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小説『みんなのうた』

レス16 HIT数 1146 あ+ あ-

三代目鶴吉( 30代 ♂ e4VTi )
07/07/11 10:05(更新日時)

ー7月、歯痒いくらいに暑い日が続く。この分だと8月はもっと暑くなるんじゃないか!?…って普通は当たり前か…
そういえば…7月って何かあったな…行事??夏祭り…来月だよ(-_-メ)って何だっけか!?
まぁいいっかぁ~。…って仕事行かなきゃ!間に合わね~

「すんませ~ん」「何時??」「えっ!?」「だから何時??」「今は9時4分前ですね」「自信持って答えてとうすんの!?…当社の就業開始時間と君の社歴を答えなさい」

No.524284 07/07/11 09:42(スレ作成日時)

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No.1 07/07/11 09:44
三代目鶴吉 ( 30代 ♂ e4VTi )

vol.2
ー「はい。朝は8:00からで、ボクは入社5年目を迎える27歳です!」「…席に戻りなさい」「はい!」「元気がよいのはいいが始末書帰りまで出すように!」「…はい」
今月に入り既に3枚目…通算58枚目の始末書か…よくクビにならないな、そういえば葛飾区にある派出所の何とか言う警察官もすごい枚数の始末書書きながらクビになってないんだよな…まっ彼には及ばないから大丈夫か!(そんな能天気な事を言いながらも…両さんは実在しないんだぞ💢)
「また始末書かコノヤロ」いま声をかけてきたのは

No.2 07/07/11 09:45
三代目鶴吉 ( 30代 ♂ e4VTi )

vol.3
ー先輩の女性で僕より2年先輩で独身、課内の女性陣では最年長!「余計なお世話だよ!あんた明後日向いて誰と話してんの??」「なんでもありません」「しかし良くクビにならないね~」「僕もそう思います」「それはねあんたハゲチャビンに意外と気に入られてるよ」「…そうなんスか」「ほらぁアンタ入社した年に大型契約とってきたじゃん、あのイメージ強いからだよ」「あぁ!?あれはあそこの社長と釣り仲間だったからですよ」「…アンタってマンガや映画と縁があるんだね~」「????…」

No.3 07/07/11 09:46
三代目鶴吉 ( 30代 ♂ e4VTi )

vol.4
ー「あんた今日、仕事はけたら付き合いなさい」「…はい」
この人からの誘いは断れない、女性も男性も、断る事は死を意味する…「だからあんた誰と話してんの??」

ーあと1分…あと30秒…10秒…5秒…「キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン!…すいません…」思わず大声に出してしまった…だってェ~帰れるんですよ!課長「はい!始末書出して~」「…はい(通算58枚目か…)」席に戻る途中すでにロックオンされた僕の目は隣の席にいるー今年入社の花の18歳!分類メス!「仕事終わったね」「はい!」「そうだね~終わったね~」

No.4 07/07/11 09:47
三代目鶴吉 ( 30代 ♂ e4VTi )

vol.5
ー「はい!終わりました!」「カッワイイね~オレと君は10歳離れてるのね!あんま年の差感じなくない??」「…あっそうですね」「そうだよね~そう言う事でご飯…」と言いかけたとこで振り返ると女帝がいた…全てを思い出した…「そんなこと言ってるとオッサンに近づくね」「参りましょうか!?」ぼくは女帝と会社を後にした…

18娘「あの二人付き合ってるんですか??」隣の女子社員「…いけにえね…」

なぜ女帝との飲み事に気を使うのか??皆さんも疑問に思ったことと思います。実は女帝は…

No.5 07/07/11 09:48
三代目鶴吉 ( 30代 ♂ e4VTi )

vol.6
ー「だからあんた誰としゃべってんの??」
ここは当社員御用達のとあるバー、なにかおかしい…先輩がしゃべらない!実は彼女は…酔うと暴れ、挙句店を破壊してしまうのだ!…「だからあんた誰としゃべっての??」「いえ…それよりどうしたんすか??」「え!?」「大人しいって言うか、静かって言うか…いつもなら大騒ぎなのに!?」「…」まぁ騒がしいより大人しいほうがいい、酔って暴れて、周りに誤り倒すのはこっちの役目だし!「…今朝、親から見合いの話しがあったんだよね…」「気に入れば結婚しちゃうのもどうです??」

