ある真夜中の出来事

もうどれほどこうしているだろう

俺はたばこに火をつけた🚬
けむりが天から落とされた蜘蛛の糸のようにひとすじの線を描き、下からカンダタが昇ってくる画を連想させる
しかし煙の糸はそれをあざ笑うように中腹辺りで空を踊る

冷蔵庫から出した大根がこちらを見ていた

そうだ。俺はハンバーガーを食べたいのだ

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あの雷光をもう一度頭に巡らせる
後にあの人はこう語った
例えるなら空を翔ける荒れ狂う稲光り
ルパンザサー


俺はおもむろに白菜を刻み始めた
これは言わば前戯
刻むことによりハンバーガーのご機嫌を伺う前戯
深夜の白菜。テンション爆上がり

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白菜(美香子)の下処理を終え、続いて大根(アリス)の前戯を開始する
アリスは美香子に比べてまだ若い
切った先から水分が溢れ出す
なんだよお前変態じゃねえかよこのインランがよ

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満を持して本妻、ウインナー(おみつ)をいたぶることにした
そうだ。かの名案とはおみつを切り刻み、元のひき肉にまで戻すという画策だったのだ

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ひと通りの前戯を終え、更におみつと美香子の絡みへと場面は変わる
時に穏やかに一層激しく両者は交わる
おみつの皮が気になったがそれは若く未熟な証拠。なんら問題はない
この俺のエンプティなストマックにはもはやどうでもいいことだ

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両者相まって1ラウンド終了
第2ラウンド
ここで両者相手を警戒し離れて戦う作戦のようだ
一向にまとまる気配がない
これはレフェリー(木下)も交えての3Pか？と思った矢先、救世主が現れる

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世紀末の救世主様。彼の名は片栗粉(雪子)
その柔軟な肌は2人を優しく包み込む
それはあたかも嫌なことを無理やり白い雪で覆い隠す20代の失恋のように

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そして焼いてパンにはさんで食べて寝た。

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ニチレイ冷凍ハンバーガー

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