっちゃんから電話が来た
「もう少しで帰るから、お前行ってろよ。あんまり待たせちゃ悪いだろ」
それを信じて出かけることにした
店に着いて家に電話をしたが、よっちゃんは帰ってない
それから十分おきぐらいに電話したけど、結局帰ってなかった
お別れ会をした友人の実家は、私の両親と偶然にも同じ市内だった
それがきっかけで仲良くなったのだ
私の両親の今住んでる辺りのことも教えてくれていた
話したいことも沢山あるが落ち着かない
子供達だけだから帰ろうかと考えていたら、家から電話が来た
「あと十分くらいでパパ帰ってくるって」
子供からだった
いったい何を考えてるのか
私はよっちゃんが帰ってこなかったら、また電話するように言った
その後、よっちゃんは帰ってきたらしい
子供達に申し訳なかった
二次会を断り家に帰った
いつもならまだ起きてる時間だ
家に着くと真っ暗だった
よっちゃんは寝てるんだろう
実際は寝室で実咲とメールをしていたのだが…
もう無理かな…
そんなことを考えるようになった
よっちゃんは金がなくなると私に話し掛ける
月々の支払い分はもらえるが、生活費はくれなくなってしまった
私はカードローンでしのぐしかない
自分は良いが、子供達には食べさせなくては…
これからを考えなくちゃ
そう思っても頭が回らない
私は休日は起きることが出来なくなってしまった
微熱が続き体は火傷をしたように痛い
食べ物は喉を通らない
次男の幼稚園は私が送り迎えだし、仕事もある
これだけは無意識にやっていた感じだ
買い物も行っていたが覚えていない
気が付くと車に乗っていたりした
これには自分でも怖くなった
とにかく家にいる時は横になった
私も限界だったのだろう
よっちゃんと離婚するのはどうしても出来なかった
子供には今までと変わらない
だったら、私がいなくなればいい
もう死ぬことしか頭になかった
もう見ることがない、よっちゃんの笑った顔
私はその笑顔が大好きだった
私の大好きな声
私ではなく今は実咲にその声で話し掛けている
今までの楽しかったことが頭に浮かんでくる
自分でもどうしたらいいかわからなくなっていた
ある日
長女が家で頭が痛いと言ってきた
他の二人と違い体質だと思うが、長女は咳や鼻水といった風邪はあまりひかない
その代わり、頭が痛いからと熱を測ると、必ず39度近くまである
本人は慣れてるのかケロッとしてるが、食欲がなさそうなので何か買ってこようと思った
よっちゃんに長女が熱があるから、早く帰ってくるようにメールをした
夜になっても連絡もない
私はよっちゃんに電話した
でない
すぐに切らずに、ずっとコールし続けてやっと出た
「何やってるの!」
「○○の近くのスタンドでガソリン入れてる」
「子供が具合悪いの知ってて心配じゃないの?買い物に行けないから、早く帰ってきてってメールしたでしょ」
私はそう言って電話を切った
店も閉まってしまう
よっちゃんが帰ってきたのは、そのスタンドにいればとっくに家に着く時間よりずっと遅かった
帰ってきて、ごめんもない
それに、今までならよっちゃんが買ってきてくれていた
それも出来ないのか…
大げさかもしれないが、私たちは捨てられた、もう必要ないんだ、そう思った
次の日、長女を病院に連れていくと、インフルエンザだった
薬を飲むと熱も下がり安心だ
そして、その週末
私は寝ないでテレビを見ていた
もちろんよっちゃんはいない
夜中の一時過ぎ、よっちゃんは帰ってきた
私が起きているのを見て驚いていた
「まだ起きてたのか?」
「こんな時間まで何してるの?いつもお酒飲んでて心配しないと思ってる?」
取引先の会議だと言っていた
会議は夜中までやらない
よっちゃんは何も言えなくなりお風呂に入って寝室に行った
よっちゃんが私との事を、どうしたいのかわからない
涙が流れてきた
ずっと泣きたいのに泣けなかった
感情がなかったんだろう
喜怒哀楽なんて私にはなくなっていた
私は、それまで付けていた日記を開いた
そしてよっちゃんと子供達義父母あてに手紙を書いた
義父母には頭に来ることも沢山ある
私が気に入らないことも義父母は本当に悪気がないのだ
自分達のしてる事がおかしいとか本当にわかっていない
たちが悪いというかなんというか
ただ、一つだけ感謝していることがある
智之とのことだ
智之の両親のおかげで、私のことは近所でかなり話題になっていた
当然、義父母の耳にも入る
よっちゃんが知れば乗り込んでいくだろう
