僕はかわいい岬君

レス0 HIT数 387 あ+ あ-


2019/01/11 22:04(更新日時)

ねぇ、僕は何か悪いことした?

「岬!!」
岬は、千尋の高い声にうなされ起きた
俺は、神崎岬。高2、モテるとにかくモテる。容姿端麗文武両道
俺にないものはない
「うっせーな‼︎」
でも俺は幼馴染の千尋に秘密がある。
「神崎岬、6秒1!」
先生の声がグランドに響く
そのタイムを聞いてみんながざわつく
しかし岬はそんなことどうでもいいかのように
「疲れたんで、保健室行ってきます」
そう言ってざわつきがまだやまないうちに行ってしまった

ゲホッゲホッ
岬の口からは真っ赤な血が垂れる
そう、岬の秘密は岬が結核のこと
わかったのはまだ5歳の頃、そして医師の口から溢れるように出た言葉は、
「岬君の余命は正確にはわかりませんが、もってあと12〜3年」
岬にはあと一年しかない
それでも千尋に言えない理由があった「千尋が好きだ」…あの日医師に診断された日、本当は言うはずだった日、その言葉を言い逃してしまった。これまで岬に女なんて腐るほどいたのに全員岬が結核だと知ったら逃げていった
だから、千尋に言ったときどんな反応するか、想像がつくのだ
だからもう千尋にはかまわない、
幸せになってほしい、だけど、心の奥底では誰にも渡したくない、
渡させない、自分のものにしたいと欲情していた
「なに、良人ぶってんだか、」
岬の目から氷柱から滴る水滴のように涙が零れた
「岬?」
誰か来た!
岬はとっさに涙を拭うと
「このことは秘密にし…」
そのときいたのは間違いなく
これまでずっと見てきた千尋の
姿だった
「なにその血⁉︎」

〜つづく〜

No.2776285 (スレ作成日時)

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