小説　あの日、君は涙を流していた　T-3

レス1 HIT数 447 あ+ あ-

ゆえ（ ♀ RBxbob ）
2022/01/06 17:06(更新日時)

「千花さん、またいじめられてる」
誰か分かる。忘れっぽい私でも。
「颯真さん…」
「ねえ、やめてあげてよ」
「はぁ？？あんたには関係ないでしょ？突っ込んでこないで」
「颯真！小春に何やってんだっ…」

「千花さんにやってること、いじめだろ？」

「え…」

「颯真さん、私にはかまわなくていいって…」
「かわいそうだよ。いじめられてるとこ見過ごす訳にはいかないし」
「颯真、千花さん嫌がってるよ？」
「私は嫌がってるんじゃないって…」
「涙、流してるじゃん」
「え？」
気づくと、私は目から涙を流していた。
なんで？いじめられてるから？
それもある。だけど…
「祥太、小春さん、千花さんをいじめるのはやめろ」
「千花さんかばっていいことある？」
「今度はあんたがいじめられるかもしれないよ？」

「僕は…っ！」
「千花さんのことが好き…なのかもしれない…！」

いっ…いきなり告白！？なんでこんな時に！？
「千花さんがいじめられてるところを見ていて、何もできないのは嫌だ。僕は恋愛のことはよくわからない。だけど、」
「私を守りたいって思ったの？」
「…うん」
「好きになって、付き合って、守れると思ってる訳？」
「小春の言う通りだ。どうせ綺麗事だろ？」
「わからない。だけど…守りたい。」
「千花さんを守りたいんだ。」

私たちは、繋がっていたんだ。

ども！久しぶりに来ましたゆえです！o(*･ω･)ﾉ
けっこう時間が開いてしまいました…
すき間時間がなかなか無くて…(修学旅行後の課題を解決する実行委員に立候補してしまったんです…ごめんなさいm(；∇；)m)
この「あの日、君は涙を流していた」はこれにて完結です。最後のシーンはご想像におまかせします。(単純に思いつかなかった)
最後まで見てくださり、ありがとうございます！(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