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あなたと私

レス5 HIT数 608 あ+ あ-

名無し( ♀ )
13/11/24 20:27(更新日時)

好き。
法律上、あなたが私のものになり、数年経った今でも。
時々、苦しいほどにあなたが好き。
あなたの心が最初は奔放すぎて、私はあなたの心を読みたくて必死だった。
カゴの中の鳥みたいに、あなたを束縛したがった。
そうすればするほどあなたは逃げていくのに。
自分の独占欲を止められなかった。

あれからお互いの距離の取り方がわからなくて苦しかった。
わざと無理して突き放したり、無理は続かなくてまた束縛したり。

あなたの心が、考えが、完全にわからなくなって…。温度も表情もわからなくて、苦しかった。

狂いそうなほど沢山の涙を流した。

あれから数年経った、今。
あなたの心が、透けるようにわかる。

責めたり、追い詰めたりなどしなくてもわかる。

時々、ガラスが曇るように、見えない部分も
あるけれど。

その一部の曇りをいちいち、拭き取ることはしなくなった。
しなくても大丈夫になった。
私はあなたを好きな気持ちには、少しの曇りも無いから。
強く想うことを、表面には出さなくなった。
私の想いは強すぎるから。
そうしたらあなたはまた、付き合い始めた頃のように私を強く求めるようになった。
今までに無い愛情を示すようになった。

心と心が、寄り添った。
ここに来るまで、本当に悪戦苦闘した…。あなたはとても、難しい人だから。

私は今、とても幸せだよ。



No.2029454 13/11/24 11:26(スレ作成日時)

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No.1 13/11/24 11:33
名無し0 ( ♀ )

あなたと私。
職場で出会った時、ただ感じのいい人としか思わなかった。
掴み所の無い軽さ。明るさ。
けれど、私は徐々に、
あなたの隠された秘密を知っていくことになる。

No.2 13/11/24 11:51
名無し0 ( ♀ )

あなたと私。

会社の取引先との打ち合わせ。
先方の社員が、あなたの旧友だと知った。
打ち合わせの後、旧友と話すあなたは、別人だった。
話し方が、声も低く、笑顔はない。口元が、軽く上がるくらい。
眼光は鋭く、まるで舐められないように、威嚇してるみたい。

その旧友の社員は、一目でわかるほど普通では無い雰囲気を出していた。
多分、何か悪いことをしていたか、今も悪いことに手を染めていそうな…。
軽くはない。重厚な雰囲気…。冷や汗が出るような。そんな雰囲気。

実権も、先方の上司より、その部下であるはずの社員が握っているかのような…そんな迫力だった。

そんな人と、旧友だなんて…。しかも、かなり親しい間柄のよう。

今まで職場の人や私が見ていたあなたとはかけ離れていて…。私は、あなたに興味を持った。

No.3 13/11/24 12:08
名無し0 ( ♀ )

あなたと私。

休憩中、私はあなたによく話しかけるようになった。
『ねえ、この前の取引先の同級生、絶対裏で悪いことしてた人でしょ?』

唐突に聞くと、あなたの明るい表情が一変して固まった。
口元が、軽く上がるけど目は笑わない。

この前と同じ、初めて見た表情…。

『は、なにいってんの。普通だよ。あいつ、頭良いよ?○○大学出てるんだ』
取り繕ってるみたいな話し方。
『ふうん…。そうなの、じゃあ、自分は?』

『俺は、優等生!!』

『絶対、嘘。』

『アハハ、なんでー?』

いつもの明るく無邪気に返ったあなた。
でも私は、違うあなたの一面を気になり出してた。

No.4 13/11/24 12:22
名無し0 ( ♀ )

あなたと私。

私には、職場に片想いしてる人が居た。
目配りのいいあなたは、すぐに気づいた。

『あんた好きでしょ、彼のことが』

食堂で昼食を一緒にとりながら、いたずらっぽく笑いながら言われた。

『ゲホッ、よくわかったね…。うん…まあ。全然、脈ナシなんだけどね』

『そうか?んーまぁ、そうかもね。悪い奴では無いと思うけど…。ま、頑張って。』

昼食を時々一緒にとり、私の秘密を知られて、私はあなたと、今までより少し親密になった気がしてた。

実際は。あなたを海に例えたら、浅瀬で遊んでいたようなものだったのに。ね。

笑っちゃう。

No.5 13/11/24 20:27
名無し0 ( ♀ )

あなたと私。

何度目かの昼食を重ねたある日。
『今日、目が赤くないか。どした?』

気遣う彼に、私は、片想いの相手にキスされたけれど、相手が酔っていて何も覚えていなかったことを話した。

『え…。サイアクだろ、ソレ。もうやめちゃったら?そんな奴。』

『気持ちが簡単に冷めたら、苦労しないよ』

『ま、そーだな…』

涙声になる私に、彼はさらに気遣った。

『今夜、ドライブ連れてってやる。ストレス発散に。』


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