夏らしい実際にあった怖い話

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衣笠丼（ 20代 ♀ XUz61b ）
2019/07/19 21:06(更新日時)

京都のとある場所の竹林で起きた事。
私が小学生の時にあったことです。

幼馴染3人で近くの竹林へ筍を取りに行っていました。
私、A子、B男の並びで竹林の奥へ進み、それぞれまだ頭が少しも出ていない筍を探すために必死でした。

この竹林は、何故か地元では有名な自殺スポットだったらしく、ただ子供にはその事実は誰も教えてくれず、入ってはダメだよ〜くらいでで流されてました。

ふと歩いているとA子がこっちに来て!!って叫ぶので近くのB男と走って行くと、山がえぐれた様に削れた小さな崖の壁に小さな穴というか洞窟みたいなのがありました。
そこへ3人が覗き込むと3メートルほど先に小さな祠と鳥居、そして稲荷の置物が置いてありました。
それを見た時に嫌な感じはありませんでしたが、なんとなく怒られているようなそんな気分になりました。
中を見たいと騒ぐA子、逃げたがるB男、私もなんとなくだめだろうなって思って入りたくなかったのですが、A子がこちらの静止を気にもとめず中を見に行きました。
特に何も無く帰って来て、つまらない〜とA子が文句を言った時、微かにイグサの匂いと共に、犬のような形のモヤが洞窟の奥でチラリと見えた気がしました。
その時微かな声で「アレが来てる、逃げないと連れて行かれるよ」って聞こえました。
その瞬間全身から冷や汗が出て声も出ないほどの恐怖に包まれました。
今すぐにここから逃げなければならない、何かが見てる...!!何かがこっちに向かっている!!っていう漠然とした恐怖に見舞われたのです。

前を歩くA子、B男に大声で「はしれ!!!振り向かんととにかく走れ!!!!やばいやばいやばい!!!!!!来てる来てる来てる来てる!!!!!!」
っと叫び弾かれたように走り出しました。
私の声に驚いたのかA子、B男も悲鳴をあげて振り向くことなく走り、竹林の出口のフェンスへ駆け上がりました、その時後ろから滑るようなカサついた音が聞こえ、一瞬だけ振り向いた時、黒髪の女性が蛇のように体をくねらせ這いずりながら竹林の奥から滑り追いかけて来るのが見えました。首は普通の人より長めで、というか明らかに長い、それがヘラヘラ笑いながら首を左右に大きく揺らしてある来るのが見えました。
怖くて怖くて今でも思い出すだけで体が震えます。
フェンスを上がり、家に逃げ込みなんとかなりましたが、今でも怖すぎて忘れられません