私たちには一切、そんな事があることも、わからないようにしてくれていた
今はうちの息子と幸せに暮らしているから、前のことをあれこれ言っても私が可哀相だからと、みんなが私に直接言わないようにもしてくれていた
その事を私は全く地元と関係ないところから聞いていた
それを知っていたから、私も義父母に冷たく出来なかった
今までのお礼とまではいかないが、自分の気持ちを書いた
子供達には
ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいだった
一人一人にその子達のいいところや大好きなところ、色々なことを書いた
書く手が止まってしまう
いい母親ではなかっただろう
だけど私には優しかった子供達
その子達と別れようとしている私は、最低な母親だ
自分の決めた事がいいとは思わない
でも、私はそこまで自分を勝手に追い詰めていたのだろう
弱くてこの状況から逃げることしか考えられなかった
三人とも大好きなパパの事をママは守れなかった
ごめんね
そんな事を思いながら子供達に手紙を書いた
一人一人の赤ちゃんの頃からのことが頭に浮かぶ
もっとこうしてあげたかった、あんな事もしてあげたかった、そんな後悔ばかり思ってしまう
そして、三人にあてた手紙を書き終えた
よっちゃんには…
心の中には恨み辛みが渦巻いているけど、それは書けなかった
私はよっちゃんでなければ離婚しても、その後結婚はしなかっただろう
他にもっといい人がいたかもしれないが、そんな人と会えるとは限らない
具体的にどこがいいのか、正直わからない
ただ男として尊敬できるのは確かだった
不倫されて尊敬もへったくりもないが、実咲のことを除けば、だ
人生のパートナーとして、父親として、たいした不満はない
夫としては妻の気持ちに疎いが、言葉にしないが考えてくれている、そんな人だ
私は理屈ではなく、そんなよっちゃんが大好きだった
手紙を書いていてよっちゃんへの気持ちが、変わらないことに気付いた
だから
今の状況はもう限界だった
いつも他の人と会っていること、最初からわかっていたけど言えなかったこと
それも書いた
私はよっちゃんが離婚する気だと思っていた
だったら
私は
死ぬことを選ぶ
そのつもりで手紙を書き終えた
遺書とはっきり言えるものじゃないが、家族にあてた最初で最後の手紙
涙で紙がぐちゃぐちゃだった
不思議と自分がしようとしてることに恐怖を感じない
今までのほうが生き地獄に感じた
手紙を書いたことで吹っ切れたんだろう
変な言い方だが、死ぬのはいつでも出来る
そんなふうに考えていた
普通の考えが出来なかったんだろう
自分でもわからないが、全部よっちゃんに聞いてから終わりにしよう
そう思ってよっちゃんの携帯を探した
実咲と知り合ってから、携帯は目につく場所に置かなくなった
寝室に行ったがなかった
携帯を目覚し代わりにしてるから、ないのはおかしい
少ししていくとベッドの棚に置いてあった
きっとメールでもしていたんだろう
私は携帯を持ってリビングへ行った
携帯を見て、改めてびっくりした
一日に何十回とメールや通話をしている
仕事中は私は急用じゃないかぎり電話もしなかった
よっちゃんの後輩もの名前もメールの内容に出てきた
みんなそれを知ってて私を見ていたんだろう
私には絶対言わない優しい言葉が並んでいた
実咲からのメールは営業メールとは言えない内容だった
身体中が震えてきた
パンドラの箱をあけてしまった
そんな気がした
何百通というメールのやりとり
この日も寝る前によっちゃんはメールを送っていた
実咲からは今日一日で、合計で六時間もよっちゃんと話していたよと、メールがきていた
ほとんど毎日会ってメールもして、そんなに実咲とは話すのに私とは話さない
それに
私からのメールはすべて削除されていた
私は頭の中が真っ白になってしまった
私の存在自体を消された気がした
気が付くと寝室に行き、よっちゃんを叩き起こしていた
自分でもやってることがわからない
自分じゃないみたいだった
寝呆けているよっちゃんに携帯を投げ付けた
「話があるから下に来て」
私は先に下りていった
少ししてよっちゃんが下りてきた
まだよっちゃんは寝呆けていたし、実咲のことを言われるとは思ってなかった
私は
よっちゃんの頬を平手打ちした
男の人に手を挙げたのは初めてだった
「目が覚めた?」
そう言って携帯を取り上げた
「実咲って人のことを説明して」
私がこう言ってやっと状況がわかったようだ
