お前のハーフアップがみたい

レス0 HIT数 340 あ+ あ-


2022/08/26 15:45(更新日時)

※この小説はかなり年上の友達の実話を元に作っています
実話を丸々使う時もありますがフィクションも混ざる、フィクションの時もある為現実と異なることもあります





「んでさぁ?そいつがぁ」
酒に酔ったかのような声でグタグタ話す
新店舗かと思うほど綺麗な内装に
涼介はあまりにも似合わない格好だった

「あのなぁ!お前進路方向に立つんじゃねぇよ!」
目の前の背中を叩く
俺とこいつはここら辺では1番大きいのイオンモールに来ていた
なのに休日なため人混みのせいで全く楽しくもないのだ
都会の人が見れば これだけ!?空いてる!と言うがもしれないが田舎暮らしからしたら最悪の日だ
「とりあえず空いてるところ…!!」
背伸びし辺りを軽く見ると
トイレの周辺は人一人いない
いや、座席で数名スマホをいじっている
俺は涼介の手を無理に引き
トイレの入口付近の座席に向かった

「はぁぁぁぁ…」
席に着いた状態で俯いた
そもそも、俺は人混みが嫌いな訳では無い
むしろ好きかもしれない
なのに嫌う理由。
それは
凄く腹が立つのだ
149cm、そう聞くと誰もが女性を想像する
残念だが、俺は男なのだ
もちろん背の順ではいつも前
子供料金にされる上、小さすぎて目線が集まる始末。
人混みにいると俺より背の高いやつばかりどころか190の奴もいる
俺は背が低い事を歩く度突きつけられた気がするのだ
「なんだよそんな気にすんなよ」
「うるせぇよぉ……」
ケラケラ笑うような声。
「子供料金なら得じゃん?
まあ恋愛対象には見られないかもだけど…」
「顔は俺の方がいい」
「その身長で?」
「んだと」
あ、と声をあげはしたが
こっちを見なかった
涼介の視線の先に目をやると
そこには見覚えのある男がいた
高い身長、肩まで届かない管理されていない髪、寄れたTシャツ、長い手足
「たまきだ…」
たまき 中学からの同級生だ
中一の頃は凄く仲が良かったが
部活にのめり込んでからは疎遠になった
高一の入学式で会ってから
仲も戻ったが直ぐに部活で疎遠になった
壁に置いてある
タブレットのようなものを
見つめていた
最近リニューアルしてトイレの外から 中の空きを確認できるようになったらしいからそれだろう
しばらく、と言うか少し経つと隣のトイレ入口に入った

なんて言えばいいのか
言葉を失った、より状況が飲み込めなかった、の方がいいか
たまきは女子トイレに入っていったのだ
あいつは明らかに客としてきていた
つまり清掃員では無い
のに女子トイレ。
「どうした?」
見ていなかったのか
固まる俺を見つめている
言うべきなのか
そもそも犯罪だから言うべきだが
何故か迷ってしまった

……To be continued

No.3615405 (スレ作成日時)

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