No.6 07/07/11 09:49
三代目鶴吉 ( 30代 ♂ e4VTi )

vol.7
ー「…うん。仕事場でもお局みたいになっちゃったし、あんたたちはまだいいけど、若い女子社員達は間違いなく鼻つまみだよ。アタシが若い頃そうだったもん、それに昔みたいに営業プロジェクトチーム組んだりして、張り合いがあったし、楽しかったじゃない!…あんただってあの時は遅刻なんてしなかったし」「…」「プロジェクトチームなんて今やキャリアの連中だけ…あたしらはただの顧客管理にお茶くみ…あの時なら確実に見合いなんて断ってたな…」「…活気と情熱がありましたね…」「…うん」

No.7 07/07/11 09:51
三代目鶴吉 ( 30代 ♂ e4VTi )

vol.8
ー「…悪かったね。付き合わせちゃって、帰って貰える…泣き顔見せたくないんだ」「…お疲れ様でした」

こんな気持初めてだ…なんか何かしてあげたい気持でいっぱいになった!ーたしかにあの時は仕事を生き甲斐と感じられるような感覚だった。チーム一丸になって精一杯仕事に取り組めた、励まし合い、ケンカもあったけどその夜は肩組んで酒ノンだっけ。誕生日祝いあったりして、特に7月はチーム内で誕生日3人もいて毎週誕生日会…そんな青春みたいな事があったな…んっ!?誕生日!?そっかぁそれならプレゼント用意しないと!?

No.8 07/07/11 09:53
三代目鶴吉 ( 30代 ♂ e4VTi )

vol.9
ー「課長っ!いまなにしてます??」「んっスナックだよ。前に連れてったろ、駅前の。」「まだそんな酔ってないですね!いまからご一緒していいですか??」「珍しいな!どうせ独りで飲んでんだ。来いよ。」ー
ー翌朝ー
課長「今呼んだ5名は10時に第1会議室だ!遅れるなよ!」
先輩「…何かしら??」僕「さぁ…」
先輩「…そういえばあの時の選抜メンバーね…」

ー会議室ー
「○○建設の広告受注があった!我が課もプレゼンに参加し4年ぶりにプロジェクトチームを再結成する!他社、そして隣の営業1課も参加する。やるからには最高のプレゼンを提供し、契約を勝ち取るぞ!そしてリーダーは…君にやってもらおう!みんな意見はないな!」「え…」呆然とする女帝。

No.9 07/07/11 09:55
三代目鶴吉 ( 30代 ♂ e4VTi )

「プレゼンは2週間後の7/27だ!よろしく頼む!早速企画会議に入ってくれ」

突然やってきた嵐に自分を取り戻せない女帝に皆が声をかける!
「やろうぜ!あの時の情熱を取り戻せ!」
「その前にリーダーから一言もらおうぜ!」「よっリーダー」
信じられないと言った表情で皆の前に立つ女帝はハニカミながらもしっかり言葉を発した。

No.10 07/07/11 09:56
三代目鶴吉 ( 30代 ♂ e4VTi )

vol.11
ー「突然の事でみんなびっくりしたわね。当然アタシもびっくりしてる。…でもこのプロジェクトはかつて私たちが経験したことのない巨大なプロジェクトだわ。精一杯やって、結果が良くも、悪くもいい涙をながし、いい酒を飲みましょう!」
「イェーイ!」「やるぞ」「じゃあ手分けして!過去のサンプル集め、他社の傾向を調べて11時から会議室集合よ!今日中に企画書仕上げるわよ!」
以前の活気が課内に戻ってきた。俺達は精一杯やって7/27を迎えるんだ。
課長「昨日、お前の話しを聞いていたら俺も熱くなったよ」