よっちゃんの話を聞きながら、私は泣いたり怒ったりしていた
感情がコントロールできない
キッチンのカウンターの上にある物を、手当たり次第投げていた
床は傷だらけ、冷蔵庫の扉もへこんでしまった
後で考えたら、冷静に話を聞けばと思うが、そんなの無理だった
話を聞き終えてよっちゃんは
・実咲とは終わりにする
・信用してもらえるように頑張るから、これからの俺を見てくれ
私に土下座をして言ってきた
謝ったから、会わないから
この話は終わり
よっちゃんはそう思っただろう
私は、離婚する気はないというよっちゃんの言葉や、話し合いの様子でやり直すことにした
口では何とでも言えるし、その場しのぎの嘘かもしれない
だけど、よっちゃんの表情が、以前と同じに戻っていた
これが、やり直す一番の決め手になった
よっちゃんは携帯から実咲のデーターを消した
よっちゃんが消したからといって、連絡がとれないわけじゃない
よっちゃんには、私はすぐに信用は出来ない、しばらく様子を見ると言ってあった
話し合った日の夜から翌朝にかけて、家の電話に非通知で何回か着信があった
設定で非通知は着信音がならない
いつ、何時に着信ありというデーターは、電話本体に残る
これが三日続いた
大体よっちゃんが寝る頃と起きる時間にかかってくる
よっちゃんは電話してないし、実咲からも連絡はないと言っている
携帯は履歴を消せばいくらでも誤魔化せるだろう
でも
私に嘘をついて連絡を取り合っていたら、わざわざ嫌がらせをするだろうか
連絡とれないから家に電話してるんじゃないか、
それとも何かの合図か
私は実咲だと思った
よっちゃんに非通知のことを言うと
「おまえの考えすぎだよ」
「それにうちの番号を知ってるわけないだろ」
よっちゃんの言葉に私は納得できない
「実咲と同じ機種でしょ、携帯を見る隙があれば、調べるなんて簡単なんじゃない?」
「シャワーでも浴びてればその間に見られてたかもね」
私がこう言うとよっちゃんは、体の関係はないと言う
よっちゃんの性格じゃ、実咲と寝れば私とは出来ないだろう
でも違ったから、実咲とは寝てないのかどうか
本当の事はわからないが…
今まで非通知でかかってきた事がないのと、時間的に考えて子供の友達じゃない
私たちの知り合いなら、時間も時間だし携帯かメールだろう
よっちゃんはアドレスを変えていた
連絡がとれない
話し合った日から毎日電話がくる
普通に考えたら実咲以外にいないと思う
その後は一日おき二、三日おきとなり、一週間に一度かかってくるようになった
私はよっちゃんを疑った
非通知のことを話した次の日は、かかってこなかったからだ
この後もそうだが、よっちゃんに話すと、嫌がらせがしばらく治まる
家にかかってくるのは、ある程度決まりがあるのがわかった
そして今度は私の携帯に非通知でかかってくる
私の携帯番号は、メールをする友達、子供の担任、よっちゃんだけしか知らない
不思議と携帯にかかってくるのと同時に家の方は少なくなっていた
ある日、携帯がなった
子供が学校から帰ってくる時間だ
私は出かけていたので、子供からだと思い番号も見ないで出た
「もしもし」
「いつまで奥さん面するつもり?さっさとよし君と別れてよ、私は絶対諦めないから」
よっちゃんをよし君と呼ぶのは実咲だけだ
電話は実咲からだった
相手だけが話し、一方的に電話が切れた
その日、よっちゃんに電話のことを話すと
「相手の嫌がらせかもしれないし、おまえに嫌な思いさせたのも俺が悪い。だけど、なんでそんな電話に出て話してんの?」
私は耳を疑った
実咲の番号は控えてあった
かかってきたのは違う番号からだ
実咲と話したいわけじゃないし、私が責められなくちゃいけないのだろうか…
私達は言い争っていた
よっちゃんが
「いつまでもしつこいと、また同じ事するからな」
この言葉で私の中の何かが崩れた
音を立ててと言うが、頭の中で何かがガラガラと砕ける音がしたような気がした
すぐじゃなくてもいい
何年か何十年かわからないけど、信用してもらえるように頑張るから…
よっちゃんのこの言葉は、なんだったんだろう
それから私はら嫌がらせがあっても、よっちゃんに言わなくなった
私が悪いから、よっちゃんは他に女を作った
私がちゃんとしてれば、こんな事にならなかった
実咲のことを言えばまた不倫される…
嫌がらせされるのも、私が悪いから
こんな事ばかり考えていた
精神的にいいわけがない
体も壊してしまう
