【実録?】不義密通するべからず①

レス13 HIT数 622 あ+ あ-


2021/02/08 11:17(更新日時)

【正直者がバカを見る】

俺はその言葉は信じない。

そう世の中には口には出さないが本心は同じように思っている人間はそう少なくはない。

その中の1人はこれを読む読者、そうお前たちのことだ。



※後に別スレにて感想スレを立てますのでよろしくお願いします。

No.3224310 (スレ作成日時)

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No.1

平成6年

「頼む、堕してくれ」

口から出まかせの恋愛をしていた俺は

その言葉しか思いつかなかった。



俺は当時何もかもが自分中心で回っていると

無意識のうちに思っていたのかもしれない。

しかし独身であった俺の勢いは良くも悪くも

本当にそうなっていた。

良くも…というのは

仕事も恋愛もお金も。


悪くも…というのは

欲を主にしたセックスだった。


No.2

俺は清治、当時20代。

親が離婚し母子家庭で育った俺は、

地元の工業高校を出てある中小企業に

入社した。

すでにバブル期も過ぎたが

まだバブル恩恵にあやかれる業種だった。

No.3

そうは言っても、俺なりの努力もした。

人が寝てる時も働き

資格も取得し

上司に誘われる飲み会

ゴマすり

気が付けば年収は1000万切るくらい。

しかし当時で年収1000万は然程珍しくはない。

ただ貧乏母子家庭で育った俺には

超がつくほどの大金にみえた。

と、同時に役職もつき

接待も含め上司と飲みに行く場所も

居酒屋からスナック

スナックからクラブ

と変わっていった。

そしてクラブに勤めていた女、千夜と

仲が良くなっていった。



No.4

俺には入社する前から

付き合っていた女がいた。

学生の頃たこ焼き屋のバイトで知り合った女。

俺よりも3つ年上だった女、美枝子は

お世辞にも可愛い、美人とは言えなかったが

美枝子といると楽しく無邪気な少年のように

なれた。

なぜなら美枝子も俺と同じ母子家庭では

なかったが父親の商売が失敗し

これもまた裕福な家庭ではなかった。

おそらくそのせいだろう。

決して美しくない美枝子といても

穏やかな気持ちになれた。

千夜と出会うまでは…

No.5

千夜の勤めているクラブには

週に3回は通っていた。

クラブの閉店までいて、その後はホテルが

定番だった。

千夜を抱く度に美枝子の存在が見え隠れする。

罪悪感ではない。

ただただ美枝子が徐々に煩わしく思えた。

No.6

ある日の夕方

俺の車の中で美枝子から

妊娠をしたことを告げられた。

「頼む、降ろしてくれ」

彼女は俺に詰めよってきた。

「好きな女ができたんだ」

美枝子は泣きながら

「別れたくない、お腹の子は⁉︎」

俺は正直、今までにないくらいに

美枝子が醜く見えた。

「俺の子かわからないじゃねぇか!頼むから別れてくれ‼︎」

それでも話しが終わらない。

そして俺は美枝子の髪を引っ張り

車から美枝子を放り出した。

No.7

美枝子を車から引きずりおろし

その後、千夜のクラブに行った。

そして案の定クラブ閉店しホテルに向かい、

俺は何かに取り憑かれたようにセックスを、

千夜を抱きながら

美枝子と縁を切ろうと決心した。

No.8

2日後に母親から電話があった。

「あんたは畜生だな!」

その一声から始まった。

美枝子が泣きながら母親に話ししたらしい。

しかし俺には何とも思わなかったし、

母親のその後に続く怒りの言葉も電話の

向こうで俺の顔はニヤけていた。

そしてこう思った。

【あんたはその畜生の母親だろ】

と。

電話の後、すぐに美枝子に電話をした。

そして翌日に美枝子にヒルトンホテルの

喫茶店に呼び出した。

No.9

ヒルトンで美枝子と会った。

美枝子の顔はやつれた顔をし

生気を失ったような顔をしていた。

「この前は乱暴なことして悪かったな、しかしなんだこの顔は?冴えない顔していて余計に辛気臭い顔してるじゃないかぁ」

別れたい一心と母親に電話した行為に

対する怒りを含めさらに言葉を続けた。

No.10

「中絶費用は俺が出すよ。仕事続けられるのか?もし退職するならしばらくゆっくり生活したらいい」

と言って200万の金を美枝子に渡した。

その後、

「これで俺と別れてくれ。俺は華やかな生活をしたいし、それに相応しい女がいい。でもお前はダサい服着てすっぴんでもイマイチどころじゃないのに化粧をすれば更に不細工な顔になる。普通綺麗になる為に化粧品ってあるんだろ?だから俺はお前とセックスする時は酒飲んでたんだよ。飲まなきゃできねぇわ」

美枝子は別れることに応じてくれた。

若かったから一筆書いてもらう発想は

なかったものの200万を受け取ったので

確実だろうと思った。

実際、これが美枝子との最後の会話になった。

No.11

正直美枝子と別れスッキリした

その後しばらくは千夜に入り浸りほぼ同棲に近い生活をしていた

たまに後輩を連れ千夜の働くクラブに行き後輩にも羨ましがられる

余計に

この女を手放したくない、

という独占欲にかられていた

俺は職場でも女遊びをオープンにしていた

人によっては今でいう

セクハラ モラハラ パワハラなんて

日常茶飯事だった

仕事さえ抜かりなければ何やってもいい

そんな考えから

こりもせず

そしてまた

千夜より妊娠を告げられた

No.12

普通世間一般的に

救い難いバカを通り越した奴

なんだろうけど当時の俺は

あーまたやっちまったか

くらいの認識だった

だが今回美枝子の時と違うのは

出来ちゃった結婚もありかな?

という気持ちはあった

No.13

そして俺は千夜と口答ではあるが

結婚しよう

と言った。

そして千夜と今後、

いつクラブを辞めるかとい話しはしたりもした

しかし千夜から言われる言葉、

一度一緒に愛媛の実家にきてほしい

というのは、はぐらかしていた

そうこうしているうちに

ある事態が起こった

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