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読書日記

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社会人さん
23/04/13 18:24(更新日時)

読書の記録です。

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No.3664988　22/11/04 12:22(スレ作成日時)

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No.1 22/11/04 12:38
社会人さん0

【タイトル】御用船帰還せず
【著者】相場英雄
【出版社】幻冬舎
【内容】
お家取り潰し、勘定所幹部更迭を断行した勘定吟味役・荻原重秀。次いで企てたのが御法度の金銀改鋳。若き重秀の燃える意志を受け、柔術、スリ、手妻(手品)、双鉤填墨(複写術)のスペシャリストが江戸の闇を疾走する。十万両の黄金を奪い、江戸の世にハイパーインフレを引き起こせ。

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【評価】★★☆☆☆

綱吉の時代の史実を絡めつつ、実在の人物、勘定吟味役の荻原重秀のためにダーティワークを引き受ける微行組の活躍を描く。

時代劇のエンタメとしては、イマイチ…。構成が雑な気がした。

だが、江戸時代から貨幣経済を理解し、未来を見越して手を打とうとした一人の天才。その天才をとりまく周辺の動きは、今の政治に通じるものがあると思う。
その点は、楽しめた。

No.2 22/11/04 12:57
社会人さん0

【タイトル】レッドネック
【著者】相場英雄
【出版社】角川春樹事務所
【内容】
米系大手広告代理店・オメガエージェントに勤務している矢吹蛍子は、バンクーバーに出張し、ケビン坂田という人物と会って欲しいという社命を受けた。クライアントが60億円ものフィーを支払う謎のデータサイエンティスト・ケビンは、無事来日し、高田馬場に仕事を構えるが、担当の矢吹にも極秘プロジェクトの中味は知らされず……。

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【評価】★★★★☆

ソーシャルメディアによって知らずと大衆の感情が支配され、操作されているとしたら？
意図的に操作された世論と民主主義。デジタル・ポピュリズムをリアルに描いた小説である。

決して、絵空事ではない。

この技を使えば、トランプのような人物ですら大統領になれるのだ。

現在の政治と符号する点が多々あり、ネットやソーシャルメディアサービスの情報や個人情報の提供に強い警戒心を持つに至った。

個人的には、データサイエンティストがビックデータをどのように社会に活用するか、そして、そのビックデータがどのように集められているかがわかり、恐ろしくも、個人的には面白かった。

ＳＮＳの怖さを知る入門編としてはいい教材になるかもしれない。

「機能的識字能力の低下」「脊髄反射」SNSに馴染んでいる現代人にとって耳が痛い言葉だろう。

No.3 23/04/13 18:24
社会人さん0

【タイトル】コミュニケーション断念のすすめ
【著者】信田ひさ子
【出版社】亜紀書房
【内容】
なぜバッシングが起こるのか?なぜお笑い番組が隆盛しお笑い芸人がもてるのか?なぜ絆やコミュニケーションが人を苦しめるのか?答えのヒントは家族にあります。

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【評価】★★★☆☆

依存症やDV、ひきこもりなどのカウンセラー第一人者である著者のエッセイ。

「あぁ・・・たしかに・・・」と、自分の周囲の人間関係を考えると納得のいくことが多かった。

「人は人を傷つけずにはいられない。傷つけるつもりはなくても、傷つけてしまっているものだから」と常々考え、すっかり人と関わることに疲れてしまった自分にとって

「ことばを話すときには、「傷つける」「傷つけられる」という関係から逃れることはできない。傷つけないようにしよう、傷つけられたくない、と思ってもそうはいかない。それが現実であることを前提に、コミュニケーションを考えなければならない。」

という作者の言葉が意味することがわかるし、心に沁みた。