この時から左手が、常に痺れてるようになってしまった
私が何も言わなきゃ、よっちゃんはいてくれる
そう思って、我慢することにした
なぜか不倫したほうは、その後は逆ギレする人が多いらしい
私も今なら、ふざけるな💢と、言えるだろうが…
実咲はよっちゃんを客としてじゃなく、本気で好きなんだろうか
私は実咲がどうしたいのかわからなかった
それに嫌がらせは、私の仕事先にもされるようになった
私の旦那は不倫して家庭はメチャクチャだとか、私の接客態度が気に入らないとか電話がかかってきた
いつも一緒のパートさんとはこの頃すれ違いで、たまたま一緒になった時に聞いた
この人が電話にでていたそうだ
クレームにしてはおかしいと思い、私を心配してくれていた
それに家でも
ポストに産婦人科でもらうエコー写真が入っていた
一瞬、気が動転したが何週とか記述があるはず…
そう思ってよく見ると、やはりあった
実咲はよっちゃんとの子供だと言いたいのだろう
だけど計算が合わない
写真だと二人が終わってからの妊娠になる
仕事中に会えばそうかもしれないが、よっちゃんにそれは無理だ
会社の行き帰りは私が送り迎えしていた
実咲を乗せた車を売ったから、よっちゃんはあしがない
計算だと車を売ってからの妊娠になる
よっちゃんは関係ないと思った
お互いに実咲の事に触れないまま毎日が過ぎる
仮面夫婦かなぁ………
私は、なんとなく思った
よっちゃんは満足だろう
私に責められることもない
逆ギレ以外は、本当に家族の為によくやってくれていたのも事実だった
ある日、家の電話が鳴った
携帯からだ
よっちゃんの知り合いは、いつも携帯だ
きっと知り合いだろうと思って電話に出ると
「いるんでしょ!よし君とかわってよ」
実咲だろう
酔っている感じがした
切ろうと思ったが、ある考えが頭に浮かぶ
よっちゃんと替わろう
もし、よっちゃんにその気がないなら、相手に文句の一つでも言うはず、そう思ってよっちゃんを起こした
すると
「お前バカじゃねえの、何でいちいち相手するわけ?そんなに俺の気分悪くさせて何がしたいんだよ。別れたいのか?」
よっちゃんは実咲ではなく私に文句を言ってきた
今までも、何かあれば話してきたが私が悪いと責められていた
実咲への不満など一度もない
逆にかばっているみたいだった
気が付くと電話は切れていた
私もそのままリビングに行き、何とも言えない気持ちでビールを飲んだ
だんだん、嫌がらせの電話にも慣れてしまった
仕事先にも知り合いなのか人を使って、私のいる時間帯にわざわざ来て嫌がらせをされた
離婚届けや、店で撮ったと思われる実咲とよっちゃんの写真などが、家のポストに入れられたこともあった
子供たちには見られちゃいけない
私はそれらを見つけると、玄関先で燃やしていた
よっちゃんから言わせると
これらの事は、私が最初に相手の電話に出て話したから、相手を調子に乗らせたから、らしい
私は実咲をどうにかしてほしいとか、悪口を一緒に言い合いたいわけじゃない
よっちゃんにしたら、ほんの数か月だけ、もう終わった事、そんな程度だろう
不倫相手にもよるだろうがそんな簡単なことじゃない
後々まで何かしら影響が出る
少しはこちらを気遣ってくれたら………
それは私の期待で終わった
お義父さんが持病で入院することになり、その事で話があるとよっちゃんから言われた
病院に保証金を払わなくちゃいけないが、お金がないから出してくれと頼まれたそうだ
好きで具合が悪くなるわけじゃないのはわかってる
だけど
お金もないのに入院したりして、義父母はどうするつもりなんだろう
病状の心配より、そう思ってしまった
前回義母が入院した時、うちは引っ越し前だった
お金が掛かるし大変だけど手術すれば良くなる
それになりたくて病気に鳴ったわけじゃない
そう思って病院代を出した
その後、お義父さんの給料だけじゃ、ローンや月々の支払いが出来なくなる
ある日よっちゃんから
「明日、これ払っといて」とお義父さん名義の督促状を渡された
お金は私が出した
私は督促状を職場に着いてすぐに払った
そして私の職場では
<宮原さんちは生活に困ってる>と噂になった
ないのに無駄遣いをして、何かあればうちが出す
これまでにいつも何万単位で出していて、一度もありがとうと言われた事もない
「今回は出さないから」と
私は言った
この時、義父母には今までの総額で百万以上援助していた
私は
・うちの貯金を吸い取られて私や子供は必要な物も我慢している