No.11 07/07/11 09:57
三代目鶴吉 ( 30代 ♂ e4VTi )

vol.12
「課長…あの時のリーダーは課長でしたね。課長も熱かった。」「やるからにはオレも2課が1課を喰うとこ見せつけてやりたい、お前…彼女がリーダーとは中々人を見る目があるな」「オレはまた最後に旨い酒飲んで、カラオケで課長のマイク奪って皆で合唱したいだけですよ、あんな楽しい思いは…他にないですよ」「ハハハっ」それからプロジェクトチームはほぼ24時間を会社で過ごす日々が続いた。女帝もあの日の輝きが戻って来ていた…時にはぶつかり、時には励まし合い、年齢だって様々、でも…仲間っていいな…

No.12 07/07/11 09:58
三代目鶴吉 ( 30代 ♂ e4VTi )

vol.13
ーいよいよプレゼン当日。やるべき事は全てやった。はっきり言ってこの仕事はデカイ、しかし、そんな事は正直どうでも良かった。これまでの2週間はぐうたらだったオレでさえも自信を取り戻したー
プレゼンの進行はもちろんリーダーの女帝である。完璧と言える内容だった。

ー女帝「終わったね」俺「終わりました!ありがとうございます。」
女帝「…礼を言うのはこっちのほうよ…2週間前、アタシがあんな事言った後…釣り仲間の社長さんに課長と一緒に一晩中頭を下げてくれたんでしょ…うっうう~」俺「…」

No.13 07/07/11 10:00
三代目鶴吉 ( 30代 ♂ e4VTi )

vol.14
ー女帝「…アタシは最後に忘れられない仕事ができた気がする!」俺「…最後って!?」
課長「おーい。プレゼンの結果がでたぞ!俺達が勝ち取ったんだ~」
いつもは静まりかえった営業2課が大歓声に包まれた!

ー課長「おい何で週末なのに予約入れてなかったんだ!2時間待ちとは…」
俺「…すいません」
ーここは俺達の行きつけのカラオケボックス、海辺にあることで有名なスポットだった。女帝「みんなで浜辺を歩かない??」
みんなで浜辺を歩きながら昔話に花を咲かせていた。あんなことあったな、こんなことあった…

No.14 07/07/11 10:01
三代目鶴吉 ( 30代 ♂ e4VTi )

vol.15
ー突然彼女が僕らに向かって叫びだした。女帝「皆さ~ん。今までホントにありがとうございました~。アタシは田舎に帰って結婚しちゃいます!」
ホントに驚いた!たしかに今回の件、シナリオを作ったのは俺だったがまさかの展開だった。女帝「とくにこの2週間は私のキャリアが生かされた最高の仕事が出来ました。ありがとう。」
彼女の気持ちは固まっていたんだ。そう思った僕は…
「Happy Birthday to you…」そう今日7/27は女帝の誕生日!!たまたまプレゼンがこの日だったが最高のプレゼントはこれしかないと思った。

No.15 07/07/11 10:03
三代目鶴吉 ( 30代 ♂ e4VTi )

vol.16
ーいつしか皆が歌いはじめた「Happy Birthday…」いいオッサンやおばさん(…は失礼か)達が浜辺ででっかい声で歌っている異様ながらとても美しい光景だった。課長「やっぱり彼女にはこの歌じゃないと!この胸に抱いてた密やかな~悲しみさ~え~♪」
そう皆が騒ぐ度に課長のマイクを奪い、大合唱したのはサザンオールスターズの『みんなのうた』だった。正に俺達の歌。そして彼女もこの歌が大好きだった。いつしか肩組んでの大騒ぎ!もう何時間過ぎただろう…

No.16 07/07/11 10:05
三代目鶴吉 ( 30代 ♂ e4VTi )

vol.17
ーそれから1ヶ月が過ぎた…
課長の机には『辞表』と書かれた手紙が置かれていた。女帝の机はキレイに整理された。考えてみれば仕事もプライベートでも一番仲良しだったのは女帝だっただろう。いい人だったな

…ふいにケータイが鳴りメールが入った、女帝からだ。一言…『Good Bye My Best Friend』
……………
「外周り行ってきます!」僕は涙が出そうなのをこらえながら会社を出た…

※このStory、登場人物は一切実在しないフィクションです。      end

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