・税金も増えている
・これから子供達も中学高校と控えていて、お金が掛かる
・このままじゃ、うちは生活していけない
よっちゃんにこう言って更に付け加えた
病気は仕方ないが、私は大人の義父母より、働いて自活出来ない子供をとる、と
大人は働けるし、頑張っていて質素にしているのに困っているなら、私だって援助して何も言わない
でも義父母は違った
そのせいで子供達に我慢させていたから………
貸したお金が返ってこないから、うちにはもうまとまったお金がないと話した
保証金は退院時に返ってくる
それはわかっていたけど、入院費用は誰が出すのだろう
両方言われても嫌だから、私は頼みを拒否し続けた
よっちゃんは私に頭を下げた
自分の親だから、なんとかしたいのはわかる
でも今の状況じゃ、うちの家族に何かあった場合、それこそ入院なんて無理
でも入院しなければ、お義父さんが辛いのもわかる
今回が最後
よっちゃんにそう言って、お金を渡した
お義父さんは一ヵ月後に退院した
そして、よっちゃんが実家にお金を取りに行ったのだが………
このお金も戻ってこなかった
お義父さんが入院したことで、二人とも働いていなかった
支払いが出来ないから、その分を出して欲しいと言われたそうだ
さすがによっちゃんも、文句を言ったまではいいのだが、返却された保証金を義父母に渡してしまった
今後一切、援助はしない
これで今月の支払いをしろと言って………
この人はうちの状況がわかっているのだろうか?
「十万から先の金額が足りないって、どういう事かわかる?それで払おうとしてた税金とかは払えないんだよ、来月二ヵ月分になるんだよ、よその心配よりうちの心配してくれないの?」
私は泣きながら言っていた
私はこの少し前に仕事を辞めていた
うちの実家も処分していたが古かったせいもあり、ちょっとした車のほうが高いくらいの金額だ
それは使いたくなかったが今までの事(義父母や実咲への支出)もあり、私の給料と同じくらいを引き出し生活費にしていた
体の調子も悪かったので、少し休養してからまた仕事をするつもりだった
よっちゃんは毎月の自分の小遣いから、一万ずつ返すと言ってきた
一度に十万の穴埋めを一万ずつ返されても、何もならないけど、そうしてもらう事にした
実はこの一ヵ月後に、私たちは結婚十周年を迎える
私たちは結婚式を挙げていなかった
せめてウェディングドレスが着れるうちに!?写真だけでも撮ろうと思い、友人の知り合いの写真館にお願いして、当日までよっちゃんにわからないように話を進めていたのだ
そこで式も挙げられると聞いていたのだが、たまたま週末だったので一泊旅行を考えていた
伯父伯母に、よっちゃんが仕事を休めないか聞こうと思っていた矢先………
「これ頼むわ」
よっちゃんがまた督促状を預かってきた
「もう出さないんじゃないの?」
「これ払わないとヤバいってからさ」
………………
この時ばかりは
私が入院したくなった
私はわざと旅行分からそれを払った
義父母は消費者金融から借りる事はなかったから、それだけは助かった
市役所に相談するなり、何か方法はあったと思うが、あれだけ税金を滞納してれば、そちらに回されてしまうだろう
そして、結婚記念日
よっちゃんは朝から用があったし一日がかりになりそうだから、子供達を義父母にお願いして出かけた
写真館について私だけが支度をして、よっちゃんを待たせた
男の人は着替えるだけだから
私が支度を終えてよっちゃんのところに行くと
特に言葉もなく…
撮影が始まった
本当は予約をしなくてはいけないのだが、友人のお陰もあり、チャペルを使って簡単な式を挙げることが出来た
「あなたは~」
「誓います」
これだけだったが友人に改めて感謝した
そして子供達を迎えに行く途中
旅行を考えていたがダメになったことを伝えた
スペースシャトルを読んでくださった皆様へ
私の下手な文章、どこにでもあるような話を、ここまで読んで頂き、本当にありがとうございます。
私事ですが、来週からしばらく入院する事になってしまいました。
3人の子供達もこれからです。
私もやりたい事がまだまだあります。
だから
しっかり治します。
退院まで少し時間もかかり更新も出来なくなるので
勝手ながらスレを閉鎖しますことをお許しください。
皆様
本当に
ありがとうございました。
のの
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